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はい。まだ、二、三日は持ちそうです。
そういえば。お隣のおじいちゃん、薬使えば使うほど効くと思ってるみたいで、飲まないで人にあげちゃうんです。どうしたらいいかしら……。
[それから、頬を赤らめて「お腹の調子と味は大丈夫ですよ!」と付け足した。
杖にもたせかかって、穏やかに対面する]
[診療所も街も生と死に近くて、何かにつけて想わずにはいられない。
医療者として、そういったものに触れ続けるのはどんな感じなんだろう。
死ばかりを考えて足を止めてはいけないと分かってはいるけれど。
フラットをじっと見つめながら、他愛ない会話を噛み締める]
へぇ、桜ですかっ?
向こうの方は、最近あんまり行けてなくて。
[くるくると、気づけば巡っていく時間]
季節感があやふやになっちゃってたけど。
なんだか、懐かしくていいなぁ。
[桜が咲いて散り、葉が芽吹き、やがて散っては雪が降る。最早どこまで続くか分からないけれど、そうした流れを思い浮かべて目を細める]
わぁ、夜桜……。
ぜひ、見に行きたいです。
あの、急患がなかったら、一緒に。
早く歩けないから、時間がかかっちゃうかもですけど。
[残る時間が幾ばくかは知れない。
たとえ桜が散るまでのような短い間であっても、この時を大切にしていきたい*]
/*
ひろいん力がたりない
深刻な女の子成分不足。
「どうせ滅びるんだから皆先に楽にしてあげるね!」系の狂キャラとか赤読みたくて喋れない少年キャラとか考えてたけどそれはそれでうまくいかなそう。
最初はシスコンでネガティブな修造みたいな男でいこうかと思ってたけどテンションの維持が無理すぎた。
ええ、いいですよ。
できたら、飲み物なんかも持って。
[少し笑ったが、びしりと指を立てた。]
ただし。
痛みや熱が出たらすぐに帰りますよ。
健康第一ですから。
[杖がふらつかないかちゃんと見て、そう言った。
この様子なら、無理しない限り大丈夫だろう。]
ひょっとしたら、もう一度くらい。
桜は咲くかもしれませんし、ね。
[別の患者の様子を聞かされれば、
直接行って説得しなくてはならないなと思いつつ。
訪れるべき患者がいることに安堵する。]
――明日の季節は、何でしょうね。
[夏だろうか、冬だろうか。
嵐でも来るかもしれない。
それでも、不安にはならなかった。]
……と、夜だと危険ですね。
[ロマンを優先させて少女を危険な目に遭わせるのは本意でない。
夕方にしましょうか、と訂正した。]
念のため言っておきますけれど、
その、夜間は上着など着ていた方がいいです。
……女性は特に、危ないでしょう。
[ぽつりと付け足す。
出過ぎたことを言ったような気もした。*]
うーん…温かいのと冷たいの、どっちがいいかしら。
[飲み物を運ぶポットを借りる算段をつけながら、真面目な忠告にふわふわ笑う]
はーい、先生。
いい子にします。
あ、そっか。
何もかも先が見えないけれど、そういう風に考えるとちょっと楽しいですね。
願はくは、穏やかな日和でありますように。
[身を寄せ合う人々の、安らかな生活を願う]
[危険、というのは尤もだったけれど、なんだか少し残念な気がした。
けれど、逢魔ヶ時の夢と現が曖昧になる時間なら、なかなか話せずにいた事を口に出せるように思えて、そっと頷く]
……?
そんなに冷えるかなぁ…。
――ぁ、はい。
[お転婆なこども扱いが大概だったから、なんだか面映ゆかった]
え、と。準備してきますね!
[準備を整え、ショールを巻き付けて。一歩一歩をゆっくり進む。
暮れかかった淡い光のなか、何気ない会話をして少し躊躇ったあと、静かに切り出す]
――何も分からなくなっちゃう前に、話したいなって思ってたことがあるんです。
あの。
あの日の……浜辺のこと。
あるから、ずっと考えてて。
一人ではどうにも出来ない気がしてきたから、少し、頼ってしまってもいいですか……?
[虹に魅せられ変わり果てた神父と、それに立ち向かった男を思い浮かべる。
同じ時を過ごしたフラットと話せたら、少しは思いを整理できるのではと*]
[一瞬だけ、足が止まる。
少女を見ようとするのは思いとどまった。
――あの日。
悪夢のように、消えてしまった諸々。
夢ならば消えなかった人。
夢ならば残らなかった傷。]
あれは――何だったんでしょうか。
本当にあったことなのに……遠いみたいで。
[詳しく尋ねなかったのは、逃げるためではない。
原因を聞いたとしても、理解も訂正もできないからだ。]
――到着が遅くて、すみませんでした。
それと……
見苦しいものを、お見せしました。
[「頼られる」前に、少女に向き直る。
頭を下げて、次の言葉を待った。*]
滅びとしか思ってなかった虹色に、救いを見出だしていた人もいて。
――こんな状況で、何が正しくて何が悪いと、言い切れるだろうか?
まるきり人のような擬人、異形と化した人のように。
あの日さいなまれた熱のように。
曖昧で、複雑で、とても難しい。
[言葉を待つ姿に、歩みのようにゆっくりと口を開く。自分でも、まだ整理出来ていない事を]
――あの日。
集積体の元へ行くと聞いていたジムゾンさんと会って。
私、てっきり彼もリュミエールさんみたいに戦いに行くんだと思ったんです。
それで、集積体の事を話して。
あれは神じゃないって。そう言ったら――。
[震えないように、お腹に力を込めて続ける]
ジムゾンさんは、……ああなってしまって。
後はご存知の通り、トレイスさんも――。
[浅くなる息を、意識して吸う]
引き起こしてしまったこと。
巻き込んでしまったこと。
どれも、一人で抱えているのが、重たいんです。自分や、誰かのせいにするのも。
[あの日助けられた時のように、フラットの袖をきゅっと掴む。うまく、考えていることが伝えられるか、自信がない]
でも、これまでみたいに逃げていてはいけない。
こうして生き延びた以上、まっすぐ見つめないと。
いずれ、何もかもが虹色に染まってしまうのだとしても……。
私に泣く権利なんてない。
一生懸命歩き続けて、最期まで、笑ってないと。
――毎日海に出る度、虹色に惹かれたこともあったんです。
海の底に皆がいるんじゃないかって。いっそ行ってしまえばと。
……ジムゾンさんや、リュミエールさんが撃ったアレは、私の末路でもあって。
[俯きがちな顔をあげる。進むうち、風に乗って花弁が運ばれてくるのが分かった]
もう、死ぬのは怖くないの。
いつ来るかは分からないけれど、大切なものの傍で迎えられるから。
――ただ、重たくて。時々歩けなくなってしまいそうで。
いずれ虹色から逃れられなくなる時が、怖い……。
[重たいものを吐き出すことは、一方的に荷を押し付けることにも似て、ずるいような気もしたけれど。
ふぅと息をついて、まとまらない言葉を途切れさせる]
嫌だったら、嘘でもいいの。
夢か本当か分からなくなってしまう最期の時まで、ここにいていいよって言ってほしい。
……時々でいいから、傍に、いさせて欲しいんです。
[散っていく桜のように儚く朧な気持ちで、一人で抱えきれない思いを告げた*]
[袖を掴む手が震えているのを見逃すほど、鈍くはなかった。
その手に自分の手を添えようとして、止まる。
七色に憧れたことはまだない。
きっとこれからもない。
だから、下手な台詞を投げかけることはできなかった。
時折頷いて、相槌を打って。
桜が散るようにはらりはらりと感情が舞う。]
[永遠なんてなかった。
神なんてものもいなかった。
少女の支えになる自信もどこにもない。
それでも、この細い腕を振り払うつもりもない。]
最期――か。
いつやってくるか、分かりませんよ?
……でも。
人として、貴方が存在し続けるなら。
それも、できるかもしれません。
[少女が求めているのは恐らく、
できるかできないかの話ではない。
しても許されるか否かの問題だ。
やんわりと、一度受け止めて、微笑する。
こうやってすり替えるような卑怯な真似も覚えた。
今はそんな答えでも良いのだと思う。]
――やってこないことには、分かりませんね。
[まるで、終末が恋しいみたいだ。*]
…………どうして、この星に?
[のりものの外に、光を感知できない。
しかしアレは、この星の条件下で発生するものではないはず。
思考がぐるりと巡った。*]
――彼岸の浜辺にて――
ようこそ彼岸へ………いんふぇるの言うた方が通りがええか?
[男は神父がいつからここにいたのか知らない。
声が聞こえたから応じた、ただそれだけの話。
ここを“いんふぇるの”と称したのも、自らの放った火炎弾が、
おぞましい七色のエキセントリック生命体を燃やしていったから。
その勢い地獄の業火の如し]
本当にあったのかーなんて、神父の言うセリフとは思えんなぁ。びっくりや。
つーか何であんたこっちに来とるん?
/*
>>*3
「永逝の条理」は、これからは「昏い歪み」と呼ばれるのか…変化しても悪そうな集団でござる…。
と思っていましたが、これ違う。「昏い歪み=ブラックホール爆弾」だ!(汗)
*/
そう、ですね。いつだろう――。
[最期。
いつか来る。来るのはいつか。わからない。桜はとてもとても綺麗で、あっという間に過ぎ去ってしまう時間のよう]
……本当に?
出来る、かな。出来たら、いい、な。
[夕暮れと宵闇が溶け合い、すべてが曖昧になった空間を、桜が舞う。
集積体がやってきて以来、夢と現とは反転したように、あるいは境が曖昧になったかのようだった。
あの日も、熱と現実味のない展開に翻弄されていた。フラットの言葉を聞きながら、朧に微笑む]
――やってこないことには、って。
まるで……。
[いつか来る終末を想う。
自分を保ったままで、虹色の向こうに青い海を見ることが出来るだろうか。
はっきりさせてしまうのは、怖くて。
柔らかくすり替えられた言葉を曖昧なままに留めて、静かに隣で桜を見上げていた。今はまだ、それでいい気がした**]
――彼岸の浜辺にて――
[神に焦がれたその身を焼かれ、永遠の眠りについたらしい。しかし、どうやら神はそのまま静かに眠らせてくれないようだ。
天に召される事は無く、魂は浜辺に留まった。何故そのまま消え行く事を許してく無かったのか――、絶望した。
後ろから男の声が聞こえて、力無く振り返る。]
ふふふ、地獄ですか。まあ、私には相応しいーーのでしょうね。
[どうやら、幾人もの人の命を奪って来た……らしい、自分には天国は行けないだろう。男がいんふぇると言うのに思わず笑みが溢れる。
なんだ、お気づきじゃないんですか。貴方が此処に寄越したのでしょう。
[この彼岸の浜辺にて、自分の身体はまだ燃え続けている。その炎の中で銀製の十字架が光っていた。]
[銀河の中央に溜まっている昏き歪み、昏き河。
その系質と同じものが、雨だれとなって現れては消えた。
その事自体は、宇宙で常に起こっている。
タマールとハーディが、其れに興味を持ったのは、それが暖かい雨と同じく意図を感じさせるものだったからだ。]
いつ来るか分からないなら――
いつやってきてもいいようにすれば良いんです。
[そう言って、少女に笑いかけた。
待ち遠しいような、切ないような、
先が選べないまま幕切れになってしまうような。]
また、雪が降るといいですね。
[終末まであと何日だろう。
降雪があっても過去が変わらないのは分かっている。
過去をたどれないことも。
雪が降れば――また銀の煌めきと、
気持ちだけでも懐かしいところに帰れるような気がして。
桜の花弁を受け止めた。
そこにはない青い空を仰いで。**]
[静かに目を閉じれば。
広がるのは、青い青い空と、海。
懐かしい場所と、人]
いずれまた、会える時まで。
私はここにいるよ。
[なんだか、少し泣きそうだった]
[タマールが思索に耽っていた時だった。
異種知性体にとって快適な環境が、《のりもの》の直ぐ傍で広がった。其れは、《のりもの》と同じく、人類で言えば暖かい毛布で包まれるような安らぎを感じさせるものだった。]
/*
同じくように故郷を思っても、浮かべる風景は違う。終末への思いも微妙に違う。みたいなすれ違いいいなぁ派。
もっとキャラ立てていろんな人と話せばよかったなぁ。正直「浜辺の少女」の称号からの一発ネタすぎた。
いろんな方のRP見られてとっても楽しかったです!
何やて?
[神父の言葉に怪訝な表情になる。
こっちには数メートル級の大きさの、
エキセントリックな姿形の生物を撃って燃やした覚えしかない。
それがどうして眼の前の神父を彼岸に送ることに繋がるのか―――]
………………まさか。
[ざり、と足音を立てて浜辺に転がる焼死体に近付く。
これは自分ではなく、ここにあるのが不思議な代物。
燃えているそれから銀に光る何かを掴んで引っ張り出す。
手袋のおかげで熱さはあまり感じなかった]
…………あぁ、
もう一度、調べましょう。
もう一度、この星系と近隣の星系まで思考を伸ばし、隅々まで調べ終えてから出発を行います。
[仮に生命体が居たのであれば、異種知性体は不法侵入を侵した事になる。しかし、再度の走査後出された結論は、やはり未だ解明されえぬ自然の摂理が齎したものと出された。**]
そういうことかいな。
[神父の言葉の意味を理解した男の表情は清々しいものだった]
そんじゃあ、………一発殴られてくれ、な。
[燃えている身体から引っ張り出した銀の十字架を右手に握りしめると、
男はくるりと向きを変え神父に向かって飛びかかった。
微笑んでいるように見える表情がどう変わろうがお構いなしに、
右手で神父の胸ぐらを掴み、左手で一発喰らわせた。
無論グーの手である**]
[結論から言えば、擬人の行いは集積体に多大な影響は与えられなかった。集積体の姿を著しく変化させ、多胞の球体から、紐を捻るような姿に変化させもしたが、最後には球体の姿に戻ってしまった。]
[男は全てを悟ったらしい。その手には銀の十字架が握られていた。
男は 意気盛んに飛びかかって来た。胸ぐらを掴まれ、男から重い拳を食らう。その間…は無防備にさるがままだった。
…の身体は意外な程軽く、勢い良く浜辺に飛んだ。**]
[しかし、一つだけ変化があった。
それまで、地球上を緩やかに膨脹収縮収斂しながら不規則に移動していた集積体は、海辺の街から辛うじて見える海上で静止した。]
[しかし、一つだけ変化があった。
それまで、地球上を緩やかに膨脹収斂しながら不規則に移動していた集積体は、海辺の街から辛うじて見える海上で静止した。]
[――数日後・???――
あれから。神に焦がれたその身を焼かれた…は、永遠の眠りについた。けれど、天に召される 事は無く魂は浜辺に留まった。始めはその事に気が付かずに海を眺めていたが、暫くしてその事実を知り――、本当に死後の世界が存在した事に絶望した。何故神はそのまま消え行く事を許してく無かったのか。当たり前だが、神から返事はない。
いつからか夏の日差しは和らぎ、のどかな陽光が七色の海と街とを照らしていた。まるで小春日和のような日々が続いてる。
風に乗って桜の花びらがはらはらと舞い散る。桜の木を近づき、太い木の幹に手をついて空を仰げば、あっという間に視界一面が桜の白に埋め尽くされた。ふと下方に視線を移せば、知った顔をふたつ見つける。]
…頑張った甲斐があったんじゃないですか。
[残された日を必死に生きようとしている2人を見て、誰ともなく呟いた。不思議と数日前殴られた頬が痛い様な気がした。]
[小高い丘からは海を眺める事も出来た。海原は輝かしい七色の斑をなしている。水平線の彼方には虹色に煌めくものがあった。**]
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