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バーサーカー ヘイズレク に 1人が投票した。
アヴェンジャー かぐや姫 に 14人が投票した。
アヴェンジャー かぐや姫 は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、兄里ケイ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、アサシン シェムハザ、リリン リリーリンリン、セイバー 足利尊氏、赤竜パピー (羽鐘辰)、鴻 みちる、バーサーカー ヘイズレク、キャスター メルカトル、アルフレート ローヴァイン、ランサー ディオメデス、妹尾柊、「管理人」 鳴木素子、トゥルバドール クレティアン、ブライジンガー 諒 の 13 名。
―南ブロック・ホテル内―
さて、ヘイズレク。
今から色々考えてみるから、危うい所があったら指摘してくれ。
[パピーは、朝日の差し込む窓辺に立ちながらそう言った。
今までのヘイズレクの言動を省みると、慎重に物事を考える傾向に思える。
想像や行動を、軽率に飛ばしすぎる自分にとって、それはほど良い手綱となっていると、パピーは考えていた。]
まず、口ぶりから察するに、教会の管理人と片翼のサーヴァントはかなり因縁が深いらしい。
少なくとも、あれは昨日今日召喚されたサーヴァントと管理人って間柄じゃないわな。
てことは、片翼は前回の聖杯戦争生き残りで、且つ聖杯を手に取る位置には行けなかったって事なのかね。
その位置に行けたんだったら、目的である聖杯破壊をやっているんだろうし、管理人も「負けてもただじゃ転ばない」とか言ってたもんな。
[窓の前をうろうろと往復しながら、考えを口にする。]
そしてどうも、聖杯で願望を叶えても、町の人はどうともならず、むしろ破壊した方がどうにかなる可能性があるようだ。
ここが片翼から聞いた話とは違う点だな。
しかし、前回とはいつの話なんだろうな。
あと他のチームに、聖杯を取られたのに存在し続けているってのも、ひっかかる。
管理人が「砂時計がひっくり返って同じなのは見た目」とか変な事も言ってたし、パズルを完成させるには、ちょっとピース足りてない感じかね。
……まあ、町の人がどうにもならないって話は、辰にとっちゃ朗報だったみたいだけどな。
ともあれ、片翼はすでに聖杯戦争経験者で要注意って事だけ、胸に刻んでおくか。
こうなるとあの羽根もいざと言うときに使う切り札としちゃ、信頼度が微妙だな。
呼ばれても、出てこない可能性が結構ありそうだ。
うーん、妹尾たちは、今頃どういう考えに至っているんだろうな。
詩人さん、結構頭が切れそうな感じだったが。
[そうつぶやきつつ、パピーはバックの中へと入っていった。**]
― ??? ―
――その槍は、手の内に在りて猶、獣の如く唸りを上げていた。
黄金の槍の、元より湛えていた煌きを翳すように、或いは引き立てるように、天狼の星の名を戴く輝きが輪転する。触れた大気を遍く引き裂き、喰らい、奔る蒼き焔のいろは、ひとたび振るえば、大地と天を揺るがす咆哮を上げ、彼方へ立つ兵どもにすら届くだろう。
死の最中へと挑む数多の戦士ならば、一度は焦がれる戦場の星。あらゆる勝利を約束し、あらゆる平和を象徴する美しき戦女神は、――呆れたように溜息を吐いた。
「――おかしいですね。実に不思議です。私の記憶では、貴方はアルゴスの王であったはず。だというのに、何故こんなところで夜営などしているのです」
夜に瞬く星々の下。男の前に現れた女神は、以前と変わらぬ威容を以って佇んでいる。それは、遠き戦の日々を鮮明に思い出させる程の、不変の輝きを湛えていた。
女神に声をかけられた男は、顔を上げず、表情も綻ばせず――常であった静かな面持ちを以って、女神に答えた。
「簡単なことだ。あの国からは追い出された。概ねの民の総意だ。抗う術も無い。完敗という奴だな」
淡々と語る男に、女神はなおも呆れたような、或いは詰るような表情を見せる。半ばの諦めと、憐憫と、――永くを供に生きた友人のように。
「……そんなことは知っています。まったく、私を誰だと思っているのか。そのようなことではなく、どうして私を頼らないのかと聞いているのです」
立ち昇る薪の炎を、男はじっと見つめた。
「今更、君に言うまでも無いことだろう。我々人間に神の真似事は出来んし、だからと言って神に頼るのは御免被る。君のことは一人の戦士として尊敬しているが、別に神嫌いが治ったわけではない。第一、今回の件も、アフロディーテの奴が一枚上手だっただけの話だろう。妻や友を救えなかったとするならば、それは俺の力の不足によるものだ」
女神は、炎を見つめる男の横顔を眺めていたが、そこにはどのような表情も現れなかった。遠くを見るような、懐かしきを語るような――、恨みも、怒りも、そこにはまるで存在していない。
「……確かに、人間には我々のような力は備わっていないかもしれません。ですが、先日の戦で貴方が魅せたように、神に匹敵する功績を挙げることは出来ましょう。……語られ、継がれ、やがて神と同化するようにして伝説となる。貴方が語ったように、神性とはただ少しばかり優れている生命種に宿るのではない。そうやって生まれるものでしょう」
言葉を選ぶように告げる女神に、男はようやく顔を上げた。夜空の月と、薪の炎と、槍に宿る天狼星の輝きに照らし出されて、常ある真面目な表情が、より重苦しく浮かび上がっていた。
「それは困るな」
「――何故」
困惑を隠せない女神に、男は顎に手をやり、考え込むようにして言葉を搾り出した。
「仮に、同じ戦場にいた君と同化などしてしまった日には、君を超えられなくなる。同格の遊び相手が欲しいなどというお前の寂しがりも永遠に解消されんままだ。これはお互いに困るだろう。――そら、分かったらオリュンポスの山に戻って神罰の一つや二つでも下していろ。待ちくたびれて迎えに来てもまだまだそちらには――」
――その日。男は初めて「知恵の女神に拳(グー)で殴られる」という快挙を果たしたのであった。
― 1F北・オフィス街(屋上) ―
[――その日の街も、変わらず静かな目覚めを果たしていた。
夜明けの蒼暗さに包まれて、まどろみの淵からゆっくりと帰ってくる。すべてが同一であるように見えるそれは、よくよく観察してみれば、多くの個性に満ちている。
遅刻しそうなサラリーマン、遅刻しそうな女子校生、遅刻しそうなパートタイマー、路地裏でいちゃつく謎のカップル――。]
――――……。
[ランサーは、身体に手をあてがうと、僅かに表情を歪めた。
意識を巡らせれば、魔力も殆ど底を尽きている。
――アルフレートの睡眠の深さがそれを示していたが、わざわざ申告をすることもなく、今日も屋上で見張りの役についていた。]
[――アヴェンジャー。復讐者。それが、かぐやと呼ばれたサーヴァントが告げた自らのクラス名だった。
これまでランサーが存在を確認したサーヴァントは、彼女を入れて5名。彼女の言葉が、正規のクラスの欠如を示すものなのか、別の不穏を孕むものなのか――判断を下す為の材料は不足していた。]
――――、一羽、増えたのか。
[空の上/地表の下を飛ぶ鳥の群れを見て、そんなことを*呟いた。*]
―詩人は語る―
[人の世に、呼び名がないのは不便だろう。
詩人というあだ名のようなものとはまた別に、
こう、クレティアンは添えていた。]
私のことは
「レティ」とお呼びください。
[聞き入れられるかは、相手次第。]
[――さて、赤竜と王子との会話は
ヒイラギが彼らに大いに好意を持っていることもあって弾んだようだ。ヒイラギが見た事はそのままに、互いに情報が行き来する。
槍の英霊について意見を求められれば
「ギリシアの英雄であるかと」
と、そう答えた。
曰く、ヒイラギの親方――ミケランジェロもまたその筋肉審美眼によって推測していたので見解の一致を見るところ。
ただし、詩人は情報交換において
槍の英霊が持つ宝具の真名
――「蒼炎を纏う神討ちの槍《グラウコピス・アテナ》」について、口にすることは、なかった。]
[ヒイラギには、伝えたが――
赤竜と王子の去りてのち、
何故かとヒイラギに問われれば、
ほんのりと眼を細めて]
彼への……私なりの、義理立てです
[そう、答えたのだった。]
―回想・教会前―
[暇を言い掛けて、ふと気がついて王子にメモを渡す。]
僕の携帯の電話番号。メールとかは無理そうだから…
何かあったら電話して。
[ほぼ使われたことが無かった携帯番号を教え、手を振り左右に別れた。]
……いいや?
ヒイラギは親方が――彼の鎧からギリシアのなにがしか、というのを予想していたと聞いていたからね。私が謂っても、謂わなくても、あの情報は君から伝わったことだろうと判断してのこと。
……伝えようとした、
そのポーズが大切なんだ。
[クレティアンは、
これでも宮廷を渡ってきた身であった。
人差し指を唇の前に立てて]
――大切な事は、内緒にした。
彼には恩義があるからね。
[物語を所望して――蒼い輝きを魅せてくれたこと。
誇らしげに謂うヒイラギに、ちいさく、わらった。]
……どうかな、ふふ、ありがとう。
―1F北ブロック・拠点―
[従者は宝具を開放し自身も二日連続で戦闘で魔術を行使した。
特に昨晩の相手は一瞬とはいえ英霊である。
そんな状況から拠点へと戻ったすぐに休息をとることとなった。]
魔力的に今日の戦闘は避けておきたい所であるな。
奴の全力を私がサポートできぬ。
魔術行使であればで出来るだろう。
ただ、英霊相手ではそれは意味のある行為ではない。
[隙を狙い放った魔術を一瞥で消された昨日の苦い記憶。
それを考えるに己の魔術行使は控え使役する英霊へ魔力を回すべき。
そう考えたのだった。]
―回想・教会前〜拠点へ―
……次戦場で見えたなら
その時こそ、きっと…
[少し熱の籠った呟きは、
物語への情熱か。
つと、細い首を逸らし見上げる/見下ろす。――奇妙な眺め。]
…上天に星はなく、
踏みしめる足の下にこそ、
底のない夜空が海のように満ちている。
[――ふと物語の始まりを口ずさんで、そのまま]
――白刃の方たちは、どうしただろうね。
[あの場所で別れた彼らの行方を、ふと思いつくまま言葉にした**]
しかし、マスターを逃したのよろしくないな。
あの場で始末しておけば、後の憂いが無くなるというのに。
とはいえ、英霊相手ではそれも叶わぬは道理であるか。
教会辺りを探って確認でき次第処理等が適切か……。
[逃がしたマスターの処遇を考える。
出てきた案はたいしたものではなかったが。]
― 1F北・オフィス街(ホテル) ―
――協力者もいない以上、唯一の情報を得られる施設で仕入れるというのは適切な判断でしょうな。我が身も少しばかり、管理者とやらに聞きたいこともありますゆえ。
[霊体化したまま、部屋のどこからか語りかける。]
……しかし、と言うべきか。やはり、と言うべきか。つくづく貴君は研究者には向いていても、戦略家には向いていないようだ。貴君らしいと言えばらしいのだが。
貴様、盗み聞きとは落ちたものだな。
[急に声が掛かった事に軽く驚きながら]
貴様も聞きたい事があるという事であれば、
内容も気になるが教会に向かうとしよう。
貴様も私も少しばかり消耗している。
故に中立を活用するのは悪い手ではない。
[戦略家に向いていないの言葉には顔をしかめて]
戦略家である必要性等無いからな。
魔術師は須らく研究者であるべきなのだ。
根源を求める道のな。
まぁ、いいとにかく教会へ向かうぞ。
――いつぞやも申したと思いますが、
戦とは血と血を交えさせる場のみを指すものではありませぬ。
魔術師の在り様がどうあれ、
今、貴君が立つ場は魔術師の工房などではなく、
其々の在り様を賭け合う戦の場でありましょう。
――我が時代には、アキレウスという猛者がおりましたが。
彼の最期が如何なるものであったか、知っておりますかな。
[不可視ながら、教会へ向かう為に部屋から出るアルフレートについて回る声は、つかず、離れずといった距離を保っている。]
―回想・教会前〜拠点へ―
そう、――その通り。
ヒイラギは、物語への感性が
豊かなのかもしれないな。
[ふ、と、笑み浮かべる。
今を生きる、若木のような少年は
此処からが伸びゆく道程。
願いを持って戦場に立つ。
―−己が編む円卓の騎士は、先日の戦いでの魔力減少を慮って呼びださないままだが。満ちてくるならばいつでも歌い、剣を引きぬけよう。]
――「しらはのかた」
ええ、まだ、名前を知らないもので。
セイバーと呼ぶのも味気ないかと。
[拘りであるようだ。]
此度の闘いではっきりしているのではないか?
弓の英霊、先日の復讐を名乗る英霊。
共に己が生き様やその生涯を体現して闘っていただろう。
私に足りないのはその有様であろう。
ならばこそこの生涯をかけると決意した魔術の道、
其処へ総てを費やすのは道理であろう。
[アキレウスの最期については少し考えながら]
不死身の英雄だがその成り立ちで、
足の一部分だけが不死身ではない為、
其処をつかれたのであろう。
―回想・教会前〜拠点へ―
先程はすみれに挨拶をしに行ったはずが、
慌ただしくバタバタしてしまいまし、
……しまったからね
[口をつきそうになる敬語を抑えつつ。
巡る魔力の具合を、指すり合わせて確かめる]
― 1F北・オフィス街(ホテル駐車場) ―
[ホテルの駐車場に辿り着けば、ランサーは実体化し、軽トラックの鍵を開く。]
結果のみを見ればそうなりますな。
彼は与えられた不死性、そして半ばの命に神を宿すその出自より、万夫不当と呼ぶに相応しい英雄だった。彼の武人めいた物言いに、或いはその実力に心酔し、一度は袂を別ちながらも、我々の軍勢は多くの者が『彼ならば』と信じ続けていた。
――だが彼は。自身の道を信じ、自らの在り様を示すばかりで、他者の道を理解し、他者の在り様を許すことをしようとしなかった。
……それは戦局という意味に於いて何の意義もなく、どれほどの影響も与えないものではあったが。結果として――他者の心を知ろうとしなかった彼は、怒りを買い、その身を破滅へと墜としたのです。
[興味がおありであれば自ら調べられよ、と付け足して。運転席へ乗り込み、鍵を挿し込む。]
……貴君は、先日のアヴェンジャーとそのマスターに如何なる心を見出したのか。如何なる関係性を見出したのか――詳しくは聞きませんが。
……自らの理のみを優先し、他者の在り様を理解せず、そして知らずの内に他社の尊厳を迫害する者は、いずれその死を以って理解することになる。
覚えておいて、損は無いでしょう。
[淡々と告げる表情に、如何なる変化も無い。
怒りも、憎しみも、嫌悪も、まるで身に纏う灰色の石のように。
それ以上を付け足すことはせず。教会へ向けて、アクセルを*踏んだ。*]
貴様は私がアキレウスと同じ過ちを犯すというのだな。
時代、立場、環境と違いはあれど参考にさせてもらう。
[ここ数日の付き合いで理解した従者の人物像からして、
皮肉等ではなく本心からのアドバイスには違いない。
ならば受け入れざるを得なかった。]
アヴェンジャーとマスターの関係性は知らぬな。
切り分けれなかった事は無念としかいえぬ。
ただ、絆はあったのであろう。
でなければ貴様との戦いの最中でマスターを転送などするまい。
一般的な人間としては貴様が正しいのであろう。
だが、私は魔術師でありその理は絶対である。
ならば、世界を切り分けて見せよう。
私の理と周りとが両方いきて生けるようにな。
ふん、つまらぬ話をしたな。
さっさと教会にいくぞ。
[激しく発射する車の勢いに負けぬように踏ん張る。
そして教会への到着を待った。]
―教会前―
[荒い運転のおかげで速度が出たのだろう。
教会へは思ったより早く到着した。]
さて、貴様聞きたい事があるんだったな。
ならば、霊体ではなく其の侭でいろ。
[歩きながら告げる。
そして周りに誰かいないかを探る。
己の魔術回路と令呪へ意識を集中させながら]
−3F−
───まぶしい。
[思わず口からこぼれた言葉だった。
力と力が激しくぶつかって、それはまるで最近理科の授業で教わったマグネシウムリボンを燃やしたときの強い光を思い出す。
あそこには先ほどまで着物を着た英霊がいたのに、光が消えてなくなったらそこにはだあれもいなかった]
…?
[ぱちぱちと、渡り廊下から見下ろしてもそこにいるのは図書館で見かけた鎧の英霊と男がひとり。
少しばかり首をかしげて、あれもまた戦いなのだと学ぶ。
本当は、まだたけのこは気になっていたけれど流石に今はみちるもたけのこを気にしている場合ではないとわかっていた]
…おじさん、かえろ。
[自分がここに来たことで、キャスターが余計な魔力を使ったことも、なんとなく理解できていた]
−南ブロック・古びた洋館−
[こうして、朝起きたみちるは考える。
パンを焼いているときも。
ベーコンを焼いている間も。
自分は、英霊をよんだときどんなことをしていたのか。
思い出す。思い出そうとする。
そうしたら、うっかり卵をフライパンの上で砕いてしまった]
…あらら。
[目玉焼きになる予定だった気味は、形を崩している]
― 回想・システィーナ礼拝堂にて ―
[魅了と武の英霊の戦いを上から見ていた。
格マスターの姿も視界には入れてはいたが、
途中からは英霊たちの戦いを静かに見ていた気がする。
セイバー、アーチャーとの一件を見られる事はあっても
他の英霊の戦闘を見るのはこれが始めての事。
礼拝堂には若干に合わない竹が時折迫ってくれば、
風を薙いでそれを払うを繰り返す。
みちるから、竹の情報>>3:404を得たので容易だった。]
[自らの宝具――《アトラス》と名をつけたのはメルカトル本人。
ギリシア神話から引用した神の名を、と、言い遺した。
故に、ランサーの宝具の名が聞こえれば視線は奪われる。
蒼い炎越しに見た笑みを浮かべた男の顔が、目に焼き付いた。
胸の奥が熱く、湧き上がる何かを感じた。
決してそれは恋心とかではない。断じて違う。
―――、かぐや、と呼ばれた魅了の英霊。
さいごの最期まで、女性らしく美しさと気品を感じるその振る舞い。
そして自らの力を持って、マスターを神輿に乗せるのを見届けた。]
…、お見事です。
[勝利をおさめ、霊体化するランサーに向けた言葉はひと言のみ。
彼がアーチャーとの戦で手を出さずにいてくれたのは感じていたから、こちらが今、ランサーやそのマスターに何かするつもりはなかった。]
…はい。
[>>31みちるに言われる侭、下の階層――拠点としている洋館に戻るわけだが、キャスターの本やらスナック菓子やら詰め込まれている袋の中に、みちるがおいしい、と言っていたタケノコが数本忍んでいた。**]
― 古びた洋館 ―
[ぱり、
ぱり、ぱりぱりぱりぱり。
ポテトチップスを食べる音が静かな空間に響き渡る。
図書館で借りてきた本を眠る事無く読みふけり、
読みながら手は動くものだから、また勝手に
洋館の中から発掘したもので道具を作成していた。
それは朝になっても終わらず、朝食は菓子で十分だと追い返す。
部屋の前には袋の中に入っていたタケノコが数本置いていた。]
…随分と、幾何学も、技術も、学問も、全て進化しましたね。
実に興味深い文献ばかり…ぶつぶつ。
[ぱりぱり、ぽりぽり。]
[朝ごはんは、呼びにいってもだめだった]
…おじさんなんか、おでぶさんになっちゃえばいいんだ。
[お菓子ばっかりたべていると、そうなっちゃうんだ。
そんなことをぶつくさ言いながら、一枚多く焼いてしまったパンにマーガリンを塗る。
外に出かけたときにおなかがすいたらこれを食べるつもりらしく、サラダをはさみ、ベーコンをはさみ、パンでふたをする。
半分に切って、アルミホイルでぐるぐる巻きにして、かばんにつめこんだ]
…おじさん、まだ本よむのかなぁ…。
[みちるとチルチルのでかける準備は済んでいる。
このまま家の中でくすぶっていても仕方ない。
たけのこを茹でるのに必要な糠もない]
…いいもん。
みちるだって、ときどきひとりになりたいもん。
[べぇ、と、ポテトチップスを消費する音だけが響く扉に向かって舌を出した後は抜き足差し足忍び足。
そーっとそーっと、家を出ることにした。
糠を買わなくてはならないのはわかったのだが、それだけで帰ってくるつもりはもちろんない。
机の上には出かけてきますのメモだけがのこる]
[がれきの中に倒れていた。
体中が痛みを訴えている。どこからか出血したのか、服が赤黒く染まっている。力が入らず、何か言おうとして、かすれた息を吐いた。
片翼の圧倒的な魔力。
セイバーの宝具はそれを斬り裂いたが、それでも余波は自分を襲った。それだけでこの有様だった。
英霊同士の戦いに身を投じることは、ここまで危険であったのか]
…………ッ。
[魔力のパスを確認する。セイバーとはまだ繋がっている。
令呪の反応はもはやない。あの片翼と……もう一つ、おそらく片翼のマスターの反応は消えている。
生き残った。
そう理解して、痛みに耐えながらゆっくりと首を動かした。
揺れてぼやける視界に、すみれの花が見えて―――意識を失う]
ー???ー
『……兄上。』
[冷たい声がした。弟だ。自分はと言えば、自室で筆を手に、地蔵の絵を描いていた。そうしている間は、何も考えずに済んだからだ]
『土岐頼遠の首を切らぬと聞きました。耳を疑いましたが、聞き違いではありますまいな?奴は上皇の車に矢を撃って車から落としたのですよ!道を譲るのが面倒だという理由で!奴は院のなんたるかもわきまえておらぬのだ!
師直もそうです!奴が都の娘を何人孕ませたか、兄上もご存じのはずだ!流罪先で酒盛りをして戻ってきた者までいる…これで鎌倉のような幕府と呼べますか!』
………お前は、なぜわしらが幕府を開いていると思う。
勝っているからだ。勝つのは、奴らのようなバサラがいるからだ。わしは奴らに気前よく褒美をやる。だから奴らは大人しくわしに従っている。それを人徳と呼ぶものもいるが、ただそれだけのことだ。
…それが気に障るなら、土岐は死罪としよう。
それで良いのだろう?
―回想・教会前〜2F菫の場所へ―
[果たして、予感は当たっていた。
瓦礫共々粉々の中、菫を守るように倒れ込んでいたリリンとセイバーの姿があった。]
レティ!大変!!
早く運ばなくちゃ…
[英霊とは言え、およそ力仕事向きとは言えないレティと
僕では二人を移動させることなど到底出来るはずもなく…]
いいや!レティこのまま拠点まで移動しよう。
その砲が治療もしやすいし、この二人なら拠点がばれても構わない。
[言うが早いか、セイバーリリン、レティと三人の手を繋ぎあわせ拠点をイメージした。]
―回想・教会前〜拠点へ―
――、……
ええ、わかりま――、
わかったよ、ヒイラギ。
行こう。
[ 袖引かれるまま、頷いて。
主に従って、そのすがたを転移させ―― ]
さあ、戻れ。わしは今、何も考えとうないのだ。
わしは……忙しい。
[そういう物言いを、弟が見逃してくれるはずもなかった]
『兄上の言う忙しいとは、地蔵の絵を描くことですか。兄上はいつでも世の中を厭うている。兄上!師直を排しなさい!それで政はうまくゆくのです!』
……それよ。
お前はそう言うが。わしはお前のいう通りに、何もかも排してきたぞ。北条も、親王も、三木一草も、北畠も、新田も、全て殺してきた。先帝以外は全てだ。
ところがどうした。これだけ殺して、まだ世が治まらん。
昨日は師直がお前のやり方は古い、お前を遠ざけよと言うてきた。今日はお前が師直を排せよと言う。わしは後どれだけ殺せば良いのだ。それでいて、国師は禅を修めよと言う。
人を殺して、浄土も見なければならぬ。
忙しい。わしは……忙しい。
『それが兄上の言葉ですか。…仕方のない方だ。良いでしょう、好きになさると良い。』
[師直と弟が幕府を二つに割って争い始めるまでに、時間はかからなかった。]
−中央・噴水前−
[てってって。
ここ最近バスを使っていたのキャスターは忘れていたかもしれないが、みちるの足は結構速い。
それは、走るだけではなくて、歩くスピードも同じだった。
商店街の古くからあるお店で糠を買い求め、そこのおばあちゃんにたけのこの茹で方を紙に書いてもらったメモを大事にかばんにしまいこむ。
それから足は家のある方向とまったく反対に進んでいく。
噴水の前までやってくると、脇にあるベンチに腰掛けた。
足元で、チルチルが土をつついてはひっくり返す]
チルチル、みちるはどうしたらいいのかな。
…みちるは、なにができるんだろうねえ。
[よくわかんないね、とつぶやきながら足をぷらぷらと揺らす]
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