委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「ご、ごめんなさい。お断りせずに保留にしたままだった……」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「そ、そう？　そう言ってくれると嬉しいけど……でも、なんでケーリーに投票したの？」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「そっか……じゃあ仕方ない、のかな？　でも姉さんが生きてて良かった！」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「ううん、姉さんこそいつも大変だよね。ご飯くらいいつでもつくるからね♪」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「姉さんが私のことを心配してくれるのと同じくらい、私も姉さんのことが心配です！」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「だから、姉さんも自分のことを大切にしてね（怒ってる絵文字）」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「うん、おやすみなさい。姉さん！」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「ティナ様　昨晩はありがとう。急な質問で驚いたと思う。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「お前から手紙をもらい、そして例の本を読んだせいもあってか、悩んでいる。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「俺は恋愛というものについて、これまであまり真面目に考えてこなかった。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「もともと曖昧なものだとは思うんだが、一体どういう気持ちなのか、少しでも理解できればと思った。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「唐突で、しかも難しい質問だったろうに、真剣に答えてくれて、とても嬉しい。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「恋をすることそのものが貴重で、相手がその気持ちの中心にいる……なんとなくわかる気がする。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「俺にも大切なものはある。俺自身、と言っては語弊があるな。俺の背負った生き方そのものというか。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「お前は決して子供じゃなかった。だからもう気づいていることと思うが、正直に言おう。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「俺は人狼だ。生まれたときからずっと、人を喰らって生きてきた。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「人狼であることを失って、俺が俺でいられるのか。情けない話だが、自信がない。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「他にもいろいろと悩みはあるが、その前に改めて、お前の気持ちを訊きたい。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「お前は、人狼に恋をしてしまった。お前が告白している相手は人殺しだ。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「それでも、気持ちは変わらないのか？　つらい質問で、すまない。　ケーリー」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「ティナ様　ありがとう。幸せにするという言葉、胸に響いた。お前は、どこまでも本気なんだな。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「お前は自分のことを頼りないと言う。正直、俺も最初はそう思った。だが、そうじゃない。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「お前は誰よりも強い。そしてそれ故に、誰よりも臆病だ。そのひたむきさと不安がお前の力なんだな。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「俺は人を喰らう人狼だ。いつも生き残ることだけを考え、死の影に怯えながら生きてきた。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「だがお前は、命がけで俺に思いの丈をぶつけてきた。最初は信じられなかったが、いまはただ羨ましい。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「お前は愛のすばらしさと言うが、たぶんそうじゃない。愛に生きるお前自身がすばらしいんだ」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「そしてそれはもう、教えてもらった。おそらくはお前が、一番望まない形で。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「正直にすべて打ち明けよう。俺は、お前を利用するつもりだった。今もそうすべきだと思っている。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「だがお前が命がけで愛をぶつけてくるのなら。俺も命がけで、一対一でお前に答えなくちゃいけない。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「俺には、好きな女がいる。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「お前なら、お前にだけはわかるだろう。それを失うことが、どれだけ恐ろしいことなのか。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「今晩、俺はお前の求婚を断る。もしかしたら襲撃するかもしれない。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「だが、幸せにする、と言ったな。俺は知っている。今までお前の言葉に嘘がなかったことを。」

不良学生 ケーリーは、泣き虫 ティナ「お前に本当に、俺を救う力があると言うのなら。その力で、俺を止めてみせろ。　ケーリー」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「え？　襲うってどういうこと、姉さん」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「ごめんなさい。姉さんに隠し事はなしだよね。……どうしてわかったの？」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「そっか……。ごめんね姉さん。私、姉さんのこと裏切ってるよね」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「姉さんは私たち生徒を守るためにここに残ったのに、私がその原因だったなんて」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「それにずるいよね。こんな言い方して、姉さんにそんなことないよって言わせようとしてるもの」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「でも……う、うん。わかった。ちょっと混乱してるけど、考えてみるね」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「ね、姉さん……あのね。ちょっと相談したいことがあるんだけど」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「と、友達の話なんだけど！　その、親友の女の子が好きな男の子に告白されちゃった女の子がいて」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「断ろうとは思うんだけど、親友の女の子があなたを好きだからって理由は」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「なんだかずるい気がするの……というか、いまいち伝わってないみたいで」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「そ、その……こういう時って、どうしたらいいのかな？」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「ご、ごめんね。その、こういうことって姉さんしか相談できなくて……」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「ご、ごめんね、姉さん！　すっごく迷ったんだけど……でも、姉さんなら答えてくれる」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「と思ったら止められなくて……ごめんなさい。私なりに一生懸命考えてみます。本当にありがとう」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「姉さんお願い！　ケーリーには入れないで！　票をティナに入れてほしいの！」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「こんなのずるいって分かってる！　でもお願い……ケーリーを助けて、姉さん！」

委員長 シャルロットは、教師 クラリネッテ「わからない……。わからないけど、考える時間が……」