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召喚獣 チャペ に 5人が投票した。
戦士 アルシェス に 1人が投票した。
召喚獣 チャペ は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
現在の生存者は、魔王 ケテル、エンフェルケスーカの渡り人 ナジ、戦士 アルシェス、魔剣士 フリッツ、竜の子 ダリア の 5 名。
― 北部 魔王城 ―
[魔王の双眸は悍ましい眼差しを宿し、
命が削り取られ剥がされていく心地がする。
心臓の不快な拍動。
直接何かされた訳でもないのに。
生を手放しそうになる己に奥歯噛みしめ、
堪えるように相手を睨みつける]
――――――〜〜〜ッ。
[力の差は圧倒的だ。
その力の源泉を考えれば尚のこと。
勝敗など火を見るよりも明らかだろう。
諦めてしまえば、安らかならずとも眠れるだろうか。
…それでも、]
[笑みを浮かべる魔王から視線を外すことなく、
男も引きつった歪な笑みを浮かべた。
剣の構えを解かず、口端から伝う血の雫はそのままに]
へえ、全部か。
なんだ貴様それなら。自分のことも、嫌いなのか。
[浅ましくも軽薄に、愚かな人間は哂う]
[魔王が指を鳴らすと、耳障りだった水音が途絶えた。
そもそも男ははじまりの国に縁がある訳ではない。
彼女たちの正体は、最後まで知らぬまま]
前から思ってたが。
貴様、酷く人間染みているよな。
[何を見ての感想だったか。
苦悶に声を震わせながらも、男は愉快そうに紡ぐ]
嗚呼。だが、死ね。
[話は終わりかとの言葉に、返事ともつかぬ声を返し]
[広がる魔王の覇気。
それが遠い地で何を引き起こしたか知る由も無く。
けれど圧倒されるのとは別の悍ましさ。
光が零れ落ちていくような錯覚を一瞬覚えたのは、何故]
《――――――…》
[唱える詠唱。男の輪郭が、揺らいでいく。
ゆらり、どろり。
蔓延る重苦しい魔の気配に溶け入るように。
取り込んでいた闇を解放していく。
人と魔の血と嘆きを吸い上げて、
数百年の刻を重ねた呪い。
意識が霞む。器は重みに耐えかねて軋む。
それでも揺らぐ漆黒の中、
浮かぶ二つの瞳は魔王を捉えて離さず]
[渦巻く闇は、携えられた剣へと集中する。
凝縮された呪いは、全て殺意へと昇華する。
この広い世界で、たった一人へ向けられた殺意。
赤黒く煌く刃は深い闇を纏い]
[魔王は未だ玉座に座したままだったか。
或いは、何らかの攻撃や妨害が為されたか。
しかし最早、回避も防衛も頭にはなく。
そも、集中を途切れれば、忽ちに瓦解するが故に]
[輪郭も存在すら揺らがせながら、男は床を蹴る。
揺らがないのは、明確な殺意。
己が剣が望むままに、魔王を貫かんと。
全力を込めた、最初で最後の一撃を。
揮う*]
― 影のいわば ―
[――戦いの終着と共に、剣の輝きが収束する。
チャペはどうなったのか。アルシェスは。
光と影の明滅による眩惑から視覚が復活すれば
そこに立っていたのは、ぼろぼろになりながらも立っている少年の姿。]
――アルシェスさ、
[感覚の戻り始めた身体を立ち上がらせる。
そして、対峙していたはずのチャペの姿を探すように視線を巡らせ]
――!
[彼に一撃をくれんと近寄る、角を生やした牛のような魔物。
体躯は黒く。影の大地と保護色となっているゆえ、目を凝らさなければ見えず。>>7:203
――遅れて身に響く寒気は、まだ見ぬ魔王の覇気とは知らず。*]
[何かを叫んでいる余裕はない。悲鳴も、警告も。
――何度目かの魔力の放出。そして喪失。
身体を包む雷光と共に、《kiihtyvyys(加速)》の意を叩き込み
そのまま、アルシェスを抱き抱えるように突き飛ばしたか。
痛み。肉。骨が欠ける錯覚。
少年の心臓を狙った一撃は、――少女の背中に、突き刺さり。
魔物が鋭利な角を引き抜けば、影の地を汚すように、鮮血が散った。*]
― 影の岩場 ―
チャペ……!
[最期まで諦めることなく光に抗おうとした影>>7:189を、それでも少年は切り裂いた。
彼女の元から影のようなものが飛んでいく。
攻撃でないならそれに手を出すことはなく、ただ、動かなくなったチャペを見下ろしていた]
……ごめんね。さよなら……。
[小さな影が、剣の光を嫌うように逃げていく>>7:190。
少年はそれを追い掛けはしない――追うだけの体力も残っていなかった。
胸から腹へかけての裂傷に無数の噛み傷と、負傷は決して軽いものではなかった]
……ダリア。
[剣を支えにどうにか立ちつつ、仲間の少女>>7:191>>7:192の方へ振り返ろうとする]
[微かに名を呼ぶ声>>8が聞こえた。
それに答えるより先に、雷光が一瞬にしてこちらへ翔け、抱きかかえるような感覚の直後、横向きの加速を受けて体が弾き飛ばされた]
ダリア!?
[何故、と口にすることはなかった。
地面を転がり、顔を上げた時に見てしまったから。
少女を背中から貫く、鋭利な魔物の角]
ダリア! ダリア!!
[自身の痛みは無視するように地を蹴ると、鮮血を散らし倒れた少女へ駆け寄り抱き上げる。
零れる鮮血を手で押さえようとするが、果たしてどれだけの効果があったか]
まって、今、いま、手当てを……!
[止血に使えそうなものを手当たり次第探す。
最終的には、衣服を引き裂き使おうとするだろう。
それは気休め程度のものかもしれないが*]
[無詠唱。
怪鳥が啼く様な可聴領域ぎりぎりの高音が発生。
魔王の上に、七つの球体が現れる。
時に蒼白く弾ける紫電帯びた黒の球体。
それが捻くれたランスの様に、ぎゅるりと形を変える。]
[着弾と共に玉座の間の床を爆砕し、
破片は砕け飛ぶ前に高熱で溶ける。
七つの槍は不規則な間隔で飛来し、
音を呑み込み爆発し紫電を撒いた。]
……っ、……ぅ
[穿たれた箇所が鼓動に合わせてどくどくと熱を持つ。
比例するように、或いは傷から体温が失われていくように、全身を包むのは、毒に侵されていた時とは比較にならない程の、急激な寒気。
少年の手が傷に宛がわれても、既に感覚というものが麻痺し始めていた。
《Lopettaa(静止)》の魔力が傷口を包んだのは、まるで見えない何かが少女を護るように。
けれども、絶対的に魔力量が減少している現在。外に溢れ出る血までは止めきれず。呼気に血液が混ざらないようにするのが、精一杯だった。]
[止血を試みる少年の手を、蒼白い手が掴む。
荒い呼吸。痛みに暗転しそうな視界。瞳は少年を捉え。
――上手く笑えていればいい、と少女は思った。]
……だい、じょうぶ
[掠れかけた声。
痛みに耐えるように、少年の手を握る力を強める。
――二人を包む、苔色の竜の影。
小さく唸った彼の目は、少女ではなく、少年を捉えていて。]
わたしは
すこし、やす、んだら。いく、から
[血液が流れ出ずとも、傷口を覆い続ける魔力の喪失は止めることはできず。最低限の生命活動を維持する為に、意識が一時的に暗闇へと堕ち、瞼が閉じられる。]
先に、………。
[――浅い呼吸。肺の動き。
『まだ』生きてはいると知ることは、難くはないだろう。*]
― 北部・魔王城 ―
[魔王とフリッツの戦いが始まればエンフェルケスーカの渡り人は静かにその戦いを見ていた。
魔王が危うくなれば止めに入るであろう。
しかしながらフリッツの使う力の源が魔王の其れであれば、
魔王の力で魔王が傷つく道理はないのだ。
故に"ナジ"は紫色の外套の下で愛用のナイフを弄びながら魔将の生まれるその時を待っていた]
― 北部・魔王城・城門前 ―
[フリッツを渡し終えた後に身体を休めていた異形の生物は声を挙げることもなく立ち上がった。
毒の沼の水をベースに創られた生物は静かに沼に入ると再び対岸を目指して移動を始める。
彼の生物が主であるエンフェルケスーカの渡り人から与えられた使命は、毒沼の踏破を望む者を運んでやるということだった。
然しながら備え付けられた鞍は一つであり、
一人しか乗ることはできない。
二人以上乗ったとしても途中で一人になるよう篩掛けられることだろう。
対岸までたどり着けばまた異形の生物は静かに惰眠を貪り始めるのであった*]
[少女の瞼が下りる。
まだ呼吸は続いているけれど、傷を癒すことが出来なければ、それもいつまで持つか。
先に、と口にした少女の言葉をはっきりと否定して]
この、剣で……。これだけで効果があるのか、わからないけど……。
[光の剣を鞘ごと少女に抱くような形で乗せる。
光の剣が持つ癒しの力が、どのような形で発動するのかはわからない。
せめて魔力の足しになればと思うが、剣として振るうことが条件であるならこの行為は全くの無意味となるだろう]
僕は、あいつを倒さないと。
[ダリアとアイスを置いて逃げる気は毛頭なく、魔剣が荷物の中にあったなら迷いなく手に取り、牛に似た魔物と向かい合う*]
[魔物に向かって剣を構える少年。
二人を見守っていた苔色の竜は、再び唸り声を鳴らす。
視線は一度だけ、光の剣を抱いた少女に向けて。
――岩場を震わす雄叫びを上げた。
怒りではなく。嘆きではなく。鼓舞するように。
吐き出されるは咆哮。
炎熱を帯びたそれは、牛型の魔物に向けて放射された。
肉の焼ける臭い。
人のそれとは異なる、瘴気に満ちた腐乱の臭気。
断末魔はまるで、泣き叫ぶ赤子のようなそれだった。]
[大地ごと焼く炎の灯に照らされながら竜は少年を見下ろす。
そして、傍らの少女を鼻先でつついた。
竜とて。少女と同じように、耐性の無きもの。
魔の地に蔓延る瘴気の中を飛び続ければ、無事では済まない。
呪いは身体を蝕み、毒の気は自由を侵し、――やがて絶命する。
恐らく。魔王城の周辺に蔓延る毒の沼地までに、天命を迎えるだろう。
それでも。
苔色の竜は、長く少女を見守り続けた瞳にて、少年に語る。
――乗れ、と。
人間の言葉ではない短い唸り声を、鳴らした。*]
だめ、もういいんだ……これ以上は……。
[彼にこれ以上奥地へ進ませれば、遠からず力尽きてしまう。
その無理をしてくれとは、どうしても言えず]
[――けれど、傍らの少女をつつく仕草に、言葉は交わせずとも彼の思いの幾らかは伝わった。
意を決したように、少年は頷く]
うん……。ありがとう。
[ここまで来た覚悟を無下にされるより、死地とわかっていても進むことを、きっと自分だって選ぶだろうと思ったから。
竜の背に、可能ならばダリアを抱きかかえるようにして、乗り込む]
――行こう、アイス。
[絞り出すような声を、傷付いた竜へ掛けた*]
― 北部 魔王城 ―
[闇の中を、寒々しい空気を纏った無数の光が舞う。
幾重にも幾重にも、中空を踊り遊ぶように。
遠のく意識の中、嗚呼、綺麗だなと、何故か泣きたくなる]
――――――――…ははッ!
[魔王の語る言葉に、再度歪な笑みを浮かべると。
弾丸の如く降り注ぐ光に構えるよう、
闇は一層昏さを増して。
照らされ、打ち消され、霧散して。
奇怪な悲鳴のような怨嗟の声を轟かせつつも。
それでも醜くしつこく抗うように、次々と這い出づる闇]
[悲鳴と重なるようにして、高音が響く。
七つの球体が出現した頃には、
玉座の間の中程より駆け出していた。
一つ目の槍が足元近くの床を爆破する。
闇をも焦がしそうな高熱と熱風紫電が巻き起こる。
抗するようにどろりと伸び出てきたのは黒い腕。
ただ、行うのは最低限の直進路の確保。
駆け抜ける速度、その勢いを殺さぬための介助のみ。
僅かでも、最後の一撃へ力を蓄えるように。
肌が焦げ焼かれていくのはそのままに。
息を吸うだけで、肺が燃え尽きてしまいそうに熱い。
最早、其処には殺意の執念しかなく―――]
[―――選択の愚かさ、というが]
[もはや自分がどのような存在だったのか。
彼方に置き忘れ、分からなくなってしまって久しい。
ただ、呪いに縛られて。
仲間と呼べるような相手も、失って。
繋ぎ止めていたものすら、なにも無くなって。
魔王を斃せ、魔王を斃せと。
急き立てる声に、ひたすらに突き動かされて。
何処に選択の余地があったのだろう。
魔王の力を取り込んだとき?
仕える主人を決めたとき?
ロワール村でかつての仇と出会ったとき?
…それとも、遠い昔に、あの港町で]
[男は玉座に佇む魔王へと、真っ直ぐに斬りかかる。
懐に飛び込み、その剣の軌道は相手の胸を貫くように。
流れるような、優美華麗とも思えるような動きで、
魔王は武器を抜いて男へ刃を向ける。
大上段からの重い一撃。
どうせ避けられぬ、避ける心算も無い。
さて、振り下ろされる刃に対して更に踏み込んだ脚は、
果たしてどこまで魔王に近づくことが出来たのか。
差し向けた刃は相手の身体を傷つけること叶ったのか。
いずれにせよ、限界を迎えた剣は。そのまま、折れた。
そして、少なくとも。
少なくとも、此方は無事では済まない。
一太刀をまともに左肩にあびて、
小さく呻き声を零しながら崩れ落ちる]
[床に膝付きながら、男はゆらりと魔王を見上げた。
さぞや己は滑稽で醜く見えるだろう]
…………俺は愚かだが。後悔はしない。
[もう碌に体は動かぬが、
それでも這うように相手へ輪郭の揺らぐ指先を伸ばし]
貴様がどういう存在なのかは。
此処まで、来たんだ。何となくは分かるさ。
[強がりとも、狂人の戯事とも、好きに取れば良い。
吐き出すように震える声の色、未だ、滲む殺意*]
[瘴気の中。少年と、少女を乗せて竜は飛ぶ。
――どこまでも続く不毛の大地。渦巻く呪詛。
空を眺めど煙のような暗雲が立ち込めるばかり。
眼下を望めど、人の大地にあった生命の息吹は欠片もなく。
それでも、蠢く者達が見え隠れするのは、不毛とされる大地に於いても生きる魔の者達がいるという証左か。
荒野ばかりではなく、地形を利用した魔物達の集落も見える。
中には、飛行するこちらを撃ち落そうと魔法のようなものを飛ばしてきた者もいたか。飛翔する力を持つ魔物に襲撃されることも、あったかもしれない。
だが、瘴気に蝕まれ、以前の力を失い、二人もの人間を乗せている竜に、回避することも、攻撃を返すこともできず。
攻撃される度に、ただただ鱗は剥がれ、血が滴り。
――これまで飛行してきた距離を想えば、あまりに短く。
そして最期となる竜の羽ばたきは。
毒の沼地の近く。
枯れた暗き森>>0:18に差し掛かった辺りで、終わりを迎えた。]
[半ば堕ちるように。
羽ばたきは力を失い、地へと降りた。
もはは呻き声すらもなく。
地に首を横たわらせた竜は、ゆっくりと瞼を瞑る。
そのまま、二度と動くことはなかった。*]
[瘴気の中、ダリアを抱えるようにして、アイスの背へしがみつく。
呪詛は竜の上の二人をも蝕むが、アイスの思いを無にせぬために、飛行のペースは彼に任せることとなるだろう。
剣の力は僅かには身を護ったかもしれないが、絶え間なく肌に触れ呼吸のたび肺へ侵入するそれを防ぎ切ることは不可能だろう。
意識を保つため交わす言葉も、次第に意味のまとまらぬものとなる]
……また、襲撃が。
[魔法や飛翔する魔物による攻撃があれば、剣で弾けるものならば弾くだろう。
しかし多くはそれも叶わず、回避も反撃も出来ない竜の体を傷付けていく]
[そして、眼下に枯れた森と、毒の沼が見えてきた時>>36]
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