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― スーンの回想>>32 ―
[スーンの歩みがぴたりと止まる。
懐から出し、眼鏡を取り外して顔に半ば当てていた仮面。
長春◆色の眸だけを後方のリコリスへと向け。]
『はったりかどうか。
巨大蝙蝠を従えていた期間を考える事だ。』
[仮面がつけられ、闇へとスーンは消えた。]
[問いの形をとってはいますが、ゲルトはチャンポンさんの近くに謎の声その1がいると確信していました]
…………ああ。
[チャンポンさん>>25の最後の言葉に強く頷くと、
言いたいことは色々あったけれど]
世話になったな!!
[それだけを言うと、城を出るべくうさこをおぶって全力で駆け出しました**]
――ッ、く……!
[王が放った柳鼠色の氷の刃が、迫る。
すかさず湊鼠◆の炎で相殺し、]
いい、から……
早く行けッッ!! 『行きなさいッッ!!』
[ゲルトへと向けて。 私達が叫んだのは、同時。]
っあ、ぐ――ッッ!
[続く一撃はかわしきれず、氷柱の刃が右の肩へと突き刺さる。
仰け反るまいと踏み止まると、神から受けた胴の傷口が開き、血が滲んだ。]
やめてよ挑発なんて人聞きの悪い。
私は、ちょっと言葉のあやを訂正しただけじゃない。
たまに正直に言うとこれだもの。
くふっ。涙が出ちゃう。
[言葉とは裏腹に、くつくつと笑う瞳に涙など欠片も見えない。ただ、ほんの少しだけ、頭痛をこらえるようにこめかみがゆがんでいた]
ああ、もう、解かったってば。
まだ包帯が取れたわけじゃ無し、別にかまわないでしょう? まったく…
[独り言を呟きながら。意地を張ったようなリコリスに横目を向けた]
くふっ。
解かった。
それじゃ、私は力を貸さないことにするわ。
私は、ね。
[にぃぃっと、企み事に笑みが深まったのは一瞬。
走るリコリスの足元に、足が伸び、その頭に手が伸びる。
こんっとその足を払い、くるりと頭を中心に体をひねれば。
それで後ろにいる人物とご対面だ。
走りこんでくる彼(女)と、体勢を崩したリコリス。後は、手出しをしなくても、それなりの結果に行き着くだろう。
……万が一事故にでもなれば頭が痛いのは自分なのだから、その辺のフォローができるよう、身構えるのは忘れないが]
― 月・某所 ―
[月の革命。
代々手渡されてきた「月の魔長」の仮面。
平和だった約6年前から、変貌した月の村々。]
『月天則は我々の敵ではない。
それは本当だ。
故に。残された手は――――――…
呪印を得たとしても。禁忌を犯す。』
[白緑◆と洗朱◆、そして鶸萌黄◆の交差する陣の中、スーンは呟き、仮面の下で目を閉じた。**]
―――――――…え”。
[痣持ちの手により体勢を崩され>>43て、アレクの元に倒れ込む格好になった。
すぐに離れようとしたが出来なかったのは、彼に甘えていたからだろうか。嗚呼、自分が情けない。
やがてゆっくりと顔を上げて、出来るだけ声を震わせないように何度か深呼吸をして]
…………………アレク。
元凶は全部、私だったのかもしれぬ。
スーンを追い詰めたのは、私だった…。
[そう言って、頼りない顔で笑う]
こんなことに、巻き込んですまなかった。
[そして、スーンの暴走の理由を話すだろう。
ただし呪印のことは伏せて]
とにかく、スーンを探す。酷く嫌な予感がするのだ。
[青ざめた顔でそう言うと、スーンの気配を辿り急ぐ**]
―城の外―
――…。
[脱出はしたものの、やはり1人残ったWGLの事が気にかかるようだ]
今、思えば…あの笑顔って死亡フラグにも取れますよね……。
[残っても足手まといなのは解っている、ならばあの言葉と笑みを信じるしかないが+裏+
表:信じます、その間に出来る事をします。
裏:信じません、信じませんのでちょっとだけ戻ります。
すぐ帰って来ますから心配しないで下さい。]
ありょーるさん…
戻るなよ。
ヴェルナーの意思を、彼の望みを潰す気なのか?
自分が信じたくないからと言って勝手なことをして、
それこそ死亡フラグじゃないんですか?
信じてあげたほうがいいでしょう。
[という男の言葉は+裏+表:届いた 裏:届かない]
くふっ。
ほかにもっと言わなきゃいけないことがあるんじゃ、ないのかなー?
[傍らでリコリスの懺悔めいた話を聞きながら、にたにたと笑いをこぼす]
くふふっ。
ああそっか。愚問かな?
いいわ。気にしないで。
[くつくつと笑いをこらえながら付け加えた。急ぐ二人に口出しこそするものの、邪魔をする様子は無かった]
…………………?
[道中、ふと胸の中が疼くのを感じた。
その正体は、妖精を兼族とすると言われるパイプであった]
な、なんだ?
[これは、魔王を倒し、月を復興させるときの為に大切に持っていた物。それが何故今、こんなにも反応を示すのか――――]
『 っあ、ぐ――ッッ!』
[パイプを握り締めた刹那、脳裏に響くように叫び声が聞こえた]
―――――…ヴェルナー……、ッ!?
おい、どうした。
大丈夫だとか言ってふざけるな!
なんだ今の声は!!
返事しろッ!
[確かにそれは、WGLの声だった。
幻聴だったのかもしれない。
一度きりの奇跡だったのかもしれない。
此方の声は、あちらに届かないかもしれないけれど。
それでもパイプを握り締めたまま、祈るように言った]
[肩に刺さった氷柱は自身の炎で溶かす。]
――こ、の……!
[そのまま刃に炎を纏わせ剣を振るうも、左手が言うことを効かない。
――当然です。
この傷は、王の力によるもの。その源を前にして、影響がないわけがありません。
一旦横へ跳び、距離を置いたところで――]
…………?
[一瞬だけ。
若の意識がどこかへ逸れたのを、王は見逃さない。]
[その一瞬で後ろへと回り、氷の塊を――86]
っ!! が――ッ!!
[気づいたものの避けきれず、まともに頭部へと一撃を喰らう。
――奇しくもそこは、アワユキに何度も治療された場所。]
なん、……だ……
今ッ! 忙しいんだよッ!
話し掛け―― っ、う――
[ぐらり、と視界が揺らぐ。
額から血が伝い、左腕の黒痕へと滴る。]
― 城の外 ―
「ぴょんん。
――――――…。」
[ゲルトにおぶさったまま、うさみみうさこは、城を見ている。
近くにいる男>>48に、+表+]
「表:あなたが行かないのはどうしてぴょん?
裏:これからどうするぴょん?」
[「ぴょん」の主…うさみみうさこから話かけられると]
私ですか…。私はヴェルナーを信じるしかないから。
自分が戻ってもヴェルナーにとって足手まといになるのは
火を見るより明らかだから…ですかね。
[悟○モードは切れたらしい]
ひいっ……!
――――――…だ、だって、
あんな叫び声上げるんだから心配するであろうが!!
[スーンの件で既に弱りきっていた精神状態で、
普段よりも狼狽の色が濃く声に出る]
貴様、何やっとるのだ。
って嗚呼、返事はせんでも良い。
せんでも良いが、死んだら承知せんぞ。
この大戯けッ!!
[途切れ途切れの声から、何者かと闘っている事は明白だった。
あのWGLが苦戦を強いられる相手。…まさか。
パイプを握り締め、祈りを込める。
妖精は若き魔王の子に力を与える。それは、+裏+
表:破壊の力。裏:癒しの力]
― 城の外 ―
「どうしてそう思うぴょん?
鬼畜ド変質者で魔界の将校ぴょんよ。
魔界の住人は、嘘吐きで最低だと習わなかったぴょん?」
ふぅぅん?
[パイプを片手に何処にか語りかけるリコリスを遠巻きに眺めながら]
くふっ。ねぇ、聞いた?
『死んだら承知せんぞ』、だって。
くふふっ。どの口が言うんだか。
[アレクに語りかける。十中八九激昂させることになりそうな気はしたが、今更それで動じることもない]
くふっ。
覚えといてあげなさい?
後で聞かせてあげたら、きっと面白いことになるから。
[聞こえよがしに、それこそ、今言っているのと変わらない声量で、それでも言葉を向けるのはあくまでアレクに。パイプから発された力に青ざめた気もするが、おそらく気のせいだろう]
[うさこの問い>>58]
私には魔界の住人すべてが嘘吐きで最低だと思えない。
人間がすべて正直で最高ではないのと同じでしょう。
だから、私はヴェルナーを信じたいんです。
――――
[指が。]
[瞬時に剣の柄を握り、振り下ろされた+裏+{剣/斧}を刃で受け止める。
――左手が、動く。]
っ、ち……
余計なこと、しやがって。
[眉を顰め、眼を細める。
一見すると不機嫌なような、表情。
決してそんなことは、ないのですが。]
― 城の外 ―
「信じるじゃなくて、"信じたい"ぴょん?
あなたは、鬼畜ド変質者を信じてる訳じゃないぴょん?
口ぶりからすると、よく知らない相手みたいぴょん。
―――――――…。」
[真意を探るように、うさみみうさこは、マルセーの目を見る。
うさこの目は、WGLと同じく紅色の眸だ。
マルセーは一般論を語り、であるからこそ、マルセーとWGLは親しい仲ではないのだと、うさこは推測する。マルセーが記憶喪失である事も知らなければ、WGLとどれ程の仲であるかも、うさこは知らないのだ。]
―――――――!
[WGLの声>>62に、小さく安堵の息を吐く。
彼がこういう物言いをするということは、
何かしら此方からの働きかけが上手くいったということだ]
当たり前だ!
約束しろ。絶対だぞ、絶対、――――…!
[次第に、音は遠くなっていく。
パイプを大事そうに仕舞いなおすと、再び歩き出す]
ヴェルナーだけを頑張らす訳にも、いかんの。
[じとりと痣持ち>>60を一瞥した後、
幾許か力の戻った瞳でスーンの居場所を目指す。
……月の神殿へ**]
― 月の神殿>>44(スーン) ―
[望んでいた。
平和な月を。
望んでいた。
平和な夜を。
望んでいた。
共に歩まん事を。
感情は容易く逆転する。
基点(当人)は同じでも、見る角度さえ違えば、全ては変わる。
白緑、洗朱、鶸萌黄。三種の光の陣は、九芒星を描く。]
『"世界"へ――――――。』
[紡ぐ言葉は。陣の気配は、[新米猫ナース アワユキ]を僅か宿す。]
― 月の神殿(スーン) ―
[陣が完全となるまで、時間はかかるだろう。
今は未だ92%程だ。恐らく、リコリス達が来る頃には完成の直前となる事か。**]
[うさこの言葉に苦笑する]
よく知らない相手を信じたい…と言えると思いますか?
[たとえ記憶喪失だとしても、昔の…幼い時に知っている相手だと分かっただけでも信じたいと…ただそれだけなのだが**]
ああ、絶対、な。
[己の最も得意とする、炎の魔法。
いまや怪我さえなければ閣下をも凌ぐ、魔。
――そう、怪我さえなければ。]
[聴こえる声が完全に途切れたなら。
いままで、誰も――そう、"私"ですら初めて見るような、穏やかな笑みを浮かべて。]
……別れ、は。
告げた、筈―― 、だったのに、な。
[――ひらり。]
[卵の羽の、蝶が舞う。]
[それは、[汎用整備工探偵 ありょーる]の傍まで来ると。]
[ふわ、と消えた。]
**
/*
>>4:-121
つ【最初からクライマックス】
>>4:-98
僕にもどうなってるのかさっぱりわからんかtt
んー、ある程度出しとかないと停滞したりすれ違ったりするからなー、と思ったんだけど逆にやりづらかったか。ごめん。
僕は基本表ログ優先であって、墓赤灰ログはいざとなったら「・・・という夢を見たのさ☆」で済ませるべきと思ってるから、
まあそっち(地上)はそっちでヨロシクやっちゃえばいいよ!的な感じだった。
うまく伝わってないー。すまん。
>>4:-37
あー、んー・・・その辺PL視点で読み違いありそうだなって思った。から、相手の詳細わからないの動き難かったんだ・・・
僕側の事情だけ加味すると、あれで奪い取れる。感じ。僕をよく知ってる相手なら尚更。
でもって、確定ダッシュはやりたくなかったんだけど、あれやらないと動けないし、PC思考捻じ曲げすぎて修正きかなくなるからやった。ごめん。
僕の描写があれだなー。確定避け過ぎて要る部分が大胆カットされすぎである。ばかなのしぬの。
折る折らないはごめん全く判らなかった!
なにしたいの?ってあれガチで聞いてたんだぜwwww
アワユキが何したいか読み取れなくて、こっちのやりたくないことと間取れなかったんだよね。
僕なりに読み取ろうとしたけどだめだった。 ので、僕がやりたくないことだけの描写になってしまった感じ。かな。ごめん。
>>3:-99>>3:-92
魂は滅してるけど、命は取ってない!(キリッ
そこどうしようか迷って、やっぱり殺し確定はさせなかったのだよね。
って心算だったんだけど、どう見ても確定してるかもしれない。
うん、それもアワユキ宛ての伏線だったのだけど、なんか逆効果だったぽい\(^o^)/
>>3:-35
そもそもなかのひとは墓と会話する気なかったんだぜ・・・どうしてこうなった。
灰読むと判るんだけど、その頃はヴィイとうさこの接点が全く思いつかず苦しんでたZ!
>>3:-16>>3:-12
進行中だったからあんま触れなかったけど、
マルセーの発言から告発されるの想定して設定組んだから、
こなかったのにびっくりした。
と同時にそこまで縁故強くなってたのが嬉しかった!
ちょっと前まで会ったこともなかったのに!
ぶっちゃけ僕魔界送りのこととか全然知らなかったから、告発歓迎だったぬ。
>>0:-139
ただ単に、墓下の話が出たから投票してみた人が何人かいたとか、そんなんじゃないかな?
そういや僕は投票とかランダム表とかまったくやってなかtt
スタート地点とダミーは、しろんさんが割れてるーって日記に書いてたからぽちったと思う。
あと32(71)の69。
/*
遅くまでお疲れさまでした。
ども、はじめましての人ははじめまして、そうでない人はまた会えて嬉しいです。Akatsuki-smです。
あーでもWGLとは実質的にはじめましてかなー。
――…私、やっぱりチャンポンさんの様子を見て来ます。
様子を見て戻って来るだけなので、心配しないで下さい。
[マルセーの制止>>48も聞かすに地を蹴った]
怒られてしまうかも知れませんけど、良いんです。
皆さんの盾になるんだって決めたんですもの!
[最後に残った花火を手に、城の入り口へと向かって駆ける…筈だった]
――…!
[不意に、減速してゆく。
眼前に卵の蝶が舞っているの>>73を無意識に眼で追い]
蝶……
危ないからあっちに行っておいで?
[「あっち」とマルセー達の居る方へと指を差すが、途端にそのはためきはふわりと消え失せた]
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