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僕の製作者はフラットラインというのですが、
彼は昔、世界の敵になったそうです。
[ 記録の中の製作者の情報は、多体情報でまるで記憶のように読み出せる。]
簡単に言ってしまうと、僕は人にとっては悪の擬人なのです。
けれども、起動前に僕への命令を書き換えられてしまって。
[ あははと頭に手をあて困ったように一頻り笑う。]
人類を守ることと。
僕への命令は、そう新たに書き換えられました。
僕が集積体の元へ行く理由はシンプルです。
人類を守るには、集積体を何とか出来れば良いから。
僕の理由は、それだけです。
でも、僕の命令を書き換えた人は、
シンプルではなかったのだろうなあ。
[ フランを間に挟み、ジムゾンと向かい合う形で対話を続けている。*]
[タマールは肯定した。]
この星系にも、知的生命も生命と呼べるものも一切見当たらなかった。わたし達しか、この宇宙に知性をもったものは居ないのだろう。
[やはり感情にあたるものは見られない。
タマールは、事実の裏付けとなる要素がまた増えたという様子で思考した。]
[多胞体の内は暖かく、彼らにとって快適な環境だった。
数パーセク(1pc=3.26光年)を一瞬で飛翔する、この異種知性体の乗り物は、彼らが快適に過ごす事が出来、必要なエネルギーも取り出せる。]
この星に、幾つか気になる点はあった。
暖かい雨が、わたし達ののりものの周囲にのみ降ること。
[何らかの生命によるアクションではないかと、精密に塵一片に至るまで探査してみたが、やはり見当たらないものは見当たらなかった。]
[大分遅れて、>>12のフランの質問に漸く答えると、青い髪をした少女が驚いたように目を見開いた。
少女の呟きに>>46そんな事はないと答える。>>48
ふと、今朝見た夢で子供が泣いていたのを思い出した。ひとりぼっちは嫌だと、泣きじゃくっていた幼い子供
淋しいのも痛いのも辛いのも苦しいのも、嫌だから。全て消えてしまったらきっと楽になれるのに。そう感じていた子供にとって、集積体はどのように映っただろう。きっと、……神様のように映ったに違いない。
昨夜遭った男は不思議と淋し気に見えた、今目の前に居る少女も。元々何も持たない私にとって何かを失ってしまった際の感情は計り知れない。けれど、全て消えてしまったら、そう思う事もないのだ。……希望だ。今では1日も早くその日を訪れる事を
……いや、ずっと前から、それこそ思い出せないずっと昔にそう願っていた。ふと、その事を思い出した]
[擬人の方を見る。集積体の元へ行くと思い掛けない事を言ったと思えば>>18、 冗談だと笑ったり>>27、 集積体に立ち向かう事を命令だと言う>>49。
機人が何を考えているのか全く想像出来ずに居ると、機人本人から正体を告げられる>>49。暫くの間機人が笑っているのに少し困った様に眉を顰めた。]
貴方は、集積体を何とか出来れば、
人類は救われると思っているのですか?
……命令を書き換えた人は、シンプルで無かったと思うならば、
その人物はどのように考えていたのでしょうね。
貴方には分かりますか?
[機人が言う通り集積体をどうにかすれば救われるとは到底思えなかった。
けれども機人には酷な問いであっただろうかと質問を投げ掛けた後にそう思う。]
例え集積体が消え去ったとしてもーー、
私には救われるとは思いません。
フランの何も考えたくないと思う気持ち、
私には分かりますよ。……。
集積体が居なくなった所で、辛い気持ちは、消えたりはしない。
[集積体が消え去ったとしても、故郷の街が灯る事は二度と無い。居なくなってしまった人が帰って来る訳でもない。もう、戻れない。
淋しいのも痛いのも辛いのも苦しいのも、消えたりはしない。
その時ふと、空から鳥の羽毛のようなものが落ちて来た。一旦喋るのを止めて天を仰ぐと頬を濡らすものが雪だと気付く。季節外れの雪が空から振っていた。
空から降り続けている雪はまるで細かな泡のようで。或いは、たくさんの白い魚達が、灰色の空に放流されたかのようだった**]
お、そら助かるわ。
[>>40申し出が受け入れられると、笑みを抑えようと口に手を当てながらそう応じる。
笑う時特有の、悪戯が成功した子供のような表情から、
しばらくすると歳相応と言える穏やかな笑みに変わり、両手をコートのポケットに突っ込んだ]
さあな………。
神父からは訊きそびれてもーたから、ここに来た理由は。
[彼の信仰と決して無関係ではない、そう推測を立てることは可能だけれど]
………。
[大きな争い。接近する集積体。
それらふたつを結び付けることは容易だった。
それでも期待よりは諦めが勝り、目の前の歳若い医療従事者と視線を合わせる。
彼も同じ気持ちを抱いているのでは、そんな気がしたから。
何故戦うのか。
思いは言葉にならず、足元に視線を落として溜め息をついた]
[>>41相手が小さく口を開け、閉じるのを見ると、
特に追求することはなく立ち上がる]
………。
なるべく早く戻ると言いたいところやけど………寝てまうかもしれん。
濃いの一杯頼むわ。
[人差し指をひとつ立て、荷物たる手提げ鞄を片手に、部屋へと向かった]
――診療所/個室――
[鞄をサイドテーブルに起き、ベッドに腰掛けた体勢で、
男は個室の天井を見上げていた。
その表情は明らかに眠そうで覇気がない。
暇な時の常で、かちりかちりとジッポライターを弄っているがそれも長続きしない]
………………探しに行こうか。
[神様を探しに。
昨夜、神父に告げたことが断片的に蘇り、
やることを与えられて喜ぶ仕事熱心な者のように、無機質な白に向かって僅かに笑う。
世の終わりまでの暇潰しの始まり。
その言葉を口にするより先に、睡魔に身を任せて、
投げ出されるようにベッドに倒れこんだ**]
/*
その気持ちはわかるで嬢ちゃん >メモ
ただナカノヒトの場合テンション上がると、
キャラ性能とリアル状況によっては書けなくなるんだなーこれが
妄想がRPスキルに結びつかんっつーか
もっと ガンガン いこうぜ
つーことで当初ぶっ倒れるつもりでしたが普通に寝ました
寝言で幻視中に見たものをぽろぽろこぼすでー
[リュミエールとジムゾンの言葉を聞きながら、物思う。
仮定のように「命令」だと口にしながら、何かをのこすこと、立ち向かう理由を穏やかに分析するリュミエール。
信仰のみを抱えて、何処までも進んでいくジムゾン。
あちこちを人が行き交う賑わいが消え、世界はずっとシンプルに緩やかな時を過ごしているのに、各々のうちにある想いは複雑で、難しくて、気が遠くなる。
そうして、2人の話を聞いていると]
フラットライン、て。
あのフラットライン?
[詳しいことなんか知らない。これまでは身近な世界に夢中で過ごしていたから、どこか画面の向こうの話だと思っていたし、実感はまったくない。
ただ、赫眼に目を引き付けられた]
へ、あ。
そ、そんな何やら偉いこっちゃなこと。
[途方もない話だ。
人類を守る。本当にそんなこと出来たらどんなにいいだろう。
日一日死んでゆく若者を想って、胸が傷んだ]
なんというか、
はぁ――。
何を思って、そうしたんだろう…。
[なんだか固まってしまった視線を、冷静なジムゾンに向ける]
[2人の言葉を聞き、答えを反芻しながら、ふるり震える]
――あ、また、お引き留めしちゃった。
一回、家に帰って支度しなきゃ。
……。
えぇと。
[適当な言葉を探して惑う。再会を願うのも、幸運を祈るのも、なんだかこの場に合わない気がして。働かない頭を恨んだ]
どうか、お気をつけて。
[ようやく出たのは、ありふれた言葉だった**]
雪……。
ひょっとして、積もるのでしょうか。
[本に落としていた視線を上げる。
窓の外は灰色で薄明るい。
ふるりと身体が震えた。]
あ、毛布を出さないと。
布団をかぶっていないような患者が、うちにはいたんでした。
[読書なんてとてもできるような状態ではなかった。
こつりこつりと足音が廊下に響く。
それ以外に音は聞こえない。]
僕のは、別にあとでいいか。
構うべき相手がいるのはいいこと、ですね。
[この雪で最後の体力を奪われ、
もう診療所に現れなくなる患者もいるだろう。
そう考えると空の色のように陰鬱な気分になる。]
[空から降り続けている雪はまるで細かな泡のよう。或いは、たくさんの白い魚達が、灰色の空に放流されたかのようだった。
はらはら、ひらひら、と、舞い降りる美しい毒。
生まれて始めて見る雪だった。故郷の街では気象さえ管理されていて、雪は降る事は無かったから。大人ながら初めて見る雪に喜びを隠せない 。うっとりと瞳を細める。その瞳は海と同じ艶やかな七色をしていて綺羅綺羅と輝いていた。]
雪、ですね。
綺麗ですね……。
[フラットライン……、その名は聞いた事がある。しかし、かの有名な科学者が造った機人がどう行動した所で、現実を変えられないと冷静に思った。
先程少女に視線を向けられたが>>60その訳を分っていない。
雪だという呟きに上を仰ぐのを止めて、少女の方を見る。にこりと笑いかけた。]
[降り積もる雪は、灰のように思えて。
覆い隠される大地は、人々の心のように。
本当に言いたいことは、言えなかったのに。
なのに、この感覚は何だ。
足の軋みとも微かな苛立ちとも違う。
――ああ、自分は恐れているだけなのだ。
この日常が終わることを。
なにもなされぬまま終えることを。]
有り難う御座います。
ええ……。
フランさんは……、今お辛いですか?
[「どうか、お気をつけて」という言葉に礼を言う。
そして、最後にもうひとつ質問を投げ掛ける。長い裾に隠れた腕が本来曲がらない方向に捩じれた。**]
[個室のインターホンに指をかけた。
応答がなければ、カードキーで入ってしまおう。
毛布だけを出して、そのまま放っておこう。]
……トレイスさん。寝てますか。
[中の反応を待つ。
じわりじわりと、足元から寒気が這い上がってくる。
不安な予兆のように。*]
/*
瓜科のメモって500バイトまでやったんか………おうふ
ちょっとこいつに風邪引かせたい欲望と戦ってた
色々と酷い目に遭えばいいと思うんy(ピチューン
――診療所/個室――
寒………、
[冷気に溶けるような小さな声。
目は閉じたまま、サイドテーブルの方へ震える手を伸ばす]
雪まで降るんか………ほんまにどうなって―――。
[伸ばした手に雪の落ちる感触はない。
ただ、雪が降っているのが見えるだけで。
外からの声>>68は耳に届いていない]
/*
仲間かー………仲間なんかな >>48
あえてこっちでは同僚とも部下とも仲間とも、何とも定義しとらんけどまあ普通にそう見えるよなぁ
…………凍死、してるんですかね。
開けますよ。
[寝ていると判断し、すぐにキーのロックを開けた。
扉が自動でスライドして中をつまびらかにする。
予想と異なり、患者は起きていた。]
……あの。毛布、出しにきました。
[気まずそうに言うと、目をそらして戸棚からそれを出した。]
[荷物が散らかっていないのを見て取った。
いくら持ってきたものが少ないとはいえ、
なにがしかの意図をくみとる。]
雪、ですけど――
貴方も、出掛けるんですか?
[診療所なら安心できるのに、
昨日の擬人も、海の少女も、この人も。
ここからいなくなってしまいそうだと思った。]
[機人からの返答に>>71改めて認識させられる。相手が人ではない事を。自分が、自分自身が最も嫌う浅ましい人間である事を。
人類を守ること。そこには、個々の感情は含まれていなかった事に気が付く。確かに汚染源の除去、直ぐにとは行かないが、人類そのものは復興するかもしれない。
けれど、傷ついた人々の心は癒える訳ではない。集積体が立ち去っても亡くしたものは帰って来ない。それ以前に抱えた気持ちも消える訳でもない。
それでは、私は救われるとは思わない。なんと身勝手な話しだと思うけれど――、それでは私は救われない。]
……ああ、貴方は機械なんですね。
人は身勝手な生き物ものですからね。
[誰かを生かそうという尊い想いではなく、浅ましく自らの生存のみを願う人間を軽蔑出来なかった。ただ相手は人でなかった事をぼやくだけ。自分自身もまたエゴにまみれた人だったから。*]
[ふいに目を開けて横たえていた身体を起こすと、
ちょうど扉を開けて入ってきた歳若い医療従事者と目が合った]
…………あ、すまん。
[彼が何の前振りもなしに扉を開けるとは思えない。
だとしたらこっちが気付かなかったわけで、
ばつの悪そうな表情で謝罪の言葉を零した]
助かるわ。ってか手間かけさせてすまんな。
去り際に毛布の場所だけでも訊いてくれば良かったわ。
ほら、………。
[他に患者が来るかも、といいかけてふっと口を噤む。
この天気の中診療所に向かう体力のある者が、
あとどのくらい残っているというのか]
/*
フラットさんとこ毛布抱えて突貫しようかと思ったらかぶった(照)
―自宅―
[以前は冬に学校に行くときに来ていた紺のコートを引っ張り出して、赤いマフラーをふわり巻き付ける。
何枚か自分に必要な分だけ毛布を選り分けて、残りはあちこちに差し入れようと思う]
おばあちゃん達、体調崩してないといいけど。
建物の状況が悪いとこなんか、夜大丈夫かなぁ。
[この頃行きやすい雰囲気とはいえない、廃ビルや治安の悪い辺りを思い浮かべた]
いっそ、血の気の多い人たちだけ、盛大に風邪引いちゃえばいいんだわ。
[苦い笑みが浮かぶ。
実際そんなことになってフラットが柄の悪い患者に囲まれるのは想像したくないけれど]
身勝手なのも、人だと思いますよ。
[ 浅ましく自らの生存をのみ願う事もまた、人間らしいと。それこそが、利己的な生き方も人を人たらしめているのだと肯定的に返事をする。]
―自宅―
[以前は冬に学校に行くときに来ていた紺のコートを引っ張り出して、赤いマフラーをふわり巻き付ける。
自分に必要な分だけ毛布など物資を選り分けて、残りはあちこちに差し入れようと思う]
おばあちゃん達、体調崩してないといいけど。
建物の状況が悪いとこなんか、夜大丈夫かなぁ。
[この頃行きやすい雰囲気とはいえない、廃ビルや治安の悪い辺りを思い浮かべた]
いっそ、血の気の多い人たちだけ、盛大に風邪引いちゃえばいいんだわ。
[苦い笑みが浮かぶ。
実際そんなことになってフラットが柄の悪い患者に囲まれるのは想像したくないけれど]
ふぅ……。
あなた“も”? ………って、ああ。
[話に聞いた擬人のことか、と勝手に納得した後、頷いて]
………ちょっとした様子見っちゅー奴や。
[それだけを答える。
眠りの中で盗み見た視界の持ち主が、どうやら海辺にいるみたいだから、
風邪引かないうちにどっか屋内に連れ込むと正直には言えず]
………なんかまるで、出かけて欲しくないみたいな物言いやな。
ひとりが駄目なら一緒に行くか? その方が心強いし。
ええ、いいですよ。
[さらりと了承した。]
こんな天気では、患者もやってこないでしょうし。
なにかあれば、端末に知らせるようにしておきます。
緊急のヘルプも来ないようですしね。
[そんなに深刻な事態なのだ、とは説明しない。
目の前の人物はそれくらい分かっているだろうから。]
荷物は置いておいても構いませんから。
[言い切るなりコートを取りに立ち去ろうとする。
が、思い出して振り返った。]
……そうだ、防寒具。クローゼットに入っています。
他にあれば、言って下さいね。
外で待っています。
[すたすたと大股で歩いていった。]
/*
つーかあれや
フラットの前でフラン嬢ちゃん殺しにかかればええねんジムゾン
こいつの前でもええけど
理由? フェミニストだからにきまってるじゃないかおおげs(ピチューン
[少し迷ってから、立ち上げた端末で基地にコンタクトをとった。
どれほど組織立っているのか分からないが、友達や馴染みの場所にいないなら、ごく普通の若者である兄が取りうる選択肢は限られている。
……知りたくてようやく動き出したくせに、返事がこなければいいと思う自分が可笑しくて、泣きそうになる]
すごく、遅くなっちゃったけど。
まだ間に合うなら。
手を伸ばしても、いいかなぁ…?
[いつからか、形見を分けるよいに1つ1つ物を減らすようになったことに、自分では気付いていない。独り住まう家も、何もかも、空っぽだ。
右腕は、海に惹かれるようにザワザワ騒ぐ。
感覚は日々ずれていき、まるで自分のものではないみたいだ]
いこう……。
[用意と気持ちを整えて、街へ向かう。
螺旋を描くようにループする老人たちの長話を聞けば、普段のように振る舞える気がする]
[さみしいという返事に腕はざわざわと波立つ。自分でも気が付かない内に腕は人ならざるものへと変化していたが、フランが浜辺を立ち去ると正常な腕に戻った。]
良い子ですね……。
[余り人を好ましく思ったりしない質だったが、少女についてそう感想を漏らす。少女が浜辺から離れるのを視線で追い、青い髪が風に靡くのを見つめた。]
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