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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が3名、人狼が1名、占い師が1名、ハムスター人間が1名、C国狂人が1名いるようだ。
あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。
この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。
当日、現場に出入りできたのは今ここにいる者で全部だ。
とにかく十分に注意してくれ。
[厨房の奥から濡れた手をエプロンで拭きながら出てきた。]
さてと、一通り集まったらしいね。
**省のアーヴァインって人からの伝言を預かってるのさ、実は。
[そして語り始めたのは、かつて鎮圧された紅蓮の輩という異端者達の事、彼等の頭目が、財宝をどこぞに隠したままな事、財宝のありかを記した「鈴」を体内に隠された者がこの中に一人いる事。]
[更にドーラは語り続ける。
その情報を、**省に密告してきたのが、恐らくは紅蓮の輩の頭目の孫であろうとアーヴァインが推測していたらしい事、鈴を持った者を手助けするための役割を負った者もこの中にいるらしい事、彼等の正体を見破るために必要な能力の持ち主もこの場に呼んだ事等]
生憎、その能力を持っている奴の名前は聞いてないんだけどね。
まあ、あたしがアーヴァインから聞いたことは一応全部話したからね。
[長いこと喋って疲れたものか、咳払いしながら厨房に戻っていった。]
で、結局私達は何をすればいいのかしら?
その、鈴を持った人をみつけることを期待されているのかしら?
私達の中に、その人が居るってことは確実なのね?
[と、ドーラに質問する]
でも、何のために、見付ける必要があるのかしらね
ああ、よろしくだ。
そうだな、私は御子を裏切ることにしたよ。
理由は、御子のことが個人的に嫌いだから。
かといって氷の使徒に味方するのも癪だ。
私は君に付こう。
ふーん…ドーラの話はとりあえずは分かった。
オレが理解できてるかどうかは別として。
なんかめんどくさそうな話だがな。
オレらの中に居る紅蓮の輩の関係者をふんじばれば良いってのは分かったんだが。
問題はどうやってきっちりと紅蓮の輩の奴らを見つけるか、だよなぁ。
オレがいくら無関係だっつっても、どうせオレみたいな奴の話なんか聞いちゃくれないだろうしなぁ。
さて、どうしたもんか。。。
ふーむ。
難しいな。
その御子やら鈴持ちやらを見つけねばならないと。
差し当たって気になったのは話の中に出てきた破術者という存在。
ありがとう、じゃ改めてよろしく。
そうね、あたしが破術者とやらの目にさえ止まらなければ、ある程度は破術者には生きててもらう必要があるのよね。
彼なり彼女なりを始末する必要があるときは、邪魔する存在はないはずだから。
ああ、そうなのね
私達の中に居るってことは、言ってみれば私達全員が容疑者とも言えるわけなのね
ドーラさんは、正体を見破るための能力者の話をなさってたけど、その能力がどんな物なのか、そして誰がその能力を持った者なのか、はっきりしない言いかただったわ
能力を持っている人は自覚があるのかしら?
鈴を持った人の手助けをす者が居るとかいうお話もあったわ。そういう人が偽の能力者だと名乗ったりする心配は無いのかしら
破術者とかいう人が居るんでしょ?
その人がどうするつもりなのかしらね。
名乗り出ようと思ってるのか、様子を見たがってるか。
そして、あたし達は彼なり彼女なりにどうして欲しいのか。
ここに居るみんなの考えを聞きたいところだわね。
ドーラさんのお話って、とうさんとかあさんがこっそりしていたお話と同じなのね。
要は悪い人がいるから見つけてやっつけちゃおー、という事でいいんでしょう?
違うのかしら?
能力を持った方が自覚なさっていて、その能力を発揮していただければ問題は解決するのね。でも、鈴持ちの人を手助けする人がいるらしい、ってのが問題になりそうね
ウィリアムがイイ事を言った!
[ウィリアムの肩をばしばしと叩き。]
そうその、はじゅ…言いにくいな、破術者が大事なわけなんだな?
でさぁ、破術者があっけらかんと、実は私が…なんて言っちゃったら奴らに暗殺されるんじゃねーの?
あいつら何だっけ。人を焼き殺せるんだっけ?
能力を持った人……あたしはその人に名乗り出てほしく無いな。
だって名乗ったら紅蓮の人に狙われちゃうでしょう?
こっそりここにいる人を調べればいいと思うわ。
そうですわね。なにも無いうちに破術者と、いうんでしたっけ?
能力を持った方が表に出るのは危険だと思いますわ
実際に能力を使って鈴持ちの人を見付けるまでは、黙っているのがよろしいと思いますわ
痛いぞ……、スコット。
[肩を押さえつつ]
それについても考えてみた。
アーヴァインが言っていただろう?
今のこの状況は御子の行為によって起こったと。
つまり御子は鈴持ちが死んでも構わない程度に思っているわけだ。
うん、とにかく破術者は名乗り出る必要は無いと思うな。オレは今のところ。
もしも、鈴持ち野郎を見つけられたら名乗り出てもいいと思うが。
あー、そっか。
奴らを手助けする内通者が居るって話だったな。
うーん、そいつがどう動くかが問題だよな。
果たして鈴持ちはそうなっても御子に従うか?
私ならもう見限るくらいだ。
鈴持ちと御子はもはや一枚岩ではないのでは、と私は見ている。
[ウィリアムの話を聞きつつ]
ひでぇ奴だな、その御子さまってのは。
大層お偉いこって。
紅蓮の奴らはそんな奴の下に付く意味なんざねぇ事を早く気がつけばいいのにな。
[ウィルの言葉の続きを聞き、ふむ、と考える。]
なるほど。仲間割れしてるかもしれないし、するかもしれないのか。
んじゃ、紅蓮の奴ら、とひとくくりで考えてはいけないのか。
なるほど。ウィリアムさまのおっしゃることももっともですわね
とすると、鈴持ちと御子も敵対関係にある可能性も高いということですかしら
それってウィリアムさん、紅蓮の人が仲間割れしたってことなのかしら?
御子は鈴持ちを売り、鈴持ちは御子の裏切りを許さないということ?
わー、やだやだ。
内輪もめついでにさっさと同士討ちでもして滅んじゃえばいいのに。
まあ、破術者さんとやらには、しばらく隠れといてもらう必要があるってことよね。
でも破術者さんは、誰の事を見ればいいのかしらね。
破術者さんの勘で?それとも、あたしたちが誰を見て欲しいか話し合いでもする?
続けるぞ?
でだ、鈴持ちの、その人を燃やしてしまう能力だったか?
それは御子には効かないらしい。
御子を殺すためには破術によって、えーっと、難しいな、まぁとりあえず御子の能力を打ち消すか、凍結させるかしかない。
凍結だけではきついだろう、自分がそうされてしまうかもしれんのだしな。
だから鈴持ちは御子が死んだと見るまでは破術者を殺すことはないのではないか?
あー、なるほど。
メアリーの言う事も一理ある。
誰に能力を使うのかってかなり大事だよな。
御子狙いなのか、鈴持ち狙いなのか。
…御子狙いで能力を使った方がいいのだろうか。
ただ、能力を使うには精神力が必要なんだろう?
何度できるか分からない能力なのだろうから…慎重にせねばな。
まったくだ。
その鈴とやらで得られるものはそこまでのものらしいな。
まぁ、私達には関係のない話なんだろうが。
所詮人は欲望の塊のようなものだ、金が絡めばどんなことでもするのだろう。
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