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「詩論シティの怪獣は、ジャミング能力を持っている。
そして、メガマリオンの遠隔操作は電波で行われているんだ。
つまり、敵の能力で操作を妨害されるか、最悪コントロールを向こうに奪われるかもしれない」
[諭すような口調で、博士は言うが]
――知ってるよ。
[その言葉に少年が揺らぐ事はなかった]
だから、博士に電話したんだ。
どのみち、怨念ゴーレムと戦うためにも、必要だったし。
[電話を持つ手が、喉の奥が、震えそうになる。
そちらに踏み込んだら、後戻りは出来ない。
子供の"ごっこ遊び"は終わるのだ]
―陣桜市―
[預かったままの通信機越しに、聞き覚えのある声が聞こえた。>>#0
そういえば、結局名前を知らないままだった青年の声]
ユージィン。
……やっぱり、生きていたんだ。
[彼が去り際に言っていた言葉を思い出して、唇の端に、微かに笑みが浮かぶ。
程なくして、目の前に見覚えのある風景が戻って来た。
市長は相変わらず忙しいのか、その場に居なかったが]
ただいま戻りましたっ!
[残りの面々に向かって、元気よく――しかし奥深くに固い決意の響きを籠めて、声を掛けた]
[薄くなる意識、手放そうとする瞬間 ──その時。
"スコル自身"が、首に絡みつく触手を剥ぎ、その触手に牙を付きたてた。
《相棒》のそれと同じ様に、塵と化す"影型"の怪獣を睨み]
──悪ぃな、幾らイカモノでも、喰らうのに遠慮はしねえんだわ。
行くぜ、《スタート》だ。
[吐き捨てて、《悪食の大狼/スコル》は、吼えた。
自身の中の"回路"を切り替え、《相棒》と同じ──
──否、それよりも獣に近い姿へと、変貌を遂げる]
いえ、悪くないと思うわよ?
[エリーが自信なさげに口にした計画>>190を吟味し、軽い口調で告げる]
加速度の緩和を二段階でやってる辺り、あたしの考えと同じだし…難を挙げるとするなら、フェイトと砲弾の合流タイミングね。
飛行ユニット、確か今外してたでしょ?しかも、通信妨害で新しく追加できるとも限らない。
そうなると砲弾との合流が『ジャンプ』以外になくなっちゃうんだけど…それ、もうほとんど曲芸の領域だもの。不可能じゃないけど、ちょっと厳しいんじゃないかしら。
[そんなことは言いつつ自分が陣桜市に戻ってきたときはまさしく曲芸のような真似をしていたのだが。この場にいる誰も、その瞬間を見ていなかったので、しれっと棚上げしておいた]
そうねぇ…こっちの通信機で受信できたってことは電磁波で間違いないと思うけど。
電磁波が伝わる過程についてはさっきのフランとの通信の例もあることだし、不確定要素が多すぎて推測し切れないわ。
ただ、双方向の移動ができる可能性が見えただけでも相当大きな収穫よ。
[黒い球体や裏宇宙について手がかりはまだまだ少ないのが現状だ。エリー>>192と同じく、少女にもその程度のことまでしか分からない]
……多分私の意見より省いて他の意見を纏めた方がいいよ―――あ、待って火種…あ、無理ですか。んじゃこちらでやっときます。
[ルッカに、自分がだめっぽそうなので、とりあえず自分の意見を取り消してもらおうと声をかけつつ、職員さんを追いかけてと、色々と大変な事になりながら、通信機はとりあえず受け取れたらしい。
なんとか、インカム型のそれを左耳に取り付ける。チャンネルを操作できないのは難があったが、連絡が取れないよりはマシだろう。
だが、問題は火種であった。
できればあるものを操作したほうが加減が楽なのだが、今から用意するには遅すぎたようだ。
それに、自力で作成できるならしてもらったほうが、良い、という事もあるのだろう。
資源は有限である。というお話。]
えぇい、お帰り!
[通信機を受け取り、せわしなく戻ってきながら、テルオが戻ってきたのを見れば、先ほどまでのテンションが残ったままの返事を返す。]
どうするかは――決めたね?
[そして、一間空けて。
どうするかを問うのではなく、きちんと決められたか、それだけを問いかけた]
―陣桜市・市街―
あの子は…
[テルオ少年が戻るのとすれ違ったことを知る間もなく、少女はジンロボの足を走らせる。その道すがらに市の職員から、エリーが通信機を忘れた旨が内線で伝えられた。思わず苦笑いをこぼしつつ、その通信機の回線を確認。回線テストがてらに通信を入れる]
インカム型っていうのはいい判断だったわね…
『もしもし、エリー?聞こえてる?あなたには中央通りの封鎖を行ってもらうわ。もし道が分からなかったら手近な職員にでも尋ねて頂戴。
どの程度の出力をどの程度維持できるか分からないから、加減についてはあんたに任せる。
予備人員としてそっちに作業ロボットに乗せた職員を二人つけるわ。
必要なら連携して、北と東の通路を封鎖して頂戴。
南から追い込んだ『お客さん』を西に誘導するわ。
地表部の主要幹線道路だから『お客さん』が集中することになるかもしれないけど、接近さえしなければせいぜいちょっとしたお化け屋敷程度よ。落ち着いて対処して頂戴。
こっちも、追い込むタイミングはずらして負担は増やさないように気をつけるわ。それじゃ、よろしく頼むわね。以上、通信終わるわ』
[告げて通信を切る]
さて、と…。あたしも急がなきゃね…
[少女も、自らのジンロボに無数のクラッカー(ジンロボサイズ)を背負い上げさせ、現場を移動する。目指すは陣桜市の北東、怨念ゴーレムの群れがもっとも集まっていると報告を受けた辺り]
──それから暫く後の事、ソフィア・パーク跡地付近──
[2体の機獣が、怪獣を散らしながら、駆ける。
闇雲に走り回って、巨大な怪獣の近くまで辿り着いた、その時]
見つけた!
[探していた相手が上空にいるのを見つけ、自身の"回路"に指示を出した。
人の姿へ戻り、相手へ声をかけようとした、その時。
再びの後方からの攻撃の気配、に振り向くと──
──局所的な孔、だろうか。
空で開いているソレと同じ物だと、直感的に感じられる、漆黒の……]
ば…ッ!?
[避ける為の動作を許す事も無く、自身を飲み込もうと口を開く、ソレは。 自身を無慈悲に、遠慮の欠片も無く、*飲み込んだ*]
[──スコルの意識は、其処で途切れている]
[その場は喧々諤々とした雰囲気が残っていたが、エリー>>207の問い掛けに、一瞬その空気が取り払われた気がした]
――うん。
[少年は、しっかりと頷く]
オレ、行くよ。
[おぉ、っと耳からはいる音声を聞き逃さないように、立ち止まり、気を落ち着ける。]
『えーと、とりあえず暴走しない範囲でやっておくわ。
作業ロボットは……例の魔よけかグッズは携帯してる、でいいのね?
後は了解。……通信終わってるから通じてるか解んないけど。通信終わりっ』
[もう通じてない気もするが、まぁ、大体異論があったわけではないので問題ないし、
道案内そのものも、作業ロボットの搭乗員に任せる事にすれば問題ない。
何か問題があればそのつど高度な柔軟性で対応すればいいだけの話、だ。]
[ひとまず]
……なんか、聞いてたらすげぇ博打な方法ではあるな。
でも俺にしてみりゃそっちの方がやりやすいつーかだな。
[市長・エリー・ルッカそれぞれの『大砲』について集音センサーを傾けていると、自然と漏れる苦笑]
ただ、弾って直進させるもんにはすげぇ回転がかかってんじゃなかったか。
それに乗っかって行けんのかはちょっと不安なんだがよ。
俺には玉乗りのスキルはねーぞ…。
[砲弾の上をチマチマと歩くように飛んで行く己の姿を想像して、少し噴いたという]
うん!
[駆け出していくエリー>>214に、もう一度返事して。
少年もまた、駆け出していた。
自らの、相棒の許へ――]
みんな、足止めご苦労様。
今から誘導に移るわよ。
Gブロックから徐々に包囲を狭めるわ。
分かってると思うけど、『お客さん』の誘導には必ず三人一組で当たるのよ。
絶対に一人で突出しないように気をつけて。
点で当たらず面で押すことを常に意識しなさい。
[指揮系統に特化した自らのジンロボに比べれば、少々使い勝手の悪い通信機で、それでも順次指示を出していく。
エリーから通信>>213が返ってきたのはそんなころ]
ああ…通信終わりって言うのは、『こっちからの送信終了』って意味だからちゃんと聞こえてるわよ。
今地表に出てる職員には全員使えるもの持たせてるから、必要だったら使わせて。っと、通信は以上ね。
[軽い口調で返す]
はいはい、お客様。お部屋はあちらですわよっ!
[ジンロボサイズのクラッカーがどぱぱぱーんっ!と軽快な音を響かせるのを、切り際の通信機が拾ったか、否か]
― ソフィア・パーク? ―
[入坂結理人の声がしたよう>>178だった。]
おに…ちゃ……?
[瓦礫の隙間から空を見上げる。赤い空を。]
こ、こ……わた… は、フランは、ここだ…よ!!!!
[フランは、壊れてしまった銀の懐中時計を手に持つと、
瓦礫の隙間から外に見えるように動かす。
反射角度で鏡のように信号を送ろうとしたのだった。]
おに―――ちゃ―――…
[フランが振り翳した拳は、赤い空を叩くかのようにあげられた。
けれど、当たり前ではあるけれど、拳が空を割ることはない。]
よ、お帰りテルオ。
そんで、行ってら!!
[気楽そうに手を挙げて、テルオを出迎え返す手で見送った]
――ルッカ、悪い。折角案をもらって何だけどよ。
やっぱ俺こっち手伝ってから行くわ。
向こうはそりゃ心配だし、こっちで俺の出来る事ってパワードスーツ乗ってる割にはホント小さなことしかないかも知れねーけどよ。
こっちはこっちでほっとけねーし……向こうにも主なジンロボ乗りは残ってる。
堪えきれるのをいの……じゃなくて、信じる。
[先に、神頼みは最後の手段>>184と言われたのを思い出して改めて言い直す。
そしてそれぞれがそれぞれの役目を果たす場所へと駆けて行くのを見送り]
お前も、行かなきゃなんねーんじゃねーの。
OK,OK,それなら問題なし!通信以上!
[ああ、通信終わってなかったんだ、とほっと一息。確認も出来たし――]
そんじゃいってみよーか!……はぁ……っ。
はー、ふー…………。
[息切らせながら中央通りまで駆けつけ、呼吸を整え、北西の角へと立ち、杖を頭上へと掲げ準備へと入る。
まずは、いつもの詠唱――最大の難関は、むしろ此処であった。
二人の同行者はこの詠唱をどう思うだろうか。]
――我、古の盟約を引き継ぐ者なり
――我、世界を憂うものなり
――我――セカイを手にするモノ、エリーの名において命ずる。陽の光よ、集え、熱を火へと変えよ!
[しかし、それには気づかず、杖の先に集まる陽の光を火へと転ずる。
そのまま両の杖を地面に下ろし、線を引くように南東へと走る。杖の通った跡から火が燃え盛っていく――]
[フェイトに諭されれば、くすりと笑い。]
頑張りなさいよ?
そう言う事と、大抵大仕事が待ってるんだから。
[軽くフェイトの肩を叩いてから、自分の持ち場…
歌う場所へと走って行った。
…小さく何かを呟きながら。]
[機内のデータファイル(フェイト用メモ)にはルッカ達をシェルターへと護衛した後にキシヤマという人物と庁舎二階の危機管理課へ行き、課長の元で哨戒。そう記録してあった]
ん。
当たり前だろ、哨戒ぐらいどって事ぁねえよ。
お前こそ音程外した歌を歌ったりすんじゃねーぞ。後でそっちの連中からしっかり話聞いてやっからよ。
…って、え、ちょ、おま……
おぉい、ルッカぁぁぁお前一人で行くなって!!
俺の仕事早速取ってくんじゃねえ!!
[一人でシェルターへと向かうルッカの後を追うが、彼女が必要としないと言うのであればそのまま市庁舎二階へと向かうつもりではある。]
[その場にいた誰かだったか、あるいは監視兼護衛を任せた職員からだったか。
テルオ少年が戻り、そして決心したらしいことを聞き取った。
危険であることが分かりきっている仕事だ。できることなら任せたくはない。やらずに済めばそれに越したことはない。そう考えていた期待が外れたことを悟り、ほんの一瞬だけ瞑目した]
…元々エリーに渡した通信機は、テルオ君が持ってるはずよね…。
[エリーが新しくインカムを渡されたということは、そういうことであるはずだ。即座にその回線を開き、通信を送る]
『もしもしテルオ君?決めたのね?…とは聞かないわ。ただ、決めた以上、君ならできるってあたしは信じる。君も、君自身の決心を信じなさい。それが一番の武器で、一番の盾になるはずよ』
[通信機越しにどこまで通じるかは分からないまでも、真摯な声をテルオ少年に送る]
『できる限りそっちに向かう『お客さん』は足止めするけど、外に向かうなら包囲を外れてくるやつがいるはずよ。
武器はその都度、護身のために使いなさい。攻めようと思っちゃ駄目よ。
あなたの目的…首都に向かうことを忘れないで。
今から連絡つけて、Fブロック…ダイシチョーの左足付け根の辺りからはしけを出させるわ。
テルオ君はそこに向かって走って。はしけが十分に街から離れたら飛び移って頂戴。
後はちゃんと送り届けさせるから。
それじゃ、がんばってきなさいっ!』
[最後に大きく、気迫を込めた激励で言葉を締めくくる。
切った通信を繋ぎ換え、はしけを管理する交通管理課へと連絡をつけた]
― ソフィア・パーク?/瓦礫の下 ―
ケホッ、…コホッ……ぃちゃん…。
[嫌な匂い。瓦礫の表面には煤が付いているようだった。]
あつい……やなにおい………
[恐怖を抑えるように、身体を小さくしようとするが動けない。
ただ、待つだけ。]
―――――
[生理的現象で涙が流れる。]
[作業ロボットの2人に動揺が走る。
独断で、エリーに関して、本当に大丈夫なのかと連絡が入る。
それを知らずにエリーはさらに詠唱を重ねる。
線で燃え上がった炎が、自分で操らずとも燃えている間に、再び今度は炎として操作しなおす為に]
――我、古の盟約を引き継ぐ者なり
――我、世界を憂うものなり
――我――セカイを手にするモノ、エリーの名において命ずる。炎よ、上がれ、上がれ、そびえ立て、他を排せよ、境界となれ!
[炎は燃え盛る。壁のごとく。文字通り、境界となる。
近くで操作する以上、熱く、のども渇く――。維持できない程度ではない、が。
その様子を彼らは、作業ロボの人員はどんな目で見ているだろうか?]
アタシは一人で行けるよー。
多分怨念ゴーレムもちょっかい出してこないだろうし、
一応逃げ足は速いしねっ!
[それに、門を開く所を見られても面倒だし。
と小さく呟いたのは聞えただろうか?
フェイトが自分から離れた後少し足を止め、何処に行くかをしばし考える。]
[一度だけ、後方に僅かに顔を傾けようとした。
けれどまた視界の端に光る信号を捉えれば、すぐさま意識は其方へと]
―― ソフィア・パーク?・地上部 ――
フラン!
[地表まで高度を落とし、光の見えた瓦礫の傍へと舞い降りた。
酷く、煙たい。目まで霞むかと思ってしまう程、煙たい。
その中で少女を下敷きにしている瓦礫の存在を目の当たりにした。無事か、と言葉に出そうとした声は発せられることなく呑み込まれて]
……出来る。俺なら、どかせる。
今、助ける!それまで、堪えろ……堪えて、くれっ、
[普通の人間にはない力。機械の力。悪魔の力。
酷い言い方をするならば――まさに、馬鹿力。
それを用いて瓦礫を持ち上げようと、二丁の銃器をその場に投げ出してから、瓦礫を両手で掴んだ]
交通管理課?あたしよ。
首都の救援に、有志のロボットが向かってくれることになったわ。
Fブロックから本土に向けて、はしけを出させて頂戴。
加速は適切かつ打倒に、ロボットが乗り移れるように、『お客さん』にまとわりつかれないようにね。
任せたわよ。
[難しい注文ではあったが、通信機越しに返ってくる返事は威勢がいい。前線で防衛を続ける街に住む、海の男の心意気だろうか]
派手にやってるわねぇ…
[遠目に、陽光が集められた光>>222を眺めながら、ぽつりと呟きが零れた。
通信を入れ、周囲の状況、入ってくる報告に耳を傾けながら、クラッカーを鳴らすジンロボの手を休めることはない。周囲の職員が手に手に掲げた魔よけやら縁起物やらと連携して、徐々に、けれど確実に、包囲網を狭めていく]
[メガマリオンの許へ向かう途中、通信機から聞こえて来た声。>>223
焦ることもなく、それを耳に当て]
あ、明朱佳さん――
[呟き、彼女の声に耳を傾ける。
所々で、はい、はい、と真剣な声音で返事を挟みながら]
――はい。オレも、信じます。
[アドバイス>>226の言葉もしっかり記憶に留め。
そして、これからやるべき事を聞く]
わかりました。頑張ります!
[通信が切れたのを合図に、指示された通りFブロックに向けて走り出す。
ポケットの中で、少年とメガマリオンを繋ぐ、小さな機械が弾んでいた]
チッ…ほんとムチャすんなよ!?
お前通信出来るもの持ってねーんだろ、なんかあったら思いっきり叫べ、いいなー!!!
[ルッカから少し離れた所で立ち止まり、そして踵を返して市庁舎二階に向かって駆けて行った。
あまりにも急ごうとしたものだから…彼女が何事かを呟いていた事には全く、気付いていなかった。
ただ、ハニエルそのものだけがその声を聞き届け、再び淡い光を機内に灯していたのだが、それが何を意味するものなのか男には全く理解は出来なかった]
…正直、アレに長く暴れられると面倒だしね…
[小さく呟いて、はしけへと走る。
ジンロボや怨念ゴーレムの様な大きな物ならともかく、
人サイズの自分は殆ど気付かれないだろう…
例え人に出せない速度で駆けていたとしても。]
・・・ゴメンね?
テルオ君には恨み無いけど、機体の方が問題だから…
[そう呟いて、はしけの近くに豆粒ほどの門を開いた。
この前のように、一気に飲み込ませるために。]
― ソフィア・パーク?/瓦礫の下 ―
おに…ちゃ……ん…
[影が見えたように思えた。
黒い人影のように見えた。
瓦礫を持ち上げる音が聞こえる。
軋む音が聞こえる。煙が流れてくる。
身体にかかった重さが軽くなってゆく。
誰かを思って後ろを向いた事、それをフランを知る事はあっただろうか?ただ、フランは救出されるのを待つだけだ。]
来て…… たんだ … 。
……ちゃん。
[咳き込みながら嗄れた喉で言葉を紡ぐ。]
[ルッカの元を離れた男は早速市庁舎二階の危機管理課へと向かい、大変面倒な所属をつらつらと述べた]
えっと…
詩論シティのジンロボパイロット……えぇい訓練機関のシルヴァクロックアカデミー、パワードスーツ科訓練生のフェイト・ローグリアン。
石神市長からこっちの手伝いを頼まれ……たわけじゃねーけど、手伝いに来た。
[やはりいきなり中途半端な女性型のパワードスーツが現れたと思えば中から男、しかも説明がとてつもなく曖昧。
訝しげな視線の真っ只中で市長の名刺を差し出し、一先ずハニエルの機能を使って一帯の集音と索敵を引き受ける事になった]
ええい、―――………
[ぶつぶつ、となにやら呟きながら、汗を流し、『お客さんたち』が通過していくのを待つ。
……なぜか、火へと、否、”エリー”へと触れようとする『お客さん』が、いる。
土くれの手が、炎で焼けながら、伸ばされようとする。]
っち!けど、離れるわけにも――!
[自分の陽光の炎の壁と、そして、背後にいる二人が動くと信じて、持ち場を離れようとは、しない。
一人は、戸惑い、一人は、反射的にクラッカーを鳴らし、追い払う。]
――ん、ありがとう……
[振り向けないが、一言、軽く頭を下げて礼を告げる。
けれどもコレで終わるわけがない。まだまだ続く交通整理。
少しはやっていけるだろうか――]
[はしけに向かって駆ける、その自分に先回りした人間が居た事には気付かなかった。
ただ、フランの許に向かいたいという一心だけがあり――]
[少し軽くできる程度には、持ち上げられた。が――]
(なんだ、これ……重過ぎ、ないか?)
[思うように、瓦礫は持ち上がらない。
焦る。苛立つ。手には黒い煤が纏わりつく。
外部から、熱が入り込む。飛んでいる内は気にしてもいなかったが、今になって、少しずつそれが意識を苛んでいる]
ぐ、……っ、
[諦めそうになる。胸の奥で、あきらめてしまえ、と聞こえてくる]
[きらり。滲んで光る滴が、見えた。
咳交じりに、呼びかける嗄れた声が、聞こえた]
……………
(守るんだ)
(――生き残るん、だ)
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