情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
【Interlude:CASE-Kyoko T】
[結局、恭子は自分の家に戻り炊事洗濯の生活に戻っていた。
電車が動かず自宅待機となった亭主、同じく学級閉鎖となった息子が静かに食卓を囲んでいる。]
どうやらこの中には、村人が16名、人狼が2名いるようだ。
[自分はというと、どうも体がだるい。
食卓からも話し声が聞こえない。たぶん二人もだるいのだろう。
重い腰を上げ、台所に向かう。そろそろ晩御飯を作らなければ。
そうして冷蔵庫の重い扉を開けると、その中は空っぽだった。
あれ、そうだったのか。何も入っていないのか。
仕方なく、恭子は買い物かごを手に提げ、家を後にした。]
忍神町の住人 葛城 恭子(42)が「時間を進める」を選択しました。
―朝方・西ブロック 神社前―
[車を走らせたのは中央ブロックから北を回り、時計回りに又西まで。
行き交う人々の姿も、町の様子も、おそらくは、地上からこの町が消えた頃と変わっていないのだろう。
神社前に戻ってきたのはもう朝方で、一度眠ってから又今度は2階へ、と言う話になった]
そうだな、少し疲れているし。
こんなに長い時間運転したのなんて初めてだから、眠い。
[運良く事故は起きなかったが、エンストさせたりガードレールに擦りそうになったことが何度かあった。
神社の中に入るとブランケットを取り出してそのまま床へと寝転がる。
ひんやりとした床が*気持ちよかった*]
―南ブロック・ホテル―
[バックの中で、パピーは目を開けた。
ホテル内なのでバックに入っている必要はないのだが、何となく気に入ってしまったようだ。]
・・・・・・時間が経っているな、眠っていたのか、辰。
[辰が眠りにつくと、パピーの意識も途切れる。]
ふわぁ。
[あくびの真似事をして、バックから這い出ると、窓の外を見る。
天に地表が広がる町、自分はあの地表の上にいたと言う事だろうか。]
[廃墟ビルの群れと、英霊同士の戦いを思い出す。
ヘイズレクは、あの英霊達に匹敵しているのだろうか、という不安が心をよぎった。
一応、眠りにつく前、2Fへの転移を含め、廃墟で見た事は全てヘイズレクに話してあるのだが、彼がどう感じたのかは読み取れていない。]
・・・・・・体が痛むのか、辰。
ああ、解るぜ、俺はお前の一部だからな。
まあ、待ってろよ、さっさと奇跡をもぎ取ってくるからさ。
[よぎった不安を打ち消すように、そう*口に出した。*]
赤竜パピー (羽鐘辰)が「時間を進める」を選択しました。
さてと、王子様、町の散策でもしてみるかい。
教会へ行くって手もあるが、何か途中に面白そうなことがあった時は、そっち優先でも良いな。
[パピーはそう言うと、バックの中へと*入り込んだ。*]
― 南・公園 ―
――――……。
[アーチャーの口から飛び出した提案に、手にしていた槍が形を崩す。
現れた時と同じようにオリーブの輝きを伴い、熔けるは虚空へ。
渦巻く砂塵は相変わらず。されど言葉は穏やかに、平淡に。]
そうですな。元より、この階層では互いに枷ある身。
宝具も十全で無いとくれば、決め手に欠けるというものでしょう。
[矢を番えていた石像を眺めやる。
筋肉筋肉と口にする女の拘り違わず、男の時代の英傑を思わせた。]
オリュンポスの神殿に飾られたそれと見紛う造形だ。
……そういった努力をしてこなかった俺には分からないが、重ね重ね賞賛しよう。そして誓おう。再びの機会では、貴君の渾身を、我が全霊を以って討つことを。
[アルフレートに視線を向ければ――敵マスターの少年と口々に罵りあう様を観察する。ぎろりと睨ぐ目は一片も揺るがず、続く言葉も表情に違わず平淡なものであった。
そして、罵りあいが収まるのを待ってから]
帰るぞ。マスター。
[姿を掻き消しながら、彼の首根っこを*引っつかんだ*。]
ランサー ディオメデスが「時間を進める」を選択しました。
―2F廃墟―
……イヴァン、追わなくていいよ。今はね。
セイバーか。迷いのない、見事な引き際だったな。
[従う騎士は頷き、獅子の咽喉を撫でる。
詩人も鬣を撫でてやり、それから主たる望月玲の方へと向き直った。いつの間にか、詩人の頬には一筋の傷がある。]
レイ様、ご覧のように私は己の物語を紡ぎ、
従えるちからを世界より与えられた。
斯様に長く具現化できるのは一部ですが。
――彼はイヴァン。獅子を従える円卓の騎士のひとりです。
[アーサー王の甥にして起源をケルトに持つとされる騎士は、折り目正しく頭を下げた。]
貴様、勝手な判断を下しおって。
一旦仕切りなおしは構わぬが、首を掴むなこの戯け。
[思い出すに呆れるやり取り今は思い返したくもない。
しかし、感がなければならぬときは来るだろう。
この戦争、魔術師が少なすぎるのだ。
そんな中一人魔術師として戦うのは危険と判断する。
無論、誇りを捨てる気はないが根源を目指す。
その目的の為ならば、身の不利を考えるべきは確かだった。]
なにぶん主に課す負担が大きいものですから
無尽蔵とは行きませぬ。
一度呼び出せば破られない限りこうして側に居てくれるのですがね。
[――つまり、討たれれば物語の歌い直し。
そのたび魔力を消費する、と吟遊詩人は謂っている。
物語の紡ぎ手には相応の対価が必要なのだ]
…ふらつきはないですか?
[吟遊詩人は主を気遣うように腕を差し伸べて、尋ねる。
その際である、セイバーらが去った方では無い、別の場所を奔放な主は見やったのだ。微かな気配を追いかける仕草。>>0:479 ]
―2F廃墟―
……レイ様?
――嗚呼、成程。
観客がいたと謂うことですか。
[その姿は知れねども、>>0:479 吟遊詩人は風に金の髪をなびかせながら、嬉しそうに微笑んだ。]
私としては、物語と歌に魅かれ
足を止めてもらえるならば喜びですが
此度は、戦争でありましたな。
私が感じられなかったということは、魔術師≪マスター≫か。
[吟遊詩人はそら≪地上≫を「見上げ」た。]
―2F廃墟 → 何処へか**―
[神話のような場所だ。
それ故に物語たり得る。
僅かの間見えたセイバーの煌めく白刃も、空気を轟かす笑いも、彼を従える負けん気の強そうなマスターも、物語の気配がする。旋律が踊り出すのを待っている。]
楽しみを、探しにゆきますか?
……ええ、レイ様の思うままに。
されど、無理はなさらぬよう。
[支える用に在るのは彼が歌う騎士道の在り方。
望月玲は微笑んだ。
「なかなか可愛かったわね、あのマスター」――なんて、不穏な言葉に吟遊詩人は苦笑気味だ**]
トルバドールの歌で円卓の騎士を召喚するってさ。
カンペキにあたしの能力の上位互換じゃね?
あたしってばほら石彫らなきゃだし仕込みに時間がね、時間が。
[あの日から、見る夢などなかった。
声も聞こえなくなった。
時々痛む背中。
その痛みに目を覚ますと、締められた扉の隙間から差し込む明るい光]
さくら、起きてる?
……お腹すいた。
[空腹を主張するお腹の音に、起き上がって身支度を整える。
その白い背中にはまだ赤く残る爛れた痕。
火傷の様な、あるいは剥がれたような、あるいは]
行こう。何か食べ物を買ってから、上に行く。
[外に出ると水道を借りて顔を洗い、車に乗り込んだ**]
ああ、楽しみにしていよう。
[誓うといったランサーの言葉>>5に頷き。そして立ち去る様を見送る。]
………それにしても。
[気配が遠ざかるのを感じつつ、ため息と共に呟いた。思い返すは別れ際の彼の者の言葉。
枷のある身。宝具も十全ではない。そうかー、あれでまだまだ全力じゃないってことかーと頭をガリガリと掻いて。やってくるであろう自身の主――妹尾柊へと困った顔で呟いた。]
勝てないんじゃね? あたし。
それで、奴は貴様で打倒しうるのか?
弓兵かどうかも非常に気になるところではあるが、
倒せる相手なのかが重要である。
貴様で届かぬというのであれば、
策を考えるほかないからな。
[弓の英霊であるかを切り分けたい衝動に駆られている。
明らかに異質なノミでの戦闘が何故なのかを突き止めたいのだ。
しかし、言葉の通り今戦争故に優先すべきは勝利だった。
もしも己のサーヴァントがかなわぬというのであれば、
他の手を打たねばならないのだ。
具体的にはマスターの暗殺などである。]
はい。御傍に。
[彼女は一睡もせずただ控えていた。そもそも本来、サーヴァントに睡眠は必要ない。あるじが眠るというなら不寝番をするのが常道だ>>12]
参るか。ならば支度じゃの。
[水筒となった竹筒を差し出しながら。身支度の中、その背中が目に入ろうとも何も言わず。静かに付き従う]
そうそう、ぬしさまが寝ている間は竹を編んだりしておったんじゃがの。
いやいや、この時代の竹も実に元気じゃのう。
[大地の力に異変はみられないことを、彼女なりに説明しながら――竹林となった神社周辺から、車は*出て行った*]
トゥルバドール クレティアンが「時間を進める」を選択しました。
― 昨晩・1F北・オフィス街(ホテル)―
――――先の質問ですが。
さて。どうでありましょうかな。
元より仮定の話には興味を持たぬ身。
我が身に映るものは眼前の現実のみでありますゆえ。
[移動する最中、アルフレートより投げかけられた言葉。
無言を貫いていたランサーは、拠点に辿り着く折となって
ようやく口を開いた。]
そも。妥当し得たか、し得なかったかは、結末のみが語ること。
我が武が通じたか否かなど、貫いてみるまで分かりはしませぬ。
猛将の倅だ、思い上がった不敬者などと語られもしましたが。
別段、我が身は偉大な武功を打ち立てた者でも無いのですから。
[――トロイアの戦に謳われた英雄は、淡々と、自らと自らの過去について、簡素な所感を漏らした。]
そうですな。
……我が槍で討つ確約を得られぬがゆえに策に走るというのであれば、それは確約をできぬ俺の落ち度だろう。止めはしません。
彼の弓の者に届くか、届かぬか――。
試す機会を失うことは、惜しくはありますが。
…………、そう。惜しくはあるだけです。
[呟きは遠く。視線は遠く。
逆さまの空に向かって落ちていく街は、夜を超え、朝を迎える――。]
この戯けが、確約など求めておらぬ。
貴様に届かせる意思があるというのならばそれでいい。
[憮然とした表情で首を横に振りながら応える。]
機会は出切る限りでくれてやる故、見事、活かしてみせよ。
我がサーヴァントに出来ぬ筈がない!!
[とりあえずはこれでいい。
言葉こそ確約はせぬが意思は十分に見せた。
ならば、まずは任せてみればいい。
打倒せぬ時のための準備はいずれにしても行えばいい。
策を一つ絞る理由などないのだから]
―南ブロック・住宅街・公園―
うっわぁ、おじさん通り越してお爺さんみたい。
悪いものが怖いから、全部排除して枯れちゃうつもりなの?
根源を求めない魔術師が参加しちゃいけないなら、最初から『賞品・根源』って書いて無くちゃおかしいよ。
・・・ん、でも、根源については僕も勉強不足なのは認めるし、もっと勉強するよ。
おじ・・・お兄さんももう少し考え方を柔軟にして青春を楽しんだ方が良いと思うけどね。
[親方達の方はなにやら話し合って決着が付いたようだ。>>6 首根っこを掴まれて消えて行く男に・・・]
あーー、お兄さん!楽しかったし勉強になったよー。
またねぇーーーー
[声が届いたかどうかは定かでない。 ]
―回想・南ブロック―
戯けがっ!! 根源を求めないものを魔術師と呼ぶな!!
基礎から学びなおせ、この愚図がっ!!
同じ事を言わせるな、青春などいらぬ。
根源に到達さえ出来ればいい。
魔術師はそういうものだと覚えておけ。
貴様は柔軟性を語る前に基礎を学びなおせ…。
でなければ、その命、捨てる事となるぞ。
[一気に語りながら去る準備をする。
後ろから聞こえてくる軽い挨拶に頭を抱えながら**]
―回想・バスの中で―>>0:413>>0:415
[エンジン音の中、速い速度で変わる窓の外の景色。
広域の地図では表現しきれない、内側の風景を時折眺めながら
子供は6人いる事や、小さな港町で生まれた事を話していた。
魔法をかっこいいというみちるへ顔を向ければ、
みちるも魔術師なんですよ、と笑みを浮かべながら伝える。
目の痛みが和らいたようで安堵の表情を浮かべるが、]
そうです。
みちるや、先程の妹尾柊の外にもマスターはいます。
サーヴァントもいます。
[そのまま、魔術師や聖杯戦争について簡単に教えるひと時が流れる。]
[ ぴんぽーん! ]
!?
[みちるがバスの内部にあるボタンを押すと
音と共にバスの中の全てのボタンが色付いて驚く。
ある意味、魔法のようだと感じれば眉を下げて緩む口許。]
指ひとつでバスを止められるなんて
みちるの指は魔法のステッキですね。
[赤いランドセルの肩、バスの中で騒ぐこともせず定位置にいるチルチルにも同意を求めるよう笑みを向ける。]
― 回想・西ブロック 教会周辺 ―
[バスが止まれば、みちるに支払いを任せて後を追うように降車する。]
では行きましょうか。みちる。
[みちるとチルチルより半歩ほど前を歩くかたち。
教会までの最短ルートを瞬時に把握すればその道を歩き始めようとするが、すぐに足が止まる。]
すっかり遅くなってしまいましたね。
出直した方がいいかもしれません。
…それに、ほら。お腹もすきませんか?
[ご飯を食べながら、私が色々とみちるに教えてあげますよ、と付け加えて一度帰りましょうと手を*差し伸べた。*]
キャスター メルカトルが「時間を進める」を選択しました。
ー回想ー
みちるもまほうつかえるの?
そーなんだぁー!
……でも、どうやったらつかえるのかなぁ。
[結んで開いて、自分の手をにぎにぎしたあとまじまじとみつめるが当然そこには何もなく。
他にもいるというサーヴァントにあれこれ想像を羽ばたかせもしながら]
これはねーえ、まほうじゃなくて、かいろっていうんだよー。
ぼたんをおすでしょー。
そうすると、中を電気がびびびーってとおって、
中のまめでんきゅーがひかるんだよ!
[魔法のステッキと表現された指先で自慢げに回路図を書いてみせる。
小学生で習う程度の回路図なので大したものがかけるわけでもない]
ー回想ー
[バスを降りれば時間はお世辞には早いとは言えず。
ふたりぶんでーす、と小銭を少し背伸びしながら落として
飛び跳ねるようにタラップを踏んで降りながら]
そっかー。おそくなっちゃったぁ。
ごはん?ごはんにする?いいよー。
めぇおじさん、どんなの食べたいー?
みちるはー五目ご飯が食べたいなー!
[ひとりだとなかなか店には食べに入れないこともあって
今日は食事に対するわがままも言いたい放題。
早く行こうと手を引っ張って駆け出した**]
鴻 みちるが「時間を進める」を選択しました。
[彼らの戦闘を上空から見物しながら、アサシンのサーヴァントは疑問を抱いていた]
詩人のサーヴァント・・・・・・?
今までにあんなサーヴァントは見たことが無い。
[どうやらサーヴァントは全て出そろっているようだが、今回はイレギュラーばかりだ。
通常召喚されるはずのクラスではライダーが不足し、イレギュラーのクラスが2つ出現している。
ループを繰り返しすぎて、既に綻びが生じているのか]
塔の住人も限界が来ているみたいだし、もしかしたら現実に目覚める人間も出るかもしれない。
[彼は人間を愛している。欲望に忠実で、か弱く愚かな人間をこよなく愛している。
だが綻びとなる人物が出れば容赦なく殺す必要がある。
もっとも、彼はその事について心を痛めている訳ではないのだが。]
もう片方はセイバーか。
日本の武士となると、地の利もあって厄介だな。
逆に言えば、今回はセイバーが順当に勝ち上がる可能性は考えておかないと。
[接触するならセイバーかもしれない。
戦闘が終わるのを待たず、ブライを回収して2Fを後にした*]
ー回想ー
[あれから、食べたい物を問われれば、ビールと肉と芋が食べたいと返す。五目ご飯がどんなご飯か解らないので、それを食べるみちるをまじまじと見てしまうひととき。
眼鏡の奥、マスターを見る瞳は優しさを帯びているけれど、その更に奥に潜ませている感情は顔に一切浮かばないまま。]
*
[洋館まで戻れば、すでに夜も更けていて、みちるには眠り明日からの戦いに備えるように伝えた。
彼女が問えば色々と教えてきたが、どうしても自分の宝具についてだけは、まだ伝えられずにいた。
眠るみちるの顔を見て浮かべる表情は、影に隠れて、鳥籠の中からも見ることは出来ないまま。**]
――西ブロック 自拠点/明け方――
[カツン、カツン、
鎚がノミを叩く。ノミが石を削る。]
…まいったね。
[手を休めることもなく、昨晩の事を思い出しぽつり呟いた。
昨日、ギリシアの槍兵との対決後に呟いた率直な感想。>>13
それを聞いた柊はこちらが落ち込んだと思ったのだろう、勢いよく励まされてしまった。]
エスプレッソ、立て続けに12杯ふるまわれたくらいはいいんだけどな…。
[カツン、カツン………カツン。振るい続けていたノミが止まる。出来上がったものを眺め、また困った顔をする。]
その日のうちに大理石を仕入れてくるて。どんな行動力だよ。
[有り難く彫らせてはもらったが。色々と申し訳ない気持ちも浮かぶ。]
[彫り上げたものは、ピエタと呼ばれる聖母子像。
磔刑から降ろされたキリストの亡骸を抱えるマリアの姿。
ミケランジェロは生涯に四度ピエタを彫ったが、完成品といえるのは最初に彫り上げたサン・ピエトロのピエタと呼ばれるものだけだった。
ルネサンスの理想の完成形と謳われるそれは若きミケランジェロがその名を世界へと知らしめた逸品であり、彼の伝説の原点である。
そのサン・ピエトロのピエタを彫り上げた訳は、ノミを手にした時に「己が初心に触れよ」という石の声が聞こえたからだった。]
アーチャー ミケランジェロが「時間を進める」を選択しました。
―???―
幾千の兵が倒れていた。
矢で貫かれ。剣によって断たれ。
槍によって突かれ。戦車によって轢かれ――。
血のにおいがしない場所はどこにもない。
全てが不毛。荒野の如き争いの地に、物言わぬ死体が横たわる。
死体を一望する男の脚にも矢傷が。肩にも創傷が。
鎧の内側から留まることなく溢れる生命の証。
突き刺さったままの矢を強引に引き抜きながら、男は呟く。
「――見ろ。また、大勢の人間が土くれへと還った」
すぐ傍には停止した戦車。
中には、血塗れで倒れている人間が二人。
唯独り、戦場に残った男の槍からも、同じ血が滴っていた。
「ある者は貴君らによって力を吹き込まれ。ある者は力を奪われ。またある者は、貴君らの策略によって争いを煽られる」
死の大地を眺める表情は、およそ感情というものがない。
傍には、輝き放つ武具を身に纏い、威光を放つ女が立っていた。
「これほど狂った戦はない。貴君ら神の気紛れによって戦は始まり、貴君らの気紛れによって戦局は移ろい、気紛れによって生きる者と死ぬ者が決まっていく。これを道化と呼ばずして何と呼ぶ。不毛の戦と呼ばずして何と呼ぶ」
淡々と、静かに。
「恨みはしない。怒りもしない。ただ、答えて欲しい」
男が生来持つ響きを以って、傍らに立つ女神を糺す。
「何故俺に助力する。何故俺に期待する。俺は神に選ばれるほど特別ではない。少しばかり武に時間を割いただけの人間で、……一代前が、少しばかり偉大だっただけで、何度も、お前に神は嫌いだと教えたはずだ」
僅かな沈黙。
『―――――……』
女神の答えは、荒野の風に掻き消える。
男は、珍しくも虚を突かれたような表情に変わり、――そして。
「――――いいだろう」
槍を握る手に力が戻る。
付着した血を振るって払い、怒号飛び交う戦の場へと舞い戻る。
「ならばまずは我が槍で。――いや、ヒトの武が神にも届き得ることを教えてやる」
平淡だった男の顔は、確かに笑みを浮かべていた。
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新