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嘘だ。
ヴィヴィアンは変わらない。
私の好きなヴィヴィアンの温度は変わっていない。
[力の抜ける彼女を抱きとめるように、
その頭を自らの胸元に寄せて。]
それとも変わったことを認めて欲しい?
私の知らないヴィヴィアンになりたい?
――……私に、絶望させたい?
[銀の髪は夜風に揺れて、
藍色の瞳が静かに伏せられた。
青年の名はクルクスと謂う。
教えを説き旅から旅へ、
この村にたどり着き暫し腰を落ち着けて数ヶ月。]
神よ、何処へ行こうとも戦いの火種は尽きません。
……避けられないことなのでしょうか。
[冷たい石に花を捧げて小さく問うけれど
答えが返ってくる筈もなく。]
・・・いや。嫌。
カーラだけは・・・信じているもの。
こんな、暮らししてるあたしを見て欲しくなかった。
だから、いっそ嫌われてしまえば楽なのに
―――魔が差したのかな。
ね。
[表情は僅かに虚ろだろうか。]
……よもや、
斯様な事になろうとは。
[明かりが揺れる集会場を振り仰ぎ、
クルクスは悲しげに目を伏せた。
暫し思案に沈んでいたが、小さく首を振ると
集会場に向かって歩き始めた。
ヘクターは頑固で、時間に煩いから。]
>>556
ん?僕??
僕のサイン会を開くから、集会所に来てくれって言われたんですよ〜。
どうです、騎士殿も一枚家宝に、ね。
……うん。
私も信じてるし、どんなことがあっても、
ヴィヴィアンへの気持ちは変わらないよ。
[優しく宥めるように、ヴィヴィアンの髪を撫でた。
不安なとき、いつも母がしてくれたように。]
もしヴィヴィアンが、
今の自分が嫌いだとしても、
それでも私はヴィヴィアンのことが好きだから。
嫌うなんて――出来ないよ。
[ひとつ、息を吸って扉を3回ノックする。
賑やかな声、 きっと皆やってきているのだろう。
見知った顔も多いに違いない。
そっと扉を開けた。]
こんばんは、失礼しますね。
皆様、お揃いで。
[そう、眼を細めた。]
・・・・カーラ。
―――ありがとう。
[髪に触れる手の感触。温度。それが、落ち着く。]
わたし・・・
私も、大好きだから。
ずっと、大切な友達でいてね。
[ノックと、聞こえた声に僅かに顔を上げる。
伝道師の青年の姿があった。
彼とは知り合いだ。
教会の手が薄いこの村では、
彼に死を立ち会ってもらうことも多かっただろう。
謂わば、死者の受け渡しで、一緒になることがあった。
そんな彼、クルクスへ小さく会釈する。]
[規則正しい音が3回。それが聞こえると扉が開くのだろうか。
ふと、顔を上げるとそこには青年らしき姿。]
こんばんわ。
[お揃いといわれると首をかしげ]
それは、わからないけど。
ね。
[その姿を見やると、無意識に少しだけ口の端が上がる]
おかえりなさい、ナーシェ。
退屈だったけど、うさんくさくない人と少しだけ話しをしてたから・・・。
うん、だいじょうぶ。
[手に持つ本をナーシェへと差し出し]
この本もありがとう。
でも、この話は・・・。
これって、貴族に対して農民が革命を起こす話?
こんな本持っていて、ナーシェ、大丈夫?
[ちらりと騎士達を一瞥する]
ううん。友達として当然のことだよ。
[そっと身体を離して、ヴィヴィアンの蒼い瞳を見る。
静かに微笑を向けた。]
うん、約束。
これからもずっと、ずっと友達でいて。
[すっと、小指を差し出した]
>>554
まったくねえ。
あんたまで来てるとは思ってなかったよ。
お互い真面目に商売していただけなのにねえ。
自警団の唐変木どもをどうにかしてほしいよまったく。
[クルクスを見て目を丸くした。]
おやおや。
神の使徒も容赦なしかい。
たいへんだねえ、あんたも。
そういえば、あの仮面の人はなんて言うんだい?
[ナーシサスに尋ねて、確認した。]
レイヴン…ね。偽名にしか見えないけれど
あんなの村にいたかね…。
[見知った顔、墓を守り平穏を保つ役目を担う女性。
それから、透きとおるような空色の髪をした美しい女性。
町で見かけたことがあるだろうか。]
……そうなのですね。
まだヘクターさんもいらっしゃっていないようですし……。
見回りでしょうか。
[黒を纏う騎士が男に何かを問いかけて
また酒を酌み交わす人も居る。
少しだけ肩の力を抜いた。]
[きゅっと結んだ小指、確かめるようにしてから
そっと離す。
不安げだった彼女はもう居ないだろう。]
それにしても、ヘクターさん、遅いね。
もう随分待っているのに。
悪い知らせなんて持ってこなければいいけれど――
[新たに入ってきた人影へと視線を移し
見つめていれば何か解るとでも言うように
その人影をじっと見つめる]
こんばんは。
[ひとこと挨拶を告げると
クルクスを見つめたまま、独り言を呟く]
あの人は、自分が最後って言っていたけど、また人が来た・・・。
>>568
・・・・そこは、もっとこうアクティブに突っ込みを入れて欲しかったです・・・・。
ボケたのに・・・・ボケたのに・・・・。
[黒騎士殿は固すぎだ・・・ぼやいて“クスン”と視線を床に落とす]
言いますよ、素直に。
夜中に『集会所に来い』と言われて連れてこられただけです。
みんな、似たようなもんなんじゃない?
>>567
ただいま。フェン。そう。大丈夫だったのかい。そりゃよかったよ。
そうそう。今日は新しい本を持ってきたから読みなさい。これは「KAGUYA−HIME」といって今度は女の子向けの本らしいよ。
え?あの本・・・?
農民がモモタローで貴族が鬼か。そりゃ面白い話だわ。
でも・・・あながち間違ってない事かもねぇ。
[フェンに向かってアハハッっと笑う。]
>>571
まったくその通りだよ。ブリジット。
おかげでこっちは商売上がったり。
今月の売り上げもどうなる事やら・・・
[ため息をつく。そして、ふと目をテーブルに向ける。そこにはおいしそうな料理が並んでいる。この料理は・・・食べなくてもわかる。これはブリジットが作った料理だ。]
おやまぁ。この料理はブリジットが用意したんだね。
あんたの料理はおいしいって評判だからね。
少し頂く事にさせてもらうよ。
え?酒?
ああ、ありがとう。だけど今日は店から自分の酒を持ってきたんだ。あんたの料理をあてに、この酒でチビチビやらせてもらうことにするよ。
[ナーシサスは袋から東洋から輸入した酒を取り出し、一人晩酌を行った。]
[話してるうちにあることに気付き席を立つ]
ん・・・松明を持った奴がこっちに来るな。誰か呼ばれてきた・・・にしちゃあ数が多いようだが?
[そういいながら窓から外を見ている]
[いつの間にか帰って来たナーシサスに小さく声を掛ける]
おかえりなさい……ナーシサスさん。
外の様子、どうだったんでしょう……
[と問いかけるも、不意にダンの声が耳に入り振り向いた]
松明?
……ヘクターさんが、戻ってらしたのでしょうか。
愚者 フェン は肩書きと名前を 偽者 フェン に変更しました。
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