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>>671 アカ
〔アカの「土産」を聞いて、ニコラスは呆れたようにあんぐりと口を開けた〕
「おま、お前なあ。こーんな良い感じの時にそんな爆弾落とすかァ?
いや、いやいい。アカはそうこなくっちゃな……。
言っとくが、金は払わねーぞ!なんだその吹っかけ金額は!ロンは大事なんだぞちゃんとしろ。
目立たない場所に店を用意するのと、なんかあったら匿うのと、場合によってはオレんとこの商品提供するの、この三つの保険でチャラだ!チャラ!」
〔ニコラスは、はあ、とため息をついて後頭部に手をやった〕
「……これからはそういう危ない橋は渡るな。収入が欲しいなら、オレの店のアルバイトとして雇ってやっても良いぜ」
>>632 続き
アミはね、好きにはいろんなものが含まれてるって言ってた。だから、もしそうだとしても、好きって思うなら間違ってないって。
でも、やっぱり怖かった。もしこれが本当にただの食欲だったら、私はあなたのことを殺しちゃってたかも?
それはいやだったから。だから私もあの時のこと、いい思い出にしようって思ったの。
……思ってたのに、そう決めた瞬間、すっごくもやもやしてきちゃって!
そんなときにティルグが、コーネリアスが求婚者だったら私に手紙を送るんじゃないかなんて言いだすから!余計に頭もごちゃごちゃしてきちゃって!だけどコーネリアスはそっけないし!
そしたら今度はあなたのこと考えただけで、苦しいしつらいし腹が立ってくるしでもうゲームなんてやってられなくなっちゃて!
それで……嘘ついて教会に行こうとしたらコーネリアス、あんな顔するんだもん。
>>590 チェリナ
「ありがとじゃねーんだよ……全くよー」
引っこ抜いたチェリナを地面に置く。
人形のようなサイズの彼女が、ぱたぱたと土を落として一息ついた──と、思ったら。
「ぶっ!!!」
文句を言いながら顔面に飛びついてきたチェリナを剥がすのは一苦労だった。「離れろゴラァ」などとギャーギャー騒ぎあって、ようやく分離した頃には二人とも息が荒くなっていただろう。
「はぁ……はぁ……ったく、一人で面白そーなところに行って羨ましがらせようと思ったのによ。
……ほら、土産だ。なんと、フィーヴが店を出しててさ、そこで買ってやったんだ」
チェリナに、フィーヴの店で買ったレターセットを一組、その上に書いたばかりの手紙を一通載せて渡した。
>>633 ニコラス
「えーー、ケチケチ!!こんなおっきな祭り開いておいて、そんなしみ垂れたこと言わないでヨ!!超大型ルーキーがマギア・ヴィアに復帰するのにー!!!」
なんて言いながら、彼はアタシのことを最大限に考えたような提案をする。だから君は眩しいんだヨ??
「商売敵の足を引っ張ろうなんて目ざといヤツめ!なんてネ。分かったよ、マギア・ヴィアに迷惑かけるようなことはしないヨ。アルバイトも考えておくし、
……売るにしても星が降った時の、このニコラスのドヤ顔とかにしとくヨ、ファンには高く売れるだろうしネ!あはははは、よく撮れてる〜!」
アカは1枚の写真と、背中を取った際に彼からくすねていた魔法念写機を取り出した。
写真には降り注ぐ流星と凛々しい彼の横顔が写っている。
皆が星に感嘆している時も鬼は情報屋であったのだ。
もうなんなんだ!と焦る彼と肩を組み、そのままシャッターを押す。
「はい、これでミッション完了〜!最後のスタンプくださいナ???」
「まぁ……テオ!見て!なんてすごいのでしょう……!
まるで空が降ってくるようなのだわ!」
母子ふたり寄り添うように空を見上げた。
物語のように、あの方も一緒にこの景色を私たちの後ろに立って見ていてくださらないかしら?と思う。
でも、テオが「母さま!この旅行から帰っても何度だってこの星空の話をしながらご飯を食べよう!」
なんて歯を見せて笑うのだから。ああ、あの方は私たちの後ろじゃなくてこの子の中に息づいている。
相変わらず料理は多少マシになった、という程度で下手なのだけどこの子は私との食事の時間を大事にしてくれる。それは「遠征が終わったら飲みに行くぞ!」ってよく言っていた姿を思い出させるの。
そういえばいつだったか壮絶なスープを作ったけど完食してくださったっけ。テオも味付けには……寛容。
テオドールの肩を抱いて、
「私はとても幸せよ。ガルセウヌ殿。」と呟く。
いつかそちらに伺った時のためにこれからも楽しい思い出をたくさん作りましょう。それから……あの時よりはおいしくなったスープをごちそうしてあげるのだわ。
可憐なるチェリナ=モーグル嬢
共に旅を始めてから、こうして手紙をしたためるのも久方ぶりで、少々書き方にも自信がなくなって来ております。すぐに手渡しでこの手紙を預けること、気恥しい気も致しますがたまには悪くないでしょう。
本日はこのリミロン公国で大きな祭が行われると聞き、さっさと離脱して物見遊山に来た次第ですが、期待していたよりは味気ないものでした──当方一人では。
貴女が隣に居ないと、物足りない気がしてなりません。
書き置きひとつで飛び出したこと、貴女は怒っておられるかと存じますが、どうぞそのイフリートのごとき炎を鎮めて、改めて当方と店を回ってはいただけませんか。
良い返事をお待ちしております。
────貴方のエリアス・アロー
[そうやって、語る。嫌われたくなかったのに、嫌われたって思ったこと。それなのに次の日にコーネリアスがジャンとへらへら教会へやってきたこと。私が苦しかった時間返してよ!って気持ちでいっぱいになったこと]
……ええと……長くなっちゃったけどつまり。これも勝手に怒ってただけだから。私のほうこそ、ごめんなさい。
[なんて頭を下げて、ようやく話を遮るのをやめる。なんだかまたコーネリアスの顔が見づらくなってきた。早くなにか言ってくれないかなあ]
……へ?
[そんなとき、視界の端に映る光の線。彼の間の抜けた声に顔をあげれば、夜空には満天の星。それも、その星たちは幾筋も濃紺の空をきらきらと流れていた。
まるで夢の景色に、私も思わず目を見張る。川にも夜空をひっくり返したような星景色。そこではっとして、話の途中にもかかわらずコーネリアスをゆさゆさと揺さぶる。]
……あ!コーネリアス!!花!!花、はやく!
遠くにミズリの姿を見つける。
ということは隣の軍人さんがヌバタマさんだ。
あれは、ヌバタマ・アラタさんなんだ。
どこかで見たような見た目で、どこかで嗅いだような匂いだけど、あれは他人なんだ。
でも、あの時はちゃんとお別れだって出来なかった。だったら少しだけでも。
ミズリが離席した隙をついて、鬼は鬼の前にたった。
「初めまして、ヌバタマさん。アタシはマギア・ヴィアの鬼の地獄耳のアカ。祭りの最中にミズリさんにお世話になったんダ。
あんな素敵な人、ブレ…、ヌバタマさんじゃ二度と捕まえられないからネ!大事にするんだヨ?」
ミズリが使い魔の店を回ったあとに話していた。ほっとけない子がいた、って。
そいつはヒノクニから来たそいつは小さな赤鬼で特徴的な語尾をしている。
まるで、どこかの誰かのようだった。
そしてそいつが今、目の前に立っている。
「俺のバディが世話になったな、いや世話してやってたのか?初めまして、アカ。俺はアラタだ。
よく喋る鬼だ。お前みたいなチビに言われなくたって大切にするさ。今度大怪我したときはシュテ…じゃなくて、誰かさんに治してもらえる訳じゃないからな。」
>>639 ハナエミ
「えっ!えっ!?ちょっと、待ってこれは。」
ちょっと違う方法で、なんて思っていた。同じことをしていいものかと。
でもやっぱり、あの時とは違う気持ちでもう1度見てみたい。
そうだ、川に映る空いっぱいの流れ星。もうちょっと色があったって、いいじゃないか。
花束を持った手に魔力を込める。蕾だった花たちはゆっくりと開き、内側に収めていた光を惜しげなく見せてくれるだろう。
「よし見てろ!流れ星と俺の花の共演だ!
こんなの、もう見られないかもしれないぞ?」
一斉に花を川に振り撒く。あたり一面が色付くようにふわり明るく光った。
バラ、ラナンキュラス、ガーベラ、フリージア。たくさんの花の光に照らされる自分たちの顔は……なんだよハナエミ、そんな顔するな。
「そっちこそ!」と言われそうな、スキだらけで懇願するような顔だったかもしれない。
「ふっ……はははっ!!」
なんだかおかしくて笑ってしまう。もうしばらくは流れずにいてくれる花たちの中からミモザの花を1枝拾い上げた。
「ハナエミ。ほんとは花束を渡そう、なんて思ってたんだけど。」
その場に跪いてハナエミを見上げる。手にはやさしく光るミモザ。
「……好きだよ。
俺の秘密の恋をもらってくれますか。」
そちらの愛情が食欲ならば喜んで。俺には凄腕の生薬の専門家がついていますので。
>>636 アカ
「お前はうん年ぶり2回目の参戦だろうが!どこまで巻き返せるかは楽しみにしておくぜ」
〔アカが条件を承知したのを聞いてやれやれ、と力を抜いた側から。アカは、ニコラスが持っていたはずの念写機と、それで撮ったらしい写真を取り出した。流石に慌てて取り返そうとするが、アカは身軽に逃げ回って、どうにも捕まえられそうにない〕
「おま、アカ!身体能力の無駄遣いをするなよな!全く、んなもん大した値段つかねェよ。悪いけど……って、おいおい!急に飛びついてきて、なんなんだ……」
〔こちらの言い分も聞かないまま、飛びついてきたアカが肩を組んで、手をいっぱいに伸ばして自撮りした。少し焦った顔のニコラスと、得意げに笑うアカのツーショットがジジーッと印刷される。そのまま無邪気な顔でスタンプの用紙を差し出されて、ニコラスは苦笑した〕
「まったく、結局アカのペースだな。お、結構スタンプ集めたじゃん?頑張ったな!
いいぜ、アカのフェスト最後の記念すべきスタンプは、生活魔具店ビタがいただきだ」
〔胸ポケットからスタンプを取り出すと、ぽん、と綺麗に押してやる〕
「……次撮る時は、『はい、ビータ』で頼むぜ?」
>>311 エスカデ
[エスカデの言う通りに後ろを向くと、ルクレーシャの髪は解かれて、丁寧に編み込まれていくのがわかります。エスカデの言う『南方の姉様がた』と言う言葉はちょっと引っかかりましたが、なんだか誤魔化されてしまいます。でも可愛いらしい髪型にしてもらうのは素直に嬉しいので、それ以上追求するのはやめにしました。そして近くのショーウィンドウに映る自分の姿を見て、くるっと一回転]
わあ、おじさま器用でいらっしゃるのね!
あたし、自分でこんな風にできないわ!
[エスカデが歩き始めたら、仲の良い姪のようにちょこんと付き従って、初めて見る景色を堪能したでしょう]
>>549 アリーザ
出てこいと言われたら出てきますよ。
なにせ、相手は自分の精霊使いですから!
「はいはい、アリーザ。相変わらず無茶な呼び方しますね?
どうかしましたか。」
なんて、わかりきった返事をします。
だってこんな時のアリーザは大抵無茶を言いますから嫌な予感しかしないんですよ!
[夜になって、空一面の流れ星を見たルクレーシャは、エスカデにそっと内緒話をします]
ねえ、おじさま。ここは外国だけれど、道行く人がみんな笑ってて、楽しくって、自然に笑顔になってしまうわね。
なんだかアレハンドロみたい。賑やかで、笑顔になっちゃうの!
セルナリアのお祭りも、自分の領地も好きだけれど、あたし、時々こういうところにも来られるようになりたいな。
でも一人ではちょっぴり不安だから、もしおじさまのお出かけの時、お席が一つ空いていたら……これからも、お誘いくださると嬉しいです。
きっと、立派なレディになれるように頑張りますねっ!
「偉い偉い。それでこそ私のフィーヴだね!
でもね、君、やり忘れがあるでしょ?
まったく…私が何のために花火を覚えさせたと思っているの?
ほら、今使わないでいつ使うのよ!
まぁ、作りかけで置いてあるあたり、できないっていうんだったら仕方ないとは思うけど〜
いおのかな〜私口が軽いからどこかの誰かに話しちゃうかもしれないのよね〜」
ニヤニヤしながら語りかけて
「こんな感じでね!えぃ!」と、腕を空に向けたかと思うと爆発音と共に赤い一輪の花が空中に咲くのでした。
[思いがけないサプライズプレゼントに聞き入った後、空一面に星が降るのを見た]
「……なるほど。ニコラスが言っていた『今年は特別』というのは、このことだったのですね」
[腕をくんでしばらく見上げていたけれど、そのたくさんの流れ星を見て、少し欲が出てしまう。こんなにたくさんあるのなら、きっと]
「……どうか、私の大切な人たちが、これからも幸せでありますように。
そして、できたら……フリージアとこれからも、交流を続けていけますように」
[グラーテス・フェストは、毎年ある。いつかここに、フリージアも連れてきてあげよう。
それまで勇気が出ずに決意できなかったけれど、空一面の流星と、優しい友人に背中を押されて、やっとそう思えた]
」いや、何のためなんてまっっっったくアリーザ言ってませんから!
ほら、フィーヴこれが花火よ!花火!私もできるかしら?みたいなノリだったじゃないですか!」
と、反論してみるも後の祭り
彼女が言い始めて、すでに打ち上げた
つまるところ…ただ単に打ち上げたいのだろうしかもとんでもない数を…
これからするべきことを思うと「はぁ」と言葉に詰まり。それと同時に実に彼女…いや僕の精霊使いらしいと感じるのだった。
「はぁ…こんなノリだから路銀もすぐに無くなるんですから反省はしてくださいね?」
そう言って同じように空に向かって腕を振るう。
初めに咲いたのは…ライトイエロー
それに続いて橙、シルバーと立て続けに単発で打ち上げる。
>>644>>645 コーネリアス
わあ、きれい……!
[思わず子どもみたいな声をあげて、色とりどりの花が水面を彩る川べりで手をたたいてはねる。
流れ星がいくつもながれる夜空はとてもきれいで、なによりそこに増えた景色はたまらなく幸せだった。]
[名前を呼ばれて、また幸せがひと積もり。振り返るとそこには、跪くコーネリアスがいる。
一歩、また一歩と彼のもとに近づいて、差し出されたミモザの花を両手で受け取ってみる。やさしく光るは秘密の恋。かっこつける彼の髪には白猫のピン。
そのきまりきらないところにだって、ぐっときてしまうのだ。だから私は、はにかみながら彼の目を見る。]
……よろこんでいただきます。
私も大好きよ、コーネリアス!
[にこりととびきりの笑顔を見せて。そうしてしがない花屋の手によって、またいちりん花が笑うのでした]
「あ…」
途中で不発弾が隣のジャンのテントに転がっていった…。
隣でアリーザが「ほら気にしないで!地上の爆発も芸術よ!」なんて言っている。
〔彼女は、夜まで夫と一緒に祭りを楽しんでいた。一日中城の外で、こうして一緒にいられるなんて。幸せすぎて、もしかしたらまだ夢の中にいるのでは、と思い、こっそり頬を摘む〕
「いたい…」
〔ぽそりとつぶやくと、ローランがとても心配したので、慌てて「だ、大丈夫です!」と両手を振った。そんな折、誰かが空を指さしたので見上げると、たくさんの流れ星。わあ、と感嘆の息を漏らして、ローランにぴたりと寄り添った〕
「素敵ですね、ローレンス。本当に、夢の中にいるみたい……」
〔空から視線を外して、愛しい人の顔を見つめる。長い前髪からわずかに見える優しい蜂蜜色の瞳を見つめてから、そっと目を閉じた。今ならきっと、みんな空を見ているから〕
〔あの日、家族と一緒に逝けなかったけれど、それで良かったと思えた。愛する人の温もりを感じる「今」が、泣きたくなるくらい幸せだった〕
「はぃ、はーい!花火と言ったら柳よね!
えーっと、、、こう!」
今度は打ち上がるのではなく、急に空から火花がパチパチと音を立てて振ってくる
知らない人からしたらさぞかし驚く事だろうが、そんなのは気にしない。
「いい感じね!少し離れたところで次はもっと大きいのやるわよ!フィーヴついてこれるかしら?」
と、自分で勝手に初めて、勝手にフィーヴを巻き込んでいる。
でもこれが日常
思いついたらとりあえずやってみる!
それを信念に生真面目な精霊を連れ回して遊んでいるのだ。
「さーていくわよ!大車輪!」
さらに打ち上がった一つの花火を起点に立て続けに円を描いて音と色が途切れる事なく続いていく
歯車が回るかの如くグルグルと打ち上がる花火はフェスの盛り上がりのように続いた。
〔空一面に星が降る中、ニコラスは風を切って広場を歩いた。見渡せば、すれ違う人は人間も異種族も関係なく皆笑顔で、空へ祈りを捧げる人々もいる〕
「いやー、こんな最高で特別な年に、商会長の役が回ってくるなんて、ホントに幸運だったなァ!
……「嫁募集」って看板は、しばらく取り下げないとだけど」
〔フェストに訪れたお客たちは、両手いっぱいお土産を、あるいはスタンプラリーのカードを持っていて、自分の企みが成功したことを証明してくれていた。ニコラスは満足そうに大きく頷く〕
「うんうん。リミロン一……いや、世界一の魔法商店街はこうでなくっちゃ。
流星群は今年の特権だけど、きっと来年も、再来年もフェストは続いて、さらに良くなっていく。そうして訪れる人も増えて、それだけ世界に笑顔が増える。
……楽しみだな!」
〔持っていた魔法念写機で、噴水を撮った。印刷された写真には、空を流れる流星の線もはっきりと写っている〕
「オヤジと母さんも見てるかな。ま、ずっと忙しくしてたし、土産でも買ってフェスト最後は家族水入らずで過ごしてやるか」
>>654 ハナエミ
「あーーーーっ!!よかった!!
断られたらどうしようかとまだ不安だった!」
立ち上がってその勢いのままハナエミを抱きしめる。びっくりさせただろうか?
でももうブレーキなんていらないんだ。
「私も大好きよ」なんて全てへのGOサインだ。
腕を少し緩めたら、やっと顔が真っ直ぐ見られる。
こんなに近くにあったのに、随分遠かったなとしみじみ思う。
「泣いちゃうだろ。そんなふうに言われたら。
……もう恋バナを聞かれて更年期のおばあさんが川を流れてくる話なんて、するなよ?」
『今度からは、こっち。』
そう言い聞かせるようにハナエミの顎を親指と人差し指で掬い上げたなら、あとはもうふたりだけの知るところ。
なに、ほんのちょっと息を止めるだけだ。一緒に。
アリーザの大車輪をみて素直に思う
「ちょ、ちょっと、アリーザやり過ぎです…
当初の予定は5号玉3発くらいの予定…」
と言っても遅いよね。
「…でしたら。こんなのは」
アリーザの放った大車輪の隣に歯車が動くように見えるよう、タイミングを合わせて同じ大車輪を打ち上げる
見ている人からすればさらに出てきた歯車が絡み合い動いているように見えることだろう。
〔空一面に星が降る特別で最高なグラーテス・フェスト。
かけがえのない仲間たちと作り上げたこの一日は、間違いなく、商会長ニコラス・ビタが今まで生きてきた中で最高の時間だった〕
「ねぇフィーヴ!店番はどうだった?
『ちゃんと少しくらい他の人と仲良くできた?』
あなたねー、堅物すぎるし、わたしがちょーーーっと騙すだけでなんか人を信じなくなるし大変なんだから!
少しは人の温かさってやつ?感じたでしょ?」
2人でグルグルと大車輪を空に描き続け、アリーザは口を開く。
「『人間も』勿論だけど、色々な種族だってこの世界は住んでるの。あなたよく精霊は…なーんていうけど世の中辛い思いをするのって他にもいるのよ?
ほら、きっと思い当たる人が今回出会った中にいるでしょ?少しは学びなさいね!
はい、リピートアフターミー!
『みんな仲良く!』」
そういってニィっといたずらを成功させたように笑う彼女はどこか満足げだったのでした。
マギカ・フロリスタ コーネリアスは、魔法専門喫茶ルナカルド ハナエミ「何だよもう!1回断られると2回目のハードルめちゃくちゃ上がるんだからな!?」
テントから外に出ると、たくさんの流星群と隣のテントからの爆発音
いつだったか…ゲーム前にも聞いた気がする音だった様な…と上を見上げると、爆発音と共に光る花が夜空に咲いていた
いや、花だけではない。歯車のようにも見えるものが合わさって回っている
「はは、なんだこれ…フェストってすごいな…」
この国は本当に楽しかった。こんなお祭りが毎年あるなら、今度は家族と一緒に来るのも良いかもしれない。
ちょっとだけ、危ない雰囲気を感じたので不発弾には近付かず、流星群が終わるまで、花火が終わるまで夜空を見ているだろう
カードに押されたハートのスタンプを眺める。
埋まるべきスペースには空白がいくつかあって、それでも別にいいかと思えるのはそういう風に生きてきたからだろう。
暮れた街の空に突然明るい光が差した。
見上げれば、星々が流れて花火が次々と上がっている。死にゆく寸前の輝きがこれほど綺麗だとは知らずにいた。
自分にもいつかそんな瞬間がやってくるのだろうか。
「それまで穏やかに居られれば、ボクには充分だな」
独り言のつもりだった言葉に、ケージの動物たちが思い思いに応えた。
手紙に書いた文字が浮かび上がるのを自分も見るのは、存外……いや、想定すべきだったと後悔する程度には恥ずかしいことで、読み終わったチェリナを引っ掴んですぐ肩に乗せた。ここなら、顔を見合わせなくていいから。
「お、なんだあれ……ヘェ、圧巻だな」
ふと空を見上げたら、空一面に星が降り出した。
それは宝石のかけらが降っているようで、手を伸ばしたら取れるんじゃないか──そう思わせる景色だったから。
鋭く、長く口笛を吹く。足元に生まれた風は、高く、高く、エリアスとチェリナを空へ運ぶ。霊樹のてっぺんに上がった時のように。
「……へこたれずについてきたご褒美に、特等席を用意してやるよ。ここで少し見てから、また遊びに戻ろうぜ」
隣でチェリナがはしゃぐのを聞き、我慢できなくなって、愉快そうに笑った。やっぱり、一人でいるより、チェリナがいた方が何倍も楽しいのだ。
「と、いいますけど大体騙すの貴方じゃないですか!そんなんだから人間不信にもなるんですよ!はぁ…」
とはいえ、ハナエミやクーとは良い出会いだった。
コーネリアスとジャンの関係は本当に驚いけど、世の中にはそのようなカップルもいるのだと学べた。
これは、今度手紙でソルに話をしてあげようっと。
人間嫌いがすぐに治る?と言われると僕は首を横に振る。いい人は沢山いるけどやっぱり何処か身勝手な人は苦手だ。
「だけど…まぁ、まえよりは少しまた考えを改めますよ。
だって…こんなにたくさんの人が集まる祭りを開けるのだ。
『人間だって案外悪くない』もんですね。」
これから先どこに行くのかはわかりませんが
次に『少し』くらいは優しくしてあげてもいいですよ?に・ん・げ・ん!
F〜僕のフェスタ編〜
[人生最高の景色を二度更新して、繋いだ手をぶらぶらと揺らしながら広場に戻る。……最後はちょっとした事故もあったけど。だけどきっと二人して、同じくらいだらしない顔で、幸せオーラ全開だったにちがいない。
あとは残されたフェストを全力で楽しむのみ。その先のことは……これからいくらでも、彼と話せばいい。]
……そうだコーネリアス。これ、あなたにあげる。
[荷物の中からブローチを取り出して、彼の上着につけてあげる。ティルグの店でつくってもらった、かわいらしい猫のかたちのブローチだ。]
これね、中に写真がいれられるんだって。白猫のかわりにそっちをあげるから、これからずっと大事にしてね。
ね、コーネリアス。中にいれる写真、はやく撮りにいきましょ!
もう完全にお互いの顔が見れなくなったまま、かちこちと時計の針が時を刻む音だけが二人を包み込んでいた。
あの写真を見れば、互いが互いを少なからず想っているのは明らかで。でもまだそれを互いに掴みかねてる状況。
二人のそれは"恋"と呼ぶには拙くて。
"友情"と言うには踏み込みすぎた。
そうして時が流れる中、いつまでもこうしてる訳にはいかないと立ち上がってみれば──。
──空に流星が降っている事に気付いた。
「クー、空……綺麗だ」
隣の女の子の小さな手を引いて一緒に空を見上げれば。
この空に起きた魔法を共に見れた奇跡に笑みが零れた。
自然と緊張は解けていて、結んでいた手を更に引いてほんの少しだけ身を寄せ合う。
……今はまだ、これが答えなのか分からないけど。
ゆっくり、焦らずにこの気持ちをこの子と育てていけたなら。それはとても幸せな事だなと、オレは笑うのだった。
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