167 白米おいしいねん村
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なんだかこまったことがおきたみたい。
みんなであつまって、かいけつしちゃおう！
見習い魔法使い ケルシー がやってきたよ。
見習い魔法使い ケルシー
[十を少し過ぎたくらいの少女がばたばた駆けてくる。
背丈より高い杖から下がった鐘ががらんごろんとうるさい]
えんしゅー！えんしゅーなのよ〜！
見習い魔法使い ケルシー
[何の騒ぎだと問われると]
「いつもどーりのじんろーの演習」なのよ。
ほんとはラッド君がやることなのよ。
でも死ぬほど寝たいって言うから
しょうがなくケルシーが人だけ集めてあげてるのよ。
後で桜餅もらうんだから。
見習い魔法使い ケルシー
いつもどーりだから魔王君とかゴードン君とか
タマラちゃんとかが来るのよね。きっと。
ポンディちゃんがきたら、
ざらざらウロコに触らせてもらうのよ。
でもポンディちゃんさっき忙しそうにしてたのよね。
演習してるヒマないかもしれないのよね。
ケルシーも忙しいのよ。魔法使いは大変なのよ。
見習い魔法使い ケルシー が、やじうまになっちゃったよ。
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
弓兵 ドゴーン がやってきたよ。
弓兵 ドゴーン
最近、矢を二本いっぺんに撃つという超必殺技を練習しててな。威力も命中率も2倍になるはずなんだ。
ただし、矢代も2倍かかるが。特に構わんだろ。
弓兵 ドゴーン
あぁ、そういえばパパスのバカが今回不参加だそうだ。
なんか訳の解らないモノにクラスチェンジしたらしくて、ダーマ神殿に行かなきゃならんとか。行ってどうにかなるもんでもないと思うが、しばらく戻って来れんらしい。
難儀なもんだ。
見習い魔法使い ケルシー
ゴードン君がきたのよ。
二本撃ちなんてすごいのよ。ロマンシングなサガみたいなのよ。
でもゴードン君てそんなまじめだったのよー？
[訝しみながら首を傾げて]
きっと女の子のことでも関わってるのよ。
[ふふーんと訳知り顔]
見習い魔法使い ケルシー
パパスちゃんも大変なのよ。ダーマ神殿だなんて遠いのよ。
きっとすっごーく強くなって戻ってくるのよね。
元々強いのにもっと強くなったら大変なのよ。
お婿さんとれなくなっちゃうのよ。
[よけいな心配をしている]
でも病弱なんだから無理しちゃだめなのよ。
あっ、でもお花屋さんとかウェイトレスさんとか
そういう職業になるかもしれないのよね？
パパスちゃんきれいなんだからきっとかわいくなるのよ〜
[勝手に妄想している]
魔王軍幹部 ようかん がやってきたよ。
魔王軍幹部 ようかん
俺、魔王軍幹部のヴァンパイア、ようかんや。
よろしゅう。
好きな食べ物はギョーザ。にんにくバリバリ入れたギョーザや。
あと、趣味はサーフィンや。
ええ天気の日は海まで波に乗りにいくでー。
魔王軍幹部 ようかん
ところで、魔王様知らへん？
なんでも、この村にラッドとかゆーめっちゃ強いヤツがおって、そいつに捕まっとるらしいって
参謀のおっさんから聞いてん。
魔王様の無事を参謀のおっさんに連絡することと、
ラッドってやつの弱点を調べるのが俺の役目や。
大魔王 ケテル がやってきたよ。
大魔王 ケテル
ラッドくんがいくら起こしても起きないから、一人で先に来てみたよ。
さあ、演習だね。もう三度目になるのか。
今度のご褒美はなにかな？
魔王軍幹部 ようかん
魔王様、この村、ええ波来る？
魔王城にいた頃は、
テンタクルスのテンちゃんとか、
ポセイドンのドンちゃんとかに頼んでもらって
ビッグウェーブを起こしてもらっててんけどな。
流石にこの村では
魔王軍の強力なモンスターは期待できへんし。
見習い魔法使い ケルシー
[狭いという魔王に]
魔王君その棺桶、きっとダブルじゃないのよ。
人数せいげんを越えると、びーって音が鳴るのよ。
ようかんのおじさんは見たこと無い人だけど、
魔王君の友達なのね。
演習の人数に入れておいちゃお。
[ラッドから「どうせ人数がたりないからやりそうな奴
適当にひっぱっといて」と言われたのを思い出しながら]
見習い魔法使い ケルシー
にんにくばっかりたべると息が臭くなるのよ。
"しんししゅくじょのたしなみ"としてなってないのよ。
そういう人にはこれをあげなさいって
おばあちゃまがいっていたのよ。
[肩掛け鞄から琥珀色の液体の入った小瓶を出す。
ラベルに「りすてりん」と書かれている]
これはおばあちゃまの作った魔法のお薬で、
うがいすると納豆を食べたってだいじょうぶなのよ。
ただ、すっごくにっがーーいけども！
[と言いながらイーッという顔をした]
見習い魔法使い ケルシー
わーっ飲んじゃダメなのよ！
うがいしてするだけでも赤い火青い火地獄の炎が
お口の中で暴れるのにー！
[魔王が悶絶してガタガタ動くフタを一生懸命押さえつけている。なぜか。]
見習い魔法使い ケルシー
ようかんのおじさんが言ってるラッドって人は
「とっても強い」んだからラッド君じゃないのよ。
でもそのラッドって人に魔王君が捕まってるんだったら
ラッド君なのよ。
でもラッド君は捕まえてるって言うより
むしろ捕まってるかんじなのよ。
[うーんうーんと腕組み考えている]
古龍 ポンディ がやってきたよ。
古龍 ポンディ
あーいそがしいそがし。
ポンディさんさ、魔王軍にいる友達をポンディさんの代わりに誘ったわけ。
そしたらそいつ「魔王様のお迎えにあがろうと思ったのだが、ようかんとキャラが被るのがどうもな」とか「ようかん自体、アスパラとキャラが被っているしな」とか意味不明な事を言って来てくれないんだよ。
困ったなぁ。困ったなぁ。
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