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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
1人目、自警団長 アーヴァイン がやってきました。
自警団長 アーヴァインは、村人 を希望しました。
※電脳バトルRP村です。
※開始は12/5(前後する可能性有)を予定しています。
※上限はダ込み15名、開始は11名からですが、
12/5までに集まらない場合は11人以下の人数で開始します。
天声から、wikiより一部の文章を張りますが、詳しくは、
http://melon-cirrus.sakura.ne....
を参照下さい。
(飛び入り参加者歓迎。
分からない事などあれば、wikiもしくは村メモでお尋ね下さい。)
Story
―――――
時代は近未来。月と火星は植民地化されている。
だが、人類の宇宙進出はまだまだ遠く、ディストピアな世界だ。
安寧と享楽、それらを求めて電脳世界は発達し、比例して電脳犯罪も闇を濃くした。
XXXX年。
政府は、多発する一方の電脳犯罪者の拘置所として、
収容施設「サイバージェイル」を建造。
収容施設の階層は数えきれぬ程。
1つのフロアには電脳犯罪者収容ポッドがずらりと並ぶ。
電脳犯罪者達は、ここでコールドスリープ処置を施され収容ポッドに詰められ、意識のみが電脳空間の独房に繋がれている。
これにより何百年単位での刑期執行が可能となった。
刑期が終わるまで彼らが解放される事はない――筈であった。
Game
―――――
電脳世界での動画配信チャンネル「Channel:nHk」内で配信される、ある番組がある。
その名は「Babylon」
電脳世界の鼻つまみもの、電脳犯罪者達が自分の刑期を減刑する為に、特設された電脳閉鎖空間でバトルをするというゲーム番組だ。
永年囚人であろうが、短期間の刑期待ちであろうが、収容施設「サイバージェイル」に収容された電脳犯罪者である限り、参加条件の制限はない。
敗者は、刑期はそのままで牢獄に戻され、
1人勝ち残った勝者は、一定の書類手続の後、解放とされている。
ただし、勝者のその後を知る視聴者はいなければ、敗者のその後を知る電脳犯罪者も居ない。そして、電脳犯罪者達の間ではこんな噂が広がっている。
参加者は、誰も帰ってきちゃ居ない、と―――。
それでも、君達は牢獄から出る事を望み、参加を決意した。
なお、動画配信による収益は政府に還元される。
舞台(電脳世界)
―――――
電脳閉鎖空間「Babylon」内が、村の主な舞台となる。
電脳閉鎖空間「Babylon」は、地上4層と地下1層からなる塔である。
他の電脳世界とは切り離され、孤立しており、
人気番組「Babylon」の為にだけ設けられた場。
かつては、MMO施設の一部だったものを、
電脳舞台「Babylon」とし再利用している。
塔内部には、動画配信用の「センサーアイ」が無数に浮かび、様々な角度から君達の姿を追う。(センサーアイの悪用は不可能。)
なお、塔の周囲は、雨が降っており、
真っ暗で、床に整然としたグリッド(格子模様)が見えるだけだ。
雨は微弱性の攻撃プログラムで、人間PC、AIPCが通常持つ(或いは組み込まれている)普遍的な防壁プログラムで防ぐ事が出来る。
ただし、塔から離れれば離れる程攻撃プログラムの力は強くなり、塔から50M離れた時点でほぼ動けなくなり、100Mの時点でポッドの生命維持機能が切られる。
塔外観は、ゴシックテイストであると良い。
◆【4階】
細長い柱で支えられた、連結した9つのドームのある美しい空間。
各ドーム天井は、単眼天窓となっている。この階層のみ壁がない。周囲の雨が見える。
◆【3階】
樹木や低木、緑のフロア。果実もなっているが、腹が満たされるか毒があるかは不明。
◆【2階】
基本となる幅広い円通路と、複雑な通路と部屋で出来たフロア。どんな部屋があるのか設定は自由に作って良い。
◆【1階】
雑然とした資材置き場を思わせる。
PC端末のような使えるのか分からないものが置かれている。
◆【B1F】
地下への階段はなく、入り口は不明。
納骨堂を思わせる教会のおもむき。だが、十字架などの意匠も偶像もない。
各フロアへの移動は、各階フロアごとにワープポイントがあるとしてもらっても構いませんし、それ以外の移動方法を設けても構いません。
【B1F】へ行く手段は作られていませんが、
それも、参加者が行く方法を考え出してもらって構いません。
以下は、特殊状況に陥った時のみ発生する隠し部屋です。(PLへのみの情報)
ただし、舞台の場所が多すぎると思えた場合は、無理に使おうとしなくて構いません。
◆【Blue room】
・そのフロアにいる対象者以外の全員のバックアップが、0もしくは1状態であり、
対象者のみバックアップが2である時、現れる青い部屋。
・強制的にバックアップが1つ減らされる。
・もし逃れたい場合は、sub programかMain programを1つ消去すれば逃れられる。
◆【Red room】
(進行中、PL操る参加キャラクター達への 発動’総合’上限回数は2回まで。
多くても3回までとする。ただし、PLの希望があればその限りではない。)
・周辺に他の者が居らず、1対1の戦闘状態に陥り、
互いのバックアップが0である時に対象者2名は赤い部屋に包まれる。
・赤い部屋から外へは出られない。
・対象者2名は外の様子が見れないが、周囲からは赤いグリッド(枠)で囲まれた
赤い半透明の部屋として様子が見えるため、外から自由に攻撃出来る。
・部屋が解除されるのは”赤いグリッドに第三者が足を踏み入れた時”か、”どちらか一方がゲームから脱落するまで”である。
◆【Black room】
・”両者に戦闘の意志なし””対話場所が必要である”とされた時のみ、対象者は真っ黒い部屋に包まれる。
・”戦闘の意志がない素振り”を行う場合は、絶対に部屋は現れない。
(PLの良心と認識に因るものですが、ルール厳守お願いします)
・包まれた瞬間から、
周囲からはその部屋が完全に見えなくなり、対象者は戦闘から一時離脱する。
・ここで交わされる会話は、
センサーアイもつかず、【Babylon側からのモニターも不可能】である。
・部屋の解除は、
両者に”敵対の意志が発生した時”、もしくは”両者の合意”でのみ解除される。
この村の参加者は以下の二種類のキャラクターをRPする事が出来ます。
【1.人間PC 】
・君達に共通している事は全員が電脳犯罪者であるという事だ。
・君達はゲーム中に死亡すると、カプセルポットに繋がれた現実の身体も死ぬ。
・生身の人間、義体化、サイボーグ化、遺伝子操作、クローン人間。
サイバネティック・テクノロジーの粋を極めても、悲惨な運命を背負っても、何でもありだ。
・君達は、村進行中にプログラムを新たに組む事が出来る。
簡単なものは早く、複雑で大きな威力なものは長い時間がかかり、
またキャラクターのプログラムを組むスキルに応じて、出来映えも作成速度も変わるだろう。
【2.AIPC】
・君達に共通している事は、人間の製作者(電脳犯罪者)に作られたプログラムであり、製作者の代わりに参戦しているという事だ。
・君達には、疑似バイタル信号が噛ませられており、君達が完全破壊された時点でカプセルポッドに繋がれた製作者(電脳犯罪者)も死ぬ。
・君達は、電脳犯罪に対する目的をもって作られた、もしくは、このゲームの為だけに作られたプログラムである。
・人間PCと違い、村進行中にプログラムを組む事は出来ない。
【自己紹介メモに貼る最低限のもの】
・Entry Name
(人間PCは電脳犯罪に使用していたハンドル、AIPCは通称名とする。)
・True Name
(PL情報。人間PC用。記載必須ではない。現実世界における本名の事。)
・Main Program
(人間PCがメインで使うプログラム。)
(AIPCは、これが自分自身に当たる。AIPCは、PL情報として本来のプログラム名を記載する。)
・Sub Program 1
・Sub Program 2
・Sub Program 3(人間PCは、Sub3は使えないものとする。)
・Backup(入れるなら、2回まで可能とする(ゲーム中の復活が可能)。使用は魅力的にRP出来る場合のみ。ただし、Backup保有=吊り襲撃回避ではない。)
・Record(犯罪歴、刑期、PCの経歴などを書く。AIPCの場合は、製作者の経歴も合わせて記載出来るなら記載。)
【ダミーキャラクター】についての設定は、wikiを参照下さい。
ダミーキャラクターは、村開始時の人数が、
10人以下の場合には、「Babylon」側設定に。
11人以上の場合には、一般電脳犯罪者となります。
(希望があれば、これらの人数による設定は変更しますので言って下さい。)
・吊り襲撃基準は、PL視点票。
・委任投票は非推奨。
・表ログ・赤ログ・墓ログでの中の人発言は禁止です。
・また、ランダム行為は禁止です。
どんな物語にしたいか、自分の意志をもって選択・行動して下さい。
(ないと思われますが、狼COしたから即吊り、確定白だから吊り襲撃、という選択基準ではありません。また反対に、狼COしたから吊られないという訳でもありません。)
それと。確実に、今日エピローグになる!という日は、
エピローグ時間を長くとる為に最終日を延長しますので、
生存者は、48h進行の場合は、48時間経過後、
24h進行の場合は、24時間経過後(残り時間23時間30か23時間の時点)にコミットして下さい。
この村は……こういう面もあります(元村指針の方の言葉)。
人狼システムでバトル村を行う時、村vs狼の対立構造があるのなら、村同士はバトル以外に共闘の選択肢もあるのに、少なくとも今まで参加してきたバトル村では、基本個人戦で、3人以上の共闘姿勢はないように思う。なので、次に村をするならば、そんな事がしてみたい、……という考えから作りました。
「話し合い共同戦線」、人狼システムの根幹である、説得や会話などを重視し、進めて下さい。
共闘といっても、自然な流れでなるのであれば、くらいで考えて下さい。無理矢理する必要はありません。
それでは、長々と失礼いたしました。
これより開始にしたいと思います。
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Babylon Heterotopia.
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脚本 All members.
音楽 Your Love Music.
THANX 瓜科国, Player / Character, and Read Only Member.
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村の設定が変更されました。
2人目、LostOne. Charlotte がやってきました。
LostOne. Charlotteは、占い師 を希望しました。
3人目、LittleDancer Carole がやってきました。
LittleDancer Caroleは、狩人 を希望しました。
外の季節は――今どうなっている?
[一人でいるのにはやや広すぎる牢獄の中から外へ、私は声をかけた。
外にいるのは看守がただ一人。仕事慣れしているのか物怖じせずに、]
「数日前に近くの街で、初雪が観測されました」
[そう、答えた]
そう……。
初雪が観測されたということは、私の誕生日も近いのかな?
[看守が囚人の誕生日などいちいち記憶しているわけないから、先の言葉は無論――独り言だ]
[もっとも――私がこの世に生を受けた日がいつだったか、既に忘れてしまった。
私にとっての「誕生日」とは。
親に捨てられたとも知らず、スラム街の片隅で迎えが来るのを待っていた私を、おじじとおばばが拾ってくれた日。
〈Redfeathersの子供達〉としての、始まりの日]
そうか……
[私は深くため息をついた。これから看守に連れて行かれる場所のことを思って]
私はここを出て……あの街に帰るんだ。
そして、本物の雪の下で――……
[やがて足枷が外され、私は立ち上がった。
それから看守の後をついて粛々と歩く間、私はずっと、故郷と呼べる場所の雪景色を、脳裏に思い浮かべようとしていた]
/*
やあ、我が名はAkatsuki-sm。人呼んで(以下未定)のあかつきさんだよ。
かなり前からこの村楽しみにしてました。その割に参加COが遅かったのは……チキンのなせるわざです、はい。
目標はたくさん名乗ることとー、大技をぶっ放すこと!
― Babylon 4F ―
[ 髪はメタリカルブルー。光の反射で硬質のあおい耀きが撥ねる。病的なまでに白い手を、細身の鋳鉄柱に添えて雨を見ている。
[ 傍らに付き添うのは、守護型の補佐AI−seraph。その身は白く硬質で、筋肉の筋(肩や胸板や腹部の割れ目など)に添い、赤いラインが引かれていた。背面には、胸椎・腰椎の棘突起の位置に赤い●、●同士を繋ぐ垂直の赤いライン。垂直ラインの両側、肩甲骨から肋骨背面部には羽を思わせるラインが引かれていた。
顔は、赤い髪に赤いゴーグル、顎を硬質な赤い部品が覆う。それ以外は、口も鼻もなく、身体と同じく白い硬質な貌。無機質な戦士の姿。
[ 更に傍らに付き添うのは、同じく補佐AI−pierrot。小男。名前通りの姿ではなく、黒い服を着込み人間的な装いを見せ、その顔、風貌も人間的だった。]
ねえ、ここが彼を救う場なの?
[ 塔の最上階から見える周囲の景色は、黒。
そして仄かな光を放つグリッドが正方形の格子模様を描く。]
― Babylon 4F ―
[ 雨。
雨が降る。
昏く止まない雨。
冷たい焔が燃えている。
塔そのものが燃えているよう。
それは、解放を巡り求める電脳犯罪者達の冷たい焔。凍った情熱。 ]
【――。】
[ seraphは無言の肯定。男に代わり話したのは道化師。]
『俺達の製作者を救うには、
ここにいるゲームの参加者を全員ぶち殺せばいい。
へっ、簡単な話だろう。』
本当に簡単なのかしら。
私は、私の事をよくまだ知らない。
彼の思考の補佐をしていた事しか、記憶がないもの。
『電脳内に常駐する思考アプリか何かだってか?
はん、んな事がありえないのは俺は知っているが、お前さんに必要になるものの為に尋ねておいてやろう。
何事も順序が大切だ。』
……思考アプリ?
いいえ、私はもっと……もっと広い海の中に居たような気もする。
でも、覚えてはいないわ。
[そっと右手を持ち上げ、眼前に翳す。
人差し指、中指、薬指、小指とゆるゆると掌を広げてゆく。
不思議そうに。透けるような白さ。病的な白さの一歩手前。]
海。
青い海。
コバルトブルー?
いいえ違う、それは……もっと輝く、青白い、海。
それに、黄金の海、そして……邂逅……そして…………私は、彼でもあった。
[ 言葉を呟く。pierrotは、傍らで何事か呟きながらも決して遮る事はない。]
『アンタが断片なのは知っている。
だが美しいアンタを見初めた製作者は、アンタを拾い上げた。
煌くクリスタル、水晶のようなプログラムの殻の中に閉じ込めちまいやがった。
アンタがここに居る理由、ついでに製作者の望みと願いをアンタに伝えるのが俺の役目でもあるんだが、今はその時じゃねえ。』
私は、……誰?
私は、シャーロット。
私は、……けれども、誰なのかしら。
[ 無言のまま傍らに立つseraphは、一度だけ彼女を一瞥した。不思議そうな振る舞いをしたままで、seraphの一瞥には気づかない。]
【私は貴方を護るだけだ。】
『おうおうアンタ、やたら真剣で真面目だねぇ。』
【――。】
[ 補佐AI達の掛け合いを耳にしながら、塔の外に降る雨を見ている。*]
村の設定が変更されました。
[ Entry Name:Charlotte ――― ]
( 彼は教えてはくれなかった。
電脳犯罪者達の解放を巡るゲーム、
「Babylon」のために、新たにこの体と名前をくれた以外は―――。)
[ Main Program:Lost One. ――― g.h.o.s.t模倣Type
その性質は、人の魂を感じさせ、人の受け答えを思わせる。
持たされた目的・目標事項は、『生き残り牢獄を出る事』 ]
( 私は、彼−盲目の時計職人 LOGICの電脳内で、状況判断の為の補佐としてシステム的な利用をされていたわ。今まで、彼がどんな形であっても私を表に出した事はなかった。)
[ 製作者の電脳内で思考内対話として扱われていた。それを切り離して、電脳世界の体を与えられた。]
[ Sub Program 1:pierrot=lucida ―――
Sub Program 2:seraph=obscura ――― and Sub 3 Unknown
どちらも「Charlotte=Lost One.」を護る為に、
LOGICが「サイバージェイル」の独房の中で組み上げたもの。
pierrot−小男の姿をしてまるで人間のように喋る。
seraph−熾天使の名前をつけられた攻撃性守護型AI。 ]
( pierrotは、私の知らない事を知り、そして私の知らない私自身を知っているように思えるわ。
seraph……よくは分からない。それでも精緻に作られたProgramの感覚と、風貌から、Attack系だとは分かるけれど。)
[ 補佐AIふたり。最終的な形質をLOGICは組んでいたが、その事をまだ知る事はなかった。 ]
LOGIC……私はあなたを救いたい。
[ Record:
火星出身のクローン人間が作り出したAI。その正体は、その火星人が見つけ出した>>7人格プログラムと思わしき存在。それを製作者の電脳犯罪者が自らの電脳内に取り込み、状況判断の為の補佐としてシステム的な利用をしていたものを切り離し>>9体などを与えAI化したもの。
その為、今まで、Lost One.が犯罪行為を直接何かしたという事はなく、更には製作者が今まで作ったプログラムやAIのタイプではない種類のもの。
製作者:LOGIC(Handle Name) 別名「盲目の時計職人」
盲目のハッカー(両目と両腕がない)。火星出身のクローン人間。
機械と見紛う程の冷酷な仕事ぶりを行っていた電脳犯罪者。
[ 地球・火星を問わずに反政府組織に違法のアタックプログラムを流し続け、ありとあらゆる電脳犯罪を行った。(大きなものでは政府管轄サーバーをダウンさせた)
彼の怒りと憎しみは、クローン売買業者と火星政府、そして火星政府の元締めである地球政府にあり、現実世界の彼の両腕と眼球はクローン人間の定めとして奪われている。
生身の脳を電脳化し、電脳世界にダイブする事で仮想視覚を得て、電脳世界上でプログラムを組んでいた。
刑期は長く数百年が科せられている。* ]
4人目、HurtfulHeart Tobey がやってきました。
HurtfulHeart Tobeyは、おまかせ を希望しました。
― Babylon 1F ―
[光の粒――pixelが凝集する。
形作るは、緑髪の幼い少年。
まるで、童話の中からでも抜け出して来たような、あどけない顔で周囲を見回す]
ここは――?
[首を傾げる]
ぼくが住んでいた場所とは、なんだか、違うみたい。
[雑多に配置されたobjectを、手に取ってはじっと眺める。
与えられたmemoryでは、名称を特定出来ないものが多い]
[観察にも飽きたのか、手にしていたobjectをぽいと放る。
そして、胸の前に浮かぶ物体をぎゅうと抱き締めた]
[可愛らしいピンク色に、滑らかな曲面で囲まれたフォルム。
少年の頭程もあるそれは、ファンシーなハート形をしていた。
一見すると、クッションを抱いているようにも見える。しかし]
[――どくん]
[脈打つ音が響くと同時――少年の周囲で、描画の輪郭が、揺らいだ**]
―― Babylon 1F ――
[眼前に展開したフレーム内に、私はペンで線を描く。
薄い緑に塗られた正方形のマスの集まりを、ぐるりと線で囲っていけば]
これで一階の地図は完成だな。
[フレーム上部中央には〈prism〉の文字。さりげなくこのプログラムの名前を示している。
電脳世界の地図を描き、記録するプログラム。
自動的にマッピングしてくれるのは私が歩いた部分だけだが、地図の手書きには慣れているからこれくらいなんてことない]
まったく……だだっ広い部屋が一つだけとは地図の作り甲斐もない。
さっさと次に行くぞ、ECLATANT。
[フレームを閉じると私は補佐AIに声をかけた。
数メートル離れたところで、手に持ったオブジェクトを興味深げに眺めていた彼女は、]
「んなー!? もう次行くのかよっ!」
[叫び声をあげながら、ひらりと。
背中の羽を羽ばたかせて私との距離を数十センチにまで詰めた。
腰まで届く長さの青い髪は三つ編みにして一つにまとめてある。
服装はフリルをふんだんにあしらった白色基調のドレス。
まるで子供が大好きな色んなおとぎ話(Fairy Tales)に出てくる妖精のような――否、妖精そのものの姿]
― Babylon 1F ―
[ピンク色のハートを抱えたまま、少年はその場に座り込む。
その体の周囲が、円形に光った。
そしてその円上から等間隔に、黒い筋が上方へ伸びあがる。
それらは少年の上で一点に結集すると、鳥籠のような檻へと変化した]
[defence mechanisms――少年の不安により発動した、防御プログラム]
[だが、無論ただの妖精ではない。
〈prism〉と並行起動させれば周囲の探査をこなし、戦闘時には私を補佐してくれるのだ。
このAIを入れるために、電脳世界のある一点ともう一点を繋ぐ、ワープポータルを作成するプログラムを削らざるを得なかったのだが、必要あらばここで組めばいいと、私は考えていた]
それはどこで拾ってきた?
『拾ったんじゃないよ。近くにいた緑色の髪の男の子がぽいって投げてきたのを空中で受け取ったんだ』
[見た目は何の変哲もないプラスチック製のパイプであるオブジェクト。それを指先でくるくると回すECLATANT。
その仕草に、ふいにかつての仲間のことを思い返して――]
おそらく私には必要のないものだから、捨てておいて。
[くるりと彼女に背を向けると、一つ深呼吸をした**]
妖精……。
いまの、妖精だよね。
[ついさっき、視界を横切っていったもの。
それは、元居た"世界"では、有り触れた存在――『だった』]
全部捕まえて、標本にしちゃったはずなのに……。
[首を傾げる。
妖精の姿は、既に見えなくなっていた]
やっぱり、違う世界にいるのかな?
[呟いて、再びハートをぎゅっと抱く。
今はまだ、檻の外に出る意志はなかった**]
塔内部には、多数の球体型をしたセンサーアイが漂っている。
各フロアの中央中空には、
フロアの何処の位置からでも見えるホログラムが浮かんでいた。
とても簡単な塔の表示(線だけ描かれたようなシンプルな表示)と、
各フロアに現在何人の参加者が居るのかが数字で示され、
さらに大体の位置が光点で表示されており、
光点によって端に居るのか中央付近にいるのかが分かるようになっていた。
(LittleDancerが持つような地図はないようだ。もっとも、動画配信チャンネル「Channel:nHk」が放送する番組「Babylon」をもし見た事のある人物やAIがいれば、最初から、多少空間の把握はしているかもしれない。)
ゲームが始まれば、この中央中空のホログラムには、
脱落者と非脱落者のエントリーネームが表示されていく。
この電脳閉鎖空間「Bybylon」に踏み入る前に、
参加者のエントリーネームと対応する顔を知る機会がなかった場合は、
参加者を見る事によって、対応するエントリーネームが自動的に表示されエントリーネームを知る事が出来るだろう。
[檻の中から周囲を見回していると、中央付近に浮かぶホログラムが見えた。
ごく単純な塔の形に、疎らな光点。
1Fの端に表示された一つだけ色の違う光点は、恐らく現在地を示しているのだろう――と、推測する]
塔?
人、が、たくさん。
――こわしたら、どうなるかな。
[この場所で何が催されるか、少年のAIは知らない。
ただ、製作者により与えられた感情が、彼の目的を果たさせる。
即ち、破壊――そして、殺戮衝動]
[少年は立ち上がった。
先程の妖精の正体は、まだ、わからない。
エントリーネームが表示されないのは、参加者本体を目にしていないせいだろうか**]
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