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魔王 ケテル に 1人が投票した。
悪魔の司教 リリ・リリト に 6人が投票した。
悪魔の司教 リリ・リリト は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
現在の生存者は、魔王 ケテル、エンフェルケスーカの渡り人 ナジ、召喚獣 チャペ、戦士 アルシェス、魔剣士 フリッツ、竜の子 ダリア の 6 名。
― 神樹 ―
女神さま。
僕は、先に北へ向かった仲間と、出来れば合流したいと考えています。
もしも可能なら、できるだけ北の地まで飛べるといいのですが……。
[その問いに女神の答えはあっただろうか。
都合よくいかなければ、周囲を探索し、新たな転移を試みるだろう。
北でなくとも、少しでも安全な地から旅を再開するために**]
― 毒の沼地 ―
[>>6:101『おい、紫の』とフリッツの声が毒の沼地へと伝わっていく。
毒の沼地は広い。
色合いは濁ってはいるが無色の水であり、
無臭であることが更に厄介なのだ。
水を求めてやってきた智慧なき獣が沼辺で倒れている姿も見えるだろう。
それらの獣も毒を帯びているがその毒への耐性を持ってしても及ばない。
そんな沼地に声が行きわたり、返ってきたのはヒュウと吹き抜ける風だった。
まったくの無反応。
それでも暫く待っていれば10分程過ぎた頃に漸く異世界への門が開かれ"ナジ"は姿を現した]
いやぁ、私を呼んでいたのですねぇ
てっきり自力で行かれるのかと思っていましたよ
["ナジ"は悪びれもせずにくすりと笑う]
嗚呼、良い塩梅ですねぇ
その様子では蕩けて魔王城にたどり着くまで持ちますかねぇ?
["ナジ"は"エンフェルケスーカ"へと手招きをする。
門である亀裂を押し広げ現れたのは一匹の生物だった。
その生物はこの不毛の地を持ってしても異形であった。
形の基礎こそはじまりの国に現れた茄子であるが、
その身体は甲殻類のように硬い外骨格を纏っている。
角のあった部分は頭となり、鋭角なフォルムを持っていた。
蟷螂の頭が一番近いだろうか。
前足は鎌のようになっており、後ろ脚は太く強靭に見える。
その色合いは矢張り紫色であり、何よりも大きい。
竜程の大きさがあり、背中には鞍がつけられていた
"ナジ"は跳躍するとその生物の頭に着地し、
フリッツの方を向いた]
― 毒の沼地 ―
[掛けた声にかえる返事はない。
男は幻聴に苛まれながら、ただその場に立ち尽くしていた。
頭は何処かぼんやりとしていて。
しかし周囲への警戒だけは、最大限に怠ること叶わず。
もうずっと、そんな状態だった。
何か大事なことを忘れている気がする。
思い出そうと緩慢な思考を巡らせている内、
十分余は経過してしまった]
[これが罠だったとしても、毒沼を突っ切る力はないし、
迂回しているほどの猶予は自分にはおそらくない。
それに、]
――――…貴様が俺を運ぶのは。
俺が魔王に勝てるはずがないと思っているから、か?
["ナジ"の能力があれば、男を退けるのは容易に思えたが。
それをしない、別の意図があるのだろうかと。
此方の思い過ごしならば、まあ、それまでだ]
魔王一強の"平和"な世界。
そんなものが、本当に実現すると思っているのか。
貴様が言う通り、何度でも勇者が生まれてくるのなら。
………………。
[男は淡々と言葉を続ける]
この沼に来る前、魔物の集落を通った。
祠に祀られていたのは、魔王ではなかった。
魔神、とは何だ。
[答えが返ってくるかもわからず、
其れを信用できる保証も無かったが。
揺らぐ意識を繋ぎ止めるよう、短く息を吐く**]
― 毒の沼地 ―
おや、それは光栄ですね
[>>5"ナジ"は口ではそう告げるが表情は外套の奥にあるため見えることはない。
フリッツが騎乗すれば異形の生物は毒の沼地へと入っていった。
沼地の毒を物ともせぬ外骨格。
四足が着かなくなればその茄子のような胴体部を浮きとして沼地を行く]
勝てるかどうかは分かりませんねぇ
勝負は時の運、と言いますから
私が知る勇者も魔王を倒せるとは思われていなかった……
[>>6"ナジ"は何処か遠くを見るような眼差しで沼地の向こう、
目を凝らせば荘厳なる魔王城が見えるかもしれない。
尤も、霧のような靄のようなもので隠されてはいるのだが]
私の経験からすれば魔王の近くで死ぬ程に
生まれ変われば強い魔将となるのですよ
ふふ、貴方方人間が魔将を倒してしまうから
その補充ですかねぇ?
勇者が何度でも生まれてくるように、
魔の者も何度でも生まれてくるのです
魔王の力が強大であればいずれは人間はいなくなる
それが理でしょう
ああ、右手をご覧なさい
[話を区切りガイドの如くフリッツの右手を示す。
そこには燃え盛る炎が途切れることなく続いているのが見えただろう]
あそこは火炎の森ですよぉ
燃える水を肴として途切れることなく燃えている
[近くでは有毒ガスが蔓延し、炎はどうやっても消えることはない。
超大な儀式魔法で水を呼び出しても消えぬのだ。
いつから燃えているのかすら判明していない灼熱の地だった]
[次に反対側を示せば巨大な何かが動いているのが見えただろう]
あれは魔石を礎に動いている岩石巨兵ですねぇ
純度の高い魔石なので魔法が効き難く、
物理攻撃で倒すしかない上に硬い
何より食べられませんから無駄骨を折ることになります
[淡々と告げるガイドであったが、
>>7フリッツから質問が投げられれば"ナジ"は目を細めて首を傾げた]
魔神様はその名の通りですよ
魔の者たちの、神
魔を統べるモノ、でしょうかねぇ?
["ナジ"自身にも良く分かってはいないがあれは崇拝するべきものではないかと考えていた。
謂わば世界そのものである"ナジ"よりも更に上の個体である可能性。
よって語るのは"ナジ"の推測にすぎないのだ]
簡単に言えば全ての黒幕ですよかねぇ?
魔王に力を与えし者
そう言えば勇者に力を与える者もいましたねぇ
つまりこの世界は女神と魔神の壮絶なる代理戦争の場
なのでしょうか?
[その言葉はフリッツへ逆に問いかけるようであった]
ああ、そうだ――
このまま乗り込んでもすぐに死んでしまうでしょう
少し、サァビスして差し上げますよ
遠慮なさらずに、ねぇ
["ナジ"はフリッツへと手を翳す。
操るのは魂の在り方。
魔の者に見えるようにと偽装を施すのだ]
安心なさい、本当に強き者には効きはしません
他の勇者候補たちに誤解されるかもしれませんがねぇ
[今のフリッツの見た目と、偽装が合わさればそうなる可能性もあるだろうか。
"ナジ"はくつりくつりと嗤いながらそうした偽装を行おうとしていった。
そうしている間にも異形の生物は進み続けていく。
遠くからでは霞がかって見えなかった魔王城も、
少しずつ見え始めていくだろう**]
[上空には黒雲立ち籠める。
闇と魔と。体感出来る者であれば息苦しい程の魔素の中に。
古きから存在し、辺りにはナジが語る様に強大な魔の物が歩む、人にとっての凶つ地が極点。――魔王城。*]
[はじまりの国を犯している毒は、魔王城から臨む事の出来る毒の沼地に手を加えたもの。
魔の者のチャペならどう効力が出るかは分からないが、300の時以上を重ねた古き毒は、徐々に体を慣らすのであれば兎も角も、いきなり喰らえば耐性も何も無く即死する魔の毒。]
[近道だけが、全ての解決策では無いのだけれど、合流をと望むなら勇者アルシェスは、その事には気付かないだろうか。
応じた道はやがて彼らに因果となり襲い掛かろう。]
北の地へそのまま飛ぶということは、
現在のあなたの力でその地を訪れることです。
[魔剣士フリッツが、ダートを倒し、単独踏破を試みようと今為そうとしているのは、その強さがあるからだろう。
食糧も何も無いまま向かうならば、飢えて毒を喰らい毒消しを使えば含まれる魔素に意識混濁を催し、蝕まれるのは火を見るよりも明らかだろう。]
あの地は、私の力及ばぬ地です。
[歴代の勇者達が襤褸襤褸になりながらも踏破をしようと試み、死んだ。慈愛の雫垂らした勇者アンジェでさえ、途中で倒れた事を忘れてはならないだろう。
あまりの魔のモノ達の力差に、猛攻に、直ぐに襤褸切れとなる。]
それでも良いのなら、
何らかの力や命を代償に、
ときのほこらは応えてくれるでしょう。
[女神はそう告げた。
古き遺跡、魔軍の領域のひとつ、今は忘れられた洞窟にて、崩れた遺跡はあるだろう。
それは、百余年前、死喰い人ダートが指輪を得た洞窟だった。*]
── 神樹 ──
[神樹の周囲には何も居ないという訳では無く。
柔らかな原っぱが広がっている。
甘い蜜を含む白い花を始め、様々な彩りの花々や低木などもあったかもしれない。
そして、中には…幾つかの精霊の様な生き物が、そっと物陰で伺ってもいるだろうか。
まるで保護色の様に、緑色の肌をした小人達。
神樹の落ち葉は無いけれども、近くの葉を衣服代わりに身につけて。]
― 神樹 ―
[女神から幾つかの選択肢が示される。
一刻も早く北の地へ、という望みへの答えは>>22>>23]
……やはり、今の僕では力不足……でしょうか。
[確かに、圧倒的に経験が不足している今、多くの勇者たちが倒れた地で直接飛ぶのは危険だろう。
気持ちは急いてはいるけれど、中途に倒れては意味がない]
ダリア、また途中までなら、アイスの力を借りられるかな。
北の地の奥深くまでは……自力で踏み込むしかなさそうだね。
[転移の地に関しては、可能ならばはじまりの地から少し離れた所へ>>18と願うだろう。
他に切り抜ける方策が提案されれば別であるが*]
― 毒の沼地 ―
[毒の沼地を進む異型の背に揺られつつ、
視線はその渡し守へと向けたまま]
可笑しなことを言う。
………貴様が知る"勇者"?
[相手の雰囲気が少しだけ変ったように感じた。
薄く目を細めつつ問いを重ねる]
ふん。
俺が死んだら完全な魔物と化して、今度は人間を殺すのか。
もう何をやってるのか分かんねえな。
人間が死んで、魔の者が生まれてくるんなら。
それなら勇者は何処から生まれてくるんだ。
[ぽつりと零した言葉の先は考えたくなかった。
男は一度、口を噤む]
人間がいなくなれば、それが平和か?
魔物だけの世界になれば、今度は内部で諍いが起きる。
実際、転覆を図っていた男を俺は知っている。
真の意味で争いが無い世界を求めるなら、それは――…
[言い終わらぬ内、相手の言葉に従い視線を右へ。
火炎の森と、岩石挙兵を示されて、
迂回は辞めた方が良いと言った相手の言葉の意味を知る。
感心したように呆気にとられたようにその光景を眺め、
暫くするとはっと我に返った]
案内はいらん!
俺は死んで魔王の配下になる心算は無い。
"帰り道"の心配も無用だ。
[そういう意味でのガイドではなかったようにも思うが。
相手を睨むように、言い捨てる]
[ただ、魔神の話となれば、再び無表情となり]
勇者に祝福を与える女神トルニータ。
人間ならば、知らない奴は―――…嗚呼、
[言いかけて、思い出した。
女神のことを知らない奴と、話をしたことがあるなと。
そうだ、忘れていた、彼らのこと。
もっとも思考はすぐに別の方へ流れていくのだけれど]
魔神が黒幕なら、魔王を斃しても終わらねえのか。
まさか魔王まで次々と生まれて来る、
なんて落ちはねえだろうな!?
…………。
代理戦争の場だったとして、貴様の行動は変わるのか?
[此方に手を翳す相手へ警戒の色を見せるが、
物理的に何かされるわけではないと理解した]
はは、貴様、何を言っている。
現時点で俺は既に、他の勇者候補とやらに、
いつ殺しに掛かられても可笑しくねーよ。
それで魔王を殺せる確率が上がるなら。
ありがたくサービスを受け入れようか。
……嫌だっつっても、どうせ止めないんだろ。
[世界の期待を背負って戦うとか、
そういうのは"勇者"がすればいいのだ。
男はただ自分の為に、魔王を殺しに行く。
他の何の為でもない。
だから最初から味方など居ないと理解している。
背負う物があるとすれば、恨みと憎しみだけだ]
[霧霞が暫し濃くなり、叫ぶ幻聴が賑やかになる。
随分と懐かしい声も含まれているようだった。
嗚呼、気持ちが悪い。
やがて薄暗くも視界が晴れていけば、
見えたのは峻厳な岩山――否、其処に佇む魔王城。
上空に立ち込める黒雲、過酷であった北の大地ですら比にならぬ程の強大な魔素と闇が、空気の質量を感じさせるほどに、重い]
………………。
[―――ゆらりと一瞬、男の輪郭が揺らぐ。
元々、男は魔王の力を無理やり取り込んでいるのだ。
だからこの深い闇は悍ましく恨めしく、
そしてこの上なく、心地良い。
気を抜けば、身体は溶けて闇へ還ろうとする。
憎くて堪らないのに。ぎり、と小さく歯噛みする*]
[――人間を憎んでいる。
女神の語らいに少女が何を想ったのか、それはまだ、今は綴られることのない話。或いは少女が、魔王の下に辿り着けないままに生涯を終えれば、全ては闇の中へ閉ざされることとなるだろう。
葉擦れと。木漏れ日と。人肌の温かさの中で少女が覚えたのは、――いつか、砂漠で隣に在った歌姫のそれのような、母性による安らぎであったか。
そうして、新たに勇者の名を冠した少年達の旅は再開される。
選ぶべき道は彼自身の決断から。]
――――……
[原っぱを見ていた。
別段、女神が視線を送っていた精霊に気づいていたわけではなく。]
……あ う、うん
[名前を呼ばれて、ようやく気づいたように顔を上げる。]
近くまでなら、だいじょうぶ、だと思う
[北の地がどのような環境であるか分からない以上、彼を連れて踏み入れることはできない。アイス自身がどう答えるかはともかくとして、女神さえも死を宣告せざるを得なかった程の地で、本当の意味で共倒れになることは、少女は望まない。]
それに……、……アロラさん達も、言っていたみたいに
食べ物のことも、あるから
ずっと飛んでいくわけにはいかない、かな
[――はじまりの国に辿りつくまでに見た村や国を思えば、北の地に踏み入るよりも前に食糧の確保は困難を極めるだろう。
尤も、食糧の問題よりも先に、毒に侵された泉に悩まされることになるのだろうけれど。それはまだ、今は知ることのできない話。
奇しくも今は亡き魔犬が女神と邂逅した泉へと、転移することになった。*]
そういうことになるかな。
焦りってのは、焦らなきゃいけない時にこそ悪影響が出るんだってね? 昔の偉い人が言ってたんだって。
[そもそも猫は"ナワバリ"へ行かせたくない。そのためにここまで付いてきたのだから。想定外で踏み入れられるのは癪だ。]
だけどきっともう、安全な場所はないよ。泉に戻っても、魔法陣を使ってもね。
あとは直観だよ。
[もし危険な場所を選んだのなら。
恐らく猫は協力しないだろう。北へ向かった者が壊滅的な状況であることが分かった時点で、守る必要は無くなったのだから。]
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