1411 【第一回】電脳の村RP村【RPメイン】
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次の日の朝、楽天家 ゲルト が無残な姿で発見された。
ついに犠牲者が出た。人狼はこの村人達のなかにいる。
しかし、それを見分ける手段はない。
村人達は、疑わしい者を排除するため、投票を行う事にした。
無実の犠牲者が出るのもやむをえない。村が全滅するよりは……。
最後まで残るのは村人か、それとも人狼か。
現在の生存者は、ランプ屋 イレーネ、貴族 ミハエル、薬師ゼルギウス の 3 名。
薬師ゼルギウス
すまないな、薬草を乾かすのに手間取っていたんだ。
ローブか…。
前にいた村で常にフード付きのローブを纏っていたら、魔女だと勘違いの勘違いをされてしまってな。
それ以来ローブはなるべく着ないようにしているんだ。割と似合うし楽なのだがな…
ランプ屋 イレーネ
え・・・ゲ・・・ゲルト・・・？
いやああああああああ！！！
ミハエル！ゼルギウス！狼は見つけたの！？
嫌よ！死にたくない！私まだ死にたくない！！
貴族 ミハエル
な、なんだと！？
ゲルトを占った。ゲルトは人間だったよ…。
くそっ！人狼め！
…すまない、ゲルト…。僕は、最後まで君のことを一番疑わしいと思ってしまっていた…。
薬師ゼルギウス
落ち着けイレーネ。死ぬと決まったわけじゃない。
私だって村の勝利を祈っている、イレーネを占ったが人間だった。一番疑いたくない場所だからな。
すまないな、イレーネが夜ぬいぐるみを抱きしめて寝ているのがはっきり見えてしまった…。
貴族 ミハエル
ちょっと待て！
今ゲルトの家にいるのは僕たち３人だけだ。ゲルトは確かにほんの少し前まで生きていたはずだぞ！？占っていた僕が言うんだ。間違いない。
ここまでで来た道ですれ違った者もいない。
ということは、犯人は僕たちの中にいるはずなんだ！
ランプ屋 イレーネ
そ、そうね。ありがとうゼルギウス。
ちょっと頭を整理するから、落ち着くまで時間をちょうだい。
まず私は人間だし、人狼に襲われたゲルトも確実に人間よね。
人狼はミハエルかゼルギウスに成りすましているってこと・・・？２人とも尻尾隠せそうな服は着ているけど、人狼が変装してるなら尻尾でバレるなんて古典的なミスはしないわよね。
貴族 ミハエル
まさか、二人とも人狼なんてことはないよな…？
いや、もしそうならば、既に僕は生きていないだろうな。
ゼルギウスはイレーネさんを人間だと言っているが、その発言は明らかに僕の立場と矛盾する！
僕は自分が人間であることを知っているし、この中に人狼がいるとわかっている。………君が人狼なんじゃないのか？
薬師ゼルギウス
ミハエルの言う通りだろうな。
少しゲルトの遺体を見てもいいだろうか…？
ふん、なかなか酷い。
これではくっつけるのにも骨が折れそうだな。
ランプ屋 イレーネ
ぬいぐるみってコレのこと？ベアトリーチェとお揃いなの。魔除けに効くって言われて昔教会で買ったのよ。
あの子怖がりでしょ、今頃人狼騒ぎを聞いて、ぬいぐるみ抱き締めてるんじゃないかしら？
ちょっと落ち着いてきたわ。
ところでゼルギウス、昨日「イレーネの村人は確実だ」と言っていたのになぜ私を占ったの？
ランプ屋 イレーネ
ええ、抱いて寝ているわよ？ハンスが東の国から持ってきたんですって。「しーさー」っていう魔除けのおまじないみたいね。
あ！そこまで見えてるってことはゼルギウスの占いは、本当に透けて見えるのかしら！？
(・・・月夜の晩はお風呂入ってるときに占われないように気をつけないと。みんなにも言っておかなきゃね。)
貴族 ミハエル
な、なるほど。魔除けのぬいぐるみか。なるほどね。(少し残念そうに)
お風呂だと…！？なんてうらｙ ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝｯ!!
ゼルギウス、君がもし占い師だとしても人狼だとしても、
君は拘束されるべきだ。
薬師ゼルギウス
ミハエルの立場から見ると私が人狼であるのと同じように、私の立場から見るとミハエルが人狼だ。
いや、私はゲルトの存在をすっかり頭から消去していたのだ。だから一応イレーネが黒である可能性も見て占わせてもらった。
薬師ゼルギウス
……ふ、風呂か。
いや、私が占いを始めるのは大抵12時ごろだから、そこまでに入っておいてくれれば平気だ。
私はミハエルと違って、邪な心は持たないのでな。
貴族 ミハエル
なるほどね。ゼルギウスは僕を人狼だと主張するわけだな…。
どうやら僕も、イレーネさんを人間と見て間違いなさそうだ。
イレーネさんのためにも、村のみんなのためにも、僕はここで君を逃がしたりしないぞ！とことん話し合おうじゃないか！
貴族 ミハエル
よ、邪な心だと！！？？僕はそんなつもりは全くない！
それに、僕の占いじゃあ相手の考えまでは読めても、姿までは視えないんだぞ！くそっ！
ランプ屋 イレーネ
なるほどね、占い師どちらかが人狼である可能性が高いから私を人狼候補から除外したってわけね。
12時なら良い子は寝てるわね。ヘルガとローザはお仕事してそうだから、カルメンとエルザが危ないぐらいかしら？
ミハエルはさっきから何を悔しがっているのかな…男は狼って若い子にも当てはまるの…？
ランプ屋 イレーネ
ミハエル、前に人狼騒動に巻き込まれた村はどうなったの？
生きているってことは人狼を退けたか…貴方が人狼かのどちらか、って事になるわよね？
昨日ゼルギウスが占い師だって明かしたときのミハエルの慌て方は少し不自然だったわ。
そう、自分以外に占い師がいることに怯えているような…そんな感じにも見えたわ。
貴族 ミハエル
すまない、落ち着いたよイレーネさん。僕がしっかりしないと…。
ん！？ 待てよ、ゼルギウス、君の発言は矛盾しているぞ！
君は12時ごろ占うと言ったが、まだ11時にもなっていない。それなのになぜ君はイレーネさんを占ったんだ？
この時間帯は普通に女性がお風呂に入っている時間だ…。
……君は嘘をついているっ！
貴族 ミハエル
ああ、確かに僕の経験を話すことは今回の騒動でも役に立つかもしれないね。
実は、過去にも人狼の騒動に巻き込まれたことがあったんだ。
僕はこの能力を使って、村のみんなを助けることを公言した。
だが、その時も今回のゼルギウスのように、僕の他にもう一人、「人狼がわかる占い師」を公言する奴がいたんだ…。
薬師ゼルギウス
…しょうがないだろう、緊急事態だったのだから。
一応風呂には入ってないと信じていたからな。
風呂に入っていたら……いや、考えまい。
貴族 ミハエル
結果的に、そいつは僕を裏切り、最後に僕を狼だと名指しした。
そいつを処刑することで騒ぎは収まったのだが、そいつを信じてしまったばっかりに、たくさんの犠牲者を出してしまった…。
だから、僕はその時のトラウマから、占い師をCOしたゼルギウスに対して恐れを抱いていたんだ…。
貴族 ミハエル
君は、ゲルトが襲われることを知っていた、なぜなら彼を襲撃するのが君だからだ。
そして、わざわざこの時間帯に噛むことで、緊急事態を装ってあわよくばイレーネさんのお風呂を覗こうとしたんだ…。
これが今回の事件の真相だ！！！
ランプ屋 イレーネ
えーと。「ミハエルの占いでは透視はできない」ってことだけはとても良く伝わってきたわ。
辛い話をさせてごめんなさい。前のときも貴方はきっと勇敢に狼に立ち向かったのかも知れないわね。
でもちょっと待って、ミハエル。貴方のその推理には大きな穴があるわよ。
ランプ屋 イレーネ
…そこまでゼルギウスが私に執着するなら、ゲルトじゃなく真っ先に私を襲撃するんじゃないかしら？
それにゲルトは昨日ずっと無防備だったはずだわ。何時襲われたかまでは私達にもわからない。
確かにこの時間に占いをしていたのは少し不自然だけど、ゲルトがいつ襲われたかわからない以上ゼルギウスが襲ったとは言い切れないんじゃないかしら？
貴族 ミハエル
ダメだ！全然ダメだよイレーネさん！
こういう時こそチェス盤をひっくり返すんだ！
なぜイレーネさんを襲わなかったのか？その方がゼルギウスにとって利益があったからさ。
ずばり、彼は今日僕を処刑して、イレーネさんと二人きりになることを狙っているんだ…。………間違いない！！
ランプ屋 イレーネ
ミハエル、貴方そこまで先を…この先見の明が帝王学というものなの…！？
ところでミハエル、さっきぬいぐるみの件でガッカリしていたのは何故かしら？
改めてゼルギウスからも話を聞いてみる必要があるわね。
ランプ屋 イレーネ
おはよう。静かな朝ね。昨日あんなひどい事があったなんて思えないわ。
ゼルギウスはあの後顔を出さなかったわね。占いはもう済んでいたはずだし、でもゲルトのあとは誰も襲われなかったし…
貴族 ミハエル
おはよう。ぬいぐるみでがっかり？そ、そんなことないさ。
今日も生きていられて良かったよ。
ただ、恐らくこのままでは明日には僕の命はないだろう...
ゼルギウス、僕を人狼にしたいようだが、君の考えはどうだい？
薬師ゼルギウス
すまないな…。少し体調を崩してしまって…。
夜も顔を出せると良いが。
ミハエル、貴様こそ私を追い出し、イレーネと二人きりになろうなど考えていないだろうな？
ゲルトは明らかに対象外だろうし、先ほどから怪しげないかがわしい発言ばかり繰り返しているのだからな。
血に飢えた狼、というよりは花に飢えた狼のようだが…。
ランプ屋 イレーネ
…今日限りの命と思っているのはミハエルだけじゃないのよ。
ゼルギウスも同じ覚悟で今夜を迎えるはずだわ。
そして今日人狼を処刑できなければ、残るのは私と人狼の二人になる。そうなったらもう私にできる事は残っていないの。
私はどちらが人狼か心の中で決めて、その決意と添い遂げなければいけないの。
だからゼルギウスからももっと話を聞きたいんだけど…生死の騒動より大切な用事って何かしら？
ランプ屋 イレーネ
あら、ゼルギウスは体調を崩していたのね。医者の不養生？…医者ではなかったわね。
こんな事件が起きている最中だし精神的にキツいのは仕方ないわ、体調が落ち着くまでゆっくりしていらっしゃい。
…まさかぼーっと寝ていたはずのゲルトに思わぬ手傷を負わされた…ってことはないわよね、ゲルトだもの。
薬師ゼルギウス
ゲルトだもの、とは…。
昨日の夜に薄着で出歩いたのが良くなかったようだ。明日に死ぬかもしれぬと思うと薬を煎じる気にもならなくてな。不養生、その通りだ。
私が私を狼ではないと主張する理由は、『私が私であること』だ。それ以外にイレーネが欲しいもの、言って欲しいことがあれば言うが…今の私には、そうとしか言いようがないのだ。
ランプ屋 イレーネ
ゼルギウス、大丈夫？暖かくして、夜までゆっくりしていなさい。医術の心得はないけど介抱ぐらいはしてあげるわ。
ねぇゼルギウス、そのままでいいから少しお話しましょ。
どうしてゼルギウスは「ミハエルが人狼だ」と主張しないの？
ゼルギウスが村人なら、私がミハエルを疑わない限りゼルギウスも私も食べられてしまうのよね。
貴方は少し優し過ぎるのかもしれないわね。普段はいいけど、こういう時は特に…
ランプ屋 イレーネ
そろそろ時間ね。私がどちらに投票するかは最後まで伏せておくわ。
ミハエル、ゼルギウス。貴方達はお互いに投票するのよね。
私の投票によって村の運命が決まるってすごく重責だけど・・・助かる為と割り切って自分のことだけを考えるわ。
２人は自分の潔白を説いてもいいし相手の疑惑を追及してもいいと思う。この新しいランプに照らされながら２人を待つわ。
ランプ屋 イレーネ
この宝石、綺麗でしょ？
「金緑石」の中でも稀有な種類らしくて、昼間は青緑なのに夜にはランプの近くでだけ紅く染まるの。
ふふ、夜になると人狼が血と生命をすするこの村には、ぴったりの宝石とランプかも知れないわね。
紅い宝石は血の雫、宝石を紅く染めるランプの灯火は人のいのち。このランプの灯に吸い込まれそうよ・・・
貴族 ミハエル
イレーネさん、確かに僕はゼルギウスに投票する。
でも、本当のことを言えばゼルギウスを疑いたくなんてないんだ...。辛いことだよ。能力を持つがために、友の矛盾がわかってしまうことは...。
だけど、これは僕たちだけの戦いじゃないんだ。今夜の選択には、村の皆の命がかかっている。僕たちは、ここで人狼を殲滅しなければならないんだ！
貴族 ミハエル
面白いね。イレーネさんに信頼されることが、そのままこれからの人生を認められることにつながるだなんて。
僕は、自分自身を、そして君の選択を信じてるよ。
その美しい宝石に誓って....僕は君を死なせたくないんだ。
ランプ屋 イレーネ
このまま夜が明けて、３人とも生きていられたらいいのにね・・・
何事もなく過ごしていたのにどうしてこんなことになったのかしら。
ゼルギウスはいま寝床で休ませているわ。少し寝れば良くなるとは言っていたけど・・・
ゲルトも寝込みを襲われているし、そう考えるとミハエルを盲信するのも不安は残るわね・・・
薬師ゼルギウス
……私にはミハエルを人狼だと主張することはできない。
する気もない。
それは私には決して知りえない事柄だからな。
ただわかるのは、私は人狼ではないということだけ。だから私はミハエルに投票する。すまないな…
薬師ゼルギウス
アレキサンドライト…珍しい宝石だ。
私は優しくなどない。ただ自己中心なだけだ。他人ではなく、自分を中心として全てを考える。
イレーネの投票で全てが決まる。
……どうなのだろうな。自分の行いで人の命を左右してしまうという重責は。こんな重荷を背負わせて、悪い。
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