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アレクシス に 1人が投票した
エリィゼ に 1人が投票した
ツリガネ に 8人が投票した
コトブキ に 1人が投票した
ツリガネ は村人の手により処刑された……
次の日の朝、アルフ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、隻眼の ミツル、千早、グレン、アレクシス、エリィゼ、クロロ、シエラ、ジロ、セシル、コトブキ、クルークの11名。
―朝/自室―
[シエラを医務室へ。
其の後に顛末を話して、朝に総司令に報告を通す。何らかの処分は免れないものだとは思ったが、何故か咎めは無く。其処で昨日A地区での襲撃の報告を受ければ恐らく無駄に処分なりで人員を裂きたく無いのだろう、と判断して。この調子ならクルークも大丈夫だろうか?
――まあ、今までの功績から今回のは無かった事にはして貰えたが。
次は無い、と冷たく言い放たれたその言葉に感じる何処か焦燥。
これ以上、居場所を失いたく無くて]
(…逆に一匹くらい泳がせて挙動なり動向を掴めないか、と思ったが)
(そう簡単に、上手く行かないか)
[一人、自分の部下でもあり――孤児院でも特に仲の良かった。
セシルの顔を思い浮かべ、何処かやはり甘さを抱えていたの自覚して。冷酷で残忍な総司令官側近、血も涙も無い存在には中々難しいようで。それでも、やらなけばいけない]
(――自分が結局可愛いだけか、)
[嘗ての自分は何処へやら。本当に、笑ってしまう。
嘲笑をその声に携えながら、デスクに立て掛けた妖刀に触れる。
孤児院を出て――生家へ。其処で、暮らしてた頃は存在にすら気付かなかった地下室を見つけて、あった――剣。]
―回想・3年前―>>2:116
[数多の死体を従えて歩く少女。腕を引かれて、共に歩む。彼女は頻りに兄を褒めそやすが、自分の力である自覚はないのだろうか。先程まで動きを止めていた身体は、危なげなく街の外へと先導する。顔色に生気を感じないのが恐ろしく見える。]
(霊魂を操る魔法……?本で読んだことがある。これだけの人数を操れるだなんて……
いや、それよりも。だとしたら、マオはもう……)
[沈黙のまま街の外に出る。安全な場所に来たからだろう。物言わぬ彼女の兄は崩れてしまう。思わず息をつめてから改めて彼を見る。跪いて生死を確認するのは憚られた。彼女が自分の力を理解しているなら、既に真相を悟っているだろう。
彼の死を確信してまず考えたのは、覚醒したセシルの処遇だった。この場に生き残りがいれば、死人の行軍は軍部の知る所となる。早急に手を打たねば、と。
とにかく今は、彼女が兄の死から立ち直るのが、何よりも先なのだが。かける言葉が見つからず、兄の身体を見下ろすセシルを見守る。今彼女の目には何が見えているのだろうか。]
ー三日目、交戦地区A近辺ー
[自国へと帰還しようと、移動をしている最中。
一人の女性と思わしき影とすれ違った。
最初は無視して行こうかと思ったが、どうにも気になる。]
[昨日も今日も電気を飛ばす魔法を使ってるし、今は長距離移動も魔法使いっぱなし。刀に電気纏わせる以外の魔法は消費が激しい。戦闘になったら防戦一方か、すぐに逃げるしかないが…]
…うん。確かめてこよう。
ここまで気になるってことは、きっとなにかある。
[クロロは、くるりとUターンすると、すれ違った影へと向かって行った。それが誰なのか知りたい…その一心で。
その影がエリィゼならば、何かがすれ違い、そして戻ってきたことに気づくだろう。]
─三日目/交戦地区A付近─
[まずはどれくらい兵士がいるのかを確認しようとここに来てみたが、これくらいなら大丈夫だろう。
兵士をあまりに多く置かれていると面倒だったが、そこまでではない。
一応協定を守っているのだろうか。だとすれば律儀なものだ]
……?
[誰かとすれ違ったのは分かったが、気のせいでなければ戻って来ている>>2のではなかろうか。
帝国の人間かと身構えて、大きな声で]
止まれ!
貴様、帝国の者か──……って…?
[向こうでは既に自分の裏切りは知られているはずだ。わざわざ戻ってくるということは、帝国の人間としか思えなかった。
刺々しい声は、その姿を見た瞬間消え失せて]
クー、ちゃん……?
[呆然としたように、彼の名を呼ぶ**]
―回想・3年前―
[>>1シエラの腕を引きながら、不自然なほどしきりに少女は兄へと話しかけていた。そして、返される兄からの言葉はシエラの耳にはなかっただろう。
物言わぬあなたの手を引き、普通の眼には物言わぬ兄が目の前で崩れる。シエラとセシルの後ろにもまばらに死体が倒れているのだろう。周囲の冷たい靄も水の力を持つ彼の魂が離れたことを表すかのように引いていった。]
[発露した魔力の大きさは十数年溜めこんだ故か、顔色をなくしてはいる物の、地を踏みしめて立っている。
じっと揺れぬ目が兄を見下ろして暫く、]
お兄ちゃん。 お兄ちゃん……
[ぽつり、ぽつり、 呼びかけても今度は彼女の耳にももう声は聞こえなかった。]
……。……シエラ……(何で守ってくれなかったの、何で私の方を守ったの、守ってくれたの)
[飲み込んだまま、しゃがみこむ。悲劇が遠い穏やかな日々の中、兄がよく礼拝堂で奏でていた曲を口ずさむ。欠けた指先を撫でて組ませて、]
……シエラ、悲しい?[ぽつりと問いかけ。
それから、間を置いて、]
シエラ、私は、賢くないから。どうしたらいいか教えて
―回想/生家・地下室で―
…黒いフランベルジェ?
[こんな空間がある事さえ知らなかったが――、冷たい石の空間に、雑多とした武器や魔道具や魔導書等、何だか怪しげな物が置かれてる中で其れだけはそれらの物とは別に台の上に置かれていた。
気になって鞘を掴めば――、]
――――ッ!!
[‟何か‟がぬるり、と冷たいものが這う様な感覚と共に、何か異質な力が流れ込んで来る感覚。一瞬、そのぞわりと寒気立って、部屋が一瞬重力を無くして――大量の物品が持ち上がる。暴走しかけたソレは一瞬で治まるが其れは何だったのか分からない]
[ただ、一気に何かの鍵が無理やりこじ開けられた気がした。
気味が悪くなったけれど、其の剣が気にかかって。自分の家のものだし、構わないだろう――と思って持ち出す。
それから、雑多だったものが更に散らかった部屋を暫く見回して、足元に落ちている本に目が行く。果たして、この部屋は何か――分かる手がかりがあるのかと思って。手に掴んだ本も、鞄の中に突っ込んで暫く、その部屋を探索した]
―闇の底―
[ふつりと、頭を過った光景があった]
[轟く雷鳴、白煙]
[横たわる絶命した剣士は、かつての儚い面影の残る]
―――――…ツリガネ?
[孤児院で共に過ごした温和な少女。柔らかな笑みは今でも容易に思い出される。
紅茶を淹れる特訓。辛い物の料理会。
彼女と過ごす穏やかな時間は、自分にとってはかけがえのない大切なものだった。
戦争が始まってすぐ、孤児院から連れ出されたという彼女。
争いとは対極にいるであろうあの娘を、何処へ連れて行くというのか。
その話を耳にして礼拝堂から慌てて正門へ駆けたが、既に少女の姿は何処にもなかった]
ツリガネ。
近くに、いるのですか?
[出来れば、此処で彼女には逢いたくないと思った。それはあの娘の死を意味するから]
…イリア様。
[意見を伺うように修道女を仰ぎ見やる。
そして、ゆっくりと歩きだした]
ツリガネ。 ぼくは、
[僕は今にも泣きだしそうな情けない顔で、彼女を探し続けた**]
―回想・二日目早朝―
「補佐官!クルーク補佐官っっ!大変ですっ!!!」
[荒々しく入ってきたのは役職上は自分の副官である男。
何事かと睨み付けながら視線だけで問うと、竦みあがりながらも口をまごまごと動かした。
エリィゼが、司教一人と隊長一人を殺害して逃亡したとの知らせだった。
更に「帝国に復讐を」との書置きもあったらしい。
昨日散々アレクに甘いあまいと言われたが>>2:42何処かで大丈夫だろうという根拠の無い自信があったため、聞き流してしまった。
己の甘さが招いた結果、裏切りと死亡者が出てしまった。
それも随分な痛手だ。しかしそんな事よりも、]
(……裏切りなんて、良くある事だ。)
[漠然と胸に残ったままの感情が酷く心地悪く思わず舌打ちを一つ。
それと同時にもう一人が飛び込んでくると、今度は参謀長からの伝言が伝えられる。
処遇が決まるまで、部屋にて待機せよ。*]
ー早朝・礼拝堂ー
シレス、あとは、よろしく頼んだわよ
[掃除を済ませたあと、"後任"のシスターの額にキスをする。一度、自室に転移する。]
…まさか…本当に着ることになるだなんて…
[修道服を脱ぎ、黒い軍服ーー幹部の印章が胸に刺繍された絹製の服を羽織る。柔らかいが、どうにもなれない。]
…あとはーー
[ジャコ…。愛銃"アリアとディーヴァ"に弾丸を込め、そっと、キスをする。]
愛しているわ…アリア、ディーヴァ…。
『ディアポート:クルーク』
[静かに詠唱し、ポータルを開く。ドアも使わずにクルークの自室に入った。]
…クルーク、起きてるかしら?
[完全に上官への態度ではないが、彼ならば問題ないだろうと。起きていれば要件を話しただろう。起きていなければ、彼のベッドに座り、起きるまで待っただろうか。]
―回想・3年前―>>4
[魔法が消え去る瞬間は目ではわからなかったが、強い魔力の気配の喪失で感じ取れた。
セシルが倒れた兄に呼びかける。街を出る道中も、彼女は絶えず話していた。もしかしたら彼も答えていたのかもしれない。自分の耳には聞こえない声で。霊魂を操る者は、同様に彼等と対話することができると聞いた気がする。だとしたら、肉親を失ったばかりの彼女には、なんて危ない力だろう。死後の世界に囚われてしまうかも、という自身の想像はすぐに否定される。彼女の兄が、それをよしとする訳もない。]
(ある意味、セシルが最初に魔法を使う相手がマオで、良かったのかもしれない。勿論彼の死がなければ目覚めることもなかっただろうけど。
……戦時中の今は、自衛手段があった方がいい。………生き残るために。
なら、今回のことはセシルにとって−−)
[ここまで考えて、思考を止めた。やめよう。彼女にとって何が幸か不幸かを決められるのは、彼女だけだ。他人が、守ることのできなかった自分がこんなことを思うべきじゃない。]
―早朝・自室―
[謹慎中とはいえ生活リズムが崩れる事はなく、いつも通りの時間に目が覚める。
ベットから降りて伸びを一つ。何時もならば完璧に整えられ一つに纏められた赤毛は珍しく解かれていた。
少しでもためてしまっていた書類仕事を片づけてしまおうと、小さな机へと向かおうとすれば、人の気配に思わず身構えた。
扉の開け閉めの音はしなかった。
暗殺者かそれとも。
何時でも攻撃できるように電気の塊を掌で軽く握りながら振り向いた先には>>8]
………普通に扉から入ってきてくれませんか?千早。
[素早く電気を拡散させながら苦笑を一つ。
しかし、彼女の纏っている衣服が普段と違う事に気が付けば、少しだけ目を見開き]
それとも、誰かに聞かれたくない用事か何かですか?
[赤毛を乱雑に乱した。]
─三日目/交戦地区A付近─
エリィ…なの…?
[足を止め、かけられた声>>3とともに、移動の勢いで脱げかけていたフードがぱさりと脱げた。
完全に顔が露わになったが、気にすることもなく。ただ呆然と、立ち尽くすばかり。
大鎌を持ってはいるが、どうみてもエリィだ。この五年でエリィも大きく、強くなったのだとわかる。
こちらも怪しげなマントとフードを身につけちゃいるが、エリィも同じ気持ちだろうと思い、気にも留めなかった。ただ、今はエリィと話したい。]
エリィ。今まで無事でよかった…!
僕ね、エリィから貰った花は全部持ってるんだよ。
全部…僕の宝物さ。
[胸ポケットから出して広げてみせる。今から昔まで手紙と一緒に送られてきた花達。そしてその中には、クロロが孤児院にまだ馴染めなかった頃に送られた、一輪の花も含まれていた。**]
―回想・3年前―>>4
ごめん、セシル。僕にも、自分が悲しいのか、わからない。涙も出ないんだ。
[泣けないのは、全てを投げ捨てる訳にはいかないからなのかもしれなかった。新しいセシルの居場所が必要だ。孤児院に居続ければ、有無を言わせず、研究所のモルモットや殺戮兵器にされかねない。一呼吸ついて、彼女に向き合った。]
マオが死んだのは、……僕の責任だ。三人の中で、僕だけが力を持っていた。知っていたのに守れなかった……。
だから、今後の君のことは僕が面倒を見るよ。マオの代わりに。幾つか考えはある。でも、君はどうしたい?僕のできる限りで叶えてあげる。
[マオの欠けた指で組まれた祈りの形。彼なら妹の未来に何を望むだろう。]
―朝/自室―
[頭の中に、過去の事をぼんやりと描く。
そう言えば、本の他に――一冊。
ノートも一緒に執務室の鍵付のデスクの中に封じ込めてある。
その中に書いてあったのは、両方共、呪術や伝承の類。
どうやら顔も覚えてない父の記したモノであった様だった。]
……呪い、ねえ、
[ぼそり、と呟いてはまた推し黙る。
この剣に触れてから――あの声が聞こえる機会が増えたのは、]
(……気のせいだ。俺は、違う。そんな訳無い)
[その事について考える事を放棄して。また昨日の事を思い出す。
シエラの魔力暴走の事は伏せておいたから彼女が処罰を受ける事は無いだろう。だからてっきり受けるかと思ったのだが、やはり余計に拍子抜けだったが――受けたのは同時に安堵でもあった。]
―闇の底―
[涙というものを流した記憶は、そもそも生まれてから1度もない。感情が希薄なのだろう。何処か心が欠けているのだろう。
その僕がどうして、今]
ツリガネ。
……見つけました。
[彼女の姿を見た途端、眼から涙があふれてきた。
こんなことは初めてで、どうすればいいのか分からない。困ったようにおっとりと眉を寄せても、涙は止まってくれそうもない]
ツリガネ、僕は。
ごめんなさい。
[ツリガネは体格こそ小柄のままだが、少女から大人の女性へと成長していた。あの時見えた亡骸は、間違いなく彼女のものだったのだろう]
貴女に、此処で、逢いたくはなかった。
でも、また逢えたことを、嬉しく思ってしまいました。
…ごめんなさい。
―回想/数日前・帝国同盟 基地の外−>>2:56
[予想通り、かつての孤児院仲間だったらしい。始めは昔を懐かしむような話し方をしていたが、やがて演技を諦めたのか表情を一変させる。演技なんてしないのは評価してくれてるってことかな、なんて思いながら口を開く。火球を小さく収めたのは、本心を見せてくれた彼への僕なりの礼儀だ。]
やだな、これ位挨拶だよ。久しぶりなのに、そっちこそ随分柄が悪いじゃないか。
[悪態を隠しもしない彼が言うには、どうやら情報交換が目的のようだ。>>2:58それはそれでいいとして、自分が女神を心底崇拝してるだなんて思われるのは心外だ。]
君は女神を嫌っているように見えるけど……。
[挑発するように胸元の紋章を撫でる。珍しく饒舌だった。多分かくいう彼の方が、自分よりも遥かに女神に縛られてるように見えて、つつきたくなったのだろう。]
"嫌う"って行為が、そもそも女神の存在を肯定してるとは思わないか?女神なんて、人間が造ったただの偶像だよ。人間の空想の中にしか存在できない。
女神を消したいなら、その不当性を述べた方が利口なんじゃないか、って僕は思ってる。
[まあ、そんなこと証明する資料は、殆ど処分されてるんだけどさ。と続けながら、紋章に軽く爪を立てる。憎いと思うこともない。憎むべきも恨むべきも、相手は人間しかいないのだ。]
僕は今も昔も無神論者だよ。色々便利だから今の地位に落ち着いてるけどね。
で。僕は、そんな頭の腐った聖職者な訳だけど、情報交換する?
[彼の女神に反抗的な態度からも、恐らく独立組織の人間だろう。ああまで煽ってくるのは返しを期待してのことだろう?とばかりに嫌味に返してやる。]
―回想―
[3年ほど前のある日、僕が死んだ日。
セシルとシエラと連れ立って町へと出かけていた。
何処か楽しそうな二人の様子を、最初は微笑ましげに見守っていた。
町について程なくして、間が悪く其処は戦場と化した。
最初に思ったのは、二人を護らなくてはということ。シエラの魔法の才覚はもはや議論の余地もない。だけど、自分は年長者だ。無力であっても二人を連れ帰る責任がある]
――――…セシル、シエラ。
逸れないように、付いて来てください。
[妹の手を取り、シエラと共に町を駆ける。
喧騒は混乱を極め、もはや敵味方の判別も困難なほどだった。戦闘をかいくぐりながら何とか大通りを抜けかけた、その時]
[セシルへと振り下ろされる剣が見えた。
妹が死ぬことなど、考えられなかった。怖かった]
(―――――…させない)
[一切の躊躇なく放った水槍は、相手が訓練された兵士であったとしても虚をつくのに十分だっただろう。
兵士は絶命し、妹へ向かっていた剣は軌道を変えてからりと地面へ落ちた]
…………っ。
[そして、次の瞬間。別の兵士に剣で背後から胸を貫かれ、眼前が真っ赤に染まる。
これが自分の血であること。もう自分は助かりようがなさそうだということ。理解するまでに多くの時間はかからなかった]
[体がぐらりと崩れ落ちる]
(にげて)
[肺をやられているのか、伝えたい言葉を紡ぐことすらできない]
(はやく、にげて)
[胸が重ぐるしい、焼けるように熱い。周囲の状況が、よく分からない]
(…いきて)
[祈りともつかぬ願いを込めたまま。彼は生涯を閉じ、永久の眠りについた。
筈だった]
[それから、程なくして]
………。
[彼は屍として蘇った。妹の力で、僅かな間だけ、最後の仕事をするために]
(ごめんね、セシル)
[そっと妹の頭を撫でる。自分の指が欠けていることにそのとき気づいた。彼女が大事にするよう言っていたのに、と少し申し訳なく思う]
(とにかく、逃げよう。
君とシエラは、生きなくてはいけない)
[先導するように、二人の少女を戦場の外へ]
[道中、妹へ語りかけた言葉は、何処まで届いていたのだろう]
(セシル、僕は、あまり良いお兄さんではなかったね)
(悲しい思いをたくさんさせて、ごめんね)
(うまく守ってあげられなくて、ごめんね)
(…君の幸せを、何処からでも、願っている)
[役目を終えた体は崩れ落ち、今度こそ動かなくなった**]
―2d夜/完全独立組織拠点地>>2:111―
[エリィゼの答えを聞けば、成る程とゆっくり頷きながら]
ん。決まりだな。
せいぜい、疑り合って消耗すればいい。
俺らが動ける隙も作れる。
派手にやってやろうぜ。
[作戦成功に勢い付く連合国側に水を差すのも、態勢を整えようとする帝国側の足元を掬うのも小気味いい。少数精鋭ゆえに数では負けても、混乱した状況になれば各々の能力を効果的に活かせるだろう]
――帝国の、地位あるやつを仕留めた帰りだ。
連中も刺激されてるだろうし、疲れも残ってるだろう。
[「退き時を誤るなよ」とエリィゼを遠まわしに気遣いながら、自分も頭の中で行動の準備を始めた]
―回想/数日前・帝国同盟 基地の外―
あァ?
ニコヤカに本日はお日柄も良く…なんてやる理由がどこにあるってんだ。
[火球が小さくなったのを見て、拳銃は身に帯びたまま交渉の意思表示として手ぶらの両手をひらりと翻した。挑発するよう紋章を撫でる手つきにイライラと歯噛みしながら、ふんと鼻を鳴らす]
そりゃ、性悪女を「我らが母よー」なんて抜かせる精神性と比べりゃ「嫌ってる」ように見えるだろうな、っ……。
[続く言葉>>15には、グッと唇を噛んでシエラを睨み返した。
"好き"の反対は"無関心"とよく聞くが、確かにその指摘は痛いところを突いている。
子供たちを弟妹のように平等に愛した修道女のイリアの存在や孤児院の思い出が心にある限り、それらを想いながら生きていくためには『女神』に争いの因を求めるほかないという感情と『女神』を排除せねばならないと考える理性>>2:77は、下手な信者よりハルモニアの存在の大きさを肯定している証拠だった]
――…ハッ、聖職者サマのくせに随分冷静でいらっしゃる事だ。
全ての因は女神像の消失にある……五年だ、猫も杓子も探し歩いて見つからないのは、人間のせいとは思わねえ。有難いお恵みのおかげなんじゃねえの。
……ハルモニアを祭り上げる盲目的な信仰さえなければ、外交上のトラブルは起きたろうがここまでどうしようもない有様にはならなかったはずだ。俺は、お前らを人の数に入れちゃいない。
[女神が空想・偶像であると言い切る事が出来ず、屁理屈を捻って聖職者と女神の教えのせいだと憎まれ口を叩く。この冷静さは昔の印象と変わらない。…そんなシエラが、今や聖職者? 違和感を覚えつつ]
……。
……え?
[嫌悪と反発をぶつけんとさらに言葉を重ねようとしたところで>>16]
い、色々便利だぁ……?
どういう事だよ、おま、――。
[資料の乏しさに加え、女神への憎しみを抱く独立組織では、せいぜい各地を回った時に集めた土着の伝承と一般常識程度しか情報を持っていない。聖職者らの事情についてはかなり手薄で、情報に関しては欲しいところであったが、動揺に言葉を詰まらせる]
[その発想はなかった。
自分の中の聖職者観がグチャグチャになる。これをどう解釈して交渉に繋げるべきか即座に頭を働かせねばならないのに柄にもなく動揺しつつ、戸惑いがちな視線を向けた]
―回想・孤児院―
[女神像が消え少しの時が経った頃、珍しく来客があった。
その顔を見て目を見開く。]
何か、ご用でしょうか?
[自分でも驚くほどに冷たい声が出た。
ただ無表情に彼を睨みつける。
かつて自分を捨てた人。
「着いて来い。」言われた言葉はそれだけだ。]
[叫んでいたかもしれない。
魔法で抵抗したかもしれない。
その全ては無駄であった。
引きずられるようにして孤児院を離れていく。]
私にはまだ、やることが……。
[頬を涙が伝う。
それが、最後に泣いた記憶。]
―午後/拠点B―
[今日の朝に飛んで来た伝令によるとツリガネとアルフを始めとする兵が殺されたのは帝国の仕業だという。その後会議がまた新に一つ。
その会議でなされたのは主に早急な新な軍備が必要である事。]
(しかし、やってくれるモンだな。停戦即日?)
(何だって良い。――潰すだけだ。帝国の名の下に)
[移動用の魔導具から降りる。本部では無く、幾つかある内の、交戦地帯B地区付近にある簡素に組み上げられた急ごしらえのB拠点。普段自分の様な地位は滅多に戦地に出るものでは無いが、一部の上層部は自分の妖刀の『性質』を知っている故に表に出る任務を自ら引き受けても特に文句を言う事は無い。
まあ、死ぬ様ならそれ迄――という事だろう。
それでも今日のは昨日の失敗と、自分の『もう一つの』性質があるからだろうが。恐らくこちらの方は孤児院の皆も知らない、それこそ総司令付近やそれ以上の者しか知らない。]
……まだ此方に攻め込んで来る気配は無いが…、
…兵も物資も足りてねえな。後で要請しねえと。
[指令としては拠点Bの軍備状況とその補填。
其れから策を講じて――人員の補填と言えども兵は有限。
中々全隊の配備状況のバランスを保つのは難しい。
ある程度確認すれば、腕時計を確認しては針が示すのは2時少し前。]
(――そろそろか)
[その指令とは別に、そろそろ形を付けなければいけない問題がある。
これ以上スパイに好き勝手情報を持ち去られる訳にも行かないのだ。
泳がして情報も得られはするが、先のA地点の様に先手を取られる方のデメリットは痛い。]
……セシル……、…やるしかねえ、か
[一度呟いて。またその瞳に影を差す。出来るだけ感情を排除しないと、不意を突かれるだけだ。昔の思い出なんて思い出すだけ――枷になる。それでも完全に抑圧なんて出来やしないのだが。]
[妖刀に一旦手を触れれば、別の‟何か‟が込上げて来る様な感覚と、殺しに対する迷いが少しでも引いていく様な気がして。『こういう時』はいつも剣に手を触れるのが彼の通例だった。]
(――行くか、)
[B拠点の倉庫付近にセシルを呼び出している。どうせ気付かれたならば、誰かの手で処分されてしまうならという気持ちもあって。彼女が連合と繋がっているのは裏が取れていた。其れは自分と裏で秘密裏に動かした兵しか知らないが。総司令に泳がせる旨は報告さえしていたが―――、それも始末しろとの仰せだった。]
(何だか今日は気分が乗らねえが…、いつもと同じだ)
(『唯の裏切者』を『処分』するだけ。ただそれだけさ)
[瞳が揺らぎかけ――、それでも感情の無い、冷たさのある金の色を保つのみである。B拠点内から倉庫へと、足を向けては向かって。彼女が来るのを待つだろう。]
…執務室に突然現れるのだけは勘弁してくださいね。
[そこへと戻れるかどうかすら怪しいが。
彼女に近くの椅子へ座るようにと勧めながら話を聞き進めていけば>>14
嫌な予感にツリガネとエリィゼ。
思考を巡らせながらも机から一枚の報告書を拾い上げた。]
ツリガネは行かせたようですよ。
外交部の交渉担当の人間……アルフ達を隠密に護衛しろとの命が下っていたはずです。
報告もまだ上がってきていませんし……たまたま転移できなかっただけなのでは?
[そういえばそろそろ報告が来ても可笑しくない頃ではあるが。
交渉が長引く事なんてよくある事だと、どこか微妙な引っかかりを覚えながらも口にした。
そして、もう一人の、自分の部下の事へと話を進める。
時期に知れる事、いや彼女はもう知っていて聞いてきているのかもしれない。]
後は……エリィゼですよね。
帝国同盟の領地内に居ないのは確かですよ。
行方知れず……いえ。
裏切り者、ですから。
[一瞬悲しそうに瞳を伏せる。しかし次の瞬間口元には微かに笑みが浮かんでいた。]
[彼女の優しい声も、柔らかな微笑みも、酷く懐かしいものだった。
けれど何処か悲しげなのは、僕が泣いてしまっているからだろう。早く泣き止みたいのに、涙の理由も分からず。嬉しいのか、悲しいのか]
……あの日、君を、行かせたくはなかった。
[想いは沢山あれど、それだけ伝えるのが、やっとで。
僕の涙を拭う彼女の指先。その存在を確かめるように、恐る恐る、自分の手を重ねる。許されるならば、そのまま、彼女の小さな肩に頭を預けて]
すみません。
少しの間だけ、こうしていても、良いですか。
すぐにいつも通りに、戻りますから。
[祈るように、囁いた**]
ー回想・訓練所ー
[ジャコ…。マガジンを変える。大分慣れてきた。2丁拳銃が選ばれた理由は、魔力消費の激しい空間魔法との相性が良いことと、重火器を扱えるほど力がないためだった。]
『ディレクトリ・ポート』
[銃口にポータルを作る。ダンダンダンダンダンダン3発づつ的に向けて放つ。弾丸は、まっすぐ"飛ぶ事なく"、"正確に"的の中心を射抜く。的の近くに、指向性ポータルを作り、ポータルからポータルへと転移させたのだ。その有効射程距離は、557(100)m。銃の射程距離と、千早の魔法の行き届く限界距離だ。]
[いつだったか。クルークが千早に軍服を渡したのは。射撃の腕…というよりは完全に魔法の力なのだが。それを見込んでなのかもしれない。最初は断ったような気がするがどうだったか。]
…着ないことを願うわね
[乾いた笑いを浮かべる。人を殺めたことがなければ、殺めるつもりもない。銃だって、逃げるための手段の一つとして練習しているだけだった。]
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