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――夕刻、屋敷・居間――
[棺から出て、しばし、いつものように伽耶から眠っていた間のことを伝え聞いた後か。
ゆったりとくつろぎながら思案を巡らせていた]
(あれがこの村の要、か……)
[昨夜覗き見た、疲れ切って転寝をしていた男の姿を思い返す。
戦っている。全力で――それ故の憔悴。
注視はしておくべきだろう、が、今しばらくは必要な人間だった。
村の中で全てを処理させる。その為の駒。
生かさず殺さず、置いておく]
潰すが、な。
[捜索隊は手分けして瞳の姿を探した。人手が足りない事もあり、瞳はなかなか見付からなかった。そのうちに辺りは暗くなり、懐中電灯の明かりが行き交うようになっていた。
もしも最悪の事態になったなら。この頃の状況が状況なのもあり、男は大きな不安を抱えながら歩き続けていた。男だけではない、多くの者がそうだっただろう。中でも瞳の両親などは、生きた心地がしないでいたに違いない。
だが、瞳は山中で無事を発見された]
……良かった。
[胸を撫で下ろし、男も医院へと戻った。そうして、今日も常より遅い時間まで勤務を続けていた]
青年 雨宮紫苑は、事務長 神威京斗 を能力(襲う)の対象に選びました。
― 咲田邸 ―
[瞳の部屋に行き、顔を見た瞬間わかった…“あの”症状]
瞳ちゃん、昨日はどこに行ってたんだ?兼正に行ったのか。
[コクリと頷く瞳に何か引っかかるものを感じたが、それが何か知ることはできない。]
何か…されたのか?
[答えは要領を得ず、何をされたのか、されなかったのか、知ることができなかった]
これなら輸血をしたほうが早く回復するんだが…
[銀子や大田爺のこともあり、入院となると両親が嫌がった。1日行方不明だったのだ、娘を手許に置いておきたい両親の気持ちもわかる。]
とりあえず、リンゲル液だけ輸液して、様子を見よう。
[その場で点滴を出来る用意をし、点滴が終わるまでその場にとどまった。]
― 夜半・帰り道 ―
[咲田の家を出て家路につく途中、一人の男とすれ違う]
…え?今の…
[それは決して す れ 違 っ て は い け な い “人間”]
[昨夜、屋敷に招いた娘。あれは、二重の意味で餌だった。
文字通り、彼らの糧としての意味と、もう一つ――
あえて撒いた疑惑の種]
人間の心理、というのは不思議なものでな……
最初から信用していたものが、少しおかしなことを言えば疑ってしまう。
が、疑いかけてからその疑惑が解ければ、信用する。"しなければならない"という心理が発生する。
他愛なく――な。
[我が目を疑ったが、どうしても確かめずにいられなくて、車をとめ、懐中電灯を持ちその男に近づく]
おい…――
[声をかけた瞬間逃げようとする男を追いかけ腕を掴む]
(冷たい…人間の体温ではあり得ない)
[振り返った男に懐中電灯の光を当てると
照らし出された顔は…――――]
[自分が死亡診断書を書き、葬式もすませ、埋葬されたはずの大田爺の顔が目の前にあった。]
そんな…馬鹿な…!!
[逃げ切れないと思ったのか、襲いかかってきた。
懐中電灯の光でも確認できるほどの長さの牙を剥き、こちらに向かってくる。
男は鳩尾に一撃を加え、相手の体勢が崩れたところを突き飛ばす。
咄嗟に道端にあった直径30cmほどの石を大田の頭に何度も打ち付けた。]
……。
[男は大田を車に運び、病院まで猛スピードで戻った。]
[病院に戻り、大田が前日眠っていた回復室のベッドに運んだ。
頭を見ると怪我がほとんどなくなっていた…―]
これは…まさか…
起き上がり……
[そうこうしているうちに大田が目を覚まし、暴れだしたために、拘束し、血が採れるかやってみると、案外普通に採取できた。
そして……―――]
[山入への道は塞いだ。周囲を野犬がうろつき、凄惨な事件のあった場所。山の中を分け入り登ってまでわざわざ近づきたがる者もないだろう。
拠点を得て、計画は次の段階に移っていた。
とにかく数を増やせ――今はそう命じてある。
山入が狭くなる頃には、その分"空く"家がある]
[瞳が姿を消す前に、兼正の方に向かうのを見た――そういう話が出たのなら、屋敷に声をかけてみようと考える者もいるだろう。
好奇心の強い村人であれば、そのやり取りに注目する。
最大に疑われたその時こそ、信用を得る――好機]
(真相に辿りつく者がいたとして――果たしてその時味方はどれほど、いるかな?)
[そしてゆったりと、ティーカップを傾ける。
その赤い中身は紅茶か――*それとも?*]
先生は、「RP」をやりたいんじゃなく、「若先生」をやりたいんだと、
「屍鬼を題材にした人狼村」じゃなくて、「屍鬼の再現」をやりたいんじゃないかと思う今日この頃。
好き好きだけど、屍鬼のパラレルが見たい私とは、あえて元ネタと全く違う行動をして、困らせてみた(ry
伽耶は普通の人間であり、件のお披露目――信用の種は撒いてある。
信用されすぎない程度に、疑われすぎない程度に――
瞳をもてなして、楽しい時を過ごして、その友人が帰っていないと聞けば心配して見せるだろう。
そして妙な病気が流行ってると聞けば、病弱な彼を人に触れさせることを拒む。ごく当たり前の人間のように。
そして、彼女は真実――人間なのだ。
これほどの武器はない。
(役に立ってくれる。いい――女だ)
/*
なんという一人芝居。
なんという誘導発言。
ごめんね、ちょっと中の人に甘えてるかも。
信用されすぎない程度に、疑われすぎない程度に……まさに理想のC狂の動きw
[真実にたどり着いたとして、それを理解してくれる者が
果たしているだろうか。]
いない…だろうな。
[男にだってわかっていた。こんな詭弁誰が信じるものか]
でも…だったら例え一人でも…
[それは、気づいてしまった者の宿命]
―道端―
[医院からの帰り、男は夜道を歩いていた。精神的なものもあり、流石にかなり疲れていた。だがそれでいながら歩みは少しく速かった。焦るように。何かから、逃げるように]
……、
[実際に何かから逃げているというわけではない。ただ、無意識に急ぎ足になっていた。どうしてか、胸にざわざわとしたものが蠢いていた。夜道が、闇が、恐ろしい。何処かしら夜の性質が変わってしまったように感じていた。
仰ぎ見る空には相変わらず星が輝いているというのに。
単に疲れているせいかもしれない、と思う。あるいは、立て続けに起きる不審な死のせいで、神経が過敏になっているのかもしれないと。思えば、昨夜眠りから覚めて医院に駆け付けた時も、焦燥が必要以上に感じられていたような気がする]
……子供じゃあるまいし。
[己に言い聞かせるように呟きながらも、男は帰路を*急いだ*]
― 独白 ―
[起き上がりなど、子供を脅すときに使う言葉だ]
分かっている。しかし、他に言いようがない。
[誰も信じてもらえなくて村が滅びたら]
それは今考える事じゃない。
俺は、俺の出来ることをした、
そして、考えうる最善の道を選んでいるつもりだ。
もし村が滅びたら、それは俺が至らなかっただけだ…
―回想・クレオール ―
[マスターのオススメに舌鼓を打ちつつ、暫くマスターから話を聞いていると、不意に後ろから声をかけられ振り向いた>>29]
こんにちわ、はい。兼正に越して参りました瀧華伽耶です。
あぁ、神威さんが勤めていらっしゃる病院の……。
[美男美女のご夫婦と言われ、少し恥ずかしげに小首を傾げつつ笑顔を見せた]
またお世話になる事も有るかもしれませんね、宜しくお願いします。
えぇ、確かに貧血気味ですが、此方に来てからは環境が良いのか、調子は良いですね。
病は気から……と言われますが、気を揉まなくて良くなったお陰かと。
[にっこりと笑みを浮かべつつ、当たり障りの無い返答をしながら、暫し世間話に華を咲かせる。流石医者だけあってか、病院の内情みたいな話は聞くことも出来ず。
チラリと視界に強張った表情を隠すように俯く桜子の姿が目に入ったが、その目線に気が付いた高瀬なら、桜子を連れて店を去っただろうか。]
[暫くはマスターの話に耳を傾けては居たが、店の客がまばらになる頃、自分も店を後にした。
いつも通り、日が暮れる前に屋敷に帰り着き、いつもと同じように紫苑に店で聞いた話を報告*しただろう*]
/*
高瀬の神威ラヴ把握(違)
ねぇ高瀬さん?雨宮封印って八つ当たりでしょw
というか、襲撃出来なくなるんだよね……吊りで全てを対応とかになると、結構きびしくなーい?と思ったり。
あと、赤が無くなったら私が泣く(違)墓との連絡取れるの私だけになるの?違うよね?屍食鬼化って確か襲撃した人間が襲撃された墓の発言見れるってやつだったよな・・・・・・?違った?
― 昼下がり ―
[小さな村の中では行く場所も限られている。
なんとなしにクレオールを覗けば、客の中に田辺先輩がいた、そして呼ばれた。]
え、あれが?
確かに、おばちゃんから聞いた話と背格好は合致するけど。
[>>22見たことの無い服装と顔立ちの女性―即ち兼正の人間―が居ると先輩が言った。声を潜め、じっと見詰めぬようにした。]
なんか、すごく…。
[クレオールの雰囲気は普通と違うと思えた。女性のせいだけだろうか。]
[>>20>>28よくよく見れば、支倉さんや先生もいる。
二人は何かを話し合っているようだが、特段耳を立てることはしない。]
先輩、聞きました?山入に野犬が出たらしいです。現場は無惨だって…
それに風邪で、3人亡くなったと言うし。松次さんとか、あんな怖く元気な人が、あり得ない…
そしてあの引越し。何をしに来たのやら…。
何か、どこかおかしいですよ。普通では無いです。
[食事しながら。先輩と噂や事実について、井戸端会議的な話をしていた。]
[>>29>>52先生が女性に話しかけていた。]
あれは…。
[と漏らすと、危ない風邪が流行っていることでも伝えに行ったんだろうと先輩が言う。相手が他所様な人でも関係なく、村の命を預かるからの責任だろうと、そう納得した。]
…僕らは健康のままで、先生のお世話にならないよう努めましょう。
[先輩も、頷いた。]
─回想:支倉宅─
[おそらくお昼休憩だったろうに、先生はわざわざ送ってくれた。先生まで過保護にして、と思いながらも、安心も感じる]
先生、ありがとうございます。
今起こってる変なこと……もうこれで終わりですよね?
そうじゃなくても……終わらせてくれますよね?
投票を委任します。
未亡人 瀧華伽耶は、青年 雨宮紫苑 に投票を委任しました。
─現在:支倉宅─
[昨日よりだいぶ落ち着いて、食卓を終える事が出来た。
部屋に戻ると、ふと、瞳さんの部屋が気にかかる]
やっぱり電気ついてない……。
瞳さん、まだ帰ってないはずだよね?
― 回想・クレオール ―
[伽耶と話終えると、隣の席にいた若者達に声をかける]
あんたたちは水道屋の従業員か。
今日は仕事ないのか?
[社長の様子について尋ねられる]
あぁ、社長か…どうも流行りの貧血みたいだな。
容態が急に悪くなることがあるから…
油断はできないが…
[言葉を濁した。]
それより、あんたたちも気をつけるんだな。
若いからって油断するとよくない。
[それだけ伝えて桜子と共に店を出た]
― 回想・支倉宅前 ―
[少しは気が紛れただろうか、と心配していると。
「終わらせてくれますよね?」
と言われる]
これで終わりだとは断言できない。
でも、終わらせるために努力はするさ。
それだけは…約束する。
だから桜子ちゃんも、ちゃんとメシ食うんだぞ。
[精一杯の笑顔を作る]
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