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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が4名、人狼が2名、占い師が1名、霊能者が1名いるようだ。
あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。
この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。
当日、現場に出入りできたのは今ここにいる者で全部だ。
とにかく十分に注意してくれ。
― 各フロア中央中空・開始カウントダウン ―
≪11、10、9、8、7、・・・・・・≫
≪・・・・・・3、2、1≫
≪ゼロ≫
「エッホン、えーコホン。」
塔の中に気が抜けたような声が響いた。
「えー、聞こえてますかー。皆さん。」
じじじじじ、と小さな音がした後、
各フロアの中央に、新たにホログラムが現れた。
「サイバージェイル」に収容された囚人であれば誰でも知っている人物。
「サイバージェイル」の所長のバストアップホログラムだ。
「今から開会の挨拶をします。
皆さんも長いのは大変でしょうから、手短に終わらせます。」
パン、と一つ手を打ち鳴らす。
所長と「塔」の簡易MAPホログラムの周囲に、
ゲームへの全参加者のホログラムが等間隔・円形に表示された。
矩形のホログラムの下には、エントリーネーム。
自ら参加する代わりに、AIを送り出した電脳犯罪者には、
製作者の電脳犯罪者の「ハンドル」が合わせて表示されていた。
ゲーム開始前に脱落した者の名前は、邪魔とばかりに消去される。
「はい、えー。このゲームの趣旨は分かっていると思います。
勝ったら解放、負けたら牢獄戻り。
「バビる!」でお馴染みの「Babylon」ゲームです。
皆さんのお陰で「バビる!」の視聴率もうなぎ登りです。
今頃は、「Channel:nHk」の「Babylon」でオープニングトークが始まってる頃ですね。」
腕時計を見るような仕草。
ここで、そのオープニングの様子を見る事は出来ない。
辛うじて、「サイバージェイル」に収容される前に動画配信を見た事がある者が、記憶を呼び起こし、思い浮かべる事が出来るだけ。
「それで、言ってない事があったので今言います。
このサイバージェイルの収容者も随分と増えました。
コストがかかって大変ですし、
昨今の電脳犯罪者の増加もあって容量が足りません。
なので、今日は皆さんにちょっと、殺し合いをしてもらおうと思います。
はい、牢獄戻りはありません。
現実の体も死ぬようにセットしました。
AIには擬似バイタル信号を噛ませてあります。
完全に信号が途絶えれば、AIの皆さんのマスターも死にます。
えー、はい。
最初の約束通り、最後まで生き残った人は無罪放免になります。」
「ああそうそう。時限式プロテクトはもう外れていますが、
何人かペナルティを課せられてます。すぐ落ちないといいですね。
それでは皆さん、頑張って。」
―――プツン―――
所定の事は言ったとばかり、所長のホログラムが消える。
その後は、所長のホログラムがあった場所に幾つかの注意点などが流れる。
その中には、センサーアイで集めた映像・音声は「Babylon」側で編集され、臨場感溢れるナレーター音声と共に流されるという事が、誇らしげに書かれていた。*
[1F ゴミ置き場 回想 〜所長のアナウンスが流れる少し前]
[見知らぬプログラム…Corneliusに声を掛けられ、少女は、びくっ…と、体を震わせる。そうだ。自分は何をしているのだろう…?質問を受けたのだ。答えなければ]
えぐ…っ…あのっ…わ、私は…私は…
…泣いています。
[それは、あまりに愚かな答え。だが、思考というプロセスを始めたばかりの少女には、そう答えるのが精一杯だった。
いや、少女のプログラムの性能が低かった訳ではない。逆に人工AIとしてはありえない程、高すぎたのだ。
「お前は何をしているのか?」自らの存在意義を問う質問に、理念的な回答を含んだ数百、数千の回答が少女のプログラムの中で浮かび、却下され、最終的に選択された回答がそれだった]
―4F―
[すぐ傍のワープゾーンは、ひっきりなしに参加者を移動させていた。金の髪を高く結った女性アバターも、そこを通ったかもしれない。騒々しい、などと過ぎらせつつ、しかし眼鏡の男はそこを動かない。
観察対象―Cornelius―が男とぶつかり、身を守ることすらせずに転ぶ。ぶつかった男は何事か話しかけているようだった。いくつか言葉を交わしたのか、Corneliusも動きを見せる。どこか緩慢な動きの中、こちらへ視線が向けられた。ゆるく首を振り、視線をずらせば簡単にその噛みあいは外れる。Corneliusの姿はやがて、ワープゾーンに呑まれていった。]
[中央のホログラムに視線を向ければ、タイムカウンターがgameの開始を告げる。]
――時間ですね。
[独りごちる。誰に聞かせたいわけでもない、確認の呟き。
しかし今まで殆ど動きを見せなかった女中MARIAが、その言葉にようやくひとつ、頷いた]
― 開始時刻・1F ―
[ホログラムのカウントダウンが秒読みを始め――やがて、0となった。
途端に響くのは、気の抜けたような声。>>#1
そして新たに現れたホログラムに、参加者の一部がどよめいた。
その顔とmemoryデータに一致するもののない少年は、首を傾げたまま挨拶を聞いている]
[やがて、表示される沢山の顔のホログラム。>>#2
見覚えのある顔も幾つかあった。
少年の顔の下には、Tobey、そしてTanatosの名が記されている。
Tanatos――それは製作者の名だと認識出来るものの、具体的な姿はmemoryには残されていなかった]
マスターも……死ぬ?
[ルールの説明。>>#4
人間にとっては衝撃的であっただろうその発言も、少年AIからすれば特に動揺するような内容でもなかった。
顔も知らない製作者の生死など、端から気にしていない。
大事なのは、自分が生き延び――そして楽しむ事]
さあさ、早速始めようよ!
[とくん、とくん。
期待に高鳴る胸の音が、少年の周囲の空間に響く。
ハートに赤青の筋が走り、血管のように生々しく浮き上がった]
― 1階 time:game開始前 ―
>>2
ないています
[繰り返す。
avaritiaは、他の参加者には見られなかった少女の行動を大雑把に把握すると「泣いている」というtitleをつけて片付ける。
泣くという行為に関連付けられる項目は、未だ0。故になんらの共感的反応も返さずに虚ろの瞳を瞬かせる]
きみは だれ?
ぼくはコーネリアスだよ
[少女の中で駆け巡る電子信号。
「美味しそう」という、ソレの中でもっとも好意的な感情を以て、音声を紡ぐ]
[カウントダウンの終了と同時に、所長のアナウンスが響く。気の抜けるような演説と、並べられるアバター・グラフィック。己のものだけ確認すると、後は興味がないとばかり視線を外す。]
『なので、今日は皆さんにちょっと、殺し合いをしてもらおうと思います。』
[演説は続く。ゾッとするような事を平気で述べていたが、男はそれすらも平然と聞いていた。
全ての口上が終わり、所長の姿が立ち消えると、ため息を一つ。]
――困りましたね、まだ一応殺人の前科はなかったはずなんですが。
―― 4F(開始時刻) ――
[おじじは言った。子供は遊ぶものだと。
おばばはたくさんの外で遊ぶゲームを教えてくれた。
やがてメガネ型の端末を与えられると、メガネの先でつながっている誰かが、家の中で遊べるゲームを教えてくれた。
その中にはアバターを電脳世界で戦わせるゲームもあった。
私の操作したアバターは、死ぬことなく、何度も戦っていた。
だから、これもその延長のようなものだと、思っていた、のに]
『アタシ知ってるよ。こういうのを合法的な殺人って言うって』
[それだけを言うと、ECLATANTが音もなく私の前に出た]
ああ。……その通りだよ。
なまえ ないの?
[泣いている、という状態を継続させる少女を見つめる。
負の感情の発露のようだと補助AIが判断して、では名前がないことは好ましくない出来事なのだろうかと。
本来の自分に名前がなかったことは間違いない。では自分も泣いた方がいいのか。
計りかねて、ソレは結局相手を模倣することはやめた]
AI 名称選択 自己定義
―――randam table
[傍らのavaritiaの「思考」を、そのまま口にする。ソレを制作したマスターが、唯一拘りを見せたらしい、プログラムの名称の共通項に類して]
Acedia――Luxuria――Ira――
[音声を発しながら、指を伸ばす。
少女の結膜嚢を満たし溢れる涙液に、避けられなければ触れただろう]
[少年の全身から、黒と白の棘が伸びる。
それはgameに生死が掛かっていると知り、動揺して立ち竦んでいた若い男を貫いた]
あはは、やった! 一人目だ!
[胸部、腹部、大腿を貫かれ、男はまず驚愕の、そして苦悶と恐怖の表情を浮かべた。
ぱたぱたと音を立てて、鮮血が床に落ちる。
データ上の生命のやりとりに、本来なら不必要なそれは、攻撃プログラムの一部として組み込まれていたオプションであった。
その紅色は、少年のAIに組み込まれた攻撃性を、より一層刺激する]
− target lose −
[男のアバターの姿は掠れていき、やがて消えた。
周囲から恐慌の、そして叫喚の声が聞こえる。
殺し合いは否応なしに連鎖していった]
[回想]
>>10
[ ――Ira――
突如告げられたその単語に、少女は思わずきょとんとした表情を浮かべる。
…それにしても、一体、この少女には、どの様なプログラムが組まれているのだろうか。『無駄に』表情が豊かなのだ。この表情を構成する容量を攻撃プログラムのソースに回せば、とても強力な破壊コードを組む事ができただろう。
少女はIraという単語の意味を自身のデータベースと照会し、該当がない事を把握する。だとすれば…このコーネリアスというAIが自分の存在を定義してくれたと言う事だろうか?]
Ira…私は、そう、名乗っても良いの?
[少女は思いがけず、目前に宝物を差しだされ、それを貰っても良いものなのか…そんな戸惑った表情を見せた]
>>12
[少女の表情を模倣しようとして、アバターの微細な表出変化に失敗する。僅かに瞼を大きく開いた形で、ソレは少女の声を聞く]
なのってもいい?
だいじょうぶ
[少女の頬に触れた指が湿る。雨のもつ属性とは異なり、液体に攻撃性は含まれていなかった。
フル回転するavaritiaと交信しながら、指を引き戻し、唇を寄せる。涙の成分として設定された情報を、味わった]
i-r-a
[イラ、と補助AIならば発音しただろうが、ソレが口にしたのは頭に柔らかな母音を含む音]
アイラ?きみはアイラ?
ぼくは――コーネリアス
[ソレがそうだったように、自己定義としてAIの名称設定されれば、自動的にBabylonのシステムに送られる。
中央のホログラムに、やがて少女のentry nameが表示される頃、開始カウントダウンは最後の10countを数え始めた>>#0]
だが、私に殺しの趣味はないぞ。
『それだってアタシ知ってるよ! だからこうして動かないキャロルの代わりに前に――ん?』
[その時ようやくECLATANTは周囲に降る雪に気付いたようだ。
雪はECLATANTの身体には触れることなくくるくると舞っている]
前に出るだけじゃ駄目だ。
ちょっとこのフロアに雪をばらまいて来い。
身の危険を感じたら――好きにしろ。
『わかったよっ!』
[元気よく飛び立つ妖精を見送ると、私は〈Concertino in Blue〉のフレームを展開した。
雪の一部を操作して、ECLATANTの後ろを着いて回るようにする]
いきなり雪が降ったら怪しまれるからね……
上手く雪を隠すんだぞ。
[塔全体を包もうとしている恐慌が私の元に届くまで、まだ時間はあるように思えた――**]
−4F−
−Timetable >>0:210 - >>0:216−
(ヂッヂヂッ)
クソッ。クソ。あー。クソゥ。
どこ行きャアがった。クソ。
[益体のない愚痴をこぼしながら、下階からのワープゾーンをくぐり男の姿が結実する苛立ちを隠そうともしない視線が辺りを彷徨い、歩を進める。
前さえろくに見もせずに歩いていれば、すれ違うように歩いてくる何者かにぶつかるのも当然だった]
あァ? ンだァ、手前ェ……
[ぶつかり、たたらを踏んだ相手に目を向ける。相手は銀髪のAIで、その動きはぎこちなく、そしてその体はびっしょりと濡れていた。
―――男の顔が、喜悦に歪む]
手前ェ、おい、お前ェ。なんだァ、オイ、そのなりぁ一体なンだァ手前ェ。
(ザッ!ザザッ!!)
そーかーそーか。どーしようもなくどうしよーもねぇクソみてェなクソ犬以外の何もンでもねェクソッタレと思ってたが、なンだ、お前ェ。それならいいんだ。それならな。
(ザザザザザ)
[ニダァ…と殺意を満載した笑みを浮かべながら、よろめいたAIの手を取り、その肩をいかにも馴れ馴れしくばしばしと叩く]
手前ェのツラと名前、覚えたからな。
[最後に短くそれだけ言うと、次の瞬間にはそのAIの存在も、先ほどまでの苛立ちも、何もかも忘れ去ったような上機嫌で、一足先にワープゾーンへと消えていった]
−to 2F−
[ドクン、ドクン、ドクッ、ドクッ、ドクドクドクドクドクドクドクドク――――]
[心拍音は狂ったように鳴り響き、人間Playerの精神に逼迫を抱かせる。
ハートはピンクから赤に染まって、今にも弾けてしまいそうに収縮と拡張を繰り返した]
あはははっ!
[楽しげな笑い声と共に、少年は駆ける。
中央のホログラムには、最初の狂乱の餌食となった者の名が、次々と連ねられていった**]
−2F−
−Timetable >>16 - now−
(ザッ ザザッ ヂヂヂ……)
[蔵書された文章データをノイズ化するという、無為な作業に戻った男に、以前のような苛立ちはない。
ただ、楽しみを心待ちするように、時折ニヤつきながら作業に没頭していた。
今は、時さえ過ぎればそれでいい]
……あァ。やっとか。
[ようやく聞こえたゲーム開始のアナウンスに、静かに呟いた。身を起こす。部屋を出る。Programを起動する。アナウンスの中に不穏な言葉が混ざっていたが、気に留めた様子もない]
(ザッ ザザッ)
いよーゥ、兄弟。
どうしたァ?楽しんでるか?ああ?
[途中顔を合わせた、面識もない参加者に、酔っ払いの無遠慮さで肩を抱く。唐突に絡まれた参加者は、アナウンスに困惑していて、そして自分に絡んできた男が何者かに気づき、青ざめた。慌てて自らの持つProgramを起動させようとして、そして全ては遅すぎた]
(ザザザザザッ)
どーしたって聞いてンだろォ?
なァ?お前ェみてぇなド三流はなァ。
無駄にあがこうなんざ考えずになァ。
せーいぜいブチ壊されるまでの間でもゲーム楽しンどきゃァよかったのに、なァ?
(ザザ!ザザザザザザザザ!!ザッ――――!)
[肩を抱く男の腕をノイズが走り]
じゃァな。あばよ、兄弟。
[哀れな最初の犠牲者を飲み込んだ]
―target lose―
(ザッ)
(ヂヂッ)
(ザザザッ! ヂッ! ザザザザザザッ ヂッ――――)
[笑い声を、ノイズを撒き散らしながら、男は歩く]
さァて…まずはどいつからブッ壊してやろうか…?
[既にいくらか、壊したいものの目星はついている。誰に行き当たるのが最初になるかと楽しみながら、男は再度ワープゾーンへと飛び込んだ]
>>17
[少女の笑みに、少なからず――ソレの意識は混乱を受けた。
把握出来ないこと、にavaritiaは沈黙し。ソレは正体不明の感情が浮上してきたことに困惑する]
…うれしい?
[音声としては低過ぎる呟きを漏らし。首を傾けて、カタチだけの思案を模す。
「エッホン、えーコホン」塔内に放送が流れれば、安堵にも似た処理で空転するプロセスを片付けた]
― 1階 time:now ―
[「それでは皆さん、頑張って。」男のバストアップが消える>>#5まで、ふらつく虚ろの瞳はホログラムのあたりを向いていた]
たたかう ころしあい
[所長の短い演説の間に、ピリ、という感触と共にinvidiaの機能が開放されていた。
同時に、第3のSub Programにかけられていた時限式プロテクトも解除される。superbia、純粋なアタックプログラム。制作者の性格を反映してか、何のひねりもない、が故に最も少量のリソースで最大の効果を産む――熱衝撃波を操るもの。
需要エネルギーが飛躍的に増大したことで、「餓え」のパラメータ閾値が急変動する。
――食べたい]
アイラ たたかう?
アイラ ころす?
[振り返れば、先程少女が浮かべていた、作り物とするにはあまりに精巧で美しい笑顔はそこにはなかっただろう。
アイラの涙の味が記憶上に再生される]
いただきます?
[相手を模したにしては不格好な、だがはっきり友好的な笑顔とわかる表情を浮かべて、ソレは尋ねる。gameを始めますか?と]
― 3F/複数あるワープゾーンのうちの一つ ―
……。
[ 大きく目を開いて、所長のホログラム挨拶を見ていた。]
……どういう、こと?
死ぬ……? LOGICが、死ぬ?
『噂はやはり本当だったか。』
!?
[ pierrotの言葉に振り返る。]
あなた達は知っていたの?
[ pierrotとseraphに問いかける。]
あなた達は、この事を知っていたの?
[ もう一度問いかける。
pierrotが、飄々としながらも渋い表情を浮かべ、答えた。]
『確実じゃあなかった。だが、可能性が限りなく高い噂だと製作者(LOGIC)が提示した情報だ。
噂に曰く。誰も帰っちゃ来ない。ゲームに負けた者も、勝利者すらも。』
……でも今。
『ロッテ。アンタはどれだけLOGICと共に居た。
政府が、統制機構が約束を守るためしはない。』
……。
なら。その事が分かっていたなら、どうして。
LOGICらしくないわ。これはまるで自殺行為よ。
『LOGICの確定していなかった罪が確定したのさ。
その結果、LOGICは永年囚人となった。俺達の製作者は、ポッドから出る事が出来なくなっている。』
……。今、なんて?
『ロッテ。LOGICは、「サイバージェイル」から出られないと知ったんだ。』
[ 暫くの間、押し黙り、動けなかった。それはまるで、言葉が体の隅々まで行き渡るのに時間がかかるようなものだった。]
……。私は、知らされていないわ。
[ 震えるような声で漸く紡ぎ上げる。]
[アイラの反応がどうあれ、会話は途中で断ち切られる。ソレらのいる1階で始まった、殺し合いの狂乱>>11>>18に]
…
おなか すいた
[avaritiaの指示に従い、アイラから視線を外し、敵性反応の強い方へ体を向ける。
ゴミの山に隠れるような位置。主な争いからは遠かったが――逃げ込むように目の前に飛び込んで来た参加者が、一人]
…
……。
私は、永遠(とわ)をLOGICと過ごしても良かったのに。
[ へたりこみそうになるのを、何とか留めていた。]
『だが、LOGICはそれを求めなかった。
アンタを。アンタを少しでも生かしたかったのさ。』
[ pierrotは、ふぅと強く鼻息を吹き出した。]
生かす?
私はAIよ。生かすって、どういう意味?
『LOGICは、「サイバージェイル」に入れられる前、電脳世界で拾ったアンタのデータを掻き集めた。それこそ電脳世界のありとあらゆる場所からな。いいか、ロッテ。アンタは―――』
待って。
それより……それより何故、LOGICは私をここに送ったの。負けてもLOGICは死に、勝っても……彼は死ぬかもしれないのに。
[ 希望を捨てきれず、勝っても死ぬという悲観的な事を断言出来ずに居る。]
[一瞬怯んだ様子を見せた参加者は、アイラとソレが身構える様子もないことに勢いを得る。「こんなところで死ねるか」といったような音声と共に男がフレームを展開し――ソレの補助AIが警告を発した]
攻撃態勢確認 反撃 捕食
[avaritiaからの指示を反復する。
攻撃プログラムは、身に受けても食べることが出来ない。雨に触れたことで学習した自己防衛基準に則り、補助AIは行動手順を示す]
――attack
[飛んで来た無数の針状の攻撃プログラムに、起動ラグ0の熱衝撃派をぶつける。
結果的に、針を撃ち落とす行為は自身の身よりもアイラを護ったかのような無駄な効果しか及ぼさなかった。――針の予測到達時刻より前に、ソレは男の背後を取っていたから]
…いただきます
[男が息を飲む音を聞きながら、体を抱きしめるように回した腕に力を篭める。
Coneliusの胸がカタチを失い、どろりと――巨大な口を開いて、『塊』は男を呑み込んだ]
―target lose―
[男の死を告げる音声が響く。
胸に開いた口が閉じ、男の姿が消えれば立っているのは灰色の髪のアバターを模したAIだけだった。
落ち着いた表情で喧噪の方へ顔を向け、喰らった男の情報を、消化する。
最初の狂乱が収まるまでは、このゴミの山の陰にいたほうがいい、とavaritiaはソレに指示した]
ごちそうさま
『駆け引きだ。アンタが勝ち抜き、アンタの優位性を持って、俺がアンタのみの解放を交渉する。』
……。意味が分からないわ。
『アンタの価値をアピールするのさ。』
……。ねえ、何を言っているの?
[ 微笑みが強張っている事が分かる。目の前のpierrotは、先程からおかしな事を言っている。LOGICを無視して、どうしてこんな事が言えるのだろう。]
『俺達の製作者は、お前だけがこの牢獄の外に出るのを望んでいる。少し前に、俺の役目はお前に伝える事だと言いかけたな。
LOGICの望みは、願いは、シャーロット、アンタを牢獄から出す事だ。
俺も、こいつも。それだけの為に作られた。』
……。
[ 3F/ワープゾーンの近くで、今度こそ、へたりこんむ。]
『LOGICは、アンタを、愛している。』
……。
私は、彼の一部よ。
[ 視界の端に、中央中空で円形に展開された矩形ホログラムがゆっくりと回転してゆき、そのうちの一つに先程の名前のない少女が「ira」と表示されているのが*見えた。*]
― 回想・4階 time:>>15>>16 ―
[衝撃に反応して、片足が下がる。よろめきながらも、転ばないことには成功した。avaritiaは立ち直り反射の微調整の試算を始めながら、ぶつかった男が零すノイズを観察する]
てめぇ クソ いぬ
[早口でノイズ混じりの男の言葉を精確に理解することは、ソレには到底出来ず。補助AIが沈黙しているために、単語の断片を繰り返すに留まった]
それならいい?
[肩を叩かれて揺れながら、男の殺意を刹那の敵性反応として感じ取る。アタックプログラムがプロテクトされた状態で至近距離から攻撃されれば、即破壊されただろうが。男はすぐにソレを離れ、上機嫌で去っていった]
…… おぼえた ノイズ まずそう
[男の後にワープゾーンへ入りながら、呟いた。
不味そう、というもっとも非好意的な感情が発露する。喰らってもノイズの多い情報からは得られるものが少ないことを、本能で]
――いらない
[→ *1階へ*]
―4F checkpoint.>>16―
[ノイズが耳に刺さる。ざらざらと不快な音が。ノイズ男の悦に満ちた表情とは真逆、鬱陶しげに眉を寄せた。
が、ノイズ男はCorneliusの存在に満足したのか、早々にその場を去った。つまらない、だのなんだの思う暇もなかった。]
―4F JUST NOW―
[game開始と同時、脱落者欄にはまたいくつも名前が並ぶ。それを別段どうとも思いやしないが、さて自分はどうしたものかと。当然このまま誰かに殺される気もなく、かといって目の前で死の恐怖に震える"弱者"と化したアバターを倒すのも興が削がれる。
やはりここは本領を発揮するべきかと、くつくつ笑う。]
行きますよ、MARIA。私の愛しい子。
[ちかり。ほんの僅かな白い瞬きと同時に、男は姿を消した。ワープゾーンの傍にいたため、4Fにいた多数の参加者がワープゾーン経由で移動したのだろうと思っただろう。]
――――――Launch ≪BackSkipper≫
Script――Loaded.
Thread――Slept.
Point――Checked.
OK,Ready......
Go to the goddess to meet.
―1F checkpoint.>>0:101―
[男は、部屋の壁際に座り込んでいた。
広い部屋ゆえ降る雪は此処までは届かなかったが、the shadowなるハンドルの男の腕が凍りつき、そして砕けるのを囃すでも野次るでもなくただ静かに見ていた。]
[男は目の前の交戦に対して是も非も唱えず、the shadowが助けを求めても応じず、敗北するthe shadowへCharlotteが叫ぼうとも敵意は向けず(僅かな興味はあったが、すぐに打ち消えた)pierrotの口上にも動きは見せず。ただ無関心にそこに居た。]
[――わざと組み込んだ、派手なプログラム起動-Launch-メッセージの後。何刻か前の世界を男は繰り返す。ただ、あの時と違うのは、傍らの女性AIがその鳶色の瞳を開きあたりを見渡すこと。Inglourious、Rhapsody、Sting……その場にいるアバターたちのいくつものEntry Nameを彼女のSensor-Eyeが映す。]
まずは、あれから行きましょうか。
[見定めたのに理由はなかった。触れた雪がダメージにならないことに心底安堵し、自らが危害を加えられるなど微塵も思っていない様子の一人の男が目についた。それだけのこと。]
[ぴん、と指を弾く。MARIAの腕が鋭い杭のように変形-TransForm-する。指先をついと男の背に向ければ、ぞぶり、杭が男を貫いた。後ろから突き抜ける杭は赤く濡れる。機能を急激に破壊された臓腑は血液を喉元に逆流させた。背も胸も口も染まった男はいともたやすく崩れ落ちる。]
さて、次は誰にしましょうか。
[ぐるりあたりを見れば、女が一人反則よ、あんたもさっきの女もペナルティを受けるのよ、と半狂乱したように叫ぶ。]
申し訳ありません。gameはもう開始した後ですので、私にSystemがペナルティを課すのは少々難しいやもしれませんね。
[あっけらかんと笑って言う。ひょいと女を指させば、MARIAのもう片腕が甲高い声を耳障りだとでも言うように女の喉を突き刺した。]
[*―target lose―*]
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