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医療電子技術士 フラット は蝶の刺青の聖痕者に決定されました。
今日もまた変わらぬ日。
どうやらこの中には、村人が1人、守護者が1人、聖痕者が1人、狂信者が1人、呪狼が2人、照坊主が1人、辻占狂人が1人含まれているようだ。
負傷兵 スヴェンが「時間を進める」を選択しました
あなたは、【辻占狂人】です。
あなたは人間ですが、人狼の仲間です。
人狼側の勝利のため狡猾に行動しましょう。
人狼はあなたの正体を知りません。
あなたは一日に一度、選んだ相手が人間か人狼かを知る事ができます。
ただし、呪殺・逆呪殺・血人の吸血鬼化などは起こりません。
/*
ばーん
そしてデフォがジムゾンや……うまうま(初回狼占いはあんまし考えてない
[此処では、人類に理解の出来得る言葉で物語を綴ろう。
人類が遭遇した出来事を解き明かすには、膨大な時の流れが必要となろう。星すら色褪せ、旧き星より新たなる星が産まれる程の時の流れが。]
[おぞましい海のうちに沈みゆく太陽を想った。
深い深い水の底だけは、せめて青い世界なんだろうか。
太陽は、一日一日、死んでは生まれてくる。
青い星の片隅で生きる、ちっぽけな自分なんて気にも止めずに]
――夕焼けを眺めるうち、ふと、どこかで不可思議な虹の煌めきを放ち続けているだろう、おぞましい存在が脳裏に浮かんだ。
浜辺の少女 フランは、永の眠りを呼ぶ球体 に向かって下駄を蹴上げることにしたよ。
[人類と遭遇した「それ」は、人類とは異なる知性体。
(此処では、異種知性体と名付けよう。)
人類が駆る機体と同様の存在が、人類が「集積体」と呼ぶものである。異種知性体の機体は高次元に存在し、その三次元投影たる多胞存在が、人類が見ている「集積体」である。]
[ 悪い知らせだった。勿論、集積体が別の進路をとる事も考えられたが、それでも。
フランはどのような表情を浮かべただろう。]
ごめんなさい、急に。
[ 言い訳せずに、微笑を浮かべた。フランに避難を促したか、それともフランの決意を聞いて頷いたかは、夜の帳が落ちる中に隠される。*]
[男と話しをしている間にも陽は刻々と傾いてゆく。七色に輝く海に陽が沈み、街は夜を迎える。
夜になって移動が無理となれば仕方ないと諦め、早々に宿を探そとする。何時もの様に住居人が消えてしまった空き部屋を承諾もなく借りて一晩を過ごす事になるだろう。
もしその時男から申し出を受ければ、男の住む事務所へと付いていく。そうでなければ、廃ビルの方へと静かに消えていくだろう**]
何でもない………気にすんな。
[当面の課題は両者の間に流れる居心地の悪さの緩和である。
そう思った男は、いつもの癖でポケットに手を突っ込みお菓子を取り出そうとした――が、こちらも空振り。
甘いものなどとっくに切れていたことを思い出して、苦笑が零れた。
そのことで怪訝な表情などをされれば再度「気にすんな」と答える。
表情は先程よりも穏やかだった]
神父、なぁ。
今さら祈る神もおらへんと思っとったが………。
[身分を告げる言葉に答え、男は左のポケットから携帯端末を呼び出して操作した。
自身の名前と所属が書かれた名刺のような画面を呼び出し、相手に見せる]
………エヴァーグリーン斡旋所所長、
トレイス………まあフルネームはええわ面倒やし。
ここで会ったんも何かの縁っつーことで、
泊まる場所くらいなら斡旋したるけど、どーする?
[端末を白衣のポケットにしまって、神父の反応を見る。
好意的なものならば前方に歩を進めつつ着いてくるよう促し、
好意的に見えなければ引っ張ってでも連れて行こうとする。
そんな風にして事務所に戻ってきた時には、陽はとっぷりと暮れていた**]
/*
わーい斡旋って言葉が出てきたー
それより聞いてくださいよ奥さん
NはナイジェルのNなんですよ!
(何かに気付いたらしい)
[少しだけ目を閉じて呼吸を整えたのち、ぎこちなく微笑みを返す]
いえ……。
なんにしても、私は、ここにいなくちゃ。
もしかしたら、悪い夢やドッキリだった時のために。
[呟きは、半ば独り言のように。
一度気を取り直せば、近頃慣れたように、自分を誤魔化すのは簡単だった]
あの集積体、訳がわからないし。
今度だって何事もなく済むかもしれませんもんね。
[肝心な部分に焦点を合わせないように、でも目を反らしすぎないように。
水中をたゆたうようにしていれば、先細りした未来を怖いと思う気持ちが和らぐ。たとえ、根本的には何の解決にもならないと、とっくに分かっていたとしても。
リュミエールとフラットの言葉を聞きながら、ここを離れまいと決めたことを、改めて思う。
半ば諦めている自分からさえ目を反らし、少しでも元のようであり続けたいと、祈る*]
[「気にするな」と男が言うとそれ以上は何も追及しなかった。
男がポケットを漁り何やら取り出そうとして、何か思い出しように突然笑い出す。いきなりの事に眉間に皺を寄せると再度「気にするな」と言われてしまった。
何故だか穏やかな表情を浮かべる相手にそわそわと落ち着かず、ふいと他所を向く。皹の割れたコンクリートを見つめながら話しを続ける]
……神様は居ますよ。
[相手にとってはたわいもない話しのつもりだったのだろうが、神を否定する言葉につい反発してしまう。とは言えその声は小さなもので、相手が聞き取れたかどうかは分からない。]
[薄闇の中家路を辿る。予感があった。
きっと、あの時の夢を見るだろう。
今日の出会いや集積体の接近に揺さぶられて、穏やかな日常の夢にくるまれることは叶いそうになかった。
空に星を探そうかと思い立ち、隣に懐かしい影を探しかけて俯く。
家族も友もそばにはいない。もしかしたら、遠くにも?
炭酸水のように沸き上がる恐れ。いつまでも目を反らすことは出来ないとは、気付きつつある。
けれど、もう少し。もう少しだけと逃げる自分が情けなくもあって]
……。
[立ち向かうことは、自分には出来ない。
ただ、変わり果てた海に僅かばかりの青を求めるような、気休めの足掻きをするばかり。
……使いすぎた薬が効かなくなっていくように、限界が近いかもしれない。
背筋がぞっとするのを振り払いたくて、ほとんど走るように空っぽの家に急いだ**]
―とある夜の思い出―
「今日はやけに空が澄んでるな。星が綺麗だ」
「なぁフラン、前に教えてやったの、覚えてるか?」
父の迎えに行った帰り道、兄に問われて、自信満々に空の一点を指す。
「おりおん座!」
途方もない星空の中でも、それを見つけ出すのは容易だった。
目立って輝く3つの星。
お母さんのぶん、といって隣に書き込むように指で円を描くと、父は切なげに、いとおしげに頭を撫でてくれる。
兄は年の離れた私を鬱陶しがりながらもよく面倒を見てくれて、いろいろ教えてくれるのだった。
[>>7相手が何か寄越して来たのを察すれば、ソチラの方へ視線を巡らせる。携帯端末の画面に目を凝らした。知らない単語を目にして、思わずその単語を漏らす。]
……エヴァーグリーン?
トレイス……ですか。私は、ジムゾンと申します。
……。……宜しいのですか?
[知り合ったばかりにも関わらず親切にしてくれるトレイスに懸念を抱く。
>>8相手の申し出を断るべきか否か悩んでいたが、多少強引に事務所へと案内される。事務所に着いた頃には陽はとうに沈んでいた。
閉じられたカーテンをそっと引いて窓から外を眺める。故郷の街と違い外は静かだった。今頃集積体は何処に居るのだろう……。夜空を見て思いを馳せた**]
オリオン座を3つの星部分のことだと思い込んでたのを友達に指摘されて、ちょっと恥ずかしかったことが懐かしい。
……思い出は柔らかくて優しいのに、何度も繰り返し触れていると手がズタズタになりそうな気がしてくる。
[見知らぬ客人にちらつく違和感は、まだ形とはならない。
しかしその目が。意志を宿しているかのように、
それでいてどこを貫くか分からぬままに。
フランと行動をともにしているのは、どうして。]
……どうも、初めまして。
この診療所で医者の真似事をしています。
電子的な技術の方も、いくらかは。
[ちらり、リュミエールを窺い見た。]
[右腕を押さえかけたフランを、気遣わしげに見やる。
無表情が役立って、彼女には気付かれまい。]
……あ、ええ。
診療所ですから、小さい部屋ならいくつかありますよ。
今のところ、すべて空いています。
しばらくの間こちらに滞在するのでしたら、
宿を見付けるまで、部屋を使って頂いて構いません。
[部屋を使う、入院するほどに長くもった人間がいないのだ。
手当が必要なものはそれだけでここを去り、
最早手遅れなものは死を待つばかりであった。]
[別に、親切心で言ったわけではない。
この客人はどうも、生きている香りがしない。
それを怪しんだためだ。
襲いかかられたとしても電気メスと医療機器があれば、
もしものときにも抵抗くらいはできるだろう。
自分には人を助けも死なせもする技術がある。
それに、誰も自分が死んでも困らない。
と、このように自らが怪しいと下した相手を
一般の家庭や宿にいきなり放り込むのもはばかられた。
もし素振りにおかしいところがなければ、
少しなら警戒を解いても良かろう、と考えて。
いつもの、にこりともしない無愛想な顔をふたりに向けた。]
集積体――集積体、か。
[ぽつり。
半ばどうでもよさそうに、言葉の意味を思い出すように。
]
あれって、何なんでしょうね。
目的も、正体も、不明のまま。
人の理解を超えたものが、ああやってのさばっている。
[ひと、という部分をいくらか強めて言った。]
僕も仕事に困ります。
医療でも、デジタルでも、解決しないことばかりで。
[集積体に知能があるなら、診療所や教会は
真っ先に狙われることだろう。
信仰も、助かるかもしれない希望も、
根こそぎ倒してしまうのが目的なら。
見えぬ神が信じられないならば、
見えるものを崇拝すれば良い。
集積体信仰の宗教だってどこかにはあるだろう。
信仰など失われたら立ち上がれないのに、
などと皮肉を考える。]
[出て行くフランに挨拶をした。
心配、している。
だが、掛ける言葉が見当たらない。
自分に失望しかかるも、やれることを探した。]
……さて、リュミエールさん。
貴方は食事、必要な方ですか?
[機械人形のランクでいうなら、
リュミエールは割と優秀な方なのだろう。
オイルと命令を与えておけば良いものとは違う。
赤い目は、挑むように輝いたかと思われた。**]
[ それから、少しうーんと悩むような素振りを見せて。]
ドクトール・フラット。
ご迷惑でなければ、少しだけ食事をお願いします。
[にっこり]
[ 赫眼が、もし挑むように輝いたように見えたとすれば、それは医療所の光の加減による偶然だっただろう。もし、フラットがきつい視線を向けていたとしても、飄々と微笑んでいただけで。**]
……珍しい、ですね。
こんな街に、こんな時に。
それも、集積体が現れるというのに。
[皮肉と、疑いから度を越したような詮索。
答えが返る前に、食事を作りに踵を返す。]
あと、僕はドクターじゃありません。
ただの医学生です。
[この擬人と食事するのか、と思うと少し憂鬱になった。]
それと……。
フランを、あまり刺激しないで下さい。
[医療従事者として出過ぎた台詞かもしれない。
だが、釘を刺すくらいはいいだろう。]
…………どうぞ。
簡素な食事ですが、一通りの栄養は摂れます。
[飾り気のない金属のテーブルに、
二人分の食事を置いた。
席に着くと、思い出したというように
リュミエールにも着席を勧めた。*]
◯月×日
お父さんが帰ってこない。おかしな物が飛来してきたってニュースを聞いて、海を見に行ったまま。
お兄ちゃんは、巡回船には帰還プログラムが積んであるから何かあっても帰ってこられるというけど、それにしたって心配になるのは仕方ないと思う。
お兄ちゃんだって平気な顔装ってはいるけど、いつもは甘い卵焼きが塩辛くなってる。
明日は私が当番だから、お父さんの好きな物を作ろうと思う。
(以下、数日分の空白)
.
.
.
―自宅・夜―
[元の通りに整えたのは、自分の部屋と台所など、生活に必要な場所だけ。
他の場所は、嵐が過ぎ去ったあとのように乱れている。ガラスが割れた跡は、板が斜めに打ち付けて無理やりふさいである。
このとおり世話が回りきっていないし、街の中心においでと言ってくれる人もいるけれど、帰る場所・留まるべき場所はここだけだ]
ちょっと、しょっぱすぎたかも……。
[軽く夕食を済ませて、家事をやりおえてしまえば、あとに残るのは魂が抜けたような家と、自分だけ]
一人分も二人分も、たいして違わないと思ってたけど、全然だなぁ……。
―夢と現の狭間―
狂った瞳が、一瞬だけ私を射抜いた。
そのまま駆けていく父にハッと気付き、凍った体を動かしてあとを追う。
海と。
確かに、海と言った。
思った通り、半ば本能のように巡回船を操る父の姿が海上に見えた。
予備の船をおろおろ起動させて追いはじめた時、小さな人影が大きく手を掲げ、ふっと消えた。
今度は、船さえ帰ってこなかった。
今でも、夢か何かではないかと考えてしまうほどの、呆気ない喪失。
船があったはずの場所まで行って、変わり果てた海の中へ、呆然と手を伸ばす。
[ぱっと飛び起きる。右腕がザワザワと騒ぐ。
涙が出たりはしない。未だに、本当に起きたことなのか実感がないから。
ただ、心臓だけがばくばくと脈打ち、冷や汗を滲ませる。
奇妙な集積体の来訪を聞き、巡回を強化した父がしばらく帰ってこなかったことがあった。巡回船が燃料切れ寸前に帰還プログラムによって戻ってきた時、父の心は壊れていた。
ルートを辿るに、どこかで集積体にゆきあったのではないかと兄は言う。
狂った瞳はなにものも映さない。
泡を吹きながらガクガク動く口からは、意味ある言葉は生まれない。
父は、老人のようにベッドに横たわり続けたかと思えば、信じられない力で暴れだし、家を荒らした。
……一つ一つ、日常が壊されていく発端だった**]
◯月△日
お父さんが、ようやくご飯を食べてくれた。
あちこちかきむしった跡が痛々しくて見ていられない。
時々部屋を荒らす以外は、ベッドでぼんやり宙を見据えて言葉になってない声を漏らし続けている。
どうしてこんな。
訳のわからないアレは、あちこちに被害をもたらしているらしいと、エリィに聞いた。
早く、なんとかしてほしい。どうか、元通りに。
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