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見習い看護婦 名無しのプログラム は肩書きと名前を 名無しのプログラム に変更しました。
…まって。貴方はだれ…?ここは…どこ…?そして…
[慣れない音声プロトコルで男を呼びとめようとする。だが、音量の調整をミスしたのか、聞き取れるほど大きな声は出なかった。何より…]
私は…誰?
[自己の存在に対する疑問。それは感情すら持たない「ant‐lion」とは比較にもならない高度な思考だ。
だが、今はそれが、少女の動きを鈍らせた。
立ち去ろうとする男を呼びとめようとした…が、目覚めたばかりの少女は、まだ自身の体の扱いに慣れていなかった。
呼びとめようとするうちに男は立ち去ってしまう。
ふと、男のものだろうメッセージが、自分のファイルの中に残されているのに気づいた。
『オレに壊されるまで壊されるなよ? from−――−―』
(壊される…?私はあの人に何かをしたの…?だから「壊される」の…?)
[あまりに断片過ぎて理解出来ないメッセージ]
うっ……えぐ…っ…ぐすっ…
…これは…私を作った人からのコメント…?
私は…
[…それは「ant‐lion」が罠として使った偽物のコメント。だが、それを知らない少女は、思った]
(私の製作者…ナンシーさん。ナンシーさんは…お父さんの仇を討つために…私を作ったんだ。
ナンシーさん、有難う。私に生まれてきた意味を与えてくれて…!私…頑張るよ…!)
[そして泣き虫な少女は、コメントが格納されている自分自身の体を抱きしめながら、今度は感謝の涙を*流し始めた*]
― 3F/正方形の広場近く ―
他者?
( LOGICにとって、私は他者だったのかしら?)
そうね。
私は、彼の事が好き。
彼との対話が私の世界。
[ 睦言を思い出すかのように、眼差しと声音は優しくなる。]
あなたは、自分の道を自分で決めているのね。
それが人間なのかしら。
盲目の時計職人、LOGICも、自分の道は自分で決めていたわ。
[ 彼が進む道の補佐。出来る事はそれだけだったと思う。]
〈Redfeathersの子供達〉……
LOGICは、enfant terribleとも呼んでいたわ。
彼はあなた達を見た事があった。
[ だから、知っていた。]
−1F−
−Timetable after >>185−
[背後から聞こえてきた物音に、つと足を止め、見るともなしに振り返る。
少女が、泣いていた]
(ザザッ)
なるほどなァ。
そーなったか。
(ザザザッ)
[手指を突っ込んで得られた情報。残してきたノイズ。どう作用するかはさほど気にもしていなかったが、少なくとも面白くなりそうな結果には繋がったようだ。男の笑みが喜悦によって深くなる]
オレッチ様ァ正真正銘骨の髄から犯罪者様だからよゥ。
ゲームが始まったら壊しに来い。そしたらお前ェ、オレッチ様がブッ壊してやっから(ザッ!ザザザッ!ザザザザッ!!)
[涙を流す少女の姿をなしたAIが聞いているかもお構いなしに、独り言めいた言葉をかける。ひときわ大きなノイズ音は、高らかな笑い声だった。
そうして男は、その場を立ち去った]
−3F or 4F−
−Timetable now−
おゥ手前ェ。おい。
ここにゲロカスのクソみてぇなクソAIが来ただろう?
なぁ、オイ、来てねェわけがねェンだ。
そいつがどこに行ったか、ちぃっとだけオレッチ様に教えちゃぁくんねェか? な?
[ワープゾーンから出るなり、手近にいた人間(もしくはAI)を捕まえ、襟首を掴み寄せて聞く。張り上げるでもなく、かといって抑えるでもない詰問の声は、雨音の響く回想に響き渡っただろう]
オレッチ様だってべっつに手前ェなんざブッ壊したとこでこれっぽっちも楽しかねェンだからよゥ。
な?
お前ェもな。さっさと話しちまえ。オラ。
なァ?
なんつうんだ? お互い様ってやつ?だろ?な?
[体裁こそ詰問だが、男の体は既にそこかしこにノイズを走らせている。困惑した様子の相手が返答に言葉を選ぶ間さえ待たずに、ノイズを纏った右の掌がゆっくりと近づけられ――]
(バヂィッ!)
[電撃に阻まれたように、止まった。男のProgramがゲーム開始までに暴発しないよう、特別に組まれた強固な時限式プロテクトだ]
(ヂッ!!ヂヂッヂヂヂ…)
あーあそーだった。そーだったよなァ…。
(ザッ―――)
[その顔が苛立ちに歪み、腹立たしげなノイズ音が響いたのもつかの間。それらはすぐに、嘲るようなニヤニヤとした笑いに置き換わる]
(ザッザザッ)
いやぁ、悪ィ悪ィ。ついド三品相手にオトナ気ねェことしちまったなァ。
ンで、どーだ。なんか思い出したか。あ?
[幾分柔らかくなった態度で問い直すも、収穫はなし]
ンで、そっちァどーだ?心当たりは?
[男が4Fに横たわる一塊のAIに気づくのは、もう少し先のことになりそうだった]
−2F−
−Timetable >>190 − >>191−
(ヂッ…ヂヂッ…ザッ―――――)
[鼻歌代わりにノイズ音を漏らしながら、図書室となった一角で本のページを繰る。1Fに少女を残し、向かった先で見つけたのが、この部屋だった]
あァ。クソ。暇だ。退屈だ。クソ。
[呟き、愚痴りながら、本のページを繰る。その目は文字を追ってはいない。
男がめくっていったページは全て、その文面が意味を持たない点と線に置き換わっていた。
文章データのノイズ化。男にとって見れば、梱包材の気泡を一つ一つ潰すようなものだ。それなりに暇は潰せるが、特別楽しいものでもない]
……あァん?
[その目が、つと、窓の外に向けられた。―――その窓の外を、上階へと向かい、『塊』が通り過ぎていく]
オイ。おいおいおいおいおいおい。
なんだァ、こりゃァ。おい。何の冗談だ。クソッ。
なんであのクソが紛れ込んでやがンだ、あァ?
[苛立ちをそのまま言葉にしたところで、答えるものはいない。
データを食い荒らし、食い尽くす、破壊のプログラム。男の苛立ちは憎悪であり、同属嫌悪だった]
……ブチ壊す。
[その目的を果たすため、男は上階へと向かった]
― 少し前・外 ―
[攻撃プログラムの雨に打たれながら、生まれたばかりのようなAI>>160を塔の中へ促そうとする。
しかしコーネリアスは、こちらの言葉を聞いているのかいないのか。
その場を動かずに、雨を舐め取ったりしている]
もう。本当に知らないからね!
[別にこのAIを助ける義務がある訳でもない。
くるりと踵を返して、塔に向かいずんずんと歩いていく。
小さな呟き>>161は、雨に掻き消され届かなかった]
enfant terrible……
そんな呼ばれ方があったとは、知らなかった。
というか、……そんなに恐ろしくは、なかったぞ?
まあ……あの三人が束になってかかってきた時は確かに怖かったが……いや、こっちの話だ。
『それって果たし状の件? 束になってかかられて、負けたの?』
まあそんなところだ。
[確かに彼らは多くの子供達からは恐れられていた。
私だって、好きかと訊かれたら「嫌いではない」と答えることしかできないだろう。
だけど。彼らと過ごした日々は私にとって悪くはなかった。
その悪くはなかった日々を、もう一度やり直すことなどできないなら、
私にできるのはせめて、彼らの背を変わることなく追い続けること]
ああ、私は自分の道を自分で決めているよ。
だが……自分の道を自分で決められるからといって、人間はAIと違って「プログラムされていない」と完全に言い切れるものだろうか?
― 1F/エントランス ―
[塔の内部へ戻り、雨の脅威に晒されなくなった所で、defence mechanismsを解き黄色い傘を消した。
リソースは再び、全てのプログラムの核であるピンクのハートに集中し、攻撃にも防御にも自在に回せるようになった]
[背後では塔の壁を伝い、先程雨の中に残して来たAI>>167が這い上って行く所であったが、少年AIがそれに気付くことはなかった**]
― 3F/正方形の広場近く ―
[ そう呼んでいた事の詳細な話は止しておいた。代わりに、]
それはどういう意味かしら、Little。
プログラムされていないのが人間ではないの?
[ おっとりと問いかける。]
― 4階 ―
[立ち上がりはしたものの次の行動指針を選択できずに、ぼんやりと辺りを見回していた。
本体の備える眼よりも、avaritiaのもたらす情報の方がソレにとっては理解しやすく、把握に富む。故に虚ろの瞳は定まらず無為に彷徨した]
いく
[ワープゾーンを介しての人の出入りとホログラフ上の光点の移動を何度か認識して、avaritiaがそちらを示す]
おりる たべる
[ぺとぺとと濡れた音を立てて、素足を進ませる。
ワープゾーンの方へ。
進路上を遮るものがいたならば、単純な回避行動を取るという判断を下せないままその足は訥々と*止まってしまう*]
上手く説明できる自身はないが、こういうことだ。
何か「大いなるもの」によって、私達の生命はプログラムされているのではないか。
自分の道を自分で選んでいると人は思い込んでいるが、それぞれの人の辿る道筋は既に決められていて、私達は決められたとおりの道を歩かされているのではないか。
……とまあ、そういうことを考えてしまうのが人間というものだと、私は言いたかったんだ。
[そしてこのプログラム説は、世界にもまた当てはまる。
Babylon。プログラムされた世界(Programmed World)。電脳空間の一区画。
このちっぽけな世界の外側にある現実世界もまた、「大いなる何か」によってプログラムされた世界なのではないか]
―4F―
[灰髪のAIはゆらりと立ち上がり、何事かを解析するような視線の動きを見せた後ワープゾーンに歩を進める。
付近にいたためつい身を引き、道を開けた。]
[彼が誰にも止められないなら、ワープゾーンのスパークに消え行くのを見送り。誰かに止められるなら、そちらにつと視線だけを送り。
どちらにせよ男はそっと目を伏せ、1Fでそうしていたようにそこに佇んでいる**]
「大いなるもの」
[ 目を閉じ暫しした後、薄く限りなく白い色の文字盤が現れた。]
それは神の存在かしら。
万物を作り、目に見えない運命を遍く全てに与える。
[ そっと立ち上がり、目映いそら(上)を見上げる。]
それとも、宇宙?
煌く輝き。電脳世界の珠玉のClosed Spaceを遠くから眺めるように、星雲と銀河が群れを成す―――。
[ ゆるりと持ち上げた指に、蝶々や蜻蛉など、何かが止まれば絵画のように様になった事だろう。]
大いなるものが宇宙なら、
巨大な演算機器の中に私達は居る事になるのね。
もしプログラムされているのだとすれば。
全てはこの世界は決まっているのかしら。
選び取った運命もまた、決められているのかしら。
[ ――は、Little Dancerに儚く微笑みかけた。]
面白い事を言うのね。だったら、今の道を歩いていないあなたじゃないあなたもいる事になるの?
――さあね。
[全ての問いにたった一言でけりをつけた。
所詮答えの永遠に出ない問いだ]
それにしても。ずいぶんときちんとした考えが出るとは。
まるでプログラマーの――いや、人間の性を分かっているみたいだ。
『盲目の時計職人』との対話の成果、とかいうやつか……?
[騒ぎ声が聞こえた気がして、ワープゾーンのある方をちらと見やった後]
少なくとも。
今の道を歩いていない、私とはまた別の私がいるなどとは考えたくもないな。
[目を閉じる。
暗闇に降りしきる雪が、雪に向かって手を伸ばす小さな手が、浮かぶ]
あの雪の中、誰にも拾ってもらえずにのたれ死んでいる私がいる、なんて。
[それだけを言うと、ワープゾーンに向けて歩き出した。
数歩歩いたところで振り向いて]
ああ、そういえば――雪は好きか?
[そして女性――シャーロットの答えがどんなものであれ、]
――そうか。
[花がほころぶようでも、儚げでもない、平坦な微笑を浮かべると、今度こそ彼女達の前から立ち去るのだった――**]
死…。
mori…?
[ 可能性。その分岐。]
人ではないプログラムは、いいえ、喩え人であっても、
コピーによって他の生を歩む事が出来るのでしょうね。
[ 僅かに笑みが濃くなったが、目を閉じる事によって終わる。]
その生を、他のもの(コピー)は知らないまま。
[ 呟きは消える。]
今は現実で初雪が降っているらしいわね。
[ 少し考えた後、こう言った。]
青白く照らされた雪なら、好きだよ。
[ その時ばかりは儚さのない笑顔だった。]
LOGICは、私の事を。
人の魂が宿っているかのようだと言っていたわ。
[ >>204最初の問いへの返事らしきものをして、Little Dancerと*別れた。*]
― 4階 ―
[人の流れに溶け込むのは難しい。
対面からやって来る女との衝突回避のために歩を止めたソレは、突然立ち止まったことで、斜め後ろへと横切ろうとしていた男と肩がぶつかってしまう]
…ぁ?
[至極あっさりと、バランスを崩して尻餅をつく。
avaritiaが微かな駆動音を発して、外力とCorneliusの重心変化の記録を解析にかける。転倒回避のための反射運動をinvidiaに学習させるべく計算を始めた]
[舌打ちをする男を見上げて、ソレは表情を模す。相手と同じもの――苛立ちから、すぐに軽い驚きの色へと変わる]
コーネリアス? そうだよ
[アバターの名を呼ぶ――BlackDahila Irvineが、先ほど喰らった本来のCorneliusと顔見知りであったことは、ソレには知るべくもないことであったが。
腕を引き起こされて立ち上がると、不審の表情には曖昧に首を振った]
だいじょうぶ
[尚言葉を続けようとするIrvineに軽く片手を上げ、ワープゾーンの方へと視線を流す。一瞬、女中姿のAIを従えた男>>201の眼鏡の奥に、虚ろの瞳がぶつかった]
[こちらの様子がおかしいとしても気遣うつもりはないのだろう、Irvineは肩を竦めて歩き去る]
ごちそうさま?
[状況にそぐわない声をかけて。avaritiaが紳士の後姿から走査の意識を外すと、ソレはまたワープゾーンへと向かう。プログラムの修正を繰り返すinvidiaの効果で、足取りは些かスムーズなものに変わっていた。
ノイズを纏う男がワープゾーンを出てきたとしても、今度はぶつかっても軽くたたらを踏むほどで済むだろう]
― 3F ―
[ Little Dancerが立ち去った暫し後、]
エントリーネームの表示されない参加者に、脱落者のエントリーネームも消えてしまう。何かが、おかしいように感じるわ。
[ 呟く。]
『ロッテ。お前さん、他の電脳空間を自分で見た事があったのかい?』
[ pierrotが、呟きには反応せず問いを向けた。
気付かなかったが、先程からずっと様子を見られていたようだ。]
……え?
[ 問われて問い返す。]
……。
どうなのかしら。
[ pierrotへ視線を彷徨わせ、]
少なくとも、LOGICに拾われてからはないわ。
[ pierrotは、軽い動作で二度頷いた。]
『いやなに、アンタのさっきの口調が「まるで自分で見たかのような」話し振りだったんでな。』
……。
[ pierrotの指摘に黙り込む。
確かに胸の内から出てきたような言葉だった。]
[ その空気を破ったのは、周囲を漂っていたセンサーアイだった。3機のセンサーアイが、正三角形を描くように取り囲む。]
何?
【――】
[ 周囲を取り囲むセンサーアイに、seraphが右腕を前に出し迎撃の構えを取る。だけど、]
−Entry Name Charlotte.
開始前に一定数以上の参加者を脱落させた行為により、
開始後一定時間までのペナルティを与える。−
セラフ!!!
[ センサーアイの「目」にあたる部分が光ったかと思うと、直径5cm程の長い長い杭がseraphの躯を一挙に貫いた。けれど、攻撃性はないのか、傷ついたような気配は感じられない。
「Babylon」による拘束用Program。3本の杭は、余った部分をベルトのようにしならせ、互い違いの回り方でseraphの拘束を行なう。それが終われば、センサーアイは所定の巡回や位置へ戻っていった。]
……大丈夫?
[ seraphへ問いかける。seraphは、肩から腹部辺りまで黒い厚い帯で巻かれているような状態だった。帯には、所々に、接合の為の金具を思わせる継ぎ目がある。]
【移動は可能。しかし、能動的攻撃行為全般が封じられている。】
……。
[ ごめんなさい。小さく唇が動く。]
【何故貴方が謝る。私はすべき事を行なっただけだ。】
いいえ。
私があなたの扱い方を知っていれば、分かる努力をすれば、こんな事は避けられたかもしれないもの。
[ 拘束が行なわれたseraph。白く無機質な貌の頬へ、手を伸ばす。どういう扱い方かは分からない。けれど、seraphが護ろうとしているなら、それに鍵はあったのかもしれないとも、思った。]
ごめんなさい。
[ seraphの赤い髪が、白い指に暖色の影を落とす。
seraphの赤いゴーグルに反射しているのは、自分の顔。]
確か、Little Dancerが奥の方へ警戒を行なっていたわ。
向こう側か目立たない場所へ行きましょう。
[ といっても、何処へ行けば良いというのだろう。]
……ワープゾーンは、この先以外にもあったわね。
他のプレイヤーの様子を伺いながら、1Fのゴミ捨て場へ行きましょう。
『ふん。この様子を見られたら、厄介な事はこの上ないな。
……このペナルティは、ペナルティではなく番組としての盛り上がりの演出かもしれん。』
[ pierrotの示唆に、唇を強く結ぶ。]
行きましょう。
[ 再度告げ、その場を*後にした。*]
― 1階 ―
[やがて、スパークと共に灰色の髪の男の姿が一階に現れる]
…
[回廊を進み、資材置き場のような…あるいは、ゴミ溜めと言ってもいいのかもしれないが、雑多なオブジェクトの山積する様を眺めた]
食べるもの
[ソレにとって、食物のカタチをしていようがしていまいが、関係はなかったが。
物色するような仕草でゴミ置き場を歩く]
―― 4F ――
言い得て妙だった、のか……?
[ワープゾーンが発する光の中で私は独り呟く]
コピーによって他の生を歩む……
最初は何のことか分からなかったが、何てことはない。今の状況こそまさしく――
[この塔の中で死んでも、ポッドにつながれた私の身体は死なないのだから]
まさしく”コピーされた生”であると、そういうことなのか……?
[それとも、他の深遠なる意味をまとっているのか。
そんな呟きと共にやって来た4Fは、地図に書き込むべき遮蔽物はおろか壁までない、だだっ広い部屋だった。
しばし、黙ってドーム型の天井を見上げていた]
― 1F ―
[塔の内部に戻ると、先程までとは参加者たちの雰囲気が違っているような――人間の感情に当て嵌めるなら、緊張感が高まっているような気がした。
ホログラムの上部でカウントダウンしている数字は、随分と小さくなっている。
スタートの時刻が近いのだろう]
ゲームが始まったら……どうなるんだろう。
[以前の世界ならば、イベントの際は常にも増して可愛らしい格好をした少女AIが、ルールや概要を説明してくれたものだった]
――あの子には、"心"があったのかなぁ?
[串刺しにされて壊れた少女のデータを思い出す。
友人という設定を与えられた少年の変貌に、少女が見せた感情は何であったか――]
[手近なオブジェクトを掴む。
棒状の物体。ソレでなかったとしても、用途を推定するのは困難だっただろう]
いただきます
[天井を仰いで、口を開く。スナックでも流し込むような気軽さで棒を喉に差し入れた]
ん…
[噛み砕く手間を省いた結果。
ずぶずぶと抵抗なく1mあまりの棒を体の中に収めてしまうとまた顔を戻し、首を傾げる]
すかすか
だめだ
[特殊な機能のないオブジェクトは、情報が疎でソレに不満足の感情を発火させる。
別のものを探して、また歩き出した]
[―1F ゴミ置き場]
[自らを抱いて涙を流していた少女は、ふと他者の気配を感じて、視線を上げた。いや、「他者」という言い方は正しくないかもしれない。それは、少女と同じプログラムなのだから]
えぐ…ぐすっ…
[だが、少女にとっては、生まれて初めて身近に感じる、自分とは異なる存在だった。
何かしないと…。思考プロセスではそう考えるのだが、具体的に何をすればいいのか?
彼女の演算プログラムは出来の悪い空転を続ける。
結局、少女はただ、えずき、両手で目を擦りながら涙を流し続けた。現状をどう対処して良いのか分からない幼子の様に]
村の設定が変更されました。
[数分後、4Fのマッピングを軽く終えた私は壁際の一角で一息ついていた。
途中、なぜかびしょぬれの男とすれ違った時、ECLATANTがあまりいい表情をしなかった。向こうが気付いていようといまいと、私は移り気な妖精の動きは特に気にせず、ただ歩いた]
『雨か……まったく面白くないもんだね』
確かに。でも、今のうちに見ておいても損はないかもね。
ゲームが始まったら、外のことなんて気にしている暇など、ないんだから。
『ははっ! 確かにそうだよね! みーんなアタシに釘付けになるんだから!』
[くるりと一回転するECLATANT。その背で羽が、輝きを放つのを見ながら、私はふと、去り際のシャーロットの言葉(>>207)を思い出して、]
喜べ。
見せてあげるよ、青白く照らされた雪を。
[小さく笑った。
その時私は、雪を降らせるプログラムを、初めて彼らにお披露目する前の気持ちを、思い出していた――]
名無しのプログラム は肩書きと名前を ira に変更しました。
…
[avaritiaの注意喚起に従って、旧式のCPUを齧りかけていた手を止める。
泣き声]
?
[素足で床を踏み、しゃくり上げる音に近づく。
ゴミの山に隠れるように、体を丸めて目を擦る少女の姿を、avaritiaが捉えた]
………
[かける言葉を選択しないまま、すぐ傍らに、しゃがみ込んだ。覗き込むように、虚ろの瞳を少女の顔に向ける]
ここで なにしてるの?
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