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赤貧宇宙人 ニーナ は、夢幻の竜騎士 マリア を占った。
次の日の朝、前回の王者 ゴードン が無残な姿で発見された。
《★占》 夢幻の竜騎士 マリア は 人間 のようだ。
前回の王者ゴードンの墜落。
観客の間から、歓声と落胆のどよめきが沸き起こった。
天空を制するのは、誰か。どの機体か。
観客の注目は、空をゆく機体達に向けられた。
現在の生存者は、兎人 クロノ、夢幻の竜騎士 マリア、黒詰 ユージーン、課長代理 マシマ、少年 ロジャー、記憶喪失 シュウ、シルバーコレクター ナサニエル・ウエクサ、赤貧宇宙人 ニーナ、青の娘 シャーロット、改造好き シャノン の 10 名。
コクピット内に、ホログラムウインドウが乱立する。]
【CAUTION!CAUTION!CAUTION!CAUTION!CAUTION!】
【CODE:nightmare killer】
【CAUTION!CAUTION!CAUTION!CAUTION!CAUTION!】
[通信機の向こうからも、警告音が届く。]
/*
そういえば修理工場の面々は解説役、なのよー。
さて一応振るか。
クロノ:9(10)+13
マリア:6(10)+7
ユージーン:1(10)+13
マシマ:1(10)+10
ロジャー:5(10)+13
シュウ:10(10)+10
ナサニエル:10(10)+5
ニーナ:3(10)+10
シャーロット:4(10)+11
シャノン:4(10)+2
*/
/*
★注目ポイント2d前半
クロノ:22
マリア:13
ユージーン:14
マシマ:11
ロジャー:18
シュウ:20
ナサニエル:15
ニーナ:13
シャーロット:15
シャノン:6
それにしても詐欺が酷いな私の独り言……結局焼きそばばらまいてないし
*/
[ゴードン機が墜落していく]
馬鹿な……。
ゴードンはこんなに早く墜落するような奴ではないと思っていたのに。
[頭によぎるのは、先程の漆黒の騎士。
圧倒的な存在感と、そして底知れぬ何か]
ゴードンを落としたのは……あれ、か。
[前回王者のゴードンがいなくなった、という事は必然的に自分が王者の位置に行きやすいという事になる。それはつまり、自分が狙われるのと同意になる。
シルバーコレクターでも安泰ではないのだ。]
面白い。やってやろうじゃないか。
[不敵な笑みを浮かべつつ。
そして、ゴードン墜落の様子に何となく違和感を覚えている部分もあった]
……やけに抵抗があっさりだったな。
[前の大会でもあれ以上の攻撃は受けていたと思う。にも関わらず、今回に限って落ちたのが不思議だった]
まぁ良い。
どこからでもかかってくるが良いさ。
[そう口にし、再び操縦かんを引いて戦いの舞台へ**]
[加熱した機体に浴びせられる冷却ガス。
コックピットの風防を大きく開けられて、漸く呼吸が出来た。]
…き、つ……。
[機内から引き摺り下ろされて、バイタルチェックを受けながら身を冷やす。
差し出されたイオン飲料を口にしながら、機体の応急整備が終わるのを待つ。]
―― 戦闘空域/西エリア/中高度 ――
[ゴードンの末路など知った事ではない。
今、中央エリアに集中しているのは、エース機級機体が多い。
ここから、通称"第二波"と呼ばれる、初心者の壁がまた始まるのだ。各機が、四方八方に散り始める。]
次は奴らか。
[クロノは、戦闘空域外の観客席に目を向ける事なく戦闘空域内を眺めた。――と、]
あのクソガキか。
あんなに慌ててどこへ行く?
[クロノの口元に笑みが浮かんだ。鈍足のメテログラフトは、8つ環のうち、4つを起動させた状態でリトルアースの後を追う。]
[赤い機体に起こった異変には何も気付かず、アルトキュムラスの様子を伺っていた。
この時、互いに兵装を停止させていたのは…良くなかった]
……!!
[メテログラフトから放たれた光>>1:188に気付いた時咄嗟に起こした行動は、アルトキュムラスへの体当たり。
兵装でどうにかしよう、だとか考える余裕は全く無くとにかく少しでも赤い機体から離れるべきだと考えた結果だった]
――各機ピット――
[膝をついた漆黒の騎士から、少女が降り立つ。表情には懸念の色。先程マシマに送った質問信号には返事は無かった。
無論、戦闘中のことだ。反応する余裕も意志も無いことは十二分に考えられた。だが――]
……だいじょうぶ、かな。マシマさん。
[近寄ってきたウェイン兄弟の声も耳に入らない様子で、空を見上げて呟いた]
/*
やっぱり寝る。
とりあえずシャーロットの雨の弾幕目撃→「きれいね……」という展開を 目指したいけど 果たして西に来てくれるのか
*/
――各機ピット――
[たちまちの内に少女はほっとした様子に替わり、クルー証を付けた二人の老メカニックとのやり取りに移る]
――うん、やれそう。あの最後の、見てた?
あれ、良いタイミングだったでしょう?
他の機体まで巻き込むかと、思っちゃったけど。
[頭をぐりぐりと撫でられながら、兄の方へ答える。機体の損傷を確認していた弟が戻ってきて、問題ないと告げた]
――良かった、じゃあ、少し、時間あるかな?
――各機ピット――
『ん……まあ、行ってこい。今降りてきた、白川ンとこのブースだろ? 但し、さっきみたいな失礼の無いようにな』
[そう言って、ウェイン兄弟は少女が駆けて行くのを見送った。
後ろ姿が見えなくなったところで、兄弟の一方が口を開いた]
『まだ、言わないのか。兄貴。
あんなに乗りこなしてるんだ。いずれ気づくぞ。もしかすると』
『ああ。思い出しちまうかも、知れねえな……けど、よ。
この真っ最中に伝える訳にもいくまい。混乱させるだけだ』
[レーダーから光点フリップが一つ消失する、チャンピオンの被撃墜。
それを視界に捉える事は無く飛び去ると、警告類も形を潜めた。]
――っぷはぁ!
な、何あれ。
[赤い光かレーザー光の事か。無我夢中で呟いた言葉は誰にも届かない。
兎も角、これて一つの山場を越えた訳で、...にとってはある意味今からが本番とも言える。
俗に言われる『第二波』、それを切り抜けなければ其れまでなのだから。]
……さて、気を引き締めないと。
[操縦桿を握る手、ペダルを踏み込む足にも力が入る。]
『それはそうだが……』
『俺達に出来るのは、シュウがもし思い出した時、受けいれてやる事。それとメンテナンス、それしかねぇ。後はあいつ次第だから、な』
[老兄弟の会話をよそに、少女は白川重機のピットエリアへと移動した]
……お忙しいところ、すみませーん。
マシマさん、さっきの、大丈夫……でした?
ロジャーくん、ロジャーくん…!
すみません、大丈夫ですか!?
[大型の為速度は大した事は無いが、重みはある。アルトキュムラスにダメージが入っていないか…それだけが気に掛かり、慌ててロジャーへと呼びかけた。
何事もなければ、リトルアースを追うメテログラフトを追いたそうにしながらも、一時離れて立て直しながら赤い機体について何かを話しているかも知れない。**]
記憶喪失 シュウは、シルバーコレクター ナサニエル・ウエクサ を投票先に選びました。
/*
さーて…ねんねこ前に整頓。
ところで、2dからBGMを熱くこれ
http://www.nicovideo.jp/watch/...
にしようとしていたのに、アルトネリコ2のラスボス曲で通してしまっているのでとても…穏やかデス。
クロノさんを追いかけるフラグが立ちました。
シャーリーは結局何をどうしたら良いのかサッパリわかっていませんが、クロノさんを止めようとする動きになって行くと思います。
チキュウ人の根性見せたれシャーリー!
――えーっと、其方もブザー鳴ってた様ですが、大丈夫ですか?
[自機の警告が収まる頃には向こうからも聞こえなくなっていた気がするけれど。
何にせよ、警告音は聞いて気持ちの良い物ではない、自分の機体だろうが、通信の向こうだろうが。
どこか向こうを心配してても、不思議じゃないね。]
夢幻の竜騎士 マリアは、シルバーコレクター ナサニエル・ウエクサ を投票先に選びました。
―― ピット ――
[私はピットに転がるように舞い降りる。
途端、待機していた小人たちがわらわらと私に寄ってきて、被弾した箇所に新しい鱗や再生ジェルを追加していく。私は彼らに差し出されたジェリー・ビーンズのような甘い補給材を喉の奥に転がり落とした]
[私の身体によじ登り、マリアに"酒"に象らせた経口の活性薬を補給していた小人を、マリアの焦点を結び始めた瞳がとらえる]
『……ねえ。コアが破壊されたら、どうなるの?』
「だいじょぶだよだいじょぶだよ。
しみゅれーしょんの結果じゃ、外部からのしょーげきじゃ総攻撃くらっても体当たりくらっても壊れないよ」
『それでも、壊れたら?』
「知ってるはずだよマリア=カリラ。
だいじょぶだいじょぶ、最初に戻るだけで死にゃしない」
[私たちが見せる不安と恐怖は、他のバイオノイドに通じない。翼の根元をジェルで補強されると、私たちはすぐに空域に送り返された。時間にして4〜5分のこと]
―― 北西高空 ――
(死にはしない、か)
『簡単に言ってくれる。全ての感覚と身体を奪われれば、たとえ脳は生きていても魂は死んでしまうのに。
ううん。脳が生きているから魂は死んでしまうのに』
[マリアはきっと姿勢を伸ばして、第二派に身構えた。
生き残った機体を1つ1つねめつける]
『ニーナ、聞こえる?
気をつけて。キングの落ち際、何か変』
[コマドリ―― 赤い狼殺したの、だれだろか。
私は大きく羽ばたいて、舞い上がった。
友人に警告の通信を送ろうとして、その機体が不審な軌道をしていることに気が付く]
『……ニーナ? 平気?』
[まっすぐ、逃げるようにどこかへ。
その軌道が自分の恐怖と重なる気がして、私は思わず彼女の地球を思わせる機体を追いかけた**]
[通信相手の、私を心配してくれるような声を拾ったのはピットの途中]
キミも聞こえたのか……シャノン
[先ほど告げられた機体ネーム。
検索して、最低限の情報と照らし合わせていた]
私の身体は別に大したことはない。
負傷はしたが、想定の範囲内ではあるから。
……ただ、内容は気になるな。
誰かがゴードンのコアを壊した、と言われたようだ
[意図せず、恐れるような感情が私の語尾を振るわせる]
……悪質なジョークであって欲しいが
― 観客席 ―
[ダグラスは、買い込んだ食料をテーブルに広げてくつろいでいた。
一般席と大差があるわけでもないが、ゲスト席はそこそこの広さが確保されている。]
何やってるんだ! ケツにつかれちまってるぞ!
……ああ! また1機やられた!
まったく、最近のパイロット共はドッグファイトってモンを知らねえ。
弾幕に頼りきった戦術じゃ"第二波"は切り抜けられないぞ。
[すっかりうるさい老軍曹と化しています。]
それにしても早めに焼きそば買っときゃよかったぜ。
格納庫に充満してたあの香り!
見にいったときにゃもう、店じまいしてやがったもんなぁ。
[そのとき、上空に動きがあった。]
「見ろ! ゴードンが堕ちるぞ!!」
[騒ぐ観客に釣られ、フィールド最中央の紅い機体に目を向ける。]
[それは光の白刃が消える瞬間だったろうか。]
[一瞬の沈黙の後、思い出したように注ぎ込まれる追撃の嵐。]
[狼王の体躯は、為す術もなく堕ちていった。]
流石にああも攻撃を集中されちゃ、英雄とてひとたまりもないわな。
だが――
[ゴードンは、機体ど真ん中に攻撃を受けていた。]
あれほどの高出力、ゴードンが捉えられないはずがない。
あいつ、何かヘマやらかしたのか?
(それとも――)
☆設定メモ
Q.名前の由来は?
A.かつて存在した航空機メーカー
米マクドネル・ダグラス社より。
軍用機の開発も行う大手メーカーだったが、1997年ボーイング社に吸収合併された。
……キャラ名がダグラスで本当に助かった。
/*
おうふ。思いつかないので予定だけ埋めておこう。
――上空/観客席(南西エリア西より・中層)――
1.ゴードン機墜落を見届ける面々
[戦闘空域にいた者の何名かが見た、ゴードン機を包みコアへと収束した赤い光は、彼女達には見えていない]
2.しばらくして興奮がおさまったところで、謎の戦艦について訊ねる
「戦艦引き連れて来る奴なんて……エントリーしてる奴らの中じゃラントしかいないじゃん♪」
「じゃん♪」って言われても……ラントが何者かも知らないんですけど。
3.かくしてクロノの抱えている事情を知る
こんなところ。ただ問題はダイアナがどう思うかなんだよなぁ……
PL感情そのまんまだったらあまりのことの大きさに「自分には関係ない」と目を背けようとするけど、この暢気なお手伝いさんは地味にヒーロー思考持ててるからなぁ……
*/
兎人 クロノは、赤貧宇宙人 ニーナ を投票先に選びました。
[急ピッチで進む緊急メンテの中、テンションを保ったまま少しでも身体を休めようと目を閉じようとして、
聞こえた心配そうな声にシートから身を起こす。]
…シュウちゃん?
[気にするなと、ひらり片手を振りつつも、向ける表情は少し困ったような顔。]
そんなこと気にしてたら、勝てないよ?
空の上では、僕らも敵同士だ。
どちらかが落ちなけりゃ優勝出来ない。
そのくらいわからないなら、リタイアした方がいい。
[各部の冷却と整備が終わる。
整備士達の下がれとの声と共に、パチリと閉じられる風防。
まっすぐ空を見据えて、白鳥は飛び立つ。*]
/*
おおおん…
COする勢いで飛び出してきたものの、小官は…小官は一体どうすれば…
…狼側が確白襲撃するタイプの人たちだとマリアさんとウィリーさんが犠牲にッ…!!
RP村なのですからあまりガチ部分にこだわる必要はないと分かっていても、でもだからこそ墓落ちのタイミングを左右しかねないCOというのは…ふおお…!!
…
…
…判定結果だけ伏せる、というのは?
んーむ…びみょうに混乱を招きそうなのが不安でありますが…
んぐぐぐぐぐ…
―南空域最上層―
なっ なにっ なにがっ …っ
[とまった。とめられた。おちた。 おちて きえた ?
よく、分からない。考えようとする理性を体の奥底から湧き上がる恐怖が押さえ込む。こわい。にげよう。逃げないと。]
!!ッ…
[けれど、逃げるにも限度がある。ここは大会の戦闘空域。どこまでも広がっているように見える空だって有限だ。
それでもなお逃げ道を探そうとさまよった視界が、滝のように流れる文字の羅列を写す。
それは機体の損害状況で、周囲の警戒報告で、パイロットへの安否確認で…つまりは、混乱し、憔悴しきってなお、フヅキが自分を助けてくれている言葉であって、心配の言葉だった。
そうだ。逃げるわけには、行かない。なら、戦わなくては]
…だれと?誰が…いえ、分からないなら探すしか…
フヅキ、使用可能なネットワークすべてにアクセスを!検索は自分が…!!
[叫ぶようにして、機体に、端末に手を伸ばす。その手が、腕が、青く文様を描くように発光している様子を、今は見るものもいない。
視界にフヅキの警告が羅列される。全力でここまで逃げてきたからといって、安全な場所であるわけではないのだ。
それでも、ネットワークを“こじ開ける”手は止めない。
…多少落ち着いたとはいえ、まだ混乱していることに変わりはなかった]
ッ…やはり即座にと言うわけには…一人一人調べるしか…?
嗚呼、そういえば自分にも知ることのできたアドレスが一つだけ…まずはそこから…
[ぶつぶつと呟きながら、ネットワーク上の情報を“掻き分ける”。大した判断もせずに、登録されていたゆうじんのアドレスへとアクセスして…そのとき、聞こえた]
『……ニーナ? 平気?』
[気遣うような、ともだちの、声]
っっっ!!
ぁぅ…ぁ…自分は…小官は…
[冷水を浴びせられたように、ようやく思考に冷静さが戻った。自分は、今、なにをしていた?
こうして声をかけてくれた友人を調べて…それは、友達を疑うことに、ほかならず…
…自己嫌悪と後悔で意味もなく喚き出したい気持ちに駆られながら、それでも一度アクセスした“手”は止まらない。
拾い集めることのできるすべての情報をかき集め、一つの情報として“感触”を確かめる。
強引な接触は力ずくで、多すぎる情報は大雑把な感覚となって伝わってきた。そこに、垣間見た情報は…
それら一連の処理を無理やりになし終えた自分に、ふたたび吐き気を催すような自己嫌悪が湧き上がる]
マリア…さん…ウィリーさん…自分は…
[泣き出しそうな声で、通信に答えた。どうしよう。謝らないと。でも、どう謝ったらいいのか分からない。
途方に暮れた瞳に、真鍮色の球体が映った]
…今は…今は、まだ…
かち…のこらないと…
[誰に言うでもなくただ呆然と呟き、その言葉にすがりつくようにして意識を強引に戦いへ振り向ける。
今にも崩れ落ちそうな気持ちを警戒で押し隠して、目前の敵機を睨みつけた]
[ちら、と隣の様子を窺う。
アルトキュムラスは、どう頑張っても、マリンブルー・スネイルの盾にはなれそうになかった。]
…、わかった。
けど、おれ必ず避けるから!!!
シャーロットも、気をつけて!
[くん、と加速した。
弾幕と爆発に飲み込まれそうな赤い機体へ向かって―――]
―東空域、下層―
[堕ちる。赤い機体が落ちてゆく。
ピットアウトし、機体の中からそれを確認した。
しかし、なにやらおかしい。あの声がしない。
男は試しに、同時期にピットアウトした機体の後ろに付き]
ブラスター、リミッター解除。堕ちろ。
[一つの機体を撃破する。
やはり、声はした。BFの声のようなものが]
やはり気のせいではないみたいだ。
ブラックボックスから聞こえるこの音、いや声は
[つまりそれは、ゴードンの機体が何らかの異常があったという事だ。
GRAVEの専用回線を開く]
チーフ、ゴードンの機体が堕ちる前。
何かなかったか。
[「黒ピチも気付いた?、よくわかったわねー。どうやら堕ちる前に赤い光がゴードンを襲ったみたい。その後ゴードンの通信も途絶えたそうよ。核とBFを切り離すような光線かしら、・・・」状況を教えてもらうが、その後もブツブツと言っているので、通信を切った]
さて、話はこれくらいにして。
やるか? そこのガキ。
[オープンチャンネルに切り替え
同空域に現れた不規則な形をしたBF、アルトキュムラスへと向かっていく。
あの変則的な動きを全て捉えられないが、近づくのは難なく行ける]
―― 南エリア/最上層/戦闘空域制限バリア手前 ――
[隅に逃げ込んだリトルアース。
その機体を前に、天球儀の姿をしたメテログラフトは停空。
南エリアの丁度中頃から、もう少し制限バリア側に寄った所だろうか。丁度、リトルアースと特殊フィールドバリアの角に当たる部分を直線で結んだ位置だ。
音もなく停止し、クロノは笑いながら話しかけた。]
≪クククッ
クソガキ、慌てた様子でどうした?
怖いか?
大会前の態度はどうした?
ピィピィ泣いて命乞いでもするか?≫
[メテログラフトから、リトルアースへ向けて通信。
ラガリアの刺塵。現在その形状は紡錘型四つの形状。ピンク色の光を先端に溜めている。>>1:110
稼動するのは、天球儀の8つ環は―――全て。]
―― 南エリア/最上層/戦闘空域制限バリア手前 ――
[ぽつ、ぽつ、ぽつ、ぽつ…
天球儀の環の外側に、染みのように水玉型の光が現れる。
それは見る見るうちに膨れ上がる。]
≪くたばれ、クソガキ。≫
[カ・エディーリの歯車による機構による発生した光弾を全弾発射。青白い尾を描くシンプルだが数の多い光弾。それは、大多数がリトルアースへ向かう。
同時に、ラガリアの刺塵・紡錘形態より4条のレーザーが放たれる。それは、直接的にはリトルアースを狙わない。
角度としては、メテログラフトを中心に見て全て外側に20〜45度開いた角度だった。
何かを待ち受けるかのように、8つ環は稼動し続けている。]
―― 南エリア/最上層/戦闘空域制限バリア手前 ――
[ぽつ、ぽつ、ぽつ、ぽつ…
天球儀の環の外側に、染みのように水玉型の光が現れる。
それは見る見るうちに膨れ上がる。]
≪くたばれ、クソガキ。≫
[カ・エディーリの歯車により発生した光弾を全弾発射。青白い尾を描くシンプルだが数の多く細い光弾。それは、大多数がリトルアースへ向かう。
同時に、ラガリアの刺塵・紡錘形態より4条のレーザーが放たれる。それは、直接的にはリトルアースを狙わない。
角度としては、メテログラフトを中心に見て全て外側に20〜45度開いた角度だった。
何かを待ち受けるかのように、8つ環は稼動し続けている。]
――各機ピット――
[少女をに返されたマシマの言葉。口調こそ柔らかくはあったが、戦場に対峙する者の常を説くその内容は厳しい。しゅんとうなだれて、整備士の声に機体から離れる]
う……ん、そう、だけど。
でも、じゃあ、……。
[何を言いたいのか、自分でもはっきりしないまま、発進していくマシマの機を見送った。サポート業務に移るクルー達。ここにはもう、少女が居るべきではなかった]
―― 南空域最上層 ――
[マリアの視界がまっすぐに空を駆けるリトルアースと、その後を追う天球儀をとらえた]
(……追われているのか)
[2つの球体の軌跡を水晶の瞳で計算しながら、マリアは巨大なランチャーと一体化した左腕を目の前に掲げた]
『……キングが堕ちた直後が、第二波、ね。
倶利伽羅不動 ―― eorh ――』
[ヘラジカのルーンがくるくると私達の周囲を舞い、いくつもの輪を持つ天球儀へとランダムなホーミング軌道を保って漂いだした]
[ニーナの泣きそうな声が、クローズド回線に乗る]
[私の情報が探られたことなど知らない。
……マリア=カリラの情報もウィルアトゥワの情報も、パンクするほどに乱舞しているのだろうが、それは全てゆめまぼろし]
[ニーナが大会関係のアクセスログにダイブしたのなら、きっと分かってしまう。MiddanEdenが機密にしていること]
[マリア=カリラはウィルアトゥワの装備品の1つであり、"搭乗者"としては登録されていないこと。BFに搭乗者が必須のこの大会において搭乗者登録されている人物のIDは、MiddanEden内のホスピスに10数年前から入院している筈の、植物状態から回復していない筈の地球人男性だということ]
『ニーナ、頑張って』
[マリアの喉をナノマシンが動かし、明るい声が相手を励ます]
『私たちがやられそうになったら逃げちゃうからね』
[ラガリアの刺塵より放たれたレーザーの1つを私はかいくぐりながら言った。マリアは避けたレーザーの軌跡を目で追って、ぱちぱちと瞬きをしながら予想軌道を計算する]
――コクピット内――
[老兄弟からコンタクト。開かれたウィンドウに、それぞれの顔が映る]
『いいか、シュウ。こっからが本番だ』
『ゴードンを落としたからって、油断するな。ベテラン機はまだ、幾らでも残ってる。残存機の情報を更新してある、確認しろ』
[機体情報の確認と共に、更新されたデータをチェック。残りはおよそ4,50機というところだろうか]
『エース級と呼べるのは、その中の約1/3って所だな。
二位常連のナサニエル。白川のテストパイロット、マシマ。
GRAVEのユージーン。他には――』
『Camelot社の『ペンドラゴン』と『ランスロット』の二機。
こいつらはお前と同じく人型の機体、赤と緑の騎士だ。
コンビネーションに注意しろ』
『特殊なタイプだと『ウィルアトゥワ』に『ファフニール』。
それに、ラントの機体。『メテログラフト』。そのへんだな』
――うん、わかった。じゃあ、行ってくるね。
『ああ――行ってこい。
危ないと思ったら、いつでも戻ってこいよ』
『さっきみたいな隙の大きい技はあまり使うな。小刻みな機動を重視するんだ』
[それぞれの言葉に頷き、『アンギャルド』を*発進させた*]
―上空・FlashTaker機内―
[前回王者であるゴードンに向けて放たれる攻撃を、
広がる弾幕を見上げるようにして収めながら、赤い機体の行方を追う。
大会の第1波を越えられずに落下していくBFもファインダーには押さえているが、
その時点で落ちるようなBFは、技術的な面でも扱いは低い。
それよりは序盤の大一番を押さえる方を選んだわけだ。]
墜ちるのか、しのぐのか―?
[飛び交う弾幕へ向ける視線は二つ。カメラのレンズと、自身の瞳。
なるべく多くの攻撃が写るように引き気味に画角を決め、後はオートのまま。
自身は照準を見ながら自機の操作をし、楽しそうに笑んでいた。]
ん、んっ?
なんや?!
[赤い機体が動きを止めたのはその後のことだ。
思わず身を乗り出すようにしながら、前回王者へとズームする。
墜ちてゆく赤は鉤爪を伸ばすように、下へと。
一瞬だけ映った王者―ゴードンの表情はどうだったのだろう。]
な……。
[まさか、と思った。
いずれは、とわかってはいたがあまりにも早すぎる墜落だった。
しばらく呆然と、ぽかりと空いたように思える空間を見ていた。]
……そゆときも、あるもんやろか。
[釈然としない表情ので小さく肩をすくめ、再び手元のトリガーを握る。
弾幕が掠るだけだった照準のウインドウに第2波へと突入するエース急の機体を収め、
しばらくは撮影を続けるが]
追っかけんのはここまでやろか。
あまり張り付いてても取材にならんからな。
[頃合を見て場を離れようとじりじりと後退し始めた。**]
― 格納庫 ―
「今回も連覇ならずか……あいつにゃ期待してたんだが。」
「相当ひどい有様らしいぜ。」
[格納庫には人集り。
メカニックや記者の姿だけでなく、多くの野次馬達が回収された機体を見に集まっていた。]
やれやれ……一般客はそうそう入れないんじゃなかったのか。
第一波の収拾でスタッフが足りないのかもしれないが――
「おい、誰かゴードンの奴が脱出するのを見たか?」
[どこからかそんな声が聞こえる。]
―― …→地上/大会本部 ――
[会場の喧騒を背景に。]
分かった。
「Red WOLF」の決定に応じる。
[腕章から現れた矩形のホログラムウィンドウを閉じ、通信を終える。]
「残りは、50機程度になったね。
どうだった?」
[最初の言葉は、空で戦うBigFire達の数。
次の問いは、ゴードンの容態。]
あそこは大したもんさ。
顔色一つ変えずに、ゴードンに休養が出来たと言っている。
コアが、
/*
帰路につきつつ妄想してみたがヒーロー思考は大して持っていなかった。
そんな感じのクロノ注目ルート、開始。
*/
――上空/観客席(南西エリア西より・中層)――
[前回王者(チャンピオン)ゴードンの墜落という事態に良くも悪くも興奮していた観客席には緊張感が戻りつつあった。
なにせエース級の面々がまだ多く残っているのだ。一瞬たりとも見逃すわけにはいかない。
ゴードン機が「急に止まったようだった」と言う者はいたが、戦闘空域にいた者の何名かが見た、ゴードン機を包みコアへと収束した赤い光を見た者は、観客の中にはいないと思われた]
≪BigFire≫が動かなかった。
搭乗者は、助け出される時に親指を立てる元気はあったようだ。
[救出時の状況。全ては回収用BF機内で行われた為、ゴードンの様子は中継されていない。操縦席の状況は見れたものではなく、天空の覇者たるゴードンは、自機狼王のように赤く染まっていた。
狼王――「Red Wolf」が堅固に作られてあった事が幸いした。
弾幕兵装、装甲が破壊されても、搭乗席は全壊ではなかった。
今は、治療室(メディカルルーム)で治療中だが、程なく集中治療も終わるとの事だ。傷自体も、すぐにではないが消える事だろう。
最後の一言は、陽気に答えたものの、紅蓮の横顔は考え込んでいる。]
―回想 東空域・RedWOLF墜落前―
[「盾になる」その意思が伝わったのか、ロジャーからのオープンチャンネルの声は一瞬だけ遠のく。
その後、注意されて困ったように微笑んだ。それは音声のみの会話であるから彼に届く事は決して無かったのだが。]
もちろん、私も出来る限りは回避出来るようにします。
…お?
[何かを言い掛けて止めた、>>20言葉の続きを待つ。]
(だって、私は、「お」…?)
[放っておけば延々探り続けたかも知れないが、今自分達が居る場所は戦闘空域。兵装も展開したままなのだから気を緩めてはならないと、頭の隅に追いやった。
速度を上げて赤い機体へと向かうアルトキュムラスを追ってRainy Dayをいつでも放てるよう、集中する]
はい、ロジャーくんも…気を付けて下さいね。
[本当に、この後に彼と闘う事が出来るのだろうかと少し…考えながら進んで行った]
―回想終了―
[そんな中、少女は空の様子に注目するのもそこそこに、ホログラムペーパーを広げていた]
つまりこの兎さんが戦艦に指示を出して謎の機体を出現させた、ってことだよね……
[映し出しているのは参加者データのうちの一つ――クロノのデータ。
少女はあの戦艦がどこの、もしくは誰のものなのか今さらながらに気になって、調べていたのだった。
探査機械から届いた映像を思い出しながら]
なるほど似てるね……
[戦艦がメテログラフトに似ているのか、メテログラフトが戦艦に似ているのか。どちらかは定かではないが。
目の前を黒い竜型のBigFireが通り過ぎていったが、少女は一瞬目を向けただけだった]
/*
ふんとにもー、この子戦う気あるんかね?と言われそうなお人よしというか…解ってない子なんでしょうね。
敵というものをよく理解出来ていないというか、甘い、かな。
だから早期に落ちるようにさせたいのでーあります。
そして昼間ずっと考えてたのですが、やっぱり一度ピットインして虹色の足跡について追加しておかないと本気で使い物にならない事がわかりました。
どんくさい・でかい、ですぐに避けられちゃう…ちょっと詰めてみましょうかのう…。
その辺は、流れ次第だけれど、
"第二波"話が出たので、と思っています。(居た方が自然だという事)
私は先に出たものを(シュウ、4,50機残りとか)から引用しているのだが、もしかすると、設定として話したと思われてるのかなw;
私からは口チャック予定です。
でもまあ、流れによっては、NPC機残りもありだとは思います。
群像劇の中で、たまたま接触のある同士に占・霊が含まれていた、という設定で良いと思うな、私としては…。
一先ず、バトルしている本参加者達が話し合って、これで良いと判断したなら、私からは言う事がない。
そして「イ」は、シュウなんじゃないかなと想像中だったりします。
黒詰 ユージーンは、改造好き シャノン を投票先に選びました。
――北東エリア・低空――
[ピットを離脱した瞬間、上空から降り注ぐ光弾の雨。
いわゆる“第一波”をくぐり抜けた後、一旦ピットインする機体はそれなりの割合で存在する。そこからの復帰タイミングを狙う、ベテラン参加者の常套テクニック]
――スラスタ全開放、距離を稼いで、っ!
[全力噴射して一気に増速、襲撃者へ反撃の機会を窺う]
―現在 中央付近?―
[アルトキュムラスを弾いた先で、ロジャーから返事があったならば急いで彼の援護の為にRainy Dayを展開しようとするが]
ガキン。
ガガガガガガガ
[鉄の擦れる嫌な音と振動が操縦席まで届き、それに続いてアラートが鳴り響く。]
えっ…?スネイルネ…
[触覚を伸ばし、後方を見ればRainy Day…つまり巻貝部分外周の装甲が歪み、開かなくなっている。
メテログラフトのレーザーの余りがどうやら当たってしまったようで、慌てて機体の損傷の状態を調べるが幸いそこ以外に異常は見られない。
兵装は後2つ残っているが、メインが使用不可能なのは...にとっては痛手だ]
――北東エリア・低空――
[通常弾をかいくぐって姿勢を整える。幾筋かが機体にかすり、閃光を散らしてた。迫る追尾光弾を『自在剣』で薙ぎ払う]
つつつ……っ!
[接触に反応して光弾が炸裂、少女の視界を一瞬だけ奪った。
視野が回復したコクピットに、相手からの声が届く]
『ほぅ、我(オレ)の攻撃をしのぐか。面白い。
雑魚狩りにも飽きてきたところだ、これを受けてみよ!』
[傲然とした口調の主は、東エリアの高空で悠然と翼をはためかせていた。黒一色に統一された竜型BFの名が表示される]
――ファフニール。
[BFは撃墜された際、搭乗者を守るべく保護機構が働く。
昔は命懸けだったベイルアウトも、現代においてはほぼ100%の生還率を誇るまでになった。]
そう、あれはかの大戦……初のイジェクションシートが戦闘機に採用されたときから始まった。
ゼロ高度・ゼロ速度射出が可能になっても、姿勢制御は困難で非常に高いGがパイロットの身にのしかかる。
イジェクト後のパイロットの復帰は困難だった……
[唐突にベイルアウトの歴史に想いを馳せ始る。]
だが今はコアの保護機構と重力制御で、死に繋がることはほぼ無くなっている。
[第一波に飲み込まれ、敗退していった選手たちを見やり]
死ななければ安いもんだ。
お前達は、これから先、パイロットとしてどう歩む?
[悔し涙を流すもの、雪辱に燃える者。]
[或いは、共に堕ちた者と握手を交わす選手もいる。]
[彼らの姿を目に、被撃墜数は3桁も下らないとも言われるオメガの貫禄が輝いた。]
夢幻の竜騎士 マリアは、課長代理 マシマ を投票先に選びました。
Hydrangea blossoms・『紫陽花の花吹雪』
時間を稼がなきゃ…!
[急ぎ巻貝内周部分を開き、立ち往生している自分達を狙うBFへと攻撃を仕掛けた。小型の弾は着弾すると青く炸裂し、そこから続けて紫の爆発と2回の衝撃を与えた、
青と紫の爆発の中再びロジャーへと声をかける]
ロジャーくん、ごめんなさい…一度修理に戻ります。
あの、その。
…互いにまた、この空で!!
[相変わらず言いたい事が言えないまま、もう一度周囲のBFへとHydrangea blossomsを放ちながらピットへと降りて行った]
――北東エリア・低空――
でも、今度は――こっちだって!
[黒竜が予備動作を取る。大きく開いた口から放射されるのはおそらく、エキシビジョンで水晶竜が見せたと同様に、強大な攻撃だろう。しかし、臆する事なく少女は左手を天に掲げた]
『一撃で倒せるとでも思うのか。ハッ――墜ちるがいい!』
[敵パイロットの声と共に、『ファフニール』の口腔から必殺の威力が籠められた暗黒のブレスが吐き出される。
形状は吐息というよりも直線状のビームに近い]
“月影を呑め、夜の帳!”――『ナイトライズ』!
[それと同時に、『禍珠』から漆黒の球体が生み出された。
僅かに浮上したかと思うと弾け、辺り一帯を濃い黒色の霧で包みこむ]
−北側・高層空域−
[ゴードンのいた中央空域から、北側エリアの高層空域へ飛んでいく]
48,49.50……。
[余裕なのか、弾幕の操作をしながら現在の残りの機体を数えている]
やめやめ。何機残っていようと、全て叩き落せばいいんだからな。
[そうして、他の機体の様子を見渡す。
第一波を乗り越えて残っている機体は、そこそこ強い機体であると考えて間違いは無い]
――北東エリア→中央エリア・低空――
[到来した黒色のビームは闇霧に呑まれ、消散していく。影の中に紛れ、少女は機体を方向転換。『ファフニール』の攻撃圏から全速力で脱出する]
……なんだか、相性悪そう、あれとは。
他の誰か、共闘できる人とか居れば、いいんだけど。
――コクピット内――
[中央エリアへと『アンギャルド』を駆る少女に、その内心でもうひとつの声が呟いた]
――使ってしまえば、いいのに。
あれも――というより、他のどの機も、ターゲットなのだから。
優勝するためには、他の機体すべてが撃墜されなければならない。「マシマさん」が言ってた通り、でしょう?
それとも――誰かが数を減らしてくれるのを待ってるつもり?
“あたし”は?
何というファンタジックな機体。
そろそろ、クロノは墜ちた方が良いよな。
気合と勇気と、近接武器があれば大体破壊出来るんだぜ!
―東空域―
[アルトキュムラスを追っている最中、北東から中央に横切る機体を見つける。
漆黒と、黒の機体]
黒ばっかりは、気に喰わないな。
[男は機体を反転させ、光を収束させる。
黒竜と漆黒の騎士、二人を分断させるような光の弾の流れを打ち出す]
ヴォルレイ、シュート。
[チャージ弾を含めた弾幕が、二つの機体が競り合っている空域に向かう]
[シュウの通信には、とりあえずは納得したというように返す]
……なるほど。この通信も、この機体も、設計書も見なかった事にしておく、という事か。
わかった、内緒にしておこう。
何、私も口が軽い人間ではない。黙っていて欲しいと言われた事に対して他言はしないさ。
おい、そこのお前。
我が物顔でのさばっていられるのも、そこまでだ。
[光弾は、一部黒竜の尻尾を掠めるも、新手に気付いた黒竜が暗黒のブレスをこちらにもしかけてきた。
黒竜に向けた光弾が、欠き消えていく。
『その程度の光、呑み込んでくれる!』
男はそれに驚かず、さらにブラスターを叩き込んだ]
ブラスター、散射。
[夜の帳が、その火で照らされるように、霧散していく。
それもつかの間。
『ハッ――烏ごときが、堕ちろ!』
夜の帳が開けたところから、黒竜が突っ込んでその獰猛な爪を突きたてようとする]
[シュウが優勝したいと考えていた理由を教えてくれたことについては少々意外であった。通信絡みのやりとりで秘密主義を貫いているとも考えたがそうではなく、機体に関しての事を知られたくないのかもしれない、と思う]
優勝か……。
君にどんな事情があるにしても、そこに関しては簡単に優勝を譲る、とは言えないな。
出来る事があるとすれば、私が他の機体を落とし続ける事、ただそれだけだ。……こういうのはどうだろう。二人で手を組み他の機を落としていき、君と私とで最後の二機になるようにする。
最後の二機になったら……その先は遠慮せずに撃ち合う。君が勝てば優勝杯は君の物だし、私が勝てば優勝杯は私のものとなる。
もちろん、この機体や何かの秘密は他には口にしないし、BFについても「この機体には危険な欠陥があった」と言って破棄する。
もっともどうしても私を信じられないようであれば、君の言うように真っ先に私を狙っても構わない。
…ふんっ。
なにをバカな。
ピィピィ泣いていたのはそちらの部下殿でありましょう?
[睨みつけた敵機から、嘲る笑い声が届く>>24。その言葉はどこか的外れで、かえって戦意を奮い立たせてくれたけれど、返した言葉は内心の憔悴を映したように普段よりもいささか辛らつな言い方になった。
でも、今はこのくらいがちょうどいい。憎み憎まれているくらいがちょうどいい。そうすれば、目の前の戦いに集中できるだろうから―――
そう。BF戦闘ならば怖くないのだ。自分と、フヅキと、リトルアースがあれば、どんな戦況も切り抜けることはできると信じられる。
でも、“アレ”はダメだ。“アレ”はそんなこちらの自信も思想も思考も全部一緒くたに薙ぎ払って刈り取ってそしてその先にあるのはあああダメだこわいこわいこわいアレはダメだダメだあんなものがあってはならないそれが叶わないならいますぐここからにげ―――]
――中央エリア・低空→中空――
[機体の後方に、東から迫る光弾の群れを感知。回避警告は無し。ターゲットロックされてはいない様子。旋回しつつ、少女は高度を上げた]
――今の。狙ってきて、ないよね。
[華々しく飛び交う弾幕のこぼれ弾を自動回避させつつ、周辺空域の戦闘状況をチェック。仮設AIが最優先で戦術目標としているのは変わらず、『ファフニール』の姿]
『ニーナ、頑張って』
[その時、また聞こえた、声。明るく、励ますような響きを持って、こちらの耳を打った。
―――先ほど垣間見た情報が真実なら、その声も、フィルターがかけられたものかもしれない。第一、相手は、マリアは、ウィリーは、『―――』は、こちらがそれを盗み見たことさえ知らないのだ。励ましを、そのまま受け入れるのは、あまりに虫のいい話だと思う。
でも―――それでも、その一言が、重く圧し掛かっていた何かを打ち払ってくれたのは、たしかだった。
ぎゅっと、一度、瞑目して、瞳に溜まった水気を払う]
……ありがとうございます。………―――殿。
[固有回線を使っていながら、なお大事な秘密のように、小さな声で呟いた。
それは、縮めれば『ウィリー』という呼び名となる、男性の名前。それで、先ほど垣間見たものがなんだったのか、相手には伝わるだろう。
そこにあったのは、決して恐れるべき…あるいは憎むべき情報などではなく、けれど、決して不用意に踏み荒らしていいものでもないはずだった。ならば、それを知ってしまった自分はどうするべきであるのか。まだ、分からない。
けれど、分からないからこそ、分からないまま、ここで負けて落ちてしまうわけにはいかない]
…フヅキ、弾幕兵装乙・丙連結。
リミテッドコード・ムーンエイジ 出力充填開始。
同時に敵弾幕を解析して回避行動の補助を願うであります…。
[覚めた思考で機械的に指示を下していく。見たところ弾幕の密度こそ濃いがその軌道は直線的で、しっかりと見ていればリトルアース本来の機動力だけでもかわしきれる。むしろ低速の機動力と小さな機体のリトルアースのほうが、機動力の高い戦闘機型BFよりも回避しやすいだろう]
(…45…50…60…)
[一つ一つ光弾を交わし、フヅキの警告に従い側面からの反射レーザーをかいくぐりながら、バイザーに映った出力の高まりを確認する―――]
――中央エリア・中空――
[拡大ウィンドウが追加され、新たな戦術要素が表示される。格納庫で見ていた機体。クヴォルフィリア、黒い全翼機の姿]
助けて――くれた、んじゃないよね、まさか。
[彼の機体の動向から意図を察しようとしつつ、辛辣な雰囲気をその身に漂わせた青年の姿を思い浮かべた]
[黒翼の大烏と暗黒竜。絡み合いながら戦う様子を見、少女は小さな笑みを唇に浮かべた]
でも、――結果的にそうなら、それでいいじゃない?
ユージーン、加勢、するよ!
[無論、経緯としてはその反対の状況ではあるが。背に纏った外套から、細く収束したレーザーを発射、黒竜の動きを牽制しつつ接近を試みた]
課長代理 マシマは、シルバーコレクター ナサニエル・ウエクサ を投票先に選びました。
―ピット―
[ピットに辿り着くと、待っていたスタッフが大急ぎで損傷した部分を確認し、修理にかかる。
...はその間に父親から何かの説明を受けていた。
どうやら、先の目を回した件についての話のようだ]
「シャーリー、あの回転は何をどうすればああなるんだ…?俺はあんな攻撃方法を説明した覚えはないぞ」
…ごめんなさい。
どうしたら良いのか、わからなくて…それで…
「そうじゃなくて、何故わざわざ横に回るのかと言っているんだ。頭部を収納して支柱で操縦席の両側を固定すれば縦に回転しても一緒に回らず目を回す事もないのに」
えっ?
[元々回転して攻撃する仕様になっていた事を聞かされていたはずなのに、どうやら忘れてしまっていたようだ。]
「だが、前にも話したがあまり良い手ではない。頭部を収納して回っているという事はその間は何も見えない。
予め対象を決めて至近距離で使うか…何にしても大きな隙が出来てしまうから、回転は使うんじゃない。良いな」
―中央空域、中層―
[迫り来る黒竜の爪。通常の全翼機ではありえない姿勢で、爪を紙一重で黒竜の進行方向に避けていく。
指数が上がって、スラスターの推進力が向上しているからこその芸当だった]
お前の速さじゃ
俺には届かない…。
[それを聞いたファフニールは翼を翻し、距離を取る。
『ただの雑魚ってわけじゃなさそうだな』
男はあれで怒らない目の前の相手に感心した。
『だがな!
クッ、さっきのやつか』
牽制で放たれたレーザーが、さらに突撃してくる黒竜の動きを一瞬止める]
チャージ、…シュート。
[男は迫り来る、アンギャルドへ向けてヴォルレイを放った。
シュウから開かれた通信に、男は呟く]
『勝ったらチキュウをもらう』……って……
え……何この兎さん地球を侵略しに来たの……
[少女の顔がさっと蒼くなる。
だとしたら、少女はとんでもないところにちょっかいを出したことになるわけで]
もし向こうが私のこと探し出して報復なんてしたらどうしよういやでも特に手出ししたわけじゃないしサテライトも無事だったし私のことなんてバレてないよねっ!?
[地球の危機より自らの危機を心配する少女。
そこへ仲間の一人から声がかかる]
/*
あ、ロジャーくんだ。
ここで回想入るかな、かな。
それにしても、明らかに浮いてるなあ…でんでんむし。
乗り手だけがシリアスしてもしょうがないぞ!
邪魔をするな。
次は、お前だ。
それとも…二人とも倒す気があるなら、かかってこい。
[そうシュウに向けて通信を送る。
黒竜は何かまだ奥の手を隠していそうで、それを量るには共闘は都合がいいのだが
男は、黒竜にブラスターとヴォルレイの通常弾を織り交ぜた濁流のような弾幕を張る]
『フン
新手か。』
[その一瞬。注意が、それた。―――今だ]
貴官の相手は小官であることをお忘れなく…
クレッセントムーン!!
[頭上に振り上げ、振り下ろす光輪の軌道が光の軌跡を残し、三日月の光刃を生む。刃は目前に迫った高級を切り払い、その場に停滞した後…]
ムーンライトッ!!
[添えられた手から大出力のレーザーをその背に受けて、光球を切り刻みながら直進する。それを生み出す真鍮の天球さえ引き裂こうとするかのように]
[ピットを抜け、空へ駆け上がる白鋼の機体。
それを追って何機かのBFがドックファイトを仕掛けてくる。
背後からの光弾を旋回しながら避け、前方に居たマンボウのような大型艦のヒレをビームの翼で切り落とす。
大柄な魚型の機体がコントロールを失って、後続を巻き込んで暴れ狂い爆発四散するのをちらりと見やりつつ弾幕の中を抜けていく。
柔よく剛を制するは東国の美学。
小柄な白鳥が大型大出力の機体を翻弄するさまに観客席から歓声もあがるか。
ひらけた空域、11時方向に見えるのは黒い機体の三つ巴。]
>>10
[シャーロットのBFが自機に体当たりをしたのに気づくのは数秒後。
重量の大差のあまり、アルトキュムラスは空を42mほど跳んだ。]
う… だいじょーーーーぶ!!!!!
ありがとーーーーーー ごめん!!!!!!
[さっき、必ず避けると約束したのに、結局は助けてもらってしまった。
ロジャーはバツが悪そうに頭を掻いた。もちろん、見えはしないのだが。
シャーロットのBFに軽く弾き飛ばされたことで機体に損傷はないようだ。]
こっちは、平気さーーーーーー
あの爆発受けてたらこんなもんじゃすまなかったもん!!!
う…けど、ピットインしなきゃ。
バリアを回復させないと、やっぱり危険だ。
[すると、自分を追ってきている機体がいるのに気が付く。]
ほぉ……。
また会えて嬉しいよ、『ルナ』。
[出来る事なら色々な意味で会いたくは無かったが、とこっそりと付け加える。
ルナ。偏執的なBFマニアが作ったと言われる、攻撃手段を一切持たない専守防衛に徹した三日月形のBF。自分のように毎回参加するわけではなく、気が向いた時に参加するタイプの参加者といえ、参加したらしたで非常に厄介な敵となる]
『ナサニエル……許さない。
僕のBFルナちゃん4号を壊した……。
だから潰す。
ルナちゃん4号の敵はボクが取る……。』
[ヘッドセットから、このBFの攻撃手段がパイロットの声なのではないかと思ってしまうような声が聞こえてくる]
――っっ、回避っ!
[ヴォルレイ。密集した光弾が飛来。反射的にスラスターを噴射して緊急回避した。機体の姿勢が乱れ、上下の感覚を見失う]
―― 南エリア/最上層/戦闘空域制限バリア手前 ――
[ガン!!!
クロノの手が、パネルを叩く。]
もう一度言ってみロ、クソガキ。
[雰囲気が一変する。]
貴様、分かった上の言葉か?
[す、とクロノの手がパネルに伸ばされる。
顔の下から照らし出される光が強くなった。
憎み憎まれ、ではない、切っ先の鋭い感情だ。]
バカめ! 最初からヲレの相手は、貴様一人だ―――!!!!
[青白く細い弾幕が、悉くニーナにかわされていき、後方の特殊フィールドバリアに反射。前方から撃ち続ける弾幕>>31が避わされれば避わされる程、
クロノ−ニーナ−特殊フィールドバリア間の光弾数は増え続け、避ける空間などなくなっていくのだ!]
消し跳べェ――――!!!
[切り裂き向かい来るリトルアース。
その小さくちっぽけな機体など撃ち落としてくれる――!!!
丁度、リトルアースの後ろから追撃してくる形の4条のピンク色のレーザー。リトルアースへ向かい跳ね返る無数の光弾…
向かって来るリトルアースを更に迎え撃つべく、
天球儀の中心に、大きな光が生まれる。
極大の光に包まれながら、両者が激突した!!!]
「ダイアナ、ちょっとそれ見せてくれ! 中央で剣構えて戦ってる黒い人型の機体について調べたいんだ!」
え……ちょっと、自分ので調べればいいでしょう?
「めんどくさいんだ!」
そんなこと言われても私だって今使ってるんですから!
[言いつつ画面を下へとスクロールさせていく]
終わったら使わせてあげますから……
……滅びて、いる?
[スクロール中に見つけた単語に少女の顔色が変わる]
!スネイルネン?
『…まだ だいじょうぶ』
[兵装を展開しようとしたマリンブルー・スネイルは不自然な音をたてて揺れる。
いつの間にかいくつかのBFに取り囲まれていた。
ロジャーはふわあ、と上昇気流に乗り、再び’sun shower’で応戦する。
シャーロットのBFの周りを飛び回りながら、通信を単線の映像通信に切り替える。
ピットに戻る、という彼女に、大きく頷いて]
うん、まだスネイルネンはやれるよ!
だいじょうぶだって!
つえーなーーーーー
[へへ、と笑って、それからすぐに真剣な表情に戻る。
近づきさえすれば、ちゃんと声は聞こえるのだ。
あの距離で無反応だった核’コア’―――
このことをシャーロットに話すかどうかロジャーは迷っていた** ]
……厄介だな。
[ルナの攻撃手段は無い、と書いたが唯一攻撃手段とも取れる部分が存在する。
それが、"ムーンライトフリスビー"。
ナサニエルを追うルナを撃墜しようとする機体の姿があるのを目で確認した。すると、マイクを入れその機体へと通信を入れる]
ナサニエル・ウエクサだ。
警告する、その機体に不用意な攻撃をするな。
さもなくば君の機体が危ない。
『はっ、ナサニエル・ウエクサも語るに落ちたものだ……。この程度の機体に攻撃するななんて。』
[返信が返ってくるのと同時に、ルナとナサニエルを追う機体から速さのある光の弾が発せられる。ナサニエルの警告は無視されてしまった。]
―ピット―
[修理そのものは意外と早く終わり、被弾の際の注意を再度聞いていた。]
「良いかシャーリー。いくら装甲が厚いからと言っても、ボケッと全ての攻撃を受けていては今のような故障が起こる。回避行動は必ず起こせ、それから…」
[再び操縦席に着いた...に一呼吸置いて父親は言う]
「他人の事は考えるな」
/*
クロノ殿、クロノ殿ー。ムーンライトはブレード光波の射出であって近接突撃ではhhhh
…分かりにくい描写で申し訳ないであります…いえ、合わせれば合わせることもできるのでありますが、予想外の事態に少々思考がオーバーフロー気味で…
―東空域/ピットエリア―
[羊雲はしゅううと吸い込まれるようにピットイン、マリンブルー・スネイルも続く。
各々のスペースに停めた後は時間との戦いだ。
ロジャーはシャーロットにまた後で!と手を振った。]
するりと機体の下に潜り込み、表面装甲をチェックする。
これなら、代替パーツで済みそうだ。
兵装は、どうやら今のところ無事のようだ。]
[ロジャーは、急いでパーツの組み換え作業に移る。
メカニックはいない。今回はすべて独りでやらなければならない。
手伝ってくれていた姉は大会スタッフに呼ばれて気象情報を担当している。]
そういえば、ひと雨、きそうなんだよなーーー
通り雨かな。大会が終わるまでもつといいけど。
[湿度計を確認して、うーん、と唸る。]
…シラカイだ。
[ファフニールを中心に放たれた雷撃を避けるために距離を保つ。
男は考える]
強力な近接武器。
防御も兼ねたブレス。
周りを囲まれた時の雷撃か。
なら、この後に隙が出来るな。
[頭の中だけで考える事も出来たが、男は呟いていた。
雷撃が終息する前に男はあれを起動させた。
断末魔の叫びのような起動音が同空域に響き渡る]
…シュート!
[亡霊の呻き声のような、金切り音を放ち
赤黒い軸線が雷を貫き、黒竜の右側を通過していった]
―北・高高度―
[先程の警告ウインドウの事を地上に居るおっちゃんに相談する余裕も無く、大局を見る時間も無い。
平たく言えば、追われている立場なのだ。
初参加のプライベーターと言う事で、基本的に何処もノーマークだろうが―――、2波ではどちらかと言えば、エース級、ワークス機に狙われる立場でも有る。]
――ああ、もう!
付いてくるな!
[現に、追ってきているのはワークス機で有ったりする。
自身横のホログラムには『ダモクレス』と言う鈍色のデルタ翼機体が情報と一緒に表示されているが、目を通す暇無く回避行動に勤しんでいる。
単純展開している『ミストラル』も、精々真後ろに機位を安定させない程度の効果しかないようだ。]
考えてもしかたないや!!頼むぞーーーアルトキュムラス!!!
[数分後、パーツの交換を終え、リフレクトバリア、霧雲のチャージに移る。
操縦席に乗り込むと、赤く明滅する核に右手を翳す。
左手はピピピと、休みなくパネルを操作しながら。]
『・・・ロジャー』
[はっ、としたように顔を上げる。声は直接頭の中に響くように聞こえてくる。]
『核を… コアを』
『…護って…』
[まだ起動させていない暗闇の操縦席で、父親の短い言葉に両の拳を強く握った]
……。
[またも返事はしない。
バイザーの向こうに見えるのは、少し前に受け取ったロジャーからの映像通信>>82の記録]
…マリンブルー・スネイル、行きます。
もう一度、空へ。
[そして父親達との通信を切り、再びBFを起動させる]
…私達、追いかけなきゃ…何が出来るのかわからないけど、行かなきゃ、行って何か…
我侭ばかり言ってごめんね、スネイルネン。怒っているかしら、呆れているかしら?
[上昇の形に左手を動かして始めはゆっくりと、徐々に速度を上げて空を行く。目指すはメテログラフト]
『お前らも、吹き飛べ!』
[黒竜が雷を濃縮した弾を、アンギャルドに放つ。
その瞬間、烏羽の全翼が、漆黒の騎士の姿を覆ったように立ちふさがった。
凄まじい轟音がし、下腹部の装甲が全部持っていかれる]
チッッ
…馬鹿やっちまったぜ。
[姿勢を崩し、そのまま下へと降下していった]
[データによると、クロノの母星は戦争によって滅んでいて、原因を自分達で調査しようにも母星に降りることができないためそれすらもできない状態だそうだ。
それ以上に詳しいことは書いていない]
…………。
[修理工場の面々の中には情報通の者もいるため、訊ねればさらに詳しい事情(>>1:55)が分かるだろうが、詳しい事情など分からなくとも、クロノが絶望の中にいるのだと分かれば]
兎さんには……いるのかな……
[思い出されるのはまだそう遠くない過去]
/*
状況整理。
ニーナ:占い師COっぽいことをした。
ロジャー:>>89が狩人っぽい
ユージーン:何かありそう
シュウ:何かありそう
クロノ:1日目から狂人視継続中
*/
/*
とりあえず、この希少種っぽい村人のもう1人はどなただろう…サミシイヨウ!!
で、何の力も持たない村人さんなので、最後までスネイルネンとは会話が出来ない事にしてありますが…ドナイッショッカナ。
イタチの最後っ屁の如く何かするかも。
我ながら嫌な例えだわ…。
[少女の、灰青色の瞳が潤む。
どこかで、ぱきん、と何か壊れる音を聞いたような気がした。
虹色の彩りを纏った『禍珠』を前方に突き出し、唱える]
“墜滅せよ、空の灯火。”――『レゾナンス・ロスト』。
[球体の表面が虹色から赤へと染まる。
同時に、『ファフニール』の機体中心から赤い光が膨張、一瞬後に収縮。それで、全てだった]
え… なんだよ、どういうこと?
コアを護る……?やっぱり、あの墜落…何かおかしかった。
けど、どうやって、護ればいいのさーーーーー
[思わず大きな声になる。声は、それきりしなくなった。
ロジャーは両手を胸の前で組んで、少しの間考え込んでいたが
難しいことを考えるのは苦手だった。とにかく、空へ。
メテログラフを追う。
バリアのチャージを終えると、操縦桿をぐっと握る。
アルトキュムラスはふわりとピット内で浮かんで止まる。]
[思い出したようにポケットから、ビスケットを1枚、取り出した。
ぱくり、と一口で食べてしまうと、優しい甘さが広がった。
小さなポットに入れた水を飲んで、よし、と小さく呟く。]
[アイボリーの機体は再び滑るように空へ飛び出してゆく。]
『消し跳べェ――――!!!』
[主である黒い兎人の叫びに答えるように、眼前の天球から生み出される弾幕が激しさを増す。同時に背後からのレーザーにもさらされ、リトルアースの小さく薄い外装は、一気に焼け焦げていく。けれど勢いは止まらない。
纏った光刃が被害を最小に押さえ、機体を前へ前へと推し進めていく。そして、まさに激突しようとする、その刹那]
…フルムーン!!
[突撃中に連結を解除された弾幕兵装が、敵機天球内部の輝きに呼応するかのように、一瞬だけ、瞬いた。本来ならば、機体の出力を上回るそれ。至近からならば、搭乗者であるニーナ自身から、青い光のほとばしりが見えただろうか。
その一瞬で機体は光刃の軌道から離れ、敵機に激突するその軌道の頭上をくるりと宙返りして…]
[各地で上がる閃光、爆音。北側にひらけた広いスペースを追いつ追われつ進む二機の姿。
トリガーを引いて射出されるミサイルは二門。
それは彼らの目の前で炸裂し、薄膜金属の紙吹雪を散らす。
レーダーと通信電波を遮断し、光も散らすその吹雪のような煙幕にまぎれ、光子刃の翼はデルタ機の真上から急降下をかけた。]
…小官の相手は、貴官一人に限りはしないつもりですので…
スターダスト!
[回りこんだ背後、ほぼゼロ距離の位置から、散弾を叩き込んだ。できることなら、これで沈黙してほしいのだけれど…ぼろぼろになった機体と、パイロットスーツ一枚に覆われ、痛む体で、真鍮色の機体を祈るように見つめながら。
ふと、直前の、鋭く尖ったクロノの声が思い出されて…]
…分かるわけがないではないですか。
分からせようともせずに当り散らすだけで…。
[気がつけば、呟いていた]
―回想 ピットインの少し前―
[Rainy Dayが使えない事を察してか、アルトキュムラスもこちらの支援に回っていた。
互いにピットに入る際に、単線の映像通信の連絡>>82が入っている事に気付いて切り替える]
……アルトキュムラスも、とても強いわ。
あの、援護してくれて、ありがとう…。
[掛けられた言葉と笑顔が嬉しくて...はマリンブルー・スネイルのデータに今の通信を記録させておいた。
ただ、すぐに表情は曇る]
私も修理が終わり次第クロノさ…いえ、メテログラフトを追います。
お互いに同じ方を追う事になりますが…くれぐれも注意して行きましょう。先程からのあの弾幕は容易に回避出来るとは…思えません。
[そうして、手を振ってピットへと入って行った]
―回想終了―
――回想:????――
「大丈夫だよ……」
[ささやくような声。]
「たとえどんなに深くて濃い、絶望がもたらす闇がお前を待ち受けていようとも、《HYMN TO THE INFINITE SKY》がきっと助けに来てくれる……私は彼とそう約束したのだから」
[それに私は「ほんとうに?」と訊ねる]
「本当さ。あの機体の製造に携わった時に……ね。だから、」
[風向きを変えようと、埒を開けようと、様々な機動を試すが流石一流と言わんばかりに食いついて離れ無い。
今も右後方向から放射状にレーザー線が蒔かれて追い付こうと――。]
[がつん、と機体に振動。
先程からこの調子だ、此の侭だと削り落とされる。
何か、何か。と思考がカラ回る。]
[視界の先に、二機のBFが見えた。何時も二番手で有名所な銀の機体と、三日月型の機体。
割り込んで乱戦に持ち込もうと操縦桿を――]
!?
[機体の少し先でミサイルが破裂。レーダー、完全にホワイトアウト。
機体に掠るのは金属箔のチャフだが、軽度のパニックに陥ったのか、さらに上空より飛来する白金色の機体には、気が付かない。]
「立ち止まるんじゃないよ」
[そう、それは実に理に適った教え。
空でも宙でも、停まったらあとは墜ちるだけ。]
―― 南エリア/最上層/戦闘空域制限バリア手前 ――
[それで終わりの筈だった。近接距離。
この位置からの被弾では、小柄な機体は墜落する筈だった。]
――くぅっ!?
[全方位モニタに捉えていたニーナの姿が青く光り輝く。一瞬のうちの激突―― 光が拡散した後に残っていたのは…
変わらぬ、天球儀。]
で、河のようにとか川のようにでシラカワに思われているんだろうなw
縁故をマシマセンパイに引っかけなかったら漢字は当てなかったという。
後で検索してシラカイ白海を見つけたw
[否―――]
[ピシ…]
[ピシ] [ピシピシピシピ…] [ピシビシギシ…]
[パァン…!!!
乾いた音を響かせて、フルムーンに貫かれた環が砕け散った。真鍮色をした環は、二つを残すばかりである。しかし二つも、最早罅割れ、欠け落ち、まともに稼動するか分からない。
星型散弾を受けた機体本体外郭装甲に破壊の爪痕が見える。]
… … !
[離脱。内部機能に問題はないのか、リープを繰り返し、リトルアースから一挙に距離をとった。]
フン
貴様の口ぶり、知っていたと思っていた が
[被害状況がモニタ上に流れる。]
[極限の状況――だったことは覚えている――で、私はその言葉を信じた。
だから、見知らぬ町で右も左も分からなくても、なんとかやってこれた。
この広い宇宙のどこかに、かつて私を絶望から救ってくれた存在がいて、その存在が、再び私を救ってくれると信じること。
それだけで私は絶望の闇から這い上がることができた]
――ええ、此方にも妙なコードが表示されて。
始めてみるコードでした。
[何度も機体を壊して直しているから、どんなコードが出るかはそこそこ把握してるし、おっちゃんに聞けば大体判るのだけど。]
……コアを?
そんなこと、出来るんだ……
[普通では、絶対有り得ない。だからこそ、恐い。]
全く… どこのどいつだ 貴様 遊星の落とし子
[流れるデータで状況を把握。
機体破壊時、瞬時に冷静になったクロノだったが、緩やかに頭の隅に疑問が湧き出してくるのを感じた。データは、先程のリトルアースの瞬間出力を示す。]
頭上注意。
[ニンジャの如く真上から、落下速度も乗せて切り裂く。
傾いだ三角翼の機体からの苦し紛れの反撃を避け切れず幾つか被弾。
大きく旋回する背後から別な一団が撃ってくる。]
背中を取れば簡単に勝てるほど、世の中甘くないですよ!
[主砲2門は、後ろ向きについている。
桜色のエネルギー弾が背後へと射出され、大輪の華のように弾けた。]
[たとえその人が言ったことが嘘だろうと、その記憶が私の妄想だろうと――無論真実を知るすべは私にはないが――そもそもそんなことは絶対にありえないが《HYMN TO THE INFINITE SKY》が幻想の存在だろうとそんなことは関係ない。《HYMN TO THE INFINITE SKY》は私にとって大きな存在だ。
そういう存在は時にその人の力の源であり、時にその人がその人たる意義であり、時には単なる憧れであり、時には超えるべき存在でもある。
そういう存在を帽子の男の人――グレンさんはなんと呼んでいたか]
”ヒーロー”は、いるのかな……
[もしもいないのならば、誰かがなってあげられないのだろうか。
残念ながら、きっと私の手は届かない――]
[次の瞬間、ルナから発せられる光の弾が攻撃してきた機体に命中、撃墜されてしまった。]
あいついつの間に、受けた以上の攻撃を返せるようになったんだか……。
[下手に攻撃しようとすると、逆に返り討ちに遭う。どうすればルナを崩せるかを考えながら*ルナをけん制した*]
/*
私が”ヒーロー”になるルートはどうした。
それはさておき振る。
特殊ルールとして何かありそうな人に+2、何らかのCOをした(と思われる)人に+3〜+4。
クロノ:2(10)+22+2
マリア:2(10)+13
ユージーン:7(10)+14+2
マシマ:2(10)+11
ロジャー:2(10)+18+3
シュウ:4(10)+20+4
ナサニエル:8(10)+15
ニーナ:2(10)+13+4
シャーロット:6(10)+15
シャノン:10(10)+6
*/
/*
★注目ポイント1d後半
クロノ:26
マリア:15
ユージーン:23
マシマ:13
ロジャー:23
シュウ:28
ナサニエル:23
ニーナ:19
シャーロット:21
シャノン:16
ところでニーナさん偽占ということはない……よな?
*/
…『今は』、第七号コロニー公社所属、ということに『なっております』よ、クロウサギ殿。
[機体のリープにまだ戦闘力を失っていないのかと身をこわばらせたが、それも一瞬。向こうから仕掛けてこないのならば、こちらからも仕掛けない。否、仕掛けられない。
こうまで傷ついた機体で使えるのは出力を抑えた通常兵装くらい。リミテッドコードなしにリープする機体を捉えるのは容易ではないだろう。そして、手こずっていればほかの機体に漁夫の利を狙われる。こちらから追撃をかけるわけには、行かなかった]
仮名で失礼。なにぶん小官は貴官の名前も伺っておりませんので…
けれどクロウサギ殿、ギブ&テイクに則ればこちらからお答えできるのはここまでであります。
んー…けれど…そう。フヅキに言わせるならば…
[一瞬の思案。大会本部に友好的でない…むしろ表立って敵対しているような行動さえとっているこの兎人であれば、多少は漏らしてもだいじょうぶだろうか]
…『書いて字のごとく』、だそうでありますよ。
[何しろ、自分自身では名乗ることさえ恥ずかしいその名前を考案し、登録したのはほかでもない―――
ともあれ、それ以上の情報を出すつもりもなく]
…まだ何か?
[お互い、満身創痍のこの状態のまま、戦闘空域に留まっているわけにも行かないだろうと言外に告げて…
きっと、今ならばウィリーも追撃はしないだろうと予測する。何しろ満身創痍で無抵抗の相手を撃墜するのは『格好悪い』からだ]
―中央空域・下層―
[しばらくのピットインから復帰し、現在の状況を把握する為に一度中央空域へと飛ぶ。
反応があるBFは然程多くなく、それぞれ北と南とで光が爆ぜる様子が見て取れる事から、激しい戦闘が繰り広げられている事は確認出来た。]
……あれ、は…?
[触覚を伸ばせば上空から落下してくるBFの姿。>>94しかし大破した様子は見られない。更に見上げると、黒騎士がこちらを見下ろして(正確には落ちてゆくBFを見ているのだが)居るのがわかる]
あれは、確か…アンギャルド…?
どうやって、落としたのかしら……。
[ホログラフで見た映像を思い出しながら呟きながら、じわりと南へ進路を変えて進む]
――各機ピット>>94―
[機体の戦闘状況をモニタリングしていたウェイン兄弟が、短く呻き声を上げた。ディスプレイには『アンギャルド』のステータスが表示されている。
より正確には、その武装――『禍珠(フォルスコア)』の稼動状態。そこには“臨界”の二文字が追記されていた]
『……思い、出したのか? シュウ』
『……どうかな。だが―NBXの、というよりもBigFireの設計上、パイロットの指示が入らなければ兵装は起動しない筈だ』
『全てなのか、あれの起動コマンドだけなのか……』
『わからんな。――おい、シュウ、聞こえていたら返事しろ!
シュウ!』
[傍らのインカムを取り上げ、『アンギャルド』への常時接続へと呼びかける。しかし、それに答えるのは砂嵐のような雑音だけだった]
ヲレの名はクロノ。
宇宙を跳ぶものクロノ 最初に宣言したぞ。
[それは戦艦を率いた、あの宣戦布告の時。]
大会参加者のデータはかき集めた。
「第七号コロニー公社」
人質はとる、毒は盛る、あげくに侮辱ときた。
ついでに偽り有の経歴。
宇宙海賊を思わせかねん所業だな。
[皮肉か何かか。それとも冗談か。
苦みのある口調からは伺いきれない。
だが、「公社」へ深い追求をする事もない。]
ヲレは… !?
[覆いかぶさる、影。]
[メテログラフトの背後に現れる二つの影。
青空と太陽を背に、二つの影は天球儀に落ちる。
一騎。現れるのは赤い騎士。
一騎。現れるのは緑の騎士。
ペンドラゴンとランスロット。Camelot社製BigFire。]
―――― !!!
[間に合わない。二騎の機体性能、
そして現時点で逃走に使える時間内のリープ数。
近接武器の射程圏外に、一度のリープでは逃げ切れない。
シャン。
白銀の煌き。メテログラフトは、地上へ向けて叩き落された。
二騎は、リトルアースとウィルアトゥワを一瞥し、*天球儀を追う。*]
―南空域・中層―
[今の様子>>113を、少しロジャーに話してみようと思い、羊雲を探しながら上へ、上へ。
その近くをアンギャルドが降下して行くが、こちらは気にする程度ではないのか、それとも普通に気付かなかったかそのまま降りてゆくかも知れない。]
(ロジャーくんは、クロノさんに対して怒ってる…確かにあの時にはもうRedWOLFは抵抗しなかったわ。だから、それは当然だと思う…でも、うん。)
[自分はどうだ、と問いかけながら上へ、上へ。
しかし、進めば進む程落ち着かなくなって行く]
…スネイルネン、色々と覚悟はしているけど。
もしもの時は…ごめんね。
[左手の、パネルを押す力が少し上がった。
青い蝸牛はヒレをはためかせながら上層へ行く**]
―上空・FlashTaker機内―
[攻撃の第2波の最中、残ったBFを映しながら横のデータモニタを確認する。]
アンギャルドとクヴォルフィリア…っと弐拾参式が乱入…GRAVE社は苦戦してる?
[ズームアップしたままその場で機首を下げて降下したクヴォルフィリアを映す。
再びアンギャルドと白川弐拾参式=改へとレンズを向けて、他の機体へと視点を移す。]
こっちは…乱入ウサギ…メトログラフトと…リトルアース。
カタツムリとひつじ雲も向かってる?
まあ、地球乗っ取られちゃ困るからなあ、心の底から応援するしかないだろうな…。
[それからくるり、機体を旋回させて別の方向を。]
こっちは万年惜しいウエクサ氏のズィルバーン…。
あの三日月は誰だ?ルナ?ふうん。
やややっ、やっ、やばっ、ヤバかったぁ!!!!
[チャフ領域を抜ける。
正直、あの瞬間は墜落も覚悟していた。
飛び出そうに鼓動する心臓を押さえようと深呼吸、後から追撃は――来ない。]
――あれ?
[即座に後方確認、バランスを崩して傾いだ先程の機体と――下へ抜けて大きく回る鋼色の機体。
タイミング的に『ダモクレス』を攻撃したのはあの機しか無いだろうと、モニタに拡大、検索。]
――白川重工のワークス機、かぁ。
[サンダーエースをU字に旋回させつつ、そんな事を呟いて。
これで、流れは変わった、機体も、致命的な箇所には被弾はしてはいない――が。]
[戦闘を続けている機体が少なくなってきたせいか、データモニタをそれなりに見る余裕は生まれていた。
ミサイルに接触したサンダーエースをズームアップし、再び旋回させてドラゴンのウィルアトゥワを。]
今残ってんのが今回のエース級ってとこか。
あとはゆっくり観戦させてもらうとしますかね。
[トリガーをゆっくり引いて後退しつつ高度を上げる。
最後に戦闘フィールドの全景を収めて、取材用BFの発着点に向けて機体を降下させた。**]
/*
ねんねこ前に。ロジャーくんの発言にもありましたけれども…アーネストさんの発言から>>118
カタツムリと羊雲が並んでるとメルヒェンですね。
すっげぇのどか。
/*
クロノとグレンはどちらも村たてさんだよね。
マリアは村たてさんに何か嫌われるようなことしただろか。
いくつか心当たりはあるけど。
それとも単に、伝わらないだけか。
―― 回想 ――
[マリアの倶利伽羅不動ガンから放たれた弾幕は、次々と天球儀に相殺されていく。マリアの瞳は、レーザーの弾道を目の前の空に描くように追った。ちっ、とマリアの口から舌打ちが漏れる]
(……やっぱり第一波を抜けた相手は甘くないか)
『でも、それはさせない――っ』
[こちらを認識するようなクロノの呟きに、2回線を使った台詞がオープンチャンネルに乗る。レーザーを消し飛ばそうと私が大きく息を吸ったとき]
【……ありがとうございます。………ウィリアム殿】
[クローズドチャンネルで、役名ではなく本名が呼ばれた。
私は息を飲み、翼が動きを止める。
マリアの口と瞳が大きく開かれた。
結果、私、ウィリアム・ナイトレイの脳をコアに直結させた機体は、姿勢をぶらし少し彼らの交戦区域から離れることとなる]
(……なぜ、それを――っ)
[低く震えた声がニーナとのクローズドチャンネルに乗る。
計算されたものではない、役者本人の感情の色。
私自身の感情の色]
[ニーナとの交信と同時。
マリアのチョーカーが震えた。幽かに光を明滅させる。
チョーカーを介したもう1つのクローズドチャンネルに、ウィリアムの動揺と恐怖が私の意志に関係なく次々と乗ってしまう]
[そうしているうちに、ニーナとクロノの戦闘は終わる。
2機の人型BFコンビがクロノの後を追う。
ぼろぼろのニーナと、不審な動きをする私。
絶好の獲物に見えたのだろう、何機かの小型BFが近づいてきた]
[マリアはそれらの情報をオートで収集し、オートで倶利伽羅不動ガンを乱射した。私の瞳は、目の前のニーナを見つめるだけ**]
な、ぜ………
なぜ、ニーナがそれを、私の本名を知っている
[漏らすつもりのない内言。
けれど、チョーカーの機能か。それとも普段から咽喉を使わず通信していた影響か。内心の動揺がこの奇妙な道具を介してだだ漏れる]
私のコアを壊すためか。私を殺すか?
いや死なない。私は死なない。コアが壊れてエネルギーがもらえなくなったところで、私のオリジナルの脳が死ぬだけだ。私の人格パターンは全てナノマシンがバックアップしている。脳がなくなったところでそれは死ではない。肉体と同じく脳も作り直せばいい。
死なない死なない死なない。私は死なない。殺されない。
[ゴードン機が堕ちた時の赤い光。それを見た時から沸いていたそんな恐怖が次々と機関銃のように漏れる]
―中央空域、下層―
[真っ逆さまに下へと落ちてゆく烏羽の翼。
男は意識が混濁していた。
通常兵装の威力を抑えてまでも防御に特化させたフィリアでも、ファフニールの雷撃弾はクヴォルにまで影響を及ぼしたようだ。
「何やってるの黒ピチ!、死なないって息巻いて居たのは口だけかー。」
何か耳元が煩い。男の手はコンソールに複雑なコマンドを打ち込んでいく]
…は…な…い。
[機体のスラスターを一斉切り
烏は地に]
エンジンを切って、風に乗る…
[「必殺、竜鳥飛びだー!!!」
烏は地に平伏さず、また滑空した。
男は深呼吸をしながら、計器と空域の確認をする]
チーフ、煩いです。
[再びスラスターの火を入れ、空を駆け上がる。
アンギャルドの姿と、遠く高層にアルトキュムラス。
ファフニールの姿はなかった。
アンギャルドの様子が、何か違うと思いながら、通信を開く]
…耐久性のテストだ。
[男はそう呟いた**]
…お、よく持ちこたえたな。
[背後で炸裂する花火の先を確認すれば、先程巻き込んだシャノンの機体。
あれは市井の若いエンジニアだったか。
心のなかだけで小さく親指をあげつつ、それでもまだ生き延びているスピード型の機体数名を引き連れて銀狼と月の追いかけっこに乱入。]
あぁ、まじかる☆ルナちゃんかぁ…あれは面倒だな…
一撃で許容量超えるのをぶっこむか、もしくは…
[反射弾を更に当てて無限地獄へ堕す。
今のコンディションで出来るかどうかは…**]
――えぇ?
本名ってどういう――
[向こうから半狂乱の様に流れてくる声、彼女のキャラクターでは考えられない。
自分のパニックとは質が違うそれ、声の底から伝わって来るような恐れはきっと。人の持つ最も本質な物、死の恐怖に怯える様に聴こえる]
ちょ、ちょっと!
大丈夫ですか!?
[何が出来るかは解らないけれど、声を掛け続ける事は出来る、少しでも何かの足しになればと。
考えるよりに先に、操縦悍を動かしていた自分。]
そちらに――向かいます!
[悪夢を叩き付けられた様に、誰彼もあの赤い光を恐れている。
自分も、例外では無いけれど。]
私の行く手を――阻むな!
[炸裂を確認しないまま、インメルマンターンで旋回、変針。
自分でも何故そうしようと思ったかは良く解らない。
ただ、もう1つの通信回線から流れてくる物が、酷く切ない叫びの様で。
変針先は真南ほぼ同高度。多少の弾幕が被弾しても構わない、どうせ後でピットに投げ込むのだし。
最大戦速で機体を飛ばす、『彼』に向かって。]
赤貧宇宙人 ニーナは、兎人 クロノ を投票先に選びました。
村:?・?
占:ニーナ
霊:ユージーン?
守護:ロジャー
共鳴:マリア・シャノン(?)
狂:クロノ
狼:シュウ・?
ナサニエル・マシマ・シャーロット
ロジャー・シャロが共鳴かなと思っていたんだが違ったか。ナサニエル・マシマ辺りが狼か…?分からんぞー。
10>8>6>4>2
初回襲撃立候補した方が良いならした方が良さそうだな。
コア停止は痛いが、他よりコアとの関係度が未だ低い。それに、他の奴ラのバトルの方が見たい。
というか、シュウ…もしかすると占い師かもと、ちらっとでも考えたのに。やっぱ人狼か!
どうでもいい話だが、ユージーンのツンデレっぷりがマジ凄いな。THE☆ツンデレ!の座は渡さ……って、この原稿なんだァ!!!(バシン
―― 南エリア/上層、尚も下降中>>116 ――
―――… ッ
[急激な降下。真鍮色のラント母星を象っていた装甲が、内部の歯車が、太陽の光に照らされて綺羅綺羅と毀れ落ちる。青空…、だが、空の端から雲が伸び始めている。観戦中の客の中には、ぬるく湿った空気を感じるものも居るかもしれない。>>85]
ぐっ…
[リープ。――メテログラフトの機能。空間を5m程の短距離跳躍するシステム。しかし先程から再出現後のほんの僅かな時に、近接武器で削がれ、二騎間の間でドリブルが行われているかのような軌道で落とされ続ける。]
(くっ…)
[読まれている訳ではない。なのに、何故?
ゴードンの時も、ニーナの時もそうだ。何故だ。
バコォ…!!!
メテログラフトの破壊された球体の隙間から、まるで液体が零れ出すように、光弾が溢れ出す。それは完全な球体ではなく不定形で、本当に液体であるかのような形状だ。]
―時間軸にして少々前―
『宣言』と『自己紹介』とでは意味合いが違うのでありますよ、クロノ殿。
もっとも、文化の違いなのかもしれませんが…
小官の個人情報を知ろうとするなら、個人としての付き合いがあってしかるべきです。ですから、先ほどはこちらからも『公的な』名乗りを上げさせていただいた次第で…
[バイザーに流れる機体の被害状況報告を確認しながら、片手間に答える。今は時が惜しい。
けれど、クロノが続けた言葉に、思わず憮然とした目を向ける]
あまり人聞きの悪いことは言わないでほしいでありますな。
宇宙海賊のごとき蛮行などと言われてフヅキが『怒ったら』、なだめるのが大変なのですから…
[ぶつぶつと愚痴のように、まるでフヅキが感情を持ったもののように言う]
それと、最後の部分は誤りであります。
たしかに情報の改竄は行いましたが、それは誤った表記を訂正しただけで、おおむね偽った部分はありませんよ。
…多少こちらに有利になるよう、一部情報の隠蔽はさせていただきましたが…
[それはたとえば兵装に関する部分であったり、エントリーのための身元に関する部分であったりするのだが。さておき。
反論のような言葉を言い終えるころには、視界の端に機体状況の総合評価が表示されていた。…正直戦闘をするにはかなりきつい数値だが、有象無象の小型機ならばまだなんとでもなる範囲だろう。
ただ、相手がエース級の機体となると、逃げに徹したとしても、逃げ切れるかどうかといえばかなり厳しい]
…?
っ…
[そこまでを確認して、なにごとか言いかかったクロノの機体に目を向ける。
それは、ちょうど二機の人型機体が、本体がむき出しになったメテログラフトに攻撃を加えようと殺到した瞬間のこと。
騎士を模した二体は、こちらに一瞥をくれて、去っていく。それを追うことはしない。如何にクロノが窮地と言え、助けるほどの理由もなければ余力もない。
むしろ、自らが助かり、敵機が沈みえる今の状況は好都合とさえいっていいほどだろう。けれど、いや、だからだろうか]
…ご武運を。
[誰に言うともなく呟いた小さな声が、オープンチャンネルの通信に乗っていた]
夢幻の竜騎士 マリアは、シルバーコレクター ナサニエル・ウエクサ を投票先に選びました。
…こちらもあまり油断はできんでありますな。
フヅキ、コード・スターリィスカイ…
[エース級と思しき二体こそ素通りで去っていったが、それに続くようにして小型機が群がってくる。
数で押し包まれたら、切り抜けるのは難しい。なんとかその場を脱して活路を見つけようとする視線がさまよって…
…そして、目が合った]
(……なぜ、それを――っ)
[専用回線で響いてくる低い問いかけに、その意図を聞き返すことはない。
今まで聞いたいつよりも感情の込められたその声は、そこに込められた恐怖と動揺は、『それ』はやはり自分が知ってはいけないことだったんだと教えてくれた。
きり、と、小さく、歯噛みする。一瞬の、瞑目]
マリアさん。ウィルアトゥワ殿。
[今度は、あえて『役者名』で相手を呼ぶ。仮面が身を守るものでもあるのなら、群がる敵機の中で仮面が剥がれたままではあまりに無防備だ。…その原因を作ったのがほかでもない自分かと思うと、自分自身がいやになるけれど]
―――先刻、前大会勝者ゴードン殿の機体が撃墜される直前、不自然なBFコアの停止を確認しました。それに抗する手段として、外部から『それ』を行うことのできる機体を調査しようと試みた際に―――
[できるだけ感情を込めないように、機械的に事実を『報告』する。けれど、すべてを告げようとすれば、その意思が鈍る。
もう一度深呼吸して、覚悟を決めて、言葉を続けた]
―――その際に、今大会の出場者の中で、もっとも接触が多く、また、アドレスも伺っていたあなたから調査させていただきました。
…結果、不用意に触れるべきでなかった情報にまで調査の手を入れてしまったこと、申し訳なく思います―――
[言葉を切って歯の根をかみ締める。怖かった。それは、赤い光を見たときとはまったく異質の恐怖。けれどその原因を作ったのはほかでもない自分自身なのだから。逃げるわけにはいかない。向き合わなければいけない]
…それでも、まだ、ウィリアムさん、あなたが…自分を 友人と、呼んでいただけるのなら…
[口にして、言いかかった言葉を飲み込む。それは、あんまりに虫が良く、卑怯な言い方だ]
…いえ、あなたが小官を許さなくともかまいません。
ただ、なにを知ろうと、以前に誓った言葉に、約束に、嘘偽りはないと、それだけはどうか、忘れないでください―――
[そこまでいうのが、限界だった。こらえきれずに、送信していた回線を切る。バイザーを上げて、ぐいっと目を拭った。
通信の間、群がる敵機からは、フヅキが守ってくれていた。自動制御の機動と弾幕で、小型機をいなしていてくれた。
ここからは、自分の番。
なんとしてもこの場は切り抜けなくては。
誓いの言葉を、嘘にしないためにも…
加減を知らず、自らを追い込みかねないほどにエネルギーを吐き出しかねない、マリアとウィルアトゥワを守るためにも]
―――その際に、今大会の出場者の中でもっとも接触が多く、また、アドレスも伺っていたあなたから調査させていただきました。
…結果、不用意に触れるべきでなかった情報にまで調査の手を入れてしまったこと、申し訳なく思います―――
[言葉を切って歯の根をかみ締める。怖かった。それは、赤い光を見たときとはまったく異質の恐怖。けれどその原因を作ったのはほかでもない自分自身なのだから。逃げるわけにはいかない。向き合わなければいけない]
…それでも、まだ、ウィリアムさん、あなたが…自分を 友人と、呼んでいただけるのなら…
[口にして、言いかかった言葉を飲み込む。それは、あんまりに虫が良く、卑怯な言い方だ]
…いえ、あなたが小官を許さなくともかまいません。
ただ、なにを知ろうと、以前に誓った言葉に、約束に、嘘偽りはないと、それだけはどうか、忘れないでください―――
[そこまでいうのが、限界だった。こらえきれずに、送信していた回線を切る。バイザーを上げて、ぐいっと目を拭った。
通信の間、群がる敵機からは、フヅキが守ってくれていた。自動制御の機動と弾幕で、小型機をいなしていてくれた。
ここからは、自分の番。
なんとしてもこの場は切り抜けなくては。
誓いの言葉を、嘘にしないためにも…
加減を知らず、自らを追い込みかねないほどにエネルギーを吐き出しかねない、マリアとウィルアトゥワを守るためにも]
スターダスト!
[群がる敵機を払いのけ、あるいは撃ち落そうと、ぼろぼろになった青い機体が、青空に星屑を撒き散らした**]
『非道なる行い。』
『我ら誇り高き騎士。』
『『いざ、成敗。』』
――― の割りに、二人掛かりカ。
[オープンチャンネルに返事をせずに、呟く。
ひゅっと、クロノの手がぶれる。
ブババババと、激しく光弾を吐き出す状態なのを止めもせず、]
だが、まだ温い。
閉鎖された環境での強者だ。
[クロノの両手がゆっくりと、両脇のパネルに置かれる。
BigFireが落ちる――― 一方的な力で叩き落されてゆく。 その事に、クロノは、何故か心が落ち着いていた。チキュウ人が、特定の感情時、暗闇の部屋に行きたがり、部屋に篭れば落ち着くのに似ているのかもしれない。
悪い事の中でも、これは"小さい"。]
―― 南最上層 ――
[チョーカーで繋がったサンダーエースが猛スピードでこちらへやってくる。私は喉をちりちりさせて最後の炎を飲み込んだ]
[『ハミングバード』と登録された搭乗者むき出しの箒型小型機が、私の尾を霞める。私は思いきり振りぬいた。近づきすぎた1機、2機。払いのけるように落とす]
『……来ないで。嫌。触らないで』
[ぶつぶつと、それでも「らしく」フィルタリングされたマリア呟きがオープンチャンネルに漏れる。ニーナからのクローズドチャンネルから、彼女の声がマリアの耳に届く]
ああもう……。邪魔だ、この欠けた月目が。
[コクピットの中で誰も表情を読まれていないのを良い事に、苦虫を噛み潰したかのような表情をして苛立ちをあらわにする]
『どうしたどうした……。
ナサニエル・ウエクサ。
またの名を"シルバーコレクター"。
不釣合いな呼び名だよ、"シルバーコレクター"ってさ。』
[苛立ちを持っているのがわかっているのか、けたけたと笑いながらの挑発をやめない。
おまえのルナこそルナの雰囲気に不釣合いじゃないか、と心の中で呟きつつ、ルナを振り切る方法を考える]
[防御力のある鱗で固められた私の尾。
けれど、近接戦闘用にデザインされてはいない。
尾に激突したハミングバードが堕ちていくと同時、尾から白い液体も舞う]
『何故知っているの誰に聞いたの誰も知らない筈』
(それを知ってどうするのだ私を殺すのか
コアを壊すために知るのか)
[思考そのままのように私とマリアは次々と言葉を出す。
マリアの耳はニーナの声を収拾し、蓄積しているが私の脳がそれを解析しきっていない。尾から流れ出るナノマシンによるスイッチと、各種回線が覗かれていたのかもしれない。極度の興奮状態と判断した自己修復用のナノマシンが、緊急手段として鎮静作用のある物質を運びこむ。私の動きが鈍くなり、ニーナからの通信の解析がようやく始まる]
[それがどんなに彼女を傷つけることになるかは私は知らないが、少しリトルアースから距離をとる。サンダーエースが近くに来たのなら、きっとその背後まで]
『不自然なコアの停止――』
(そうか、やはりあれはそうか)
『……それをニーナ、あなたが言うの?
私を殺すために調べたのではない……?』
[かけつづけてもらっていた声の方にマリアの聴覚は向いていた。マリアの瞳がサンダーエースの機影をとらえた。
幾度か上空で弾幕を避ける時などすれ違っていたのかもしれないが、直接認識してとらえるのははじめてのような気がする]
シャノン
――すまない。
[私の脳に運ばれた鎮静剤の影響で、思考の駄々漏れは少し落ち着いてくる。けたたましい尖った思考ではなく、低く沈んだ声音が乗った]
[それは、北側の高層空域での出来事である。
あれからも、ルナの正体を知らない参加者がナサニエルと一緒にルナを打ち落とそうとしてルナからカウンター攻撃を受けたり、あるいはルナのバリアーに阻まれ撤退を決めたりしている]
こっちは撤退しようにもあっちが地獄の果てまでついてくるからな……。熱心なファンに追いかけられるならばともかく、こんなのに追いかけられるなんて……。
確か前回は……。
[前にルナが撃墜された時のことを思い出す。その時は複数で攻撃し、一体が囮になり囮にカウンター攻撃を仕掛けた所を撃墜したと記憶している]
そのためには、打倒ルナに協力してくれる機体が必要になってくるが。
[前回は優勝者を追う立場、という事で誰かに協力を要請しても引き受けてくれたが今回は前回の覇者であるゴードンがいない。それを考えると、誰かの力を借りようとしたとしても逆にルナの味方になってしまうのではないか、という懸念もあった]
[興奮状態を薬剤で止められれば、動きの精彩は消える。
特に、私は私の脳に機能のほとんどを依存している]
『対抗する――』
(ニーナは私のコアを壊さない?)
『本当に?』
(嘘ならば、そんなことを告げずに壊せばいい)
[切られてしまったクローズドチャンネル。
最後にマリアまで届いた言葉に、マリアはゆっくり首をかしげた]
『許さない―― 何故?
ニーナはコアを壊さないんでしょ?』
[ぼろぼろのリトルアースから散弾が発せられる。
それに呼応するように、小型機から打ち出された弾をふらふら避けて、マリアはゆっくり左肩の魔導銃を構えた]
[マリアの眼下に写るは、同じくぼろぼろの天球儀と、それを囲む2機のエース級機体。あの天球儀が堕ちて、彼らがこちらへ戻ってくる前に何とかせねば]
ニーナもコアを停止させたのを感知したらしい。
この事態はほんものだ。ははは、笑えるな。
ニーナはコアを停止させる犯人を調べている。
[友人から告げられた言葉を、まだナノマシンの動きが鈍いままとつとつと漏らす]
――中央エリア/低空――
[コクピットの内部は赤い光に今も満たされていた。
その発光源は少女の左手首。
埋め込まれた銀色の球体が、仄赤い輝きを発している]
……私……これ……こんなの、知らな――
[ザァッ。
失われた記憶の奥底から蘇る、戦場の光景。
否定しようと呟き、]
兎人 クロノは、夢幻の竜騎士 マリア を投票先に選びました。
[いや、もしかすると今から起こる蹂躙の光。
その事に対する静かな期待か。]
ふざけたクソガキめ…。
[ニーナへの呟き。
メテログラフトの外郭装甲が全て、分離。青空へ散る。
それを好機と見てとった二騎が、同じタイミングで近接武器でメテログラフトを突き刺した。]
弾幕・開放。
[暗い声が、オープンチャンネルに流れる。
ぐったりとしたラント指揮官の声。
その瞬間。小柄なBigFire、メテログラフトから光が溢れ出した。様々な色の光の奔流。縦横、斜め。否。
360度全てに、滝のような勢いで弾幕が放出される。]
/*
ロック解除コードを思い出すルート
でもプロローグのノリと勢いで書いた事項とつじつまは合う。
問題はこれをどう仕掛けるか。
*/
―中央空域、下層―
[へんじがないただのしかばねのようだ。
様子がおかしいアンギャルドとシュウ。
こちらの呼びかけには反応がなく、砂嵐が吹くだけ]
おいっ、おい。
…ュ…。
[男はそこで口を噤んだ。
先ほど自分でも言ったではないか。次はお前だ、と。
男は暫し考える。
そして、男は機体をアンギャルドへぶつけた]
―中央空域、下層―
[返事が無い。
様子がおかしいアンギャルドとシュウ。
こちらの呼びかけには反応がなく、砂嵐が吹くだけ]
おいっ、おい。
…ュ…。
[男はそこで口を噤んだ。
先ほど自分でも言ったではないか。次はお前だ、と。
男は暫し考える。
そして、男は機体をアンギャルドへぶつけた]
[爆発。爆発につぐ爆発。]
逃がしはせん。
[キュイン。冷たい音を響かせて、それぞれの近接武器を持つ腕を断ち切る線。ラガリアの刺塵。靄のようであった外部弾幕兵装が、光の奔流の間に実体化し、鋭いレーザーを騎士達へ縦横無尽に浴びせた。]
―― 南エリア/…→中層 ――
[その空には]
[墜ちてゆく騎士達と、外から見た限りでは、
酷い有様のメテログラフトが、浮いていた。]
――約二十年前・『ダレイオスIII』、A-7演習エリア――
[記憶は映像となって蘇る。
戦場。
戦い合う十数体のBF機体はいずれも人型。
あるいは剣をふるい、あるいは弾幕を放ち、戦っていた]
(そう……あたしが乗ってたのは……)
[黒騎士の姿。それは紛れもなく、少女が駆る『アンギャルド』。
NBX―New BigFire Experiment、その四号機。
現在の少女自身を遥かに凌駕する機動で、より強大な出力を以って、敵機を圧倒していた]
[不意に『アンギャルド』が上空へと飛翔、敵機から距離を取る。左手を下方に突き出し、何らかの力を収束させていった]
( ――これは―― )
[機体の左手首、埋め込まれた球体が虹色の膜で覆われる。
そして球面が輝き、赤い光が敵機それぞれへと襲い掛かった]
[赤光に包まれた機体は次々にくずおれるように倒れ、活動を停止していく。音も無く地表に降下していく、漆黒の騎士]
――現在・コクピット内――
……私、が乗ってたのは……この機体、だ。間違いなく。
[小さな声と共に、少女はコクピット内を見上げる。
負の感情の一方で、どこか懐かしくすら感じる光景。
実験体として調整されていた心理挙動の刷り込みによるもの。だが、そうとまでは気づかない]
狩りに行きましょう。
[過去の自分と、現在の自分。重なり合いながら言葉を告げる。
かつての実験体――“プレイヤー”としての願いを]
他の全ての機体を。あれを組み込んだというナサニエルも。
全部、闇に葬り去ってしまうこと。
それが、“私”の願い。
[通信回線は途切れていた。
開放しようとサイドパネルに手を伸ばした時、女性の声]
▽ターゲットを選択しなさい▽
▽ターゲットを選択しなさい▽
▽ターゲットを選択しなさい▽
――ああっ、もう! 今、それどころじゃないのに!
/*
わりと襲撃先に悩んでいる。
シャーロットかな? でもGJ出た後の展開とかどうしよーって。ロジャーでもいいんだけどね。
他はあんまり考えてない的な。
むしろナサニエルをターゲットに出来ないRPをどこで組み込むかに悩んでたりも。
次はお前だ、俺はそう言った。
なのに、そんな風にふらついているんじゃない。
今のお前は倒す必要も無いな。
倒したいと思うくらいになってみせろ。
[そう言って、男は機体を遥か上層へと向けて上昇していく]
……ウ。
[最後に呼んだのは、彼女の名前か、それとも別の何かの言葉だったのか。
それは空を駆ける烏羽の音でかき消された]
―― 南エリア/中層 ――
(撃墜出来たが、被害は甚大だ。)
[ピットの場所を確認。]
カ・エディーリの歯車は殆ど使い物にならん。
[呟き。少しのショットならばまだ撃てるかもしれない。
だが、それまでか?
全方位モニタとは別に、薄黄翠色と橙色の色味のある薄い真鍮色の光が、クロノの手元を照らす。]
―南空域・中層―
[自分とマリンブルー・スネイルが初心者だと認識されている事はそれはもう理解している。だから上へと昇る間にも、落とすには絶好の相手だと掛かって来るBFが在る事も]
確かに…私達はまだ慣れていないから、狙われ易いのは解っているけど…
[右手の指先でパネルを強く弾く、ガクンと機体が揺れた次には相手に体当たりを仕掛けていた]
私達は、まだまだやれます。
また…後程。
[体当たりから続けてRainy Dayを至近距離から放ち、相手の行動の自由を奪って落とすが完全に行動不能まで追い込んでいないのは甘さ故か。
体勢を崩して落ちて行くBFを触覚を伸ばして見送ると、今度は上へと伸ばして……]
あ…
[遥か上から光が溢れ、周囲を埋め尽くさんばかりに飛んで行き、>>148更にレーザーが縦横無尽に走る様が見られた。>>150]
―― 南 上層 ――
『しまっ……』
[下から来る、滝のような弾幕。
たまたま勝利の行く末をマリアの視覚で追っていた。
チョーカー越しの回線に警告を送ったと同時、私は身を翻す]
[やはり常よりも反応は鈍い。
小型機は不意をくらって落とされるものあり、子の場を離れるものあり]
(ぐっ……ぁあああ……!)
[私の足が片方穴が空いた。
マリアは首を竦めて避けた。マリアの左肩を焼けたものが通りすぎる。どう怪我をしたってそう変わらないのだが、人目のある場所でマリアの首が飛ぶのだけはまずい]
[滝の中、私はリトルアースの下へともぐりこむ。
マリアは焦げ付く匂いと共に、2人の騎士をおとした天球儀に向けて引き金を引く]
『倶利伽羅不動 ―― tir ――』
[それは、武装に対するダメージで弾数が減り、その分速度の緩急に差がついた追尾弾幕]
[クロノに対して今、攻撃をしかけるのは危険かもしれない。
それでも、前回と今回と。広範囲への弾幕はこちらにも危険だ。落とせるならば、今、落としておかなくては]
[現エリアの機体は、
先程の攻撃を避けた機体がほんの少し居るばかり。
他のBigFireの位置状況を把握し…
メッセージが届く。]
ん?
[先程も届いた。それは、観客達からの電子メッセージだった。ゴードンの集中砲火時の事を讃えるものもあれば、その事に対する非難の言葉。所謂ブーイングだ。
この度届いたのも、同じような類。クロノは片隅に展開し、それらを眺めるも、さっと手を振るう。展開されたメッセージは、手の振りと同期し、片隅に押しやられて消えた。]
――中央エリア/低空→南エリア――
……まだ、わからない、よ。
本当にそれで、正しいのか、どうか。
[男の言葉に向けたものではなく、自らへと。左手に一度視線を落とし、機体を加速させた]
――上空/観客席(南西エリア西より・中層)――
[少女が過去の記憶に浸っている頃。
修理工場の面々は黒竜が突如として墜ちる様(>>94)を見て、ある者は呆然と、ある者は騒然としていた]
「ありえないだろ……数時間前にメンテったばかりの機体が急に停まるなんて」
[その瞬間を見ていた者の目にはそう見えていた]
―南空域・中層→下層―
[それが>>148>>150メテログラフトの弾幕である事には気付かず、下層へと退いて回避行動を試みた]
スネイルネン、一度下がって…弾幕の間隔が開いたら間を抜けましょう。
[左のパネルの上で手が小刻みな動きを始め、被弾しかけたならば右手が動きレーザーで相殺も試みる]
っ…は、だ、大丈夫…?
[勿論、返事は無い。そこで何かを思い出したように]
そういえば…ロジャーくん、スネイルネンが大丈夫だと言ってたって……どういう、事?
[ふとした疑問、ロジャーに話す事が更に増えた。
周囲にはもう弾幕は見当たらない。危なっかしい避け方ではあったがなんとか回避は成功したようで、もう一度上昇を始める]
[男は空を駆けていく。
視認したアルトキュムラス。逆に追ってきたのだろうか。
機体の損傷度は、まだいける。
ここでピットインする事も出来たが、男は避けた]
…さて、潰させてもらうぞ。
[アルトキュムラスの間近まで近づくと、ブラスターの火を噴かせた。
その火線は渦を巻くようにアルトキュムラスを中心に放たれていく]
―― 南エリア/中層 ――
チッ
[先程のウィルアトゥワとマリアからの攻撃。
先程の弾幕で墜としきれてはいなかった。]
追尾弾か。
(ギリッ)
[現在の天球儀の状況。――環は僅かに軸とその付近を残し消失。外郭装甲は全消失。ラント母星を象っていた外郭装甲下の歯車もかなりの量が毀れ落ちている。
メテログラフト(ラント母星)の姿は、歯車の塊のようにも見え、かつ、随分小さくなっている。
軍神ティールのルーンを模した弾幕がこちらを狙っている。]
―― …
[メテログラフトとウィルアトゥワを結ぶラインに、小さな光が生まれる。]
―― 南エリア/中層 ――
[ひゅん、ひゅ、ひゅん。
小さな青白い光は、追尾弾を相殺すべく放たれる。
だが、数が足りない。]
―― …
[それを見越してか、ラガリアの刺塵が紡錘型に固化。
レーザーが放たれ、何とか相殺が完了。]
/*
あちゃ。死亡フラグ立てられてないぞ…。
村人は率先して立てていけーみたいな事、どこかの村で言われてたのに。
[ここから中央エリアは遠いこともあいまって、今回も赤い光は彼らには見えていなかった。
何よりコアを停めるものが持ち込まれているなどと誰が想像できようか]
地上に降りて何が起こったのか見てくる。
[リーダーがそう言うと、リーダーと同じ席に乗っていた情報通の仲間ともう一人が口々に「俺も」と言った。
南の方で弾幕が引き起こした光がほとばしったが、それどころじゃないとばかりに、リーダーは降下スイッチを押した]
幸いがあるとしたら……ルナのパイロットは他のパイロットとの協調性があまりない、という事か。
[近くを見渡すと、そこには白川重工のBF。
以前に参加者一覧で見て気になっていたBFであった]
これはまだ私に運がある、と思って良いか。
[白川重工のBFであるならば、力を合わせればルナを何とかできる程度の実力はありそうだ。
白川重工BFがルナの味方をするのは今までの経験からすればまず無いだろう]
確かあいつは、BFマニアの癖に自信満々で受けたBFのメーカーにことごとく落とされたからメーカー製のBFもまた目の敵にしている。
事実、白川製のBFを見てさっきと様子が変わってるな。
[先程までは自分にのみ向けられていた強い敵意が、自分だけではなく白川のBFにも向けられているのが見える]
『白川弐拾参式=改……。』
[ぶつぶつと自らの知識を披露できる事が嬉しいのか、悦に浸りながらスペックを呟き続ける]
[向きを変えるのが後0.5秒遅れたら、まともにブラスターを食らいひとたまりもなかっただろう。右半分の機体が破損したが、なんとかまだ飛べる。アルトキュムラスは体勢を整えると、ひゅん、と左右に振れながら後ろへ旋回。
烏羽の全翼機から、射程距離を測りながら距離を取る。]
『なんだ、調子が悪いんだなぁ。
ボクを落としてまで作ったBFがこの程度?笑っちゃうよね、ククククク……。
じゃあボクのマジカル☆ルナちゃんで倒して、ボクのすごさを見せ付けちゃおうっと……。』
[調子の悪い白川弐拾参式=改を見て、そちらを撃墜しようと色目を使ってきているのが伺える]
相変わらず卑怯な奴だよ。
調子のいまいち良くなさそうな機体を先に狙おうとするとは。
―南空域・中層―
[急ぎ昇って来れば、今度は追尾弾を迎撃するBFを視界に捉えた。触角を伸ばして拡大すると、それがメテログラフトである事に気付く]
…クロノさん!!
[その姿>>167に思わず身を起こしかけ、我に返っては再び席に着く。そのまた更に上空には水晶竜の姿も見えたからだ]
マリアさんも…。
スネイルネン、私……。
[バイザーの奥には、困惑の表情があるだろう。
パネルの上の両手は動かない]
―中央空域、中層―
[男は、ブラスターが当たった事に、少しきょとんとしていた。
そういえば、目の前のやつは…、そう思うと納得した]
さて、機体特性から火系は通じやすいみたいだが…
シュート。
[男は光を収束させ、距離を取ったアルトキュムラスに、西空域に追い込むように弾幕を張った。
しかし、それは漣のように、緩やかに。
西に何か仕掛けがあるわけではなく、中央空域に居続ける事のデメリットを考えての事だ]
っく、’rainstorm’照準:40度・・・ 発射!!!!
[重装甲の機体には、一番破壊力の大きい弾幕しかない。
相手の機も、下部が破損状態。
当たれば、ダメージを与えることはできるだろう。
だが、威力と軌道の複雑さと引き換えにスピードが足りない。
グレイに稲光が混じったような円形弾幕はランダムの軌道を描き、
クヴォルフィリアへと]
―― 南エリア/中層 ――
≪ウィルアトゥワはマリアへ告ぐ。
貴様、ヲレとやりあうつもりか?≫
[オープンチャンネルで通信。挑発。]
≪貴様とそいつ。
来るなら、まとめて撃ち砕いてやるぞ。≫
[ニーナにも合わせて呼びかけている。
機体はガタガタだ。
あともう一発でも撃たれれば、カ・エディーリの歯車は使い物にならなくなる。だが… まだ、手は残っている。]
[一部の弾幕が、アルトキュムラスが放ったrainstormに巻き込まれた。
おかげでそれを察知した男は、機体を動かそうと…]
チッッ
本調子じゃないってか。
これくらいで、ガタがきてんじゃねえよ!
[ドン、とコンソールを叩く。
このままではrainstormに巻き込まれるだろう。
ならば]
パージ!、パージ! パージ!
[装甲を全部脱ぎ捨て、烏は身を守る鎧を捨て、攻撃をやりすごす。
しかし、これは通常兵装でも致命傷になりうる事を意味していた]
シュウの様子を見ている限りだと、もしかして私の機体にもBFのコアを止められる、そんな物がついているというのか……?
[ただ通信に割り込んで入れるようにしただけ、その可能性も十分あったが、通信に割り込むのがその目的であったのならばあんなに大掛かりな設計書は要らない。ただ通信機器の部分だけを改造すればよい。
見た物は、通信機器の部分どころかBFのコアや装備にも関わっていた物なのだから。]
―― 南エリア/中層 ――
(…青。
海の青だったな。)
『…核は私の丁度後ろに、あるんです。』
[空に上がる前に聞いた声。]
マリンブルー・スネイル。
まだ残っていたか、チキュウ人。
[中央エリアから、アンギャルドが近づいてくる位置を確認しながら、クロノはシャーロットに呼びかけた。]
/*
>>*8
いっそう意味が判らなくなったよ!
そもそも何故智狼希望したしってくらいにまで。
い っ た い ど う す れ ば い い ん だ
少年 ロジャーは、改造好き シャノン を投票先に選びました。
―南空域・中層―
[は、とオープンチャンネルを流し。続けて自分の名を呼ぶ声に身を震わせた。クロノからの呼びかけだ>>179]
はい、なんとか…
それよりも、何故ピットインしないのですか…!
そのままだと危険ではないのですか!?
[接近しながら、次いでクロノに呼びかけた。慌てている為にきちんとクロノへと伝わったかどうかは怪しいが。]
――南エリア/低空→中空――
[黒騎士は低高度、特殊エネルギーフィールドの縁を這うように飛翔する。直上に張り付かれれば致命的な不利、だがこの時点では他に手出ししてくる機体は居そうになかった]
――あの機体。ラント製の。
[その原因を見上げる。中距離から遠距離の間合い。格納庫で見たときよりも、それは随分とダメージを負っているように見えた。それでも――]
まだ戦意は、尽きてないんだ、ね。
それを考えるとやっぱり、私の機体にもあったと考える方が自然なんだろうな。
[通信だけであれば、機体も壊せとは言わない。
機体のことについて言及されたのならばきっと、この期待にもシュウと同じような能力を付けさせられたのだろう]
……BFのコアを停止させることの出来る能力か。
とりあえずは今目の下にいるあの月に使ってやりたい気分だがな。
[恨めしそうにルナを見る。
自分と戦いたい、という機体よりも弱っている機体から先に攻撃するそのやり方が気に食わない。
これならば何の呵責も無く打ち落とせる物ではあるが、いかんせんルナは攻撃をしてきたらそのまま攻撃を返してくるような代物だ。こちらがBFのコアを破壊しようものならば、もしかしたらカウンターでこちらのBFコアが破壊されることもあるかもしれない]
―― 南エリア/中層 ――
フン
奴ラ如き、ピットしなくとも勝てる。
[弾幕開放機構。
最終手段でもあるソレを先程使用した。
バトルフィールド全域へ向けて放つ事も可能だ。
現時点で敵意がないのを声から察したが、]
止まれ。
何の用だ。
[シャーロットに問う。]
もしやヲレと共闘しようとでも持ちかけるつもりか?
[続けた言葉は戯れ言だ。]
――コクピット内――
[開放通信で流れるシャーロットの声。
その内容に、少女は訝しげに眉を寄せた]
……?
戦わないの? でも、私はあなたを撃墜するよ?
[小さく首を傾げ、仮設AIの戦術分析結果を一瞥。機体の損傷程度から言えば、メテログラフトの方がより撃墜には近いだろう。しかし――]
―中央付近→西空域―
[弾幕に押されるように、アルトキュムラスは中央空域から退避。
ブラスターが向かってくる瞬間、また。声が聞こえた気がした。]
だーかーらーーーー、おれにどーしろってんだよーーーー
…くっそーーーーー
[ガシャン、と思わずパネルの上を叩く。
通信がオープンに切り替わったことには気付かない。
rainstormがうねりを上げ、そこここで、いくつもの爆発が起こった。]
おじさん、装甲捨てたのか。
へへ、けど、かっこいーーなーーーーやっぱ
・・・・・・・また声。
お前……クヴォルフィリアなの?
記憶喪失 シュウは、青の娘 シャーロット を能力(襲う)の対象に選びました。
―西空域、中層―
[全装甲がパージされ、烏羽の機体が、全翼部分と後部の藍鉄色が濃いバックパックのようなものがあらわになる。
それは後ろから見る事になる南西観客席の人にはデスマスクのように映っただろう。
それが、ブラックボックスの外甲であり、忌まわしき声を発する元であることを知るのは一部だけだろう。
同空域に、機械が潰れて壊れるような、そんなおと
いや声が、または苦渋の呻きなようなものが、藍鉄の死仮面から聞こえてきた]
―― 南エリア/中層 ――
そこの貴様。
ヲレの邪魔をするな。
雑魚はそこで見ていろ。
[『自在剣』を構える様子に、オープンチャンネルでクロノは告げる。]
/*
投票はロジャーにしよっかな?
狩人だけどまあ、その辺は気にせず。
でも、もう少し考える時間あるし。24時になったら決定しよう。
―南空域・中層―
[最終手段を用いたという事は、もう後が無いという事では?と勝手に思い込み、更に近付こうとしたが制止の声>>183に素直に急停止をかけた]
あっ…えっと…用という用はその…。
でもこのまま放って行くのは嫌だ、とだけ…お伝えしたいと思います。
いくつか、お聞きしたい事もありますので。
[暗に共闘を申し出ているのだが、自分では足手纏いにならないかと思っての言い回しだった]
――南エリア/中空―ー
[クロノの挑発に、却って精神が落ち着いていくのが感じ取れる。敵対と闘争と。少女の中にあった過去の記憶に、それは合致するものだった]
さあ? そんなつもり、無いわ。
[球体と蝸牛と黒騎士が形作る三角形。最も下方に位置するのは少女の機体だ。ブン、と右腕を一振り。『自在剣』を細身のレイピア型へと変化させる]
それに、“雑魚ならば見ていろ”って、意味でしょ? それ。
―― 南エリア/中層 ――
[マリンブルー・スネイルが周囲を確認する様子に、内心よく残っていたという気持ちが湧き上がる事を押さえられなかった。]
……。
何だ、話せ。
[遠回しの共闘の申し出にクロノは気づかない。
聞きたい事があるというので、シャーロットを促す。]
[チッ、と小さく舌打ち。
やはり先程の影響か、バーニアの出力が八割程度しか出ない。
こちらに矛先を向けてくる月姫様の様子にうんざりため息をついた。]
僕のような雑魚になんか構って居ていいんですか?
いとしの銀色王子様と一年越しのランデブーでも楽しんでいらっしゃればよろしいのに。
オープン通信でやんわり挑発。
心の距離が離れるほど、口調が丁寧になるのは悪い癖。]
あなたも、その程度ですか?ナサニエル。
慎重というよりはまるで臆病風に吹かれたみたいだ。
ゴードンもグレンも居ないからって、暫定王者のつもり?
ひっそり逃げ切れば優勝できるほど、世の中甘くないですよ。
[少年の頃、観覧席から観て憧れた銀色王子は、今もあの頃の姿のまま。
生身の人間と人狼族とは生きる速度が違い過ぎる。
いつまでも衰えぬ彼を妬んでも仕方は無いのだけど。]
僕が憧れた勇ましい銀狼は何処へ行ったんでしょうね。
ゴードンへも、あなたはろくに仕掛けなかった。
今のあなたはまるで、漁夫の利狙う泥棒猫ですよ。
それとも…
[赤狼王が止まるのを、知っていた?
そんな疑惑が脳裏を過ぎったけれど、口にする事は無かった。]
目の前の月だけでない。
……もしも、この能力を使うことが出来れば……勝負は大きく有利になるし、ゴードンがいない今チャンピオンの座に付く事だって出来る。
[ずっと2位で居続けて、それでも大会に参加し続けて、そんな自分からすれば本当に欲しかった王者の座。これを得る事の出来るまたとない機会。
強い引力で引き込まれそうになる]
―南エリア・高高度・少し前―
[マリアとニーナの間に合った遣り取りを知る由も無いが、何か彼女らにとっては重要すぎる話だったんだろうと。時折専用回線から流れてくる言葉の端々で当りを付ける事は出来た、無理に深入りするべきで無いとも。
それでも、何か違和感は残る]
――失礼、邪魔です!
[眼前の二機、リトルアースとウィルアトゥワの動きはは、何処か鈍い。しかもそれを好機と見られているのか、数機の小型機が見える、...は『ガトラル』を炸裂式でその中に割り込みながら、期待を二機の近くに持って行こうとする]
………大丈夫で、しょうか?
―南空域・中層―
[全く気付いていなかった、アンギャルドの気配。
慌ててそちらを向くが…正直な所勝ち目があるのかすら疑問だった。
今の自分に出来る事と言えば―――]
えっ、い、今ですか?
大した質問では無いのですが…あの時に聞きたかった事が。
…クロノさん、あなたは地球が好きですか?
[話せと言われれば素直に答える。
なんて緊張感のない言葉だろうと我ながらに思うが、今を逃せば聞けなくなりそうな気がして]
/*
>>*11
ああ、うん。それいいね。
そういう心境の変化がやりたかったのかしら。
まあ、そうしたらより一層狙いに掛かる理由もできるけど。
とりあえず静観。
―― 南エリア/中層 ――
フン
ヲレ以外の機体は全部雑魚だ。
[尤も、それは言葉上であり実際の心中はそうではないが。]
そういえば貴様、
知っているか?
[動機はからかいの為か。]
お前も、聞こえるのか?
この、BFが落ちる最後の声を!
クッククッ、ハハッ
[男は突然笑いだした。
「あのー、黒ピチさん?」
何事かと驚いた担当研究員長がGRAVE回線で話し掛けてくるほどだ]
戯れ事だった。
さて、続きだ。チャージ、シュート。
[男は光の弾を先程黒竜がしたようなサイズの弾にして、間隔を空けてアルトキュムラスに放つ]
[共に白川重工の機体から通信が聞こえてくる。
その声は、まさに仕事の出来る隙の無いエリートといった雰囲気。
彼の言葉は一種の挑発であったのかもしれないが、それは闘争心を再び燃え上がらせるには十分な物であった。]
漁夫の利を狙う泥棒猫か。
……その言葉は、その下にいる機体の方があっていると思うんだが。
[自分がルナに対して思っている事をそのまま他の機からぶつけられ、ややも苛立ちそうになるが落ち着いて、平静を装い返す]
ゴードンとはもう少し後でやりあう心積もりでいたんだが、そのゴードンがあんなに早く撃墜されるとは思わなくてな。もっと早くから遠慮なく打ち合いに行けば良かった、と言ったら老人の戯言のように思えるか。
苦しむ?
この昂揚感を伝えられないのが残念だ。
[ソウルコネクトで繋がったクヴォルから伝わってきるもの
それは高まろうとする一つの意思だった]
[降下していく客席型BigFireを眺めながら少女は南に視線を向ける。
そこに先程までホログラムペーパーに映されていたクロノ機の姿を見ることができた。
近くにいるのは青い蝸牛型の機体と、]
「あれは、さっき黒竜とやりあってた……」
[仲間の一人がそう言った]
はい。
この星の事がです。
あなたは地球の青の事をお話していらっしゃいましたから…気に、なって。
[クロノの声>>200が調子の狂ったようなものに聞こえ、口元が緩やかに上がる。
震える左手の置かれたパネルが深く沈む。
マリンブルー・スネイルは、待機行動に入りながら静かに出力を上げていた]
[その頃修理工場の面々の中でもっとも年長の男は「戦闘機型は男のロマンだねぇ!」と言いながらマシマ機の姿を双眼鏡で追い、その隣では〈Satellite070207〉の製作者が西に突如現れたデスマスク(>>186)にびっくりしていた。
それはきっといつも通りの大会の風景。
だけど、]
青の娘 シャーロットは、記憶喪失 シュウ を投票先に選びました。
[通信を切る瞬間に、高らかな笑い声が響いた。
もう一瞬だけ、クローズドの通信回線をオンにする。
今、たしかに、「お前も」と言った。]
おじさん。
・・・さっき、一緒にいたファフニール、見たよね?
赤い光――――あれは、コアだ。コアの光が――消えたんだ。
[たとえ機体が壊れようと、コアは無限の動力であるはずなのに。]
[しかしそれ以上話はできない。
光弾が間隔を空けて、次々と発射される。
一発目を避けながら、体勢が崩れる。]
うわあああーーーーー!!!!
く、負けるもんかーーーーーー
'sunshower'!!!!
[天地が回転してどっちを向いているかわからなくなる、
スクリーンには、空、空、空。闇雲に閃光弾を炸裂させた。]
[自ら死地へ飛び込むは、この身に引いたサムライの血脈故か。
白銀の吹雪を纏って月型の機体へ迫るのは翼に帯びた青い月光。
果たして、反射バリアが近接兵器にどんな挙動をするかはわからぬが、一撃で許容レベルを超える可能性があるのはこのやり方だけ。
遠く観客席から声が上がる。]
[二人の会話はまだ続いているようで、自身はそれに対する外敵の露払いの様に動く。
マリアが自身の後ろに付こうとするなら、それも飲み込んだ様に、小型機の集団に弾幕を展開する。]
……構い、ませんよ。
[そんな、呟きを漏らして。]
[突如。警告ウインドウが、またもやCAUTIONを伝える、それとほぼ同時に、オープン、クローズ両回線からもそれを伝える声が届く。]
……あの、機体か!
下かっ!
[最初に見たときとは幾分被害具合が違うが、紛れも無く天球のような機体、メテログラフト。
その機体より全方位に撒かれる――滝のような、レーザーのシャワー。]
/*
やっぱりクロノは順調に死亡違う撃墜フラグを立てていたのかー!
まだ落ちないでー! 私も後を追いたくなるじゃないかー!
*/
そして慎重か。
……確かに私は恐れすぎていたような気がするよ。
あの月からのカウンターを恐れ、自分から状況を切り開きに行こうとはしなかった。
ゴードンとやりあえなかった後悔もある。
こんな私がチャンピオンになったとしても、ゴードンは喜ばないだろうな。ゴードンに恥じない戦いを見せるべきなのが私の役割、それを忘れていたよ。
ありがとう、白川重工のパイロットよ。
なかなか面白い奴だ。名前を聞かせていただこうか。
[その言葉を聴き、再び操縦桿を握る]
……。
そうだな。
チキュウは好きだ。悪くない。
だがチキュウ人は、好きではない。
[静かに答える。]
それで話は終わったか?
[尋ねる。]
[記録よりも記憶に残りたい。
画面の向こうで息子が観ているなら尚更だ。]
白川重機株式会社 開発部稼働試験課所属
真嶋 ススムです!
[名を問う通信に言葉を返して、欠けた月へと抉りこむように突っ込んだ!]
[先程のパイロットが何かを撃とうとしているのが見える。]
なるほど、バリアとカウンターが耐え切れない以上の力を与えて壊すか。よく考えた物だ。
[まずはルナを挟んで白川機の反対側へと移る]
白川重工機、おまえにいい所ばかりは奪わせないさ。
……銀色の矢、2段階目!!
[所謂雑魚敵な物ばかりではあるが、ある程度の機を撃墜し続けてきたので銀色の矢の装備としての力は以前よりも上がっている。]
――はい、お返事ありがとうございました。
[ぱ、とパネルから左手を離し右手で複雑な模様を描き始める。ばかん、と巻貝外周・内周部分が一斉に開く。それらがアンギャルド]
後は、またの機会があれば。
―西空域、中層―
[張り巡らされる光のシャワー。
男は、機体をその中を強引に持っていく。
烏羽の翼に、一部当たる。だが軽微だった。
死仮面に当たる。一瞬弾かれたように見えたが、死仮面の外甲を削る事はなかった。
まるで気力が昂まっているゴードンのように、気合が機体を凌駕しているかのごとく]
そんなに回ってどこへ行く。
そらよ。
[男は、そのまま烏羽の全翼に、体当たりを咬ませた]
――はい、お返事ありがとうございました。
[ぱ、とパネルから左手を離し右手で複雑な模様を描き始める。ばかん、と巻貝外周・内周部分が一斉に開きRainy DayとHydrangea blossomsがアンギャルドの方へと向いた]
後は、またの機会があれば。
[カウンターが怖いが、先程からカウンターを使い続けている事を考えると、向こうの耐久もそろそろ切れつつあるだろうし、何よりも]
『はは、どうしたどうした、
その程度でルナちゃんを落とせると思ってるのか。
これだからメーカーの奴らは困るんだよ……』
[相手も中々落ちない白川機にそろそろ苛立ちを感じてきている。そこに集中が途切れ掛けているところに、ナサニエルの銀色の矢が飛んできた]
『ナッ……。
ナサニエルの野郎いつの間に……。』
どうしたはこっちの言葉だよ。
……相手は私のはずではなかったのか?私を倒したいはずではなかったのか?
そんな手負いの機を追って満足しようだなんて、王者には10年早い、いや100年早い……どころじゃないな。
『ボクを、ルナちゃんを馬鹿にしやがって〜!
ナサニエルも、宇宙のもずくと化してやる、覚悟しろよ!』
[思わぬ攻撃と挑発に怒りを見せるルナの操縦者。ルナ自身もわなわなと震えている。
そして、バリアから放たれるカウンター。]
―――――っっ!
あんなの、避け、切れるか!
[毒付いて見ても、結果が変わるはずも無い。
相殺し切れる量ではなく至る所に被弾、機体が軋む。
その衝撃で、前後不覚にもなり掛けた。]
――被害状況、チェック!
[機体強度低下、一部スラスター全壊、駆動タービン出力低下etc。
と惨々な機体状況に舌打ちが出る、それでも、飛んでいるだけマシなのかも知れない。それでも即座に周囲に視線をやって二機を確認する所、何処か甘いのかも知れないけれど、それでも構わないと。]
―操縦席―
[オープンチャンネルを切り、クロノへの回線を開く]
私は、あなたを撃つ気はありません。
共闘をと思いましたが、足手纏いになりそうなので…前に出ます。邪魔なようであれば、私達ごと撃って下さい。
以上です。
[相変わらずの端的な言葉で一方的に伝え、通信を終えた]
[最後の錠。起動言語(トリガー)を告げ、弾幕を開放する]
“相食む中に破片を散らせ!”――『フラクタルシャード』!
[発動と共に、『自在剣』の先端から翡翠色の光条が伸びた。空中で四つに分岐、さらに幾度もの分岐を繰り返していく。
いわば大樹の枝のごとく]
私は宇宙のもずくになる気はないよ。
なるならば、この大会の王者だ。
[カウンター弾ではあるものの、完全に自分の位置を追尾している弾ではない。第一波をようやくすり抜けたかというばかりのパイロットならば対応は出来ないが、ナサニエルの腕であればぎりぎりではあるが避けられそうだ]
案外恐れていないで打ってみるものなんだな。
あの白川のパイロットには、いつか礼をしなければ、だな。
だけど、いつもと違うことが起こっているの……?
[騒ぐ仲間達のそばで。
ひとり、不安にかられる少女。
空には不安なことなんて何もないと思っていたのに。
視線はシュウ機に固定されつつあった]
[中空に展開される翠色の巨樹。
折り重なり繰り返される相似形は、高みへと広がっていく]
――これだけ、だと。避けきれるでしょう?
だから――この、果実が。降り注ぐのよ。
[枝の端々が発光し、分岐部分のひとつひとつに膨らみが生まれる。それらは互いに交差するように、細いレーザーを放った]
[翼に設置されたビーム刃が、月形の機体の土手っ腹に食い込む。
コックピットに走る衝撃。互いの装甲から散る火花。
そこへ、銀の矢が飛来するのが見えた。]
―南空域・中層―
[アンギャルドが動き、>>224僅かに遅れて]
スネイルネン、撃って!Rainy Day『落雷』!!
[右手でパネルを弾き、1つに集束させたレーザーを即座に放つ]
Hydrangea blossoms『紫陽花の花吹雪』、行って!
[レーザーを放った直後に、再びパネルの上で右手を踊らせ、続けて弾丸をアンギャルドに放った。
それらがどう弾かれようと、防がれようと撃ち続ける]
[声は、一番近くにいるBFの核’コア’から、聞こえてくるはずだ。
今まで聞こえた声はすべてそうだった。
触れたときが、もっともはっきりと、聞こえる。
今は、何も聞こえない。]
[きゅ、と回転を停める。
宙にぴたり止まって、チャージを開始した。
先刻の閃光弾をものともせず、突っ込んでくるデスマスクは不気味に笑う。
ロジャーは思わずぶるっと肩を震わせた。]
[流石に実体は迫力があるな、なんてどうでも良いことが頭に浮かぶ。]
……あー、気にしないでください。
好きに、飛んでるだけですよ。
[何処か照れくさいような感覚だった、いや、この空間、この空域には似合わない事も判っている。
それでも...はこの大会に勝ちに来ている心算では在るが、プロでは無い。
だから、そんな事が言えたのかも知れない、少しでも気分が和らいでくれればいいとも、そんな感じ。]
おっちゃんに怒られるかもしれませんが、判ってくれる筈です。
改造好き シャノンは、兎人 クロノ を投票先に選びました。
……。
≪気が変わった。
おいチキュウ人、教えてやる。
そこの機体は、
RedWolfを墜とした奴だが、コアを停めた奴だ。
恐らくな。
ぼやぼやすると、貴様も墜とされるぞ。≫
[口の端に、笑みを乗せて。
クローズドチャンネルでシャーロットへと話しかける。]
うわあああああっ!!!!
[ドン、と体当たりを食らう。ジジジ、とまた火花が散った。
機体の一部が爆発。重量が違いすぎる。
操縦席まで伝わる衝撃。
咄嗟に後ろへ下がって軽減させようと――弾き飛ばされたみたいに、空を舞う。
翳した掌を核をつかむように握り締め]
チャージ完了、sunshower!!!!
――’ rainstorm’!
[連続して放射弾幕から円形弾幕、閃光弾で眩ませた軌道の中をrainstormが続く。
ランダムな軌道はどこへ向かうかわからない。
デスマスクに当たるか、全翼に当たるか―――
どちらにも、当たらないか。]
少年 ロジャーは、黒詰 ユージーン を能力(守る)の対象に選びました。
……誰が、何で、そんな事を。
[それが判るはずは無いのだけれど。
何にせよ、現実に起こってしまっている事。
そして自分にも降りかかる悪夢である事。]
……ニーナさんが、そうですか。
こういうのは大会では出ないと思っていたぞ。
[ふん、と次元兵装に息をつく。]
≪おい。
大会が終わったら、
ヲレをもう一度、マリンブルー・スネイルに乗せろ。
それが共闘の条件だ。≫
[クロノは、シャーロットを押し出すように、アンギャルドとマリンブルー・スネイルの間に、リープして割り込む。
高みから降り注ぐ、全ての弾幕を避けようともせず…]
ああ…
[その事実に、ウィリーが、まだ、自分と共闘してくれていることに、一瞬、くしゃりと、泣き出しそうに顔が歪んで]
もう…
[それを隠そうとでもするように、うつむいて]
なんでそうなんですかあなたはッ!!
[続いて開いた専用回線に響いたのは、しかるような怒鳴り声。
コメットを噴かして、ウィリアムの水晶竜に並ぶ]
――それは、今。
[シャァン、と鳴り響く音色。
水晶で作られた楽器のような破砕音。
宙に幹を伸ばした翡翠色の大樹が、幾千万の破片へと分解。ごく小型の弾幕となって、無作為な動きへと移った]
[空に浮かぶ大樹<<227に弾幕を放ちながらも、幻想的だと何処かで思い慌てて頭を振る。
それの枝という枝から光が膨らみ、細いレーザーとなって降り注いで来るのに抵抗出来ず、Hydrangea blossomsを上方へと撃って凌ぐ事しか出来なかった]
えっ、な…すみません、何か…
[その最中に入ったクローズドチャンネルからの声>>231に耳を疑った]
えっ…コア、を…止める…?アンギャルドが?どういう…
[事態を把握するのには少々難しいかも知れない]
…フヅキ、エネルギーの“調達手段は問いません”
出力調整を一任します。
弾幕の相殺を最優先。
フルムーン、起動!
[水晶竜にならびながら、自らと僚機に迫る弾幕を最大効率で迎撃する]
あなたは以前にもそうでした。
なるほどたしかに機体の性能を鑑みるに小官の機体よりもウィリー殿の方が防御に優れていることはたしかでしょう。しかしだからといってかようにかばっていただくのではそれは既に協力関係ではなく依存と言うほかありません。
よいですか、小官は共闘を申し出たのですよ。救護要請ではなく。
ですから自分にできることならばしますし、小官が墜ちるならばそれは小官の責任です。
というかですね、もう少し、小官を頼ってくれてもよいのではないですか?それは、小官は信用には足りないかもしれませんが…
[視線は睨みつけるように眼前に迫る弾幕に固定したまま、専用回線を通じて矢継ぎ早に言葉をつむぐ。言葉こそ怒っていたが、聞きようによっては、嬉しささえにじんでいたかもしれない。いけない。一度、言葉を、切って]
[地上からは、「あの三日月のカウンターを避けられるなんて」「さっき見た奴とか、が全部落とされていたのに」と盛り上がっているが、それは知る由も無い]
結構ぎりぎりではある……が、避けられる。
久しぶりにいい運動になった。
[そしてルナ側を見ると、先程の白川機の攻撃で傷がついている]
『ボ、ボクのるなちゃんがるなちゃんがるなちゃんが……。ナサニエルもそっちの白川も許さん許さん許さん!!!』
[相手は機体に傷が入ってしまった事で完全に焦っている]
『えい、バリヤー、カウンター……。
どうしたんだ、ルナちゃん?ルナちゃん?反応してくれよ?!
ボクの事が嫌いになったのかい?!』
[相手がバリヤーやカウンターをやろうと命令をするにも関わらず、相手側の機体が全く動く気配が無い。ただただ、不測の事態に対しての困惑をぶつけるだけで状況を把握しないルナ。]
――それは、今。
[シャァン、と鳴り響く音色。
水晶で作られた楽器のような破砕音。
宙に幹を伸ばした翡翠色の大樹が、幾千万の破片へと分解。ごく小型の、三角形の弾となり、無作為な動きを始めた]
…小官にも、あなたを助けたいと言う意思はあるのですよ?
[真摯に告げて、通信を終える。集中、しなくては。目の前の相手は、浮かれていて切り抜けられる相手ではない]
…貴官の往生際が悪いことはよく分かりましたが、クロノ殿…
[撃ち砕く>>177、と、そう告げてきた相手に言葉を返す]
あいにくとこちらも、まだ負けるつもりも落ちるつもりもありませんので…
[言いつつ、エネルギー残量に目を向ける。
口では強がってみたが、正直状況は芳しくない。
全身からゆっくりと青い光をにじませながら、フルムーンで迫る弾幕を撃ち落していく]
(…これは…切り札を切るしか…?)
[隣に浮かぶウィリーとマリアに意識を走らせながら、眼下で起こった弾幕戦…いつかの黒騎士と、青い蝸牛、そして狂ったように弾幕を吐き出す天球を見つめて、来るかもしれないその瞬間に備えた]
[その時、握り締めた手を包み込むように。
アルトキュムラスの核’コア’が大きくなった。
まるで心臓のように、赤い光はどくんと波打つ。
さらに大きくなる光。]
うわああああああああああああ
[アルトキュムラスをぼわあ、光が包む。
アイボリーが夕焼けに染まるみたいに赤くなった。
一番近くにいた―――クヴォルフィリアをも巻き込んで。
まるで包み込むように、藍鉄色も赤く染まる。]
/*
わ……私はまだ墓落ちするわけにはっ……(泣)
ていうか初日で死亡フラグたてるって私から見れば高度技術だよ……生きたい欲求強い人だからさ……
助けて《HYMN TO THE INFINITE SKY》!!
*/
記憶喪失 シュウは、少年 ロジャー を投票先に選びました。
ちく たく ちく たく
ぼーん ぼん
[目を閉じる。
カ・エディーリの歯車が切断され破壊され、ばらばらと破片が地上へ毀れ落ちる。崩壊。
天球儀の環すらも全て消え、単なる球体だったものとなる。]
ワレらが、メテログラフト… '故郷'に
[す、とクロノは敬礼を行う。]
[ナサニエルは状況を把握する。恐らく相手は何もわかってはいないだろう。この隙に攻撃すれば確実に相手を落とせるであろう]
マシマ、聞こえているか?
多分さっきの攻撃で相手の兵装が壊れた。
ルナは攻撃を手段を一切持っていない。……つまり、今のルナはただの鉄くず同然だと言うことだ。
ここで畳み掛ければ、まず落とせる。
シルバーコレクター ナサニエル・ウエクサは、兎人 クロノ を投票先に選びました。
フ!
さぁ、放て!!!!
最後の一片まで吐き尽くせ!!!!!
[キッ と目を見開く。
無作為な軌道を描こうが構うまい。
メテログラフトを中心とした周囲10mに半透明の大きな母星が白く描かれ、弾幕は――発狂したかのように、*撒き散らされた。*]
オメガ ダグラスは、能力(去る)を実行することにしました。
兎人 クロノは、シルバーコレクター ナサニエル・ウエクサ を投票先に選びました。
課長代理 マシマは、兎人 クロノ を投票先に選びました。
……よくも私を苦しめてくれたね。ルナ。
シルバーコレクターの私にいわれたくは無いだろうが、君のように華を全く持たない、自らの手を汚さないBFが優勝できるほどこの大会は甘くないんだよ。
それをこの弾幕で理解するがいい。
−銀色の矢。
[再び先程の銀色の矢がルナに対してぶつかって来る。カウンターの余地は全く無い]
[ひとつ、ふたつ。
レーザーが破壊され、それでも撃ち続ける]
クロノさん……!!
クロノさん――――!!
[鳴り響く音色、崩壊の音]
兎人 クロノは、課長代理 マシマ を投票先に選びました。
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