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[霞む視界のなか、街へ迫る触手と、ぼんやりと人影がちらりと映る]
は、――。
ゃだ、みんなが……。
たすけて、とめて……。
[みじろぐと、鈍った感覚がわずかに戻る。
ひゅうと息を吸った]
くっそ、次から次に心臓に悪いことばっかり起こりおって、
今日は厄日か!
[ブラックの珈琲を慌てて飲み干すと、手提げ鞄を開けつつ入り口まで駆け足で到達。
ふと店主の方を振り返り、自分を指差しつつ告げる]
あぁ、言い忘れとったけど、今日は奢るつもりで来たんや。
釣りはいらんっつーことで、宜しくな。
[鞄から取り出した財布をカウンターにぺいっと放って、
男は喫茶店をあとにした]
[ ミサイルの雨が横殴りに絶え間なく降り注ぐ中、僕は機影の翼を狙います。慎重に計算を行って。]
貴方を殺す訳にはいきません。
[ 右腕を変化させ放った小型のミサイルは、翼に着弾。水平飛行から、酷くバランスを崩します。僕はそれに追いすがって。]
[ 一瞬の判断。右腕を元に、左腕を高電磁ナイフに再び変えると、コックピットを空中で露にする為に切り裂きました。
海面が迫ってきます。
パイロットを座席に拘束するシートベルトを引き千切り、元に戻した左腕も使って、両腕で男性を救出します。けれども、その時には。]
[ 男性を抱きかかえ、叫ぶ。]
ターン・オーバー!
[ 男性を守るように、僕の体全てが変化します。男性を中心に、汚染された海を隔てる丸い球体の壁を作り、海に落ちて。]
[ やがて、丸い球体と両側に翼を備えた姿が、海面に浮かび上がりました。翼だけを海面上にあげて、噴射を行います。
成人男性一人を内側に抱え、灼き爛れた触手が漂う海を後に、一度陸地を目指しました。]
[ 彼を、助ける為に。]
………………あーあ、
[厄日だ。やっぱり厄日だ。
喫茶店を出て直ぐに、おぞましい七色の肉塊を視界に捉えた男の中を、
しばらくそんな思考がループしていた。
我に返り浜辺の方へ向かえば、肉塊はさらに大きく見える。
それをなるべく視界に入れないようにしつつ、歳若い医療従事者の姿を見つけると、]
フラン嬢ちゃんは無事か………っておらんな。
いったいどうなっとる、
[そして、ふいに視界に入れてしまったがためか、傍らの青年に言われたがためか。
男は気付いた。
おぞましい七色の肉塊が夏の青に向けて掲げている少女が“誰”なのか]
あそこに――、……
[説明できるだけの言葉はなかった。
それがなくとも充分に理解できる状況でもあった。]
何なんですか、あれ……
どうやって……どうやればフランを……
[端末を先程見たが、心拍数が弱まっていた。
今はどうなっているのか見たくもない。
少女を助けるための手段が見当たらない。
人など通りすがる様子はなかった。]
[毒素を孕む虹の霧を纏わせ、集積体は海原を往く。
射ち込まれた幾つもの黒洞爆弾は、泡を消失させ、或いは光を吸い込んだようだ。内側に潜り込んだ爆弾は、膨大なエネルギーを泡(あぶく)で包み込まれて吸収、或いは物理的に素通りしてしまったように消えてしまう。]
[狙い撃つための重火器がない。
手を取るための梯子もない。
対策を講じるための知識もない。
ならば、医療者の自分に、
常に後手に回る自分にできることはないのではないか。
投じるための石を拾おうにも、足元は砂でざらついていた。
ただそれだけだった。]
[否。
動きはあった。
まるで分裂するかのように、球体の外回りが隔たり、空間より消失してしまったのだ。攻撃が効いたようにも思えるが、リュミエールの解析結果には、高エネルギー反応の値は上昇していると出るだろう。]
[集積体が、リュミエールが現界させたハニカム構造の黒い物質によって覆われれば、そのままで陸地へ向けて浮遊し続ける。虹の霧は、次第に拡散して行った。]
[あれが何なのか。その答えは持っていないけれど]
…………とりあえず、あの生物に一撃食らわせる。
[開け放した鞄から、布でぐるぐる巻きにされた得物を引き抜きながら、
あっさりと男は告げた。
得物を拘束するベルトのひとつをぱちん、と外す。
その動きに呼応するように他のベルトが片端から、
―――ぱちん ぱちん ぱちん ばちん ぱちん
と小気味良い音を立てて外れていく。
そうして姿を現したのは、ショットガンを拡大したような形状の銃器だった。
銃口の両脇に大きいサイズの折り畳みナイフのようなものがふたつ、
刃をこちらに向けてベルトで止められている以外は至ってシンプルな]
[青い青い夏の空。
とてもとても近くて。
引き剥がそうとしていた力が抜けてくたりとなると、熱の中に融けてしまいそうな気がした。
思考はぐるぐる円を描くようにまわる]
ぁ……。
[せめて、目だけでも開いていようと]
いや、触手を狙った方が効率ええか?
何にせよ問題は、誰が嬢ちゃんを受け取るか………そんなとこか。
こういう時向こうと話が通じるか、
空を自由に飛べればええんやけど………っと。
[得物を肉塊の方に向け、叫ぶ]
フラン嬢ちゃんを離せー! 離して帰れ! どっかに帰れ!
[少女の抵抗等無に等しかった。何本もの触手が少女の身体に絡み付くと、易々と触手の包帯で七色のミイラと化した少女を持ち上 げる。
数十本にも及ぶ触手によって空中につり上げられる少女。
夏の蒼い空へ、まるで集積体へと捧げるように高々と。
当然少女はもがき苦しんだが、抵抗を試みて暴れる体を押さえつけるように、何十本もの触手が少女の身体にみつき、少女の身体をキツく縛り上げた。
少女の喉から漏れる悲鳴はか細い。異様な七色の光を放つ肉塊によって、少女の命の灯火が消えかかろうとしている。]
[そうだった。
叫ぶという最も原始的な手段を放棄していた。]
フラン!
こっちです! ……答えて下さい!
[もう意識がなくなっているのではないか、
そう思いながらも声を上げた。]
[空が眩しくて、得体の知れない七色の生物が光を反射して、
どうなっているのかが見えない。
声が届いているのかも怪しかった。]
――端末、まだ大丈夫でしょうか。
[マイクから音を拾う。ボリュームを最大に。
あちらから音を拾う。どうか微かにでも。]
フラン! 飛び降りて下さい!
[浜辺に駆けつけた2人には目もくれない。
男が化け物に向かって叫ぶ。肉塊は話しが通じる様な相手には見えないだろう。
たが不思議な事に男の叫び声に始動する様にうごめいた。
けれど、ただの偶然のように見えただろう。肉塊は少女を離そうとはしないし、肉塊のその動きはおぞましいだけだった。]
受け止めるにも、コートは置いてきて……!
そんなこと構ってられるか!
早く! 撃って下さい!
[なにがあってもフランが落ちてきたら受け止めよう、
そう思って落下場所を推測した。
銃撃の音が聞こえる前に、走り出す。]
[虹色の悪夢にはじまって、虹色の熱に終わるのだろうか、とぼんやり思った。
霞む視界には、青ばかりが映って。
時折ちらつく七色のそれを、無意識に拒んだ]
――。
[かすかに聞こえる声。
そうだ、呼んでしまった。巻き込んでしまったら、どうしよう……。
じわり零れた涙は、大切なもののために流したものとは違って、冷たく思われた。
ただただ、なにもかもが熱くて]
[ぐったりした身体から、せめて最後の力を振り絞る。
七色の海に惹かれるのはやめて、大切なもののために生きたいと思ったから。
――たとえ、どんなに無力でも。心に宿した青を想って]
ごめんなさい……。
[フラットやトレイスへ。
兄へ。
守りたかった大切なものたちへ。
手を伸ばすには、何もかも遅かったんだと、逃げ続けた日々を今さらに悔やんだ]
[言ってることは子供の喧嘩レベルであったが、
男の叫びは“どうにかしよう”という意思を取り戻させたようだった。
一方、おぞましい七色の肉塊は、男の言葉に呼応して蠢いたように見えたが、
依然話が通じない状態なのは変わらず。
飛び降りて、という言葉に、傍らの青年と、空に近い場所にいる少女を交互に見て]
よっしゃ、その手が可能なら受け止めに………って、
[待て、という間もなく走り出す青年に、男は微かに溜め息をついた]
案外無茶するんやな………。
[こういう時だというのに常通りの表情で、
常ならぬ得物を常ならぬ生物に向ける]
まあええ。
上手くいったら全額はたいてお祝いもんやな。
[銃撃音が連続する。
触手は狙う必要が無いと判断。接近しつつ頭部になるべく狙いを定めた]
[まるで夢を見ているような心地だった。...の身体はすっかり肉の塊に覆い隠されいる。肉の壁に阻まれ、何も見はしないし、何も聞こえはしない。...は 静かに涙を流していたが、その涙に誰も気付く事は無かった。
「ねえ、神父様」誰かがと呼びかける声がした。その声は昨晩聞いたものと同質のものだった。「淋しいのも痛いのも辛いのも苦しいのも――」
「とてもとても、さみしい」
「自分の命」が一番な人間によって 優しくあらへ 身勝手なの 人 思
爪痕は消えなくても、大事なものが傍にあったこと、今もあることは変わらないって――、
奪われたくない。
木霊する声。]
[走りながら、考える。
淋しそうに、それでも笑う少女のことを。
兄の生存を確かめない、信じている彼女のことを。
医療物資を運んできてくれる小柄な姿を。
――向日葵のような笑顔を。]
[浜辺に銃撃音が連続する。男の銃弾が肉塊に当たるとダメージは受けているようには思わないが、少女を手放した。]
ーーーーー、
ーーーーーーッ!
[肉塊が吠えた。
聞くにも耐えない、おぞましい声が、周りいる人間の耳の鼓膜を突き割くだろう。
しかし不思議にな事に、聞く者によっては、肉塊があげた叫喚は、泣いているようにも聞こえただろう。]
[落ちてくる、
のは、一瞬の、こと。]
――、――――!
[なにかを叫んだ気がするが、聞こえない。
なにも聞こえない。]
[近付く影が次第に大きくなり、
質感と重量を伴って身近になり、
手の届く範囲にまで戻ってきたのを――
全身で受け止めた。]
嬢ちゃんっ!
[銃撃を受けて少女を手放す肉塊。
自分に対してでかした、という思いは来なかった。
まだ終わってはいない。
肉塊が吼える。
膝をつきそうになるのを堪え、再度肉塊に照準を向ける]
次はその便利そうな触手吹っ飛ばして、
[かちり。
通常弾が切れた音]
っ!
[次弾装填までのタイムラグを思い、
青年と少女を思い、
吼声に意識を向ければまるで、ないているかのようで]
う――
脈、よし。呼吸……よし。意識、なし。
あはは……は。
[少女を抱えたまま、安心のあまり。
いくらか、気を失っていた。]
………………逃げろっ!
[それは誰に向けた言葉か。
がしゃん、と音を立てて銃底がスライドした。
だが、弾が収めてある手提げ鞄までの距離は僅かに遠い。
その距離を一刻も早く縮めようと全力で背後に跳んだ]
[「とてもとても、さみしい」と言った彼女を救いたいと一度思った。しかし所詮それは自己愛に過ぎなかった。奪われたくないと言える事が羨ましかった。何も持たない…には言う事は出来なかったから。]
ーーーーー、
ーーーーーー!
ーーーーーッ!
[肉塊は吠える。
断絶魔のような叫びをあげ続け、触手を伸ばし、触手の矛先は――。]
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