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山入に住む三人の老人が、野犬に食い荒らされた無残な死体となっていた。
最後の住人を失い、ついに山入という集落は死んだ。
後には、廃屋が残るばかり――
三人もの人間が一度に死んでいたという事実に、村は騒然となった。
どうやらこの中には、村人が5名、人狼が1名、占い師が1名、C国狂人が1名、血人が1名、封印狂人が1名いるようだ。
[老人は寝室で一人、感情のない顔で横たわっていた。
血の気を失った肌と、何も映さないぼうとした目。
誰か話しかける者があったとしても返事は上の空で要領を得ないだろう。
ただ、ひどく体がだるく、眠かった]
ああ……眠い……
独居老人 大田敏文が「時間を進める」を選択しました。
学生 咲田瞳は、コック 須藤暁 を能力(占う)の対象に選びました。
[高瀬の語る内容は、男が考えていた以上に深刻なものだった。入院の話を聞いた時点で、暑さだけの問題で済むような話ではないのかもしれないと、薄々感付いてはいたが、それでも実際に高瀬の話を聞いて、本当にそうなのか、という驚きと当惑を抱いてしまった。
表情を曇らせる。じっと高瀬を見詰めて]
……患者が多い、とは……
死者も例年より多いとは、思っていましたが。
[呟く。考えてみれば、実際の病人や死者は把握出来ているより多いに違いないのだ。それに、言われて思い返せば、最近の患者には確かに何かしら異様な様子があった]
……伝染病。
[息を呑み、その単語を口にする。声色は重く]
……そうではないと、願いたいですが……
最悪の事態を考えて、注意していかないといけませんね。
[そう言って良美の方を一瞥した。良美はやはり神妙な顔で頷いて]
事務長 神威京斗が「時間を進める」を選択しました。
まぁ伝染病は言い過ぎだ。
だが、可能性は0じゃない。
このまま死者が増えるとすると…その線を疑わなきゃならないだろうな
[事務の神威には厳しい現実かもしれないが、隠すことでより危険に晒すかもしれないのであれば、情報を出した方がいいという判断からの話だった]
[紫苑の言葉と視線にコクリと頷き]
私は何時来て貰っても構わないのよ。
こんな素敵なお嬢さんが来てくれるなら、喜んで。
紫苑は何時が良いと思う?
[紫苑に視線を送りつつ、彼の意向を確かめた。]
院長 高瀬顕尚が「時間を進める」を選択しました。
ありがとうございます。
うわー、楽しみだなあ。
[もちろん迷惑をかけてはいけないから、雨宮の様子を伺う。
優しそうな女性と青年の姿に、気分は一気に明るくなった]
学生 咲田瞳が「時間を進める」を選択しました。
─支倉宅─
……瞳さん、まだ部屋に戻らない。
なんだか変だなあ。
いつもは、食事の後はすぐに上がっちゃうのに。
[やっぱり離れていた分、家族で話すことが多いのだろうか。それなら、邪魔するわけにはいかない。
わたしは、窓辺に頬杖をついて、溜息を落とした]
女子高生 支倉桜子が「時間を進める」を選択しました。
未亡人 瀧華伽耶が「時間を進める」を選択しました。
明日の夜?
い、いいんですか?そんな急に……。
あ、私はぜんぜん大丈夫です。どうせ暇してるだけなので。
[笑顔で頷いた]
それじゃあ、そろそろ失礼させていただきますね。
ほんとに、ありがとうございました。
[深々と礼をして、足取り軽く帰宅することに]
院長 高瀬顕尚は、独居老人 大田敏文 を能力(封印する)の対象に選びました。
[こくりと高瀬に頷く。話を聞いて現状への不安は増したが、実際のところを知らないままでい続けていれば、むしろ不安は更に増していただろうと思えた。把握や予測をしていれば対処も出来る。今夜の入院もその一端なのだろうと]
銀子さん……大丈夫でしょうか。
[改めてその容態を気にする言葉を呟き。
コーヒーを一口飲んだ]
―屋敷前→自宅―
はい!絶対、伺わせていただきます。
[笑みに思わず元気よく返事をしてしまう。
年甲斐もなかったなと自分の態度を反省しながら、家に帰った]
ごめんね。遅くなって。
……あ、そうだ。お母さん。私、あした、外でご飯食べてくるから。
[不審そうな様子も気にすることなく、手短に言う。
母は高校時代の友人を尋ねるとでも考えたのだろうか、それ以上追求することはなかった]
楽しみだなあ。
[部屋に戻ったのは、夜も大分経ってからだろう**]
少女とのやりとりは楽しかった。実にいい気分だ。
人間のふりをして、「伽耶さん」などと殊勝に呼ぶ。須藤の料理が美味いなどと言ってみる。
そんないつもならまどろっこしいだけの演技が、今は遊戯のようだった。
明日は料理を振舞う……間違ってはいない。振舞う側が違うだけで。
そうだな、様子を見に行くか。
[神威に促されるように銀子の様子を見に行く。
部屋に入ると銀子は寝ていた。
こころなしか血色が良くなっている気がした。]
輸血がよかったのか…?
[男は部屋を出た]
[瞳と紫苑のやり取りを見つつ、笑顔とは裏腹に湧き上がるどす黒い感情。
紫苑の為に、仲間が増えてくれればという思いと裏腹に、紫苑の"食事の対象"となった若い女性に思う事は……
起き上がらずに死んでしまえばいいのに――
年を重ねる事への不安が、自分の中のどす黒い感情を更に加速させる。
が、それは完全に胸に秘めたまま。紫苑にも悟られる事の無いよう、厳重に心の奥底へと押し込んだ。]
[神威のいる食堂に戻り、現在の銀子の様子を知らせる]
このまま容態が安定すればいいんだがな。
神威さん、遅くまで悪かったな。
このまま様子見するから、もう帰ってもらって構わない。
母上を一人にするほうが怖いと思うんでね。
[神威をねぎらい、帰宅を勧めた]
―高瀬医院→―
[様子を見に行ってきた高瀬から現在の銀子の容態を聞くと、少しほっとしたように]
そうですか。なら良かった。
[このまま、というのに頷いた]
いえ。
すみません。……では、お先に失礼しますね。
先生と良美さんも無理はなさらず。
[帰宅の促しにも頷く。心残りはあったが、事務の己が留まっていても、出来る事はろくにない。それに、母が心配だというのも確かだった。高瀬と良美に挨拶をして、男は医院を後にした]
/*
さて、描くは狂気。行き先は決別。
結局小説の方読めなかったから、桐敷正志郎の心情表現はあまり組み込めてない(両親の呪縛から解放され、千鶴を愛し、屍鬼達との生活に幸せを感じてる、位だよなぁ漫画で表現されてたのは)から、実際に永遠とも言える時を生きる屍鬼と一緒に生活してたら、やっぱ女としては老いには敏感になるよねぇ。と。
最終的に、綺麗なうちに紫苑に食べて貰えるといいなぁ、みたいな終わり方に行けばいいのだろうけど。簡単には持っていけなさそうなんだよね、なんとなくだけど。
―道端―
[男は帰路に就く。道の途中でふと立ち止まり、山の方を見やった。夕暮れにしたのと同じように。夜には起き上がりが出る。やはり同じように、言い伝えについて思い出して]
……、
[思考はすぐに他の事へと移った。病人と死者について。伝染病。万が一そうだったらと考えて、考え過ぎても仕方がない事だと、努めて頭を落ち着かせ、ひたすら道を歩き出した]
[村を頂点から見下ろすのは、寺、その下に兼正、そして病院。
兼正は本来村長の位置であり、余所者がそこに屋敷を得ることに不満を抱いている者もいるに違いない。
だからこそ、拠点としてこの地を選んだとも言えた。
道を下っていけば、病院の傍に出る。
連れ立って歩く二人の姿を見る者もあっただろうか]
[>>16少しばかり、設定上とはいえ籍の入れれない訳有り夫婦を演じる事に、妙なくすぐったさを感じながらも、まんざらでは無いのかも、とふと思う。
月明かりに浮かび上がる、紫苑の無邪気な笑みを受け、今しばらくだけこの時が止まれば良いのにと、願わずには居られなかった。]
えぇ、とても涼しかったわ。
でも、貴方の肌に触れる方が余程涼しいわ。
[紫苑に絡めた腕を少しだけ緩め、自分の掌を彼の掌と重ねた。夜とは言え蒸し暑さを感じる空気に左右される事の無い彼の体温が掌越しに伝わる。
ひんやりとした、全く温もりの無い、"死体"の感触。
彼に拒まれなければ、そのまま手を繋いで散策へと*出かけただろう*]
ふう、ごちそうさま。
[誰も居ない中、一人食べきる。
周囲を見れば、相変わらず静寂のまま。]
一人で飯を食べるのは、学生時代に夜遅くまで勉強した時の夜食くらいだったな。あの頃は思いつく余裕すらなかったけど、何だかさびしいもんだな。
ディビッドは帰ってくるまで時間が掛かりそうかもしれないな。彼の言うとおり、代金を置いて店を暗くしておこうか。
[と代金を置いて、ドアの鍵だけ開けて消灯。
そのまま歩いて帰路に付く事にした。]
……?
[ふいに、男は再び足を止めた。遠くに二つ、人影が見えたからだ。このような時間に、散歩だろうかと思う。医院が近い辺りだ、あるいは急患などかもしれないか]
……
[そんな思考をしながらも。男は進んで声をかけたりしようとはしなかった。それには先に思い出した言い伝えのせいもあったかもしれない。この歳になって子供じみた事だと、内心で自嘲した。
一方であえて遠ざかろうとは流石にしなかったから、あちらからも人影には気付いたかもしれない]
/*
そうそう、死に関してはかなり無頓着になってます。はい。
そりゃ彼らの食事見てたら、死体ゴロゴロだもんなぁ。両親の死に対しても、[要らないものがこの世から消えた]レベルなんで。
誰かの言いなりに動くのは完全に身に染みてる事なので、紫苑に言われたら人殺しも普通にやりそうですこの人。
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