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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が7名、人狼が2名、占い師が2名、智狼が1名いるようだ。
[間の抜けた音が響いた。乾いたものでもなく、雨だれが樋を打ったかのような。瞬間、痛みと言うよりも驚きで目を見開く。
けれど男はまるで堪えた様子もなく、衝撃でズレたメガネを直した。
ひび割れた声よりも、隻眼から感じる燃えるようなひかりに、男はさすがに状況を理解したようだ]
――見送るつもりなら、傍を離れない方がいい。
失礼するよ。
[言うが早いか、重たげに床を鳴らして、女とすれ違った]
[目的のものを買えたなら、今告げた酒場へと向かう。
もし同じように森へと行きたいと願う人物が居れば酒場へ集まって欲しいと告知してあるのは、今日。
時刻はそろそろだ。
その酒場のマスターが今、ベッドに横になっていることなど、知る術は無く**]
[咳が落ち着いてから、崩れる様に床にしゃがみ込むと、床に積もった埃や灰が舞います。
寝台の傍、すっかり細くなったマスターの手を取ります。
足音が遠ざかる>>1のを背で聞きながら、わたしは右の頬が濡れているのに気付きました。
いつの間にか、泣いていたようです。]
……
[身寄りも無く、教会に身を預けていた自分に、歌と言う仕事を持ってきてくれたのはほかでもないマスターでした。
はじめてマスターに会ってから、どれだけが経ったでしょう。
会った事のない父親の姿を、マスターに重ねていたと、告げてしまっては怒られるでしょうか。
そっと握りこんだ、マスターの掌。
少しだけ握り返してくれたのが、気のせいで無い事を祈るばかりです。**]
嗚呼、この子は…逢うのは初めてだったかな。
[ぽんぽん、と少年の灰も払ってからランスへ向き直る]
ギュルスタンだ。
彼も故郷を追われてこの村に辿り着いた子でね。
一人で暮らしながら教会の仕事を手伝ってくれていたのだが、
最近は少し…。
――――…少し、具合が悪いみたいなんだ。
[服からのぞく少年の肌はごつごつとした褐色で、
もはや人間のそれとは言えないものだ。
ギュルはランスの顔を一瞥してから、
翼をながめて「おー!」と歓声をあげている]
[具合が悪い…、
つまり魔物化が進み生活もままならなくなった子供を
自分の住居に連れ帰ることはしばしばあった。
その所為で危険な目に合うことも、何度かあった。
それでも懲りずにこうして少年を連れ帰る自分に、
友人は果たして何と言うだろう]
ごめん。
[小さく零れた声は、
友人を危険にさらす行為をしていることに対して]
[赴くまま店内へ戻る。途中で男とすれ違ったろうか。
こと、こちらから何かをすることはないだろう。
そのまま店を出ようとして、不意に入口近くの掲示板が目に入った。
古びて傷んだ紙の多い中、目立つためか一際大きな張り紙が見える>>0:24]
――森を越える方法、ね。
[呼び出し人にはカインと刻んであった。あの軽やかな身のこなしを思い出す]
そういうのには、興味が無いんだ。
[呟いて、踵を返す。店を出ようとして、降灰に遭う。カウンターに借りた傘を置き放していたことを思い出した。
きっと灰がなければ、借りたことすらも忘れていたことだろう**]
ギュルスタン?
あぁ───
[そういえば、教会に身寄りのない少年を引き取ったのだと、少し前に聞いた気がした。
その時に聞いた名前が、確か、ギュルスタン。]
この子が。
[最近、ぼんやりとしてばかりで、話を聞き流したり聞き逃したりしてしまうことが多い。
疲労や眠気も増している。
灰の影響なのだろうとは思ってはいるが、友の前では、極力それを出したくはなかった。]
羽、気になるか?
[薄汚れた羽に、それでも歓声をあげるギュルスタンに微笑みを向け、抜けかけていた羽を一本、自ら取って彼に差し出す。]
すまないね、あまり綺麗な羽根をあげられなくて。
[友人の返事のあいだに空いた、僅かな間。
最近、彼がぼんやりしていることが増えた気がする。
眠っている時間も多い気がする。
それを表に出さぬよう、
気を付けてくれていることも知っている。
けれど、気づいてしまう。
長い付き合いであり、相手のことが大切であるが故に]
…良い子だよ。
[努めて穏やかな声で返事する。
ギュルは灰の羽根を受け取ると嬉しそうに跳ね、
そして何かのスイッチが入ったかのように、
とたとたと教会の奥へ駆けて行ってしまった]
[転ばないようにな、と少年の背を見送ってから、
友人へと向き直った。
謝罪に対してとぼけてみせる姿に、苦笑して]
ははは。
…今日の食事が遅れてしまったことに対して、かな。
まだとっていないだろう?
何か作るよ。
[調理場の方へ向かいつつ]
こんな私に付き合ってくれている、君の方が寛大さ。
[声色には感謝の色を滲ませる]
………そうだよね。
パースはあしがはやいから。
まもの、…からもにげられるよね。すばやく。
おてがみとどけるみたいに。
[一息でそう言いきって、パースに困ったような笑みを向ける。>>0:181
口に出さずとも目が「ほんとうだよね?」と訴えかけている状態。
やがて。
何があったのか、取りたてて訊かれることはなくとも、
椅子にがたりと腰を降ろし、記憶を、すくい上げようとする。
傷を負った日の。
真っ黒に塗り潰され何も見えない中、痛い、とか細い声がする。
それだけ。
何も、思い出せない]
そうだ。おだい。
[呟いて、カインへと弱々しい視線を送る。
“いつもの量”より渡した枚数が少ないことには、気付いていない。>>0:177
この時はまだ、特に何も言われなかったから]
まいどあり。
…また、きてね。
[それだけはいつも通りに告げて、見送った**]
[そしてぽつぽつと語る話。
平時では大騒ぎになるような報せが、
今では日常そのものになってしまっていた]
今日は酒場の主人が病で倒れてね。
もう長くは…もたないと、思う。
ナデージュさんが付いているから、
あまり邪魔をするのもよくはないが。
食事を少し包んで、
あとで見舞いに行ってみる心算だよ。
[それまでマスターの命がもつのか、分からなかったが。
ナデージュのことも心配だった。
簡素な食事の準備は、手際よく進んでいく**]
…さて。
どうすっかね、この後…
[…部屋を出たのはいいけれど、目的地がある訳じゃなし。
邪魔にならぬよう出ただけで、何処に行くかは決めかねて。]
………
いっぺん、座ろう。
そんで、じっくり考えよう。
[軽く現実逃避をしつつ、カウンターの椅子へ腰かけて。
…教会にでも行こうかと、ぼんやり思っておりました。**]
そうみたいだな。
[走り去る背を見送って、穏やかな笑みのままで、親友に向き直る。]
あぁ、そういえばまだだった。
……手伝う。
[調理場へ足を向ける友の後に続きながら、かけられた言葉に、僅かだけ瞼をゆらし]
なぁ。
ドワイド。
もし、おれが───
───。
酒場の……。
ナデージュも、辛いだろうな。
[けれど伝えようとした言葉は、続けられた友の言葉に遮られる。
そのあとで、敢えて再び口にしようとしなかった。
「もしもおれが魔物化しそうになったなら。
すぐにここから追い出してくれ」
それを友に頼むのは、筋違い。
その時は、自らここを去ろうと、心に決めて**]
[どれくらいの間、そうやってマスターの手を握っていたでしょうか。
ひんやりとした掌は、いくら握っても暖かくなりません。
いつかこのまま崩れてしまうのではと、わたしは不安でなりませんでした。
また強く、掌を握ります。]
………
[ですが、わたしにできる事といったらそれくらいなものです。
沢山の人の死があったとはいえ、いつだってそれらはわたしの手の届かないところで起こっていた事。
誰かの亡骸を見る度に次こそは、と、心に決めるのに、それもかなわないままでした。
もっと何か、できるだろうに。
ちゃんとマスターが息をしているか、不安になり、わたしはそっと耳を傾けます。
細いながらも呼吸の音が、静かに、静かに聞こえました。**]
あ、おだい。
[ぽんと手を打ち、ポケットに手を突っ込んだ。
指先は手紙に触れ、躊躇してから、別のものを取り出す。
月毛色の筆だ。己のしっぽと同じ色。
それをスーに渡そうと]
はい、はりきって作ってみたんだ。
果たして使えるかどうかは不安だけど。
毛並みは保証するよ。
[カインと共に酒場に行こうと店を出る前、スーを振り向いて]
ああ、また来るよ。
[いつも通りの送りの言葉をくれる友人に告げ、外へと。
目が潤んで仕方ないのは、灰のせいなのだろうか**]
[わたしは顔を上げると、壊れかけた時計に視線を向けました。
等しく時間を刻まない時計は、今の時間とは全く違う時間を指しています。
等しくない感覚で、かちり、こちりと音を響かせています。
マスターが店を開いた時に、ご友人から頂いたものだと、マスターは話していました。
複雑な刻み模様の入った、なかなかに洒落た時計です。
この場所にこの店ができてからの時を、彼は彼なりの時間として刻んできたのでしょう。
主の最期もまた、彼の秒針に刻まれました。]
………。
[お礼を言わなくてはなりません。
彼らがいなければ、マスターはあの冷たい床の上で、床と同じように冷たくなっていたのでしょうから。
けれど、わたしはもう少しだけ。
もう少しだけ、この、僅かな温もりの残る寝台に、縋っていたかったのです。**]
― →酒場 ―
[懐に手を突っ込み先ほど買った札を仕舞えば、着古したポンチョ風の短いマントを羽織り直す。
ソフトレザーの軽装と合いまった、旅人に似たいつもの地味な色合いだ。
内側には幾つもポケットを付けてあり、煙草だの財布だの飴ちゃんだの、色々なものを意外と綺麗に収納している。
先ほど薬屋で買った煙草葉の包みもその中、大き目のポケットに収まっていた。
人通りの殆ど無い道を歩けば、程なくして目的地、酒場へとたどり着く。
張り紙を見て集まってくれるような無謀な者はどれ位いるか、カインには分からない。
正直に言えば、望みは薄く見ていて。
>>7張り紙への返事など、その場に居なければ聞きようが無い。]
[服に模様を描く灰を軽く払って、寂れた酒場の戸の中へ。
フロアの中、カウンターにも、マスターの姿は見えない。
それなりにこの酒場で会うことも多い、歌姫の姿も。
疑問に思う視線が、誰か居たならばその相手へと向かうだろう。]
─セルマの家、窓際─
[両手を組み合わせ祈りの形を作る。
灰色の空に?
その向こうの蒼穹に?
それとも…………目の前に見える幻視、灰色の羽根へだろうか。
空から墜ちる死の灰は、羽根にも似ていた。]
[ぎゅ]
[祈りの両手に力が籠る。]
[手伝いを申し出てくれた友人に感謝を告げて、調理場へ]
今日は冷えるから、温かいものが良い。
[友人が何か言いかけた言葉。それは音になる前に途切れる。
痩せた芋を剥いていた手を止めて、彼を見やった]
――――――…。
[窓の外は降りやむことのない死の灰。
死していく人は増えるばかり。
次は自分だろうか。彼だろうか。それとも]
ナデージュさんとマスター…。
あの二人は、まるで親子みたいだった。
せめて少しでも彼らの心が救われれば良い。
[不意に襲われた不安を隠す様に、小さく息をついた]
さあ、食事にしよう。
[ギュルスタンを呼び寄せる。
彼は比較的素直に応じ、お行儀よく席に着いた。
頭には先ほど貰った灰の羽根をさしている。
テーブルの上には、パンとスープの皿が並んだ。
ギュルの世話を焼きつつ、男は友人に語りかけた]
ランス、覚えているかい。
君がこの教会で暮らし始めた時、裏庭に花を植えたことを。
[こんな灰の積もった土に、
植物がまともに育つのかも分からなかったが。
少しでも彼の気分が晴れれば良いと願いつつ]
もうすぐ春が来る。
花が咲けばきっと綺麗な眺めになる。
…君と一緒に見られれば、どんなにか素敵なことだと思う。
[それは要するに、
ずっと此処にいてほしいという意味だったのだけれど。
我儘を言っている自覚があるだけに、
暫しの後に些か情けない笑みが零れた]
[料理を作りながらの友の話に、窓の外へと視線を向ける。
灰が降り始め、陽光は日に日に弱々しくなってきている。
───心が救われれば良い。
友はそう言った。
マスターの具合が良くなれば……とは言わなかった。
けれど、その言葉に頷いた。
おそらく、マスターはもう長くない。
今更の気休めなど、何の役に立つものか。]
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