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塔を登っていく。
少し前までは登るほどに気持ちが落ち着いてあったはずなのに、今は逆に高鳴る。
「殿方をデートにお誘いするのは初めてなの。
無作法は許してくださいな。」
初めてのエスコートを得た時にも話したようなことを口走ってしまう。
無作法なんて別にもういいはずなのに。
高鳴る胸を隠しながら階段を上り切る。
すると─────
夜風は優しく、頭の上には今にも降るようなの星空が広がっていた。
「…………こんなにも。
先生。私たち、この国で1番星に近づいたのよ。
こんなに素敵なものが雲の向こうにあったのね……」
……綺麗、だな。
[そんな陳腐な表現しか出てこない。
それに反してこれまでの人生で興味を持ったことすら無かったものに、酷く焦がれ惹かれる感覚を覚えた]
[空の端からは遠く、陽の光がさし始めていた。眩しさも気に留めずマスクを外し見詰めた]
(家に帰る道中、混乱しつつも日常に戻る人々の姿があった。色んな人が声をかけてきた。何が起きたのかと、うわさ話も絶えなかった。
でも自分は知っている。なんでこんなことが起きたのか。何故起きなければならなかったのか。それを解決したのが自分たちだということも。
家に着くと、父と祖母が心配で駆け寄ってきてくれた。驚きながらも、俺は大丈夫だと答えてやる。だって、本当に大丈夫だからだ。祖母のボレロで、鮮やかなガーネットが光る。)
ゾフィー「2人していつの間にか眠っちまってねえ、起きて驚いてたらあんたの姿が見えないもんだから何かあったかって不安で不安で」
ジス「祭りにいってたんだよな?もうしばらく寝ていたような気がして今がいつなのか分からないが……楽しんでこれたか?」
(少し考えて、顔を綻ばせる。)
「……………ん。楽しかったよ。仲間とか友達とか…、出来たから。」
(2人がきょとんとした後に驚いて質問責めを食らったのは、また別のお話。)
†-
ようやく長い眠りから覚める
固まった肩を回すとゴキゴキと鈍った音を聞き溜息を一つ
-†
「とんだ巻き込み事故だったな。
どう報告するか…」
†-
3日間の祭りが終われば母国へ帰る予定だったところ1週間も眠っていたのだ
さすがに何もなかったは通用しないだろう
考えを一巡させ、余計なことは言わず不意を突かれた魔法に1週間眠らされ、どうやらマザー・クロックを巡る事件に巻き込まれたらしいとだけ報告することにした
精神体の時に見聞きしたことは無関係の人間が首を突っ込んでいいものではない
-†
「寝覚の悪い夢を見たな」
†-
ぼそりと小さく呟くと、また鈍い音を鳴らしながら腰を上げる
帰ろう
俺を引き上げてくれた最愛の人の元へ
-†
>>498 サラ
「あっ、そうだった!」
にこにこと、リリアーヌは笑って、サラの周りをクルクル回りました。その笑顔は、まるで最初にサラに出会った時のようです。
「じゃあ、同じだ! 同じお願い事だね!」
リリアーヌははしゃいだように声を上げました。
リリアーヌがしたことは消えません。国の大事に自分の願いを優先したこと、両親を殺してしまったこと──。
その沙汰はいずれ下されるでしょう。そうしたら、どんなにか辛い人生をあゆむことになるのか、リリアーヌには想像もつきません。
「そうね、サラ様!どうか、あしたもおはようっていわせて! その次の日も!」
それでも、リリアーヌはそういって、サラに手を振りました。
サラ達は風景をずっと共にしていた。
なら最後までこの二人は同じ風景にいる
「そうね。私達程じゃないけれど。
魔女の恋の成就。とっても素敵なエンディング」
でも、本当に欲しいのはスクルとヴェルのエンディング
「だって、テルミットったら。あんなに私の胸をドキドキさせるんだもの。私も乙女なの。淑女たるもの、武にも恋にも生きなければね」
この二人のエンディングは、きっと他愛もない話が相応しい
「私も。スクルと出会えて幸せよ」
この物語の二人の時間は確かに、終わるのだろう
マスクを取ってもらえてホッとする。
不機嫌そうで、なのに優しいアンバランスな表情が楽しかったから。
「……先生。そのマスクに私とても助けられたけど……
マスクを外した先生もやっぱり素敵よ?」
この人はまだ孤独なのだろうか。
国中救われてなお、罪も赦されてなお、孤独なのだろうか。
「先生。覚えていますか。
……先生は"もっと早くに出会いたかった"という言葉をくださいました。
1度は間に合わなかったのかもしれないけれど……でも、もう会えたんです。
私は何か、変えられたでしょうか?
いろんなことがあったから、間に合ったら……いいな。」
そして、リリアーヌは走り出します。まだ、リリアーヌの決心を伝えていない、先程酷いことをしてしまった彼の元へ。
「──レーヴさん!!!」
お友達の、笑顔が見たくて。
>>488 ダズリー
新聞片手に街にいたところで。
確かに待ち望んでいた姿を見つけてリーンは彼の元へと駆け寄る。
「うん、、うん!ありがとう、ダズリーお兄さん。」
確かに戻ってきてくれた彼に、リーンは目尻を下げて笑う。
「待っていたよ。きっと大丈夫。助けてくれるんでしょう?」
真っ直ぐに、彼の目を見つめながら。
「あっそうだ!あのね、私、これ…」
そうして鞄の中から、丁寧に包まれた彼の命の時計を取り出す。それは確かに砕けてしまってはいたものの。彼の元へと返すことができ、リーンはほっと胸を撫で下ろす。
そんな、時だろうか。
街の人々の、目覚める音がする。
互いにもう、命の時計がなくとも、生きていけるのだと。今を、未来を、正しく刻んでいけると、そう確信して。
「…やった…んだよね…?やった…やったよ…!」
きっと嬉しさからか、思わず目の前の彼へと抱きつきながら、喜びの言葉を口にする。
「ダズリーお兄さんは、私のヒーローだ。」
ふふ、と笑って。そうして彼からもらった小さな髪飾りを撫でる。
「ところでお兄さん。女の子にアクセサリーを贈るってことは、…期待してもいいってことなのかな?」
最初の髪飾りは、もしかすれば偶々だったのかもしれない。でもきっと、作ってくれると約束した2つ目の髪飾りは、間違えなく自分のことを思って作られるものだから。
「ね、私。きっとこれからもっといい女になるよ?」
片目をパチンとさせてウインク贈り、そうして悪戯に笑って見せた。
涙もほとほと枯れ果てた後。医者から託された小瓶を持って、もう一度、少女の家へと入る。
しばらく進むと、大きな居間にたどり着いて、そこで眠る大人達を見下げた。
「………アンタ達の事情は知らねぇ。でもな、だからと言って、許すこともしたくはない。」
もうひとつの液体の入った小瓶を開ければ、少女がした時と同じように、横たわる大人達の口元へと塗っていく。
「………小さな子どもに、重いもん背負わせんじゃねぇよ。」
そう言って、眠る子どもに目を向けた。
きっと、もうそこにリリアーヌが入る隙間などないのだろう。この行いも、リリアーヌが知れば嫌われることなのかもしれない。けれど、見てしまった以上は、見て見ぬふりなど出来なかったから。
「……ま、アンタのとこの家がどうなるかは、今後ウチの会社のトップが決めるだろうよ。安らかに眠れると思うなよ、ばーか。」
上流階級の中でもトップの内にはいる代表の鶴の一声は凄まじいものだと、レーヴはよく知っている。あまり他力本願は好きではないけれど、この時ばかりは使うしかないだろう。
そして、最後の言葉は、リリアーヌに酷いことをしたお返しだと付け足して。そっと家を後にした。**
……シルヴィ。
俺は、随分とあれに頼りすぎたみたいだ。
[私は困ったように笑ってから、おもむろに手袋を外す。その指先すらも、時計の侵食を受けている。もうこの手は、機械じかけとなったこの手は、彼女のぬくもりを正しく伝えてくれることはない。
人の器に収まりきらない神器に、依存し続けた仇だろう。]
願わくは、これから先も共に時を刻んで。そしてお前と、二人で国を作りたかった。
穏やかで、自然豊かで、誰も争うことのない、平和な国を。
[ぴしり]
俺は恐らく、もう止まるんだろう。もともと止まるはずだった歯車に無理やり油を挿して。そうして針を回し続けていたのだから、仕方がない。
[ぴしり、と。罅割れていく体に視線を落としてから、再び彼女に顔を向ける。目尻に薄っすらと光の粒を滲ませて、冷たい手でシルヴィの頬に触れた]
>>オズ
*/
ずっと、聞きたかった。
元の、オズの声だ。
1400年もかけて、ずっとずっともう一度と求めていた、彼の声である。
それだけで、シルヴィには十分だった。
/*
「オズ。いい。もういい……全部分かった。
人の身に、その命は……その時は重かろう。
今……救い出してやるからな」
[恐る恐る、向日葵色の髪をふわりと撫ぜる。擽ったそうに微笑む彼女に、胸が締め付けられる思いがした]
…………っ!
[力の限り抱き締める。痛いかもしれない。苦しいかもしれない。そんなことも考えられない程に腕にきつく力を込めた]
[しばらく、この目に焼き付けた。愛おしくて仕方がなかった、かけがえのない存在を。頬に触れた手で顎をとらえて、もう一度かんばせを近づける。
控え目に、優しく触れた口づけ。]
ありがとう。
愛してるよ、シルヴィ。
>>リリアーヌ
†-
母国への帰路に足を向けようとしたが、一つだけ、この国で唯一話しかけられたマシンガン少女のことが気掛かりで
躊躇ったがすれ違いざまにぽん、と一つその頭を撫でた
黒狼がリリアーヌの足元へもふっと擦り寄る
-†
「…俺はアルヴィンだ。
旅人が気になるならチビも一度旅をしてみろ。
もしアルセリナに来たら王宮騎士団の詰所で俺を訪ねればそいつと一緒に観光案内くらいはしてやる。
じゃあな…リリアーヌ」
†-
少女の願いには踏み込まない
けれどももしも未来を願うのであれば
少しでも希望を見出せるのであれば
過去の俺を重ねた少女の一助になるのであれば、と
その小さな死にたがりの名前を口に出すと共に胸に刻み背を向け、時計の国を後にした
-†
「あっ……!」
予想だにしていなかった抱擁に思わず体を固くする。
両親に抱きしめられたことはもちろんある。
日常的にかわすそれとは、全くちがうエルスの腕に混乱していた。
大人しくされるがままになっていたが、恐る恐る手を伸ばしてエルスの背中に手を回す。
心音と命の時計の秒針の刻む音がリンクせずに聞こえる。
時計からの解放を瞬間感じ取ったら、後はもうエルスの心音しか聞こえなかった。
震えた声で続ける。
「先生。私、先生の花束になりたいの。」
>>511 片針
ゆっくりゆっくり、エンドロールは流れていく。
川の流れより遅く、雲の流れより早く。
この時間がずっと続けばいいのに、それが最近の口癖。
この時間がずっと続くのが幸せだ、これが未来の口癖。
短針と長針のように追いかけ合い、それでも絶対に離れない。確かな未来を私は確信していた。
現在の神、ヴェルダンディ、未来の神、スクルド。
私たちは今と未来の架け橋。
これからもずっと、2人で時を紡ぎ、編んでいく。
エンドロールは流れ切って、カーテンの幕が閉じる。
fin.とだけ映されるのが、この物語の最後。
最後は彼女のこんな言葉で締めくくれた。
「スクル、愛してる。」
物語の先でも、時計だけは止まらない。
2人だけは終わらない。
二人の片針は両針として
離れる事なく時を刻む。
命の時計は最早ない。
されど。いいやされどこそ。
二人の命は共に刻みあって響き合う。
響き合う時は、必ず綺麗な未来へ共鳴する。
この物語の時間は終わり。
二人の新たな物語を進み続ける。
煙と錆と。鉄の匂い。この国が好きだ。そして、もう1つ。
「スクル。愛してる」
あぁ。とうとう言ってしまったけれど。
良いの。だって。新しい物語には、始めての言葉が相応しいのだから
最後と始まりの時は。
二人の愛してるで
*/
触れた、唇が、最後で。
肩から後ろにすり抜けていく、オズの一つ一つの歯車を。
彼がずっと生きてきた永き時を、見送って。
この国は、その呪縛から放たれる。
魔女の積年の妄執も、同じく砂のように消えていくのを、彼女自身が感じる。
オズと共にすり抜けていくこれまでの正史は、
時計の国に最も陽の差した、日のことだったという。
/*
*/
切り抜いた時空を元に戻して、月光の差し込む城のホールで、たった一人残された時の魔女。
時計の針が重なっては離れゆくのと同じように。
ほんの一瞬の、逢瀬であった。
/*
「アベル」
*/
呼び慣れた、名前を一つ。
/*
最後の最後で噛んだじぶん。
顔を真っ赤に染めて。なんて恥ずかしい。
けど、新しい顔を見せるのも良いでしょう?
「ヴェル!愛してる!」
サラはもう一度。片針への愛を響かせるのだ
はいはい、呼んだ?
/*
待ち侘びたように、金の竜が降り立った。
この物語を間近で見守り続けた使い魔。これからも彼は、主人のそばに在り続けるだろう。
*/
>>ルーツ
リーンは、騒めく人々の波を掻き分けて、唯一無二の親友の姿を探す。
互いの道を進む前に、確かに交わした約束を胸に抱きしめて。
彼女の姿をその目に捉えれば、きっとその胸に駆け寄って。
お互いに目を合わせれば続く未来に笑い合い。
ねぇルーちゃん。色んなことをしよう。
お昼休みにはお弁当を分け合って。
たまには授業をサボって息抜きも大切ね?
休みの日は2人でいろんな場所に出掛けよう。
冒険だよ!って手を繋いで、色んな世界を見て回るの
お料理だって一緒にしたい。
パジャマパーティーだってきっと楽しいよ。
でも、まずはやっぱり、ここからだよね。
「「 ねぇ、星を見に行こう。 」」
「……終わった。
全て終わったよ」
*/
月の光に照らされた、彼女の眩いほどの銀色の髪が、
ずっとずっと、そう言いながら……名残惜しそうに、オズのかけらを追うように、吹き抜ける風に靡いていた。
/*
どこからか、光が漏れる。
鼓膜が震え、温かいモノが身体を包み込む。
「……………………あ。」
心臓が、確かに動いている。
影が、確かにそこにある。
温もりが、確かにそこにある。
瞬間、理解した。全てが、本当に全てが終わり、始まったのだと。
戦いは終わり、命の時計がなくとも、生きているのだと。確かに、今。
「──リリアーヌ!」
名を呼ばれ、振り向けば。駆けてくる小さな姿が見える。
もう、会えないと思ってた姿を、確かにその目で捉えて、瞬間走り出す。
近くに駆け寄り、確かに強く抱きしめた。
そこで、きっと聞くだろう。少女の決断を。
生きる事を選んだ、少女の決意を。
止まりかけていたその時が、もう一度動くことを感じて。リリアーヌの瞳を見つめて。
レーヴは笑った。きっと、涙で濡れた顔をしていたかもしれないけれど。
……それでも、あぁ、それでも。
「………大丈夫だ。傍にいる。俺は、ずっとリリアーヌの味方だ。
友達だから、当たり前だろう?
俺は、友達との約束は破らない主義なんだ。」
「先生、この針を。短針を差し上げます。
長針は変わらず私の髪に。
今はまだ先生のお力になれなくても、うんと走って近づきます。長針のように。」
テルミット=ヴィブラート=クロノスティスは《クロノス》に上り一週間を過ごした広場を眺める。
辺りには目を覚ました人々が集まり始めていた。
「ふむ。…色々なことがあったが、概ね良かったと言って差し支えないだろうな!所謂大団円である。」
うんうんと頷く。
「さてと。」
座席に座り直し、新しくなった操作盤をひと撫でする。ポーチから取り出した銀色の歯車をセットして、親指で弾く。
小さな歯車から大きな歯車へ力が伝わり、《クロノス》が起動する。
「まずは寝坊助の我が弟子を叩き起してやらんとな。
……パトロンを捕まえろとは言われたが、まさか輿入れすることになるとはなあ。なんと説明したもの……かっ…!」
手元のレバーを思い切り引く。
極限まで圧縮された蒸気が噴出し大地を揺らす。
かくして、《クロノス》の巨体は宙を舞い、煙の晴れた青い空へと吸い込まれて行っただろう。
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『トラスト時計店』。そこにある3つの工房の内、『rêve』と書かれた工房に、男がひとり入っていく。
大きなテーブルに小さな懐中時計を乗せれば、小瓶の中から宝石を取り出した。
拡大鏡を付け、息を吐き出す。
気合いを入れて、真剣な表情をすれば、道具をつかってそれらを順に蓋へと付けていく。
ひとつずつ、丁寧に。傷をつけないよう。
その隣に、少女の姿があったかもしれない。
真面目な顔をして作業を見る小さな姿に苦笑して。道具をカチャリとテーブルへ置いた。
「………できたよ、リリアーヌ。」
遂に砕かれることがなかった懐中時計には、あの日見た偽物ではない。確かに、本物の宝石がついている。光の反射でキラキラ輝くそれを見て、男は小さく微笑んだ。
その目元には、クマはなく。ただ、少女を見守る優しい笑顔がそこにはあった。**
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