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去りゆく ジョン・ドゥ がどこかにいっちゃったみたい。
そして今日も、ドッグから宇宙船は飛び立ってゆく。
もはやソコラに戻る船はなく、一方通行の旅が始まっていた。
移住推進局は言う。
「コロニーの廃棄日程が決定されました。住民の皆さんは、速やかに移住を行って下さい」
人々はそれぞれの想いを抱き、船に乗り込んでゆく。
ある者は未練を残し、ある者は期待を胸に。
ソコラでの日々に別れを告げ、新たな大地での日々に向かって。
もう2度と会わない人、あり得ない日々を過去に置き去りにして。
のこってるのは、鳴きぼし ほうき星、声有る人魚 ニンフェーア、犬の亡霊 ライカ、流浪の民 シゥル、プラント管理人 セイバリー、札付け リスリー、ビームが出せる ムービー・モモ、宇宙冒険者希望 カルックス、旧式アンドロイドHK-V ソラリア、月下35°24′S,44°0′Wより分岐せる アルマ、"Fly_Me_to_theMoon" ディア、雨濡れ ダマリ、カたコとカたン フェルム、電気羊 メリー=ドリー、まじっくさいえんすがーる ビクトリア、吾輩は猫である Mr.Xの16にんだよ。
流浪の民 シゥルは、鳴きぼし ほうき星 にうしろゆびをさすことにしたよ。
"Fly_Me_to_theMoon" ディアは、鳴きぼし ほうき星 にうしろゆびをさすことにしたよ。
ビームが出せる ムービー・モモは、鳴きぼし ほうき星 にうしろゆびをさすことにしたよ。
旧式アンドロイドHK-V ソラリアは、鳴きぼし ほうき星 にうしろゆびをさすことにしたよ。
犬の亡霊 ライカは、鳴きぼし ほうき星 にうしろゆびをさすことにしたよ。
[遠い日の夢を見た。]
『ディア。ダイアン。―――おいで』
[泣きじゃくっていた背に、ママの呼ぶ声。涙を拭きながら傍に寄れば、その手の中から、小さな小鳥が出てくる。]
『お友達よ。お歌を覚える小鳥さん。
パパはしばらく帰ってこれないけど。
この子に歌ってあげれば、いつかアナタの歌を
パパに聞かせてあげられるわ』
[…パパは星間探索船のパイロットだった。
いつも中々会えなくて、その日は未開の星系まで、今までで一番長い航行に旅立った。またいつ会えるか分からない、そんな不安に泣いていた。]
『歌ってごらん。』
[それから毎日のように一緒に歌って。
誕生日のたび、一曲一曲、保存して覚えさせた。
9歳の時には、初めてステージのマイクを握って録音した。
12歳の時には、入院したママの最後の歌を一緒に歌った。
14歳の時には、ママの遺影の前でメッセージと一緒に。
16歳の時には、大事な友達と一緒に歌ってもらった。
船はもう10年、交信不通になって行方不明になっている。
わかっているのだ。
帰ってこないことくらい。]
[”月まで羽ばたかせて”
パパの好きだった古い歌、ママの繰り返し歌うフレーズだけが、魔法の呪文になって残っている。]
[その日、ディア・コスモス・ハートがコロニー廃棄に合わせたレーべル移籍と無期限休養に入る知らせが、移住のニュースに紛れて報じられた。**]
>>2:107
では手の消毒を。マスター。口腔内もこちらに洗浄ミストがあるのでご使用ください。
本日はサンドイッチとサラダ、センレンマメのスープにデザートにナタモモゼリーを用意しております。
[セイバリーが手を洗う間に、ランチマットが敷かれ、サンドイッチランチが展開される。セイバリーの作った野菜がふんだんに盛り込まれたそれらを、しばし昼の暖かな陽射しの下で楽しむ。]
マスター。一つ、質問をよろしいでしょうか。
マスターは、移住先を決定されましたか?
……いえ。違いますね。この質問は妥当であるといえません。私はここ以外は全て同じで、どこでも良いのですから。
マスター。もしよろしければ、次の移住先へ、私も同行してもよろしいでしょうか。
社の方には既に許可を頂いております。
勿論、断っていただくことも可能です。
札付け リスリーは、鳴きぼし ほうき星 にうしろゆびをさすことにしたよ。
[イイトコイコーコーポレーションのコールセンターに、また一つの通話が繋がる。]
どうもこんにちは!いや、そちらはこんばんはかな?ともかく、お礼が言いたくて通話機を取ってしまったんだ!いやぁ君たちの仕事は本当に的確だよ、全く完璧だ、パーフェクトだ、素晴らしい!お陰さまで斡旋してもらったメッサ・チッカーは気候も治安も宇宙航空も申し分ないよ!仕事の紹介もしてもらっただろう、スムーズに面接に進めてね、今じゃ毎日が充実している!妻には内緒だけれど、実は職場で結構モテていてね……これはここだけの話にしておいておくれ!君と僕の秘密さ!ところで君はメッサ・チッカーの夕日を見たことがあるかい?とても美しいんだ、まるで幻影のように揺らめいていて、懐かしくて、沈む瞬間に地平線にうっすらと翠の光が走るんだ。あの光景と来たら!今すぐにでも見せてあげたいよ、感動に言葉も出ない!
君たちにはまったく感謝しているよ、紹介してくれたのは何といったかな、すまない、メモが床に落ちてしまって!今拾うから、待ってくれよ、そら手が届いた……ああ、こら!ステイ!メモを持っていくな!失礼、飼っている犬がね………………
[これは個人の感想です。
オペレーターの時間を奪う、来たりしジョン・ドゥの通話は、まだ終わりそうにない。**]
/*今までにやったことないキャラをやってみよう、というのに毎回トライしているつもりなんですが、なんかいつも同じ味付けになる気がする……。*/
【親水公園/昼(1日目続き)】
>>2:121 >>3
天然の植物は高価だって、恐縮されてしまったよ。
なんだか、余り物を分けてるだけなのに申し訳ないけど、もらえるっていうんだからありがたくもらっちゃった。
[しきりに褒められると、些か照れ臭く、頬をかく。話題を移そうと、オウムをよく見えるように差し出した。]
喋るっていうか、歌うよ。動きも本物みたいだしすごいんだ
。あ、でも動き出すとしばらく歌ってるから、帰ったら見せてあげるよ。
気に入ってくれたようでよかった。研究室に置いておくから、これからも好きな時に聞いていいよわ
[あまり動かすなと言われたが、今日あと1回くらいなら構わないだろう。ソラリアにも使い方を教えてあげようと思った]
[食事の前の洗浄は素直に行う。なんでも用意してもらって子供のようだと思わなくもないが、自分でやると散らかる一方なのだから、ありがたくやってもらう他あるまい。相変わらず、いったいあの草たちからどうやってこの立派な料理が生まれてくるのか不思議だ。感謝を述べてから、しばし舌鼓を打った。]
>>3
[それから、改まって(と言ってもあなたの態度はいつも礼儀正しく丁寧なのだが)切り出された言葉に、きょとんと目を丸くした。しばらく首を左右に傾けてから、ようやく合点がいったようで、あぁ、と抜けた声を出す。]
……あ、あぁ、もうすっかり来てくれるものだとばっかり。
そっか。そうだよ。一緒に行くには、会社に申請しなきゃいけないんだったね。すっかり忘れてた。ごめんねソラリアくん、さすがにそれはわたしがやるべきだった。
[首をすくめてひとしきり謝る。数年一緒に過ごしているうちに忘れてしまっていたが、ソラリアは会社の(この言い方は、あまりすきではないのだが、仕方ない)所有物なのだ。]
わたしの方からこそお願いするべきだよ。ソラリアくんがいないと草そのまま食べるし、風邪引いたら寝たまま死にそうだし、研究以外の整理整頓はできないし……。
[言いながらだんだん自分のポンコツぶりに悲しくなってきたのか若干眉尻が下がる]
……ええと、とにかく。移住先は、決まってないんだけど。場合によってはソコラより不便なところになるかもしれないんだけど……。
それでもよければ、一緒に来てくれるとわたしは嬉しいなぁ。
声有る人魚 ニンフェーアは、鳴きぼし ほうき星 にうしろゆびをさすことにしたよ。
/*仲の悪さは行間からにじみ出ているものとして灰に落としちゃおう。足りなかったら後でコピペして出せばいいし。*/
/*
生きてる時は「むらびとだよ!」でしぬと「むらびとだよ。」になるの、正直テンションの上がり下がりが面白くて嫌いじゃない
今度この文章系使おうかなあ
雨濡れ ダマリは、鳴きぼし ほうき星 にうしろゆびをさすことにしたよ。
鳴きぼし ほうき星は、コミットボタンを「ポチっとな!」
プラント管理人 セイバリーは、鳴きぼし ほうき星 にうしろゆびをさすことにしたよ。
>>5
[来てくれるのが当然のように思っていた。
そのような言葉は、必要とされる事が重要なアンドロイドにとって、金剛石の如く光るものであって。
目を見開いた後、花がほころぶように彼女は微笑んだ。
口調思考は機械的なのに、時折本当の人のような仕草を見せる。それがHKシリーズのコンセプトでもあるのだが、10年ソコラで暮らしたからこそ、培われたものもあるのだろう。]
ありがとうございます。マイマスター。どこへでも、お供させてください。
貴方の生活環境は、どこにいっても、ソコラと変わりないようにさせていただきます。
[そう言って、彼女は少し言葉を途切れさせる。
少しの言語選択ののち、彼女はおずおずと呟いた。]
マスターもご存知でしょうが、私は、環境の変化に柔軟な個体ではありません。
ソコラ以外の場所で生活を始める上での懸念を相談した時、『向こうをソコラの様にしてしまえば良い』と言われました。
この際、どの様な準備を行えば良いと思いますか?
私は……音楽を一つ。必要とするかと思ったのです。
以前ソコラに勤めていたオルタート様を覚えていらっしゃいますか?
稼働当初、仕事以外を待機モードにしていた私に教会への参加を提案していただきました。
宗教概念は分からなかったのですが、美しいものが奏でる美しい歌は良いものであると判断し、毎週、この公園にいらっしゃるニーという人魚の歌を聞くことを週間としておりました。
移住後はどうしようと思案していたところ、マスターが既に歌う鳥を用意して頂いていて……
後は、なにがいるだろうと。
/*
エピでのPL雑談どうしようかなあ、前回はスカイプに集まれー^^したけど、今回はディスコでチャンネル作るか?
スカイプの検索よりディスコの検索の方が楽なんだよなあ
>>カルックス
[カルックスの元に、昔ながらのテキストメッセージが送られた。]
親愛ならない
カルックスへ
まず、予想するのは、あなたがメールの差出人だけを見て「けっ」とゴミ箱フォルダに入れること。それはそれで幸せなことだから、ぜひそうしてほしい。でも、もしまぐれでこのメールを開いたのなら、どうか最後まで読んで。
単刀直入に言う。
あなたの弟子にしてほしい。
今まで散々ばかにしてきた癖に、何を言い出すんだと思ったでしょう。確かに私は、頭がメリーゴーラウンドなあなたのことを散々揶揄ってきた。でも、メカニックとしてのあなたのことは、一度も見下したことがないよ。それどころか、ずっと見上げてきたつもり。(身長のことではなく)
私が「ラクリマ」で働くようになった理由は、知らないよね。もちろん、フェルムとお祖父さんの作品が好きだから、っていうのが一番の理由。でも、そもそもマニュアルがない機械いじりの仕事を始めたわけは、カルックスの技師としての腕前に、ある意味嫉妬したからなんだ。
私、それまでは、一人前の技師になりたいとか思ったことなかった。清掃ロボットのバイトも、マニュアル通りの作業が多くて、楽だから続けていただけだし。
でも、カルックスが、どこぞの馬の骨とも知らないパーツを拾って、改造して、組み合わせて、自分の生活に必要なものを作る能力があるって知った時、胸がざわついた。その時、私はもっと、すごい技師になりたいんだって、気がついた。「ラクリマ」に一目惚れをして、からくりの技術を学ぶことにしたのは、この後の話。
突然に聞こえると思うんだけど、私、夢ができたんだ。フェルムも直せなかったからくりを、自分の手で直したいっていう夢。そのためには、フェルムだけじゃなくて、フェルムのお祖父さんも超えなきゃいけないかもしれない。
こつこつと正攻法であの二人に追いつくには、時間がかかりすぎちゃうから……。あなたの「邪道」な技術に賭けたいんだ。
長くなってごめん。でも、ここまで書かないとうそだと思うでしょう。
返事はYESかNOでいい。面倒なことはこっちで何とかするから。
――あなたのこと、師匠って呼んでいい?
愛はこもってない
ムービー
―合成ハンバーガー店・ジョンドナルド―
[合成肉と合成ポテトの香りが漂う明るい店内。ホログラムの画面とにらめっこしていたムービーは、メールを送り終えると小さなテーブルによろっと倒れこんだ。
まさか、カル坊……カルックスにこんな便りをよこす日が来るなんて、思ってもいなかった。]
[説明しよう! ムービーは初対面でカルックスに子供扱いされたことを今でも根に持ち、彼のことを坊や呼ばわりしているのだ!
それでも最初は、「やなやつ」としか思っていなかったが、不幸にもその後、彼と遭遇する度にハプニングに巻き込まれ、今じゃカルックスを見るとムービーの顔が宇宙チベットスナギツネになるぞ!
暴力は好まないと豪語するムービーだが、腸内サイボーグの不良で行き倒れていたカルックスに対しては
「今度その燃焼力の変わらないただ一つのおなかのことで私に駆けつけさせたら、焼く」
と、ビームの原型である光の球を指先にチラつかせたこともある!]
[昨夜、ディアと夢のようなひと時を過ごした後――生き別れた兄弟に会ったようと人間が言うのは、このことだろうとムービーは思った――、ムービーは『エール』のスキャンで得られたデータをじっくりと眺めた。儚い願いもかなわず、若いエンジニアには問題点の在り処すらわからなかった。
しかし、夢というのは毒のようなもので、一度持ってしまえばそれ以外のものが見えなくなってしまう。今のムービーは、悪魔に魂を売ってでもエールを直したいと思っていた。
フェルムよりも高い技術力を身につけ、ディアに再会し、エールの『風邪』を完治させること。まさしく、夢にふさわしい夢物語だ。だがムービーは、この夢を追うことで、心をずっとソコラに置いておける気がしていた。]
……てんちょとは、ライバルになっちゃうのかな。
[冷たい合成コーラをすすれば、キンキンとした甘ったるい味が口の中に広がる。彼女は、カルックスとフェルムの違法船計画も知らなければ、ディアが無期限休養に入るというニュースも、まだ耳にしていない。**]
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