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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
臣楼 匡侍は浮田 大介に投票を委任しようとしましたが、解決不能でした。
鮫島 翔は浮田 大介に投票を委任しています。
麻宮 マキは臣楼 匡侍に投票を委任しています。
火田 幸は臣楼 匡侍に投票を委任しています。
鈴畑 花音は臣楼 匡侍に投票を委任しています。
浮田 大介 は 臣楼 匡侍 に投票した。
臣楼 匡侍 は 鈴畑 花音 に投票した。(ランダム投票)
鮫島 翔 は 臣楼 匡侍 に投票した。
麻宮 マキ は 鮫島 翔 に投票した。(ランダム投票)
泉 和海 は 火田 幸 に投票した。
火田 幸 は 泉 和海 に投票した。(ランダム投票)
鈴畑 花音 は 浮田 大介 に投票した。(ランダム投票)
浮田 大介 に 1人が投票した。
臣楼 匡侍 に 2人が投票した。
鮫島 翔 に 1人が投票した。
泉 和海 に 1人が投票した。
火田 幸 に 1人が投票した。
鈴畑 花音 に 1人が投票した。
臣楼 匡侍 は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
現在の生存者は、浮田 大介、鮫島 翔、麻宮 マキ、泉 和海、火田 幸、鈴畑 花音 の 6 名。
−朝・合宿所−
さて、結局見に来てしまったわけだが。
[するべき事は終わって、久々にゆっくりと半日を過ごしていた匡侍だったが、色々時になって結局ここへと足を運んだ。]
つーか、大介もフカヒレも意外と奥手だな。
……むしろ、もう勝負関係なく真剣に落としてたりしねーか?あいつら。
[少なくともフカヒレは本気で落としてたっぽいしなー。とか考える。]
…ま、様子だけ見ますか。
/*
いや、たぶんランダムになったんじゃないかな。たまたまバラケただけで……覚えてないけど!
てかソースコードちら見したけどややこしくて理解する気が起きなかったけど!!
利用者に優しくないコードだ、全く。もう少しわかりやすく作りなさいよ。>作った奴
*/
[卵焼きパーティー?のあった翌朝、映子は又調理室にやってきた。
青ざめるコックさん・・・しかし、今朝の映子は実に聞き分けの良い生徒になっていた。]
自分が背伸びしてたのに気づいちゃった・・・
いろいろ体験して大人になったつもりだったけど、まだまだ子供なんだよね。
/*
今更ですが、基本女性の委任票は「現在気になる男キャラ」にしてもらっておけばよかったですね。
後で気持ちの変遷とかも判りますし。
*/
投票を委任します。
鮫島 翔は、浮田 大介 に投票を委任しました。
―校庭―
[木の下でひたすらボーっと……いや、のんびりとしている和海。
昨日夜更かしをして読んでいた本を読みきってしまった為、今読む本がなかったりするのだ。]
むー……暇やー。
-早朝 美術室-
[昨日は呼び出しを食らい、夜景の綺麗なスポットで明け方まで撮影があった。
自宅に帰ったら遅刻をすると思い、家に寄らず学校に舞い戻る。
そして、朝は使われない美術室の椅子で眠りこけていた]
/*
>墓下
>確か瓜科の初期にその手の委任実験をしたはず。
>あずさんは、その結果を知らなかったんだね・・・
言われてみたらなんかやってたような気もするし、初期だったらログ見てる気がしなくもない。
覚えてないよ!! そんなの忘れたよ!!
……そろそろ瓜科の人から突っ込みされそうだ(笑)。
*/
[匡侍が中に入ると、それを見つけたメイドたちが揃って挨拶をしてくる。]
あー、いいっていいって、気にしないでくれ。
[ま、雇い主とも言える存在なのだ、仕方ないのかもしれないが。
聞くと、貴林は席を外しているらしい。]
様子聞きたかったんだが、まぁいっか。
とりあえず教室もどろかな。
[空を見上げていたが、ゆっくりと立ち上がる。]
てか一時間目なんやったっけー……美術?
[いや、その前にHRがあるのだが、どうもそれが今現在頭から抜け落ちているようだ。]
ほんじゃ、美術室やなー。
[まずはだしをいれずに、卵を巻くことから練習開始。
失敗したら、それを食べながら失敗点への注意を聞く。
昨日とは打って変わった、人に優しい練習風景だ。]
[とりあえずメイドの一人に昨日の様子を聞くと、苦笑しながら昨日の様子を話してくれた。]
……大量の卵焼き?
[要約すると、そうなるようだ。]
―美術室―
あれ?誰もおらへんー。
[おかしいなー?と美術室内を見渡す。]
あ、誰か寝とるのみっけー。って鮫島くんやん。
[近づいていって、おーいと声をかける。]
−夢の中で、子猫がにゃーご、と近寄ってくる。白くてふわふわの可愛らしい子猫。優しく両手を子猫に伸ばして抱き上げる−
な……ご…
[近寄った泉に両腕を伸ばし、抱き寄せようとする。鮫島の眠ったままの顔にはやんわり微笑が浮かぶ]
……なーご?
[なんやろー?と首をかしげると、突然抱き寄せられる。]
……え?
あれ?
へ?
[自分の状況が理解できずに、間抜けな声を上げた]
ちょ、ちょっと鮫島くん?なにしてんの!?
で、今も練習していると。
[様子を聞く限り、確実に映子だろう。
これは今すぐ見に行ったほうがいいなーと思い、調理場へと急いだ。]
下準備
[臣楼が調理室に入ると、そこには例のメイド服を着た映子がいた。
臣楼に気づいて、映子はにっこり微笑む。]
見て!見て!
綺麗に巻けたよ!
まだ味はつけてないけど、すぐに匡侍さんの好きな味付けをマスターして見せるから。
でも、今日はこれで我慢してね。
[そういいながら、臣楼に向かって卵焼きをあ〜んした。]
[臣楼が調理室に入ると、そこには例のメイド服を着た映子がいた。
臣楼に気づいて、映子はにっこり微笑む。]
見て!見て!
綺麗に巻けたよ!
まだ味はつけてないけど、すぐに匡侍さんの好きな味付けをマスターして見せるから。
でも、今日はこれで我慢してね。
[そういいながら、臣楼に向かって卵焼きをあ〜んした。]
いや、おいでちゃうくて、もう傍におるねん…けど。
[頭をなでられて、声が思わず小さくなる。
いやいや、なんやのこの状況!?と頭の中がぐるぐる回ってうまく考えられない。]
ちょ、な、セクハラでうったえるで、な?
[そんな言葉しか出てこない。]
お、おお!?
[予想外の勢いと笑顔に、あっけに取られる…つーか流れを持っていかれる。
あまりの勢いに一瞬固まってしまうが、とても嬉しそうな笑顔とうれしくなる発言に素直に口を開いて卵焼きを食べる]
ん……。
おー、ちゃんと焼けてるなー。
さっき見た限り出来栄えも綺麗だったし。
[よしよし、と頭をなでる。]
−子猫がみゅーみゅー鳴いている。可愛くてつい、抱きすくめて頬擦りをする−
ん……よしよし
[泉を完全に抱き寄せる。頬をよせて、心地良さそうに眠っている]
[頭をなでられて、嬉しそうに微笑む。]
ここに来てるみんなのおかげだよ。
匡侍さんのこと怒ってる人もいるけど、みんないい人だから酷い事しないでね・・・
わたしも一緒に謝るから、後で理由を教えてね。
[流石におかしいことに気づき、抱き寄せられたままそっと視線を上に向けてみる]
(あれ…寝てるんかな、これ。)
[そう思うと同時に、さらに強く抱き寄せられた。
鮫島の顔がすぐ近くへと寄せられる]
近いてこれ!
あ、でも撫でられるのは気持ちえーなぁ…。
でもおこさなあかんやろコレ。でもそれもなんや悪いし…!
[混乱しつつも、起こさないように小声で喚きながら身を捩る。]
あー…やっぱ怒ってるか、うん。
[あー逃げてーと内心冷や汗をかく。
フォローはするつもりだが、やっぱ痛いのはいやなんだよなー。
でもほら、一緒に誤るとか言われたら逃げれないじゃん?
仕方ないよねー、強制イベントっぽいしコレ。]
理由聞いたらきっとあきれるぞー。うん。
ん……。
[ふいに夢から覚めた。
手の中の白いふわふわの子猫は、白いふわふわの兎のような女性に変っている]
(いい香りだな……温かいし)
[心地よさにもう一度寝いりそうになり、ふいに泉の身動きで現実に戻された]
んっ?!?!
うわー!!!!!
すっ、すみませんすみませんすみません!!
[泉の肩を両手で掴んでそっと離しながら、頭を下げられるだけ下げる]
俺、なんかしてましたか?
してましたよね?
あー!
陰森映子は、動かせない予定が恨めしい。 ( b6 )
うおっ!l
[突然抱き着かれて、思わず声を上げた。
そしてその後、人生の春だー!と感涙して叫んだら頭を叩かれた。
少し話をしたあと、まだ練習したいということなので、頑張ってなーと言い残して調理場を後にした。]
[膨れた泉を認識すると、完全に両手を離し、立ち上がってもう一度頭を下げた]
本当に失礼しました!!
[そして再び胸像の横の椅子に座る]
……ふぅ。
でも、泉先輩でよかったです。
[拗ねたままの泉に照れ笑いする。
なんでと聞かれ、ふいに視線を反らし口元に手を当てる]
……俺だって、誰でも抱き寄せていいわけじゃありませんよ。
あ。
でも先輩は迷惑だったですよね。
うーん。
どうすれば機嫌、直りますか?
……泉先輩って。
[つい、吹きだしてしまった]
拗ねてる様子も可愛いんですね。
じゃあ、こうしませんか?
読書に最適な公園知ってるんですよ。そこに、お連れします。
きっと、機嫌直りますよ。
では、先輩のお気に入りの本を用意しておいてください。
そう遠くないので、昼休みにお連れしますよ。
本当に、洒落たベンチや綺麗な花壇がある、素敵な公園なんですよ。
(そこは、先日撮影で使った場所だった)
[撮影のコンセプトは『男のデート服』
ベンチに座っていたり、子犬を抱いたりと、色々なシーンに映える服を魅せるもの]
(まさか、俺があそこに女性を連れていくことになるなんて、予想もしていませんでしたよ……)
[読書が好きらしい泉が喜びそうなこと、で咄嗟に思いついた公園だったが、良く考えるとまるで、デートに誘った格好だ。
それに気付き、今更ながら動揺した]
あ、先輩の気が進まないようでしたら、ハッキリ言ってもらっていいですから。
前日ログ確認。
いやいや。
俺はゆっきーにあーんなんて要求してないよ><
くっそどこから心の声が漏れた!?
動かされるのはあまり気にしないけども、台詞については出さずに動かす方が良いかと思います。
例)[冴生が梶原へとあーんをねだる様子を見ながら、自分も玉子焼きへと手を伸ばした]
という風に。
まあ流香たん口調崩れてきてるからいいか。
>管理人からの秘密通信
>何やってんの!wwwww
>多くの人が匡侍に委任→匡侍は大介に委任→大介は匡侍に投票→解決不能ランダム
>これが真相です。
ぶwww
いや、委任処理を勘違いしてたんですよ。ハッハッハッ(お前
あ、いってもーた……。
[返事をする前に、鮫島は美術室から出て行ってしまった。
思わず伸ばした右手が空しく虚を掴む。]
……てか二人で公園て。
[まるでデートやん……と口の中でつぶやいた。]
[少し俯いて考えた後、ぶんぶんと頭を横に振った。]
べ、別に深く考えんでええよね。
ただのお詫びなわけやし。
てか、授業やのに誰もこーへん…ってあー!HRが先やんかー!
[和海はあわてて教室へと走っていった。]
/*
今、マニュアル見てきましたよ(今更)
*
委任した相手が別の人に投票を委任していた場合、あなたとあなたが委任した相手の投票先は、委任した相手が更に委任していた人の投票先と同じになります。
委任先が堂々巡りになっていた場合や、投票先があなた自身になっていた場合は、あなたの投票先はランダムに決定されます。
*
hm...確かに、匡ちゃんが大介君に委任した場合、匡ちゃん自身の票はランダムになるけど、匡ちゃんに委任した人は、大介君の投票先になりそうな説明ですね。
*/
投票を委任します。
麻宮 マキは、浮田 大介 に投票を委任しました。
/*
とりあえず瓜科の人から「委任ループによるランダムだよ!w」とツッコミを頂いています。わはは(笑い事ではない
独壇場にはどう考えてもなりません(真顔
*/
浮田 大介は、泉 和海 を能力(襲う)の対象に選びました。
投票を委任します。
火田 幸は、浮田 大介 に投票を委任しました。
-プール-
[ホイッスルの音を合図に、水に飛び込む。盛大な水しぶき。
水のひやりとした感覚が気持ちいい。]
[幸はクロールの華麗なフォームですいすい泳ぐ。
隣のコースの生徒を徐々に置き去りにして身体ひとつ分引き離すと、プールの壁にタッチして浮かび上がる。]
ぷはっ
ハーゲンダァァーッツ、いただきっ
[隣の女子に笑いかけガッツポーズ。相手はまいったねこの子はなんて言う。]
まだまだナメてもらっちゃ困るよーん。
[珍しく早起きしてHR前に着いてしまったので、女子水泳部の朝連に飛び入りで混じっていたのだ。
そして恒例のアイスを賭けた対決。運動能力が高いのもあるが、幸は勝負というものに滅法強かった。]
[周りの水泳部の生徒とプールサイドで楽しく談笑する。]
[幸先輩なら県大会突破くらい楽勝じゃね?とか留年してるから参加資格ないよーとか笑いながら話す。]
[水泳部に限らず、気が向いたときにしか行かないクラブ活動でもなぜだか歓迎される。そういうのが楽しい。
逆に筋トレとかの地味ーな活動をやってまでクラブをやりたいとも勝ちたいとも思わない。
幸にとってそれは皆と仲良くするための活動の一環というところだ。]
-プール-
[のんびりしているうちにチャイムが鳴る。]
うわHR始まっちゃう。
ありゃりゃ
[更衣室で着替えると、ゆっくり三つ編みを編みなおしてから教室に向かう。やっぱりHRには間に合わないようだ。]
鈴畑 花音は、鮫島 翔 を投票先に選びました。
いえっさー。
あいやいや
おはよー。
[てゆーかギャング映画の首領!校長の威圧感たっぷりの風貌に興味をひかれる。]
[ひるんじゃだめだ。この映画はあたしが主役だ。自己暗示を目一杯した結果、女アクションスターと自分を盛大に勘違い。]
でたな悪者!
[ついはずみで余計なひと言を放ってしまう。]
[今更後にひけないよね。うん、ちょっと、やばいっつか怒ってるっぽい。ここで退治しないと後であたしがやられるわ。]
とうっ
[決意のまなざしで校長を見据えると、突然とび蹴りを放つ。ぱこん!見事に校長の顔面にヒット。]
[倒れる校長。華麗に着地する幸。]
[お前は火田・・・呟く校長に気付いて、更に容赦なく踏みつける。]
[校長のいきのねを完全に止めた!]
ふう、悪は永遠に滅んだ。
安らかに眠れ。
そして、生まれ変わったならばもっと真っ当に生きろ。
・・・あたしにもできたよマキちゃん。
[額の汗を拭う。]
それにしても、手ごわかった。
[校長室を脱出。]
―教室・昼休み―
[食事に行くでもなく、なんとなく教室に居続ける。]
ほんまにくるんやろかー…?
てかおなかへったなぁ。
[よく考えたら食事の前に来るとは限らないんだから、何か先に食べに行くべきだったと後悔する。]
ぶー。
-昼休み-
[二冊目のノートを綺麗にまとめると席を立ち、ダッシュで三階に向かう。
規則を守ることを大切にしている鮫島だが、人を待たせるのが一番苦手だ
泉の姿を見つけると表情が自然と和らぐ。
教室の扉から声をかけた]
泉先輩、お迎えに上がりました。
[今から食べにいくか、でもその間に来たら悪いし…と思考がループしていたところに、鮫島の声が聞こえた。]
あ、ほんまにきたー。
[しかも、ちょっと内心本当に来るか疑っていたらしい。]
またなんやかしこまった言い方やねー。
てか鮫島くん、私おなか減ったわー……。
[自分が迎えにきたことを驚いた泉に苦笑した]
泉先輩は、丁寧語が苦手なんでしたっけ……
[そう言うと、ふと悪戯心がわく。仰々しく近寄り、目の前までいくと胸元に片手をあててお辞儀をする]
お腹を空かせたお姫様、参りましょうか。
─ 二年A組前廊下 ─
[浮田は廊下の壁にもたれかかりながら、シガレットチョコを口にくわえてぶらぶらとさせていた]
あ……、また何か思い出しかけた。
[昨日は花音の手を握ってまた彼女を硬直させたり、弁当を美味しそうに食べて彼女を笑顔にしたり、ストレートに褒めて彼女の顔を赤くしたりした]
なんだろう。さっきから頭のすみに引っかかってるんだけど。
[浮田は中空を見つめながら、シガレットチョコをぶらぶらとさせていた。口にくわえた部分は既に溶けかかっている]
-映画研究部部室-
[授業をサボタージュして部室に侵入し、がさごそ。]
あったー。
[にんまり。それを見つけて被る。確かおととしの文化祭の特撮のために用意した怪物狼男のかぶりもの。
リアルすぎてスクリーンで見ていた幸は大興奮した覚えがある。]
がうー
あたしは正義のウルフウーマン。
[幸の中でまだ何かが続いている。]
悪は滅びよ!
学園に潜む害虫をあたしが退治するぜ。
がるるるるーわおぉぉん
[燦々と照りつける太陽に向かって吠える。]
[突然の行動にツッコミをいれようとするが、何故か赤くなって固まってしまう。]
……うぁ。
[そして、そのまま腕を取られて軽く引かれた。]
ちょ、ちょっと…!?
―前日午後・トレーニングルーム―
腹が重い。
[食いすぎた。
ってか、コレステロールを取りすぎた気がする。
だってさぁ。
冴ちんやゆーりちゃんやえーこちゃんに大量のコレステロールというわけにもいくまいよ。]
ねっぷ!
[ということで、腹ごなしにトレーニングルームで運動をしているのである。
…しかし、疲れるな。
独りで運動してても。]
…よし、いい汗かいた。
ということにしておこう。
[寂しくなってくる。やめ。]
…さて。
[ここからが本題である。
他の皆がダウン気味の間に部屋を抜け出しむりくり元気を出しているのは、えーこちゃんのおべんと対象をモニターで調べるためである。
あの悪趣味なモニターは、私の悪趣味な復讐心に利用させてもらうことにした。
誰だか知らないが、かわいいおんなのこにあれだけのことをさせ、私をコレステロール過多へ導いた男には、嫌みのひとつでも言わせてもらわないとさぁ。]
ふふふ…。
[目の据わった笑み。]
あ……。
[手を離されて、思わず声が出てしまう。
そして、離された手を少し見た後、逆の手で触る。]
なんや鮫島くん、今日少しごーいんやなぁ…。
[ちょっと膨れてそう呟くも、素直に後をついていく。]
[玉子焼きは一口でやめた。一人で玉子焼きと戦った雪花を眺めつつ、うとうとしてる間に玉子焼きと食べていた本人は消えていて]
もう昼過ぎたか。
学校ないとやっぱ堕落した生活だな。
つかゆっきーどこ行ったんだろ。
[ぽりぽりと頭をかきながら、部屋を出る。向かった先はモニタールーム]
[強引、という言葉に、昨日の火田の言葉を思い出した]
あ。
すみません。
(女の子って、強引なのは嫌いなんですね……)
そういえば、お返事貰っていませんでした。
[立ち止まると、泉に真正面から向き直る]
ご迷惑ではありませんか?
-1年教室-
[狼を被った幸の姿に気づいた一部の学生が驚いてパニックになっている。]
はははは
このクラスに
悪い奴はいないかあ?
[クラスの隅で手をつないで仲良く喋っている男女を見つけると、そちらに近寄る。]
おい
あんたたちは愛し合ってるのか?
それは・・・
[言い終わらない内にその男女は逃げてしまった。]
あらら
[入り口で柱にもたれながら、モニタールームを見渡した。探していた雪花の姿を見つけて手を振る]
学校の様子じゃなくってDVD見てーな。
新作映画とかさ。
[中へと入ると適当に椅子に座り、モニターを眺めた]
……鈴畑の弁当が一人ぼっちだ。
[置き忘れたらしい弁当箱が映っていた]
鈴畑の弁当食いてぇな。やっぱ料理できる嫁が一人欲しいぜ。
ぶー…。
[鮫島の発言に少し怒ったように頬を膨らましたあと、軽く鮫島のおでこをペシッと叩いた。]
迷惑や思ーたら、教室でまったりしてへんもん。
[狼を脱いだ幸は汗びっしょり。遠巻きに見守る野次馬たちに笑いながら手を振る。]
あっは
ごめんねぇ
今年の文化祭の出し物の”狼女の恋物語”の予行練習だからー
気にしなーい
ほら
ジョークじゃん
え
だめ?
─ 一階廊下 ─
[廊下で一部の学生たちが右往左往していた]
どしたの?
「変質者が! 変質者が!」
へんしつしゃ。そりゃ物騒な話だなぁ。
[緊張感の無い呟きを漏らしながら、浮田は廊下を進んだ]
おっ…。
あんがと!
にひー。
[トレーニングルームを出ると、宮沢さんという若い…ほとんど同世代なんじゃないかと思われるメイドさんがタオルを手渡してくれた。そのまま一礼して去っていこうとしていたが、笑いかけると、控え目に…ほんの少しだけ、笑ってくれた。
きゅーん。
…なんかこう、いいな。こういうのも。]
…おっと。いかんいかん。
[トリップしていた。]
じゃ、また!
[手を振って、タオルを首にかける。
そのまま急ぎ足に、モニタールームへ。
あんま目撃されたくない。そわそわ。]
ゆっきーかわいいな。
だが百合にいけないジレンマ。
そして匡ちゃんのメモでうっきーあずさんがほぼ確定ではないか!! おのれ!
2の目的を達することが出来なかった……(´・ω・`)
[モニタールームに入り、リモコンを手に取る。
操作法を把握しておいてよかった。
えーこちゃん絡みの映像を抜き出し、複数のウインドウに映しながら、早回しで調べていく。
この男子は…違うな。これも違う。
これは…新聞部か。怪しい感じなし。
教室や部室じゃないな。
しかし。
そこにである。]
…ぎゃふん。
[背後から冴ちんに声をかけられた。]
あ、あははは。
[冷汗が背中をつつ…とたどるのが分かる。
端に小さなウインドウを出していただけだ。
広大なバックグラウンド…メイン画面には、違う映像が映っている。バレやしない。
バレやしない…ッ]
痛っ
[おでこをはたかれて軽くのけぞる]
そうですね。
待っていてくれて嬉しかったです。
有難うございます。
[ニコっと笑いかけ、また歩き出す]
(背伸びして俺のおでこを叩くしぐさも、なんだか可愛いな。泉先輩、本当に年上なのかな)
ちょっ。
[浮田はいきなり狼のかぶり物に視界を遮られて暗闇の世界へと招かれた]
なんですかこれっ?! せまいよあついよむれるよーっ!!
……ゆっきー、何見てたんだ?
[隠す様子が怪しい]
ダークナイトな。面白いって聞いたけどまだみてねぇや。最近邦画ばっかりだから。
映子ちゃん探してる?
[小さなウインドウに映った画面に、後輩の姿を捉えた]
ん、わかったなら許したるー。
[満足げに微笑む。]
あ、先に行ったらあかんー。
[先に歩きだした鮫島に、てててっと駆け足で横へと並ぶ。]
[横に並んだ泉の歩幅にあわせて歩く。
そして駐輪場へ]
泉先輩、バイクの後ろに乗ったこと、ありますか。
[フルフェイスのヘルメットを、泉の頭にスポッと被せる]
ちょっと重たいですが、我慢しててくださいね。
[自分はサドルから半帽を取り出して被った。バイクにまたがると泉を手招きする]
俺の後ろにある座席に乗ってください。横すわりは危ないので、またがってくださいね。
コメディ映画の主役よりも、ラブストーリーの主役の方が似合うと思いますよ。みゆきさんも、おれも。
[これが素面ならそれはそれで怖いなと思いつつ、浮田は軽口を叩いた。尤も、その表情は軽口に似合わない、ぽかんとした表情だったが]
酔ってないにしても、今日はまた随分ハイテンションですねぇ……。何かあったんですか?
いや、違うよ。
ははは。
ちょっとその…
新聞部の活動に興味を持ってね。
最近の邦画だと、何見たっけな…。
よくがっこサボって見に行くんだよね。
まぁ、そんなことしてるから金欠なんだけど。
ははは。
[と、とりあえず映画の話題のうちに。
…いくつかの映像を違う時間軸に切り替えていく。新たな関係のないウインドウを開いていく。メイン画面を分割し、様々な部活動の様子などを表示させる。
…リモコンを後ろ手に持ったままに。
今まさに、自分のリモコン操作技術が著しく向上している、という感覚を覚えている。
追い詰められた状況が、人に成長を促すのだ。]
うん?
大ちゃんすごい似合ってたのに
[勿体ないと言って残念がる。]
えー
あたし別に普通だけど。
あ、そういえば朝から悪を滅ぼしてきたよっ。
えらいー?
ええ。スカートなのにすみません。
俺の身体にしっかりつかまってください。
[片腕を背後に回し、泉の手を掴むと自分の胴に腕を回して貰う]
新聞部……そいや映子ちゃん新聞部だったっけ。
まー深くはきかね。
みんな楽しそうだな。
[画面を見ながら、映る学生の姿を見る。授業風景や食事風景、部活動]
なーゆっきー。部活って楽しい?
俺も何か入るかな。今から入って何できるってわけでもねーだろうけど。
でもめんどくせぇのはパスだな。
読書部ってねーかな。本読むだけの部活。もしくは昼寝部とか。
ってバイト探してんだった。部活なんぞやってる暇ねーか。
おれは温厚で無害な草食系なんですから、狼なんて似合いませんよ。むしろ匡ちゃんみたいな隠れ肉食系へ指さして「汝、人狼なりや?」と問いかける側ですね。銀の弾丸を込めた銃を脇に抱えて。
悪者退治っすか。それはなかなか剛毅な……でも悪って何をですか?
[色々想像をしてみるが、どうにもしっくり来ない]
[ほんとに似合うのにーとか何とか言いながら笑っている。]
え?
校長室がギャングに乗っ取られていたから、
首領を退治したんだよ。
[えっへんと胸を張る。]
……ぅゎ。
[泉がしっかり胴に抱きつくと、柔らかな身体の感触がもろに背中に伝わる]
(俺、初めて女の子を後ろに乗せました……)
(正直、こんなとは!!)
[物凄く動揺するが、気を取り直してエンジンをふかした]
手を離すと死にますからね、しっかり俺につかまっててください。
[むしろ俺が死にそうだと思いながらバイクを発進させた]
[…バレている。
汗。
ちっ。冴ちんだきゃ誤魔化せないな。
ま、しょうがない。
調べるのは明日以降にしよう。]
部活ね…その、私はまぁ、さ。
色々入ってはいるけど、全部幽霊部員状態で、まだ籍があるのか分かんないようなのもあるからねぇ。
人数少ないところは確実に籍あると思うけど。
だから、実際の部活の楽しみは分かんないかも。
読書部…って名前かどうか知らないけど、本ばっか読んでる部活はあったなー。
書評書かされたりするから行ってないけどね。
…って、バイト?
うーん、うちのがっこは、その辺緩いしねー。
でも、色々と気つけてね。
接客業だと、変な客もいるだろうし。
──はぁ?
校長室にギャング?
[首が自然に傾いて行く]
すいません、それおれには解読不能です。校長室に不審者でもいたんですか? で、それをみゆきさんが退治したと?
[全くしっくり来ない]
ギャング、ギャング……。
うん、わかった。
[発進すると同時に少しびっくりして更に強く抱きしめる。
そのままバイクは目的地へと向けて走り出した。]
(あ、風きもちえーなぁ…。)
げ、書評とか書かないかんのか。ならパス。
んー、ホラ、バイトすればもっと使える小遣いが増えるじゃん。昼飯代しか貰ってないからさ。
放課後に誰かと飲み食いとか早弁したゆっきーに昼飯奢ったりとかもっとしたいじゃん。
私服のバリエーションももっと増やしたいしな。
[話しながらウインドウを開いたり閉じたり。
すでに最初に開いていた画面は分かるまい。
…と。]
むっ。
こ、これは…。
[端の方にちらりと映った、食堂の映像。
えーこちゃんが「あーん」をしていた。
それはいい。
びっくらこいたのは、その相手だ。]
匡ちゃんか!?
…あ。
[声に出た。
あれ。誤魔化した意味なし。]
接客業なぁ。
俺にそんなのが勤まると思う?
うっせーおっさんとか張り飛ばしそうだぜ。
ファーストフードとかもスマイルできねぇし。
なんか、出来ねーこと多すぎ。
[少し性格を改めようと思った]
(こ、これは……俺、今なら天国行ける気がします……)
[背中に柔らかな感触を感じながら、5分ほど走らせたところで目的地に到着した。
バイクを公園の駐輪場に止める
公園は、小高い丘にあり遠くに海を眺めることができる。
花壇や薔薇園が美しく配置され、女性が喜びそうな作りになっていた
泉がバイクから降りるのを確認して自分も降りる]
疲れませんでしたか?
ここで少しゆっくりしましょう。昼飯は、そこにパン屋があるのでサンドイッチでも買ってきますね。
不審者を退治、胎児、対峙、帯磁、……。
[浮田の首が斜め四十五度ぐらいになった頃、遠くから生活指導の教師が叫き散らしているのが聞こえてきた]
「火田幸!! 火田幸は何処だ!! あの馬鹿は何処に居る!!」
……何やったんですか。
匡ちゃんと……映子ちゃんだな。
そうか、そういうことか。
[何かが繋がった]
ゆっきー、匡ちゃんの顔見たらハリセンで叩き飛ばすぞ。
[あの日、屋上から見た三人。匡侍だけ学校から去っていった日。あの三人と、今ここに集められている女生徒との繋がりに気づく]
匡ちゃんめ……映子ちゃんに手を出しやがったな。
うあー、ほんまキレーな公園やなぁ…。
[景色を見て感嘆の声を上げていると、鮫島がサンドイッチを買ってくる。]
ありがとなー。
なんや悪いわぁ…。
[とりあえず、どこか座って食べよかーと微笑む。]
ヘェ? はぁ。
[浮田は一瞬行動の指針を見失ったが、すぐに腹を括る事に決めた]
なんでおれが捕まるかさっぱり判りませんが、とりま逃げましょうか。逃げてどうなるのか判らんけど。
[浮田は多くのわき上がる疑問をひとまず丸めて脳裏の引き出しに突っ込んでから、とりあえず走りだす事にした。要するに]
[考えるのを止めたのだ]
いえいえ、そうやって喜んでもらえるだけで俺も嬉しいんですから。
(美味しい思いさせてもらいましたし)
とっておきのベンチがあるんですよ。こちらです。
[少し歩く。花壇に囲まれた道の先には、藤棚の下に洒落た曲線のベンチが置いてある]
こういう感じはどうでしょうか。
…あれ?
みるくちゃんとの関係はどうなって。
[混乱気味。
冴ちんは何かを理解したようだ。]
…んー?
[自分がここへ連れてこられた理由を理解できていないため、うまくつながらない。]
とにかく、匡ちゃんがみるくちゃんとえーこちゃんとパラダイスって理解でいいのかな…?
[…おかしいな。]
よし。
もう誤魔化すのはやめだ。
でばがめ根性をもうちょい発揮してみよう。
[リモコンを振ると、関係のないウインドウが閉じられていく。…なんか気持ちいいな。]
[人の波をなぎ倒しながら校舎内を全力で走り、校庭を駆け抜け、体育館のウラあたりまでやってきた。
脱兎のごとくとはまさにこのことだ]
追っ手、振り切った?
そういえば、鈴畑さんが「私でマスターベーションしちゃっていいです♪」ってメモに書いてましたけど、それ、しなくていいのですか大介君。
ふぅ。振り切ったってか、振り落としたって感じ? なんか嫌な汗をかきましたよ。あぁ暑い。
[浮田はポケットからハンカチを取り出すと汗を拭き始めた]
あっ、みゆきさんもどうぞ。
[浮田はポケットから別のハンカチを取り出して差し出した]
何やらかしたんですか、ホントに。生徒指導に追いかけられるなんて余程ですよ。校長室で酒飲んだとか、職員室で酒飲んだとか、教室で酒飲んだとか。
そういう理解でいいんじゃねーかな。
匡侍の野郎……一年の女の子を!
つーか突然なんであいつもてんだよ。おかしくねぇ?
[閉じられていくウインドウを見る]
俺も一緒に見る。
どこで接点でたんだあの二人に。
いや、みるきーはなんか憧れてるっぽかったけど。
うわー、鮫島くん色んな場所しってんねんねー?
[すごいわーと手を合わせて笑顔になる]
ほら、鮫島くんも一緒にはよ食べようやー。
昼休みは短いねんよー?
ありがとう。
[大介からハンカチを受け取ると、額の汗を拭う。]
うーん
あ
[大事な何かに気づく。というか今まですっぽり抜け落ちていた方がおかしい。]
あれもしかしてもしかしなくても校長だったかもー。
あははは
またガッコ来れなくなるかもねえ。
[楽しそうな声で言いつつ苦笑い。]
そうですね。食べましょうか。
[傍にある自販機でジュースを2本買う]
オレンジでいいですか?
[藤棚の下のベンチに座り、買ってきたサンドイッチとジュースで昼食を取り始める]
先輩もどうぞ。
[リモコンを繰る。
成長の実感。
数多くのウインドウが開いては閉じ、開いては早送りされ、再び閉じていく。]
うーん、そうかな?
別に匡ちゃんがモテても不思議には思わないけど。
鮫島くんって気ぃきくなー。
ここまでしてもろたら、なんやほんまにお姫様なったみたいやわー。
[笑顔でサンドイッチを頬張る。]
これやったら、昼間私を抱き寄せて撫で回したの許したってもええかなー?
[少し頬を染めながら、少し意地悪をいってみる。]
いやぁゆっきー。匡ちゃんの顔はともかくとしてだ。あの変態っぷりだぞ?
そういうのが好きな奴もいるだろうけどさ。
ああ、いやそうじゃねぇ。
惹かれるのはいい。憧れるのも嗜好の問題だ。
一番問題なのは……。
[言おうとしてやめた]
いや。いい。ゆっきーは綺麗な道を行ってくれ。
戻りましょう。そして謝りましょう。流石にそれは洒落にならんですよ。停学どころか退学にされかねません。
[予想されうる最悪の事を想定しろ、奴は常にその斜め上を行く。偉い人が言っていた言葉だ]
みゆきさんが退学になるなんて、おれ嫌ですよ?
[まさかリアルで実感させられる羽目になるとは、浮田も想像をしていなかった]
[最初に会ったときと、ここであった時と。雰囲気が変わってるのに気づいた。とはいえない。
それらしい画像をちらと見たこともいえない。
そもあの黒塗りの屋上で何があったのか。今ならわかった]
疎いなら疎いなりに段階踏もうぜ……。
[ため息]
許してもらうために、ここにお連れしたのですから。
思いつくことは全部やってみました。
[サンドイッチを食べながら、景色と泉の顔を交互に眺めた]
なんだか……こうしてると、おとぎの国に紛れ込んだみたいですね。
おれも一緒に行って謝りますから。
[浮田は幸の手を引いて歩き出した]
ほんっとーに、飲んでないんですね? じゃあ、貧血で脳に血が通って無くて変な事をしてしまったとか、眩暈しておかしな事を言っていたんだとか、なんかその辺で適当に言いつくろいましょう。激流を制するのは清水。激流に逆らえばのみこまれる。むしろ激流に身をまかせ同化するんです。
(公園デートにツーリングでうはうはで、抱き寄せて撫でまわせて許してもらえるとか)
(これは、大介君が聞いたら地団駄踏んで悔しがりそうですよね……)
[大介が火田に引きずりまわされていることなど、想像つくはずもない]
あぁもう。それだけはさせませんから。
[浮田は急にポケットから携帯を取り出すと、めまぐるしいほどの動きで指を波打たせた。メールの宛先は「死ねスケコマシ」だ]
件名:みゆきさん知ってるよな?
本文:校長先生をなんかしたらしい。停学退学の危機かもしれん。
[それだけ書くと、送信を押した]
いや、顔はどうでもいいんだけどさ。
かっこいーじゃん。匡ちゃん。
そう…ヒドい変態野郎ではあるけどね。
[笑う。]
あー、これだ。
これもだな。
見っけ。
[ひとつウインドウを置く。
もうひとつをその隣に。
そのふたつを等速再生に。
ミュートを切って、音量を少し上げる。
片方はえーこちゃんがみるくちゃんを責めている場面、片方はえーこちゃんがそれを匡ちゃんに話している場面だ。]
おれも一緒に逃げたんで既に共犯ですよ。
[浮田はやっと表情を緩めて、軽くウィンクした]
一緒に謝って、誠意を見せましょう。うちの先生達は鬼でもないんで、なんとかなりますよ。きっと。
ん?
でも、白兎は先輩のイメージなんですよね。
なんだか、白くて可愛くてふるふるしていて、でも、ちょっとドンくさ……
な。なんでもありません。
[サンドイッチにかじりつく]
いつもへらへら追っかけているわけじゃないですよ☆
誠心誠意を持って、全力で追ってるんです。それがおれなりの礼儀ってモンなんですよ。全力で玉砕したらそれは仕方がないけど、めげずに次の女性にアタックします。めげるっていうのは、おれの辞書には無いんですから。塗りつぶしたし、ね♪
ててっ
あ…あの、すみません。
[つねられた場所を軽く摩りながら、泉に顔をむけた]
俺、さっきから不思議だったんですよ。
普段なら、俺、女性に絶対こんな態度を取らないんですよ。
どうして、泉先輩にはからかうようなことばかり、言ってしまうのでしょう……。
自分でも不思議で。
誠心誠意・・・
ぶっ
[噴いた。大介の辞書には予め印刷すらされてない単語だと思ったが、言わないでおく。]
わかったって。
やっぱ大ちゃん面白いねー
[安心したように笑って、大介の手を握り返す。]
…うん。
[さらにリモコンを繰る。
既にこんなことを調べている自分に嫌悪感があったが、こんなところで止められるわけもない。
匡ちゃんがみるくちゃんのことを調べさせる場面に、匡ちゃんが喧嘩をする場面もある。]
「格好良く」なったなー、匡ちゃん。
[しみじみ。うん。いいことだよね。]
えーこちゃんとみるくちゃんのおかげなのかな。
[みるくちゃんが、それに続くように匡ちゃんが、屋上へと出ていく映像。屋上の映像は、黒塗りになっている。が、ミュートを切ると、音声だけが流れてくる。甘い処理だ。これは、処理をした人も、想定外のことだったのかもしれない。
匡ちゃんが堂々と二股宣言をしたところで、音声を切る。…ま、大体の流れは分かった。
あの先は…やめとこう。]
先輩、機嫌、直してください。
[ぷいっと向こうを向いてしまった泉の顔を、身を乗り出して覗き込む]
サンドイッチは足りました?
何か欲しいものはありますか?
あ、ほら。
向こうに可愛い猫が。
[藤棚の下にいる小さな猫を指差して、ふと今朝方の夢を思い出した]
猫が……。
……なんだかやっといつものみゆきさんに戻った気がしますねぇ。今日のみゆきさんは何処かがおかしかったですよ? 何事かと思いましたから。
[浮田は幸の手を握り替えして、歩き続けた]
ただぁしっ! 芸人にはなりませんよ!! 向いていませんからね!! おれは芸人タイプじゃなくてアイドルタイプです!! 言うなればJとかの事務所ですよ、ええ。少し面白いとかくらいならいいです。しかし芸人、てめーは駄目だ。
[面白いと言われて何か琴線に触れたようだ]
校舎内、静かになってますねぇ。職員室に戻ったかな?
ただの変態がかっこいい変態になった感じだな。
まあ、好いてくれる女の子の為に頑張るのはいいんじゃねーの?
[クラスメイトの変わりように内心驚きつつも、口調は変わらずに。それでもハリセンで叩くことは変わらないようだ]
ん。
えーこちゃんとみるくちゃんが幸せならね。
いいよね。
[リモコンを一振り。
次々とウインドウが閉じていく。]
卵焼きの恨みは適当に晴らさせてもらうけどね。
[ここに至って、再び最初の目的を思い出した。
こんなことになってると思わなかったんだ。]
あたしそんなに変だったかなぁ?
[やっぱ飲んでないから?ぼそっと。]
え
大ちゃんがアイドル?うそー
似合わなー
なればいいのに、芸人。
きっと売れるよ。
もったいない
欲しいもの…んー、特にあらへんなぁ。
あ、ほんま猫やー。
[手でちょいちょいとするが、どこかへ行ってしまう]
あーいってしもたー…て、何照れてるん?
[不思議そうに鮫島の顔を見るが、なにか思い付いたように再び膨れた。]
思い出したあかんー!
……先輩って、もしかして、怒りんぼですか?
[再び膨れっ面になった泉を、笑いをこらえながら見つめた]
そんなに膨れないでください。
俺は、先輩と一緒に昼飯食べられて、とても楽しいんですから。
[そういうと、膨らんだ泉のほっぺたを人差し指でそっと押してみた]
アイドルに似合わないとストレートに言われると結構凹みますね。
[浮田は膝付き涙した]
芸人はおれのキャラじゃないですよ。おれはやっぱりみゆきさんみたいな可愛い女の人をエスコートする役とかじゃないと。まぁいまエスコートしている先は色気も艶やかさも無い舞台ですけど、ね。
鮫島くんが怒らすからやもんー。
…なんで笑うんよー。
[再び額を叩く。]
またそんなことゆーてー…。
[続く発言に少し赤くなって俯く。]
って、なに触ってんのー!
[大介を見て笑い転げ。]
あはは
今から怒られに行くのに大ちゃんと話してたら、深刻な気分ふっとんじゃった。
どうしよ。
アイドルは、生まれ変わったら目指したらいいじゃん。
ん
でも大ちゃんにエスコートしてもらって、結構嬉しいよ。
てっ
[ペチッといい音がする。肩をすくめて額をさする]
先輩。
一応聞いておきますけど……。
俺と一緒にいて苦痛ですか?
本気で怒ってます?
なんでこんなに笑われるんだ。
[浮田は膝付き涙した]
って、既に来世の話になってます? この世じゃもう無理ですか?! 早い! 早いよスレッガーさん!! ええい、おれはめげないんです。「あきらめ」が人を殺す。あきらめを拒絶した時、人間は人道を踏破する権利者となるんですよ。
[泉の返答に、ほっと笑顔になる]
いや、ほら。
ここ、バイクで来たから帰り方判らないだろうなと思ったんですよ。
それなら先輩、ここでお好きな読書をするといいですよ。
まだ、昼休みが終わるまでには大分時間があります。
静かでいい環境ですよここは。
[リモコンを置く。]
さて。
とは言え、今ここに匡ちゃんがいるわけでもなし。
卵焼きのダメージも残ってるし。
もっかいまったりするかなー。
んー。
[伸び。]
[大介の目を覗き込んで微笑む。]
ほんとありがと。
じゃ、
いってくるよー。
[職員室の扉を開く。先生達の目が一斉に幸に向く。]
3年火田みゆき、潔ーく、自分の罪を謝って悔い改めに来ましたーっ。
ごめんなさい。
[職員室中に聞こえるように謝り、頭を下げる。室内が一瞬シーンと静まる。]
へ?
……あ。
[なにかを思い出したかのように、マヌケな声をだす。]
なー鮫島くん。
[恥ずかしそうに、おどおどと声をかける。]
本、忘れてきてもーてんけど…一緒に散歩でもせーへん?
[折角ここまできてもったいないし、な?と呟いた。]
[睡眠不足故 目を閉じるや即寝息をたてて眠ってしまう]
すやすや……
[小さな泉の声では起きそうもない
そのうち、ズルズルと上体がベンチの背もたれからずり落ち、泉のほうに寄りかかる]
……ま、えっかぁ。
[穏やかな寝顔を見てたら、なんだかどうでもよくなってしまった。]
しょーがない子やなぁ…。なー?
[頭を撫でながら、頬を少しつつく。
微かな反応が何処か楽しい。]
…こういうのも、ええんかもなぁ。
[和海はそう呟きながら微かに微笑んだ*]
−夢を見ていた。
白くてふわふわの子猫が、寝ている自分の頭や頬にじゃれついてくる。
こら
子猫の頭を撫でる−
[頬を突付く泉の指を握り、微笑みながら*眠る*]
-厨房-
[なんとなくもたれ気味の胃を抱えながら、そっと厨房のドアを開く。周りを見回してみたが、今は映子の姿は無いようだ。]
……よし、と。
[食事時を外したからか、厨房にはメイドさんらしき人が一名いるだけだった。]
すみません、ちょっとお借りしますね。
[昨日、一応のおおまかな事は頼んでいたので、話はスムーズだった。]
…えーと、なんだったっけかな。はちみつとか言ってたっけ?
[花音の言葉を思い出しながら、アドバイス通りの材料を並べていく。それが終わると、軽く腕まくり。]
-職員室-
[長い説教が終わり、ようやく解放される。既に昼休みが終わってしまっている。]
[処分は決まり次第親御さんに連絡する云々の説明をされ、それまでは大人しく授業を受けて問題を起こさないようにと釘を刺される。]
ぐぅ
[職員室を出たその瞬間、腹の虫が自己主張する。説教されていてもハラは減る。]
−三階廊下−
[麻宮マキは窓から空を眺めている。
ここ数日の平穏な学園生活を象徴するかのように、雲が静かに流れていた。]
任務に追われて忘れそうになるが、やはり学び舎で過ごす日々は良いものだな。
以前は下級生と関わることなどなかったのに、知り合いが増えた分、楽しい出来事も増えたし、……。
[独り言が途切れ、再び無言で空を眺める。]
大ちゃん待ちー
いやほっといてどっか行ってもいいんだけど
かけるちゃん+3P
大ちゃん+2P→+3P ※案外頼りになる
また同点
[昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り、生徒たちが教室に戻っていく。
その流れに加わる気になれず、麻宮マキは生徒たちをぼんやりと眺めていた。]
「校長室に暴漢が現れたんですって」
「それって火田さんだったんでしょう」
「今、職員室でこってり絞られてるらしいわ」
「今度こそ退学かしらねえ」
[階段を駆け下り、職員室に向かう麻宮マキ。]
[一階まで一息に駆け下りる麻宮マキ。
廊下にたどり着くと、大介と幸の姿を見つけた。
呼吸を整え、二人に近寄る。]
姐さん、いったい何があったんですか?
[ずっと待ってくれていた大介に声をかけ話をしているところに、マキが現れる。]
マキちゃん。
どしたの?
あ・・
もしかして
何かきいちゃった?
まぁ退学にならなくて良かったですよ。十回ぐらい退学になっててもおかしくなかったでしょう。
あっ、麻宮さん。いつもお綺麗で。
[右手は鉄球が飛んでくる事に備えて緊張している]
詳しくは聞いてないのですが……。
[弱った様子の幸に、廊下で聞いた噂話を伝える。]
居ても立ってもいられなくて、ここまで駆けてきたんですよ。
……またやらかしたって、やっぱりそうなんですか。
[大介の言葉にほっと息をつく。]
そうか、退学というのはデマか。
それならよかった。
[構える大介を見て、ふふ、と笑った。]
まったく、お前は相変わらずだな。
そう構えるな。
何もやましいことがないのなら、な。
/*
それより、俺、公園デート膝枕の真っ最中なのですが。
どう展開させようか困っています。
……泉先輩、来てくれますかね(不安
*/
大ちゃん待ってくれてなくてもよかったのにー。
で
十回って大袈裟じゃない?
[いつもの調子に笑って返す。]
でも処分はこの後の職員会議で決まるみたいだけど。
今度ばかりは庇いきれないって
そんな風にもいわれたから
やっぱ退学ーーーってなるかもしんないけど。
ま
そのときはそのときだなー
何一つやましい事はありませんけど、アクシデントは世の常なので!
もう鉄球と鉄拳はご馳走になりたくないですよ。抱擁と接吻ならいくらでもご馳走になりますけど、ね。
職員会議にかかってるうちはまだなんとかなるんじゃないかなぁ。かかりもせずに退学になりそうな事やらかしてるんですし。
十回は大げさかもしれませんが九回は退学になるレベルです。いやホントに。
ほ、抱擁なんてするかバカッ!
[ふん、と大介に背を向け、幸に話しかける。]
その熊って、最後は撃ち殺されるんじゃ……?
姐さんもあまり無茶ばかりしないでくださいよ。
接吻ならいいんですか? じゃあお言葉に甘えて。
[浮田は頬を少し麻宮に突きだした]
って、熊が暴走して民家を襲ったら射殺されますって。
[浮田は大笑いと苦笑いを足して二で割ったような顔をした]
運が良ければそうなると思うけど、良くなかったら躊躇無しに射殺されると思うなぁ。効きづらい麻酔で眠らせるより撃ち殺す方が簡単だし、動物園は何処も今大変だし。
此処の校長がどっちのタイプかおれ知りませんが、まぁ匡ちゃんの爺さんが理事やってるような学園だから撃ち殺しはしないかな。
とにかく処分が終わるまでは大人しくしておいた方がいいですよ〜。
あたし強運だけは自信あるけど。
そっか動物園大変なんだね。
行ったら何するか考えておかなくっちゃ。
わかった。
あたし覚悟を決めたよ。
大ちゃん、マキちゃん、今までほんとありがとう。
楽しかったよ。
・・・
あたしのガッコ生活最後の思い出に、
大ちゃんとマキちゃんの接吻見たいなー
/*
[鮫島は大介を思いっきり鉄パイプで殴った]
今の言質取りましたよ。
エピで女性のみなさん、大介君に思う存分本気で口説かれてください。
*/
……ん?
[薄っすらと目を開けた。視界には、真っ青な空とふんわりした女性の顔]
??
[暫く状況がつかめなかった。ふわふわの枕と固いベッド……?
ぽーっと視線の先の女性を見つめた]
[突き出された大介の頬を叩く。]
調子に乗るなバカモノッ!
姐さんもそういう悪ふざけはやめてください……。
[この二人が揃うと調子が狂う麻宮マキである。]
あいたたた……。おれのイケメン顔が歪むじゃないですか。
[浮田は頬を押さえながら笑って言った]
やっぱり人前では駄目ですか。ですよねぇ。じゃ、今度人気のない所に呼び出しますからその時にお願いします。
[視界に泉の手が動くと、ハッとして起き上がり……]
イテテテテ
[下にしていた方の肩を押さえる]
俺、すっかり寝てましたか。
(え? 膝の上?)
[泉の膝の辺りに視線を送る]
え〜!!
うわ、またしてもすみません。俺、何かしてますね。
[痛む肩を押さえた]
肩ガチガチですよ。
もしかして、先輩ずっと俺の頭膝に乗せててくれたんですか?
よー寝とったよー?
なんや今日の鮫島くん。私に何かしてばっかりやなー。
[まったくもう、と頭をぺしぺし。]
ちゃうもーん、動かれへんかっただけやもん。
おれはそういう趣味はないんです! おれには健全な趣味しかありませんから!!
[もちろん口説くのは健全]
ところで麻宮さんはもうお昼を済ませてるんですか? 済ませてないのなら食べに行きません? 済ませてたらお茶で。おれまだお昼を食べてなくてお腹がペコペコなんですよ。
ああ……
(そうか。昨夜は殆ど寝られなかったから……)
すみません。
泉先輩と一緒に居ると、なんだか落ち着くというか。
[はたかれて、決まり悪そうに声が小さくなった]
俺の頭乗せてて重かったですよね? 膝痛くないですか?
俺がこれだけ肩痛いんですから、先輩も辛かったでしょう。
本当にすみません。
[目が覚める。
なんか久々にくっきりとした目覚めだ。]
んー。
駄目だな。
[だらだら眠るのを、体が拒否している。
…自由でない、というのが一番辛い。
と言うよりは、自由と感じていないのが、と言うべきか。実際自由かどうかなんてどうでもいい。そんなの突き詰めていっても、どん詰まりしか待ってない。それは知っている。
…親父の声と、頭を撫でる手を思い出す。やっぱり自分の根底には、あのおっさんがいるんだなと思う。]
[朝日が目に痛い。久しぶりに徹夜をしちまった、と思いながら、目を擦った]
鈴畑って……。
[嫁に欲しい。と条件反射のように浮かぶ。呟いた理由は別のところにあるのだが]
ああ。めんどくせぇな。
[大きくあくびをひとつ。モニタールームの大きな画面では、現在の様子が映し出されている。
皆が部屋に戻った後も、ここで一人モニターを見ていた。入り口付近にはメイドが一人控えていたけれど]
ぶっ! あはははははっ!!
[浮田は幸のストレートな指摘に思わず噴き出した。ひとしきり床を叩いて笑ったあと、笑い過ぎで目から漏れ出た涙を指で拭う]
別にそんな事を考えてたわけじゃないですけど、お言葉に甘えてそれもいいかなぁ。麻宮さん、二人っきりでお昼とかどうですか?
(ど、どうして俺、今泉先輩にため息つかせているんでしょう???)
え、えっと。泉先輩?
(俺はもしかして、何か期待されててそれに気付いていないのか?)
あ!
そうですか。もしかして、俺の頭乗せてて足が痺れて不機嫌なんですね。
[体だけが冴えていて、なんとも心が入らない。
だらだら顔を洗い、だらだら身支度をする。]
うーん。
そろそろ、我慢が効かなくなってきたな。
逃げよっかな?
[窓がない、というのが致命的だった。
「いつでも外に出られる」感じさえあれば、実際にどうかはさておき、今よりもう少しは自分の意志でここにいるという感じでいられたかもしれないけど。]
…気晴らしにうろうろするかなー。
[扉を開き、外に出る。
すぐに廊下にいためいどのさくらさんに挨拶された。…うん、実はまだ頑張れるかも。
目の保養じゃ。
いざ逃げるとなれば、機敏な感じの彼女は大きな壁になるのかもしれないけどね…。]
ああー!! そんなに拗ねないでください!!
(なんだ? なんだ?)
せ、先輩……って、え?
[腕時計を見る]
あ。
もう五時限目始まってますね……。
[ここにも慣れてきたな。
ほとんど間取りも分かって、大体いつ頃はどの辺に誰がいるとかそうのも…]
あっ?
[遠くから、仮面をかぶった異様な風体の人物がこちらへ歩いてくるのが見える。
緊迫感のあるBGMでも鳴らしたら絵になったかもしれないが、この平和な廊下では、変質者か何かにしか見えようもない。]
…匡ちゃんか!?
[自分も来たのか。
今になって。
ますますどうしたいんだろう。]
[見ていた画像は、ここ数日の学校のようす。授業風景や放課後、登校する生徒たち。
もう一つあくびをしたところで、宮沢さんが朝食を持ってくる。今日は洋食らしい]
さんきゅ。
宮沢さん。俺って馬鹿だよな。
[突然の問いかけに、彼女は一瞬動きを止めた]
「どういった意味でしょうか」
ん。4時からだっけ。そこで見てたの。なら、俺が何でここにいるのか、わかってるだろうなと思って。
「若いな、と思います。馬鹿だとは思いません。若者特有の青さだと」
[フォークでスクランブルエッグをつつく]
[ぶらぶらと合宿所の様子を見ていると、数日振りに見るクラスメイトの顔。
あれ?俺この数日教室にいったっけ?まぁいいや。]
おっすー。梶原じゃん。
[元気してるー?と軽く挨拶。]
なんか俺、今朝からずっと泉先輩拗ねさせっぱなしですね。
[困ったようにそう呟くと、背後から静かに尋ねた]
先輩、五時限目は絶対出ないとまずい授業ですか?
昨日のメモログを見ると今日もリンちゃんは厳しい感じ?
だとするとフラグの立て所が見えないみゆきさんを放置して(酷)麻宮さん一本に絞る方がいいんだろうなあ。
とは思っているんですがうまく行くのかなこれ。ていうか麻宮さんと二人っきりになれても割と厳しいような気がしなくもない。
ね、姐さん……。
[あまりにストレートな言い方をされて困惑する。
それから大介の顔をジロリと睨みつけ、一つ大きな息を吐いた。]
……、まあいいだろう。
その代わり、さっきみたいな悪ふざけをしたら、今度は本気で怒るからな。
わかりました、わかりました。悪ふざけのつもりじゃないけど自重しますよ。
[浮田は肩をすくめる]
じゃあ食堂に行きましょうか。それとも校外にこっそり出ちゃいますか?
やー、匡ちゃん。
何しに来たの、このおんなのこの園に。
ここにくればハーレムとでも思った?
[笑う。
おっと。いかんいかん。
先に一通り攻撃しておかないと。]
そうだねぇ、元気なわけもないよね。
その一方で君なんてのは、私をここに送り込んだ後、なんかモテモテ野郎になったそうじゃないの。
元気だった?
[じと目で仮面の奥の目を睨みつける。]
久々だねぇ。
顔を忘れるところだったよ。
[職員室の前で大笑いしている幸の声に気付いた教師が、扉を開けて怒鳴る。さすがに説教の直後に授業さぼって笑い転げるのは印象が悪すぎる。]
わわ
ごめんー
火田みゆき。
今度こそほんとの真面目に授業に出て更生しまっすーーー
[教師に敬礼っ]
じゃね、
大ちゃん
マキちゃん
ありがとうー
[これ以上ここに留まるのは危険と察知して、走って上の階へ逃げる。]
自分だって若いくせに。俺とちょいしか変わらんじゃん。あー。青いよな。アホみてぇだよな。
どんな状態見せられてもさ。
見るたび確認させられるっつーか。
俺は、どんなあいつでも見ていたいんだ。
絶対本人には言ってやらんけど。
「私に言われても伝わらないと思いますが」
伝わらなくっていい。俺がわかってればいいんだ。
[ハムを胃に収めたところで、机に突っ伏する]
20分だけ、寝るから後で起こして。
[返事を聞く前に、寝息を立て始めた]
[改めて泉の前に立つと、片手を胸に当ててうやうやしく礼をする]
鮫島翔、お姫様のエスコート役を仰せつかりました。
[顔をあげると、苦笑する]
俺、授業サボるの初めてですよ。
先輩が楽しい保障はありませんが、俺が楽しい保障ならできます。
どうせ今更授業に戻るつもりもないのだろう。
せっかくだから外で食べるか。
そうだ、いつか言っていたカレーライスの店がいいな。
ここから遠いのか?
うぉっと!!
[突然現れた教師に浮田も敬礼する]
浮田大介、授業に戻ります!! みゆきさん授業頑張って下さい。ありがとうございます!!
[戻るつもりはさらさら無いが]
んじゃ行きましょう、麻宮さん。
[浮田はマキの手を引いた]
あぁ、例の店ですね。此処からだとちょっとありますけど、遠くも無いですよ。天気もいいですし、だらだら散歩しつつ向かうぐらいで丁度良いと思います♪
ふっ……男の夢ハーレム!
ソレは古より英雄達によって為され、また英雄を目指す者達に前へと進む光を与える果て無き桃源郷。
――だが俺はいまやその光を追い求める事はない。
……あ、でも遠くから羨ましそうに眺める事はあるぞ?
まぁそれはいい!
俺は既に答えを得て、一人の男として現実を知ったのだ。
モテなくても、幸せはあると!
ってわけで、モテてはいない……と思う。
うん、モテるっつーのは大介みたいに見知らぬ女性が突然声をかけてきたり羨望の目で見ることだと思うんで、モテていない。
[己の中でそう結論づける]
あ、なんかあの時のこと思い出したら腹立ってきた。
あとで大介殴ろう、うん殴ろう。
久々ってまだ数日じゃねーか。
ボケちまったのか?白髪だし。
>墓下
モテるっていうのは突然下級生にあーんされたり突然深い仲になれたりするような人の事を言うと思うぞ、少なくともこの村では(笑
-教室-
遅れてごめんねーっ
[扉を開いて授業中の教室に入る。もう既に相当な噂になっているようで、学生たちがざわざわし始める。]
[教師がはあとため息を吐いて、座れとだけ言う。]
[幸が空席に座ると、隣の席の学生が机ごとがたがたと音をさせて離れる。]
ぐぅ
[腹の虫が諦めたように嘆いてい*る*]
だってさぁ、匡ちゃん、私が最近見つけたかわいい下級生のおひめさまに二股宣言したらしいじゃないの。
…ごめん、割と一部始終見ちゃった。
君のためにえーこちゃんが重ねた卵焼きの失敗作で腹いっぱいにしたところで、ちょっとした復讐心で相手を知りたくなってね。
ごめん。
えーこちゃんと、みるくちゃんにも、謝っといて。
会えたら、自分で言ってもいいけどさ。
[息を吐く。]
聞いときたいんだけどさー。
どういう意図でこんなことしてんの?
あのモニターは悪趣味に過ぎるよ。
知らない方がいいってことも世の中にはあるから。
…私はまぁいいんだけど。
他のおんなのこは、あそこに行けば見たくなかったってものも見られちゃうかもしれないわけでね。
─ 裏門 ─
[浮田とマキは、教師の目が届きにくい通路を縫って裏門までやってきた。流石に正門から出るのは目立ちすぎると思ったのだ]
そういえば麻宮さんって、どうして例の危なそうなバイトを始めたんですか?
……お姫様なんやったら。ちゃんとそういう扱いしてくれるん?
[じーっと鮫島の顔を見た後、顔を赤くして視線を外す]
ほら、お姫様のおててがお留守なんやけどー…?
[そして、差し出された右手をそっと握る。
そこには、恥ずかしげな柄も満足げな和海の笑みがあった。]
そうか、ならばそうしよう。
[握られたままの手を見て、慌てて手を離した。]
も、もういいだろう。
さあ、行くぞ。
[方向もわからないまますたすたと歩く。]
浮田 大介は、麻宮 マキ を投票先に選びました。
[手が触れる。しっかり握るとゆっくり歩き出す]
そうですね。
お姫様はどんな花がお好みですか。
[藤棚を後にして薔薇園に誘導する]
いい香りの花ですか?
それとも、綺麗な色の花ですか?
[薔薇園には、色とりどりの香りの良い薔薇が咲いていた]
いやほら、白髪っぽいのは確かじゃん?
ソレより遥かに綺麗な色だが。
……いやなんつーかですね、あんな宣言が通るとおもわんかったっつーの。
なんとかあの場を誤魔化そうと思って口走った言葉でもあったわけだし。
って、見てたのか!ってあー!モニターそこまで写るのか!?
[自分では一切確認していないツケがここにきた。]
なんてこったい!俺のサービスシーンを余す所なくたっぷり24時間生放送でお届けしたって言うことか!惚れるなよ!?
[色々と思うところがあり頭を抱える。
てっきり廊下とか程度だと思っていた。無駄にクオリティたけーんだよ貴林。]
ん、まぁ色々馬鹿な考えもあったわけだけどさー。
今だから言っちまえば、全部見ても好きだっていえるかっていう問いかけだ。
は、早く言え!
[大介の示す方に向き直り、大介の後を歩いていく。
途中、ガラスに映った自分と大介の姿を見て、前髪の乱れを整えた。
頬が熱い。]
き、今日は暑いな……。
[恥ずかしそうだが、どことなく嬉しそうに手をつないで歩く。]
わー……キレーやなぁ……。
[思わず感嘆の声]
んー、私難しいことわからへんのよ。
一ついえることはなー?
一生懸命咲いてる花は、全部キレーでかわいーて、私は全部好きやってこと。
匡ちゃんの意向じゃなかったのか。
てっきり匡ちゃんの趣向かと…。
OPEN 24 HOURS状態だったけど。
っていうか今も過去の映像全部見られるよ。
[にやー。]
ほほー…。
なんかそういう意図があったのかい。
じゃあ、おんなのこがそういう思いをするような状況だって知ってたってこと?
なるほどねぇ。
ま、分からないでもないけど。
それでおんなのこに妙な思いをさせるのは、私はちょっと嫌だったなぁ。
[…あ、そうだ。
じゃ、こうしよう。]
あのさぁ。
ちょっとした復讐してもいい?
そうですか。
[喜ぶ泉の様子に思わず笑顔になる]
あ、ちょっとそこで立ち止まって。
[泉を薔薇園のある場所に立たせたまま手を離し、少し離れる。携帯を取り出し構えた]
撮りますよ。
前髪をそんなに気にするなら、学校の中だけでも鉄仮面は止めた方がいいですよ。その方が綺麗ですし、ね♪
暑い?
[振り向いた浮田は麻宮の頬がほんのり赤くなっている事に気づいた。ほんの一瞬きょとんとした表情をみせるもの、すぐにいつもの陽気な顔に戻す]
あぁ、暑いですね。そろそろクーラーかけてもいいんじゃないかなぁ。時期的にまだ早いって言う人もいるけど、暑かったらかければいいんですよ。ねぇ?
あれは評判が悪いから、最近は学び舎では被らないようにしてるんだがな。
さっきは姐さんが退学だと聞いて、慌てて駆けつけたから少し乱れただけだ。
[再び前髪を弄る。]
あ、ああ……。
あたしは、クーラーより自然の風のほうが好きだが。
それより店はまだか?
[パチリ
泉の周りには艶やかな薔薇が咲き乱れる]
実はここ、薔薇が一番多く咲いている場所なんです。
とっておきの撮影スポットですよ。
[笑顔で告げた。先日自分もここで撮影をしたばかりだ]
泉先輩は、薔薇に囲まれてもまったく負けていませんね。
……驚いたな。
可憐な人なのかと思ってましたけど、艶やかな一面もあるってことなんですね。
ちょ!おまそれヤバイって!リアルタイムだけじゃねぇの!?
削除だ削除ってか貴林ぃぃぃぃ!!!
[ああ、もうだめだ恥ずかし過ぎる。]
……そのうち快感に……。
[なったらダメだから。]
ま、根本は大介とフカヒレの勝負なんだけどな。
ほれ、大介って特定の相手いねーじゃん。どうでもいいのからは好かれるけどすぐ終わるし。
だから、大介焚きつけて口説いてもらってだな、その中で大介の行動を見続けても好きで居てくれる奴を探そうと思ったわけだ。
あ、これ大介にぜってーいうなよ。お前だからいったんだし。
評判が良くなるわけないじゃないですか。事情を知らなかったらただの不審者ですよ。
[浮田は笑いながら赤信号の前まで歩くと、信号機を指さした]
この信号を渡ってすぐ傍ですよ。「香来夜阿舞屋」って看板が掛かってるアレです。
しきりに前髪を弄りますねぇ。
ひょっとしておれと二人っきりで緊張してますか?♡
あぁ、別の緊張感は要りません。要りませんよお!!
[浮田は再び右手を緊張させつつ左手で制止の仕草をした]
くっくっくっ。
[悪。]
ってまぁ、大丈夫だよ。
肝心なところは見てないから。
えーこちゃんの着替えハプニングは見たけどね。
…あー。
うっきーは、確かに、そうだねぇ…。
[しみじみ。
それは分かるなぁ。
分かってしまうなぁ。
こういう話が出来るってのが嬉しいのも。]
確かに、それでショック受けたりする奴もいるかもしれんけどさ。
それで嫌いになったらそれは結局見た目だけしか見てねーってことだろうし、そんなんで嫌いになるなら好きじゃねーって事じゃねぇのかなーってな?
[もちろんフォローは全力でするつもりだったぞー?]
…んー、まぁ迷惑かけたしな。
梶原相手だしよっぽどの事以外ならいいぞ?
撮影スポットということで。
[泉の横に来ると、再び手をとり薔薇のアーチをくぐる]
ここは、意外と知られていないんですが、芝生があって座れるんですよ。素敵でしょう?
[外から見れば薔薇に埋もれているような、少し特別な小さな空間があり、学ランを脱ぐと芝生の上に広げ自分はその横に座る]
どうぞ座ってください。
[大介の指差す方を見る。]
ふむ。
あれは何と読むのだろうってお前と二人になったくらいでき緊張などするものかッ!
…………はあ、本当にお前は、……。
読めないでしょ?♪ あれで「からいや・あまいや」って読むらしいですよ。当て字ですね、当て字。
辛いカレーも甘いカレーも各種取りそろえているから付けた名前なんだそうです。
[信号機が青に変わり、浮田たちは横断歩道を渡った]
くっくっくっ…。
その顔が見たかった!
[腹を抱えて笑う。]
あー…。
みるくちゃんやえーこちゃんが匡ちゃんを好きっていうのと、同じ好きかって聞かれると、そんな自信は全くないんだけどさー。
せっかくだし、言っとこうと思ってね。
…匡ちゃんにさ、私が小さい頃放浪癖のある親父と一緒に旅してたとか言ったことあったっけ?
……なんや、ほんまにお姫様みたいやなー。
[言われるままに座って、その後少し躊躇った後、隣に座る鮫島の肩へと頭を預けた。]
この場合、鮫島くんは騎士なんかなー?それとも王子様ー?
あはは、俺はどちらでもいいですよ。
泉先輩は、どちらがお好みですか?
(良かった。機嫌を直してくれたようですね。)
でも、本当に花が背景なのが似合うんですね、泉先輩は。
[泉がもたれかかったのは、さきほどベンチで眠りこけて痛めたほうの肩だった。さりげなく、肩に乗った泉の頭を肩からずらし、自分の胸元の方へ抱き寄せる]
いやいやいや!まてまて!
梶原が俺の事好きとか、そうなる甘酸っぱいイベントとかあったか!?
あったなら俺が見逃していた!?馬鹿な!
ならばいますぐリセットロードで完璧に…って人生はそんな機能ついてねーうえに常時うわがきセーブだし!
しかも二週目プレイすらもねーとか、現実はクソゲーだ!!!!!
[心から叫ぶ。]
……あー、聞いたことあるな。
― 2-C・授業中 ―
[朝からため息ばかりついている。
心がずっとふわふわと浮遊していて、頭はぼーっとするし、顔も熱いままだった。]
「カノ、顔が赤いよ? 具合悪いんじゃない?」
[隣の席の友人が、心配そうにひそひそと声を掛けてくる。
花音はそれを、だいじょうぶ、と優しく笑って流した。]
べ、別にそういうことを言ってるんじゃなくてだな……。
……まったく、もう。
[困った顔をして大介にそっぽを向ける麻宮マキ。
そして小さな声で呟いた。]
いつもいつも、マイペースな奴め……。
ん、なら騎士やな。
[お堅いとこもピッタリやし、とわらう。
そしてそのまま抱き寄せられるが、抵抗もなく目を閉じる]
ま、ええよね…。
[そう呟いた]
イタい自分語りするけどさ。
私は、匡ちゃんの恋人ってより、匡ちゃんやうっきーの仲間になりたかったんだよね。
それって、なんか違う気がしてさ。
…小さい頃、私は男の子だったんだよね。
親父と一緒に旅をしてて、その時は男の子として扱われてたからだと思うんだけど。
色んなところへ行ったよ。あの頃は。
男の子とか、女の子とか、宗教とか、言葉とか、肌の色とか、好きな偉人とか、好きな食べ物とか、皆違って、話してて、やっぱり違うんだって思うことがたくさんあった。けど、楽しかった。皆いっしょなんだって思ったね。
親父ともたくさん話をしてさ。
色んな事を教わったよ。
おや?
[もたれかかって目を閉じた泉を見て、表情が和らぐ]
(いい香りだな。薔薇の香りじゃなくてこれ、先輩の香りだ……柔らかくて、先輩といると心地いいな)
なら、お姫様をお守りしないといけませんね。
[そっと泉の顔を覗き込む]
─ 香来夜阿舞屋 ─
[ドアを開くと、ほんのりと香ばしい匂いが鼻をくすぐってきた。見回すと昼白色の蛍光灯が客のいない店内を明るく照らし、全体的に低めに調整されたついたてや植木が開放感を与えてくる。黒スカートに白のエプロンを身に帯びた店員の女性が軽い足取りで近づいてきて、深く六十度ほどに身体を倒して礼をした]
「いらっしゃいませ、二名様でしょうか?」
はい、二人です。
「ではこちらへどうぞ。二名様です!」
[店員はハキハキとした受け答えで手際よく浮田たちを席へと案内し、水とお手ふき、それにメニュー一式を用意した]
けど、私はやっぱり女の子だったみたいでさ。
日本に帰されて、小学校に行くようになって。
…かーさんを、最初は敵だって思ってたよ。
私を親父から引き離して、あんな異常なところへ行かせようとするんだぜ。すごいきっちりした時間に鐘鳴らして、運動するときは皆で同じ格好して、ちょっとふざけると大人が飛んできてお説教だよ。昼寝してたら、自分のトークがつまんねーの棚に上げて怒り狂ってさぁ。何が楽しくて生きてんだ、あの連中…って、思ってたよ。あの頃は。
いつかそういうのにも少しは慣れたし、食べ物は美味しいし、寝床に困ることはないし、銃声に怯えることもないし、図書館に行けばすごい量の本があって、学校に行けば友達がたくさんいて、ちょっとずつ、楽しめるようになったけどね。
店名の通り辛いカレーも甘いカレーもありますから、自分にあったのを選んで下さいね。味はどれも保証付きですよ。
おれはあんまり辛いのは好みじゃないので、ビーフと玉子の他人カレーにしようかな。
けど、やっぱり、ここは人間が生きてくのに最高の場所じゃあない、とは思っててさ。
例えばさ、ちょっと暑いから海でも行こうと思って朝早く起きて電車に乗ったら、ほんとに皆がおんなじ格好して、死ぬような思いして乗り込んでくんだぜ。すげーよ。年に一度の巡礼か何かかよ。でさ、海着いてみろよ、年に一度の祭りかって人の量だよ。TVで見たまんまだよ。ありゃ演出なんだろうと思ってたのに。こりゃダメだと思って、適当に電車乗りついで、人いねー海探しててきとーに泳いでたら、怒られんだよ。「ここは遊泳禁止」だとよ。泳げるかどうかなんて、私が決めるよクソ野郎。
…とか、思ってたんだよ。昔の私なんてのは。
-教室-
[5時間目の終了を告げるチャイムが鳴る。空腹に耐えて受ける授業がこんなに辛く厳しく長いものだと初めて知る。]
うー
今すぐなんか食べないと、
意識失うかも。
[コロッケパンーとか言いながら、食堂へと一目散。でもよろよろ]
…自分が女の子なんだって思うたび、辛かったよ。
私が男の子だったら、今も親父と一緒に旅をしていられたかもしれない。
こんなところに、いなくてもいい、って。
椅子を引かれたり、歩道で内側歩かされたり、男の子に言い寄られたり、かわいいねって言われたり、女の子なんだから言葉使いを直しなさいって言われたり、男なんだし奢らせてよとか、そういうのが、嫌で嫌でしょうがなかったよ。今も好きじゃないけどね。
だって、そんなの、私の自由じゃん。
てめーら、勝手に気持ちよくなってんじゃねーよって話でしょ。自分の部屋で右手相手にやってろっての。
あれ? 麻宮さんってカレー好きって言ってませんでした? 辛いの苦手でカレー好きって珍しいですね。
ビーフと玉子の他人カレー二つとメアドください♪
「はい、ビーフと玉子の他人カレーが二つに、……えっ?」
「冗談です♪ ビーフと玉子の他人カレーが二つ」
「は、はい。少しお待ち下さい」
[浮田はどぎまぎしている店員ににやにやした]
あれ? 麻宮さんってカレー好きって言ってませんでした? 辛いの苦手でカレー好きって珍しいですね。
ビーフと玉子の他人カレー二つとメアドください♪
「はい、ビーフと玉子の他人カレーが二つに、……えっ?」
冗談です♪ ビーフと玉子の他人カレーが二つ」
「は、はい。少しお待ち下さい」
[浮田はどぎまぎしている店員ににやにやした]
[小さな泉の呟きに、ドキッとする。まるで自分もお伽噺の騎士になったような気分になった]
先輩、お伽噺はお好きですか?
魔法使いに、真っ白でふわふわの白兎にされてしまったお姫様は、どうやって人間に戻ったか。
姫を守る騎士が、こうしたんですよ。
[泉の小さな唇に、そっと自分の唇を乗せた]
「風邪がぶり返したんじゃないの? 保健室行ってきたら?」
保健室は、いきたくないの…。
[そう口に出すと、蘇る。
引き寄せられた腕の温度や、軽くてやわらかそうな振りをして深いまなざし。大きくてしっかりした手の感触。彼の口から自然に紡がれては、彼女に今まで知らなかった感情をもたらす言葉の数々。
そして――]
自分で言うのもなんだけどさ。
私はどうも見てくれがいいみたいなんだよね。
だからか知らないけどさ、クラブに行こうが、飲み屋に行こうが、ゲーセンに行こうが、ボーリングに行こうが、その度に口説かれたよ。
果ては田舎の駅の喫煙所でまで口説かれたね。あの野郎はキモかったよ。「君みたいなかわいい女の子が、煙草なんて吸っちゃいけないよ」とか言って近付いて来てさぁ。持ってた煙草でヤキ入れて顔面に蹴りカマシて逃げる羽目になったよ。なんで私が逃げなきゃならんのって話なわけ。その駅は使えなくなるわ、煙草一本損するわ、服は破れるわ、しゃーねーから帰り道に煙草吸ってたらかーさんに見つかって怒られて服の分と合わせて小遣い減らされるわで最低だったよ、ありゃ。
…あの頃は若かったねぇ。
[ちょっとなんだろう、こう、鼻の奥に来るな。
この話は。
色んな意味で。
しかし言い逃げってのもあれだしな。]
[揺り動かされて目を覚ます。どうやら少し寝すぎたようだ]
やっべ寝過ぎた。
つってもやることないんだけどさ。
俺さ。
ここに居て思うけど、やっぱ学校好きなんだよなぁ。
ここも昼寝し放題だけど。刺激が足りねーや。
いつになったら戻してもらえんの?
「それは私どもにはわかりかねます」
だろうな。執事のおっさんなら知ってんのかな。それともここを用意した張本人か。
そいや今日の学校にはあいつの姿ねぇよな。
[モニターに映る2年B組には匡侍の姿はない]
さぼってるわけでもなさそーだし。こっちにいる?
ほんとにだいじょぶだから〜
ただの寝不足だよ、きっと。
[友人に再び笑顔を返すと、けだるそうに机に突っ伏した。
人気のない授業で居眠りをしている生徒は多く、そう目立つ格好ではない。
が、やはり花音にとっては珍しい状態であった。
何しろ、インフルエンザから快復して以来、全く料理をしない日など一日もなかったのだから。昨日までは。]
けどさぁ。
そのうち、かーさんは悲しそうな顔するし、友達も変な顔するし、自分が大事な人たちを傷つけてるんじゃないかって、思うようになって。
それで、思い出したんだよね。
「自由を感じていることってのは、一番大事なんだ」って、親父が言ってた時のこと。
親父はその時「だけど大事な人のために自分が変わることも厭っちゃいけない」って、言ってたんだ。
女性がどうというより、基本的に他人をからかうのが好きなんですよ。でも、女性に対しては時々ちゃんと真面目になりますよ。
ただ普段が普段なのと、誇張百倍ぐらいになってる巷の評判のせいで、真面目に言っても時々その人の耳に届かない事がありますけど、ね。
まぁ、自業自得と言えば自業自得なんですかねぇ……。
「さあ」
[返事は濁された]
ま、わかったところでどうなるわけでもねぇか。
[リモコンを置いて立ち上がる]
んじゃおれ、その辺歩いてくるわ。そいやトレーニングルームあるんだっけか。そこ行って汗でも流すかな。
[後ろ手を振って、モニタールームを*出て行く*]
[そして離れる唇。
顔が真っ赤なのが自分でもわかる。]
そんで、人間に戻ったお姫様はきっとこう言うんやろーね?
――好きでいていいですか?って。
ただ、麻宮さんにはちゃんと節々で真面目に言っていますよ。色々な事を。麻宮さんは本当に素敵ですから。
時々みゆきさんにてんてこ舞いにされている所とか、凄く可愛くて他人には見せたくないですね。おれ一人で独占したくなります♪
[「実際にどのくらい自由なのか、それは問題じゃない。大事なのは、自分が自由に考え、自由に行動していると感じていくことなんだ。
だって、そうじゃなかったら。
一体何のために生きるんだ?
何のために生きたなんて、人が評価することじゃない。そんな評価は、どうだっていい。
大事なのは、自分が自分でいることだ。自分が、人に評価されたい、って思うなら、それもいいだろうさ。
けど、それは自分の自由なんだ。
ま、自由と勝手は違って、俺は後の方だけどな。
俺は、俺の好きな人たちに迷惑をかけてる。
それは、よくないことだ。色んな意味でな。
大事な人がいるなら、その人のために自分が変わることもまた、嫌がっちゃいけない。
分かるか?…まだ、分かんねぇか。
ま、いつかお前に好きな人が出来たら分かるだろ」
に、って笑う。ぐしぐし私の頭を撫でる。
親父の笑顔が好きだった。]
投票を委任します。
泉 和海は、鮫島 翔 に投票を委任しました。
ま、それでさ。
そうだ、「フツー」になればいいじゃん、って思ったんだよね。フツーなら、こんなこと、辛くない。
むしろ嬉しいことだって思えるようになると思った。
おんなのこになろうって思ったよ。
冴ちんみたくかーいくて、みるくちゃんみたくかーいらしくて、かのんちゃんみたく周りを笑顔にさせて、ゆーりちゃんみたく元気で、えーこちゃんみたく好奇心があって、みゆきせんぱいみたく自由で、仮面のおねーさんみたくかっこよくて、なごみんせんぱいみたく周りを和ませる、おんなのこに。
おんなのこには、絶対勝てないんだから。
そうなりたいって。思うじゃん。
― 家庭科室・午後 ―
[結局午前中の授業までで早退することになった花音だったが、何となく学校を出ることが出来ずにいた。
今日の午後に家庭科室を使う授業がないことを知っていたので、彼女はこっそり、午後の家庭科室を占拠した。
当然、生まれてはじめての経験である。]
(先輩、真っ赤だ……可愛いな)
[思わず泉を両腕で抱きしめた]
騎士はきっとこう、答えるんですよ。
身に余る光栄です。俺が姫を守ります。って。
……もう一度、キスしてもいいですか?
-食堂-
[売店でコロッケパンとスパゲティパンとお好み焼きパンを買って、猛烈な勢いで口に放り込む。]
うまー
うまいよ。もぐもぐ
げほっげほ
[あまりに勢い込んで食べたために、気管に詰まらせて咳き込む。]
…自分が「おんなのこ」なんだってことを納得できるようになるまで、時間がかかった覚えがあるよ。
自分のこと「俺」って言うのやめて、髪伸ばしてさぁ。必ずってほどかぶってたキャップも、いつも履いてた半パンも、ほとんど家に残ってないよ。白くてかーいー帽子とか、ワンピとか、そーいうのばっかになった。涙ぐましいよね、まったく。
「おんなのこ」はかわいいもんじゃん。だから、かわいいって言われてもそんなに不快じゃなくなったよ。
けど、それが辛くてねぇ。
なんかどんどん、何やってても楽しくなくなっていったんだよね。
そんな時に匡ちゃんに会ってさぁ。
カルチャーショックだったわけ。
凝り固まってんのは自分だって、思えたよ。
感謝してるよ。色んな感情を味わえたし、変な努力するの、やめられたしね。
手つないでみたいとか、デートしてみたいとか、バレンタインにチョコとかさ。そういうのも、不思議に思わなくなったよ。
うむ、日頃の行いのせいだな。
[ふふ、と笑っていたが、続く言葉に再び顔が赤くなる。]
か、可愛いとか、あたしにそういうことを言うなッ!
あたしにそういう言葉は、似合わないじゃないか……。
けどさぁ。
けど…違うんだよ。
なんか、違うんだよ。
恋してる感じとか、私以外のこと見ないでとかってよりもさ。ただ、バカなことするとかさ、暇だから遊びに行くとかさ、悩みがあるから一発電話でもかけてみるかとかさ、そういう時、真っ先に思い浮かべられたいんだよ。
キスとか、セックスとか、愛してるって囁きとか、人前でイチャイチャするとか、そういうので逐一つながりを確認し合うことの、何がそんなにいいんだ、とかって今もどっかで思ってるかもしんない。
そういうことしなくても、たとえ何年も会ってなくたって、一緒だってのに、憧れたから。
…ま、そんな感じだよ。
一応言っとこうと思ってね。
私は匡ちゃんのこと、好きだけどさぁ。
匡ちゃんがたとえ私を好きになってくれたとしたって、その好きと自分の好きが一緒なのかって、全然自信がなかったんだよね。
今でも、えーこちゃんやみるくちゃんと匡ちゃんが一緒にいても、「いいなぁ」と思うのはみるくちゃんやえーこちゃんだけじゃなくて、匡ちゃんの方もだよ。かわいいおんなのこふたりも独り占めしてさぁ。
匡ちゃんに相応しい人がいて、幸せなのなら、多少は寂しいけど、それはいいことだな、って。
割と心から思うよ。
[花音は調理台いっぱいに材料を並べて、一心不乱に作業をしていた。]
(レシピなんていらない。
分量もタイミングも、感覚は全部手が覚えてる。)
[…なのに、何故かいつものようにうまくいかない。
決まった流れに沿って動いているつもりなのに、気を抜くと何かに意識を取られ、気づけばタイムスリップをしているのだ。]
…どうしてぇ…。
[焦げたクッキーや、歪な形につぶれてしまったシュークリームを前にして、花音は泣きたい気分になった。]
恥ずかしがらなくていいのにぃ。似合っている事を似合っていないと思いこむ事は、とても勿体なくて残念な事なんですよ?
[浮田は小首を傾げた]
麻宮さんはちゃんと似合っています。整った顔立ちもうろたえた時の可愛げも。実は麻宮さんって中身は乙女系キャラですよね。おれも最近になって解りました♪
この辺難しいんだよねえ
花音ちゃんやりたいことあるんだったら、近づかないほうがいいんだけど、
大ちゃんはまだ終わる展開じゃないもんなあ
むー。少しだけ様子見。
-教室-
[戻ってみるも学生の姿が見当たらない教室。移動教室のようだ。]
あれ?
クラス全員神隠し?ちがうか
そういえば何の授業だっけ?
細かい事はーいいや。探して適当に入るかー。
[お気楽さ健在。]
-家庭科室-
[家庭科室の前を通り過ぎたとき、誰かがひとりで作業しているのを発見。よく見るとそれは花音の姿。]
あれ?
どしたんだろ?
[扉を開ける。]
花音ちゃん?
なんで一人?
あれ? なんか難しそうな顔をしていますね?
可愛いって言われるのは嫌ですか?
[浮田は素朴な顔を見せた]
あ、ご飯粒付いていますよ。
[浮田は何気ない仕草でマキの口元に手を伸ばすと、ご飯粒を回収して自分の口に入れた]
おれは色々なんか噂されてますし、色々軽い言動が多いのもまぁ認めます。ただ、誰にでも手を出すと思われてる所! あれは駄目だ。おれを理解してません。おれは自分の心が揺れる相手だから、その人の良さを見つけたくなるし、言いたくなるし、一緒に食事も行きたくなるんです。そこだけは誤解して欲しくないですね。
赤の他人が勝手に誤解するのはまぁ好きにしてもらっていいですけど、ね。
うむ、お前が俺にベタ惚れだというのはわかった!
いや、まて冗談だ半分ぐらい!
[大声で叫び、謝った後、廊下に座って壁にもたれかかった]
ま、ほんと世の中ってのはままならねーもんだよな。
俺もちっさい頃色々あってさー。ハズいから詳しくいわねーけど。
[言えばアイツは調子に乗る。]
[暫く2人で薔薇を見ながらひとときを楽しんでいた。
そして、五時限目も終わりに差し掛かる頃、公園を後にしバイクで学園へ戻ってくる。
六時限目の授業を受けるため、2階と3階に別れ教室に戻る]
…せんぱい〜!
[幸を見つけ、花音はほっとしたような恥ずかしいような気分になった。
今まで幸に褒めてもらえたような見た目も味も出来の良いお菓子は、ここにはひとつもない。
それどころか、見るも無残な失敗作ばかりが目の前に並んでいるのだ。]
ホント、世の中ってのはムカつく奴でさ、いっつも邪魔ばっかしてくるし、終いにはこっちの生き方否定して心の奥底まで折ろうとしてくんだよな。
でもそれはさ、俺が弱くなっていい理由にもなんねーし、人生楽しめねー言い訳にもならんとおもうわけだ。
お前という奴は恥ずかしげも無く……。
[大介の行動でさらに顔が赤くなって俯く。]
……あたしは、それなりにお前という人間を理解しているつもりだ。
そうでなければ、二人きりで食事になど来るものか。
[拗ねたように、呟いた。]
/*
暫く2人で薔薇を見ながらひとときを楽しんでいた。
↑
あえて「ひととき」の内容は明確にしませんでした。
ご想像にお任せします。
*/
-家庭科室-
[花音のその顔を見た瞬間、幸の頭から授業のことなど吹き飛んだ。
どーせ即射殺いや退学なら、いやその結果がどちらになってもそんなことは細かいことだ。]
花音ちゃん・・・
[花音に優しく笑って近寄ると、花音の頭を両腕でそっと抱く。]
じゃあ、良かった♪
[浮田は肘を突いて頬を載せると、目を細めた]
おれ、麻宮さんが好きですよ。
[柔らかい、しかし芯の通った視線が、浮田からマキへと通った]
-2年C組-
(五時限目の授業……後で誰かにノートを見せてもらいますか)
[初めてサボった授業。しかし、後悔はなかった。不思議に朝から泉と過ごす時間がおおく、そのどれもが自然で楽に感じられる。
拗ねた表情も、赤らむ様子も、とても上級生とは思えないほど可愛らしく、つい、拗ねた顔をみたくてからかってしまいそうになった]
(何故だろう……前から可愛い先輩だと思っていましたが、まさかこんな気持ちになるとは……)
だから俺は意地でも楽しむ。
楽しまねーと楽しくならねーって思うからな。
その生き方で梶原が何か救われたなら、楽しくなったならこれ程嬉しいことはねーんだわ。
それは無意識に、俺がお前に手を差し延べられたってことになるだろ?
[テーブルの上にお菓子や材料が並んでいるのが見える。しかし、いつもの繊細な美しいかたちには程遠いのはすぐわかった。]
[何かあったんだろうと察しがついたが、それを口に出すべきじゃない気がして黙ったまま。]
ぜってー一人じゃ限界あんだよ。
俺だって馬鹿に助けられたみたいにな。
んでさ、その限界を前にしたとき!
一人じゃどうしようもなくなったとき、どうすればいいか!
浮田 大介は、おまかせ を能力(襲う)の対象に選びました。
鮫島 翔は、泉 和海 を能力(襲う)の対象に選びました。
浮田 大介は、泉 和海 を能力(襲う)の対象に選びました。
/*
おめでとうございます。これで明日、晴れてエピですね。
大介君がまともに落としたのは、麻宮マキ先輩と言うことでOKでしょうか。
*/
[テーブルの上の失敗作に視線を落とした気配を感じ、けれど黙って自分の頭を撫でる幸に、花音は恥ずかしさのあまり消えたくなるような感情を覚えた。]
せんぱい…
わたし…どうして…
[気持ちがうまく言葉に乗らず、声がかすれる。
花音は、以前幸が言っていたことを思い出していた。]
それは人の「心」を「受」けいれて!
「/(手を差し延べる)」!
則ちコレ、『愛』なりぃぃぃぃ!
[勢いよく立ち上がり、絶叫する。]
愛で人を助け、愛で共に歩んで行く!
うわすげぇ!愛つええ!
とかまぁ、愛の戦士となった俺は思うわけだよ。
[浮田は身を乗り出すと、マキの前髪を優しく整えた。そして手をマキの顎に添えると、視線を自分の視線に合わせるようにマキの顔を誘導し、そのまま顔と顔のへだたりをゆっくりと無くした]
/*
まぁ翔ちゃんは二人落としてるから♪
しかし初めは誰が落とすんだとか言ってた相手を最初に落とすとか、何が起こるかわからない村だ(笑
*/
んでまー、愛っていっても色々あるわけじゃん。
男女の愛とか、友愛とかさ。
だからなんつーか、そういうの気にしねーでもいいんじゃねーかな
。
梶原がもし困ってたり悩んだりしてたら、理解して手を差し延べようとすんぞ?男とか女関係なくな?
それも一つの愛だし、好きでもあると思うんだわ。
だいじょうぶ。
だいじょうぶだよ。
[花音を安心させようとして耳元で囁く。]
あたし、ときどき記憶喪失だから、
今日見たこと全部忘れちゃう。
でも
もし花音ちゃんがひとりでどうしても解決できないことがあったら、
遠慮なくあたしに言ってよね。
ゼッタイ、力になってあげちゃうんだから。
[あたしその時にはガッコにいないかもしれないけどーと照れ臭く言う。]
うん、引っ張られたってよりは、見てて行きたくなっちゃったって言い方がしっくりくるけどね。
なんかうまいことまとめたね。
…赤信号は皆で渡ろうよってね。
ん……。
[目を閉じて受け入れる麻宮マキ。
その時、懐の鋼球が振動した。
反射的に離れる。]
こんな時に……。
済まない、任務が入ったようだ。
美味しいカレーだった。
また誘ってくれると嬉しいな。
[いつもの凛々しい顔にいつもと違う笑顔を乗せて、麻宮マキは颯爽と*去っていった*]
[幸の言葉が、胸にすとんと落ちた。]
だめ…わたし…ぜんぜん、だめなんです…
(――理由は、)
お菓子焦がすのなんて、小学生の頃以来だし…
(もう分かってる…)
……どうして……
(会いたくて…)
だからさ、一緒の好きかとか悩まないでもいいんじゃねーかなー?
あーだめだ、なんか上手いこと言えねーわ。
[やっぱ真面目な話は駄目だわーと笑う。]
ま、極端な話もし梶原が淋しがって泣いてたら、俺はみるくとか映子がいても手を差し延べにいくぞって事だ。
うん、後で確実に困った事になるが。
[でもまー、それが俺の考える愛なんだからしかたねー。]
つまり!遠慮なく俺に惚れろ!
[立ち上がってポーズを決める]
[幸の言葉が脳裏を廻り続けている。]
『ふと一息ついたときにその人の表情を思い出したり、』
…………あいたい…。
『離れていてもそばにいて欲しいって思ったり――』
今すぐ会いたい……。
[ゆっくりと頭を抱いた手を離すと、花音の目を見つめて言う。]
だめなことない。
あたしが保証する。
花音ちゃんはとってもとぉぉーーっても素敵な子だよ。
自信もってね。
ところでっ
お菓子っ
美味しそーなお菓子貰っちゃって、いい?
いただきます。
[花音の返事を待たずに、焦げたクッキーをつまむと口に放り込む。]
あたし、花音ちゃんのお菓子だいすきー
[ばりぼり噛み砕くと、花音にニッコリ笑いかける。]
うん、まぁ、惚れてるよ。
正直えーこちゃんやみるくちゃんを泣かせた場合許せそうにないけどねー。
[にやー。]
でもさ。
ありがと。
─ 校舎 ─
[学園に戻ってきた浮田は、また禁煙パイポをくわえながら廊下を歩いていた]
あ……、また何か思い出しかけた。
なんだろう。今朝からずっと頭のすみに引っかかってるんだけど。
だ、だめですっ
そんなの食べたら病気になっちゃうっ!
[慌てて止めるも、それは既に口の中に。]
もう〜
せんぱい…
ありがとうございます…
[ぼろぼろになっていた気持ちが少しだけ和らぐ。
泣き笑いの顔で、幸にぺこりと頭を下げた。]
そして嫌がらせのようにリミット近くに展開を進めるかのたん。
いやまあ、帰宅が遅いからスタートが遅れるだけですけどね?
別に俺の寝不足を思い知れとか思ってないですけどね?(きゅるるん☆
いやーめちゃめちゃうまいよー。
さっすが花音ちゃん。
あたしなんか
前に料理作ってお店のお客さんに食べさせたら
病院送りにしかけたもん。
[笑いながら言う。]
でも、もうだめ〜
[少し元気を取り戻した様子で、残りの失敗作をテーブルの奥に避ける。]
また今度、ちゃんとおいしいのを作ってもっていきますから。
先輩、そっちをたくさん食べてくださいね?
それより、先輩にはお話を聞いてもらいたいです〜
[と話を逸らしつつ、お菓子を奥へ奥へ。]
[廊下側の窓から覗くと、二人の女の子の姿が見える。浮田は窓に手を添えて力を入れ、鍵が掛かっていない事を確認すると、静かに窓をスライドさせて身を乗り出した]
居残りでもしてるの?
-屋上-
[放課後になると屋上にあがる。泉を誘って下校しても良かったが、どうしても屋上に来たいと思った]
(ここ……確か、進藤さんに貰った手作り弁当を食べた場所ですね)
[ほんの数日前のことなのに、とても懐かしい気がする。
そよ風に暫くぼんやりと身を預けた]
青空、綺麗だな……。
[さっき泉と一緒に見上げてた空。薔薇の芳香が蘇った]
ん?
[花音の様子が、大介の登場とともにまた変わったのを感じとって不思議がる。]
どしたの?
まさか大ちゃんに嫌なことされた?
[大介に聞こえないようにこそっと問いかける。]
[進藤用と書かれたノートを鞄から取り出す。今日の五時限目以外の授業内容が、きっちりと書かれている]
いつになったら渡せることやら……。
[そのノートの一番最後のページを開くと、Thanks!! と書き添えてサンドイッチの絵を描き、再び鞄にしまう]
ああ、そうか。……これ、どうしよう。
[鞄の中には、火田に借りたままの水筒が入っている]
[暫く手元の水筒を眺めていた。ふいに立ち上がる]
俺、火田先輩のクラスを知らないんですよね……。
[屋上から3階に降り、三年生の教室を覗く。泉はもう下校してしまったようだった。照れ屋の泉らしいな、と思う。
3年生に火田のクラスを聞くと、皆知らないという。そして、校長室でのことが耳に入った]
……まったく、あの人は何やってるんですか。
だいじょうぶ。
素直に心の声に従ったらいいんだよ。
[こっそりと言って、花音の頭を撫でる]
おーい大ちゃん。
入ってきていーよ
[大介に合図を送る]
[携帯を取り出し火田に連絡を取ろうと思う。
だが、先日のことを思い出した]
きっとまた……水筒は今度でいいって言うんでしょうね。
[そのまま携帯を閉じると、水筒を持って図書室に入る。
自分が借りた『論語』を返却し、エジソンの本棚の前に水筒を置いた]
また読みに来る、なんて到底思えませんけれどね。
……?
なんか良くわかんないけど、取り込んでいた事は終わったのかな?
[浮田は窓枠を一息で飛び越えて家庭科の教室に入ると、二人のいる所へやってきた。もう一人が花音だと気づいて、浮田は辺りを見回す]
なにか料理してたのかな。んー。リンちゃんがみゆきさんに料理のスパルタ教育でもしてた?
[鞄からノートを取り出すと、ページを1枚破って
火田幸さんへ
と書いて水筒に巻きつける]
……俺、借りたままのものをずっと持っているの、キライなんですよ。
火田先輩のことですから、きっと、水筒のことも忘れているでしょうし。
い、いえっ!
料理なんて何も…っ!
[辺りを見回す大介を制するように、慌てて両手をぶんぶんと振った。]
先輩とお話してたんですっ
ね、せんぱい?
いくら花音ちゃんが料理の天才でも、あたしの料理下手っぴーは治らないって。
[大介に笑いかける。]
あっ
大ちゃん、言っとくけど
ここにあるお菓子はみーーーーんな
花音ちゃんがあたしだけのために作ってくれたものだからねっ
大ちゃんには一個もあげないよー
[そう言うと口に頬張るだけ頬張って、残り全部を包み紙にくるんで、扉から出ていこうとする。]
ま、うまく本人の手に戻ることを祈りますか。
[図書室を出ると、ポケットから1枚のメモを取り出した。
それは『論語』の気に入った部分を書き写したもの]
子曰く、之を知る者は、之を好む者に如かず。
之を好む者は、之を楽しむ者に如かず。
[言葉に出して読むと、フ、と笑みがこぼれた]
明日はサボらず、全ての授業を真面目に受けますか。
リンちゃんの手作り? それを独り占めしようとは感心しませんな。
……と思ったけど、その無理矢理ほおばってリスみたいになってるのを見たら追いかける気が無くなりましたよ。そこまでして丸々ゲットしようという意気込みに負けました。
何を話してたんだろう……っていうのは、聞かない方が良さそうだね。
そうだ、男の人には慣れた? てかさ、おれには慣れた?
[浮田は花音に近づくと頭を撫でた]
(に、逃げないもん……!)
…あ、あの。
お菓子はすぐには焼きあがらないので…明日、良かったらまた持っていきます、よ…?
[やっとのことで、それだけ告げることができた。]
[扉を閉めて家庭科室から離れ、花音の表情を思い出す。]
あんな顔
あたしも・・・
あーあ
昔のこと思い出しちゃった。
[花音は上手くいけばいいなぁと、少し寂しそうな顔をしながら願う。]
なんかちょっとまだ強ばってるなぁ。もう少し慣れないと駄目かな? それとも男の人がじゃなくて、おれが苦手?
[浮田は探求心をにじませた顔をした]
あっ、おれのために作ってくれるの? やったね!! 明日が楽しみだなぁ。リンちゃんの作る物はどれも美味しいから、毎日でも食べていたいよ。
[浮田はふと花音の表情をまじまじと見つめると、少し顔を近づけて花音の様子を観察した]
……なんかちょっとまだ強ばってるなぁ。もう時間を掛けて慣れないと駄目なのかな? それとも男の人がじゃなくて、おれが苦手?
[浮田は探求心をにじませた顔をした]
うん、だ、だいぶ慣れました…
だいじょぶ…です…
[慣れない距離で接してくる大介に対して、何とか笑顔と平静を保とうと努力していた時、家庭科室の奥、壁際で小さな音が鳴った。]
Σ
[幸が訪れる直前、余熱の設定を間違えたまま最後にセットした、オーブンレンジのタイマーが切れる音、が。]
(いやーーーーーー!;;;)
(焦げてるの! あのクッキー、さっきと一緒だと思うから、きっとすごくこげこげなのっ!)
[花音は、必死になって否定した。]
ちがうの!
今日はもうクッキーとか作ってないからっ!
/*
眠いのでそろそろ書き置き。
>匡ちゃん
エピローグどうするー?
通常発言は RP続行でエピ独り言(瓜科にはエピにも独り言が使える。実質色の違うだけの発言になる)で中の人ぶっちゃけトークという風に使い分けて、RPとぶっちゃけトークを平行でやるっていうやり方もあるでよ。
*/
しかし
そんなわかりにくいところに
置いてくれるなかけるちゃん!
素で気付かないよ!
ううむ素通りしようかどうか。
てか
返したことにしといてくれればー
/*
ついでに。
エピでRP続行させるのなら、課題ありますか?
単に俺たちの二股がバレて、女子に殴られまくるだけのような気がふつふつとするのですが。
*/
えっあっ、う、そう、なの?
[浮田はしばらく花音の剣幕に押されていたが、ふと何かを思いつくと、さっき音のした方へと歩き始めた]
そうだそうだ。そうだったよ。
・・・・・・・・・・・
おれが作ってたんだった。タイマーを合わせるだけ合わせてすっかり放置しちゃってた。
[浮田はオーブンの元までやってくると、戸を開けて中から黒こげのクッキーを取り出す。
失敗しちゃった♪
[浮田は舌を出して微笑んだあと、焦げたクッキーを一つ口に入れる]
/*
泉先輩に殴られるのはいいですが、進藤さんに竹刀で殴られると軽く気絶できそうです。
まあ、麻宮先輩に鉄球で殴られる大介君は、生命保険加入推奨ですけれど。
*/
うん、リンちゃんのようにはいかなかったし、焦げちゃったけど、味はいけるよ。美味しい美味しい。
[浮田は躊躇無く黒焦げのクッキーを口へ放り込んでいく]
げほっげほっ。
[勢いよく入れすぎてむせた]
うん?
[浮田は黒焦げのクッキーを一枚口にくわえてぶらぶらさせたまま、花音の元へと戻ってきた]
なんか表情がくすんでるねぇ。もっと明るく明るく♪
[浮田はそう言うと花音の頬をぷにぷにした]
むっ
かけるちゃん
今からあたしを落とすつもりか?
寝落ちるならあるかもしれないけど。
てゆーか水筒無視するぜって決めたとこなのに
ごめんごめん、ありがとう。ちょっと勢いよく食べ過ぎたみたい♪
──うん?
[浮田は黒焦げのクッキーを一枚口にくわえてぶらぶらさせたまま、花音の顔を眺めた]
なんか表情がくすんでるねぇ。もっと明るく明るく♪
[浮田はそう言うと花音の頬をぷにぷにした]
…でも、おいしくないときはおいしくないって、ちゃんと言った方がいいと思います…。
[そんなこと偉そうに言う権利ないけど、と思いながらも、花音は主張してみる。]
がーん
あたしの高校最後の授業がっ
[しかもその科目すらわからぬままさぼってしまった。]
かけるちゃん
どうしたの?
今日はいい天気だねーあははは
[無理やり作り笑い]
……そうですね。今日はとてもいい天気です。
ま。俺も今日は授業サボりましたから、人の事は言えません。
[なんとなく、憮然としたまま火田から視線を外さなかった]
(…………?)
[あまりに予想外の出来事に、花音は、今何が起きたのかを少しの間理解できずにいた。]
え……。
[目の前の大介はいつもの変わりない様子だが、記憶をたどると、一瞬、いつもよりもっともっと顔が近づいてきて――]
え?
なんかあったの?
[翔=さぼりがどうしても結びつかず、詮索するつもりはないのについ質問してしまう。]
お仕事とか怪我とか病気とかなんかあったの?
熱とかあるんじゃないねえだいじょうぶなの?
こんなとこであたしと話してていいの?
[浮田はへたり込んだ花音を少しの間見下ろしていたが、やがて自分もしゃがみ込んで、自分の顔の高さを花音の顔と同じ高さにした]
あぁ、わかっちゃった。リンちゃん、それ、男が苦手とか、そういうのじゃないよ。
あ、ああああのっ!
[へたり込んだまま、花音は考える。
そうだ。今のはきっと気のせい。何かの間違い…。]
……愛情が一杯でも、やっぱり失敗作は失敗作だと思います……。
……俺にも、癒されたい時があるんですよ、きっと。
[表情を変えずにそう言う]
俺、いつも真面目に生きてますから。
時には張り詰めたものが、溶けることもあるんだってことを知ったんです。
だから、身体の具合が悪い訳じゃないですよ。
俺より先輩でしょう。なんかあったのって聞かれるべきなのは。
ちょっと粗相をするよ?
[浮田はそう言うと、花音の返答を待たずに彼女の身体を引き寄せて、自分の胸の所に花音の頭が来るように抱きしめた]
リンちゃん、おれの事を意識してるでしょ?
んー
よくわかんないけど。
かけるちゃんがかけるちゃんらしくないのは、心配するー。
・・・
あたし?
あたしはほら、お茶目な熊が暴れて即射殺されたちょっと悲しい物語だから。
それ以上でも以下でもないよ。
(きゃーーーーーーーーーーー!?)
[突然抱きしめられ、花音は経験したことのない動揺を感じた。
頭上から降る声は、さっきまで話していたのとは別の人のもののようで、]
あの、は、離……っ
[しかし、その言葉は弱々しく途切れた。]
[降り注ぐ声をひとつひとつ確かめる。]
[――鼓動、聴こえる。
身体は、動かない。頭も真っ白になりそうだけど――それが、意識してる、ってことなの?]
う、うん…。
[花音は、小さくうなずいた。
その首肯が具体的に何に掛かっているのかを、本人もはっきりとは理解できないまま。]
/*
鮫島翔の妄想タイムはじまりはじまり
■鮫島 翔
なんでそんなこと、したんですか。
[ずいっと大介に歩みよる]
■浮田 大介
[浮田は翔の頭を自分の胸に添えて、軽く押さえた]
俺の音、聞こえる? 心臓の音がドキドキいってるの。
ささやき あと6666pt
*/
いやな感じ…?
どうして…?
(何を話していいか分からないし、すっごく緊張するけど)
だ…うきたくんを、いやだと思ったこと、一度もないよ…?
/*
鮫島翔の妄想タイム、続きますよ〜
■浮田 大介
おれのぬくもりは嫌な感じがする?
おれの屁の匂いは嫌な感じがする?
おれの心音は嫌な感じがする?
■鮫島翔
ひとつだけ……。
*/
おれの心音、ドキドキしているね。おれは、リンちゃんだから緊張して、心臓がドキドキしてるんだ。
そして、リンちゃんも、おれだから緊張してるんだよ。おれの事を意識しすぎて、固まっちゃうんだ。
リンちゃんは、きっとおれの事が好きなんだよ。
[浮田は、優しく語りかけた]
[翔の気持ちがよく分からずに表情を伺ったが、やはりそれは分からなかった。]
ごめんね
かけるちゃんに当たりたいわけじゃないんだ
[そう言って翔の横を通り抜ける。]
す、き…
…そう、なのかな……。
[これまでの様々なことを思い出す。
クッキー。日常が日常ではなく、自分が自分ではなくなってしまうような変化。]
待ってください!!
[階段をのぼる火田の腕をすれちがいざまに掴む]
先輩がしたことは尋常じゃないでしょう?
何があったんですか?
こないだも泣いてたじゃないですか。
……俺に話したからって、それが解決するわけではないでしょう。それは判ります。
でも、関係ない、はないんじゃないですか?
俺のこと、そんなに信用ならないですか。
[浮田は花音の前髪を優しくかきあげると、額に軽く口づけた]
うん。たぶんそうなんだろうと思う。おれがリンちゃんを好きなようにね。
[再び額に触れた口唇を、今回は避けなかった。]
でも、もしそうだとしたら、
[花音は、かすかに微笑みながら言葉を紡ぐ。]
だ…えっと、うきたくんは、きっとわたしのことを好きじゃなくなっちゃうね。
うまく話せないし、
近づかれたら逃げたくなっちゃうし、
クッキーもこげこげで、
おべんとだって、きっと、毎日失敗しちゃう――
[ひとつひとつ挙げながら、苦笑が浮かぶ。
やっぱり、こんなだめだめな女の子じゃ…]
信用してるしてないじゃないよ。
[首だけひねって翔を見つめる。]
かけるちゃんにとって、あたしは何?
かけるちゃんは、あたしをどうしたいの?
・・・
腕、痛いよ、かけるちゃん
愛は慣れるよ。愛は慣れる事で成長するんだ。
慣れた時、今よりずっと上手く話せるようになって、今よりずっと自然に近づく事ができるようになって、クッキーも美味しくなって、お弁当も、他の奴らが妬むようになるよ。
ただ、今はまだ、初体験の愛に戸惑っているだけだよ。その証拠に、額に触れても、今度はちゃんと受け止めたでしょ。
[腕は掴んだまま、力を緩めた]
それなら聞きます。
俺にとって先輩が何ならいいんですか。
俺が先輩をどうしたいと思っていればいいんですか。
先輩にとって俺はなんですか?
俺の気持ち次第で、それは変わるものなんですか?
あたしにとってかけるちゃんは、仲の良いお友達のうちの一人だよ。
もし、そうでない答えを期待しているんだとしたら、ごめんね。
[困った顔をして、]
こんな状態じゃちゃんと話せない。
どこか、静かな場所に行こう。
あの、待……!
[頬への口づけに驚いて、腕の中で少しじたばたしてみたが、抱擁から開放される様子はなかった。]
(これ以上どきどきしたら)
少しずつ、だったら
き、きょうはもう…?
(なんかダメになっちゃう気がする…!)
仲の良いお友達?
それならどうして、関係ないと距離を取るんですか。
……静かな場所ですか。
わかりました。
[鞄を肩に担ぐように乗せると、火田の腕を離す]
うん? もう一杯一杯かな?
[浮田はにこっと笑うと、両手の力を緩めて抱擁から解放してから、花音の身体を起こした]
今日は唇まで奪っちゃう予定だったけど、リンちゃんが一杯一杯みたいだから、今日はここまで♪ お疲れ様。
[浮田はくすくすと笑った]
く、くち…っ!
[楽しそうな大介の言葉に、思わず赤面する。しかし、]
(先輩が言ってたこと――)
『――その人のためになにかできることあるかなって考えたり、』
あの……あのね。
だ……うきたくんは、わたし、を、どうしたいの?
うきたくんの、嬉しいことって、なに?
『その人が喜んでくれるなら自分にできないようなことができちゃったり――』
どうしたい? えっ、どうしたい? 彼女にしたいかな♪ 他のことはいまふと思いつかないや。
おれの嬉しい事は美味しいお弁当を食べる事と、好きな女の子に頬をキスされる事かな。なんて。てへっ☆
ここなら静かです。
[窓際の端の方。梶原さんが良く寝床にしていた辺りに火田を連れてくると、椅子を2つ並べて置く]
窓の外でも眺めながら、にしましょうか。
[訊いてはみたものの、大介の要望には既に難しそうな内容が含まれていた。]
(おべんとは、また頑張るけど…)
[花音は悩んでいる。]
>女性はあず/asbntbyに落とされた人を勝利とします。(最終的にエピで一人に絞ってもらうかも)
って書いてあるけど結局これどうするか決めてない気がするなあ。ていうかそれどころじゃなかったんだけど(死
一人に絞るならリンちゃんかな。
[自分の希望を決して押し付けない大介を、花音は優しい人だな、と思う。
繰り返せば慣れる。と彼は言った。
ならば、何も始めなかったら…?]
だ、だいすけくん、あの…。
[花音は、大介のシャツの袖をそっと引いた。]
ありがとう…
あたしがずっと泣いて暮らしてどうしようもなかった頃、
その人は時間を見つけてはあたしの隣にいてくれた。
あたしが誰かに酷いことやっても言っても、
あたしが落ち込んで泣いていても、
その人ね、理由を聞いたりはしなかったんだ。
なんてーか今となっては、
実のところあたしになんて興味なかったんじゃないかなーと思わなくもないんだけどね。
[少し驚いたような彼の顔が、一瞬だけ視界に入る。
が、花音はすぐに顔を離し、そのまま大介の胸にうずめた。]
あ、あの…っ、
心臓の音を聴いてるだけだから……!
……おっ。
[想定していなかったらしくしばらくぽかんとしていたが、ゆっくりと手を持ち上げて頬を触ると、浮田はやっと何が起きたかを理解した]
ありがとう。
[でも、まだ目をパチパチさせている]
[浮田は自分の胸に顔を埋めた花音がいとおしくなって、優しくかい抱きながら頭を撫でた]
少し、心音が速くなってるかもね。
[浮田は静かに*笑った*]
決まってそんなとき、
あたしにとってどーでもいいような
経済のこととか社会のこととか哲学とか、
べらべらべらべら意味なく喋り続けてた。
楽しそうに酔っ払いながら、ね。
あたしが興味を持たないのを知りながら喋り続けてて、でもそんな空気感が気持ちよくて。
そう
その人はまるで空気だった。
毛布みたいで。
雨合羽みたいで。
いるかいないかわかんない存在感で、確かにあたしを守ってくれてた。
でもまあ、介駒氏なんだけどねーw
短命な愛情でおにゃのこを誑かすなんて><
ていうかほんとにハーレム行きたかったんだようー!(涙
最後に少しは挽回できてたらいいな。(おtm的な意味で
まあそれはそれとして問題は、今から寝るか、このままオトナ系恋愛をROMって寝ないか、だにゃー。
その人はちゃらんぽらんな大人だったけど、
あたしよりずっとずっといろんなことを知ってる、
すごい大人だった。
近づきたくて精一杯背伸びして、
お酒を飲んで、
お化粧して、
ママのお店に立った。
そしたら、
それがきっかけでいろんなことが楽しく思えるように
あたしの中で何かが変わった。
その人以外のお客さんとも話せるようになった。
悲しみは楽しみにすりかわっていった。
ん
かけるちゃん真面目だから、気にしそーだなぁ。
昔話だから、もう克服してるからね。
あたしがこんな気にしない性格になっちゃったのは、
その人の影響だと思う。
あたしは悪くないってー
[あははと笑う]
ねえ火田先輩。
俺は、それができるほど、先輩のことをまだ知らないんです。
余計なことかもしれません。
だけど、ここ数日の先輩の様子を見ていて思うんです。
火田先輩は、過去を生きていませんか?
身体はここにいる。
でも、心だけ過去に置いてきてしまったんですね。
……どうしますか?
そのまま、過去に心を置き去りにして生きていきますか?
それとも、心を拾って今を生きるんですか?
そっか、わかった。
[立ち上がると翔に頭を下げた。]
ごめんなさい。
かけるちゃんが真剣にあたしのことを想って言ってくれてるの伝わった。
だけど、その想いにあたしは応えられない。
あたしは、
あたしはね、今を生きるよ。
でも、過去にしか存在しない大切なものがある。
だからそれをどうしようもなく欲して、
どうしようもなく必要にする時には、
あたしは過去に生きます。
それなら、身体の中は空っぽなままで、これからも生きていくといいですよ。
……俺は、そんな火田先輩には残念ながら興味ありません。もっと、目の前のことに向き合っている人かと思っていました。
今の火田先輩の心の状態を教えますよ。
あなたの隣に今、俺は座っていないことになっています。
いいですよ。嫌われて。
先輩は、自分で心が拾えないんでしょう?
なら、この俺の手を使えばいい。
こんな風に掴まれたら痛いでしょう。
この痛みは、たった今あなたに起きた痛みですよ。今を生きる痛みです。
俺はここにいる。
これは、今あなたの目の前にいる男の手ですよ。
過去にしかない大切なものがあって、
その代わりになるものは今のあたしにはないんだ。
だからあたしが
ちっちゃな背中で大切なものの代わりを背負ってるんだ。
・・・
わかってなんてそんな贅沢は言わない。
かけるちゃんがあたしのことを真剣に考えてくれてるのも伝わってる。
でも
でもさ、
あたしの心を切り刻んで、楽しいの?
[握った手にもう少し力を入れた]
あなたが背負っているのはなんですか。
大切なものって、なんですか?
[握った手を軽く持ち上げ、火田の膝にぽんと落す]
強がるの、もうそろそろやめませんか。
[トレーニングルームで走りつづける。汗が流れ落ち、シャワーでも浴びたかのように髪が濡れていた]
ハッハッ……。
[荒く吐く息。スピードを緩めて、だんだん歩く速さへと変えていく]
久しぶりに走ったらきっついな。でもむしゃくしゃしてる時にはちょうどいい。
大切なのは、目の前の相手が嬉しそうにしてくれること。
痛みを和らげるようなやわらかさ、あったかさ。
・・・いられないよ。
ごめんね
[ぽつりと呟くと、席を立つ。]
[姿勢を正して翔の目を真っ直ぐに見る。]
かけるちゃん
短い間だったけど、一緒にいられて楽しかった。
本当に本当に、ありがとうございました。
[ぺこりとお辞儀をすると、猛ダッシュで図書室から出ていく。]
[即消えた火田の姿を眺めていた]
……俺に追わせないつもりですか。
本格的に、嫌われてしまったようですね。
[自嘲的に肩を竦めると、鞄を持って図書室を後にした]
/*
すみません。
ここからまた追いかけて捕まえてひと悶着するだけの時間も気力ももうありません。
火田先輩の口説き判定は失敗とさせていただきます。
*/
-校門-
[駐輪場にたどり着くとバイクのハンドルにかけていたフルフェイスを被る。泉のシャンプーの香りが残っていることに、小さな喜びを感じる]
……明日は、泉先輩が合宿所行きになるのでしょうね。
[匡侍の仕掛けた"遊び"を思い出す。
そのまま、バイクのアクセルをふかし*学園を後にした*]
麻宮 マキが「時間を進める」を選択しました。
-厨房-
[ようやく出来た完成品……らしきものを味見してみる]
……うーん…。
[微妙な顔で首を傾げた。]
…どうしても固くなっちゃうんだよなぁ…。味もなんかしょっぱいし。
[ふぅ、と息を一つ吐いて、もう何回目かのチャレンジを始める。そんな自分の行動にはたと気付き、なんとなく苦笑してみた。
ふと、玉子焼きに悪戦苦闘していた映子を思い出す。]
……あんなちっちゃな箱に、色んな思いがつまってるものなんだなぁ。
[お弁当箱に入る玉子焼きの量なんて、たかがしれている。それだけのために、あれだけ一生懸命にがんばれるのだ。
それもすべて…]
……。
[厨房の床に座り込み、壁に頭をこつんと付けた]
-校外-
[とにかく逃げたくて走った。翔の言うとおりなのかもしれない。
強がっているのかもしれない。]
[走っている間にも涙があふれてくる。もしかしたら自分は翔の前で泣きたくなかったのかもしれない。
誰もいない校舎の陰で立ち止まると、気が済むまで延々泣いた。]
[泣き疲れた頃に、自分の肩に乗っている存在に気づく。
毎日着てすっかり馴染んでしまった誰かのジャージ。
それが今自分の肩にかかっていることに安堵する。
きっとそんな好意にいつも守られている。
自分はたくさんのものに守られて、勇気を貰っているんだ。]
よっし、
明日ガッコに来れなくても、これの持ち主だけは絶対見つけるー。
[幸の”今”はそうして再び動き出*す*]
(あの日、自分の中から無意識に出た言葉。
言ってから、ああ、そうだったんだ、って。アタシは…鮫島の事が好きだったんだって、わかった。
でも、それを自覚すると、……ただ胸が痛い。)
[膝をぎゅっと抱きしめる]
[ほんの少し、ここに来れた事をほっとしている自分が居た。
今まで自分が築いてきた、自分の立ち位置のようなもの。自分が、『自分はこうだ』って思ってたもの。
それが、全部崩された気がして。]
……次に会えたら…。
[口にしながら、その先を考えるのを無意識に放棄する。そのまましばらく*しゃがんだままでいた*]
/ナカノヒト
mikoganiです。
長い間ありがとうございました。
いろいろ配慮足りなかったり暴走しすぎて読むに堪えなかったり、
学園モノなのに酒を飲むキャラだったり、
不快に思った方大変申し訳ありません。
皆様とご一緒できて毎日話しして、とても幸せでした。
ではでは
またどこかで再会することがありましたらよろしくお願いします。
/ナカノヒトオワリ
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