病人生 清寧は、厚生委員 萩原朔　こうしてると……またひとつ、未来に進んだ気がするよ。朔ちゃんのこともっと好きになっちゃったよ。

いっぴきおおかみ 篠倉楓は、編集委員 浅葱静香｢僕の問題だよ｡ますます好きになってる､って事だ｡｣と澄まして｡

いっぴきおおかみ 篠倉楓は、編集委員 浅葱静香｢だから自重なんてするな｡お前がお前で居てくれるのが､僕はたまらなく好きなんだ｡｣

病人生 清寧は、厚生委員 萩原朔　そう？　今だって朔ちゃんのほうから繋ごって言って来たし――朔ちゃんが好きって言ってくれたし……

病人生 清寧は、厚生委員 萩原朔　いつも僕の前にいてくれて、僕の未来を照らしてくれる――朔ちゃんはそんな積極的で素敵な子だと思うよ。

いっぴきおおかみ 篠倉楓は、編集委員 浅葱静香口を押えられて瞬き｡解放されると｢そう言う所が見たいから言ってるんだけどな｡｣としたり顔｡

病人生 清寧は、厚生委員 萩原朔　あ、そうだった。あのとき朔ちゃんに会いたくなってさ――入院中でもあんなに寂しくなったことないのに。

病人生 清寧は、厚生委員 萩原朔　朔ちゃんだけじゃなくて、立花さんも大切な人だったから。その立花さんが、「特別」な人は――って。

病人生 清寧は、厚生委員 萩原朔　朔ちゃん――僕を必要としてくれてありがとう。君のために毎日を生きる活力が湧いてくるよ。

いっぴきおおかみ 篠倉楓は、編集委員 浅葱静香｢変態はないだろ…｡そもそも､お前が可愛いのが悪いんだぜ｡｣背中の温もりに微笑む｡

病人生 清寧は、厚生委員 萩原朔　あ、ここ？　[なんて話しているうちに目的地に着いたか]

いっぴきおおかみ 篠倉楓は、編集委員 浅葱静香｢変態にかよ｡変態｡｣そう返して､振り向いて抱きしめた｡肩口に顎を置いて｢冗談だ｡好きだよ｡｣