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ぐっ・・・・・・ぐあああああっ!!
[脳が焼けるような感覚。
記憶のの改竄。常識の崩壊。
彼の脳は急激な覚醒のショックを一身に受け止めていた。
闇の中、手を伸ばす。その先は虚空ではあるが、求めているものは唯一つだった]
・・・・・・ リル、もう二度と。
君を、離さ、な、い。
[意識が混濁し、闇の中に落ちていった**]
知らねーよんなこと。
[呆れた声でツッコミを入れ]
だがまあ、どんな言葉であろうと俺たちを大事に思ってくれてんだ。
――途中退場なく働き尽くせ、か。ありがてぇ話さ。
[肩をすくめてみせた]
知らねーよんなこと。
[呆れた声でツッコミを入れ]
――途中退場なく働き尽くせ、か。
だがまあ、どんな言葉であろうと俺たちを大事に思ってくれてんだ。ありがてぇ話さ。
[肩をすくめてみせた]
―Endeavour社―
さぁ、どうだろうね。
少なくともツンに見合うデレの量とは思わないけど……。
[スズキの横でデータ検証の報告に眼を通しながら軽口を叩く。]
っと、スズキさん。
例の映像データの解析上がってきましたよ。
[そういうと…一部を引き伸ばした写真だろうか。
2組の男女が写った紙をスズキに手渡す。]
顔はハッキリと映ってますね。
前後の状況から、恐らくは彼らが操縦者…少なくとも関わりのある人間ではないかと。
おう、社長から諸々お許しが出たんだ、こっからはぬるい考えは捨てるぞ。
各自、自分の役割を果たせ。以降の出撃は3機毎のフォーメーションを徹底しろ。
それと周りの被害なんざ気にするな、そんなもんは情報部の仕事だ。いいな!
ふむ…OK、情報部にまわしてどこの誰か確認しろ。こいつら直接捕まえるぞ。
[受け取った画像を確認し、即座に指示を出す]
よし、社長から諸々お許しが出たんだ、こっからはぬるい考えは捨てるぞ。
各自、自分の役割を果たせ。以降の出撃は3機毎のフォーメーションを徹底しろ。
それと周りの被害なんざ気にするな、そんなもんは情報部の仕事だ。
さしあたってまずは可能な限り未確認HMのデータの解析と対策を講じる。をいいな!
[激を飛ばし、とうに冷め切った缶コーヒーに口をつけた*]
解りました、同時に住民データとも照らし合わせてみます。
まぁ莫迦正直にこの街の住民って事はないと思いますが。
[眼鏡の真ん中を人差し指でクイと押し上げる。]
暫く会社に軟禁と決まったからには張り切っていきますかね。
俺、こうみえて結構負けず嫌いなんで。
[カッと靴の音を響かせて、会社員は部屋を後にした*]
― 自宅 ―
……ありがとう、落ち着いた。
[どれほどそうしていたか。
ぽつりと呟けば、触れていた指先を離す。
良く考えれば、とんでもない真似をしたものだと、
どこか恥ずかしそうに視線を逸らせれば
その後は気不味そうな雰囲気を崩そうとテレビの電源を入れる。
其処に映るのは、いつも通りの見慣れたCM。
Endeavourのマスコットが画面の中で微笑んでいる……。]
―――あれ、ちょっと待てよ。
[先ほどの円城寺との会話。
其処に出てきた、フィリップ助教授の妹兼恋人の特徴。
それは、このマスコットキャラの外見そのものではないか?]
……変な事もあるもんだな。
コスプレでもさせてたのか?
[まさか、それがイステと同じインターフェイスと考えるはずもなく。
気を取り直した後、部屋の荷物を鞄の中へと詰め始めた。]
…そうか。
[離れていく指先と、
逸らされる蒼真の顔を青い眸が映した。
そっとイステも手を下ろす。
TVの音が沈黙を喰らう。
耳に残るメロディラインと共に、映像が流れた。]
――――。
…これは、エンジョウジの謂っていた「リル」の姿とかなりの割合で合致する。
[同じことを感じたか、
イステはそう口にした。]
…リルか。
[確かめるような呟き。
記憶に刻む。携帯端末を手にして]
ソウマ、コスプレとは?
[荷物を纏めている蒼真へ、
イステは尋ねた。
必要不可欠知識以外は、怪しいようだ。]
何をしている。
ん、コスプレってのは自分以外の誰かや特定の職業の格好をする事だよ。
最近はアニメやゲームとかの架空のキャラの格好をすることが多いみたいだけどな。
[きっと、フィリップの妹だかもそういうのが好きなのだろう。
もしかすると、フィリップの趣味かもしれない。
そのような印象は全くなかったが、
人間の内面など基本的にわからないものだ。]
荷物を纏めてるんだよ。
良く考えりゃ、あのHMの所属してる団体に昨日の騒ぎで逆恨みされるって可能性もあるからな。
警察でも面倒だ、向こうが納得できることなんて何も説明できやしねぇだろうし。
だから、いつでも逃げられるようにな……っと。
[服を何着か鞄に詰め込み顔を上げる。
窓の外は既に日が落ち始めていて、景色が朱色に染まろうとしていた。]
/*
ん? 素直に異星人ってことでいいのかな?
自己統制システムを「作った」っていうのがよくわからないけど。
*/
―――それは、所謂文化のようなものだろうか。
神官や魔導士が、
衣を纏うようなものとは、違う?
[アニメ。ゲーム。
ほんの少し首を傾げた。]
もう、魔導士たちは、いないのか…。
機神を模したものは、居るのに。
[ほんの少しもの思うように眼を細めた。]
逆恨みか。
HMと呼ばれるものを破壊したゆえ、あれを有する組織がそう出る可能性は低くない。懸命だ。
―――逃げる。
否、お前は、戦う術を持つのに。
[夕陽の赤の中で、青は染まらず青だった]
借金は方便じゃ。これでも、金にだけは汚くない性根でな。
[店の開店時間を気にする声には、自らも渋面を作った]
どうしたもんかのう。奇特な店が開いてれば良いのじゃが。ワシが寝泊まりしおるホテルは、少し離れてるしのう。
[頭を掻き、そして諦めた。路地裏の壁を背にどっかと座り込む。
世界の終焉を相手取ろうとする者が、まず身なりで困り果てるとは、なんとも間抜けな話である]
まあ、開いてないなら開くまで待てば良い。
……すまんが、老体には少々刺激的すぎて疲れてしまったわい。ワシはここで一休みさせてもらうから、お主もしばらく自由時間としてくれ。
ああ、服さえ買ってきてくれれば、余った金は好きに使って良いぞ。
[そう言うと、道端で寝ることに慣れているのか、腕を組んだあぐらの姿勢で寝息を立て始めた**]
―Endeavour社―
ん、判った。
[指示を出してからさほどの時間も経っていない。
第一次解析の資料を手に先程の戦闘の映像を2・3巡眺めただけでポツリ呟いた]
しゃあねえだろ。
俺ぁ専攻持ちのお前らと違って営業上がりなんだからよ。
こんなデタラメな数値見て思いつく事なんかあるかっての。
[ばさり。デスクへと資料を投げ出された資料には、これまで自分が触れてきた物と余りにも懸け離れた数字が並んでいた]
ちっと現場見てくる、なんか判ったら連絡くれや。
[背中越しにそう伝えると、扉を開けて出て行った]
−コクピット内−
[少しずつ意識が覚醒していく。それでもまだ微睡みの海に沈んでいるようなだるさが脳全体を支配しているが、情報の混乱は治まってきている。
頭の中に流れこんできた情報。その中にあった”フィリップ”と、今の自分はまだ乖離している。まるでだれかの人生を映画か小説で見せられているようだ。
昔そんな小説を読んだ気がする。地球のシミュレーターで生まれた人格を移植された現実世界の男がヘルメットを被る事で、シュミレーター内の自分の人生を体験するといったものだった。それに近いのかもしれない。
深呼吸。情報を整理しよう]
むしろ、一般人が神官や魔導士とか戦士の格好を真似るって感じだな。
………って、その言い方だとイステが居た場所には本当にそんな奴らが居たように聞こえたんだが。
[確かにヴォルバドスは異常だ。
イステも人じゃないというのは本当なのだろう。
だがまさか、遥か昔には人さえも異常な力を宿していたとは思わなかった。]
この国にはこの国の決まりがあるんだよ。
そこかしこで戦ってちゃ、こっちが悪者になるんだよ。
世間を敵に回しちまったら、もうおしまいだ。
[それに……と言葉を続ける。]
――力を持ってるって事と。
それを進んで使いたいかって、また別の話だろ。
[情報と自分の現在との間にミッシングリンクがいくつか存在しているのは事実だ。例え今まで信じてきた自分の記憶が全て偽りであったとしても、だ。
まず、この記録は紀元前のはるか昔のものであったようだ。なら今の自分は一体何なのか。同日人物だとしたらコールドスリープ等の処置が必要だが、そんな長期間コールドスリープを維持出来る機械が存在するとも考えがたい]
[次に、この”ラミア”との関係。
この記録にはラミアの記述はなさそうだ。しかしリルは以前このラミアにリルと共に搭乗していたと告げた。
つまり、この記憶が存在しない。
そして、そもそもリルの存在だ。
記憶の中ではリルという名前の妻は死んでいる。
ならば、何故今僕の目の前にリルが現れたのか。
・・・・・・もし、僕の推測が確かならば。
Endeavour社がリルというアンドロイドを作ったのであれば。
このミッシングリンクは、Endeavour社、もしくはサラさんの中に存在するという事になる]
―蒼真宅―
居た。
[あっさりと、簡単な言葉で肯定する。]
機神の存在と共に、
特殊ではあったが。
……。
ふるきときのひとびとも
それを恐れた。
必要に迫られなければ行使せよとは求めない。
《適合者》も、ときが来ねば現れない。
[そして、ロックのかかっている部分。ここには一体何が存在するのか。いつかこれを僕が見る事になるのだろうか。
・・・・・・もしくは、見せるつもりが最初からないのか。
ため息を付く。少し疲れた]
―――――。
使え、と
私は、お前にそれを望んでいる。
ソウマ。
先程の言葉、続きを聞いていない。
お前は、どうして
[―――つけたままのテレビから
臨時ニュースが
この街で原因不明の火災が起きたと知らせる。]
…先程の反応の場所。
[傍らに置いた携帯端末も新たなグラフと数値を描いた。
イステは視線をそちらへと向け、徐に立ち上がった。]
確かめなければ。
[自分の中で変わりつつあるものもある。
一つは、倒さなければいけない敵の存在。
記録の中の彼の憎悪。それが今の僕にも何故か芽生えている。
脳裏に5体のHMのデータが展開される。
うち一体には☓印が付けられている。
どうも、ラミアのデータのようだ。
それ以外の4体。それが、記憶の中の彼の憎悪の対象であり、僕が・・・・・・僕達が、倒さなければいけない、敵。そう強く認識するようになっていた。
そして、もう一つは。リムへの感情だ。
言葉に出来ない懐かしさと、そして彼女に惹かれている自分の感情が芽生えていることを実感している。
この憎悪と慕情は、イミテーションなのではないだろうか。思考と感情が激突し、弾けていく]
[自分の中で変わりつつあるものもある。
一つは、倒さなければいけない敵の存在。
記録の中の彼の憎悪。それが今の僕にも何故か芽生えている。
脳裏に5体のHMのデータが展開される。
うち一体には☓印が付けられている。
どうも、ラミアのデータのようだ。
それ以外の4体。それが、記憶の中の彼の憎悪の対象であり、僕が・・・・・・僕達が、倒さなければいけない、敵。そう強く認識するようになっていた。
そして、もう一つは。リルへの感情だ。
言葉に出来ない懐かしさと、そして彼女に惹かれている自分の感情が芽生えていることを実感している。
この憎悪と慕情は、イミテーションなのではないだろうか。思考と感情が激突し、弾けていく]
[嗚呼、このまま全てを放棄し混沌の海に沈んでしまいたい。
嗚呼、理性を必死に掴んでいるこの手を離してしまいたい。
嗚呼、全ての記憶を消し去ってしまいたい。
このHM達を破壊すれば、すべて終わるのか。
そうすれば、僕は結論に到達し安息の日々を取り戻せるのか。
どうすれば、僕は救われるんだ。
誰か、教えてくれ]
どうして……って
普通じゃない事をすれば不幸になるからだよ。
本人も、周りも、な。
[その時、臨時ニュースが流れる。
場所はここからさほど離れていない。]
さっきって、交戦してたって場所か?
――って、お、おい!今から行くつもりか!?
[立ち上がり、今にも外に向かおうとするイステを追いかける。]
―――…不幸。
やはりそれも、経験則なのか。
お前の語った「普通」という状態が
私には、…わからない。
それは、私が
[謂いかけて止まり、青を少し伏せた。
そのまま外へと向かおうとした足を止める]
そうだ。
確認が必要だ。
何か問題が。
― 廃工場 ―
[b6/fの姿は、廃工場にあった。
不安定な飛行ながらも着地には成功し
瓦礫が音無く粉塵を撒き上がらせる。
やがて、内に留まる段田弾を黄色い光が包み
彼を機体の外へと転送した。
それから暫くもせず、b6/fの姿は露と消える。
文字通り、光の露が空へと落ちるように、蒸散した。]
経験、まぁそうだ、な………?どうした。
[言葉を止め、目を伏せる様子に
少し不思議そうに首を傾げる。]
問題っていうか、だな。
昨日の今日だ、もし交戦っていうなら俺達と同じ状況になったのかもしれない。
そんな騒ぎの中に行って、何かの拍子に俺達の事までばれちまったらどうする。
――大人しくしておいた方が、いいんじゃないのか。
― 廃工場 ―
お疲れ様。
[ダンが廃工場へと降り立てば、そこには少女の形。
微笑むでもなく、賞賛を重ねるでもなく
必要な言葉と解析データを繋げる。]
プラストメタルの活動が減退。
危険。
非推奨。
今すぐのオリンピック。
ダンはふやけたブルドッグになっている。
情報の整理。
心地の整理。
私は待つ。
必要なら答える。
――でも。
肝要。
まずは体調回復。
混乱と疲労。
ダンから検出。
ほとりのネッシーが収まるまで。
休憩。
見張りは行う。
[言って、廃工場の入り口を見た。]
休憩後、警察。
予定が込み合っている。
おかけ直しください。
[※エネルギー消費の影響で誤演算率が高くなっています。]
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