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[メルヴィンに向かって答えた。]
たいへんそう…かどうかは分かりません。
ですが、存在の継続が困難な状況下にあるのかと問われればまさにその通りです。
祈りもまた強い信仰が含まれていれば、物理法則を超越する奇跡を起こせます。
が、不確定要素が大き過ぎて現実的ではありません。
……メルヴィンがその選択を取らないのは正解でしょう。
はい。可能です。
源吸血鬼の消滅を目的とするならば、まずその吸血鬼の所在を明らかにしなくてはなりません。
わたしは、その現在位置を推測しています。
──決めた。こいつ、喰う。
が。
今は無理だな……。さっきから街を邪魔なジジィがうろうろしてやがる。
けッ。
どいつもこいつも。
勿論これは実測の結果ではありません……
推定です。
これが事実であるかどうかはすぐに明らかになるでしょう。
[少年は穏やかに述べた後、そこで*口を噤んだ。*]
つまり生き死にが関わってくる、
ってことか。
[現実的ではない、その言葉に眼を細めた]
……まあね。
奇跡だってあればいいとは思うけど、
俺はそこまで信心深くなれそうにないからな。
[薄く、笑む]
倒せる可能性が高いっていうなら、
俺は倒すほうを選ぶ。
どっちにしろ、紙一重だし。
[先刻の出来事を肴に、客達がそれぞれに言葉を交わす間も男は沈黙を保っていた。まるでそれが己に課せられた義務であるかのように]
……お待たせだ。こっちのグラスは嬢ちゃん。こっち側が兄さんのだぜ。
[だが、その様子は何処か彼には似つかわしくなかった。『謹聴』の呪言を受けたかのような無表情のまま、注文通りの品を作った]
酒場の主人 デビッドが「時間を進める」を選択しました
……源吸血鬼の消滅に伴う、第三度未満の呪詛自壊か。
随分と古めかしい話、知ってるんだな。
[うっそりと呟き、視線をポールに向けた。口元に運ぶロックグラスには、深い琥珀色の濃密な液体。
――“Rusty Nail”.]
おぉよぅ、お兄ちゃんもお嬢ちゃんもよぉ。
ひよこは本当に要らないのかい。きっと後悔するぜ。
へへへ、本当にこんな風になっちまったんならなぁ。
なぁ、ポールとやらよぉ……ポールの坊主とらよぉ。お前さん、一体何者だぁ?何処から来やがった。世間ずれしてやがる牧師様は別として、お前らも何和んでやがるってんだ………はぁああ。
[満足そうに酒気を帯びた息を吐き出して、ニタリ]
へっへっへ。
デビッドさん、もう一杯頂けますかねぇ。
[牙がうずく]
……にしても、あんな十年も――いや、もっとか――前の事件。何処で聞いたんだい?
『キャプテン・ドレイク』の再放送あたりか?
[抜け落ちた牙がうずく]
それでも、奇特な事だな。
今じゃ『赤ジャケ』の事なんざ、マトモに憶えてる奴の方が少ないってのに。
[今では赤褐色となった護法胴衣が帯びていた徽章。ブラッドジャケット――『牙持ち』だった頃の、牙が。
男の心中でぞわりと*蠢いた*]
[心中の何かを押さえつけ、バックバーへと背を向けた]
そうだな……『乾坤一擲』なんかどうだ。ドナルドならぐいっといけるだろうさ。強烈なキックでヒヨコも功夫鶏に早変わり、ってくらいにな。
[拙い冗句を飛ばし、ロックグラスになみなみと注ぐ。ニヤリと笑ってドナルドの前へ*滑らせた*]
アァッハッハッハッハ!
あぁ、そいつぁいいやぁ。本当にいいもんだ。へへっ……。
[両手でグラスを受け取ると、愛しそうに唇を縁に近づけ啜る]
[至福の表情]
あっしは全部ぜぇぇんぶ廃業しやしたんで。人間の屑は屑らしく、騙しひよこを売って泡銭で酒を飲むぐらいしか愉しみなんてありやせんでしてねぇえ。
いっそ、天使を見るかでもしなけりゃあ、どうにもならねぇ。へっ、こんな先も見えねぇ地獄都市。吸血鬼が出ても出なくたってぇも……そのうち奈落落ちで亡くなっちまわ。
そう思いやしませんかぁねぇ、牧師様ァ。
天使、ですか。
確か何年前でしたか、天使の存在を確認したという噂がありましたが……。
あああ、お酒は程々にしてくださいよ。
私の財布だって厳しいんですから。
[言って嬉しそうに酒を飲む男に情けない表情を見せるが、思い直したように酒杯を取り]
あなたは。
今の状況、この運命を受け入れるおつもりなのですか?
私にはあなたが死を諦念しているように見える。
もしかしたら──。
その方がよほど苦しまず、主の御許へ行けるのかもしれませんが。
[からころ]
[軽やかな音を立てて、バーの扉が開く]
[現れたのは痩身で背の高い若い男]
『────』
[黙ったまま店内を進み]
『……酒』
[酔いどれの持つ酒杯に手をかけた]
へへへ……劇的に変われるようなものがなけりゃあ、人間変われねぇって事かもしれねぇなぁ。
生きるも死ぬも、神様の手の平かもしれませんぜぇ、牧師様。へへへ、死ぬ時は死ぬ。生きる時は生きるんで。へへ、へへへへへ。
[何かツボに入ったのか面白そうに肩を震わせた]
なぁ……牧師様よぉ。こんな話を聞いた事はあるかい。
──…吸血鬼を殺すには──…
ああ?
[酒杯に手をかけられ振り向いた]
[男は振り返った酔いどれの目を覗き込むように迫り]
[腕を伸ばし頭を押さえつけ]
[────ニィ]
[嗤う瞳が、紅い]
[ひた ひた ひた]
[かさついた男の肌を愛撫するように撫で──首筋]
『────くひひ』
[大きく開けられた口腔には凶暴な牙]
[そのまま酔いどれの首を折る勢いで押さえつけ]
[迫る]
[しまった]
[と思う暇もなく眼球からの精神の侵食]
[魂の掌握は一瞬で本来は行われる]
[第二度以下──否、「なりたて」でなければ]
疾!
[風を切るような叫びをあげながらカウンターに押しつけられた]
[顎が迫る]
[無理な体勢から草臥れたブーツで、男の胴体を蹴りつけた]
そう、倒すしか……
[膝の上に置いていた鞄に触れて]
[何かを考えるようにその上で手を遊ばせていたが]
え、あなたは殺し方を知っている……?
[酔いどれの言葉に顔を上げ]
[けれど視界に入ったのはその後ろに来た新しい客の瞳]
[紅く光るそれ]
ヒッ!
[口元からは伸びる牙が]
[驚いて立ち上がり後ずさる]
[拳をものともしない。
牧師が吹き飛ばされる。
舌打ち。]
ちっ、
てめ、まさかまさかの
吸血鬼様か!!
[酔いどれが見た目にそぐわぬ力強さで
その男の胴体を蹴り上げる。]
大人しく昔話の中で眠ってろぉ!
[追撃、椅子を持ち上げて叩きつける。]
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