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スッチー は、靴磨き キリト に愛の言葉を囁いた。
流離いの伊達男 マルセー は、双子の妹 シリル に愛の言葉を囁いた。
次の日の朝、車掌 ププモア が無残な姿で発見された。
宇宙鯨達の数えきれない程の骨。
骨に想いが宿るなら、想いが星になったのでしょうか?
骨の星を後にして、スターライナーは次なる駅へ向かいます。
スターライナーがはきだす星屑は消えてしまうけれど、
きっと後に残るのは・・・・・・。
現在の生存者は、スッチー、双子の妹 シリル、双子の姉 レリア、助手 桂川、そらとぶようせい ティンカー・ナッツ、流離いの伊達男 マルセー、たむら よしお、靴磨き キリト、お忍びお嬢様 メルヴィ、継母 イザベラ、英霊 ラーマチャンドラ、ディーラー 一条、資産家の三男坊 ハンス、遠き星の幽霊 シャーロットの14名。
〔ごとん。
乗客皆が乗ったのを確認した頃、
銀河間特急便スターライナーの扉が閉まります。
前の駅(>>1:#0>>#1:1)と同じように列車がゆっくりと動き出します。
シャン、シャワン。シャワシャワシャワ。
先頭の煙突から噴き出す湧き出る星屑の光は、
この星の月(>>1:883)に照らされて普段よりも美しかったでしょう。
夜と朝焼けの合間、不思議な時の色をした頃に出発します。〕
〔「スターライナー」が浮かび上がると、
夜と朝の顔、星のどちらの顔も見えました。
まるでその境を進むようゆったりとしたカーブを描いて、
【時を告げる宇宙鯨の潮吹き】のすぐ近くを通ります。(>>1:759>>1:866)
まるで宇宙鯨が別れと再会を伝えるように、
間欠泉がとても高く綺羅綺羅と噴き上がりました。〕
〔そして、銀河間特急便スターライナーは星を後にします。
後に残るのは、この星を発つ時の特有の光(>>0:376)と、*きっと*恐らくは・・・〕
英霊 ラーマチャンドラは、遠き星の幽霊 シャーロット を投票先に選びました。
[壺がぐぐぐと持ち上がる]
わわっ!?
[びっくりして再び壺の中へ]
どうしちゃったんだい?
[勢いよく、水いや湯が噴き上げられた。そこは、あの間欠泉だった]
流離いの伊達男 マルセーは、遠き星の幽霊 シャーロット を投票先に選びました。
お忍びお嬢様 メルヴィは、遠き星の幽霊 シャーロット を投票先に選びました。
スッチーは遺言状を貼りました。
スッチーは、遠き星の幽霊 シャーロット を投票先に選びました。
資産家の三男坊 ハンスは、遠き星の幽霊 シャーロット を投票先に選びました。
――涙の海――
[しばらく待っていたが、シリルは戻ってこなかった]
マルセー。
少しだけ様子を見に行ってくる。
[彼に断って、自転車に乗ると辺りを走る。
近くには人影は見られない。
眉を寄せ、霧が深くなれば徒歩に切り替えた]
……。
[これ以上進めば自分が迷子になりそうだ。
連絡手段もないし、一度戻るべきだろうか、と考えていれば]
投票を委任します。
ディーラー 一条は、英霊 ラーマチャンドラ に投票を委任しました。
一度戻ろう。
[マルセーと車のもとへ戻った時には何人がいたか。
シリルはまだいなかったか。
どちらにしろ、車で駅まで向かったはず]
改めて、またよろしく頼む。
[車掌に切符を見せ、スターライナーに乗り込む。
続々と戻ってくる客たち。
シリルがまだいないようならサロンの椅子に座り、
どこか心配そうな目をして窓からホームを見ていただろう]
――サロン――
[スターライナーが発車する。
月と共鳴する星屑の光が、窓を開けるとサロンの中に入り込む。
手を伸ばせば、今度は自分捕まえることができた。
ふふ、と小さく微笑む。
クロスケの時は窓枠にさえ届かなかったことを思い出して]
わ、すごい。
[そして、間欠泉が吹き上がる。
キラキラとしたその輝きは、いつまでもまぶたの裏に残った*]
双子の妹 シリルは、遠き星の幽霊 シャーロット を投票先に選びました。
助手 桂川は、遠き星の幽霊 シャーロット を投票先に選びました。
[星から離れたせいか、別の理由か壺も半分近く機能を取り戻したようだ]
みんなが集まっていそうな場所がいいかな?
サロンにでも行こうか。
[シリルが一人でいるところを見計らって、そっと近づき]
シリルさん、楽しまれましたか?
[ニッコリと笑ってから通信携帯端末を渡す]
必要ないかもしれませんが、何かあったら呼んでください。
これに話しかければ私の耳に届きますので。
[半ば強引に押し付けるようにして端末を渡して立ち去った]
[壺の中が桃色に輝いている事に気が付いた]
なんだろう?
[訝しげに見つめる]
でも、悪い気分じゃないね。何だか心がほかほかしてくるよ。
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