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―― 南エリア/中層 ――
フン
ヲレ以外の機体は全部雑魚だ。
[尤も、それは言葉上であり実際の心中はそうではないが。]
そういえば貴様、
知っているか?
[動機はからかいの為か。]
お前も、聞こえるのか?
この、BFが落ちる最後の声を!
クッククッ、ハハッ
[男は突然笑いだした。
「あのー、黒ピチさん?」
何事かと驚いた担当研究員長がGRAVE回線で話し掛けてくるほどだ]
戯れ事だった。
さて、続きだ。チャージ、シュート。
[男は光の弾を先程黒竜がしたようなサイズの弾にして、間隔を空けてアルトキュムラスに放つ]
[共に白川重工の機体から通信が聞こえてくる。
その声は、まさに仕事の出来る隙の無いエリートといった雰囲気。
彼の言葉は一種の挑発であったのかもしれないが、それは闘争心を再び燃え上がらせるには十分な物であった。]
漁夫の利を狙う泥棒猫か。
……その言葉は、その下にいる機体の方があっていると思うんだが。
[自分がルナに対して思っている事をそのまま他の機からぶつけられ、ややも苛立ちそうになるが落ち着いて、平静を装い返す]
ゴードンとはもう少し後でやりあう心積もりでいたんだが、そのゴードンがあんなに早く撃墜されるとは思わなくてな。もっと早くから遠慮なく打ち合いに行けば良かった、と言ったら老人の戯言のように思えるか。
苦しむ?
この昂揚感を伝えられないのが残念だ。
[ソウルコネクトで繋がったクヴォルから伝わってきるもの
それは高まろうとする一つの意思だった]
[降下していく客席型BigFireを眺めながら少女は南に視線を向ける。
そこに先程までホログラムペーパーに映されていたクロノ機の姿を見ることができた。
近くにいるのは青い蝸牛型の機体と、]
「あれは、さっき黒竜とやりあってた……」
[仲間の一人がそう言った]
はい。
この星の事がです。
あなたは地球の青の事をお話していらっしゃいましたから…気に、なって。
[クロノの声>>200が調子の狂ったようなものに聞こえ、口元が緩やかに上がる。
震える左手の置かれたパネルが深く沈む。
マリンブルー・スネイルは、待機行動に入りながら静かに出力を上げていた]
[その頃修理工場の面々の中でもっとも年長の男は「戦闘機型は男のロマンだねぇ!」と言いながらマシマ機の姿を双眼鏡で追い、その隣では〈Satellite070207〉の製作者が西に突如現れたデスマスク(>>186)にびっくりしていた。
それはきっといつも通りの大会の風景。
だけど、]
青の娘 シャーロットは、記憶喪失 シュウ を投票先に選びました。
[通信を切る瞬間に、高らかな笑い声が響いた。
もう一瞬だけ、クローズドの通信回線をオンにする。
今、たしかに、「お前も」と言った。]
おじさん。
・・・さっき、一緒にいたファフニール、見たよね?
赤い光――――あれは、コアだ。コアの光が――消えたんだ。
[たとえ機体が壊れようと、コアは無限の動力であるはずなのに。]
[しかしそれ以上話はできない。
光弾が間隔を空けて、次々と発射される。
一発目を避けながら、体勢が崩れる。]
うわあああーーーーー!!!!
く、負けるもんかーーーーーー
'sunshower'!!!!
[天地が回転してどっちを向いているかわからなくなる、
スクリーンには、空、空、空。闇雲に閃光弾を炸裂させた。]
[自ら死地へ飛び込むは、この身に引いたサムライの血脈故か。
白銀の吹雪を纏って月型の機体へ迫るのは翼に帯びた青い月光。
果たして、反射バリアが近接兵器にどんな挙動をするかはわからぬが、一撃で許容レベルを超える可能性があるのはこのやり方だけ。
遠く観客席から声が上がる。]
[二人の会話はまだ続いているようで、自身はそれに対する外敵の露払いの様に動く。
マリアが自身の後ろに付こうとするなら、それも飲み込んだ様に、小型機の集団に弾幕を展開する。]
……構い、ませんよ。
[そんな、呟きを漏らして。]
[突如。警告ウインドウが、またもやCAUTIONを伝える、それとほぼ同時に、オープン、クローズ両回線からもそれを伝える声が届く。]
……あの、機体か!
下かっ!
[最初に見たときとは幾分被害具合が違うが、紛れも無く天球のような機体、メテログラフト。
その機体より全方位に撒かれる――滝のような、レーザーのシャワー。]
/*
やっぱりクロノは順調に死亡違う撃墜フラグを立てていたのかー!
まだ落ちないでー! 私も後を追いたくなるじゃないかー!
*/
そして慎重か。
……確かに私は恐れすぎていたような気がするよ。
あの月からのカウンターを恐れ、自分から状況を切り開きに行こうとはしなかった。
ゴードンとやりあえなかった後悔もある。
こんな私がチャンピオンになったとしても、ゴードンは喜ばないだろうな。ゴードンに恥じない戦いを見せるべきなのが私の役割、それを忘れていたよ。
ありがとう、白川重工のパイロットよ。
なかなか面白い奴だ。名前を聞かせていただこうか。
[その言葉を聴き、再び操縦桿を握る]
……。
そうだな。
チキュウは好きだ。悪くない。
だがチキュウ人は、好きではない。
[静かに答える。]
それで話は終わったか?
[尋ねる。]
[記録よりも記憶に残りたい。
画面の向こうで息子が観ているなら尚更だ。]
白川重機株式会社 開発部稼働試験課所属
真嶋 ススムです!
[名を問う通信に言葉を返して、欠けた月へと抉りこむように突っ込んだ!]
[先程のパイロットが何かを撃とうとしているのが見える。]
なるほど、バリアとカウンターが耐え切れない以上の力を与えて壊すか。よく考えた物だ。
[まずはルナを挟んで白川機の反対側へと移る]
白川重工機、おまえにいい所ばかりは奪わせないさ。
……銀色の矢、2段階目!!
[所謂雑魚敵な物ばかりではあるが、ある程度の機を撃墜し続けてきたので銀色の矢の装備としての力は以前よりも上がっている。]
――はい、お返事ありがとうございました。
[ぱ、とパネルから左手を離し右手で複雑な模様を描き始める。ばかん、と巻貝外周・内周部分が一斉に開く。それらがアンギャルド]
後は、またの機会があれば。
―西空域、中層―
[張り巡らされる光のシャワー。
男は、機体をその中を強引に持っていく。
烏羽の翼に、一部当たる。だが軽微だった。
死仮面に当たる。一瞬弾かれたように見えたが、死仮面の外甲を削る事はなかった。
まるで気力が昂まっているゴードンのように、気合が機体を凌駕しているかのごとく]
そんなに回ってどこへ行く。
そらよ。
[男は、そのまま烏羽の全翼に、体当たりを咬ませた]
――はい、お返事ありがとうございました。
[ぱ、とパネルから左手を離し右手で複雑な模様を描き始める。ばかん、と巻貝外周・内周部分が一斉に開きRainy DayとHydrangea blossomsがアンギャルドの方へと向いた]
後は、またの機会があれば。
[カウンターが怖いが、先程からカウンターを使い続けている事を考えると、向こうの耐久もそろそろ切れつつあるだろうし、何よりも]
『はは、どうしたどうした、
その程度でルナちゃんを落とせると思ってるのか。
これだからメーカーの奴らは困るんだよ……』
[相手も中々落ちない白川機にそろそろ苛立ちを感じてきている。そこに集中が途切れ掛けているところに、ナサニエルの銀色の矢が飛んできた]
『ナッ……。
ナサニエルの野郎いつの間に……。』
どうしたはこっちの言葉だよ。
……相手は私のはずではなかったのか?私を倒したいはずではなかったのか?
そんな手負いの機を追って満足しようだなんて、王者には10年早い、いや100年早い……どころじゃないな。
『ボクを、ルナちゃんを馬鹿にしやがって〜!
ナサニエルも、宇宙のもずくと化してやる、覚悟しろよ!』
[思わぬ攻撃と挑発に怒りを見せるルナの操縦者。ルナ自身もわなわなと震えている。
そして、バリアから放たれるカウンター。]
―――――っっ!
あんなの、避け、切れるか!
[毒付いて見ても、結果が変わるはずも無い。
相殺し切れる量ではなく至る所に被弾、機体が軋む。
その衝撃で、前後不覚にもなり掛けた。]
――被害状況、チェック!
[機体強度低下、一部スラスター全壊、駆動タービン出力低下etc。
と惨々な機体状況に舌打ちが出る、それでも、飛んでいるだけマシなのかも知れない。それでも即座に周囲に視線をやって二機を確認する所、何処か甘いのかも知れないけれど、それでも構わないと。]
―操縦席―
[オープンチャンネルを切り、クロノへの回線を開く]
私は、あなたを撃つ気はありません。
共闘をと思いましたが、足手纏いになりそうなので…前に出ます。邪魔なようであれば、私達ごと撃って下さい。
以上です。
[相変わらずの端的な言葉で一方的に伝え、通信を終えた]
[最後の錠。起動言語(トリガー)を告げ、弾幕を開放する]
“相食む中に破片を散らせ!”――『フラクタルシャード』!
[発動と共に、『自在剣』の先端から翡翠色の光条が伸びた。空中で四つに分岐、さらに幾度もの分岐を繰り返していく。
いわば大樹の枝のごとく]
私は宇宙のもずくになる気はないよ。
なるならば、この大会の王者だ。
[カウンター弾ではあるものの、完全に自分の位置を追尾している弾ではない。第一波をようやくすり抜けたかというばかりのパイロットならば対応は出来ないが、ナサニエルの腕であればぎりぎりではあるが避けられそうだ]
案外恐れていないで打ってみるものなんだな。
あの白川のパイロットには、いつか礼をしなければ、だな。
だけど、いつもと違うことが起こっているの……?
[騒ぐ仲間達のそばで。
ひとり、不安にかられる少女。
空には不安なことなんて何もないと思っていたのに。
視線はシュウ機に固定されつつあった]
[中空に展開される翠色の巨樹。
折り重なり繰り返される相似形は、高みへと広がっていく]
――これだけ、だと。避けきれるでしょう?
だから――この、果実が。降り注ぐのよ。
[枝の端々が発光し、分岐部分のひとつひとつに膨らみが生まれる。それらは互いに交差するように、細いレーザーを放った]
[翼に設置されたビーム刃が、月形の機体の土手っ腹に食い込む。
コックピットに走る衝撃。互いの装甲から散る火花。
そこへ、銀の矢が飛来するのが見えた。]
―南空域・中層―
[アンギャルドが動き、>>224僅かに遅れて]
スネイルネン、撃って!Rainy Day『落雷』!!
[右手でパネルを弾き、1つに集束させたレーザーを即座に放つ]
Hydrangea blossoms『紫陽花の花吹雪』、行って!
[レーザーを放った直後に、再びパネルの上で右手を踊らせ、続けて弾丸をアンギャルドに放った。
それらがどう弾かれようと、防がれようと撃ち続ける]
[声は、一番近くにいるBFの核’コア’から、聞こえてくるはずだ。
今まで聞こえた声はすべてそうだった。
触れたときが、もっともはっきりと、聞こえる。
今は、何も聞こえない。]
[きゅ、と回転を停める。
宙にぴたり止まって、チャージを開始した。
先刻の閃光弾をものともせず、突っ込んでくるデスマスクは不気味に笑う。
ロジャーは思わずぶるっと肩を震わせた。]
[流石に実体は迫力があるな、なんてどうでも良いことが頭に浮かぶ。]
……あー、気にしないでください。
好きに、飛んでるだけですよ。
[何処か照れくさいような感覚だった、いや、この空間、この空域には似合わない事も判っている。
それでも...はこの大会に勝ちに来ている心算では在るが、プロでは無い。
だから、そんな事が言えたのかも知れない、少しでも気分が和らいでくれればいいとも、そんな感じ。]
おっちゃんに怒られるかもしれませんが、判ってくれる筈です。
改造好き シャノンは、兎人 クロノ を投票先に選びました。
……。
≪気が変わった。
おいチキュウ人、教えてやる。
そこの機体は、
RedWolfを墜とした奴だが、コアを停めた奴だ。
恐らくな。
ぼやぼやすると、貴様も墜とされるぞ。≫
[口の端に、笑みを乗せて。
クローズドチャンネルでシャーロットへと話しかける。]
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