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[自らの言葉に独り小さく頷いた]
然様。この世界は全てのうちの一であり、しかし同時にこの一が全てに繋がっているのじゃ。
いずくから来たるも自由、いずくへと去るも自由。
あらゆる可能性は全ての事柄においてその内に含まれておる。
儂がここに居る、というのは唯の方便に過ぎぬのじゃ。
そしてそなたらがここに居る、というのもな。
[十姫の腕から動かなくなった魚を取り、手にした小刀で鱗と腸を除けて枝の上に置いて、両の手を魚へとかざす。やがて魚の表面の色が変わり、香ばしい匂いが鼻をつく。頃合を見計らい、魚を両手で持って、齧りつく]
あの人たち、集落の住人……だよね?
[咀嚼しながら、先刻の人々のことを考えていた]
[シャーロットの詰問に破顔し、快活に笑い声を上げる]
ふ、は、は、は、は――。
それは至極真っ当で、しかし当を得ぬ問いかけじゃな。
何故なら、儂はそなたを『知っておる』。
同じようにそなたも儂を『知っておる』。
名は体を表す、というが正にこの言葉は言いえて妙なのじゃよ。
世界の本質とは“名前”。呼び名それ自体に本質が宿る。
そのからくりを知っておれば、仮初めの名を見抜く事などは手品の内にも入らぬ事じゃて。
そうか。
わしはどうもその辺りの配慮が利かぬ。
[声を潜めることに努め、ちゃんと碧雫に伝わったかはわからない。調節をしすぎてあまりに小さな声になっていたかもしれず]
先程、扇子と呟いておったから恐らくは大丈夫じゃ。
誰か治癒できる者が居るといいんじゃが…
何にしてもこれから、わし等は仲間じゃ。
仲良くしてくれると嬉しい、碧雫。
[振り返り、碧雫に歯を見せて笑いかけた。]
つまり――何某かの本質そのものならずとも、その一端を垣間見れば、名はおのずと知れる――そう云う事じゃな。
何となれば、ほれ。
そこの白皙の青年に、呼び名を見出してやろうか?
シャーロットにせよ、すてらにせよ、妙齢の娘御なのじゃし。名も呼べぬでは不便で仕方あるまい。
[と笑い、彼女が顎先で示した銀髪の青年に視線を投げた]
私はお前など知らないが──。
[しかし、手は隠しから離れ]
お前も、何らかの術師……と言う訳か?
先ほどの奴等と言い、本当に妙な人間ばかりが集まるものだ。
[言うと、興味を失ったように小屋へと入った]
食え。こんなものしか持って来られなかったがな。
[芹菜へ果物をひとつ手渡すと残りは適当にばらばらと置き、小屋の隅に腰を落ち着ける]
狭いな。
[呟いて眉を顰めた]
ほぅ…初対面であったか。
それは面妖な話じゃ…。
[モーガンの紡ぐ言葉にこてりと首を傾け]
…爺よ、わしの名前も知っておるのか。
ほんに、面妖なことじゃ。
わしは難しい話は頭に入らぬ。
番人から聞いたことにでもしておくのがよい。
ささ、爺も入れ。霧が濃いと体が冷える。
[手招きをし。随分と狭くなった小屋の中、シャーロットの言葉に思わず頷いた。]
狭いのぅ。
集会場には向かぬ、後でまた小屋を探し
幾人かで分かれて寝床にするといいじゃろう。
[果実はしっかりと一ついただき、齧り付く]
まあ、良かろう。所詮は儂の言葉など、諸行無常の理に比すれば大海の前の砂粒にも劣るはかなき力に過ぎぬのじゃし。
……と、そうそう。これを持って来ておったのじゃ。食うと良い。
鮎の塩焼きじゃよ。まだ温かいはずじゃよ。
この人数でも充分なだけはあろう。
[右手に提げた籠を突き出し、小屋に半身を入れて適当な台の上に置いた]
あー、少し聞きたいことがあるんだが。
「案内人」や、そこで寝ている男の「名」とは、
……何の話だ?
[老人の出した籠には手を伸ばさず、果実のひとつを取ると一口齧りつつ、問うてみた]
…あぁぁぁぁぁっ!!
[唐突に叫び声を上げて飛び起きる。
片足を引きずったまま、怯えたように部屋の隅へと逃げる。
左手の甲から音も無く生えるのは、機械仕掛けの鋭い刃。
室内の人影へとそれを向け、荒い息。
乱れた銀糸の髪の隙間から、恐怖に見開かれた空色の瞳が垣間見える。]
――小屋の中――
よっこい、しょっ、と。
[上がりかまちに腰を下ろし、すてらを見遣った]
ふ。ややこしい話には立ち入らぬのも、また智慧の成す業よの。小屋なら何軒か空いておるな。儂の家もしばらく上っていった先にある。儂はそちらで休むよ。もうそろそろ日も暮れる頃じゃろうしの。
――む!?
[反射的に篭へ入れた左手が掴み取ったのは二本の串。まだその先に鮎が刺さっていた]
『……投げるか……否か……食わせるか?』
[突飛な場面の想像が脳裏に浮かび、慌てて打ち消した]
[左手はそのままにしつつも、身体からは緊張を解く。
じっと見詰めつつ、落ち着いた声を青年に掛けた]
……どうした。
……悪い夢でも見たのか?
……そうじゃろうな。
……幾千の世界を彷徨い、幾万の時を隔て、幾億の死を見て、お主もここに辿り着いたのじゃろう。
何も、気を張ることは無いよ。
ここにはそなたを害しようという者は、おらん。
ゆっくりと、休むが良いよ。
[立ち上がって、青年に背を向ける。静かな声音が後に続いた]
――『敗者(ウルズ)』の名を負った者よ。
……まだ休まれた方がよい。
そこの蒼い髪の娘が果実を、
爺が魚を持ってきてくれた。
落ち着かれたら、少し食うといい。
治すにはまず食うことじゃ。
[平静に努め、深呼吸をしてから幼子を諭すように目線を合わせて青年を見て静かに声を出し]
[老人の言葉にやはり首を傾げるが]
そういうことだ。
分かったならばその刃をしまえ。
こんな狭いところで暴れられでもしたら面倒だ。
──もっとも、そんな体力も無い様子だが。
………ぁ。
[幾度か瞬いて、室内を見回す。
聞こえた声色に敵意が感じられなかったせいか、緊張を解いてずるりと床へとへたり込む。
膝はまだ、震えたままだ。]
皆、また明日、の。
[屋内と外との境で立ち止まり、振り向かぬまま言葉を紡ぐ]
――ウルズよ。お主がその名を受け入れるか否か、それは主の本質を選び取ることにも繋がろう。
名は体を現す。与えられた名であろうと、それは否応なくおぬしを規定しよう。薔薇は「バラ」と発するからかぐわしいのじゃ。
「フィッシュアンドチップス」と名づければさぞかし魚臭くなるじゃろうな。ほっほっ。
立てるか?手を出せ。
ロクに動けないのなら無茶をするな。
[面倒くさそうな仕草で立ち上がると男へ手を差し伸べた]
[その背中に老人の声]
[刃が収められると安堵の吐息。シャーロットが青年へと手を差し伸べるのを見届け]
落ち着かれたのなら何よりじゃ。
わしは水を汲んでこよう。
何かと必要になるじゃろう。
爺、この辺りに井戸か小川はないかの?
あったら案内して欲しい。
[老人の後をついて小屋の入り戸へ向かい]
[促されて立ち上がろうとするが、体に力ははいらず。
一瞬迷うも、差し出された手を取る。
血の気の失せた肌は、温もりに乏しい。]
[頭の中で声が響く]
はぁん、こいつはもしかして暴れられるかもしれねぇなぁ?
あの生っ白いあんちゃん、けっこうやりそうだぜ。
――小屋→外――
さて……頃も良し、儂は婆さんの墓に参ってくるとするよ。
もう、忌の日も近い。綺麗にしてやらねばな。
[呟きを残し、小屋の外へ出た。
数歩進み、立ち止まって空を見上げる]
……生きながら死につづけ、得ていながら失いつづけ。
……黒竜に喰らわれながら黒竜を喰らった皇子の名。
……『勝者』たる半身を捨てた片割れ。
――ウルズ。
[手を取ると一気に引き上げ、肩を貸す]
[ずしりと重く冷えた体に屍体のようだと思いながら]
そら、そこだ。
動けるようになるまでおとなしく寝ていろ。
[ゆっくりと元の場所まで運び、座らせた]
井戸、な。
枯れ井戸ならあるが。水が入り用なのか。
なら、川へと案内しよう。こちらじゃよ。
暗くなってきておるから、気をつけてな。
[そう言うと、すてらの先に立って案内*し始めた*]
[青年の傍に寄りかけたが、ふと動きを止め]
えっ?駄目だよ、業火?乱暴しちゃ。
お兄さんは怪我してるんだし。
[あたかも、誰かと会話しているかのように、言葉を]
そうじゃな…
汲んでも戻れなければ意味がない、
迷わぬように道を覚えねばならぬ。
[老人の後をついて小川へと向かい、入れ物を忘れたと途中桶を探すことにもなるだろう。]
[見た感じ華奢な少女と思っていた相手の、思いも寄らぬ力に多少驚くが、おとなしく寝床へと運ばれる。]
…有難う。
[小さく礼を言い、ゆっくりと身を横たえた。]
名すら紛失した 放浪者がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(名すら紛失した 放浪者は村を出ました)
[しばしの間の後、おろおろした様子だったものがホッとした表情にかわり]
……よかったぁ。
[手のなかの果実に改めて気付き、両手で半分に割ると、片方を青年に差し出した。]
お腹が空いてたら喧嘩もできないよ。
[目顔でシャーロットに、あげてもいいよね?と問いかけ、その手に果実を手渡した]
放浪者 ウルズ が参加しました。
放浪者 ウルズは、守護者 を希望しました。
[礼の言葉に微笑み、芹菜に頷く]
食えるのなら食っておけ。
魚もあるようだ。
……夕暮れか。
[小屋の隅に戻ると、窓の外を*眺めた*]
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