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とりあえず始まったらしいぜ?
なんかこん中に、ただの人が6人、おおかみが1人、求婚者が4人いるらしいで。
勇者 ヒューマは時間を進めたいらしい。
─ 貸し工房 ─
[輪を組み合わせ、切れ目を溶接する。
その後、やすりをかけて継ぎ目を消した]
[金属栓は、不要な角を削り、竜の言葉を彫り込んだ。
イメージするのは水分を通さないシールドだけど、
これをどう使うかは、戦士次第だ]
[チェーンの片方の先端に金属栓を着けて、
もう片方の端には持っ手を着ける。
しっかり持って、亀裂に埋め込んだ金属栓を引き抜くのだ]
……はあ……。
出来た……と思う。
『「と思う」は余計だよ』
[わたしの足もとで丸くなっていたアルゴルが、
首を上げて一言言う]
温泉の鍛冶師 ミルファーク は、なんとなく 宿屋の女将 グレダ を能力(求婚)の対象に選んでみた。
[カタカタカタカタ]
竜王御前試合ノ出場受付ハ本日中トナッテオリマス。
出場ヲ希望サレル皆様ハ、忘レズ申シ込ミ下サイマセ。
[カタカタカタカタ]
劫火の鍛冶師 ギャラン は、なんとなく 巨力の戦士 サイラス を能力(求婚)の対象に選んでみた。
あぁ、なるほど柴犬さんの所ですか。
確かにあそこなら安いですけどちょっと食事がz……。
[ 言葉はそこで切った、料理に関しては人の事をとやかく言えるレベルではない。
一先ず彼から預かった『相棒たち』をテーブルから工場の研ぎの作業台に動かした辺りで少し食事の事を考えた因果かなんだろうか。
小さくお腹の虫が泣き声を上げてしまったのでした。 ]
あう。
[ そういえばうち、色々あって昼間から何も食べてなかったんだった。 ]
─ メリッサ ─
『なかなか自信があるようね。>>0:282
言っておくけれど、湖の町の蜥蜴人に、手加減という文字はないのよ?』
[メリッサは笑うと、細剣を手にして立ち上がる]
『訓練場で構わないわ。
負ける恥を晒すのは私じゃないもの』
[工具箱を再び開け、ハサミを取り出して、
女将に再び差し出した]
『さあ、行くわよ』
カティ?かーちゃん、ちょっと出かける用事ができた。
留守番、ひとりでできるかい?
ミルファを待って、かーちゃんが出かけ立って伝える大事な仕事だ。
頼める?
[告げてその目を覗き込む。答えは決まっていた]
『まかされよー!!』
[元気なその声を背に、街の訓練場へとその足を向けた]
─ 訓練場:メリッサ ─
[尻尾を左右に揺らしながら、到着する。
足が速いのは、長い手足のおかげだ。
訓練場内の一角を借りうけて]
『ルールはどうするの?
膝を着くまで?
まいったと言うまで?』
[数歩の距離を置いて向き合う。
びゅん、と細剣を抜いて振り、青眼に構える。
メリッサが得意とするのは、突剣術<フェンシング>だ。
防具は着けない。肌を覆う鱗が、彼女の防具]
もう余り時間がなさそうだの。
[申し込みを呼び掛ける声がどこかから聞こえた気がした。
口の中の塩っ気を南国の果物の汁で流すと、鍛冶屋の当てを探して再び歩き始めた**]
−訓練場−
仮にも御前試合に出ようってんだろ?
それに沿ったルールで行こう。
竜器を落とすか、竜器が壊れるか。
あとは参ったって言わせても勝ち。
[ハサミをしょきしょきと開いて閉じて、メリッサを眺める]
それで文句なければ、いつでもかかっておいで、お嬢ちゃん。
[にやりと笑って告げる。先手はゆずろうという意思表示]
…食事に関しては、毎回なんか買って食べてます。
竜王祭りのお蔭で屋台が多くて助かってますよ…
[ちょっと遠い目をしながら呟けば、小さな音が耳に入って。
…一瞬自分のお腹に目をやったけど、
聞こえた声で彼女の物と分かって苦笑した。]
…それじゃ、自分は一旦宿に…
って違うっ!?
えと、すいません。
ソレックスさん、御前試合での相棒ってもう決まってたりしますか?
[…自分が居ては食事ができないだろうし、
一度宿に戻ろうとしたところで来た理由を未だ言っていなかったことを思い出す。
若干恥ずかしさで顔を隠しながら、一先ず前提を問いかけて…
それ以上の前提としてそもそも出ようとしてるかどうか聞くべきなのだが、
その辺は頭から抜け落ちていた。]
[片手にはぶどうりんごの水飴。
やはり所々を啄ばまれて穴だらけだが、ぶどうの如き数が
あるので気にしない。]
―――…ふむ。
受付終了まで後もう少しとなったか。
今回のエントリーはどのようなものとなっているのか。
腕が鳴るな、サイラス!!
俺の武器はお前にしか持てない。
そのようにしか調整出来ない。
[何処かから聞こえる、受付案内の呼びかけ>>2に
一歩先行く相棒の背に、ひとつ]
─ 訓練場:メリッサ ─
『正論ね。
それで構わないわ』
[しゅ、と一度細剣を振ってから、
メリッサは一気に距離を詰めた]
[相手の受ける意思を受け取った上で、その余裕を打ち破ってやろうと。
まずは様子見の素早い刺突!
止められない限り、そのまま右腕を中心に狙う、連続の突きへ続ける]
なるほど。筋は悪くないね。模範的な優等生ってとこか。
[身を入れたわけではない刺突は、すぐさま引き戻し、次の刺突に繋げるための布石。
軽さと鋭さを生かして連続で繰り出す突きは、オーソドックスな細剣の戦術だ]
だったらこうしよう。
[ようく見定め、刺突と交差するようにハサミを突き出す。
相討ち上等、互いに持ち手同士でぶつかれば、『握っていなくては取り落とす』細剣と、『握りこまずとも落とさない形状の』ハサミ、どちらが落ちるかは自明だろう。
相手の方から突き出してくるのだ。
落ち着いて合わせれば、そこまで難しいことでもない]
『……まだよ』
[しかし、それが地面につく前に、細い尻尾がサッと拾った。
……まだ落ちていない]
[打ち合いに対する不利を悟ったメリッサは、尻尾から再び右手に細剣を取り戻し、
今度はハサミ本体を狙って行く。
支点であるネジを貫こうという作戦だ]
確かに、美味いんですよね屋台。
[ あ、やっぱり聞こえてたみたいです。
ちょびっと恥ずかしい。
この立場になる前はお祭りがある度に十分楽しめていた分――やっぱり一抹の寂しさは拭えないのだがそれ以上に、まだ代継ぎして間もない分そんな所で甘えても居られない。
『鍛冶師は体が資本、きっちり食べぬかバカモノ』とロンディーネが足元に尻尾でペチって来ますが、TPOというものもあるのです。 ]
――あ、えぇと、その。
うちも出たい心持なんですけど一応はまだ、なんですよね。
ここの所暫くおじいのお客さんにお願いしてみたんですけど、やっぱりうちの実績が足りないみたいで今の所一人だけ、うちのを遣ってもいいって人がいまして。
その、お試し期間中って具合、なんですよ。
[ うちに飛び込みで『相棒』を預ける辺りから予想通り彼は相棒不在の戦士だったようで、今も探して街を回っていたのだろうと。
うちもやはり御前試合の事を聞かれるとどこかしどろもどろになってしまって、ジミーにきっちり伝わったかどうかも怪しいけれど、今はうちこれで精一杯なんです。 ]
[ そしてその『お試し期間中』であるエステルがあの刀子にどのような評価を下すのかを考えるだけで――ドキドキと胸が痛い。
その胸の痛みを誤魔化す様にもう一度お腹が鳴って、顔が少し赤くなったのでした。 ]
ん。簡単に諦めないその意気はよし。
[さりとてこちらもこれで終わると思ってはいない。
勝負は竜器を落とすか壊すまでで、まだそのどちらも満たしてはいないのだから]
なんつーか、素直だねぇ。アンタ。
[突き出される刺突は正確無比にハサミの支点を狙う。
正確無比に狙うならば、こちらはただ少しずらせばそれで狙いを外すことができる。と、同時に]
いいのかい?切れちまうよ?
[ただ少しずらし、ハサミの刃を開けば、刺突された細剣はちょうどハサミの、その刃の間だ]
─ 煙る水かき亭 ─
……ただいまー、
あれ?
[戻ってきた宿屋は、最初と同じように人の気配がなかった。
何故だろう、と思いながら入って行くと、メリッサの姿がない]
メリッサ、メリッサどこ?
どこ行ったの?
カティちゃん、知ってる?
[伝言>>5を聞いて、わたしは困惑した]
女将さんも出かけてるの?
どうしよう……。
わたしじゃ竜器を使えないし……。
─ メリッサ ─
『そんな侮辱、初めてだわ』>>20
[む、と目を釣りあげて、メリッサは攻撃の手を早めるが]
『!』
[切れる、という指摘に、剣を引く。
メリッサは知っている。
その竜器ハサミならば、竜器細剣だって切れるだろう。
……リーチにおいて大きく劣るそのハサミを使う技量があればだが]
『……』
[細剣の切っ先をグレダに向けたまま、
今度はメリッサが相手の攻撃を待つ]
/*
んー…『リーチにおいて大きく劣る』から、基本はカウンター狙いか、一度密着したら離れないよう戦うか、なんだよね。
棒術の理合いはあんまりハサミには生かせないし…
確定で離れられるとつらい。
侮辱だなんて人聞きの悪い。
アドバイスってもんだよ。
[突く、ということに特化した細剣である以上、狙った箇所に正確に突きこむ技術は必須。であると同時に、どうしても攻め手が突きに限られる以上は、その突きを生かすための虚実入り交えてのフェイクもまた必須だ。
余り素直に突き込むばかりでは高い知能を持つ類の邪竜には見切られる]
それともうひとつ。
細剣で受けに回るのは悪手ってもんだよ。
[トン、トン、とその場で跳ね、呼吸を整え、とんっ。
無造作に、且つ俊敏に。
身を低くたわめて、駆け寄る。
細剣の狙いを、低く限定するために。
受けることのできるように作られていない細剣は、受け手に回ればカウンターを狙うほかない。それが悪手。
細剣の間合い、その一歩手前で、大きく跳躍して、メリッサの頭上から飛び掛った]
美味しいせいでつい食べ歩いちゃうんだよねぇ…
量食べるとどうしても出費が嵩むし。
[食べる量を抑えれば良いと分かってはいても、
つい食べたくなるのが屋台の魅力。
嗅覚はともかく、視覚や聴覚にまで訴えてくるのはずるいと思う。
それはともかく。
まだ決まっていない>>18とは言われたものの、
武器の具合を試している人が居る訳で。
お試し期間の結果が良ければ、自分が組む目は無くなってしまう。
かと言って、結果が悪い事を祈るのは人として駄目だろう。
口元に手をやりむぅと唸って、暫し考えて出た結論は…]
お試し期間って、二人目以降もできますか?
[元から玉砕は覚悟していたのだ。
十中八九駄目だとしても、
言わないよりはましと思っての発言だった。**]
『そんなこと分かって……、
!』
[メリッサは駆けて来るグレダへ反撃しようとしたが、
まさかの跳躍に反応出来ず]
『トビネズミ……いえ違う……貴女は何?!』
[グレダの頭上からの一撃を受けた細剣は、
キーンと高い音を立てて半ばで折れた]
─ 訓練場 ─
[走って来たわたしは、丁度勝負がつく所に行きあった]
あ……!!
[メリッサと女将さんが戦っている。
メリッサはいつもの細剣だけど、女将さんが持ってるのは何だろう?
小さくて、武器らしくない……。
いや、それより]
メリッサ……!!
/*
…あるぇ?
いやァ、あと一手あるもんだと思ってたんで、『安心せい、峰打ちじゃ』の準備してたんだけど…んー…ま、いいか。
分かってたなら実践しないと。
『手加減はしない』んだろ?
[あと一手あるかと思っていたが、存外に跳躍が虚をつく効果は高かったらしい。
こちらに追随してきた細剣の横腹にハサミを入れて、それで終いだ]
ああ、ミルファ。
アンタの竜器で御前試合に出たいって行ったら、果し合いになってね。
結果はご覧のとおりさ。
[ハサミは今だ手の中にあり、メリッサの手にした細剣は折れている。勝敗は一目見れば分かるだろう]
アンタの竜器、貸してもらえるかい?**
…………。
[ うちはジミーの言葉に思わず動きが止まるように考え込みます。
確かにあの影打ちの刀子はもう一振り残っているのです。
だから貸し出す事自体はそう無理がある訳ではないけれど。
ただ、当然ながら同名義による御前試合のダブルエントリーは認められていないし――
元より、残り時間的に2人分手掛けるのはうちにはそもそも不可能だ。
いや、手掛ける事自体は出来ようがその時に打ちあがるのは間違いなく竜器とは言えよう筈も無い出来のガラクタだ。
そんな事をしたならおじいと店の名前どころか自分自身の心すら裏切ってしまうだろうし、ロンディーネに一番キツいのを貰った挙句愛想尽かしされる結末まで容易に見て取れるから、そんな事をするなら両方断って出ない方が千倍も万倍も良いのだろう。
けれど
けれど――。 ]
[ 彼も、うちの『一人若しかしたら』を聞いてもうちに声を掛けたのだ。
それを端から切り捨てるのも心苦しくはあるし、断ってエステルさんの評価が芳しくなかったらその時点で試合終了である、御前試合は諦める他無くなってしまうからそれはそれで頂けない。
その後運よく3人目というのも多分無い、そもそも2人目でちょっと奇跡入ってる気がするし。
あ、2人に駄目だと言われたらその時点で諦めます、はい。
だからうちは迷う、迷う、迷う。
迷いまいまいに迷った所でロンディーネに叩かれる所までがお約束だけれど、そこでゆっくりと口を開く。 ]
うちはさっき言ったとおり、殆どの方に断られてしまう程度の実績しか無いです。
本当にそれで、それで良いのなら。
……お試し、お願いします。
[ それから裏に回って、先ほどと同じく木のケースに入った刀子を手にして戻る。
ほぼ双子のような出来である影打ちの刀子、柄に布を巻いただけと言うのも変わりは無い。
それをケースごと、彼に差し出します。
御前試合に出る為の最後の関門。
うちはどちらか一方を、選ばなくてはいけない。 ]
それでは、どうぞ。
[ 柔らかく、微笑んで見せて** ]
[ぶどうりんごの水飴を噛み砕く。
中に閉じ込められた果実は瑞々しく、じゃりじゃりシャキシャキとした食感が楽しい。
二人が育った場所ではぶどうりんご自体が珍しかったので、水飴に加工したお菓子を行商人が持ってこない限り、そうそうお目にかかれなかったものだ。
>>11彼の相棒竜もお気に召したのか、つまみ食いをしている光景がほほえましい。
ふと街中に、何かからくり仕掛けのような音と、御前試合の触れ込みが流れてくる。>>2]
小さい頃は、こーやって聞こえてくる音が不思議で仕方なかったなあ。
樹海の奥で竜が唸ってたりしてさ。
その正体を確かめに行ったら、邪竜退治に来てた戦士に
『こらー!子どもがこんなとこ来るんじゃねえーっ!!』
って怒られたりしたっけ。
[からくり音の出所を探すかのように、一歩二歩踏み出して、きょろりと当たりを見回す。]
[昔を振り返れば、戦士になろうとおもったきっかけは、樹海で怒られたことだったかもしれない。
あれさえなければ「戦士」という選択肢を知ることは無かったように思うから。
男は子どもの頃から力だけは人並み以上だったが、それが何の役に立つのだろうかと悩んでいた。
魔力が低くとも竜器さえあれば何かしらの役に立つことが出来るのであればこそ、戦士を生業にしようと思ったのだ。
力がありすぎて、使う竜器がことごとく壊れてしまうのは問題だったが……]
よおおっしゃああああ!!
ギャランとスズメちゃんの作った竜器を竜王さまに見てもらって、褒めてもらうんだああああ!!!
気合いいれていくぜええええええ!!!
[今は相棒の作った竜器がある。男にしか使いこなせない、自慢の竜器が**]
廃墟の鍛冶師 リーマン・ワーカホリック は、なんとなく 剣士 アサド・アル=サイフラ を能力(求婚)の対象に選んでみた。
/*
はぁー…(ため息)
アタシって感じ悪い…
…っと、凹んだことだけ書き残しても仕方ないから、反省点を挙げておこう。
まずは、アサドの“竜殺し”設定について。
これは完全にアタシの落ち度だった。
まさか竜を殺しにかかるヒトがいるとは思ってなかったんで失念してたんだけど、村建て人としては『竜は生死を超越した存在』として書いてたつもりだったんだよね。
それっていうのも、『竜は強大な存在である』ってのを示すと同時に、『戦士の仕事は竜の浄化と、人々の守護』って位置づけにしたかったから。
引いては、竜王御前試合に、『殺し、殺されることを生業とする人間の後ろ暗さ』を持ち込んでほしくなかったためでもある。
この辺が、アタシ自身でも意識してなかった過敏な反応の原因かな。
これをきちんと自覚して、村の趣旨として明記するべきだった。
/*
あとはまぁ、これはアサドに考えてほしいことでもあるんだけど、『竜を殺すことができる』っていう事実が、『戦士と鍛冶師は竜と契約を結んで、竜を浄化する存在である』っていう設定自体を破綻させるファクターになりえるってこと。
『戦士』や『邪竜退治』、『竜王御前試合』の意義自体に関わるって言ってもいい。
ちょっと回りくどいかなぁ…
まぁ要するに、『戦士と鍛冶師の腕前を競う大会』に、『戦士や大会の存在意義を揺るがす要素』を持ち込むのは勘弁してほしい。
村の根幹設定の崩壊を招きえる卓袱台返しの可能性は、あんまり持ち込んでほしくなかったかな…ってとこかね。
/*
この辺踏まえて、プロローグのメモで知らせた『限られた範囲内における感性としての“竜殺し”なら問題なし』ってのは、『竜に攻撃して浄化することを、“殺し”と認識する感性を、一部の人間が持っている分には問題なし』って意味で、『竜の王国に住む人間が、アサドの行為を見て“竜殺し”と認識する』のは、まずい、ってことになる。
それは、『一部の人間が、竜の浄化を見て“竜殺し”と認識する』んじゃなくて、『普遍的な事実として、“竜殺し”が可能である』っていうことに繋がるからね。
『自然エネルギーの容れ物である器を破壊する』ってのも、言っちゃったし。
この辺は、『竜は殺せない』って明言しなかったアタシの責任でもある。
でも、波及範囲の広い設定については慎重に扱ってほしいっていうのは言わせてもらってもいいかな、とも思うよ。
ってとこで。アタシの落ち度でもあるし、すでに白ログに確定されたことでもあるから進行中に口出しをすることはないけど、村建て人の立場として言わせてもらいたいこともあったってのを、ここに書き残しておこう。
/*
次ー、メリッサとの勝負について。
んー…この辺は、『武器(竜器)の相性』かなぁ…
ハサミと細剣だとどうしても細かい動きの応酬になるし、アタシのステータスも特化型じゃなくてバランス型だから、『目を見張るような一撃で、素早く勝負を決める』って戦い方はできないんだよね。
NPC相手なんだから、相手が弱いことにしてさっさと勝負を決める…って選択肢もなくはないけど、下手に『技巧』や『速力』を印象付けて、ステータス詐欺の俺TUEEEはしたくなかったってのが本音。
ただまぁ、結果として勝負を長引かせまくってメリッサ/ミルファに迷惑かけたのは紛れもない事実だから、この辺は反省しなくちゃね…。
― 回想 ―
[エステルの村には、『戦士』がいなかった]
[豊かな森の奥深く、竜の加護を受けた隠れ里。
人の出入りを頑なに拒むその場所は、外の世界では「禁域」とも呼ばれていた]
[里の人々は、竜を永遠の存在だと信じていた。
竜を邪竜へ変ずるのは、人の悪しき心と行い。
ならば邪な心持つ者を、竜に近付けさえしなければ、この地の竜が災いを生み出すことはないだろうと]
[エステルもまた、その教えを受け、禁域の森から出ることなく育った。
竜の力を受けた道具はたくさんあったけれど、それを手にして竜と戦うだなんて、考えたこともなかった。
――そう、彼と出会うまでは]
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