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…。
[広げたものを手早く仕分けると、狭い階段を登って屋上へ。
屋上で一番に目に入るのは、硝子張りの小さな小屋。中にはいくつもの鉢がいくつも並べられ、それぞれに大小様々な植物が植えられているのが見える]
……。
[今はその小屋には用はないのか、硝子越しに植物たちの様子を確かめながら通り過ぎると、階下から持ってきた新たな植物を乾燥させるために広げて置いた]
これは…もう、大丈夫か…
[今広げたものではなく、今まで干してあった植物を手に取ると、きちんと乾燥しているかを確かめるように顔を近付ける。ふと香った匂いに、小さく目が細められた。
匂いに敏感な者でなくても、彼女が通った後には様々に入り混じった、不思議な薫りに気付くだろう。
そして敏感な者なら、今彼女が手に取った植物。それが彼女の匂いのベース、最も好きな薫りだと気付くかもしれない]
[乾燥させた数種の植物を持って階段を降りていると、きぃ、と扉の開く音が小さく聞こえた]
「ヴェルさん、おられますー?」
[自分の名を呼ぶ声に、小さく口の中で「いますよー」と返事。もちろん相手に聞こえるものではないが、さほど広い家でもない。少し急いで階段を降りると、近所のおばさんの姿がみえた]
はい。えーと…いつも、の?
[お喋りが続きそうなおばさんの様子に、少し困ったような笑みが浮かぶ。本来あまり人付き合いの上手い性分ではない。が、商売をしている以上、人並みには会話術は心得ている…のだが。
乾燥して粉状にした薬草を量りながら、お喋りを背中で聞く。今までも何回も言ってきた言葉ではあるが、それがおばさんに届いているかどうか]
うち、煙草屋であって、薬屋じゃないんだけどなぁ…
ふぅ…
[一頻り喋って納得したのか、満足したように帰っていくおばさんを見送り、先ほど屋上から持ってきた植物たちに向き直る。
本当ならここで一休みしたいところだが、相手は植物という生き物だ。タイミングを逃さぬよう、手早く作業してしまわなくてはならない]
今日は、気分が落ち着くのがいいな…
[目的のハーブを手に取り、それに合わせるように数種類の植物を。合わせた状態で薫りの強さを確かめ、それらを刻んでゆく]
『薫り煙草、売ります』
[店の表に出ている看板の文字は、そんな素っ気のないものだ。
店内も本人も華やかさよりも使いやすさ、動きやすさを重視したものばかり。薫りだけが豪奢に華やかに客を出迎える。
彼女の扱う煙草は、煙草といっても薫りを楽しむためのものである。一般的な葉煙草は扱わず、香草や薬草を原料として彼女が独自に見つけてきたものをブレンドし、客の好みに合わせて作り上げてゆく。
が、原料として一部入手困難な薬草なども独自のルートで見つけてくるために、煙草売りとしてではなく街の便利な薬屋さん状態になっているのが悩みの種である]
[乾燥させてあるとはいえ、香草を刻むと一際強い薫りが立ちのぼる。それを楽しみながら、先ほど見かけた光景を思い出した]
怪我人でも出た、のかな…
[ここに店を出して数年。顔見知りもでき、官憲の中にも望む望まないに関らず知り合いもできた。何故か薬草を卸すという役割で。]
あとで、行ってみようかな…
[怪我人がいるなら薬草が必要になっているかもしれないし。困ったことに、煙草屋としての収入よりも薬屋としての収入で店が立ち回っているという現実。これでいいのかと自問自答しつつも生活はしなければならない。
ため息ひとつ。刻んだばかりの香草に顔を近付けて気分を持ち上げると、なにをどれだけ持っていくかを頭の中で組み立て始めた*]
村の設定が変更されました。
スカウト ウィル がきたらしいよ(6人目……だったかなあ?)。
― タウン・ナリヤ ―
[男は木の上に登っていた]
[何故なら高い所が好きだからだ]
おやぁ、なんだか騒がしいねぇ。
[額に手をやり、官憲詰め所>>23の方向を見る。
今し方、数人の官憲が飛び出して西の方向へ向かっていった]
何があったんだか……。
ま、動くのは応援要請があってからでもいいか。
[よっ、と軽い掛け声と共に、木から地上へ飛び降りる。
高さにして3m以上はあるはずだが、着地の際の足音は全くと言っていいほどしなかった]
さて、仕事前に一服でもするかね。
[独り言ちて向かう先には、煙草屋の看板が掲げられていた>>31]
― 煙草屋 ―
[扉を開けて店内へ入ると、薬草の独特の薫りが体を包んだ。
慣れているのか、驚いたり気にしたりする様子もなく]
よっ。一本貰える?
[香草を前に何やら考え込んでいる様子のヌァヴェルへ、煙草一本分のコインを差し出した**]
―― タウン・ナリヤ外周「官憲の詰め所」
うおっしゃ!これで半分!!
一旦メシ!!
[街に入るために必要な書類の量は、二百三十二枚という微妙なキリの悪さだった。そのうちの百二十枚片づけたところで席をたつ。
半分と言いつつ半分を超えてしまっているのだが、やってるうちに数えるのが面倒くさくなってしまったのだから仕方がない]
と、なると…だ……
[一旦休むと決めたなら、次は食糧の調達である。冒険者なので保存食はもっている……が、わざわざ街に戻ってきたというのに何が悲しくて保存食をかじらねばならないのか。
きょろきょろと周囲を見回し――、先ほどの指示>>24が元なのだろう商人から調書をとっている官憲に目をつけた]
そこ替わるからちょっと頼まれて貰えない?
[と、彼の仕事を奪い、代わりに食事の調達という使いっぱしりを頼む。パシリ扱いに最初は渋っていた官憲も「お前らの分も奢るから」という一言で腰を上げ、酒場へと走り出す。
いつもの光景なのだろう、百二十枚の書類の受理作業を行ってた官憲も、あきれ顔になりながらも強く咎める事はしなかった]
[呆れ顔に気付いたのか]
寝床の提供受けるんだし、食事ぐらいは奢るさ
[ジェスロは口を開く。すかさず入った「泊まるつもりなんですか」という突っ込みが入ったものの、それをスルーし商人へと向き直った]
はいはい、えーと……お宅の取り扱いは木工製品ね。
んで…怪しい品物を運ぶやつを見たって?
[がらりと話題を変え、確認の為調書の内容を復唱するジェスロに、商人は困惑の表情を浮かべる。「いつものことなんで気にしないでください」という官憲のフォローが入ったところで、やっと落ち着きを取り戻したのか商人は口を開いた]
−西街道−
お〜、おねぇさん、ロッテさんじゃねェかぃ?
酒場のご主人さんに頼んで依頼の手伝いさしてもらいに来たんだげどもぉ
[ずるりずるり、盾に乗るほどもない距離を盾を引きずって歩み寄り、声をかける。
依頼の内容は、受け取った荷運びの手伝いであること、ロッテの報酬の取り分は減らさないよう話はつけてあること、それから、自分は聞いての通り交渉には向いていないこと、を、自己申告どおりの聞き取りづらい訛り言葉で告げる]
そっだらオレはてげとーに時間潰しでっがらよ〜
話がついだら教えてくんねが?
[に馬車の主との商談はロッテに任せる、と宣言して、オノンはふらりと道端へと歩み出る]
−道端−
♪〜
[今度は正真正銘の鼻歌を歌いながら、腰のベルトから小型の機巧を抜き出す。
ロッテの腰のものともよく似た拳銃のようだが、オノンの手にしたものは銃弾を打ち出す銃身の代わりに、往復式の鉄杭が仕込まれている]
ふむ……
[商人の話を聞きその内容を調書にとる以外に、適当な紙に箇条書きにしていく。木工製品業者の話をおおまかにまとめると次のようになった]
「街に入ったところで、大きな包みを持つ一団とすれ違った」
「大きなものであるのに荷馬車ではなく人力での運搬で、その仕事運びも不慣れなようだった」
「布がはだけた部分から水晶の細工物ものっぽいのが見えた」
「それだけ大きな水晶の取引が商人の情報網に引っかからないのはおかしい」
[そんなこんなで、できあがった書面をパシパシ叩いていると、酒場からの出前が届く。目の前の商人にも食事を勧め、自分もパンにかじりつきながら意見を求めてみる事にした]
[がちゃこ]
[慣れた手つきで弾倉を開き、一般によく見かける火薬カートリッジを差し込んだ]
[だんっ!]
[がちゃこ]
[だんっ!]
[がちゃこ]
[だんっ!]
[地面に鉄杭をあてがい、オノンが撃鉄を引くたび、深さ20cmばかりの孔が開けられていく]
でっかぐなれよ〜
[自ら開けた孔に、旅荷物よりも大きな頭陀袋から取り出した種を一握りずつ落としこみ、ひとつひとつ祈るような声と共に埋め戻して、一連の作業は終了。
作業の最初に戻って、機巧で地面に穴を穿ち、種を落として、埋め戻す。
ロッテに声を掛けられるまで、そんな作業を繰り返していた**]
まず、この街にノーパスで入ってこれる水晶っぽい細工物品物って時点で、あんたがブツはガラスか輝水晶な。他が水晶がすんなり入れるなら、俺はこんなところで三桁超の書類と戦う羽目になってない。
[「書類はなくとも、品物を検める事にはなるだろ?」と付け足すと、そういった手続きをよく目にしているのだろう商人と、その手続きをしているであろう官憲がと頷く]
隠して持ってくる時点で輝水晶なんじゃね?
ガラスの細工物ってなんの問題あるの?魔素含有量にしろ、そのほかの性質にしろやばいものじゃないだろ。
[輝水晶はそれそのものには魔素を含まないが、少々の魔素増幅効果がある。
それらは、十年前この街に来てから、街に入る為の書類を処理するためにつけてきた知識だった]
つまり二つに分かれてるってことだ。
[いきなりポンと出された結論に、先の話題とどう繋がってるのか把握できなくなった官憲と商人は「は?」と声に出し、お互いの顔を見合わせた]
[顔を見合わせる官憲と木工商人に、ジェスロは調書ではなく箇条書きした方の紙を見せる]
輝水晶はそれだけじゃ特に害はない。だからノーパスで入ってくる事ができる。OK?
[相手がコクコク頷くのを見て、話を続ける]
次になんで隠して持ってくるのか、だ。金持ちって人種がわざわざ隠すか?でっかい細工物。んじゃなんで買うんだよ、調度品ってなる。
[その話には商人が強く頷いた]
つまりー輝水晶のブツは調度品じゃないってことだ。
輝水晶に飾り以外のものを求めるなら、残るのは魔素増幅効果ってことになる。
[そこまで話を聞くと、官憲の一人が口を開き]
「でも、魔素増幅の水晶があったところで本体が――あっ!」
[そこまで言ったところでジェスロの言わんとした事に気付いたようだった]
そ。輝水晶とその本体。後者は相当量の魔素を含んでる。分けて街に運ぶなら、後者も調度品の体をとってくるかもな。純度の高い魔素水晶あたりが有力候補。
水晶系の調度品扱ってる商人に、何も知らせず運ばせるってのも…効果的かもな。
[いつの間に平らげたのか食後の茶をすすりながら、そんな事を口にする。入門手続きを行っていた官憲が「本体にあたるようなものは街に入ってない」という事を告げると]
んじゃ、やっぱ必要なのは二つだ。街の外と街の中。輝水晶と本体相当の物と、それぞれを持ち込んだ奴の補足だ。
「……ジェスロさんは向かわれないんですか?」
[やる事が決まったという事で、冒険者への応戦要請を出そうと酒場と組合へ駆け出す官憲を見送りつつ、二服目の茶に口をつけたところで、官憲が口を出した。その言葉にジェスロは眉根を寄せながら]
街に入っていいの?
[と、駄目もとで聞いてみる。「いえ、外の方です」と返ってきた返答に、やっぱりなという表情を浮かべ、今度は書類手続きをしている官憲の方へ]
純度の高い魔素水晶、それもでっかいの。触ったら何枚になる?
[と、問う。返ってきた「四桁いくな」という言葉にジェスロは机に突っ伏し]
まずは残った書類をかたす……
[と、呟いた**]
[目の前の相手の容貌と、自身の知識と照らし合わせる。
オノンの面立ちを赤い両目が暫し見つめる。
見つめた時、また、キリリと機械調の音がほんの微かに鳴っていた]
なるほど、酒場の旦那に使わされて、ということかい。
……僕は旦那を待たせてしまっているようだ。
[訛りのある言語を注意深く聞き、内容を把握する。相手の依頼のこと、報酬のこと、交渉のこと――。
そう言えば荷車も無しに来てしまったものだったな、と思い返した。
視線を一度、大盾の方に向けてから]
あい分かった。幾らか運んで貰えるならば助かるよ。
それでは、暫く待ってておくれ。
[それから、オノンの鼻歌と地面を穿つ音を背に聞きながら、未だ落ち着かない風の商人との交渉に戻る]
[至急の件とはいえ、何も考えずに高い買い物をしたりすることはあまり良い事ではないと判断した。
報酬とは別に、グラス代は立て替えで、ということになっているのだ]
水晶製のグラス……はやめておこう。店で使うものだから安い品で良い。
こちらのガラス製のものをこれだけ頼もう。
あぁ、もう少しまけては貰えないかい?この位まで……
[荷馬車に積まれていた調度品を直に取り出させ品定めしながら、一応の交渉成立をみたところで、今一度ロッテの目は幌の方へ、それから商人の目へと合わさる]
ところで、運んできた品は、今ので全部かい?
まだ何かあるような気はするのだが。
[明らかに動揺を含んだ商人の反応が、ロッテの赤い目に映る。
それが危険種や群盗に対して抱くような動揺と同質のものであるか否か――そこまでの微妙な心情の色合いまではロッテには覚れなかった。
そしてついでに言えば、幌に覆われたまま姿を見せない「商品」が持つ特質が、ロッテに感覚として伝わってくる、ということも無かった]
――失礼した。僕の現場は官憲の検問所ではないものね。
[それから、ガラス製のグラスが収められ、「割物注意」の焼き印が捺されている木箱を一つ両手で持ち上げて、漸くオノンの方を向く]
お待たせ。やっと商談成立したところだ。
では、この箱の運搬を頼めるかい?
もう一つ買い付けたグラスの箱は、片手でも担ぐことができる程度のものだし、僕が運ぶことにしよう。
[片手でも空いていれば銃を構えることはできる――と、荷馬車の護衛のようなことも考えながら。
少しだけ視線を下に向けたところで、ぱちりと瞬く]
そう言えば、先程から火薬の香と――音がしていたが。
何か採掘するものでもあったのかい?
[逆に何かを埋めていたのではとは思いつかないまま、箱越しに地表を眺めながら、他愛なく聞いて*いた*]
− <<巻き戻し 作業開始前 −
ああ、違ぇよぉ
ご主人さんにオレが頼んで手伝いさしてもらいに来たんだ。
悪り悪り。気ぃ悪くさせちまったが?
[ロッテの言葉>>49の、『酒場の旦那に使わされて』という部分を念を入れて否定し、悪びれもせず屈託なく笑う。
なにしろ自分で言い出したことなのだから、それで酒場の旦那に対するロッテの心証を落としては寝覚めが悪い]
?
[先刻ロッテが振り向いた時にどこかから機巧の音でも聞こえたような気はするものの、オノンはさして機巧に詳しいわけでもない。
駆動音の出所が分かるわけでもなければ、その音の意味するところを推理することができるわけでもない。
結果。オノンは気にしないことにした]
−早送り>> 現在へ−
おー、お疲れさんだなぇー
[声を掛けられて>>51地面に向いていた視線を上げる。
手にした機巧が弾き飛ばして顔に飛んでいた土くれを軽く払って、ロッテから木箱の一つを受け取る]
ん?おぉ、これがぃ?
今ここさ種植えてたんだげどよ
こりゃー、アレよ、都会語で言う『らいふ・わぁぐ』っちゅーやつよ
[他愛のない質問>>51に、いいことを聞いてくれたとばかりに得意げな笑みを作って解説を始めた]
草木はどんな小っこげなやつでも魔素を集めて循環させる働きがあっがらな。
旅歩きしながら、めっけた種を次の新しい土地に植え付けて歩ぐ。
それがオレんとこの田舎で旅に出るやづの約束事なんだ。
[約束事と言いつつ、強制されてやっているわけではなく、楽しんでやっていることはその口ぶりからも聞き取れただろう]
ふらふらしながら種落としてぐもんだがら、誰が呼んだか転がり草(タンブルウィード)っつってな。
……ああ、なんならロッテさんも乗ってぐかぃ?
荷物抱えて歩ぐよっか速ェよ?
[そう告げて、まだ幾許かのスペースが空いている大盾を示す。
もっとも、荷馬車の護衛にまで気が回らずに聞いているものだから、そういったことを聞けばあっさりと退くだろうけれども]
― 煙草屋 ―
[きぃ。
足音は聞こえなかったが、木製の扉が開く聞き慣れた音に顔を上げた]
あ、ウィルさん。いらっしゃい。
[詰め所へ持っていくつもりの薬草――止血や毒消しや気付け効果のあるもの、それと少量ではあるが強すぎる魔素を中和させる特殊な香草等を難しい顔で選び出していたが、見知った顔に微かに笑顔を浮かべた。
もしかしたら扉の開く音は店内の彼女を驚かせないための気遣いなのかもしれないが、彼女自身はそんなことを知る由もなく。]
いつもと同じのでいいの?
[テーブルに置かれた硬貨を確認し、それに応じた量を。煙管で使うための量り売りではなく、扱いやすく紙で巻いたものを差し出した]
「ヴェルさん、何か知ってる?」
[聞かれたものの、自分も騒ぎを横に眺めてきただけだ。むしろ自分が聞こうかと思ったことを先に聞かれて、ふるふると首を横に振った]
…なにも。賑やかだった、ね。怪我人が、いなければいいけど。
[官憲にいる知り合いの顔が思い出されて、小さく眉を寄せる。手が自然に、先程用意した薬草の包みに止血の効果のあるものを増量していた]
心配、だね。
[首を横に振る様子を見て、そっか、と軽く頷く]
そうだなぁ。
大事じゃなきゃいいんだが。
[心配顔のヴェルに同意する]
ま、そろそろ酒場にも情報が行ってるだろうから、オレはちょっと話を聞きに行ってくるよ。
ヴェルさんは? 詰所の方に直接行く予定?
[煙草を口の端に咥えつつ、問い掛けの視線を送る]
[詰め所に直接行くのかと問われて、少しきょとんとした顔になる。詰め所にいくと言った記憶はなかったので。
けれどウィルの視線が自分の用意している薬草の方を見ているのに気付いてすぐに納得した]
…うん。向こうで、聞けるかもしれないし。怪我人がいたら、治療が先だと思うし。
[それに、酒場の空気は苦手だ。人が多いのも、大声で喧嘩をしているのではないかと思うようなやり取りも。]
なにか分かったら、あとで教えてね。
[ふと思いついて、止血の薬草を少量包んでウィルに渡した]
よく来てくれてる、お礼?
[何故か疑問系。]
―西街道―
[オノン>>53が木箱を受け取ってから、ロッテはもう一つの商品の箱を片手で持ち上げた。
やはり「割物注意」と捺された木箱を小脇に、掛けた問いに対するオノンの説明を――訛り言葉のそれをまた、注意深く聞いて]
なんだ。植える方だったのかい。
各地を周りながら土地の植生を豊かにしていく民の話は小耳に挟んだことがあるが、オノン殿がそうだったとは。
あぁ、成程。ライフ・ワーク……。
確かに、楽しげなところはまさに自由な転がり草、といったところか。
[一人納得しながら、頷いていた。
相手の雰囲気に感化されたように、声色は少し明るめになっていた]
[それから、オノンからの誘い>>54には]
ん、折角ではあるが、この御仁のことがあってな。
隊商とはぐれたり何だりして命辛々、といったところだったらしい。
見た処、どうしたものか、護衛の人間も居なくなってしまったようだ。
タウンまでの距離はそう遠くないが、護衛は無いに越したことはない。
あぁ、そうだ、官憲への通報もしないとな……。
[意識してか無意識にか、空いた片手はホルスターに収められた短銃へと。
その意味をどう受け取ったか、荷馬車の商人は遠慮するでも逃走するでもなく、ただ一度頷いていた]
オノン殿は先に行って、箱を酒場に届けてきておいてくれるかい。
とりあえずそれだけのグラスがあれば、何とか営業はできるだろう。
僕はこの件を一先ず処理してから、酒場に向かう。
[自分の喋り方のせいで相手を戸惑わせたことに、慌てて手を振る]
うん、気にしないで!ウィルさんも怪我しないように、気をつけてね!
[店を出て行くウィルを見送り、小さくため息。どうにも気が抜けると本来の口下手が出てしまう。商売人としてそれはダメだろう、と常々自分で思っているのだが]
あー……もう。もう…
[しばし止まって考え込んでいたが、考えても仕方がないと開き直ると用意した薬草を丁寧に包み、無人になる店を閉めると看板の横に『少し出かけてきます』と書いたメモを貼り付けて、詰め所に向けて歩き出した]
おっ、そうがぃ?
ロッテさん気ぃ利ぐなぁ
したらオレは先行がせてもらうな?
[改めて木箱を固定し、盾の上に乗る]
したっけ、また酒場で会うべなー
[ひらひらと手を振り、笑みをその場に残して旋律を口ずさむ]
ff、f、f〜〜♪
[奏でられる音に呼応してふわりと浮かび上がった大盾が、滑るようにしてその場をあとにした]
― 酒場 ―
邪魔するよ。
[酒場の扉を開け店主に声を掛ける。
事件の匂いを嗅ぎつけたか、店内はややざわついた雰囲気だ]
ん? グラスがない?
ああ、いいよいいよ。話聞きに来ただけだから。
[頭を下げる店主に軽く手を振り、代わりに灰皿を出してもらった。
ヴェルの店で買った煙草に小型着火機巧で火を点け、一息吸い込んで]
ほら、さっき官憲が騒いでるの見掛けたんでね。
それに関して情報なり依頼なり、来てないかと思ってさ――
[言いながら、情報料としてのチップを主人の掌へ載せる]
そういや、怪我人の話は――
っと、現場に向かった官憲は流石にまだ戻ってないか。
そんじゃ、今後また情報が増えるかもしれないな。
[ひとまず情報は出し切ったと見て礼を言う。
短くなった煙草を灰皿に押し付けてから、ふと思い付いたようにパンを二つ頼んだ。
一つは自分用。もう一つは薬草をくれたヴェルに持って行こうと思ってのことだ]
−酒場−
s〜…s〜…s〜…
[風を操る旋律を少しずつ弱めて、そっと酒場の前に盾を乗りつけ、軟着陸させる]
お〜、ご主人さん、グラス持っできだけど〜
[グラスの入った木箱を抱えて店内に入り、そんな間延びした声を上げる]
んぉ?
なんが賑わっでねェが?
なんがあっだんがぃ?
[カウンターの影に木箱を降ろしながら、酒場の主ともなく、その話し相手の青年ともなく、問いを投げかける]
あ〜、あんどぎの?
[荷馬車がどうのこうの、商人がどうのこうの、と、ことのあらましを聞けば、思い出されるのは街道へと向かう道すがらに脇を駆け抜けていった荷馬車と、先刻ロッテが商談を持ちかけていたらしき荷馬車]
ロッテさんがこのグラス売っでぐれた荷馬車護衛しでくるっで言っでだがらよ〜
あとで話し聞けっかもしんねェなぁ
[思いつきをそのまま零すみたいに、そんなことをひとりごちる]
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