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怪人 ケイオス は、道楽者 サンディー を占った。
次の日の朝、自警団長 ヘクター が無残な姿で発見された。
……そして、その日、村には新たなルールが付け加えられた。
見分けの付かない人狼を排するため、1日1人ずつ疑わしい者を処刑する。誰を処刑するかは全員の投票によって決める……
無辜の者も犠牲になるが、やむを得ない……
そして、人間と人狼の暗く静かな戦いが始まった。
現在の生存者は、旅芸人 スザンナ、御令嬢 ヴィヴィアン、謎の男 グリフィス、道楽者 サンディー、怪人 ケイオス、漁師 ニール、娼婦 マグダリン、行き倒れ メルヴィンの8名。
別に、暇潰しにキミともっともっと遊んであげても
いいんだけど………ねえ?
[Sandyの方をちらりと見やる。]
ここにはちょおっと厄介なコがいるんだよねえ。
うん。あんまし派手なことし過ぎるとウゴカナクなっちゃうし。
[黄色い双眸が覗き込んでいた]
[模擬感情なのか否なのかは分からないが、憎しみに似る感情を湛えて]
アァ――厄介?
――どこかで聞いたような――気もするが……なァ!
そらよォ!!!!
[繰り出した蹴りは、途中でザックリと鎌状に]
[スザンナの刃は、グリフィスの腕を硬質の音を響かせて弾き飛ばした]
怪人 ケイオスが「時間を進める」を選択しました
ひまつぶし……なぬうううううっ!?
[薔薇の鞭をピンと伸ばし、その先を向かいのビルのアンテナへと絡ませる。]
あーああーーーーーっ!
[びゅおう!と大きく風を切り、ターザンロープの要領で鞭にぶら下がり、ダンスフロアから逃げようと試みた。]
うへっ。
[規則的にポインターの上を駆ける足取りはダンスよりも見よう見まねの格闘技用。
睡蓮、ポインター、ネオンに蜂、砕けたクラスタの欠片。砕かれた猟犬はもう手元に無い。]
目が回る。
ウゴカナクなってくれたら、俺は嬉しい。
その頃――”Mellow Mute”への移転を試みた者が皆一様に、当該サーバへのaccessが不可能になるという事態が発生した。沈黙領域はただひたすらに沈黙するのみ、ただし以前までとは意味合いが異なる沈黙。その内に繋いで居た者達はどうなったか、幾度問い正しても答えは返らない。
_SERVER:M2 Service Temporarily Unavailable
ぷんすか!!
[向かいのビルの屋上で、Magdaleneはエナメルレッドのヒールで地団駄を踏んでいる。]
仮面の男、ムカツク!!!
とりあえず、その求愛……ことわるっ!!!
[腕をブンブン振って、自信たっぷりに断った。]
第一だ………私が本当に欲しいのはそれなんだよ。
そんなヤツを’たらし’込めると本気で
思っていたのか?
[スピーカーから、音楽とともに嘲笑の篭った爆音。]
ばぁぁか!
天才には天才に相応しい相手に、求愛するさ?
……あのコのようにねえ。
[Sandyを示しつつ。]
だぁれが、デブ蜂なんて!クスクスクス…。
謎の男 グリフィスは、御令嬢 ヴィヴィアン を投票先に選びました。
[放たれた蹴りは跳躍によって回避]
[三日月への侵食は60%に近くなり]
──ちっ。
[舌打ち。刃を投げ捨て拳を握る]
[鎌を一時的な足がかりにGriffithへ迫り]
Winter is here
I'm still waiting there ... !
[その顔面へと拳を繰り出す]
ばーか!ばーか!!
[地団駄を踏み飽きた頃、Magdaleneは何かを思い出す。]
あっ!わすれてた!!
「たたかいのもと」をさがさなくちゃいけないんだった!
……それとも……あまぁい天日干しだっけ??
[首を傾げている。]
[掌から布が広がりトランポリン。
それでも流れる矢印は
随分衝撃的な模様]
んぅ。
[ふるふる、首を振り。
VivienneはAquamarineの花の真ん中。
花びらはきらきら透けて消えて行く。
起き上がれば矢印の上
とんとん、ステップ踏み始め]
なあに、これは。
どうしたの。
[裂けたドレス、摘んで踏まないように。]
――誰だ?
[雀蜂に襲われながら、掴んだ拳へ向けて重いAttackが仕掛けられた。五指が鎌のように、スザンナの拳に抉り込むように突き刺さっていこうと]
娼婦 マグダリンは、怪人 ケイオス を投票先に選びました。
……馬鹿って言う奴が馬鹿なのさ!
[腰に手をあて両足を(二つのポインタを跨ぐかたちで)開いて立ち、ケイオスを指差した。すぐに流された。
電脳内では、既にPGMのコピーを開始して。]
つまり君が一番の馬鹿であっちの蜂が二番。
──Susanna.
[Griffithの問いに答えると同時]
[拳を介し重い圧力]
────ァッ
[呼気][意味の無い筈の]
[右の拳が抉られる]
[ピアスがゆらり展開揺れて]
[仮面へ向け襲い掛かる]
[銀色の弾幕]
[Buzzzzzz..........]
[羽を広げて、虚空を舞う。]
……もしかして、「たたかいのもと」って、コレ?
たたかってる……んだよね、コレ。どう見ても。
たたかいのもと……こわさな……
[Magdaleの瞳孔がゆっくりと開きかけたところで、青い髪の男の言葉が耳に入った。]
ぬぅ……バカじゃないもんっ!
[瞳孔は元に戻ったようだ。]
IndeRisealでは、エキシビジョンや掲示板がこぞってM2の異変について報じていた。幾つもの情報が混ざり合って、やがて意味を為さない喧噪に成り果ててゆく。
そのサーバを好む人々は蟻のようにNEWSに群がり、我こそ委細を暴いてやろうとM2へあらゆる手段での接触を試みた。その結果彼らが得たのは、M2に異変の起こる以前の僅かなlog。M2は破壊された訳では無い。ただ「ダウン」しただけのようだという推論が出されたが、”落ち”たサーバはNET上には存在しない存在になる。存在しない存在を捉えることが出来るのかという議論に終止符が打たれなかったので、事実は確認されなかった。やがて、それらの情報はIndeRisealから全体へと拡大し始めた。
…何かキミは、子供というか何というか。
[ふつふつふつふつ]
しかしながら、天才に向かって馬鹿とはねえ。
身の程知らずにはオシオキ…といこうか。
そこのお嬢さん、巻き添え食らったら笑って許して。
[Ay ee ay ee ay
I'm Your little butterfly.
Green, black and blue
Make the colors in the sky.
右のスピーカーから新たな音楽。
左は依然としてCaptain Jack CENTERFOLD]
Upswing Mixだよ?食らえッ!
[以前の”蝶”が、REMIXされ空に舞う。]
[目の前に現れた蝶。
高く空を舞い、その矢印をかわしてみせる。]
子どもでも馬鹿でもないもんっ!
天才って、人に言われるから天才なんだようっ!!
[薔薇の鞭を振り回し、蝶を捕らえて地上へとはたき落とす。]
[I've been searching for a man.
All across Japan.
Just to find, to find my samurai.
Someone who is strong but still a little shy.
Yes I need, I need my samurai.
重々しいスピーカーを揺らし、自らも踊る。]
フハーハッハッハッハッハッハ!!
私は天才!不滅!!不滅の天才!!
私は私…だ、っ!
『アンタに答える義務なんかないわよっ!!』
[表情が歪む]
[右手は既にその形を変えNoiseが走る]
[狭い範囲に展開された無数の雀蜂が爆裂]
[男のAvatarを形成するclusterを破壊]
[針の弾幕が男を吹き飛ばす]
アァァァァアァアッ!!
[悲鳴]
[右の手首から先が、消失]
[歪んだ拳は男の手中]
莫迦?
[小首を傾げて踊るように矢印を踏む。
重力など無いように。
蝶と蜂とが舞っている。]
笑って許す?
ああ、皆Ticketを持っているのね。
そうなのね。
[ほころぶ唇、ふふと笑み]
あの蜜蜂、なんだかかわいい。
言い返されてすぐキレるようじゃ、子供(ガキ)だね。
[大した時間稼ぎにならなかった、と秘かに溜息を吐いた。新たな光彩。彩りは更にパターンを複雑化させて踊る。踊っているのは自分/蝶々/色/景色。
FIELD/o 外側へ向け、自分の前へドーム型に展開。ポインター達が当たっては弾けて勢いのまま後ろへ流れて行く。FIELDは次々削られて、剥離した欠片が蝶と共に流れて行く。
タスクの切り替え。Tindalosの新たなコピー作成を諦めた。]
踊ってやろうじゃない……。
サムラーイ?
そんなの、幻覚だよね?
あっ……そうだ♪
仮面の人にはぎゅーっと反省してもらおっと♪
[薔薇の鞭を両手に持ち、慣れてきたのかエナメルヒールで矢印を背負った蝶をポンポンと軽快に踏んでみせる。]
薔薇の園にご招待してあげるね。
"Have a Good Trip...."
[強烈に甘い香を放つ薔薇を掌に乗せ、仮面の男に向かって薔薇の花を吹き飛ばした。]
[Ay ee ay ee ay,
I'm Your little butterfly.
Green, black and blue,
Make the colors in the sky.]
Wo!!
[気持ち良く踊っているところに、薔薇の花。
首を振った勢いで、仮面にコツンと当たる。]
あっ!?!?!?!?
[仮面が落ちる。その中には、スピーカーと小型カメラが2つ。
どうやら、正体は人間型アバターではないらしい。]
見たねッ!!
[急いで仮面を装着し、”蝶”の難易度を上げる。]
[そと耳を押さえて]
大きい音。
すごい音。
貴方は音を使うのね?
踊るわ、素敵ね。これはDanceStage?
まるで花畑。
[楽しそうに楽しそうに笑うと、
くるりとターン、
さて視界には蝶と鴉と蜂と矢印。]
………うん。見た。
[真顔でコクリと頷いた。]
っていうか、何そのか……うわあああっ!!
[スピーカーに気を取られているうちに、目の前の蝶の数が増えていたことに対して反撃が遅れた。]
何これっ!
蝶々多過ぎるって!
生態系崩れるからっ!
[慌てて鞭ではたき落とす。]
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