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[花音からスフレを受け取ると、礼を言って手を振った。]
…ふぅ。
[花音の姿が見えなくなると、近くにあったソファにぽすんと座る。]
……色々あったなぁ…。
[たった数日で、驚く程変わった環境に正直戸惑う。そっと首筋の印に手で触れると、*目を閉じた*]
─ 部屋 ─
[じっと手を見る。その手は、無節操に様々な物に触れてきた。感触を拾い、暖かさを受け取り、痛みを貰い、人の心の切れ端を掴んできた]
むきゅ。
[浮田は中空に視線を向けて何かを呟いたあと、ポケットからシガレットチョコを取り出して口にくわえた]
[──廊下から、足音が聞こえる]
明日(と言うより今日か)の朝は多分来られないし、いつ寝落ちるか分かんないので言っておくけど、皆ありがとう。楽しかったよ。
[廊下の突き当たりにある一室。
その重厚な扉を音もなく開くと、栗林は、扉の外側で一礼をした。
そっと部屋の中に入ると、そこに居る意外な人影に花音は驚いた。]
(…え。
……どうして、ここに…いるの?)
[椅子に深く掛け何かを考え込んでいる様子の大介は、花音の来訪に気がついていないように、彼女には見えた。
そこには彼が普段見せている陽気な表情はなく、いつもと違う空気が花音の胸をざらりと撫でる。]
(…なんか…違う人みたい……。)
[声を掛けることが出来ない。
花音は、扉の先で立ち尽くしていた。]
[柔らかい気配が背中をそっと撫でる。ゆっくりと振り向くと、そこには花音が居た。戸惑いの表情はいつもの浮田に向けられる表情とは少し違っている。浮田も、いつもの陽気さはまだ宿っていなかった]
やぁ、リンちゃん。まぁここに座ってよ。
[発した声にはいつもの陽気さが少し混じっている]
<中の人>
なんか早速方向性を間違えた気がする(ぇー
まあ、その場のノリの範囲内で頑張るかなw
特に要望を聞かなかった気がするので、てけとーにいきますー
</中の人>
う、うん……。
[陽気な声音ながらもやはりどこかいつもと違う大介の態度に、花音は戸惑いを隠せないまま部屋に入った。]
えっと、ここで…いいですか?
[おずおずと、テーブルを挟んで大介の真向かいに座る。]
実は、リンちゃんに話したい事があってさ。
[浮田はくわえていたシガレットチョコをポケットにしまうと、眼鏡のブリッジを軽く中指で押し上げてから、花音の目をじっと見つめた]
話すと少し長くなるんだけど……。
まぁ、なんというか。
「ぐう」
……お腹よ。お前、本当に遠慮が無いねぇ。
うん、そういう事なんだ。ごめん。
お腹がすいたーーーーーーーー!!!!!! リンちゃんの手料理が食べたいッ! 空腹でへろへろなおれに食べさせて♪
え……うん…。
[今までに見たことのないような真面目な表情に、知らず身構える。]
はい。どうぞ…。
[花音は、普段の緊張を忘れて真っ直ぐに大介を見つめた。
次の言葉を聞くのが怖い気がする。けれど――]
――えっ?
[次に発せられた彼の言葉に、花音は呆然とした。]
あ、料理…うん、持ってきてるけど…。
[どこか調子を崩されたような、でも少しほっとしたような。
花音は自分の中の混乱をまとめきれずにいる。]
でも、お弁当は厨房に置いてきちゃったから、今はこれしか…。
ちょっとね、今日は精神的に消耗する事が多くてね……まぁ自業自得なんだけど、ね。気が抜けたらお腹が空いちゃったんだ。わーい、ありがとう。頂きま〜す。もぐもぐ。
[浮田はさっそく包みを解くと、チーズスフレを食べ始めた。満面の笑みのままネズミのように食べるその様は少し滑稽ですらあった]
──事情は聞いた?
[その笑みを絶やさずに、浮田がさらっと尋ねる]
そっか。聞いてないのかぁ。あっ、おいち♪
[浮田は一通り食べ終わってとりあえずお腹を満足させると、再び自分の右手をじっと見つめた]
これだけ無節操な手なのに、みんな包み込んでくれる。優しい人ばかりで、おれ少し困っちゃうね。
[浮田はしばらく右手を見つめたあと、花音に近づいてそっと右手を頬に当てた。感触を拾い、暖かさを受け取る]
こういう事は慣れたかな?
ひゃ…っ!
[突然頬に触れてきた手に、肩がかすかに震えた。]
え、あの、まだ…
[まだどきどきする。
まだ顔が熱くなるし、どこを見たらいいのかも分からなくなる。
でも――、]
でも、前よりは…………たぶん…。
(きっと…)
[花音は、自信がなさそうに語尾を濁した。]
そっか♪ その調子その調子。男に慣れるまでしっかりと練習しようかぁ♡
[浮田は花音の髪を軽くかき上げて、その後に頭を撫でた]
柔らかくて気持ち良いね、リンちゃんの頭。
おれと一緒に居る事が嫌になったら、いつでも正直に言って良いよ。遠慮なんか要らないからね。
や、じゃない……。
(いやって思う理由がないもん…)
[花音は、まだ少し硬い声でそう答えた。
緊張しつつも、大人しく髪を撫でられている。]
でも…
(どうして、急にそんなこと言い出すのかがわかんないよ…)
[この数日間、なんとなく感じていたことがある。
大介と過ごすことに対してなかなか慣れないのは、自分が自分だからだろうか。あるいは、誰もがそうなのだろうか。
大介は昔、人と話すのが苦手だと言っていた。慣れることで克服したのだと。
――ならば、会話以外のことは?
たとえば頬に触れたりとか、髪を撫でたりだとか、あるいは…]
……えっと……。
『浮田君って、女癖悪いんだってね〜』
『そうらしいね〜。私も聞いたことある〜!』
[友人たちの噂話を、唐突に思い出す。
今まで気にしたことなんて、一度もなかったのに。]
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