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──後日談・メローネ学園女子寮──
『はい、出来たわよ。』
早いのですっ!
『光の精霊だもの。』
そうなのです?
えっと、えっと。
じゃあ後は、お守りみたいにするです。
[柔らかな曙◆色の草木染めをした革紐をせっせと編み、真珠を囲うようなペンダントトップにする。
革の小さな編みの中に真珠が入り、そのまま編革紐を首かけるようになっている。
邪魔なようなら、真珠だけを取り出すことも出来るだろう。]
……こんなので良いのでしょーか。
何か、お守りの感じがしないのです。
[ラキアに見られれば、もっと装飾品か何かと合体させろと言われそうなペンダントっぽいもの、が出来上がる。]
──後日談・メローネ学園女子寮──
[ともあれ、ニースは革紐を編んでいるうちに飲み干した茶器を片付け、水蜘蛛の布と、月雲真珠のお守りペンダントと、乾燥させた薬草花を詰めた瓶を手みやげに女子寮を出て、男子寮へと向かう。
その途中、誰かと出会うことがあれば出会い、男子寮ではラキアにおちょくられたりしながら、寮の部屋宛か、ギフトにかお返しをすることが出来ただろう。]
火竜涎草の根、ありがとうなのです。
水蜘蛛の布を返しに来たのです。
それと、補習で沢山沢山、お世話になったので、お返しなのです。
[色々なものが詰め合わされた袋をひとつ、ギフトへ。
ニースは、笑顔で告げた。]
(あむあむあむ)
[止められないのを良い事に、小さなモンスターは、いっぱいいっぱい甘いごちそうを頂きました。
一緒にクレープを食べている人や、洞窟から帰ってくる生徒達にも、どうやら怯えてはいないようです。
なにかあったらパサラが守ってくれると思ってるのかもしれません]
みゅみゅ♪
[そのうち食べ過ぎて、お腹がぽんぽこりんとなってしまいそうですけど、多分きっと、大丈夫。
だってみんな優しいひとたちばかりみたいですからね?*]
──補習終了後──
パサラさん、沢山お菓子があるのですっ!
[目をきらきらさせた。
女の子は何で出来ているの?
砂糖とスパイスと何か素敵なもの!という訳では無いが、ニースもお菓子は好きだった。
焼き林檎に、ベリーケーキ、それに珍しい果物のクレープ!]
──補習終了後──
あれれっ、パサラさん、
どうしてこっちは甘くないのです?
[尋ねかけると、お肉や野菜を食べるものらしい。
ニースは、一枚取ると、リュックから欲望蜂の蜂蜜の結晶を取り出す。
結晶を火で炙ると、とろっととろけるのだけど、それを甘くないクレープに垂らして、くるくるっと巻いた。]
はむっ!
こうひゅると美味しいのですっ。
[幸せそうな顔でふにゃり。
蜂蜜の結晶もあれば、提出して少しになったけれども、欲望蜂の蜂蜜の瓶もあるので、そうした食べ方をしたい人は出来るだろう。
新たな甘味、蜂蜜の出現に、宝石獣はどうしていたろう?*]
―補習終了後―
本当だ。洞窟の外に出ても平気なんだね?
[補習を終え、他の補習者と戻ってくるとラキアの驚いた声が上がった>>157
見ると、お菓子屋さんかと見紛うほどのクレープにケーキ、そしてそれを食べる宝石獣の姿。
クリーム類は生物によっては有害な場合もあるけれど、喜んで食べているから大丈夫なのだろうと、興味深げに暫く観察する
顔は、洞窟の時と同じようにふにゃりとしていた]
パサラ、有難う。
[礼を言って自身もクレープを食べはじめる
甘い方のもので、生クリームとチョコレート。控えめにバナナを巻いたもの
パサラが宝石獣を見るたびにふにゃり、となる様子に軽く笑ってしまうが、自身も直視すればふにゃりとなってしまうのだから仕方がない
もしもあの時のままで、いざ捕獲に乗り出してもこの可愛さなら無理だっただろうな、と思うのだった]*
──補習終了後──
はわっ、ほ、宝石獣さんが来たのですっ!
[可愛いのですっと口にしながら、足下に寄って来た宝石獣>>171を見る。]
あっ、これが欲しいのです?
[欲望蜂の蜂蜜の結晶は火で炙ることでとろける。
そうでなくとも、持ち運べる為、重宝するものでもあった。
ニースは、とろけた結晶部分を垂れさせたクレープを、宝石獣へと差し出す。
もっと直ぐ、ぺろっと舐めることの出来る蜂蜜の瓶は、どの辺りに行っていただろう?
お肉クレープを食べてるラキアはさておき、ギフトやアルジャーノンの方にまわって、甘い匂いをそちらからも漂わせていたかもしれない。*]
[巻き巻きし終えたクレープはバナナの部分が上に来るように持って食べます。
これによりバナナの濃厚な味わいを損なうことなく最初の数瞬味わってから後、
生クリーム・チョコとのハーモニーを堪能することができるのです]
………もぐもぐ。 んぐ。
[自然と頬の緩んだ表情でオルタンの言葉に耳を傾け。>>165>>166
はむっとクレープを口にしたままの状態で29(30)秒間固まっていましたが]
お断りしますわ。
その、ますますついでっぽい言い方が気に入らないので。
[かじりとったクレープの端を飲み込んでつーんとそっぽを向きました**]
やれやれ手厳しい。
卒業までに振り向かないものかね。
[んぐんぐがつがつっ食べていたので、その呟きはオルタンの腹の中へと消える]
うん、美味いっ!
[まあそれはそれ。これはこれ。
クレープを食べながら、のんびりとするオルタンだった**]
うん。…まあ、ちょっと失敗したけど
[パサラの言葉少なな問い>>178に、魔石の入った袋を掲げて示した
下の方を持って、中身が見えるようにする。魔石に少し傷が入っているのが遠目からでも分かるだろう]*
失敗。
[ラキアに20個目のクレープを渡しながら>>174、アルジャーノンの話>>181に目を瞬いた。
掲げられた袋をじーっと見つめる。確かに少し傷が入っているようだ。
もったいないな、とパサラでも思ったのだから、採取した本人であるアルジャーノンはなおさらだろう]
色。
綺麗。
[残念だったねとかどんまいとか、どんなことを言っても陳腐にしかならないと思ったので、結局見たままの素直な感想を伝えた。
魔石は残念な色だってあるのだ。アルジャーノンの採取してきたものは綺麗な色をしていると思う。
そして]
少し。
似てる。
[バンクにもらった蜂蜜色を示して、ちょっと笑った]
…ありがとう。
[銀灰色と透き通った黄色の魔石を指して、パサラは綺麗と表現した>>183
パサラの率直な物言いは好ましくも感じている
そして、パサラの持つ蜂蜜色に目を向ける]
そうだね。確かに。それも綺麗だ
…髪の色にも少し似てる気がするね
[パサラの風になびく髪を見て、ぽつりとそんなことをこぼす]
みゅみゅ♪みゅみゅ〜♪
『とってもおいしいの〜♪たのしいの〜♪』
みゅみゅみゅ〜♪
『みんなすきなの〜♪』
[その後、みんなに甘やかされたっぽい小さなモンスターは、すっかり懐き切ってしまい、ついでに案の定お腹も壊したので、そのまま誰かの手で学園に連れ帰ってもらう事になりました]
みゅ〜♪
[そして、多分、今日も、パサラか、他の誰かに、甘くて美味しいものをねだりながら、とてとてと、学園の中や外を楽しげに駆け回って、いろんな人にもふられたりしているのです**]
髪?
[その発想はなかった。思わずきょとんとして、自身の髪を一房摘む。そう言われてみればそうだった。
でも、それを言うなら]
アルジャーノンも。
[同じ黄色系統の仲間だと指摘する]
幸せのいろ。
[檸檬もクレープもバナナもパンケーキも玉子も黄色をしている。
黄色は美味しくて、幸せの色なのだと主張する顔は割と真剣だった。
だからいっぱい食べればいい、とずずいとチョコバナナクレープを差し出してみたけれど、果たしてアルジャーノンは甘いものを好むタイプだっただろうか]
なぁなぁ、お前のことなんて呼べばいいんだ?
せっかく知りあったんだしさ、名前あんなら教えてくれよ!
オレはラキアだ!
[命名:荒ぶる{16塔:逆}のポーズを決めながら宝石獣に自己紹介した。
黒いマントをばさりとはためかせ。
こうして少年は無事に補習をくぐり抜け、
補習仲間の生徒達やお料理担当?のパサラと親睦やらきずなやらを深めたり、
洞窟の管理人と出会ったり、小さなモンスターとお友達になったのだった**]
そ、か。
[幸せのいろ。>>187その言葉に深い意味は無いのかもしれないが、どこかむず痒く、顔が熱くなる
こほん、と咳払いをして、返事とともにどこかぎこちない笑みを返す
知っている者にとっては珍しい表情に移ったかもしれない]
え、いいの?
[そして、チョコバナナクレープのおかわりを差し出される
甘いものは嫌いではない。むしろ脳が活性化するので好物だったりする
素直に受け取って、口に運んだ]
?
[アルジャーノンの表情が、どこかぎこちない気がして首を傾げた。>>190
けれど、魔石のことが心残りで、空元気の作り笑顔……というわけでもなさそうだったので、いいことにする。
差し出したクレープは、もちろん差し出しておいて食べちゃ駄目、なんて言うわけない。もちろんと頷いて]
美味しいもの。
元気の素。
[とても調理科らしい主張をした。
そのわりに自分は全く食べていないわけだが……]
んー。
[なんとなく。やっぱり一つ食べようかな、と思う。
もふもふのバンクを目で追いながら食べたチョコバナナのクレープは、幸せの色で、幸せの味がした**]
―後日談・学園の日常―
[そして今日もパサラは、大きなかごを持って学園内を歩いている。
いつもは採取した戦利品入れとなっているかごに、今日は綺麗な布巾が敷かれていて、その上には]
フルーツサンド。
[ぎっしりと、甘酸っぱい香りを漂わせたフルーツサンドが積み重なっていた。
パンが乾燥してしまわないようにサンドイッチの上にも布巾をかぶせて、学園内をうろうろと歩き回る]
バンク。
どこ。
[首には、蜂蜜色の魔石のペンダント。バンクといつでも言葉を交わせるように、いつも首から下げている。
今日も今日とてもふもふの宝石獣を甘やかすべく、パサラはバンクを探していた]
――グラウンド――
[行きは余裕綽綽だったが、帰りは肩を落としてしょんぼりと。
魔石が欠けてしまった悲しみに、ギフトの足取りはゾンビよろしく重く、帰路で幾度かグリムの首筋に顔を埋め、気力を補充しはじめる有様である。
良い魔石が手に入ったら、宝石獣みたいな可愛い子を造りたかったのになぁ、と思ったところで後の祭り。
当の宝石獣も、無事は確認できたがいなくなってしまったので、心にぽっかり穴が開いたようだ。
それでもみんなと一緒だったからか、グラウンドに辿り着くまでにはそれなりに元気には戻っていた。
ゾンビウォークはとぼとぼ歩きくらいに改善され、いつもの緩い調子を取り戻す。
そうして帰り着いたグラウンド。
そこには、甘いものの香りが充満しているのであった]
うわぁ、なにこれすごい!
[ふんわりとした甘い香りの中心は、パサラの焼き上げるケーキとクレープたちである。
真っ先に甘いものに目移りしたのは、年頃の少年なのでご容赦いただきたい。
甘くない、俗にいう「お食事クレープ」もまた美味しそうで、実に食欲をそそる。
ちらりと視線を落とすと、傍らのグリムもお座りして赤い目を潤ませ待機ポーズだ]
これ、ボクたちも食べていいんですか……?
って、あれ、宝石獣! こんなところに!
[料理人として、存分にその職人技を披露するパサラへ敬意を表しつつ、控えめにそんな問いかけを。
途中、彼女が熱心に餌付けしている宝石獣を見つけ、相変わらずの愛くるしさに相好を崩した。
見遣れば、パサラもすっかり宝石獣にメロメロな様子。
今この場にいるメンバーだけで、「宝石獣愛好会」が結成されそうな勢いである]
[その後は補習に合格したお祝いも兼ねて、遠慮なくクレープやケーキに舌鼓を打った。
ラキアの食べっぷりに驚いたり、食べ物を与えると宝石獣の言葉がわかると知れば、先を争うように甘いものをあたえたがった事だろう。
宴もたけなわとなったころ、はたと思い出してグリムにクレープを与えに行ったのは反省すべき事柄である]
グリムぅ、ボクきちんとお前もすごく可愛いと思ってるよ……!
[お腹を空かせ、グラウンドの片隅でしょんぼり蹲る魔犬へ、造り主の必死の訴えはしばらくの間続いたのであった*]
ー後日談・男子寮ー
[図書室から借りてきた本をパタン、と閉じる
傍らには、返却するべきものが何冊か積み上がっている
時計を見れば昼を少しだけ過ぎていた
軽く伸びをして、席を立つ
食堂のメニューから今日は何を食べよう。などと考えながら部屋を後にした
ついでに菓子を買って、学園に仲間入りした小さな生徒を運動ついでに探してみようか。そんな事も思いながら
風がざぁっと金髪を撫でた]**
[甘いお菓子の出迎えをギフトは盛大に喜んでくれた>>194。調理科冥利に尽きる。
もちろん、とこくこくと頷く。その頃にはバンクに夢中!モードからちょっぴり我に返っていたので、リクエストがあればお皿に載せて差し出す所存]
……もふもふ。
[お利口さんにギフトがごはんをくれるのを待っているグリムを見て、ぼそりとそんな感想を漏らす。
もふもふは正義だ。だがしかし、グリムにはギフトという主人がいるわけで、ギフトを差し置いてごはんをやるわけにはいかない。
というわけで、哀れグリムは結構な時間お預けを食わされた模様だった。
さんざんみんなに甘やかされたバンクと上下関係が生じなければいいのだが、どうなったのか。
真相は闇の中である*]
―― 後日談・ラキアside ――
あとは出来上がった短剣の柄に、このフラーッシュ! する魔石をはめて……と。
でーきーたーぞー!
[鍛冶科の工房に少年の声が響き渡る。
火星猪の毛皮と牙で作った上着と膝当て。
洞窟で採った炎瑪瑙と、宝石獣――バンクの落としたファイアフラッシュルビーが使われている幅広の剣。
これらで構成される通称“真っ赤装備”は、
剣の完成をもってついに真の意味で完成を果たしたのだ!
問題は引き取り手がまだいないという点だが。
知り合いの大半は一様に“赤すぎて目立つ”という言葉を口にしていた。
確かに赤すぎるとは思うが。目立つのの何がいけないのだろうか。
じゃあお面で顔を隠せば……と呟いたら、
「そういう問題じゃねーから!」とツッコまれた。むむん]
[少年の日常は相変わらずだ。
変わった部分といったら、
アルジャーノンといっしょにグラウンドを走り回ったり腕立て伏せするようになったこととか、
若干もふもふの魔力にとりつかれ、
バンクとともに少年御用達のさぼりポイントで時を過ごすようになったこととか。
それと進級が決まったので、
ちょっとだけ先輩になる自覚に目覚めたこととか。
同じく無事の進級が決まったニースには、]
おまえも先輩になるんだから、
もっと真面目にレディらしくした方がいいんじゃねーの?
[と若干からかい混じりに言ってるがたいがいブーメランである。真面目に、の部分が]
―― 後日談・ユリアナside ――
[なお、生徒に混じって先生が、
グラウンド走り込みの列に混じっていることがたまーにあるそうです。
何せクレープをちょっと食べ過ぎたために。
目盛りを戻そうと必死なのでした**]
――後日談――
[端の欠けてしまった魔石は、補習の思い出の品と言うこともあり、今も使わずに部屋に飾ってある。
色々な事はあったけれど、ギフトにとってあの補習は様々なものを得る良い機会だった。
まず第一に、それまであまり話さなかったニース達と、交友関係を築けたこと。
第二に、模擬戦やモンスターとの戦いを不得手としていたギフトが、きちんと向かい合えるようになってきたこと。
いつかこの学校を卒業し、一人前の魔法使いとして活動するようになっても、きっと補習の事は忘れはしないだろう。
……そんな内容をしたためた手紙を叔父へ送ったのは、補習の日から一週間ほど後のことだった]
[手紙に書かなかった幾つかのこと――、ニースに貰ったお返し>>-163は、今は欠けた魔石の隣に並んでいる。
月雲真珠のペンダントは、あの時の月雲真珠がこんな風にペンダントになるんだ、と見た時にすごく驚いたものだった。
大事に使わせていただいているけれど、いつもつけっぱなしと言うのも勿体ない気がして、部屋に戻ったら棚に飾るのが習慣化している。
そんな調子なので、薬草花を詰めた瓶などは結局まだ使えていないままだ。
大事な時に使おう、と考えてはいるものの、しばらくは使えないのだろうなぁ、という予感はしている。
それから、そのお返しへのお返しのこと。
ニースにお世話になったのはギフトも同じだったので、サプライズでお返しを作ろうと思い至ったのはすぐだった]
[新しい魔石を得るために洞窟へ再び足を運んで、今度こそ慎重に、満足が出来そうな質の魔石を掘り起こした。
ギフトと相性が良いのは、どちらかと言うと闇に纏わるモンスターたちだ。
だから上手くいくかは心配だったけれど、挑戦しなければ何も得ることができないのだから、ものはためしというやつである。
そんなわけで、今ギフトの目の前にはいつもより複雑に描かれた魔法陣と、その中心に据えられた魔石とミストアメジストがある。
思い描くのは、もふもふで皆を魅了する愛くるしい宝石獣の姿]
お願いだから、ボクの呼び出しに応えてね。
[祈るように囁きながら、杖をしっかりと握りしめた。
成功すれば、ニースへ贈るお返しが完成し、きっとバンクには新しいお友達ができる。
まだ未熟な学生の技だから、成功したとしてもどこか性格に癖があったり、能力が劣っていたりするだろう。
それでも、造り出したモンスターたちはそういう所が愛くるしいのだと、ギフトは力強く思っている。
錬金科に興味があるというニースに、そんな思いが伝わることをも祈って。
今ゆっくりと、呪文の詠唱を開始するのだった**]
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