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[...は男を視続けたまま話を聞く]
・・・そう
・・・邪魔するのであればコロスだけ
[彼女はそう呟くと闇へと溶ける男の姿を捉える]
・・・無駄
・・・私は"探し出す者"
[...は闇より飛来する弾丸を避けつつ短刀を取り出し目の前に迫る弾を叩き落とす]
[彼女は弾を叩き落とした直後闇へと飛び込む]
・・・
[彼女は迫り来る弾をあるものは避けあるものは叩き落としそれ以外のモノは左腕で受け止める]
・・・邪魔
[...はそう呟くと首筋へと短刀をなぎ払った]
〔老戦士の巨砲が椅子を呑むとも、女は逃げ隠れする素振りも見せない。それどころか、真正面から相対しさえしようとしている――疼く左に提げられた針先は、今はだらりと垂れた侭。〕
…さて、呼吸も整った…
「力」をお望みならご披露しよう。
此方の「心意気」をもってね。
幹部の"奴ら"に「忠誠」を誓わない私の価値を、
どうかそのご慧眼で測ってくれるといいよ?
〔――ヒュン。一度大きく剃刀を振って、陽気な眼差しを送る。
其処に親しさはあっても、馴れ合いと容赦は微塵もなかった。〕
…――、
〔次の瞬間、口を噤むと――ダニエルの大筒の向く先も構わずに――矢張り真正面から閃光の如く斬りかかる女。構える右は剃刀にて。その動きは身体へ風を巻く隙さえないほどしなやかで激しい。
――*"Bleu"の封鎖が解かれる*。〕
[突如、四本の鋭い極細の刃が、脇から上に向かって斜めに突き出される。
刃の出現時には何の予兆もなく、その攻撃の後から突き上げる腕の気配が生じる……そして、密着と言っていいほどの位置に出現する影の姿も。]
[よく見れば、その細い刃は手の甲から直接生えたものであり、手を包む黒手袋には細いスリットが開いて生地が破れないようになっているのが見えたであろうが……それが分かる者は──本人と恐らくは対戦相手を除いては──いない。]
〔突撃の一足ごとに、過る想い。…『your song』。〕
私は信じているよ…ジーン。
君の心意気、キャロルの心意気。
"奴ら"が厭う「巧拙」は、今はどうだっていい。
君は苛烈な男だから、粛々と任務に従うかもしれないけれど。
きっと「忠誠」に抗う心意気を見せてくれる筈――。
キャロルは何故"Platform"に居た?
それがわからない君ではない筈だ。
…"迎えに行ってくれた"んだと信じている。
〔"Bleu"に居たローズの姿はいま見当たらない。
そしてこの場には、ニーナがいない。
女は、2人がダンスを共にしているのを知っている。〕
…ニーナ。ローズを引きつけてくれているんだな。
どちらが誘ったとか意図がどうだったかとか、
そんな些細な表層には私は興味がないのだけれど。
無邪気なニーナ…迷っているね?
本当に独りで戦うべきなのか。
いま独りでダニエル兄を引き受けている私と同じだ。
『相手の気持ちを楽にして差し上げるために』
自分に何が出来るかを、君は考えている。
…なんていじらしい…いとしい魂。…
そして、ローズ…君は矢張り情が深いよ。
身が裂けるような哀しみと孤独の中で、
一欠片の容赦もしないことを自らに課している。
…私と同じなんだよと囁いて抱き締めたいけれど、…
それでは私は自分を守れない…君に顔向けが出来ない。
私はどうしても、明日へ辿り着かなくてはならない。
…傍に居てくれてほんとうにうれしい…ラッセル。
私は君をいちばん蔑ろにしているというのに。
君になら裏切られてもいいと思っているよ?
「黙っていても忠誠を捧げてくれる」"StiweardShip"…
私が敢えて余計なことを口にするのを、わかってくれるだろうか。
「忠誠」を持たない…といま私は君の前で口にした。
自らを否定されたと思うか肯定されたと思うか…。
多分これは、私のとても大きな賭けのひとつだ。
どうかそのご慧眼で…私の価値を測っておくれ。
私は、君が動いてくれなければ
ジーンへの声を上げることが出来ない。…
――B2F "red" floor――
ふうん、人徳…ねぇ。いやな言葉…。見かけに由らずニーナっていじわるなのね
[放った部下は身軽なニーナには、やはり避けられたのだろうか?
残り数の減りつつある壁のいくつかの頭部を飛ばし、風の音を立てて女の許へ返って来る。]
焦らされてみれば、焦らし方が解るようになるの…?そう…それはいい事を聞いたわ。
でもねぇ、やっぱりわたしはいつでも主導権を握って居たい人間みたいなの…。
だから。わたしを操れるのは…兄さまと絳花だけで充分…。
それに…――知ってる?LatestOpe。蜜室でのWidowed
Gentlemanってねぇ…それはそれは綺麗に濡れるのよ?あの豊かな真朱の髪が、柴染の瞳が、桜色の肌が…。
仄かに甘く立ち昇る女の香りに酔いしれちゃったら…。きっと焦らされる事を待つなんて、莫迦らしく感じてしまうわ?
[自らが広げた距離、更に広げようとする彼女の足取りを、女は舞い上がる赤と共にほろ酔い加減で見つめては、何時かの情事を思い出し更に酔いしれる。]
"WidowedGentleman" オードリーは、"Sledge-Hammer" ダニエルに何度でも食らいつく。彼から貪欲に学ぶことを…諦めない。
だから。ねぇ?そんな子供騙しのシューターなんて使っていないで…。
[焦点を定める姿を、女は片目を瞑って見届け]
もっと近くにいらっしゃいな…。
毒使いのお姫様?
[気の抜けるような破裂音と共に、近くにあったテーブルを蹴り上げ、周りを動揺させると。
反射的に動きが止まった輩を盾に、女は毒のカプセルの軌跡から抜け出す。]
ねぇ、ニーナ。これはわたしの肌を傷つけたお返しよ?
充分愉しんで?あははっ!
[人混みの影から、常備されているローションの入った容器を、彼女目掛けて投げつけた。]
"ShadowWalker" ジーンは、"LatestOpe" ニーナ を能力(襲う)の対象に選びました。
"WidowedGentleman" オードリーは、"ExaltedAngel" ローズ・ブラントをもまた想う。…身が裂けるような哀しみと孤独の中にある彼女を…迎えに行かなくては。
――2F "Blue"floor――
[オードリーとダニエルの戦いを蒼い瞳は静かに見つめ続ける。
どちらを応援するでもなく、交し合う刹那の音に興奮するでもなく、
オードリーの持つ刃が煌く瞬間にだけ、僅かに口許が弧を描く。]
[耳を掠める悲鳴、鳴り止む事無く。
幾重に重なる不協和音に、次第と女は眉を顰めて――]
そうそう、ニーナ?
貴女の断末魔はもう少し綺麗に啼いてね?
[ポールダンス用の縦にするりと身を絡ませ。首を傾げて懇願する。そして、近くに居るDJに軽く耳打ちしてリクエスト。
すぐさま赤い部屋には大音量の曲が流れ始めた。]
"WidowedGentleman" オードリーは、"LatestOpe" ニーナが此方と同じ悩みを抱えているのを知っている。だから余計にいじらしく…いとしいと想う。
/*
…このまま更新になったら
誰にも入れられません。
どうすれば!(汗)
一時間くらいで決着つくのかなー。
[大砲を下ろすことなく、男は無言でオードリーを見つめて居る。]
[――暫くの沈黙。]
…………………。
儂の人生に、「共闘」なる文字は必要無い。
[オードリーの剣先が、青い照明に閃いた。そして………]
………………。
客足が近付いて来たようだ。
今ならば、"Black"は客はおらぬぞ。
客を巻き込みたいのなら、話は別だがな。
…道は違えど、求道者として尊敬するよ…ダニエル兄。
ずっと変らない。
〔音と人との渦に呑み込まれ出すフロア。ダニエルと女との周りにも、すぐにいつもの喧騒は戻るか――〕
…ダニエル兄――酒はほんとうにダメかい?
私には、今のダニエル兄に『狂気』の陰は見えない。
――手加減は無用さ。
〔――【命を落とす者が出ても一切構わない】。
受けた任務に対しての、これが女の辛辣な答え。〕
〔組織に身を置く者としての「誠意」は尽くす。〕
〔ぴりりと甘く、蕩けるように辛い――
"WidowedGentleman"オードリーの在りかた 。〕
………そうか。
[男の口許が、歪む。]
―――ズドォォォン!!
[次の瞬間、オードリーに向けて椅子を発射する。]
はっはっはっは!!
無機物よりも、人間の方が良い弾になるぞ。
ほうら!!
[フロアに人が集まってきた様子を確認し、男はそのうちの一人の頭を鷲掴みにする。ジタバタと抵抗する「それ」を大砲に詰め込み、大咆の口をオードリーに向けた。]
…あらら。
やっぱり酔うと人が変わるタイプなのかな?
Sledge-Hammerは。…君はどう思う?
僕は二人をそれなりに紳士と見ていたんだけれど。
ちょっと評価を変えたほうがいいのかもしれない。
[怯えるバーテンにニコリと笑みを見せて、扉へと視線を見遣る。]
…姿の見えない皆は楽しんでるのかな。
つまらないな、皆同じ部屋でやっちゃえばいいのに…。
そうしたら何時終わるのかなんて焦れったい思いはしなくてすむし。
/*
今一番ダメージ食らってるのは誰だろう。
ダニエルかオードリー。
オードリーの方がダメ食らってそうだけれど
致命傷って程でもなさそう。
…うーん…(ジタバタ)
…アッハ。
…私が好きだろう?ダニエル兄。
認めてしまいなよ、この際だからさ。
〔一直線に馳せる間に放たれる椅子は、斬るまでもなく身を翻して側面から蹴り飛ばす。――…ガシャアアァン!!!
壁面のパネルが何枚か吹き飛んだ。…巻き込まれた群集から、怒号と悲鳴が上がる。〕
…私も其方の方が刻み慣れているかもしれない。…ハッ!!
〔悲痛な叫びを連れて飛来する人間を、男装の女は躊躇いもせず細切れに斬り刻む。バラバラになった欠片のひとつひとつから、凄惨な血飛沫と臓物とが、此方の背後で分かれては、蒼い空間へと幾つも咲き誇り――床を、壁を、逃げ惑う群集を濡らす。染め上げる。〕
…柔らかいんだもの、…気を込めなくて済む。
〔そして彼が次弾を詰め込むまでの間には、既にその砲身を輪切りにすべく斬りかかり――〕
〔いま同じフロアには、ラッセルがいる。
"黙っていても捧げられる忠誠"は果たして発揮されるか――まだ女にはわからない。だが、誰の心をも諦めない〕
各々の「力」を示せ!! "Vermillion-Jack"!
容赦はするな…「敬意」を持って、
"Sledge-Hammer"を叩き潰せ…それが「礼儀」だ!!
〔男装の女がはじめて吼える。それは怒号でなく叱咤。
1F"Platform"に映るモニターへも、それは映し出される光景だろうか――〕
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