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短剣使い ジミー に 6人が投票した(らしい)。
巨力の戦士 サイラス に 1人が投票した(らしい)。
劫火の鍛冶師 ギャラン に 1人が投票した(らしい)。
短剣使い ジミー は村人達によってたかってぶち殺された。
人狼は食い損ねてお腹が空いているようだ。
しぶとい奴は温泉の鍛冶師 ミルファーク、巨力の戦士 サイラス、劫火の鍛冶師 ギャラン、宿屋の女将 グレダ、エルフの戦士 エステル、街の野鍛冶 ソレックス、竜王御前試合お手伝い ネジマキ の 7 人だと思っておこう。
ああ、大したもんだよ。
腕は確かだし思いっきりもいい。
[勝負どころと定めたのだろう。迫る攻撃に怯むことなく狙いを一点に絞ったその判断と胆力は見事。
そう、ミルファの言葉に相槌を打った]
−翌日−
[カタカタカタカタ]
竜王御前試合ノ第三試合!!
エステル・リンドホルム対グレダ・ナクピアガ!!
決闘ノ環境ハ砂浜トナリマス!
両名、遅レヌヨウ試合会場マデオ越シクダサイ!
両者ノ会場入リヲモッテ、試合開始ノ合図トサセテイタダキマス!!
[その後どうなったか、スローモードで再生しながらご紹介しよう。
ジミーの攻撃は確かに連接棍に当たった。
だが、軽かった。
石柱をなぎ倒す無茶にも耐えた竜器だ、ヒビが入ったが破壊には至らなかった。
男は仰向けに倒れていき、またジミーも男に重なるように倒れ行く。
戦鎚は、ジミーの頭上をかすめる。彼の頭の上の皮膚を。
脳震盪とまではいかないが、彼の動きが止まった。
男は大盾と連接棍から手を離すと、ジミーの後頭部に手をやり、自分の体の位置と交換するようにしながら倒れこんだ。]
[ジミーをうつ伏せに地に押し付けたあと、男は大盾を彼の上にかぶせた。
大盾は、ジミーの体を覆い隠す。
その大盾の上に乗ってあぐらをかき、連接棍をずーりずーりと引き寄せる。自分ごと重しになったのだった。]
[大盾の中ではどのような抵抗が行われただろう。
途中、男のお尻がヒヤっと冷えたかもしれない。でも間にある大盾のお陰で、疲労回復アイシングの役割を果たすだけかもしれない。]
[そうしてジミーは戦闘不能となり、竜王が試合続行不可能を宣言。
男の勝利で第二試合は終了したのだった。]
[……男が黙ったままなのは、埃をたらふく吸い込んだあげく叫びまくったせいで、喉を痛めたためである*]
[倒れ込むサイラスとジミー>>2。
上になっているのはサイラスの方だ。
大盾がジミーの体に被され、サイラスがそれに乗って動きを封じる。>>3
そしてサイラスの勝利が宣言された>>4]
見事。
[呟き、まずは勝者であるサイラスに惜しみない拍手を送る。
力任せの戦いと見えていたが、最後に勝負を決めたのは機転であった]
ジミー殿……惜しかったのう。
しかし、あそこで懐に飛び込んだ勇気。素晴らしかったぞ。
[近接戦闘の不得手な自分には、真似出来ぬ行動だ。
御前試合での対戦が叶わなかったのは残念であるけれど、両者良い戦いであったと思う]
さて――そろそろ、ソレックス殿の所に行かねばの。
[最後にして最重要な竜器の出来栄えを確かめなくては、と、観戦席を後にした]
……こんな戦い、初めて見ました……。
[あんなに大きい人が、力任せに振う武器だから、
人間に当たったらきっと痛いだろう。
しかし、サイラスは大盾で動作を封じ、怪我をさせずに勝利してしまった]
速力と技巧を、
膂力で抑え込んでしまうなんて……。
やっぱり御前試合は、レベルが高いですね……。
― 鍛冶屋『ブルースチール』 ―
戻ったぞ、ソレックス殿。
[ノックの後扉を開け、観戦の熱気冷めやらぬ顔で店内へ]
製作の首尾はどうであるか?
[期待しつつも、焦りは抑えめに問い掛ける]
おやまぁ。
[両者激突から、最後は押さえ込んでのサイラスの勝利。
どこかしら可笑しな幕切れに思わず苦笑を漏らしつつ、竜王からの試合続行不能の宣言を聞く。
サイラスの勝利だ。
そのことに、拍手を送った]
そりゃぁ、ね。
半端な腕じゃ出て来れないさ。
それに、今のはサイラスも上手かった。
[ミルファの言葉>>6に、頷きとともに返すのはそんなところか。
何はともあれ戦勝祝いだ。
今日の晩御飯は多少奮発して豪勢なものにしよう。
種族的に菜食寄りの自分の嗜好はひとまず脇において、肉でもたっぷり使って炙り焼きにでもしようか、などと思案しつつ、宿への道をミルファと、あるいはほかに用事でもないのであればサイラスやギャランとも。連れ立って帰っていった]
[グレダに頷き、サイラスにお祝いを言いながら、
カティと手をつないで一緒に帰る。
アルゴルはカティに抱っこされていた。すっかりおもちゃ扱いだが、嫌だったら自分でなんとかするだろう。
1つの宿から、2人も勝利者が出たのだ。
今夜は宴会になるだろう]
……お料理とか、
手伝います……。
[おずおずと提案した]**
[そこ(頭を使った行動>>3:71)からの男とスズメは、
立て続けに起こる今までに見た事の無い相棒の戦い方に
目を見張るばかりだった。]
いつの間にあのような使い方を!?
『何かが彼の中で変わったか、元々持っていた何かが
目を覚ましたか…でしょうか。
計算して行われたようには見えませんが、どうでしょうね。』
[視界に映るのは、囚われたらしいジミー入りの大盾と
その上に重い武器を持って座る相棒の姿。>>3
初めて見る相棒の戦い方に、スズメと二人顔を見合わせた。
何にせよ、自慢すべきところが増えたのは素晴らしい事だ。]
−翌日−
『煙る水かき』亭のグレダ・ナクピアガ!
鍛冶師ミルファーク・トリットの竜灯の照らしを得て戦場に入るよ!!
[名乗りを上げ、試合会場へと入る。
そこに対戦相手であるエステルの姿はあったか否か。
ぐるり、辺りを見渡し環境を確かめる。
打ち寄せる波。
照りつける日差しも心なしか強いように感じる。
足元は砂。
少々踏ん張りが利きにくいのはいただけないが、奥には余り広くないといえ、南方地方に茂る熱帯植物が葉を広げている。
場所を選べばいろいろと試すことができそうだ]
[ それにしても、それにしても。 ]
……重い、なぁ。
[ 今まではうちの事だけで手一杯だったから、考えることもなかったけれど。
竜器を造ると言う事は、とても重い事なのだ。
戦士達は何を思って、振るっているのだろうか。
他の鍛冶師は、どんな考えて造っているのだろうか。 ]
……あ、いらっしゃいま――じゃなくってお帰りなさい。
どうでし……
[ かろん、と考えを途切れさせるようにドアが鳴って。
何より速く矢継ぎ早に具合を聞かれれば、少し微笑みながらテーブルの上を示しまして。 ]
……上々、です。
しかし、ジミー殿の判断は間違っていなかった。
一歩違えばユミルが壊されていた事は確実だったのだからな…
あれは柄の部分が弱い。そこをピンポイントに突いて来るの
だから恐ろしいものだ。
『そうでした、試合後は武器の点検を。
破損を招いている可能性が高いですからね。』
[後に試合続行不可能の宣言により、第二試合は終了となった。
二人の健闘を称える拍手を贈り、相棒を出迎えては]
はい、財布。
[祝いの言葉の一言目はそれだった。
よくよく相棒の武器を確認すれば、やはり大きめのヒビが
認められて、修理の時間の段取りを改めなければ
ならないと、大雑把ながらも必死で時間の配分を考えた。]
― 前日 ―
ただいま。
[ソレックス>>12に答えて、頷く。
問いに指し示されたのはテーブルの上。
控え目ながら自信に満ちた言葉に目を見張った後、無言でそれを手に取った。
様々な角度から眺めた後、握りを持って構え、弦を引いて。
長く息を吐いた後、ゆっくりと口を開き]
素晴らしい……素晴らしい出来であるよ。
[素材は細かい分析こそ出来ないが、かなり上質なものを使用していることはわかる。
弦にも鋼が仕込まれているのは、相棒竜の特性を考えても申し分ない。
外見は、魔力の媒体としての性質が強かった『光陰』とは違いプレーンではあるが、それは彼女の知識を鑑みての判断だろう。
――それで良い。あの図案はエステルの故郷にて用いられていたもので、見様見真似で再現するのはまず不可能であったから]
よく、頑張ったのう。
[まだ試し射ちもする前であるけれど。
感極まったように言って、くしゃりとソレックスの髪を撫でた。
それは竜器の出来より何より、短期間での成長を感じ取ったからであった]
そなたに竜器を造ってもらえて良かったよ。
実戦はこれからであるが、これなら全力で戦えると断言出来る。
――ジミー殿の分も、良き戦いをせねばなるまいよ。
[思わず付け加えた言葉。
それは先の試合の結果を示唆させるものであった]
そう言って貰えるとその、何と言うか。
うちも一安心です。
[ エステルが弓を試す眇めつして、そして――。
『よく頑張った』の一言とその撫でてくれる手のお陰でうち、少し気が楽になった気がします。
なれば後は。
後は実用、するだけです。
が。 ]
…ジミーくん。
その、負けちゃったんですね。
やっぱり強い人が集まってるんだなぁ。
[ 見知った顔で実際戦っている所を見ているからに、やっぱりその声色は残念無念な色でした。 ]
うむ。
とんでもない巨体と怪力の持ち主でのう。
ジミー殿もよく戦っていたが、相手が一枚上手だったようだ。
[一日に試合は二つ。
自分が次の対戦に選ばれるとしても、明日の朝までは猶予がある。
その日はソレックスが望むなら、夕飯を食べつつ、サイラスとジミーの試合の様子を語って聞かせることになるだろう]
― 翌日・試合会場 ―
これはまた……身を隠すも何もない場所だのう。
[カラクリに名を呼ばれ、会場の端まで足を運ぶ。
50mほどの円形の中に、再現された場所は砂浜。
端の方には波さえ打ち寄せているその場所は、多少の岩や流木は転がっているものの、基本的には平らで広く、身を隠せるようなものはない。
反対の端に相手が立てば、互いにほぼ全身が見えた状態となるだろう]
今回のお相手は、一回戦の勝者であったかの。
[参加者として選ばれた戦士を一人、倒している。
かなりの実力者であることは間違いないだろう]
ん、来たね?
[くるり。くるり。 振り回す、その感触を確かめるように回していたロサをぱしりと両手に持ち直し、到着した相手を見やる。
線の細い印象を受ける体つきに、尖った耳。エルフだ。
エルフの定石に則るならば、得意とするところは弓と魔法。
遮蔽物のないこの環境が吉と出るか凶と出るか、微妙なところだ。
相手を見失うこともないが、遠距離からの攻撃で盾にできるものに乏しい。
否、相手が弓と魔法を得意とすると、まだ決まったわけでもない。少なくとも、ひとつ、弓を手にしていることは見て取れるけれど…
今は、考えるよりも先に]
この街で宿屋やってるグレダってんだ。
よろしく。
[まずは挨拶]
アタシゃいつでも構わないよ。
ああ、しいていえば、始める前に一声かけてもらえると助かるかな?
まぁ、好きにしとくれ。
[臨戦の準備は整っている。ただ、手にした弓でおもむろに射掛けられたとしたら、少々身動きが取りづらいというのが本音でもあった]
宿屋さんかえ。
[対戦相手の自己紹介>>20を受け、頷く]
私はエステル。
……まあ、隠居というか。
だが訳あって、もう一度戦士をすることになっての。
[そのように述べ、試合開始に関しては頷いた。
相手もいつ始めてもよい態勢は取っている。
それを見て取った後、相手にもわかる合図のために右手を挙げて]
では、これより――試合を開始するぞい。
[言いながら、勢いよく右手を振り下ろす。
そのまま、流れるように右手は背中の方に向かい、一矢を引き抜いて弓へ番える。
矢の方は竜器ではないから、決定打にはなり得ない一撃。
それは相手側の動きがあるまで繰り返されることだろう**]
おや、奇遇だね。
アタシもこの大会で復帰したばっかりさ。
[隠居していたのはこちらも同じ。
ただ、当初期間限定のつもりだったそれは、ミルファとの誓約により期間の限定がなくなった。
そういった意味で、大会に出場した目的はすでに果たされているのだが、おかげで新たな目的が出来上がってもいる。
大会の真の目的でもある、戦う技術を磨くこと。それに、『ウチの子たち』にかっこいいとこ見せること、だ。
教えられるだけのこと、見せてやれることのできるだけ多くを、この試合で見せてやりたい]
ああ、ありがとね。
[エステルが、挙げた右手を振り下ろすことが合図。合図がほしいというこちらの申し出を呑んでくれたことに、片手を持ち上げる、古式の敬意を示すしぐさで以って応え。
その手でそのままデッキブラシ、ロサを背中へと戻し、盥、アズゥへと手をかける。
が、盾となりえるアズゥは同時に視界も大きくふさいでしまう。
相手の手の内が分かるわけでもなく、また同時に、放たれる矢にどのような魔法がかけられているとも限らない。
視界を塞ぐことは、したくなかった]
それじゃ行くよ!
[いつでも抜き出せるようアズゥに手をかけ、代わりに逆の手、左手で掴みだしたのは風呂の栓、パラ。
鎖の先端に金属を吊るしたそれが、矢を払うために振るう速さでは最も速い。
と、同時に。パラへと魔力をこめることで、湿り気を帯びた足元の砂を『その場に留める』。
足の踏ん張りを余さず伝えることができるようになった砂をぐっと踏みしめ、蹴り出し、エステルとの距離を詰めるべく駆け出した。
とはいえ射ち出された矢、それそのものが竜器であるとは見えない。
こちらがかわすこと、払うことは十分に想定された範囲の内だろう。
次に打つ手がなんなのか。あるいはすでに放たれた矢に、『次の手』が用意されているのか。
そのことに神経を尖らせながら、最初の一矢を打ち払う**]
―昨日―
う、ううん。
……聞いた感じだと筋肉とかすごそう、なんですけど。
壊れたり、しないかな?
[ まぁうちからしたら大半は『大きい人』なんですけど、エステルが改めて言うほどなら本当に大きい人なんでしょうね。
それで怪力と言うのですから恐ろしいものです、想像が進みに進んで最終的には十数メートルに届こうかと巨人が――。となったのは内緒です。
いやいやマイナス思考は良くないとふるり、とかむりを振って。
頭から追い出そうとするのでした。
その後は竜器の微調整とか、矢を作り足したりもしましたけれどやっぱりうちが一番気になるのは細かい試合の様子です。
観に行けなかった分、少しでも多く話が聞けたらと思ってたんです、うち。]
―翌日・試合会場―
ろろろろ、ロンディーネぇ。
うち、す、すっごい緊張してきたんだけどぶっ!
[ 『言わずとも解るわ』と出落ちで引っ叩かれました。
けれどもこの人出、熱気、歓声、その中心に立つ事になるなんて。
緊張するなって言う方が無理だと思いますうち!
けれどもそんなうちの惨状と引き換えエステルさんは慣れているのでしょうか?堂々として今迄と何も変わらないように、弓を手にしています。 ]
それにしても浜辺かぁ……。
[ すんすんと鼻を動かせば滅多にない潮香に、少しむず痒くて。
ロンディーネに至っては始めて見るのでしょう、珍しく羽がぴこぴこ動いて落ち着きません。
戦う事に限って言えば観た所、足元が砂場であることとほぼ開けた場所である事がポイントになるのでしょうか?
そう言えば相手は誰でしょう、と向こう側に目を凝らして――。
あれ? ]
……水かき亭さんの、女将さん?
出るなんて、知らなかった。
[ 時折自警団としてパトロールしているのはうちも知っています、同じ街ですから。
それでも、現役から離れて久しいとはおじいから聞いた気がするのですが。
いやいや、幾ら相手が知った顔とは言えども今はうち、エステルさんの相棒です。
ここは一発、応援するべきでしょう! ]
えーすてーるさーん!
がんばってくださーい!
[ 今はこれ位しかうち、出来ませんし!
ふぁいと!おーおー!** ]
[相棒のもとへと帰り、ぜえはあと大きく呼吸をしながら財布>>14を受けとる。
懐にしっかりしまいこみ、ようやく呼吸を整えて]
俺が!!一番!!
お前の武器を使いこなせる!!
どうだ!!
[威張るように胸を反らすが、とたんむせてゲホゲホと咳をする。]
[グレダとミルファーク、そしてグレダによく似た娘らと共に宿に向かうことになるが]
ジミーの、あれ、すげかったよな!!
飛んできた瓦礫、ぜーんぶ打ち落としてやんの!!
あいつ俺より若いだろ、どうしたらあんな技、習得できんだろーなあ。
それに、あの、変な竜器!あんな短剣あるんだなあ!!
[男にとっては貴重な対人戦闘となったので、ガラガラの声で多少支離滅裂になりながら、相棒に語り続けたのだった。
そうしてその晩は、出されたさまざまな肉や野菜の炙り焼きに目を輝かせ、飲むように胃に流し込んでは相棒からよく噛めとツッコミを受けたりもするだろう。]
ほう。その手捌き――とてもそうは思えぬがの。
[>>22デッキブラシを回す様子を見た上で、そう感想を漏らす。
しかし、どうにも武器には見えないそれで、どうやって戦うのだろう。
一回戦を勝ち抜いている以上、その竜器の持つ力は本物なのだろうけれど]
うむ。
[片手で敬意を示す姿も、しかと認めた。
以降は戦場の動向以外への意識は無用だ。
ただ一矢を放つことに、意識を集中する]
ほう。盾で防ぎはしないのだな。
[盾というより盥のように見えるが、ともかくそれを前面には出さず、代わりに分銅付きの鎖のようなものを手に飛び出すのが見えた。>>23
踏ん張りの聞かない砂を足場にしてのその加速は、魔力による何らかの補助があってのものだろう。
そのような分析をしている間に、最初に放たれた矢はあっけなく打ち払われ砂地に突き立った]
やはり、素の一撃に当たってくれるほど甘くはないのう。
[無論、竜器そのものでないそれを防がれることは想定内だ。
矢の威力や動きを操作する魔法も、今の所はまだ使っていない。
有効打がないことを気にする素振りもなく、しばし散漫とも見える攻撃は続いた。
中にはグレダに届くことすらなく、失速して砂に落ちる矢さえあった]
――頃合いかの。
[そう呟いたのは、互いの距離が20mを切った頃。
呼吸を整える僅かな間の後、グレダの動きと着弾地点の計算に、全神経を集中させる。
狙いは、グレダが次の一歩を踏み込む場所]
――砂塵!
[気合いの一声と共に、魔力を乗せた一矢が放たれる。
それは着弾した瞬間、砂地に大きな穴を穿ち、代わりに身の丈を超える程の砂塵を噴き上げる。
否、その一矢だけでなく、今まで打ち損じたり打ち払われた矢もまた、同様に砂地を爆ざし砂塵へと変えていた]
[砂、と言っても一粒一粒を見れば、石英や金属の粒子である。
ロンディーネの特性から操作は不可能でないと考えていたが、ただし意のままという訳にはいかず、それなりの魔力を浸透させる必要があった。
これまで当てるともなく放っていた矢は、その布石であった]
さて――征くかの。
[背中へ伸ばした右手が引き抜いたのは、次の矢ではない。
射程は2m強、握りから分銅の先まで正真正銘竜器のチェーンクロスだ]
竜器で直接叩かねば、勝ちとは見做されぬであろうからのう。
[右の後方から前方へ。
振るう動きに連動して、分銅が半円を描くように飛んでいく。
その先端は、先に噴き上げた砂塵の中心を、掠めるような軌道を取っていた*]
― 回想・出陣前 ―
では、ちょっくら行ってくるよ。
[試合当日の朝のこと。
ソレックスから微調整した竜器と矢筒たっぷりの矢を受け取って>>24、会場へ赴こうとして]
そうだ、大事な事を聞いてなかったのう。
そなたの竜器の銘は、なんというのだ?
私が名付けた方がよいなら、そうするがの。
[その問いの答えはなんであっただろうか。
名付けを任されたなら、それを告げた後で会場へ向かうことだろう*]
―第二試合終了後の話だ>>28―
ばーか。
[掠れた声で大声を上げたばかりに咳き込む相棒。
その背を何度も叩き、軽い口調でひとつ零した。
戦士と鍛冶師という肩書きを持つ存在としてではない、
「幼馴染」そのままの気軽さで]
俺の武器は、お前にしか!!
使えねえの!!
[その重さ、スズメの火山の性質、武器が存在する意義。
それらは多分理解出来ないだろうからと話さずにいたが、
やはり全て話しておいた方が良いのだろうか。
……何故彼に付いているのかも含めて、何もかも。]
[グレダ達に付いて宿へと戻る道すがら、少しばかり脱線して
飴を買った。小粒だと即飲み込むか噛み砕いてしまうだろう
から、大粒で。
味になぞらえてパステルカラーに彩られたそれは、自分達には
似合わないなと薄らと笑みが浮かぶ。]
サイラス、これを時々舐めておけ。
[あまり気にならない程度だろうが、明日の試合を万全で
迎える為には些細な故障も見逃してはならない。
それは武器も扱う本人も同じだ。
飴の入った缶を放り投げ、男の手元に残るのは一粒だけ。
作業の合間にでも舐めようか。]
[夕飯ではその日の試合を見ていた皆からの感想も
いくつか聞く事が出来ただろうか。
相棒からはやはり対戦相手であったジミーについての話で
いっぱいになっていたが、連接棍の破損を思うと長引かなくて
本当に良かったと、溜息を付く。]
サイラス…炙り焼きは飲み物ではないぞ!
落ち着いてゆっくりと食べろ。
何、足が生えて逃げるわけではあるまい!!
代わりに俺が横から取って逃げる事はあるがな。
[一足お先に失礼と席を立ち、相棒の皿から肉を一かけら摘んで
男は食器を片付けた後に貸し工房へと出かけて行った。]
[連接棍の修理、戦鎚の点検、大盾の補強と忙しい。
かといって二日も徹夜するわけにも行かないので、ポイントを
絞っての手入れとなる。
しかし口の中で飴を転がしながら槌を振るっていると、
時間の経過は頭から抜け落ち。
結局徹夜までは行かないが、深夜まで作業は続いたのだった。**]
ふむ、なんかあるね。
[遠方から矢が次々射掛けられるが、魔法を使って強化した様子もなく、矢を弾いてもほかの手を打つこともなく、あまつさえ届かない矢さえある。
アズゥでなくパラを手にすることで得た視界がそれをはっきりと映している。
腕の未熟さゆえと見ることもできなくはないが、そうであれば弾いた時点、あるいは矢が届かなかった時点で別の手段に切り替えるのが自然だろう。
ただの攻撃や牽制ではなくなにかの布石、そのように感じられた]
(―――陣、かね?)
[例えば、魔法の媒介にする矢をばら撒くことで、陣を形成すること。
その推測が合っているかは分からないし、合っていたところで魔法の性質までは分からない。
けれど、推測が間違っていなければ、そこに足を踏み入れることが危険に身をさらすことに直結する]
―――よし、乗ろうじゃないか。
[それは、一回戦でアサドと相対したときと同じ。
相手に有利な状況に飛び込んでこそ、好機を得ることができる。
…あるいは、初撃で戦闘能力を奪われてしまってはそれまで、ではあるのだが。
パラとアズゥ、それにロサの力があれば、およその事態には対処しえる。そう信じて、駆ける足を止めることはなかった]
…っとぉ!
なるほどねっ!
[果たして、踏み込んだ足のその先で、砂塵が辺りを埋め尽くすかのように大きく舞い上がった。
その砂粒一粒一粒が跳ね飛び、肌の露出した箇所に微細な傷が痛みを走らせるが、破壊や攻撃を目的としたものとも思えない。
想像できるとすれば、足止めと目晦まし、といったところか]
だったら…
[足を止めてしまえば思う壺。
さりとて舞い上げられた砂塵は視界と幾重を遮っている。ならば]
[ざしゃぁっ! ざっ ざっざっ]
[その音は、遮られた視界の向こうからでも、エステルの耳に届いただろう。
靴を脱ぎ捨てると同時、パラに魔力を込め、舞い上げられた砂に付着した水分に働きかけて、空中で静止。
それをロサの魔力で小さく集め、水かきの足で踏みしめることを繰り返して“宙を駆けた”。
砂の中に響いた異音はその跳躍音だ。
あるいは砂の瀑布からそうして飛び出したところを弓で狙われている可能性もある。
背からアズゥを引き抜き、体の前面に構え、盾にした状態で、砂の壁の、その頭上へと抜けた]
…次はこっちの番だよ。
[跳躍音で感づかれたかもしれない。けれど気取られていないかもしれない。ならばことさら居場所を示すこともあるまい。
小さな呟きを漏らし、アズゥの裏側にロサをとん、と突き立て、『集める』魔力を走らせる。
水分を纏った砂粒がアズゥの内部へと掻き集められ、重量を増しながら、グレダのその体とともに、エステルの頭上に襲い掛かった**]
[こちらの意図は、読まれているのかいないのか。
狙いの甘い攻撃に対し、グレダは真っ直ぐに突き進んでくる>>39]
まあ、良い。
しばし歯を食い縛られよ。
[既に戦略を変えるには、彼我の距離は近過ぎる。
読まれていなければそれでよし、読まれていてもそれなりの消耗と足止めの効果はあるはずだ]
[そして弾けた砂が、互いの視界を遮る]
――今の音!
[砂の壁の向こう、上に向かって駆け上がる足音は、こちらの耳にしっかりと届いていた。>>40
元々森の中で暮らしていた身、聴覚は人並み以上に鍛えられている。
分銅と鎖が砂の中を突き抜けていくのを右手で感じながら、目線だけは足音を追い上を見た]
タライ!?
[視界を覆う円形の物体に、不意を衝かれて思わず叫んでいた。
盥だ。でも竜器でもあるし、体重を乗せこちらに襲い掛かろうとしているグレダの姿も見える]
くっ!
[受け止めるなんて以ての外だ。
右に向かって体を飛ばし、砂の上を転がるようにしながら全力で回避する。
次の攻撃へ繋げるのが難しい体勢となるが、致し方あるまい。
せめてもの反撃に、転がるついでに振り回したチェーンクロスの先端へ魔力を流す。
不自然な動きで跳ね上がった分銅は、大味ながらもグレダの足先を狙った]
―ちょっと前―
はい、ちょっくら待ってます。
[ ここまで来たら後は腹を括って、信じるだけです。
自分の造った竜器と、そして何より彼女を。
会場に入っていこうとする彼女を見送ろうとしますが、その寸前で聞かれました。 ]
今まで付ける習慣って無かったんですよね、うち。
そうですね。
[1]
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