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バーサーカー ヘイズレク に 1人が投票した。
アーチャー ミケランジェロ に 16人が投票した。
アーチャー ミケランジェロ は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、望月 玲 が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、アサシン シェムハザ、リリン リリーリンリン、セイバー 足利尊氏、赤竜パピー (羽鐘辰)、鴻 みちる、バーサーカー ヘイズレク、キャスター メルカトル、アルフレート ローヴァイン、ランサー ディオメデス、兄里ケイ、妹尾柊、「管理人」 鳴木素子、アヴェンジャー かぐや姫、トゥルバドール クレティアン、ブライジンガー 諒 の 15 名。
はぁぁ……ッ
[アーチャーの右腕に魔力が集う。
その魔力はノミと化し、墓下を大理石に見立て空間を削り世界を築き始めたーー。]
む。
遺言のレイアウトがズレているな。もうひとつスペース少なくすればよかったか。
[悔しい。]
さておきレティのマスターよ。お疲れ様だ。
歴史に刻まれる素晴らしい散り様だった。讃えて1品、ご馳走させてもらおう。好きな酒と筋肉を頼むといい。
[筋肉って料理のことですよ?]
ん?
[昨夜のアサシン。片翼の堕天使の様子を店内に設置したルナティックテレビジョンのHD画質で眺めていたところ。
非常に眉を険しくして不満の声を挙げた。]
阿呆。
創世記はシスティーナ礼拝堂の天井だ。壁は最後の審判だぞ。勉強が足りん。
[無茶を言った。つーかでも一昨日ちゃんと天井に創世記、壁に最後の審判という地獄絵図だって教えたでしょ!]
―南ブロック・ホテル内―
[いつも通りの不快な目覚め。
しかし、いつもと違う点があった。
辰の言葉が伝達されて来ないことだ。]
なあ、辰、まだ怒ってるのかー?
俺たちが喧嘩してても意味無いと思うぜ。
[パピーがそう言った時、何かつぶやくような声が伝達されてくる。
「……私の願いは、住人たちの命に見合うものなのでしょうか……自己保身で、無関係な大勢を犠牲にするとか最低なんじゃ……」]
ゆ、揺さぶられてるーー!
俺が他のマスターを揺さぶるために言った言葉で、辰が揺さぶられちゃってるーーー!
ちょ、ちょっと待て、何でそうなるんだよ?!
俺の発想って辰から発されたものだろ?
俺が口にしたことなんて、想定内じゃなかったのか?
なんつかこう。
エピローグでは是非とも辰ぁんご本人と会話したいよな。
[なんとなく青椒肉絲を炒めながら呟いた。]
ふと思って、後回しにした事を、あんなにはっきり言われると考えざるを得ない?
考え始めると悶々としてくるだって?
……お前な、片翼の言葉、真に受けすぎだろ。
どこまで本当なのか、解ったもんじゃねぇぞ。
だから、あの2人に情報をまいたんじゃないか。
怪訝な顔してたから、それぞれで真相を追究してくれるだろ。
それが見えてから、悩むべき部分は悩めば良いんだよ。
[力ない生返事が帰ってきたが、とりあえずは納得したらしい。
パピーはそれにホッとする。]
[暗闇がある。
いつからその闇の中にいたのか、今もまだいるのか、そこは闇に包まれた空間なのか、それともただ視界を遮られているだけなのか、時間も空間も把握しづらい状態だった。
感じるのは背中の、いや身体全体かもしれない、軋むような痛み。
伸ばした腕の、指先すらその視界には写らない。
ここに、自分はいるのだとわかるのに。
――、声を発した。
誰にも届かない、誰の音も聞こえない]
「誰か」、
「さくら」
「ねえ」
[出したはずの声が、誰にか届く前に、暗闇に溶けた]
成程。箱から見るとレイアウト大丈夫だな。
鳩だともう少しだけ減るのか。ミケ、おぼえた。
[出来上がった青椒肉絲をつまんで朝ご飯。]
しかし、7騎以上のサーヴァントが出てることって、教会側はどう把握してるのかね。
昨日の2人の話聞くと9騎も10騎もいるって事は無いと思うんだよな。
もし、そうならもっとたくさん目撃されていそうだし。
[パピーはバックの中に入ったままで、*そう言った。*]
―西ブロック・神社―
[昨日は結局近所のお宅にお湯を貰い、風呂を済ませることができた。
かぐやを伴う前に声を掛けられたのは、不憫に思われたのかもしれない。
どこか生気無く映る住人も、ここでは、普通に生きている]
……。
[ケイは、目覚めてすぐに背中の傷跡を探った。
そうしなければならない気がして、どうしてそう思ったのかもわからなかったが]
熱いけど、痛くはないな……。――、夢?
[それは夢と言えるものなのか、単に寝苦しかっただけなのか、それとも]
ここが根源?
なんだか庶民的ね。
[けだるそうに周囲を見渡す。]
それじゃあ、シャトーブリアンと赤ワインを頂戴。
[どこからか現れたソファに深々と座った。]
−回想・二階にて−
[みちるの側まで来れば霊体化を解くが、顔や肩や腕、足からも血が流れて明らかに重症だという事が見て取れる。
みちるの顔を見ると弱い笑みを浮かべて、乾いた唇を開く。]
……、みちる。
私の勝利を信じてくれて、ありがとうございます。
そして、あの激しい戦いの中でも
逃げずにいたみちるは、…本当に、すごい、です。
…ただ、かなり、その……
力を使いすぎて、しまいました。
[それはきっと見ていたみちるも同じ事なのだろう。こちらは宝具を使用したのだから。]
……、帰りましょう。
[血に濡れた手は伸ばせず、首を垂れれば再び霊体化して下の階層へ。**]
― 神社 ―
おお、ぬしさま御目覚めかや?
[兄里ケイが目覚めれば、そばに控えていたかぐやが声をかけた。ケイくらいの魔力供給があれば、そもそもサーヴァントである自分は眠る必要が無い]
汗を拭くためのタオルは用意してありんす。
[実は寝ている間、うなされている時もそばについていた。が、特にその部分には触れる事は無い>>5]
根源とか筋肉とかそういう難しい事はお父さんよく解らないな。
[オーダー入りました!
喋りながら慣れた手つきで黒毛和牛の大腰筋をノミと金槌で切り分ける。最も脂が少なく最も軟らかい赤身肉を取り出すと充分に熱せられたフライパンへと乗せる。
アロゼ――肉の乾燥を防ぎ、なにより肉に早く火を通すため熱い脂をかけ回す。
ミディアムに焼きあがったシャトーブリアンにはペッパーガーリックソースを用意し彩りに温野菜を添えて皿に盛った。]
へいお待ちッ
[グラスにはジュヴレ・シャンベルタンを注いで。ところで色々詳しくないのでツッコミ不可にてお願いしま…す。]
[畳んでおいた衣服などを用意しながら]
そろそろいくさの色も濃くなってまいりましょう。
とはいえいくさ支度と警戒はわらわが担いますゆえ。
ぬしさまはまたぬしさまの心の赴くままに動かれませ。
[なお、自分は自分で買ってもらった服を洗濯してまた着ていた**]
うん、おはようさくら。
、ありがとう、寝汗かいたのなんて、久しぶりだな。
[額に浮いていた汗をタオルを受け取り拭き取る]
そうだな……、そろそろ脱落者も出ているのかもしれない、知らない所で。
ただ、8騎目が気になる。
昨日の話だと、なんというか、今回のこの聖杯戦争で呼ばれた側、にしては知りすぎていると思うんだ。
どこまで本当かわからないけど。
全部嘘で、相手を動揺させる為っていうのは、あるのかな。
[監理人なら知っているだろうか、そう思いながら立ち上がり、かぐやを外へと促した]
― ??? ―
兵が、鎧を剥いでいた。
地に伏すは、通常の戦士よりも何倍あろうかという巨大な身体。鎧を剥がんと揺さぶる兵の手によって、砂利に腕を裂かれ、胴に空いた創傷からは生命の証がこぼれていく。
鎧を剥がんとする兵は、その逞しい腕をあらゆる汚れに浸すことを厭わない。血に、土に――。討ち取られた兵士より武具を奪うは古来よりの慣わしであったが、兵の瞳はひどく血走り、どこか狂気に満ちていた。
「――――、」
――ならばこそ。兵が顔を上げたのは、外的要因に他ならない。
近付く足音。近付く気配。チャリオットの震動は僅かに大地を揺るがし、時を追うごとに大きくなる。兵は鎧を剥ぎ取る手を止め、双眸に自らへ近付かんとする者の姿を収めた。
「…………灰色の槍。灰色の鎧。そして、その手に持つ土色の槍は。……なるほど、貴様か。あのいけ好かん女神のお気に入りは」
兵は、血にまみれた手で自らの頬についた土を拭い、僅かに笑う。
――対峙する男は、眉を僅かも上げずに、静かに答えた。
「……聊か誤解があるようだが、貴君が捉え易いならそれでも構わない。しかし、貴君は見たところ神と呼ばれる者のようだが、このようなところで我が軍の死体に何をしているのだろうか」
一陣の風が吹き来れば、荒野の砂塵は巻き上がり、対峙する二人を霞ませた。答え、そして問う男に、血濡れの神はいよいよ以って高らかに笑い出す。
「――――何を言い出すかと思えば! ワシの目的は偏に貴様だ、テュデウスの倅よ!! トロイアの兵に飽き足らず、彼の美しき女神でさえ傷を負わせおって……。何たる不敬。何たる不埒。かのいけ好かん女神に力を与えられたからと言って調子に乗るな。思い上がる貴様に、神に戦を挑むということがどういうことか、思い知らせてやろう!!」
相対するは、神罰を口にする兵。――否、それは人の形を借りた神。大地に舞い降り、その力を抑えぬままに死の暴威を撒き散らす、一騎にして強大なる軍勢。
「――やはり、聊かの誤解があるようだが、今は置いておこう」
口上を聞き届けた男は、僅かに両目を細め、槍に握る手へ力を篭めた。眼前に立つ死の理へと、穂先を向ける。
「暴虐なる戦の神と呼ばれし者よ。――不敬ついでに申し訳無いが、その首、我が槍に貫かせてもらう。俺が俺の目的を果たすためには――、そうだな。軍神の一人や二人、超えさせて貰わねば、ならんのでな――!!」
地を蹴る足は躊躇い無く。不敬なる灰色の兵は、鋭き双眼を以って、眼前の威光を捉え――。
― 1F北・オフィス街(ホテル屋上) ―
[幾度目かの風。幾度目かの夜明け。
どれ程の戦が起ころうとも、朝は変わらずやってくる。
街の目覚めを見渡す中。ランサーはゆっくりと頭上を仰いだ。]
―――――、
[彼方には地表。
白む空に透けて見える、『塔』と呼ばれる最上部/最下層。
夜明けと同じく、昇る月と等しく、幾度と見たその光景は。]
これは…………、…………、
[遠ざかっている。或いは、空に映る地表の色が薄い。
――それが、アーチャーの死を礎に築かれた新たなる階層であることには、サーヴァントの身である彼に気付くことは出来ず。
ただ、漠然とした違和感に、見上げるのみであった。]
[外に出て顔を洗い、いつもより木漏れ日が薄い気がして見上げた。
木々の間から見える空、地表は、いつもと変わらずそこにあるように見える]
暑くなりそうだな……。なんとなく。
[車に乗ろうとして]
上に、行ってみる? 会ってない組は8騎目も合わせて後2騎。
ここまで会わないとなると、何か企んでそうな8騎目は別として既に落ちているかもしれない。
それなら、戦闘の跡が残っているかもしれないし。
[問いかけたが、かぐやが特に反対することはなく、上へ行く為に人目につかない場所を探す]
ーホテルー
ん?起きたか。リリン、気分はどうだ。
[ホテルに戻っていたリリンが睡眠を取っている傍ら、自分は部屋に据え付けの紙と鉛筆を手に取り、何やらしきりに紙にスケッチを繰り返していた]
そろそろ脱落する奴がいるかもしれんな。
今日あたり、上に上がってみるか?
みんなら、もう少しゆっくりさせてもらうぞ。もう少し絵でも……
そうだ、どうだ?これ。
[リリンの目の前に、先ほどまで描いていた地蔵菩薩の絵を差し出した。可愛らしさはあるが、あまりうまくはない。しかしどや顔である]
― 中央ブロック・ホテル ―
[ベッドから身を起こす。窓から日の光が差し込んでいる。朝が来ていた。
座ったまま、のびをして身体をほぐす。声を掛けられて顔を向けると、セイバーが机に座って鉛筆を執っていた]
そうね……悪くないわ。
[体調は悪くない。身支度を済ませればすぐ戦いへ赴ける。……考えることは、多いけれど]
上に行くのには賛成よ。
誰かいるかもしれないし、そうでなくても、昨日辺り戦闘があったかもしれないしね。
[地蔵の絵を見せられれば、興味深げに覗き込んだ]
へえ……あなた絵も描けるんだ? かわいいわね。
なんの絵なの?
―西ブロック 妹尾邸―
[―――夜半まで静かに響いていた
子守唄めいたうたが余韻を残しておわりを迎えて後。
クレティアンはヒイラギ眠りを妨げぬよう離れて控えようとして、積まれた本――そのうちの、開きっぱなしの1冊に眼を留めて眼を瞠った。艶のある上質の紙を使用した大判の図録、そこに描かれた巨匠の絵。先ごろ眼にした天地創造の一端に相違ない。]
……システィーナ礼拝堂、
……ミケランジェロ・ブオーロナティによる、天井画……、嗚呼、……これが……
[主に許可も取らず失礼に当たるとは思いながら、
指先でなぞるのを止められなかった。
[はらりと、たおやかな指先がページを捲る。
詩人は息を飲んだ。
荘厳な青と、比類なき肉体の美に彩られた絵が眼に飛び込む。
空には天国。地には煉獄と地獄。
中心には、再臨した救い主。
絵は知らずとも、この物語を詩人はよく知っている。]
――……「最後の審判」……
[――あの創世の戦いの中に現れ出でなかったもの。
ほう、と、ひとつ息を吐く。]
まこと、貴女は天より才を授かった芸術家だ―――
[クレティアンは緩やかに顔を上げ、窓の外を見遣る。
新しい朝日が昇ろうとしていた。]
この辺り、かな。
[境内の一角、木々に囲まれた場所へ、陣は敷かない。
この神社ならば陣はいらない、と判断してのことだが、戻ってくる為の印はつけておく]
行こう。
[白糸を一本、魔力を含ませて枝に結ぶと、先日向かった時と同じように令呪がその姿を上へと導く。
廃墟ビル、その姿が眼前へと、けれど]
まだ上に、行ける?
[無かったはずの上階、その存在がぼんやりとわかって、上を見た]
―西ブロック・拠点―
[ ―なんだか幸せな夢を見た気がする…
ベットから起き上がると身支度を整え、庭園に出た。
昨晩遅くに降った雨で緑は輝き生き生きとしている。]
みんなおはよう。
サンザシは元気そうだ。桜は実を付ける準備?
ああ、椿は最後の花を落としてしまったね。
[木々達の話し掛けに答えるように小さく呟いて
…ふ、と無花果の木に目をやる。
そこにはカミキリ虫に食い荒らされボロボロになった幹
既に半分以上食い荒らされ命が燃え尽きようとしていた…]
お疲れ様…土に帰るんだね。
[納屋の中から斧を取り出すと、、、無花果の幹に打ち込んだ。]
[倒れた無花果の木の横には、小さな無花果の新芽が伸びていた…
愛おしそうに…そっと撫でると。
―ちゃんと繋いでいるんだね― ]
僕も…今日を繋げるため頑張るよ。
[取りあえずは、吟遊詩人と朝食を取らなくては。]
[キッチンに戻ると、簡単にBLTサンドを作り飲み物に
はた、と、手を止める。]
親方はエスプレッソが好きだったけど…吟遊詩人さんは何が好きなのかしら?
[英霊を探しに書庫を覗くと…美術史の図録を手に取り佇み簡単の息を漏らしていた…]
吟遊詩人さ、、ん?
[覗き混むように図録に目をやると…
―あ、あぁ…
確かにそこには作晩目にしたばかりの光景が、、、
そして、なぜだかもう一度目に出来るような気がした。]
[一度2階に降り立ってから、さらに上を目指した。
壁に描かれた文字と絵画。
荘厳さを思わせるその空間は、一瞬何かわからなかった]
ここは、……教会?
礼拝堂、かな。
[酷く不釣り合いなサイズだ、と思う。
近くに思えた反対側の壁までは、酷く大きな椅子が遠く伸びている。
壁に描かれたそれは、よく見ていけば専門知識のない自分でもおぼろげにわかるものだった]
……聖書? あんまり、よく読んだこと無いけど。
ここが、礼拝堂だからかな。
[途中に描かれているのは塔の姿。手を伸ばしても、その一部にしか触れられない。
壁から少し離れると、その絵画を最初から追い*始めた*]
―西ブロックヒイラギ拠点―
[花や植物の声を聞くかのようなヒイラギが戻ってくるのを吟遊詩人は柔らかな声で迎えた。]
――おはようございます
……見事ですね、貴方の親方の作品は。
[ 感嘆のため息そのままに、
賛辞の言葉を紡いだ]
――あ、若しかして
朝食の準備でしょうか、
すいません、お任せしてしまって……
ー南ブロック、古びた洋館ー
[えらい、と褒めてくれたキャスターの手にひかれながら帰ってきたときには、だいぶ疲れ切っていた。
目の前で散っていったアーチャーから目をそらすことはなかったが、子供の頭に起きていたことを全て理解するのは難しいこと。
確かにわかったのは、自分もアーチャーも生きているということくらい]
…鯖さん。
[すごい人だったんだなぁと、おもった。
一度は着替えてベッドに沈み込んだのに、夜中に目が覚めてからはなかなか寝付けず。
結局眠れたのはいつもならチルチルに餌と水をやる頃の時間。
食事を作る音もなく、疲労による泥のような睡眠に埋まり浸かっていた]
―西ブロック・拠点・キッチン―
[キッチンに戻ると、テーブルにつき。
朝食と共に、紅茶、葡萄ジュース、カフェオレを並べて…好みが判らなかったので適当に並べてみた…]
昨日はお話しの最中にごめんなさい。
ええっと、取りあえず吟遊詩人さんの呼び名と
あと、どうしても最初に聞いておかなきゃならないことがあって…
[金萌葱の眸を見つめ、思い切ったように口に出す。]
あなたの望みは何ですか。
聞いておかないと、この先一緒に行動出来ないかも知れない。
場合によっては…
[左肩の令呪に手を掛け…使わずに済むことを祈った]
―西ブロック・拠点・キッチン―
[――さて、それから。
並んだ料理に、表情を緩めた。]
……ありがとうございます。
[ 祈りの形に手を組んで、
それから静かに少年と眸を合わせた]
いいえ、お気になさいますな。
あの様な戦いの後だ、休むほうが……大切です。
[それから、少し迷って
葡萄ジュースを選び。手元に置いてから向き直る。]
最初に、ですか。
――ええ、なんなりと。
― ??? ―
[暗くて冷たくて固い箱の内側。
故郷、ルペルモンドの牢獄の中。
枷をつけられては身動きもままならず、
太陽がどこにいるかも解らない。
ここで死を迎える。
私はここで死ぬのだ。]
[――、覚悟をしていた。
けれど、どうして異端の罪に問われたのか。
怪しげな手紙を送った罪、
と捉えられた時は告げられたが、それは身に覚えがない事。]
ならばその手紙を見て下さい。
そうすれば私が無実である事は――ッ
[正しい全てを告白しても、枷が外れる事はなかった。
故に、―――、このまま死ぬのだと、おもっていた。]
[真実は解らないが、メルカトルが聖地の地図を描いた。
それがひとつの原因であったという説はいまも残されている。]
― 南ブロック 古びた洋館 ―
[気がつけば朝になっていた。
血は止まっていたが、傷は完治には程遠い。
足に視線を落として、>>2:462親方から受けた傷が遅れて痛んだ。]
悪夢の原因は…、あなたのせですか?
[ふ、と口許だけ緩めてソファに横たえていた身体を起こす。
何個も作成した魔法道具はアーチャーとの戦闘で
半数以上破壊、半壊して修理が必要になっていた。
宝具を使用する程の力も戻ってきてはいない。
溜息を吐き、よた、よたっと、廊下を歩きみちるの部屋へ。]
[まだ眠っているみちるの顔を覗けば、
起こす事は避けて、そのまま家の外に出た。
近くにサーヴァントの気配を感じたら
すぐに引き返すつもりで、
洋館から近い位置にある小さな商店に入った。
食事を作るよりは何か買った方がいいと思い、物色をする。
芋好きのせいで、様々な芋のスナック菓子を
各種購入して帰宅する事になった。]
…ただ今戻りました。
[がさがさと音を立てて洋館に戻ると台所へ向かった。]
―西ブロック・拠点・キッチン―
[願いを尋ねる少年は真剣だ。
ともあれば、令呪を使うことも辞さぬ構えで。]
――……そうですね、
最初にお伝えしておかなければならないこと、でした。
[ 澄んだ声は紡ぐ。 ]
……私は、吟遊詩人。
物語を編み、歌い、語り継ぐもの。
私の願いは――この奇跡の場でしか出会い得ぬ、新たな物語との出逢いです。
数多の物語を、
忘れ得ぬ物語を、
――歌い続けるために。
[ 祈りのように、己の内の声に耳を澄ませるように、一度そっと瞼を閉じた。 ]
[台所で、みちるが用意していた様子を思い出し、
大皿を一枚取り出せば机の上に、どん、と置く。
棒状で手で食べやすい形状のもの。
芋を乾燥させたシンプルなもの。
太い指輪の形状の芋が沢山入ったもの。
それから、一番多くあった種類が
芋をスライスして揚げたものだった。
とりあえず並んでいた全種類の味を購入した。
同時に、みちるの可愛らしいお財布の中身が
減ったのは言うまでもない。]
― 1F北・オフィス街(ホテル) ―
…………、なるほど。
今朝の違和感はそういう仕掛けでありましたか。
[ランサーが樽を担いで戻ると、アルフレートは既に起床していた。
見張りの段におかしなことは無かったかと問われ、目にした空の違和感について報告すると、先日のアーチャーが墓標となった階層とは別に、更なる階層が解放された気配があるのだという。]
であるとすれば、新たな探索が必要である。
――ということでありますな。
[窓の外を眺める。
この階層にありて、高く在る天はまた一歩近付いた/遠退いた。
空を漂う雲の平穏さは、昨夜見た空とはあまりにも異なっていて。]
………。
なんでそんな芋尽くしなんだ眼鏡先生。
しかも全てお菓子か。
[お客さんが少ない居酒屋でやることもなしにルナティックテレビジョンで地上の様子をハイビジョンルナティック視聴中。]
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