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──4d深夜、宿の外にて
[愛馬の背を撫で、霧雨の街の外へと向かおうとした…は、ストールを引っぱる少年に振り返った。
僕達の行く所はそっちじゃない。―と、意味ありげに笑う少年に、…は双眸を細める。
手綱から手を放し、少年を安堵させるように腰を屈めて、少年の頭を撫でた。]
少し、遠いかもしれないが…私が送り出すから、安心していていい。
[それは、長い沈黙だっただろうか、それともほんの一瞬か――。
少年が何かを告げようと口を開きかけるよりも早く、時を見計らったようにもうひとりの小さな少女が現れた。
くまのぬいぐるみをとても大事そうに抱えた少女の姿>>A4:90>>A4:91を見ても、…は然程驚くことはなかった]
なるほど…、私の願いは通じたのか?
──6d隠し部屋にて
[暖炉の前で、幼馴染から一輪の花を手渡された>>+6:129>>-6:92。彼女以外にも周囲には、確かに宿の外へ送り出したはずのイリヤや、スー。姿を消したはずの、私を守ってくれたチュレット。―そして、宿の娘達までもがそこに居た]
…可愛らしい。ありがとう。
[シニードから渡されたのは、彼女が大事に育てたであろう、菊の花。花びらの先を愛しそうに指で触れながら、幼少の頃に彼女に教えて貰ったいくつかの花言葉を思い出した]
『私を、信じてください』…と受け取ってもいいのだろうか、シニード。>>-6:93
[だったら、私が信じてきた彼は一体何者だったのだろう。彼の真意は――?
綺麗に咲いた花と、久しぶりに再会した幼馴染の彼女の意図を…は掴みきれずに居た]
――隠し部屋にて
[薄暗い部屋で、白紙にペンを走らせる男性が居た。
エラリーと名乗るその男が書き記すメモには、宿で知り合った客の名が全て載っている。もちろん、私もその登場人物の中の一人だ。
彼の題材である【狼ごっこ】という言葉は、シグレが口にしていた遊びの名前。
眠るオデットを起こさないようにそっと背を優しく叩きながら、目を閉じると僅かではあるが聞き慣れた声が耳に入ってくる。
元気な赤毛の女の子と、真面目な機械好きな少年と、気さくで気のいい青年の声話し合う声が―。
彼らの驚く顔を想像して、少し申し訳ない気持ちになりながらも謎解きのような会話を交わして今夜も物語は紡がれていく>>+7:225>>+7:228]
書き上がったら、私も読んでみたい。
[彼は意気揚々と眼鏡を光らせてこう話してくれた>>244]
『…アルビーネ、まずは君が読んでくれ。感想を楽しみにしているよ』
――旅立ちの日
[アルカを荷馬車に待たせ、共に旅立つウィルとチュレットを共に待ち、…は幼馴染と彼女が育てたサボテンだった青年に最後の別れを告げた]
…シニード、元気で。
[久々に再会にした幼馴染には、とても素っ気ない一言のように聞こえたかもしれない。
だが、その時ばかりは、その一言を伝えるだけで精一杯だった。
踵を返し…はチュレットの猫を撫でながら、初めてである雇い主に礼を告げる]
シグレ…、子供達をよろしく頼む。
それと、エラリーはまだここに残るのだろう?
彼が物語を書き終えたら、私をまたここへ呼んではくれないだろうか。
君が作った手料理と、子供達に会うのを楽しみに。
そして、完成した物語を読みに来よう。
その時は、私が泊まった>>0:95あの部屋を使いたい――。
―アルビーネエピ終了。ありがとうございました―
[…はここ一年つまらない日々を送っていた。近所に住む友達が次々と学校に入り、遊び相手も減っていく。霧雨が続く街では外を駆け回ることもできなかった。]
[そんな中、シグレに提案された【狼ごっこ】は…にとってとても楽しい計画に思えた。一緒に呼ばれた天才少女シュカと不思議な少年ルシェ。三人は日が暮れても赤い目を煌めかせて、悪戯のアイデアを練った]
「街のひとたち、びっくりするかなぁ」
[三人は、まず街の入り口に大きな落とし穴を掘った。いくら神隠しとて本当に街から出られては収集がつかない。落ちた人間には事のあらましを説明し、最長1週間の延泊を求めた。説得にあたったのは三人の中で一番大人びていたシュカだったかもしれない。ルシェと…二人で一日ひとりずつ、秘密の部屋に案内する時間は胸がはずんだ。]
「ここがね、ひみつきちなの!」
[2dは拍子抜けだった。というのもギュル自ら落っこちてくれたからだ。3dに向けて、三人はシニードの嫌なうわさを流した。霧雨の原因は、彼女がもつ不思議な能力に由来しているのだと。白い目を向けられた彼女は、泣きながら街を出ようとしたかもしれない。ドッキリ企画と知って安堵する彼女に…の胸は少し痛んだ。]
[4dは白猫をつかった。あっちへマタタビを。こっちへ猫じゃらしを。追いかけるチュレットは猫の行動に異変を感じただろう。猫が先に落ちてしまったので、…達は顔を見合わせてチュレットの前に姿を表した。]
[5dはアルビーネのうわさを流した。彼女こそが、伝説の人狼なのだと。守り手の彼女にとってはひどい中傷だっただろう。彼女の意識を奪う瞬間、浮かべられた表情の意味を悟るには時間が必要だった。]
[6dと7dは隠し部屋で潜んでいたおとなたちに協力を求めた。ジェストもアミルもさぞ驚いたことだろう。神隠しにあったはずの親しい人間が、窓の外で手を振っていたのだから。慌てて追いかけるジェストをスキップで誘導するシグレは良い笑顔をしていたかもしれない。
時間はあっというまに過ぎていった。]
−EPにて−
[ついに隠し部屋が解放された。…は仲間と一緒にシグレに抱きしめられる。同時に疑惑をかけられた人々も戻ってきた。宿は大賑わいだ。]
「いたずらかんりょう!ね!」
[…達は手を鳴らして笑いあった。が、次の瞬間ひどく叱られた。当然だ。…達の悪戯は、罪のないイリヤ・スー・ヨアンまで街から追い出す大騒動になったのだから。]
「ごめんなさい…」
[…達はイリヤのお説教を受けて、神様に約束を交わす。『今度は、誰も傷つかない方法で。』もうしない、とは言わなかった]
[霧雨は止まない。それでも…の日常は、前よりずっと明るくなった。今日はこっそり協力してくれたウィルが達が旅立つ日だ。何号目かの飛騨牛が嘶く声が聞こえる。街の一角では仕事を再開したレネとヨアンが新しい発明について話しあっていた。]
「〜〜♪〜〜♪」
[…は傘を差して宿屋へ向かう。あたたかい人達のいる場所まで、あと少し。…の表情は自然と笑顔になっていた。]
/*連投すみません、シグレさんのエピロルに便乗するかたちで書かせて頂きました。いたずら狼より、愛をこめて*/
――十数年後・宿屋霧雨にて――
[柔らかく光を透かす、明るいブラウンの癖っ毛。
大きなリボンで2つに結ったその毛先は、くるくると可愛らしく巻かれている。
紫の大きな瞳を見開き、眉根を寄せて今にも泣き出しそうなその少女は、
私の――私とジェストの、娘。
父親譲りの茶髪は、彼女のお気に入り。
綺麗な紫の瞳は・・・隔世遺伝だろうか、ママにとてもよく似ていて、
その視線に出会う度、私は憧れと誇らしさを同時に覚えるのだった。]
「・・・そして、夜になった。
狼はそろり、そろりとジェストの背後に忍び寄り・・・・・・」
「きゃー!パパ逃げてー!」
[ソファーではちょうど、エラリーが彼女に物語を聞かせているところだった。
・・・どうやら、主人公はジェストらしい。
彼女は狼に襲われるジェストを想像して――自分の中の1/4が狼であるということも知らずに――小さな両手を握り締めて縮こまっている。]
・・・ちょっと。
あまり怖がらせないでもらえます?せ ん せ い?
夜寝かせるとき大変なのよ?もう。
・・・あなたが責任取ってくれるのならいいけど?
[面白がるエラリーに、調子に乗りすぎないよう釘を刺す。
まったくもって、この人は何を考えているのだか。]
――回想:7d宿・隠し部屋――
いいお話は書けそう?
[そう問いかけた私に、エラリーは口の端を上げてその答えを示した。>>294
私の瞳をじっと見据えて。 ・・・一体何を考えているのだろう?
怪訝な思いと多少の警戒心はあった。
けれど、私はエラリーに向けて挑戦的な視線を返し、同じように口の端で笑んでみせる。]
あら、そう?それはよかったわね。
…何のことだか、さっぱりわからないけれども。
[彼はそんな私の様子を見て、さも愉快そうに笑うのだった。
――この人の探し求めているものとは。
宿に残る旨を伝えてきた作家に、私は小さく了承の意を示し、その場を後にした。
彼の求めるものが何であれ、それがここにあるというのなら、いずれはわかるのかもしれない。
・・・この大切な場所が失われないのであれば、彼の目的などどうでもよかった。
彼は物語を書く。私たちは彼のために宿を提供する。それでいいではないか。
エラリーが書きあげるであろう長編ミステリを思い描き、私は満足げに微笑んだ。]
[ふと、昔のことを思い出して。
あれから随分と時が経ったのだと実感する。――ジェストを目の前にして。
料理の苦手な私の代わりにキッチンに立つ彼の背は、思春期を経てぐんと伸び、
当時胸に抱きしめることのできた頭は、今は見上げるほどの位置にあるのだった。]
今日の夕飯はなぁに?
[彼の手元が狂わないように注意しながらも、驚かすように後ろから抱きつき、私はそう尋ねた。]
「今日のメニューは、ボルシチだよ・・・シグレ。」
[持っていたレードルを離し、ジェストはこちらを振り返って抱きしめ返してくれた。
・・・あの時、私が彼にそうしたように。]
「もう少しで完成だ。そろそろ準備をしよう」
[ジェストにそう促されたけれど、あと少しだけ、このままでいたかった。
もう少し。少しだけ・・・この温かさに、包まれていたい。
そんな私の想いは彼に伝わったようだった。
ぎゅっと、いつもより心持ち強く、抱きしめ直してくれたから。
あぁ、敵わないなぁと思う。
いつだって彼は、他の誰よりも私の気持ちを察してくれる。
込み上げる愛しさに、思わず口にしてしまう。]
ありがとう。・・・愛してる。
[言った直後、なんだか急に恥ずかしくなり――
私はぱっと体を翻し、ジェストに背を向け食器を取りに向かうのだった]
――IF:未来End 了――
[止まない霧雨に溜め息をひとつ。
けれども…の表情はそんなに暗くはない]
ま、レネの技術と俺の頑張りがあれば新しい笑顔が見られるかもだしな
[手に握られるは技師が作った透明なドーム状をしたので。
旅立った彼らに餞別として既に渡していた花火のドームの途中形態だった]
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