名医 ヤブラスは、草臥れた料理人兼用心棒 フェイめがけて、催眠効果ガスを放った。

警部(仮) キバは、その場に倒れた。

名医 ヤブラスは、警部(仮) キバが本当に寝ているかどうかを確め、キバに近づいた。

警部(仮) キバは、近づいてきたヤブラスに気づくと朦朧とした様子で僅かににらみあげた。

警部(仮) キバは、毒づく調子に力がない。僅かに震えている。動くことは不可能そうだ。

草臥れた料理人兼用心棒 フェイは、いつの間にかガスマスクを装備していた。

草臥れた料理人兼用心棒 フェイは、キバを保護しないと、と、彼に近づいた。

名医 ヤブラスは、草臥れた料理人兼用心棒 フェイの用意周到さにますます本能がフェイは出来る奴だと知らせた。

警部(仮) キバは、手負いの獣のように威嚇した。

名医 ヤブラスは、警部(仮) キバの前で屈んで同じ目線で話しかけている。

警部(仮) キバは、それだけ言うと意識がふっと途切れた。何かから身を守るようにきつく自分の肩を抱き込んで体を丸めて。

草臥れた料理人兼用心棒 フェイは、キバに夢中になっているヤブラスに、スクシニルコリン（即効性の筋弛緩剤）を注射で投与。

名医 ヤブラスは、草臥れた料理人兼用心棒 フェイの気配を背中で感じ、寸での所でそれをかわした。

美少女 たか代お嬢様は、数少ない女性を早々にリタイアさせようとする神経が理解できない。

草臥れた料理人兼用心棒 フェイは、しれっと嘘をついた。

名医 ヤブラスは、草臥れた料理人兼用心棒 フェイの手をスルりと擦り抜けて笑いながらキバを見ている。悔しかったら私に仕返しなさいと。

草臥れた料理人兼用心棒 フェイは、キバを抱えてヤブラスから離れた。とりあえず水を無理矢理でも飲ませよう…。

名医 ヤブラスは、草臥れた料理人兼用心棒 フェイの行動を微笑みながら見ている。もう水を飲ませたり、吐かせたりしても遅いのですよ。と。

さすらいすぎて迷子 レインは、傍観者を決め込んだ。

さすらいすぎて迷子 レインは、だから俺はキレーなオネーサン喰えりゃそれでいいんだよ。

名医 ヤブラスは、考え事をしている・・・。薬の力に頼るのは虚しい事なのかも知れない・・・と。

名医 ヤブラスは、草臥れた料理人兼用心棒 フェイに解毒剤を渡した。キバさんに投与して下さい・・・。なに、ただの気まぐれです。