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武士の娘 紗都 は 舞姫 梨枝 に投票した。
名主の末子 成親 は 舞姫 梨枝 に投票した。
舞姫 梨枝 は 旅装束 風華 に投票した。
旅装束 風華 は 舞姫 梨枝 に投票した。
舞姫 梨枝 は村人達の手により処刑された。
名主の末子 成親 は、舞姫 梨枝 を占った。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
《★占》 舞姫 梨枝 は 人間 のようだ。
現在の生存者は、武士の娘 紗都、名主の末子 成親、旅装束 風華 の 3 名。
[肉を貫く刃の感触、引き伸ばされた時間の中]
[ゆっくり、ゆっくりと深く、深く]
[肉を割り、心の臓を貫き…止まった]
[堂に満ちた清浄な気が薄れても身動きの1つもできない]
殺して…私、ころして、ぁ、っ
『殺す、あの男を、殺す…仇を…あの男を』
[ゆっくりと立ち上がる、血濡れの懐刀が鈍く光る]
『あの男を…』
わたしを…
[右、今までは俊敏に動いた右の半身鈍く動くことを拒否する半身を引きずって堂の扉を*開いた*]
『あなたを喪った後、大岩を見張るためにこの地に里を築くという同胞と離れて、一人放浪の旅に出たは悲しみと後悔の激しきが故に――』
かかさま、かかさま。胸が苦しいのです。
私はそのひとの、顔も姿も、何者であるかも知らぬのに。
それなのに、そのひとが忘れられぬのです。
/*
ほう、占い先と吊り先が同じでも結果は出るのですね。
さて。これはどう近づきましょうか。
しかしまた、恨まれてますねぇ〜楽しいです。
[闇の中で形すら失いかけ、ただ黒々と溜まっていたが、玄佐の言葉にもそりと動く]
ぼくは、ぼくを斬る人が深い後悔に囚われると分かっていても、自分を斬らせるよう仕向けたんです。
本当に自分勝手ですけど、もう償う術もない。
成親さんに、託します。
玄佐さんも、会いたい人、これからでも出来ると良いですね。
いえ、きっと、出来る。
[少し形を取り戻した]
[蓬同の弟子、という言葉に]
それは・・・・・・僕だったのでしょうか?
父が僕に手紙を持たせたのは、厄介払いする為じゃなくて、貴方の弟子にする為に・・・・・?
そんな。
まさか。
あの、手紙には、何も書いていませんでした。
柊の葉が数枚入っていただけで。
それは、意味があったのでしょうか?
[期待と後悔の入り混じった目で蓬同を見た]
[とらの気配に向け]
とら殿は、柊の葉の入った手紙を持たされなさったとな?
──拙僧が、紫暮師と初めて会うた時も、柊の葉のみの書状を持たされておったよ。
[嘗て、柊の葉の入った書状を持たされ、自分が向かわされた先は、人外の在処。
そこで禍祓の紫暮師に拾われ。]
[柊の葉の書状の意味は知らぬ。ただ、それを見た師が「不憫や」と自分の事を言った事からおよその察しはつかぬでもない。]
[が、とらにそれを言うつもりは全くないのだ。]
[蓬同の言葉に空を仰いだ]
それじゃ・・・・・・完全に、勘違いで、僕は・・・・・・
かあさまに会えないわけですね。
勝手に恨んで、暴走して。
[蓬同に向き直り]
あの。
もう、遅いとは思うのですが。
今からでも、弟子に、していただけませんか?
このままでは、かあさまの元へいけないのです。
[紗都に雨がかからないように上体を前屈みにしている]
駄目です…喋っては。
傷が開いてしまいますよ?
[何か話そうとする紗都にそう言って柔らかく笑った]
ああ、やっと着きましたよ。
早く体を暖めて、傷の手当をしなければ
[堂の入り口が見えるとほっとした様に階段に足をかけようとした]
[不意に中から開く扉]
[誰か出てくるのかと、そこで足を止めた]
あ…。
[中から姿を現したのは、風華だった]
[しかし纏う気配が違っている]
[ごくりと息を飲んで、風華を見上げる]
……。
[す、っと瞳を細めると厳しい表情を浮かべる]
[堂にはりえも居たはずだ]
[万一のことを考えて紗都の太刀を置いて行ったのだが]
…りえさんは、どうしました?
[少女の姿をした鬼に*問いかけた*]
弟子に、かの。ふむ。
[しばし思案する模様。]
確かにここには、玄佐どのという鬼もおいでじゃが、玄佐どのを祓うわけにもゆかぬからのう。
まずは、拙僧のそばにおられよ、とら殿。
禍祓の術を教える事は叶わなんだが、父御からお主をお預かりしておる。とら殿が母御のところに往く事叶うまで、ともに在ればよいのではなかろうかな。
[差し伸べられた手を、一瞬迷った後しっかりと握った。
確かな手ごたえと、温かさが伝わる]
ありがとう、ございます。
[初めて、恨み、悲しみではなく、人の優しさに涙した]
[少年の手を改めて握る。]
では、成親どのらの行く末を見届けるとしますかな。
[とらの頭に空いた手を置いて撫でる。
泣かずともよかろう、と。**]
[大丈夫かと問われれば、小さく頷く。
意識が朦朧としていて、腹部の痛みをあまり強く感じてはいなかった。
それでも、微かな振動が加われば、少しばかり顔を歪める。
堂へと連れ戻される中、何故死ねなかったのだろうと思う]
『何故、放っておいてくれないの…?』
[ほんの少しだけ、助けた成親を憎んだかもしれない。
それでも、真剣な眼差しの彼を…雨に濡れないよう身を屈めてくれる彼を見れば、次第に申し訳ない気分にもなっていく]
『……ごめんなさい。』
[その言葉は、口にしたか、それとも心の中でか。
やがて、堂に着いたと言われれば、成親のほっとした表情を見て、小さく微笑んだ]
―堂の入り口―
[入り口で、風華をすれ違ったようだった。
風華に話かける成親の声は、微かに低く。
顔を見れば、先程までとは違って険しい表情が浮かんでいた]
『成親さん……?』
[一変したようにも思える成親。
一体、何があったというのだろうか。
聞き出す力は今はなく、ただ成親の顔を間近で*みつめていた*]
[ 蝉が羽化するように、娘の魂は肉体を離れ、黄泉路の闇へと落ちていった。
後に残った抜け殻とも言うべき己の骸をちらりと顧みて、]
かかさま、私の命とともに、黄泉路映しの血も絶えまする。
願わくば、哀しみもこれで終わりとなりますように――
[ 己自身が向かうのこそ初めてではあったが、黄泉路を見通す眼を持った娘にとって、そこは見慣れた場所であった。
故に恐れはなかった。]
[風華の手に小振りの刀が握られているのが見えた]
[その刀が、濡れたように鈍く光っていた]
…りえさんを、どうしたのですか。
[さらに低い声音で、再度ゆっくりと問いを放つ]
[紗都を抱える腕に力が入る]
[心臓の鼓動が早くなっていく]
[目を閉じずとも風華の体から鬼の気配がこれでもかというほどに感じられた]
[自分の腕の中から視線を感じて、目を腕の中へ向ける]
[紗都がこちらを見ていた]
最後の…鬼が。
あそこに。
[険しい表情を緩めることなどできなかった]
[抑揚のない声でそう言うと視線を風華の方へ向ける]
[自分の腕の中から視線を感じて、目を腕の中へ向ける]
[紗都が不安そうな面持ちでこちらを見ていた]
最後の…鬼が。
あそこに。
[険しい表情を緩めることなどできなかった]
[抑揚のない声でそう言うと視線を風華の方へ向ける]
[男…あの男が居る…あの仇が居る…]
[憎悪、熱病にも似た憎悪に焦がされながら懐刀を掲げる]
ごめんなさい
『良い所に来たのぉ』
[右の凶笑と左の泣顔、要らぬ事を口走る左の面]
[その面を苛立ちのままに懐刀が切り裂く]
殺してしまった
『娘なら、今しがた、死んだところじゃ』
[噴出す鮮血にも構わず、血に塗れた面のまま]
[自ら付けた傷を気づかぬ様に艶やかに笑む]
『悲しまずとも良かろう?次は貴様じゃ』
私を…
旅装束 風華は、名主の末子 成親 を能力(襲う)の対象に選びました。
[成親の抱える力が強くなり、左胸に当たる耳に早くなった鼓動が聞こえてくる。
明らかに、様子がおかしい。
今までに、こんなにも鋭く…険しい彼は見た事がない。
不安そうに、彼をみつめる]
『え…っ?』
[成親の、最後の鬼が…という言葉に、思わず声が出たかどうか。
あそこと言いながら、彼が向けた視線の先には風華が居て]
風華が…最後の……鬼………
[小さく、擦れた声で呟く]
[濡れた刀を掲げながら風華の口が言葉を発する]
[しかし、聞こえる声は二つ]
[良い所にとに言うのは鬼とおぼしき狂気を含んだもの]
[ごめんなさいと言うのは悲しみに彩られた、少女―風華―のもの]
[険しい表情が一瞬疑問で歪む]
[しかしりえが死んだと聞こえれば目を閉じて]
…やはり、私は堂に残っているべきだった。
貴女が鬼と、悟っていたのに。
[心の底からりえに申し訳ないと詫びる]
[鬼と知りながらも、それを受け入れられずにいたことを深く後悔していた]
[ その面には情を表す事無く、現世の様子を眺め遣る。
ただ、やや細められたその眼にだけ、何とも表す事の出来ぬ色が浮かんでいた。
……ふと、気配に気付く。]
ん? りえ、お前さんも来たか。
[ 淡い笑みを浮かべ、迎える。]
会いたい人、か。
[ とらの言葉に、苦笑めいたものを浮かべる。]
そう思う者が居ったとて…な。
[ 視線は遠く。何を思うのか。]
[己が面を斬りつける姿に恐れを抱いて数歩後ずさる]
[二つの声とその行為で導かれるのは一つの答え]
『風華さんが、まだ、そこに…居るのか!』
[それがりえの鎮魂によるものだとは思いもよらず]
[風華の意識がまだあるのなら、内と外から鬼を鎮めることができるのではないかと考える]
やめろ…それ以上、風華さんを傷つけるんじゃない。
[紗都を抱いたまま、じりじりと鬼を外に連れ出すように堂から離れていく]
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