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>>389 ミズタニ
頬杖をついて隣を見ていたが……とびきり甘えた瞳でこちらを見つめるヒナの視線から逃れるように、目を閉じて眉間に皺を寄せた。
「……あのさ、ワザとやってる?」
困る。
「……婚約者に捨てられた哀れな男に勘違いさせないで欲しい。
無防備すぎるって前も言った」
「……嫌いじゃないってことは、嫌いじゃないってことだよ」
最後の抵抗だった。
アンダーソンのレリックは、砕けてしまったけれど。
お守りとして。この世界にいる最期まで、持たせてもらいます。
全ての記憶と、かけ違っていた認識を取り戻して、気付いたことがいくつもある。
合宿と称して二人で行った北海道旅行。
男二人で動物園で年甲斐もなくはしゃいでしまったり、目をあからさまにとろんとさせた梶先輩の「さっぽろテレビ塔に行きたい」という我儘に付き合ったり。
真夜中に散歩に出た先で偶然見つけてしまった心中死体を、二人で埋めたりもした。まったくもって完璧なプランニングである!
半ば無理やり連れられたとはいえそれなりに充実してしまった合宿で、よりによってその日に、先輩は死んでしまった。
風呂からあがって帰ってきた客室で首を吊る先輩を見た時は、何かの冗談かと思った。
宮地に対する当て付けとすら思った。先輩は自分を追い込んだ宮地啓を、心の底から怨んで死んだのだと。
だけどきっと梶先輩は、他ならぬ宮地に赦されたかったのだろう。
先輩は、幼い頃の経験で死ぬほど傷付いていた。
だから、普通ではない人生の中に、ほんの些細な普通が欲しかったのだ。そこに神性なんて見出さずに、本当にただの後輩でいれたら。
あの林道で手を差し伸べられた時点できっと普通なんて無理だったけど、だけどもっとちゃんと宮地が先輩のことを理解していたら、先輩がこんな形で赦しを乞うことはなかった。
それは暴漢を殺したことよりも、死体を埋めてきたことよりも、宮地にとって何よりも罪深いことだった。
宮地啓はそろそろ先輩を赦さなければならない。自分のことだって、赦さなければならない。
だから、きっとこの島がなくなることは、宮地にとっても必要な過程だったのだろう。
ところで、ハフリベケイが棄てられたことで今、現実世界に存在しているのは、自分を梶悠だと思い込んでいる宮地啓だ。
その事実を改めて認識して、突如これからハフリベが迎える現実的な問題に直面する。
「………」
梶先輩だと思い込んで過ごしている宮地啓は、きっと、先輩の意思を継いでビジネス死体遺棄を続けていることだろう。
時間に厳しかった先輩に倣って、厳格なスケジュールのもと死体に土をかけている。
梶先輩の手伝いをさせられていた頃は、気持ちとしてはいつも被害者だった。罪悪感に苛まれていても、人を殺した手応えを感じていても、まだ自分が悲劇の主人公だと思っていた。そうじゃないと耐えきれなかった。
けれど、宮地啓が“先輩”になってから、死体を埋める依頼をすべて自分で行っていたことになる。
数で濃度が決まるとは思わないが、もう言い逃れはできないだろう。
ハフリベがここに来てからどのくらいの年月が経っているかは分からない。
ハフリベは“自分自身”に、「もうそんなことをしなくていいんだ」と言ってあげられるだろうか。
ハフリベケイが宮地啓に戻れば、この島で起きた一切を忘れる。
自分と同じように棄てられた人格たちとの出会いも、そこで得た生あたたかい平穏も、今回起きたこの一連の出来事も、皆の想いも──カネコミズキを抱きしめた夜も。それによって得たものだって、全て忘れてしまうのだ。
だけど、忘れてしまっても。
きっと魂は覚えている。
もしもあとかたもなくその存在が消えてしまっても。
今の自分が死んでしまっても。
覚えていると言ってくれた人がいる。誰かが覚えてくれている限り、この世から完全に消えることなんて不可能なのだ。
────それを他ならぬ自分が承認しよう。
**
ミズタニとも話したし、とりあえずはふわっと終わろうかな。
久しぶりに長生きしたし、真面目に人狼したから次は暴れるかもしれない。
>>384 アリア
まだ肌寒さが残る夜。羽織りを二つ用意して、彼女の肩にかける。縁側に正座をして、ただ真っ直ぐ海の無能の景色を眺めた。傍らには理想の世界を目指した同志がいる。同じ理想を……分かちあった片割れだ。
「………終末の色は何色でしょうね。黒でしょうか。目の覚めるような白でしょうか。……アリアは、元の世界に戻ることに不安はありますか?」
静かな外の空気に妙に緊張し、彼女に質問を返した。その答えを聞いてから、ぽつぽつと自分の話を始めるのだった。
「……アリア。私は、このときを忘れません。君の言葉の一つ一つが勇気をくれたことも。懸命に頑張っていた姿も。こうやって共に理想の世界を目指したこと。
これだけでもう、私の中では”理想の世界そのもの”だったのですよ。それを共有したのがアリア、君で本当によかった」
肩を抱く。遠くの景色を見る。一生忘れられそうにもない世界の崩壊を、この傍らの温もりを本当に忘れてしまうというのだろうか。
元の世界に溶け込む時が近付いている。溶け込んだ時には笑って過ごせるのだろうか。自分を愛せればいいなどと考えながら。
終末が近付いて来るのを待つのみであった。
>>399 マスジョウ
[眉間に皺を寄せているその顔に、しょぼんを眉尻が下がる。]
わざとじゃないもん……
[聞きたい言葉は聞けず。
けれど、嫌われてはいないっていう繰り返しの言葉は得た。それなら……それで、良いのかな。]
わたしはねぇ、ママのことだいすきだよ
だから、ひできさんのことも、しりたいよ
もとのせかいにもどったら
ななせひなといっしょに、あいにいくから
だからさ、ぜんぶ、おしえてね
それでもたぶん、わたしは
だいすきだよーって、いってるよ
[酔ってるから、難しいことは考えられないよ、なんて。好き勝手に喋り倒す。自分の言いたいことを告げる。
だってそれが、ミズタニヒナだから。]
モリタくんの話して、自分の気持ちに気付いて、元の人格に戻る。私は、私であった。混じり気のない純粋な私。
捨てた私はどうなってるんだろう。
きっと、感情的で真っ直ぐで、ことある事に一喜一憂しているはずだ。そんな想像したら面白くなってふふっと笑ってしまった。
モリタくんから貰った便箋をぎゅっと抱き締めながら、星原を見上げる。そこには星の海を泳ぐ2つの影。
「スゴく不思議」
そう呟いて寝転がる。
「写真。やってみようかな。」
両手で枠を縁取り、空に向ける。
三日月の周りの空は群青色で、綺麗なグラデーションとなっている。チカチカと煌びやかな星々が散りばめられて、まるでシャンデリアだった。
私も、一瞬でも輝ければそれで...。
すっと目を閉じて深呼吸する。
お父さんの様に、綺麗な写真が撮れるといいな。
>>369 >>387マスジョウ
「がんばった」
頭を撫でられ、マスジョウちゃんの言葉を口にします。わたし、頑張れていたんだ。うん、頑張った。
彼のそばに居続けました。努力しました。恋をしたかった。理解しようとしました。愛そうとしました。それは紛れもなく、わたしの意思でした。
自分を褒めます。照れくさいので、ビールを飲みましょう。ええ、もう浴びるほど飲んでやりますとも。閉店セールなのは知っているんですからね。ぐびぐび
「ラッキーガールになれましたね」
つられて手を叩き、頬が緩みます。緩んだと思っただけで、もしかしたら真顔のままかもしれませんが。
「わたしも、マスジョウちゃんが1番です。1番のズッ友です」
面白いことが言えない。そう思うわたしに面白いと言ってくれます。
陰キャで根暗でどうしようも無いわたしを対等に見てくれたマスジョウちゃんは、バーのママでもあり、わたしのお友達です。
「貴方と友達になれてよかった」
わたしの背中を押してくれる人がいる。嬉しくて嬉しくてたまりません。
みなと話し終えたどこかの時間。
ピョン太を弔うことにした。ビショップの役割だったアマノにも一緒に来てもらうようにお願いしただろう。
店の裏で、枯葉を集めた。ボロボロになってしまったピョン太をそっ、とその中心に置き、張り紙用の紙の残りに火をつけて、空に送った。
イノマタから許可を得たら、後で絵本も数冊、ピョン太への手向けとして空に送ってあげた。
ピョン太との思い出を思い返しながら、手を合わせる。
(ピョン太。ずっと一緒に居てくれたのに、酷い仕打ちしか出来なくてごめんなさい。
ピョン太と一緒にいた時間は、香坂秀輝にも、マスジョウヒデキにも必要で、宝物。
今まではピョン太と二人きりだったような気もするけれど、この島で捨てられた『俺』を好きでいてくれる人は居てくれたことを知りました。
もうすぐ、俺もピョン太と同じように消えてしまうけれど。どうか、見守っていて欲しい)
>>354 カワモト
[これは、きっとアタシの初恋だった。
初恋は叶わないって、誰が言った通り、この恋が叶うことはないのかもしれないけど。
笑顔のアタシを見つけてくれるって約束したから、きっとまたどこかで再会出来ると信じてる。
アタシの言葉に、湯気が出そうなほど真っ赤になった顔はゆでダコみたいで、ちょっと可笑しくて笑っちゃったけど。
それも大好きなんだなぁって思って、少し恥ずかしくなっちゃったのは、ここだけの秘密。
そして、思い出のプリンを2人で食べて、穏やかな時間を過ごした。
残り少ない時間の中で、アタシと一緒に時を過ごしてくれた。それだけで、本当に嬉しかったんだよ。]
────ねぇ、リツくん。
[別れ際、彼との時間が終わる頃。
背の高い彼の腕を引いて、少しだけ背伸びをして。彼の耳元に唇を寄せた。
なぞなぞの理由はわからないんだって、あの時話したみたいに、こそこそと小さな声で。]
アタシの本当の名前はね、"九条 まりあ"って言うんだよ。
[この島の誰にも明かさなかったアタシの名前。
見つけてくれるなら、忘れても忘れてくれないなら、教えたって、いいよね。]
じゃぁ、またね。リツくん!
[腕を離して、笑顔で手を振ったの。
また会えるって信じてるから。それに、ハンカチだってまだ返してもらってないもんね?
…ありがとう、アタシの大好きな人。
また会えるその時まで。さようなら。]
はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ……
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
>>376 マスジョウ
ママは俺の言葉に応えるように、香坂秀輝を出してくれる。
「香坂秀輝か。ははっ俺も同意見だ!
勿論だぜぇ!俺らの友情に乾杯!」
少しの安堵と大きな喜びを隠して、グラスを鳴らした。
上等なワインのようだったが、まずは一気に飲み干した。
2杯目を注ぎながら、酒の勢いで話し始める。
「香坂とノリじゃなくちゃんと話したのはど変態テロリストゲームのおかげなんだよなぁ。
戻んのは正直嫌だけど、香坂とこうして話せるようになったのはすげー嬉しかったぜ。
香坂は不本意だったろーけどな!あ、男子会のせいでヨダカちゃんが好きだって完全に自覚しちまったのは俺も不本意だったわ。
でもおかげで事故だったけどヨダカちゃんに言えたから、そこも感謝しとくわ。ありがとな。
なんかお互い元の奴と向き合うの大変そうだけど、やるっきゃねーからな。
気張っていこーぜぇ!」
そう言って、再び乾杯を催促する。
最後の男子会は、ワインボトルが空になるまで続いただろう。
>>404のんちゃん
掛けられた羽織はやはりぶかぶかで、袖を通すだけで笑みが溢れてしまう。隣の彼に倣って正座をするが、果たして何分保つことだろうか。
空は満天の星が輝いていて、まさかこれが数十分後には消えてしまう光景だなんて思えなかった。
「終末の色? ……どうだろ、黒か白、なのかなぁ。可愛い色が良いなぁ。
…………不安、は、あるけど。……ううん」
理想の世界の話をする彼の横顔を眺める。瞳の中には僅かに希望の色が覗く気がした。
穏やかに肩を寄せる。自然と抱き返された肩に、ふんわりとした温もりが宿る。こんなに満ち満ちた感覚が、消えたぐらいで忘れるものか。決して、忘れてなるものか。
「のんちゃん」
わたしたちは、大丈夫だから。
「おやすみなさい。またあした」
>>397 マスジョウ
……えへへ、そう言ってくれるとやっぱり嬉しいや。
…絵本はね、アタシもまた描きたいって思ってるから。本屋さんに並んでるのを見つけたら、手に取ってみてほしいな。
…いつになるかは、わかんないけどね。
[記憶も思い出も消えちゃうかもしれないけど。それでも、ファンだって言うマスジョーさんには伝えておきたかったから。
そして、ピシッと姿勢を正して敬礼をする彼に少しだけ驚いて。]
こちらこそ、ありがとう。
……それに、うん!アタシも!マスジョーさんとご近所さんで嬉しかったよ!
[表情には出ないけど、声だけはうんと明るくして応えたつもり。
そして、きっとこのカクテルがなくなるまで。
マスジョーさんと楽しく最期の一時を過ごしたんだ。]
>>ちかちゃん
遅くなって&これがラストになっちゃうだろうからめっちゃ端折って詰め込んでごめええぇぇぇん
時間管理、大事。みか覚えた…
ママと騒いでふざけて語って楽しかったよ!ありがとう!!!
ズッ友大好き!!!!!
海風香る岸辺を歩いている。一歩ずつ、素足で砂を踏みしめて。
そこに私の生があったのだと、脳裏に刻みつけたかったから。
ポケットに入れたサングラスをチラリと見た。新しい呪いは、一生捨てられない予感がしている。
昔からこうだ。あの人との思い出も抱えたきり。
それでも、大事なのだから仕方ない。
しばらくは何とか歩けそう。
一応の目標があるから。でも、すぐ自分を見失うんだろうな。
……いや、私は目標に目標を見つけてこれからも生きていく。
死ぬのは簡単だ、生きる事に比べれば。
あの日、踏み台を蹴る間際であの子が来なければ。きっと私は死んでいた。
「そのことは感謝しなければならないのかもしれないな……」
遠く彼方を見つめた。きっと、あの世界が私を待っている。
「────さようなら」
決別の一言と共に、私の意識は闇へと飲まれた。
>>388 ニシムラ
少女に返ったように柔らかく笑った彼女から、お返し、というように彼女の着けていた花の飾りを頭に載せられる。
「え、わ、わ、似合い、ますかね…?」
目をぱちぱちと瞬かせながら不安そうに見た彼女の姿は、伏せられた睫毛の一本まで綺麗で。
彼女との道はここで別れるけれど。
最期に彼女の幸せをそっと考えてみたりした。
>>405 ミズタニ
相変わらず。
彼女の言葉は、甘えん坊で、理想論で、でも、その言葉に偽りも計算もないということは、すぐに分かる。
無垢な声と言葉に苦笑して、彼女の頭を胸に抱き寄せて、ぽんぽん、と撫でる。
「わかった。降参。
あのね、ダメ。俺は、ヒナちゃんが弱点らしい。
もう、なんだろうな。勝てないんだよ、きみには」
最初に彼女をみて、ゲームに負けてしまったのも、もしかしたら必然だったのかもしれないな、なんて気持ちになってしまう。
もともと、お天道様に弱いのだ。
「……待ってる。きっときみは来るだろうと思う。
七瀬雛が、香坂秀輝の所に来てくれるって信じて、向こうに行くよ」
これじゃあ、王子を待つ姫のようだ。
でも、こういう……信じて待っていられる安心感があるなら、女々しい自分も悪くないのかもしれない、なんて思ってしまった。
ママと最後の別れを告げて、ヨダカと別れを告げた浜辺に戻る。
捨てたサングラスはなくなっていた。
手の中で音がする。
掌を開くと1枚のメッセージカードがクシャクシャに丸まっていた。
男はそのままメッセージカードを海へ投げ捨てた。
それはヨダカに言えなかった、もう一つの告白。
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