屍鬼 スロフィッフォファムルルスは、そこらの りゅう「……参ったなァ……ボクさ、本当はオマエの求婚を断るつもりだった」

屍鬼 スロフィッフォファムルルスは、そこらの りゅう「オマエが正直なのはわかるよ。イイヤツだって思った。周りにイイ仲間もいるしな」

屍鬼 スロフィッフォファムルルスは、そこらの りゅう「引き替え、ボクは死人だ。仲間だっていねェ。そもそも墓から出てるのがおかしいくらいだ」

屍鬼 スロフィッフォファムルルスは、そこらの りゅう「そんなボクのために、オマエに命を賭けさせたくなかった。ボクは今晩噛まれるかもしれないしな」

屍鬼 スロフィッフォファムルルスは、そこらの りゅう「だからボクが断れば、オマエは元の生活に戻れるだろ？　いまなら『悪い夢だった』って忘れられる」

屍鬼 スロフィッフォファムルルスは、そこらの りゅう「ボクは、それでいい。こうして、夢を見させてもらっただけで、充分だよ」

屍鬼 スロフィッフォファムルルスは、そこらの りゅう「でも……ねこととりは？　ここで喪ったら、あいつらはもう戻らない。巻き添えの犬死にだ」

屍鬼 スロフィッフォファムルルスは、そこらの りゅう「オマエの仲間なんだろ。大切な。本当に、それでいいのか……聞かせて欲しい」

屍鬼 スロフィッフォファムルルスは、そこらの りゅう「ボクのために死ぬ覚悟じゃない。あいつらを殺して、のうのうと生き延びる覚悟を――聞かせて」