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兎人 クロノ が見物しに来ました。
[ピシリ。
突如、晴れ渡る空に、細く、細い青白い電撃のようなものが、横に奔り抜けた。
[ピシリ。
気のせいではない。細い電撃は絶え間なく、空間の一部に奔り続けている。]
[唐突。
青空に、孔、があいた。
そこに現れたのは、戦艦。否。戦艦のほんの切っ先部分だけが、孔から”こちら側”に出てきている。]
下らん大会を開くチキュウ人、
そして、その為にチキュウに来たワレらが宇宙の同胞達よ。
ワレワレはラント。
兎人(とじん)だ。
[呟きは、先の声と同じ。先の声と同じく、何十倍もの大きさに増幅されている。
”こちら側”の部分へ、艦橋に似たものが展開され、その艦橋の切っ先へと、音も立てずに人型の黒い兎のような人物が歩いて来る。
人型兎は、靴は履いておらず、後脚の先端で立っている。
その黒兎の後から、白、茶、ピンクに薄青……と、様々な毛色をした、同じ制服の人型兎達が続き、黒兎の後方横一列に整列した。]
[切っ先まで来た人型黒兎の手が、艦橋の切っ先近くで、光に捕らえられているロボドッグを掴んだ。
振りかぶり、地上へ投げる。
ロボドッグは落下。地面に衝突し、悲鳴を上げず壊れた。]
時空転移バイパスを作ったのは誰だ!?
ワレワレだ!
チキュウよりも先に宇宙連邦に加盟し協力してきたのは誰だ!?
ワレワレだ!
良き世界をツクりあげる事に助力し続けてきたのは誰だ!?
ワレワレ……ワレワレ、ラントに他ならない!!!
であるのに、チキュウが有能だと喧伝されているのは何故だ!?
[キッ、と地上を見下ろす。
そこには「BigFire」の大会が開かれている。]
案ずるな。
貴様達と同じ地平に立つ用意は出来ている。
――BigFireとワレワレの科学を結合させた力――見せてやろう!
ヲレはクロノ!!!
宇宙を跳ぶものクロノだ!!!
[ドッ。
両腕を組んだクロノの頭上に、空気を震わせ、天球儀によく似たBigFireが現れた。
恐らく、戦艦から射出されたのだろう。8つの天体軌道環を持つ、真鍮色をした、地球のそれとは違い、奇怪さを感じる天球儀だった。
天球儀の中央には、惑星――ラントの母星――が、幾らか簡略化されて鎮座している。
地球の太陽系によく似ているが、二つ違う所がある。
母星以外の惑星軌道環は6つ、ラントの月と太陽の軌道環2つが中央の母星を示す球体型のBF本体を回るという、地動説ではなく”天動説”の構造である事だ。
後方に控えた人型兎達が、一糸乱れずにクロノに敬礼を行った。]
「あの……。」
[大会スタッフが乗った小型BFが戦艦の切っ先に近づき、クロノに呼びかける。]
何だ邪魔するなら、先ず貴様から……
「大会の受付をすませないと参加は出来ません。」
…………。
[数刻後、人ごみが自然左右に割れていく中、大会本部受付へ向かうクロノと側近達の姿があった。]
ENTRY NAME
――――――
宇宙(ウミ)を跳(ト)ぶもの クロノ
BigFire Name
――――――
狂気のアーミラリースフィア メテログラフト
メテログラフトはラント語。
機体自体は、鈍足だが、5M程の距離を跳躍(リープ)する事が出来るBF機体。
他の機能は未定。(多分ない)
搭乗者は、BF機体に触れる事で、とぷん、とまるで水に潜るように中に入れ、パイロットスペースに収まる事が出来る。
BigFire Arm
―――――
★8つの環(バリア)
BFメテログラフトの周囲を回る8つの環。
8つの環が各自回転する事で弾幕を弾き返す。内2つは逆回り。
各環が交差する部分を狙われると弱い。全部の環が破壊されれば、バリアは消失する。完全消失しなくても、環の隙間を潜り抜ければ被弾する。
★ラガリアの刺塵(BF外部弾幕兵装)
不定形の刺塵型弾幕兵装。ただし、弾幕を放つ時は固化し、固化した状態であれば砕く事が出来る。
★カ・エディーリの歯車(BF内弾幕機構)
BFの装甲内側がそうである。
BFの機体破壊が進めば、一時、弾幕放出も出来なくなるかもしれない。
★見よ、ワレらがメテログラフト(BF内弾幕機構・弾幕開放)
BFの最深部手前に展開されている。
この機構が発動すると、いわゆる発狂弾幕が放たれる(生温い弾幕ではなく過激な弾幕攻撃と見るが良し)
見せてやろう、ワレワレの科学力を!
Manufacturer
―――
ラントの科学技術省が仕切る全宇宙向け製品を提供している企業、地球名で言えば「ClockWorks.rant」製。
日用品から軍用品まで、あらゆる科学技術製品を取り扱う、ラント唯一の企業である。
メーカーロゴは、クロノのBF機体そのもの、ラント母星を象っている。
備考:全てがラント製であり、かつ複雑である為、長いピットイン時間でしか修理出来ない。(PL補足:強くなりすぎない為とギリギリの演出をする為の制限)
また、刺塵はその特性上、完全破壊されると機能しない(修理出来ない)弾幕兵装とする。(まあ、ここらへんは制限緩めるのもありですが)
経歴
――
ラント。兎人(とじん)とも言う。
地球からは物凄く遠い銀河の異星人で、宇宙の中でも知能が跳びぬけている種族である。
現実に思想を合わせるのではなく、思想に現実を合わせるという行動の癖があり、自分達の母星が太陽の周囲を回るのではなく、母星の周囲を太陽が回るようにした。
かといって過激な性質かといえば、そうではなく、どちらかといえば全体的に性格は温厚な種族である。
ただ、ラントの軍閥はそうではなく、温厚派と過激派があり、勿論クロノは過激派である。
だが、現在彼らの母星は滅んでいる。
数週間前、平和を保っていた筈の母星で急に戦争が発生。戦争の末、その星に居たものは全て死に絶え、母星の生命兆候の一切が消えた。
クロノ一同は戦艦を率いて母星を離れていた為、無事だった。しかし、彼らがどんなに願っても母星に調査の為に降りる事はある理由により出来ない。
その事実が分かるまでに3名の部下をクロノは喪っている。
現在、母星の調査は、宇宙連邦の手で行われているようだ。
という事で、何だか自棄や逆切れも甚だしい限りの勢いで、クロノは戦艦を率いたまま地球の「大会」に殴りこみに来ました。
(余談だが、クロノ自身はBFの大会には前々から出たがっていた模様だが、素直にそうは言わず、複雑な心境をいだいてたりします:PL裏話)
補足
ラントは、躊躇う事なく自分達を遺伝子操作し寿命を無くしている。ただし、身体能力は鍛えなければ普通レベルである。
クロノは200才程度。部下にはクロノ隊長と呼ばれているかもしれない。
因みに、グレンの相棒の白兎とは全くの別物なのでよろしく。
おい、受付の机が下がらないとはどういう事だ!
[受付に来たクロノは、どんどん!と受付机下の側面を叩く。因みに側近達は受付机に充分足りる背丈である。
受付スタッフは、ぐるりと回りこんでクロノの元へ…]
分かっているだろうが、ヲレが勝てば、チキュウはワレワレのものだ。
[受付スタッフは、クロノの言う言葉をはいはいと適当に流しながら記入を続けさせている。ある意味、凄い人物なのだろう。]
おい、聞いてンのか!?ナめてんのか!コラ!
[殴りかかろうとした所を、クロノの側近達が床に押さえ込み、じたばた。]
お前ラ、ヲレを押さえ込んでどうする!離せ!
チッ……サインなど、これでいいだろうが!
[記入は終わっていたので、最後に受付スタッフから薄い電子ペーパーのものを差し出されると、バコンと拳で叩いた。兎とも人とも言い難い手の形が記され、参加者登録処理は終わったようだ。]
フン!行くぞ!
[服の襟首を直し、後ろも見ずに受付を後にするクロノ。
その後姿が見えなくなった頃、一緒についていかなかった側近が受付スタッフに近づき、そっと一枚のカードを差し出した。]
「大会に規定以上の被害が起こった場合、これでお支払い下さい。」
[僅かに苦痛を滲ませながら、囁いて頼む。]
「……それより、何が起こっているのか理由を聞かせて頂けませんか。」
[暫し、受付スタッフは考え込んだ後――、そう口を開いた。側近は、口を開くのも辛そうな表情をした後――…]
オイ、お前ら、少しボコってやれ。
[大会本部を出て、暫く歩いた頃、クロノは側近達に告げた。「え?」という表情をする側近を見――]
少し喧嘩して来いってンだ、―――よ!
[側近の背目掛け、ドロップキック。
タン、と着地すると、クロノの胸元で、時計の短針長針とハートを組み合わせたような飾りが揺れる。
一方、蹴られた側近は、何処かの酔っ払いとぶつかり、早くも喧嘩が起こり始めている。]
おい、お前らもやれ。
[次々に側近達を蹴りまくり、その場は混乱の坩堝となった。]
フン。
[たす、たす、と両手を払い、傍らにあった酒店へと近づく。
チキュウ人ではない店主に、充分な金を渡す。]
喧嘩が収まったら、ここにいる奴ら全員に奢ってくれ。
[それだけを言うと、クロノは一人その場を後にした。その背に、ふいに寂寥感が漂う。だが直ぐに、人ごみの中に紛れ分からなくなった。]
―― 格納庫 ――
お前ら、ピットインに「「ClockWorks.rant」の技師達は連れていっただろうな?
チキュウ人達に、ヲレの機体は任せられん。
[別の側近が頷くのを当たり前と見、自分のBF機体を見上げた。精緻で荘厳。芸術品の域に達するBFだった。]
「隊長。」
ヲレは知らん。
[部下に背を向けたまま、クロノは告げる。]
自称撃墜王(エース) ニックは、見学人 ププピドゥーに今塩をふったら、旨い漬物になりそうだなあと(犬が漬物を食うのかとのツッコミはスルー)。
……
[大会本部の受付で巻き起こった喧騒>>18>>19を、物陰から見つめる影一つ。
すにーきんぐみっしょんしてたら上空からスゴイのがハデに>>1->>9現れたから、後をつけてみたのだけど…。
後をつけて大正解だった。当の黒くてもふもふしたいきものが、去り際とても素敵なこと>>19を言ってたのを小耳に挟んだのだ]
…時にフヅキ。
あの方達に関する情報は所持しているでありますか?
[ケンカが一段落してから、しっかりご相伴に預かるつもりで物陰に身を潜めつつ。腕に抱えたプレート型端末に問いを投げる。
フヅキの返答は…+パー+ぐー:詳細な情報を引き出すことができた。ちょき:名前と、簡単な噂程度の情報だけ。ぱー:さっぱり]
ほぁ?なんか知らんが、どっかでお祭りやってないか?
[ホットドッグをパクつきつつ、>>19の騒ぎを耳にして首を傾げた。]
どーせ、上でもお祭りになるのになあ。元気な奴らだねぇ。
へえー…フヅキにも分からないことがあるのでありますなぁ…
[『不明』と簡潔な返答が表示された端末を眺め、感心したようにさっきの黒いのの部下達を眺める]
[ぐぅぅー…]
[と。腹が鳴った]
…喧嘩が収まったら。が、条件でありますから。
さっさと収めてしまいましょう。
フヅキ。リモートによるリトルアースの起動を。
コードサテライトにて至急召喚するであります!
[口にしたのは、操縦者と離れて制御を行うモード。その仕様上、弾幕兵装は使用できないのだが…]
あさると。あそこらへんに。
[フヅキの端末上をとたたたたっと指が踊り、言葉とともに喧騒の坩堝を指で指し示す。
肉弾戦にはちょっと大人気ないくらいの勢いで、喧嘩騒ぎの中心に、3m大の質量を持った球体BFが突っ込んだ。
そのさまは、さながら隕石でも落ちたかのよう。
騒ぎを蹴散らすには十分だろう。
スタッフに怒られるのが誰か、という点を考慮さえしなければ]
さぁ。
先ほどいただいた言質に従い、おごっていただくであります!
[そんなこと欠片も考慮してない操縦者は、リトルアースを傍らにふよふよと浮かべて、期待にきらきら輝く瞳で、喧嘩の火付けとなったもふもふしたいきものをがっちりつかまえていた]
―― 格納庫 ――
[部下が問おうとする言葉を遮る。
クロノが見つめる先は、何処とも接せずに浮いて収まるラント製BFメテログラフトではあるが、思考はリープ。
クロノ以外の兎人達が外に感情を滲ませている一つの事柄だ。
理由分からず滅んだ母星。
先ずは外的危険を全てシャットアウトする装備で2名の部下を調査の為に母星に降ろした。リアルタイムで送られる彼らの映像。その最後の送信データは、同士討ちだった。
遅れて、宇宙連邦がよこした調査隊。調査隊が降り立ち、次第に明らかになっていく事柄。部下達からの志願。
クロノは考えた上で、部下の一人に許可を下した。宇宙連邦の他の調査員達と共に母星に降りる部下。
だが、結果は]
何だ?
[格納庫の何処かより飛び立つ、一機のBigFire。]
「搭乗者ニーナ、BF名リトルアースとあります。」
[凄くアバウトな指示で、隕石のごとく地面にめりこんだBFリトルアース。騒ぎは、ピタッと止まるどころか、一部恐慌に陥っている。]
「ClockWorks.rant」……。
[グレンは、再びツアーを終えた後。格納庫に、何処とも接せずに浮いて収まるラント製BF機体を眺めていた。
ピピッ
と、腕章から通信。
BFが群集に突っ込むという騒ぎが勃発。事態解決の為、召集がかかる。]
―― 格納庫 ――
事態を報告しろ。
[ポイントF-3にて、部下が捕虜となったのを確認しました。]
[捕虜というには緩い拘束ではあるが。]
チッ
[吐き捨てるように舌打ちする。]
お前はここでチキュウ人共が近寄らないよう見ていろ!
[途中、他の搭乗者も見かけたかもしれないが―― 一挙に駆け抜け、]
―― 格納庫→先程の荒れ場へ ――
★登録名:撃墜王 ニック・ブランケット
★所属:無し
★搭乗機:Diable Rouge
嘗て撃墜王と呼ばれた地球の古の下級貴族の愛機・フォッカーDr.Iの複製。ペインティングは当然真紅。
おい、貴様!
ヲレの部下を掴まえるとはいい度胸だな!
死にたいか!?
[ザシュッ。
視認可能ギリギリのスピードで、先程の場に戻る。
砂煙が後脚の先を隠した。剣呑とした雰囲気を隠しもせず。]
ハハァン、それは何か?
ワレワレから人質をとり、大会から辞退しろと。
つまりはそういう訳か?ふざけたクソガキだ。
[BFが減り込んでいるのを見て、クロノはそう判断したようだ。クロノの背後では、酒とつまみを出すかと、先程の店主が用意を始めている。]
〜♪
ふふふ。
こういった場は初めてでありますが、対処法はしっかりとフヅキから聞き及んでいるであります。
『ますたー、れいのあれを!』
[人心の機微など知らぬ気に、周囲の恐慌にも頓着を払わず、黒いのが話しかけていた店主にしたり顔で受け売りの注文を出す。
腕の中の端末はやってきたリトルアースへと預け、代わりに収まっているのは副官らしきもふもふだ]
物資の提供、感謝いたします!…いただきますっ!
[やがて引きつったような笑みを浮かべた店主が運んできた食料をにこにこと受け取ると、上機嫌に口にした。
…その腕の中では、哀れにも囚われの身となった副官が、気丈にも平静を保ちつつ、その実プルプルと震えていた。]
…はぇ?
[ザシュッと猛スピードで飛び込んできた乱入者>>29に、きょとりと目を瞬かせ。
んぐんぐと慌てたように口の中に詰め込んだ食べ物を嚥下した。
…アンドロメダ星雲クラゲのダークマター和えと銘打たれたそのおつまみは、一種異様なほどの歯ごたえ噛みごたえを持っていたために、途中飲み込みきれずにちょっとむせたが]
けへっ…けへっ…
けほんっ。
失敬。
ええと、お言葉ではありますが、『しにたい』とは一体どういう…
[まるで「死ぬ」という概念そのものを理解していないような様子で尋ねかかって、リトルアースに収まったフヅキからフォローが入る]
ああ…なるほど。
まったく酷い誤解ではありますが…
うーん…
…辞退していただけるならそれはそれでありがたい話ではあるかも…けど…
[素直に黒いのの言葉に首肯しかけて。
それを思いとどまらせたのは、以前に食事をおごってもらった男の言葉。
借りは返したつもりだったけど。それでも、こういった取引は『流儀』に反するのかもしれない、と。
そんな考えが頭を巡り、返答が遅れた]
[最早疑う余地はない。他の側近は何か違うんじゃないか的な事を思ったり顔に浮かべたり、大会スタッフ達が集まってきたりしたり、参加者同士の対決かと人が集まってきたりしている。……店主は変わらず酒とつまみを提供している。]
副官、お前は耳を伏せていろ。
ヲレは今から、そこのクソガキをぶちのめす。
[後脚の先に力が篭る。武闘派ではない副官に告げる。
カッと目を見開くと、小さい体を更に丸め、地面すれすれでニーナの元へ脚力だけで跳び、く、と体を屈めると再度跳ね上がり、副官を拘束する力の支点もしくはニーナの肩へと回し蹴りを繰り出した。]
わわっ…
[小さく声を上げるものの、特に動くでもなく飛び込んでくる黒いのを眺め…]
そんなことしたら 危 な い で あ り ま す よ?
[口にした言葉は、自分ではなく相手を心配するような声。
その言葉を遮るかのように]
[キィンッ]
[甲高い音を立てて。回し蹴りを阻むように、リングが展開される。
…それが、リトルアースの弾幕兵装と気付くものはいただろうか。
蹴りかかってきた彼の背後では、フヅキの制御するリトルアースが、ふわりと静かに浮かんでいた]
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