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―― バス亭 ――
………。
[喧騒に酔うようにして、女は右に左にと揺られながら
都心へ向かおうとしていた。
空には太陽。地には騒音。
進めば進む程、音と熱の壁は女を阻む。
途中でバス亭のベンチを見つければ
半ば倒れこむように腰掛けた。]
…………。
[街の方で、煙が上がっている。
緊急自動車のサイレンも重なって飛んでいる。]
ずいぶん様変わりしましたね。
[女の感想は、そんな言葉だった。]
[見回せば、往く人来る人はあまり前を見ず
手にした無線機のようなものへ熱心に入力している。]
……?
[首を傾げた。]
…………。ずいぶん様変わりしましたね。
[一人が電柱にぶつかったようだ。
電話と煙の方角を見て、前を見なければ当然そうなる。
もしかしてマゾヒストなのだろうか、と女は考えた。]
…………。
[ポケットから野菜ジュースのパックを取り出す。
道中で自動販売機を破壊――もとい購入したものだ。
ストローで啜り始めた。]
[野菜ジュースの紙パックがぺこんとへこむ。]
………。
[もう一パックを取り出し、ストローをさした。
女は咥え、両手でパックを抑えながら立ち上がった。
足取りの覚束なさは相変わらずだったが
目は向かうべき先をしっかりと見据えていた。]
ふいふん、ははははひひはひはへえ……。
(ずいぶん、さまがわりしましたねえ……)
[三度目となる呟きを遺し、煙の方角へ。
往く人来る人、その全ての合間を縫いながら。]
―喫茶店:月の猫―
―――ユキエさん、
少し出てきます。
[ああ、行ってらっしゃい、と
いつものことと返事がある。
休憩を幾度かとるのはツキシロの常。
他数名の従業員もよく知ることだ。
“すぐ戻る”から問題はないのだ。]
[エプロンを外し裏口から出る。
くくった髪をほどき、
左右に首を振ればさらりと髪は揺れた。]
―――、
[煙の上がった方を睨むと、
徐に駆け出し、跳躍―――そして次の瞬間にはその姿は、*消え*]
フェイスレス が見物しにやってきました。
フェイスレスは、見物人 を希望しました。
[―――かちり。
歯車は回る。白い姿は煙とビルの隙間を縫って、ぶれて消えて幻か何かのように]
[“カオナシ《Faceless》”]
[ここ一、二年のこと。
Nextの事件現場に
現れては消えるそれは、
いつしかそう呼ばれるようになっていた。]
―― 街中/幼児送迎バス付近 ―
?
[人だかりが出来つつあった。
景色が人手埋まる前、見えたものは、中型バス。
ファンシーに彩られたそれは、幼稚園だか保育園の送迎用。
見慣れぬものに、女は近づこうとしたが
更なる野次馬が現れて、進路をふさがれてしまった。]
…………。
[聞こえてくるのは幼児の泣き声。
それと、青年のような声だっただろうか。]
♪
[女は、進展の無い景色から瞳を移ろわせた。
野菜ジュースの最後を一飲み。
その場で放して落とすように、空のパックを捨てた。
メイド姿は、現場から遠ざかって行く。
最後にうっすらと見せたのは――わずかばかりの笑み。]
―爆発現場―
[よく磨かれた鏡面のような“顔”は、
なにかを探すように左右に触れる。
道中。
落ちる瓦礫や救助に邪魔な壁を歯車が砕く。砕いては、フェイスレスは薄れ、消えた。
救助隊は見ずとも、
こどもや、あるいは救助に当たっていたNEXTは瞬間、その姿を見たかもしれぬ]
《――もう 居ない か》
[煙の途絶えぬビルの上、
探していたのはこの事件の“犯人”。
不意にぱしりと白く機械じみた手でつかむように叩く、
それは小さな“蚊”だった。
――脆弱なそれ、されど違和感が残る。]
―― 爆発現場前/救護スペース ――
[立ち込める黒煙。灰色の狭間から漏れる火の色。
悲鳴に、絶叫に――変わり果てた瓦礫の国。
女は、眠そうに三本目の野菜ジュースをすすっている。
来る人、行く人。怯える人、叫ぶ人。
瞳だけを動かして、形の動きを追った。]
[そんな景色を、女が眠そうに眺めていると
仮設テントから現れた看護師らしき熟女が言った。]
『あんた! 早くこっちへ来て手伝っておくれよ!』
[女が鈍い反応を見せている間に、
熟練の看護師らしき女性は、メイドの腕を引っ張った。]
『応急手当と、水分の配布。
いいかい、この布の色が治療の優先順位を示してるから…』
[看護師の説明に、ぽやーっとしたまま聞いている。]
『……よし覚えたね。覚えて無くても気合で覚え名!
ほらほら、ちゃちゃっと動いて! 早く!』
[そんな景色を、女が眠そうに眺めていると
仮設テントから現れた看護師らしき熟女が言った。]
『あんた! 早くこっちへ来て手伝っておくれよ!』
[女が鈍い反応を見せている間に、
熟練の看護師らしき女性は、メイドの腕を引っ張った。]
『応急手当と、水分の配布。
いいかい、この布の色が治療の優先順位を示してるから…』
[看護師の説明に、ぽやーっとしたまま聞いている。]
『……よし覚えたね。覚えて無くても気合で覚えな!
ほらほら、ちゃちゃっと動いて! 早く!』
[エプロンドレスは、送り出すように背中を押された。
つんのめりつつも、踏みとどまる。]
え。あ。……はい。
わかりました。
[遅れて、脳が事態を把握したらしい。
マイペースながらも、言われた通りに手当をこなしていく。]
ん。動いてはいけません。
ん。これを飲むといいです。
[水分を求めている軽い怪我の人には、
次々と野菜ジュースを差し出した。
『ぼくやさいきらーい!』と飲み渋る子供は
鼻にストローが突きさされたとか。]
―爆発現場:ビルの上―
[救護の行われているあたりを
見下ろすようなしぐさを見せる。
浮かぶ歯車がかきりと 回った。
一歩退き
白い姿は空へ跳躍する。
次の瞬間にはその姿は掻き消えていた**]
―しばし後:喫茶店月の猫―
[おかえり、ツキシロくん、と
マスターが声をかけてくる。
常連はさっき出ていったところのようだ。]
はい … ただいま、かえりました。
[後ろで髪を結わえながらツキシロは答える。
何事もなかったかのように、それが日常。
ラジオからは事件の続報が流れ続けていた。]
…――。
[「NEXT」という言葉にラジオのほうを一瞥する。
すぐにそらして手を洗って業務に当たる。
喫茶、月の猫。通常営業中、であった。]
[彼は救護には手を出さない。
それは己の役目ではないと思っている。
あともうひとつ。
自分の姿が知られるのを好まないのだ。]
…ユキエさん。
[なあに、と母親が子に応えるような風で
マスターは返事をする]
…NEXT 、の事件 増えましたね
[そうねえ、とマスターは痛ましげな表情を浮かべた。NEXTは時に畏怖され、時に憎悪され、時に嫌悪され、受け入れるもの受け入れないものの間に大きな溝を生んでいた。]
……――共存は できるんだろうか
[呟いた言葉は、流れる水に落ちて、消えた。]
―― 爆発現場 / 救護スペース ――
[一通り、女に任せられた仕事も終わった。
額に汗を浮かせる事もなく、
自分用の野菜ジュースを飲んでいる。]
――――。
[先程の看護師は、別の患者に付きっ切りのようだ。
その背中を暫く眺めた後
メイド姿は仮設テントから消えていた。]
[女には履き物が無い。
硝子にコンクリに――諸々が散乱しているこの場所を
裸足で歩けば、怪我の一つも負うだろう。]
…………。
[女は、ちらと足元を一瞥しただけで、
後の歩は、特に気を使う素振りも無く歩いて行く。
どの人も、どの姿も
火災の鎮圧や人名の救助に忙しなく
場違いな格好をした女に振り返る事はしない。
時折、声をかけてきた者もいたが
無反応のままで歩き続けると
問題は無いと判断したのか、別の人の所へ行ってしまった。]
―― 街中/路地裏 ――
[一通り、破壊された場所を回った。
生きている命、終えてしまった命。
様々なものは垣間見えたけれど
女の感想は、騒動から離れた場所で呟かれた。]
未来ですねー。
[わるい宇宙人が地球によく似た星の生命と戦争を起こし
一つ、また一つと街が消えて行く。
女の心に珍しくも残る、とある映画のお話。]
次はどこでクーデターが起こるのでしょうか。
[空を眺めた。
宇宙船のようなものは飛んでいない。
代わりに、灰色の雲が広く積もっている。]
[笑みも無く、悲しみも無く
女は歩く為に歩いて行く。]
…………ふう。
[建物と、建物の陰。
丁度、何かの店の裏のようで
大き目のゴミ箱――錆付いたコンテナが置かれていた。]
良い風除けになりそうです。
[女は、コンテナの陰に腰を下ろした。
壁に背を預け、足がコンテナからはみ出ないよう
軽く膝をまげて、それを腕で抱え込んで。]
――――。
[空になった野菜ジュースを、コンテナへ放り込む。
中空で綺麗な孤を描いた紙パックは――
残念ながら風に押し戻され、女の顔にぶつかった。]
…………。
[何事も無かったかのように
落ちた紙パックをポケットにしまった。]
13人目、シャッテン がやってきました。
シャッテンは、人狼 を希望しました。
― 爆発現場 ―
[喧騒に包まれたその場所。
街の人ごみの中、その男は立っていた。
どこか希薄なその姿と存在感。
だが矛盾するが如く、これ以上ないほど異常な"在り方"が
見る者によっては感じ取れたであろう。]
……これは、良い。
[ぽつり、呟く]
覚悟あるNEXT……。
意思あるNEXT……。
選ばれしNEXT……。
そこから生み出され、振るわれる力とは
かくも美しき絵画と旋律を生み出すものか。
[帽子を深く被り、ぽつりぽつりと言葉を続ける。]
―――……。
答えは、もうすぐ、出る。
[その言葉を最後に踵を返せば、
名残惜しそうにその場を後にしようと歩を進める。]
そう、奴等は弱い……どうしようも、無いほどに。
[帽子の下、仮面の奥。
見えているのに見えない貌。
影の男は、ゆっくりとその場から姿を消した**]
―しばし後:喫茶店月の猫―
[からんからん。
レトロなベルが鳴り響く。]
――…いらっしゃ 、…
[顔を上げたツキシロは、
何を感じたのか。それは何者かの影であったのか。
不意に+言葉を途切れさせた+]
……どうかしたか?
[店の中、言葉を途切れさせた店員に首を傾げる。
それは不思議な感覚だっただろう。
見てるはずなのに見えていない。
確かに在るのに確認できない。
まるで夢幻の如く、異様な男。]
コーヒーを、ひとつ頼もう。
…、
[ごく普通に返ってくる言葉。]
…―――、は い
[じ、と見ているはずなのにその先は希薄。
喫茶店のマスターは、気づいている様子がない、ようだ。
豆を挽いて、いつも通り。
白磁のカップに香りたつ珈琲を注いで差し出した]
…どうぞ
[顔が、わからない]
……悪くは、ないな。
[コーヒーを口に運べば、そのような言葉。]
―――随分と、私が気になると見える。
気になるという事は、意識しているということ。
意識するということは、認識できるということ。
君もまた……此方側なのだろう?
次なる段階《ネクスト》へと進んだ……ね。
14人目、真田 玄斎 がやってきました。
真田 玄斎は、村人 を希望しました。
真田丸 が見物しにやってきました。
真田丸は、見物人 を希望しました。
…どうも。
[やはり、ツキシロには
愛想がやや足りない]
…、…
[確かに。
“見て”いるのはツキシロだけだった。
不自然なほどに誰も彼を気にしない。]
―――!
[左目にだけかかる長い前髪の下、僅かに表情が固くなる。]
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