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― 2F ―
[ 優しくも不愉快な声が聞こえる。少なくとも、今構築されてゆく記憶から導き出された答えはそうだった。]
the noise?
[ しかしながら、その手はメタリカルブルーの髪をノイズ化するに留まる。速く躯を引く事が出来たのは、補佐プログラムのなせる技。]
――邪魔な参加者ね。
あなた……、死んで。
[ 唇が死を願う。
杖を、くるりと右手首で回転させ、持ち直す。
静かに立つ様は、元の補佐AI−seraphを思わせる。]
noisyね。
あなたのどこを攻撃すれば死ぬのかしら。
あなたの額?あなたの目?あなたの唇?
それともアダムの林檎?
それとも、そのアバターの急所は心臓に設定されているのかしら?
[ 歌い上げるように言葉を紡ぎ上げる。
杖の切っ先は丸やかなソレから変化し、赤く燃ゆる刃が覗き始めていた。]
Chlonoise Vincentは、Kenneth "thenoise" を投票先に選びました。
はァん?
[男の手を、青い髪がすり抜けていく。その動きに目を見張った。男の笑みが、また深くなる]
邪魔だァ?死ねだァ?
(ザザッ)
バッカお前ぇ。そう思うんだったらなんで今オレがここに立ってるだけなんだ?
手前ェ。おう、手前ェのことだぞクソ犬シャーロット。
オレッチ様をなァ。殺すつもりがあるんならなァ。
御託なんざ並べる前にブチ壊すくらいはしてみせろッつゥンだよっ!!
[男の叫びとともにその姿が大きく揺らぐ。その揺らぎは空間を伝い、フロアを伝い、やがて男の周囲が丸ごとノイズに包まれた。そのノイズは手当たり次第全てを破壊しようとするように、目前のAIにもその手を伸ばす]
― 2階 迷路 time:>>157 ―
[防御・反撃行動に入っていたソレは、近づくVincentからも距離を取る。攻撃意思は汲み取らず、呟きに微かに虚の瞳を瞬かせた]
アイラ たたかえないと言っていた 何も出来ないって>>1:88
アントリオン?
[不明な情報。情報量の不足から解は繋がらず、ソレは浮かびVincentを牽制するレーザーアイを伴って、Tobeyの方へ向かった ―>>153下段へ]
>>155
書庫?
[位置情報の通称を告げられても、把握できずTobeyの曖昧な表情を模すように顔を曇らせる]
歪みの震源 ならわかる あっち?
[座標情報でしかない、overloadの発生地点――書庫の方――を、軽く指で示して]
行く 行ってみたい
[消されるという言葉には、きょとんとしたように眉を上げた。アバターの顔は微笑に似た形を為す]
消すはしってる
――ぼくも そういうプログラム
[レーザーアイの動きに、MARIAが目を光らせる。ぴんと張り詰めた警戒線。
しかしそれがこちらへの攻撃を仕掛けてこないのなら、自ら動くことはなかった。
Corneliusは少年AI―Tobeyのほうへ。追うか追わぬか僅かに躊躇い、しかしあの力を直接受けたTobeyの言動は非常に興味深く、同じくTobeyを追った。
常に後ろに付き従う女中は珍しく、男を先導している。]
― 2F ―
[ ノイズノイズノイズ。
男を基点とするノイズ。それは膨張する球を思わせ、触れたもの全ては、意味をなさないデータと化してゆく。]
御託はあなたでしょ?
壊す機会に逃し続けたのは、あなた。
[ 赤い小さな羽が、ふわり、と躯を浮かせ――――]
構いはしないか。
だって、これで、
[ 「ソレ」の笑みが濃くなる。]
あなたは終わるもの。
[ 「熾」える刃。切っ先は男を捉え。
杖を、白の長グローブ(指の先端は赤いシンボル)に覆われた手で構える。周囲には、重力に逆らうようにノイズが舞う。]
[ふと、傍らに立つ人物>>157――game開始前に見掛けた男だ――の存在に気付いた。
小さく頷きを返してから、Corneliusに向き直る]
そう――そこだよ。
[歪みの震源、と示された場所は、自分がアイラを最後に見た場所と一致した]
そうか、きみも何かを消すプログラムか……。
もしかして、きみならあのプログラムに対抗出来るのかな?
[微笑したような表情のCorneliusを見詰める。
行って、何をするのかと問うように。
そして、元来た方へ戻るために向きを変えた]
あア、良いだろウ。お前の好きな相手ヲ殺すが良イ…
―…がッ
[一瞬、思考が交錯する]
「ダメっ、gulaは殺させない…!」
[それは、gulaに名前を与えてもらったIraの声]
貴様…余計な抵抗ヲ…ッ…!!
[IraとAnt-lionの力は一つのプログラムの中で交錯し、その力はあらぬ方向へと流れていく…!]
死に慄きながら、死を噛み締めながら、
誰も堕ちたことのない暗渠に堕ちなさい。
[ 熾える。「ソレ」は、Attackの性質を持つ補佐プログラムの稼動を強くしてゆき―――突如、熾えさかる一つの炎となると、人間の目では捉えられない速度で、男の躯の中央を抉り貫く軌道を一直線に駆けた。]
LostOne. Charlotteは、Chlonoise Vincent を能力(占う)の対象に選びました。
HurtfulHeart Tobeyは、Kenneth "thenoise" を投票先に選びました。
『分かってるなら――遊ぼうよ。
この世界にたくさんの雪を降らせようよ。
そしてそれをたくさんの人に見てもらおうよ』
…………。
[他の参加者にそう言われたならば確実に切れただろう。
だけど私にそう言うのは、誰よりも私のことを知り、誰よりも私に知られている、他でもない私の半身]
『もしとびっきりの雪景色を見せることができたなら、きっと――』
何を言うか。
私はここを出て、本物の雪の下で遊ぶんだから、
[再び歩き出しながら、私は告げる]
「きっと死んでも本望」なんて言うものじゃないよ。
LittleDancer Caroleは、Kenneth "thenoise" を投票先に選びました。
[身構えることをやめたTobeyに、防御行動は鈍る。警戒を緩めるソレと相反するように、レーザーアイはMARIAの中心に照準をひたりと当てていた。
少年の光を放つ瞳を見つめ返す虚に、色は浮かばない]
わからない アタックプログラムは食べられない
でもいく アイラにあう
[向きを変えるTobeyに先導されるように、一行は ―書庫へ―]
――情を覚えますか?
面白い人格形成をしている。
免じて、標的を変えても構いませんが。
[男のすぐ傍には、傷ついた少年AIもいるのだから。]
/*
どういうことだ。
しかし状況的に私に襲撃は飛ばない……よな?
このまま行けば大技喰らうのはロッテかな?
iraは、HurtfulHeart Tobey を能力(襲う)の対象に選びました。
(ザザッ!!ザザザザザザッ!!!!)
そいつァごもっとも!
(ザザッ)
悪ィなァ。生憎とオレッチ様ァ過程を楽しみてェ派なんだよなぁ。強ェやつ。綺麗なやつ。そーゆーのがブッ壊れッから面白ェんだ!
クソ弱ェドカスなんざブチ壊す意味もねェ!
[男が声を上げる間にもノイズは広がっていく。そのノイズが、刃に舞い飛ばされる。もはや姿を認めることさえ困難になった男は一層笑みを深くし、高鳴る笑い声のようにノイズはその勢いを増す]
その点、お前ェは上出来だよ、クソ犬。そうでなくっちゃなんねェ!
(ザザッ!ザザザザザっ!ザザザザザザザッ!!)
(ブツッ)
[その笑い声が、ノイズが、一線の元に、断ち切られる。男の体が、二つに裂けた。ノイズとなるわけではなく、本当の意味で、真二つに]
[頷くTobey、場を指すCornelius。二人の行動にiraという存在とその居場所を確認する。]
MARIA、書庫の位置データ座標は把握できますか。
[問う。女中は頷きを返した。望まれるなら、座標をポップアップすることもできるだろう。
しかし実際に順路を知っている者の案内のほうが早いだろうことは明白で、それ以上の命令-commands-は下さなかった。]
[レーザーアイはMARIAをひたりと捉えたままだ。それを意図もせず、男は両アバターを追い、書庫へ向かうだろう。]
……そう。
[Corneliusの意志は固いように見えた。
それ以上は何も言わず、書庫のある方向へと戻る。
空白の空間が視界に入ったなら、未だブロック状の変形を除去し切れていないハートが、警戒を示すように縮こまる。
思考プログラムに損傷を与えられるのは、余り快い経験ではなかった]
― 2F/書庫へ ―
Chlonoise Vincentは、HurtfulHeart Tobey を能力(襲う)の対象に選びました。
/*
死亡フラグを積極的に立てるよりは、積極的に殺しにいってほしいのだけど、様子見が多いみたいね。
吊り・襲撃も共に、後でどのようにも描写出来るのだから、何時死ぬかについては気にしなくて良いと思っていたのだけれど。だからこその、PL視点票でもあるけど、辻褄合わせが悩ましいのかしら?
投票を委任します。
gula Corneliusは、LostOne. Charlotte に投票を委任しました。
[書庫―回想(トビ―が逃げた頃)]
…逃げテもらっては困ル。テスと、にならない…
[Ant-lionは逃げようとするトビーを追いかけようとする…が、頭を抑えて蹲る]
ガ…ッ…時間切れ…か!鍵の効果が薄れた様だナ…
仕方ない…この体…一時的にお前に返そう。
[少女の体が倒れ伏し、何度も痙攣する。やがて…]
…なんだったの…?
Ant-lion…私がBabylonのキャラクターってどういう事…?
私は…ナンシーに作られた…ヒトを守る為のプログラムで……!!
[少女は、倒れ伏したまま、力なく何度も床に腕を叩きつけた…]
表面化したプログラムと共に行動するのは面倒でしょう。
傍に参りますよ。
一点私たちの方に集ってきてくれる方が、排除も楽でしょうし。
[男は書庫に向かいながら、ant-lionに通信を投げる――]
すマん。
…本来、このAnt-Lionだけなら、この様な手数は掛けないノだが。
好きな囚人を消去してクれ。
もしかシたら、このAIのせいで力を上手く発揮できないかもしれないが…
[書庫か、この近くにある二つの光点か。
行き先を思案していると、ふいに、先ほどとは違う空間の歪みを感じた。
同時に展開しているフレームに多量のノイズが奔った]
『っ! かなりの量のノイズが発生……発生源は光点の一つ……防御をっ!』
[即座に展開された〈FANFARE ECLATANT〉のフレームから輝きがあふれ私の周囲を包むと、しばらくしてノイズはおさまった]
『様子を見に行く?』
……行ってみるか。二人に気付かれないように。
LostOne. Charlotteは、Kenneth "thenoise" を投票先に選びました。
[少女は冷たい床のオブジェクトの感覚を感じながら、涙を流し続けている。
あの少年AIは無事だっただろうか?
もし、AIが死ねば、その制作者も…
思考は堂々巡りをし…徐々に少女の体から力が抜けていく…
]
ぉぁ?
[男の目が、自らの“切断面”へと向けられる。驚きによってか、表情が消えた。それに合わせるように、ノイズも急速に収まっていく。しかし]
(ザッザザザヂヂッ)
[男の顔にふたたび浮かんだのは、たとえようもなく楽しげな、満面の笑み]
(ザッ!ヂヂヂヂッ!!)
面白ェ!面白ェなァ、手前ェ。
どうやったんだ、コレ?
(ザザッ)
そーかそーか。
(ザザザッ)
流石のオレッチ様も、手前ェがブチ壊れんなァ初めてだ!
ああ、どうなんだろーなァ、(ザザ)手前ェがブチ壊れて何の意味もねえクズに変わるってなァどんだけ楽しいんだろうなァ!!
(ザザザザザッ)
[楽しげに楽しげに男の言葉は止まらない。笑ったまま。男の体が、崩れていく。自らの名が示すとおりの、ノイズへと]
―2F/書庫―
[それは書庫と呼ぶにはあまりに何もない空白だった。
Tobeyが警戒の色を示す。たしかに、この"塔"をこれだけ綺麗に壊せる力ならば、直接食らえば甚大なダメージを受けるだろう。警戒に越したことはない。]
[白の中心には、少女の姿がある。
iraであろうそれに、視線を向けた。]
― 書庫 ―
[”空白”を前に、先導するTobeyの歩みが鈍る。
目的の座標と一致する、書庫]
――あれが…?
[虚無。
全ての情報を消し飛ばされ、data0のまま空間に穴を開ける虚ろに、目を奪われる。火に誘われる蟲のように、書庫に足を踏み入れた]
― 書庫 ―
……アイラ?
[少女は、床に倒れ伏していた。
名を呼ぼうとして、どちらを呼ぶべきかと迷うが――結局、エントリーネームそのままを呼ぶ事にした。
今の様子は、自分に攻撃を仕掛けてきたあの人格とは、違うように感じられたから]
[そして、男の体が崩れ去ったように見えたころ]
よゥ。こいつあァ礼だ。
[千切れとんだ上体だけが、シャーロットの眼前で、ノイズから形を成した。その体を、抱きしめて、無理やりに口付ける]
(ザザッ!ザザザザッ!!!)
あばよ!楽しかったぜ!!ありがとうな、シャーロット!
[その言葉を最後に残し、男は、今度こそ完全に、消滅した]
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