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[先ほどの保健室での会話を思い出す]
一年生の朝比奈さんね……。
[彼女の話を聞きながらなぜか、火田が蹴飛ばしたバケツのことを*思い出していた*]
だ…、だいす、け…くん…。
[小声でただ名前を口にしただけだったが、花音の頬はみるみる紅潮していった。]
(いやー! やっぱり無理ー!;;)
[花音はまだ赤い顔のままで、大介にお礼を言った。]
あ、ありがとう!
今度は忘れないうちにちゃんと書いておくから!
うきたくん、だよね。うきたくん…うきたくん…。
[携帯電話のフリップを開いて、最近登録したばかりのアドレスブックを呼び出すと、『だいすけくん』という登録名が、画面に大きく表示された。]
おっとっと。
[浮田は花音が携帯が取り落とすのを見て反射的に身体ごと手を伸ばし、花音の携帯を受け止めた]
ふぅ、セーフセーフ。
[そして花音に携帯を差し出すと、ウィンクした]
[麻宮マキは目覚めた。]
むっ、またしても不覚を……。
[周囲を見ると誰もいない。
そして書き置きに気付く。]
……だ、大介――ッ!
[仮部室から飛び出す麻宮マキ。
手の中の鋼球は既に虫の息で、今まさに精密機械としての役割を終えようとしていた。]
(きゃー! あたま! 頭さわられたっ!!
こうゆう時はどうしたらいいの〜!? 先輩〜!!)
[救いを求めて幸や和海の方を見たが、二人はほのぼのと笑っている。]
(え〜ん;;)
こらー
大ちゃん。
軽々しく女子の頭撫でちゃダメだってば。
[大介の手を掴むと、花音の頭から強引に自分の方へと移す。]
あたしの撫でさせたげるからさー
ほらほら
えっと。登録だよね! 登録しなくちゃ。
[気を取り直して再び携帯電話を開いた。
そのままの流れで先程と同じ画面を開いたのだが、]
(えっと……。)
[何故だかは分からない。
あるいは、花音に対して好意以外を向けない大介の態度のせいだろうか。
とにかくその名前を変えてはいけないような気がして、結局、花音は登録名の変更は行わずに、メモ欄に『うきたくん』という文字を追記してアドレスブックを更新した。]
えっ。
だ……うきたくん、今、なんて…。
[大介の言葉で、先程水を飲んだコップを見た。
自分が飲んでいたものと思しきコップは、弁当箱を挟んだ向かい側に…]
きゃーーーー!
ご、ごめんなさいっ
どうしよう、わたし……!!
間接キスしちゃったね♡
あはは、まぁまぁ。運動部とかだと回し飲みなんかもよくあるから、気にしなくていいよ。ドキドキしてくれたら嬉しいけど♪
[浮田は幸の頭を撫でながらしゃあしゃあと言った]
か、間接き……っ!
[花音は、ドキドキを通り越して軽い眩暈を覚えた。
が、必死に平静を装って、その場の全員にお菓子を配る。]
あの、よかったらデザートにどうぞ。
今日はチーズスフレとクッキーなんですけ、ど…。
[花音は通常、二日続けて同じお菓子は作らない。
しかし、ここ数日間は毎日クッキーだけは焼いていた。
珍しいことだったので、後輩からも『カノちゃん先輩どうしたんですか〜?』などと聞かれたりしていたのだが。]
(だって…食べたいって言ってくれて…。
会ったときに持ってないと渡せないしって思ったから…)
[花音は、自分の頬が熱くなるのを感じた。]
[花音の取り出したお菓子に目を輝かせる。]
きゃー
こんな大満足なおべんとに、更にデザートまであるんだー。
至れり尽くせり。
花音ちゃんを将来お嫁さんにもらう人は
ほんと幸せ者だろうなあ
[あたしは全然料理できないからなあ、と聞こえないように呟く。]
んきゅ。デリカシーが無いのはまずいなぁ。
[ちょっと反省したらしい。少し酔いが覚めてきてもいるのか]
あ、デザートありがとう。ずっと食べたかったんだよ、リンちゃんのクッキー。
[大介の言葉に、]
あ、先日はすみませんでした。
今日のはちゃんと、割れてないですから…。
[彼がクッキーを食べる様子を、こっそりとうかがっている。]
うん、美味しい! 美味しいよこれ! あぁ毎日食べたいな〜。リンちゃんありがとう!!
……リンちゃん貰ったら毎日美味しい物が食べられるのか。
[浮田は少し真面目な顔になった]
おいしかったですか?
ありがとうございます〜
[美味しい、といわれるのは素直に嬉しい。
花音は大介に笑顔を返した。]
(でも、もらったらって…もらうって…!?)
あ、あのっ、別に、今日みたいに みんなで ご飯をたべるのだったら、いつでも多めに作ってきますけど…!
[心なしか、『みんなで』の部分に力が入った。]
[花音は、大介のストレートな言葉に引っ張られそうになる自分を感じている。]
…えっと、じゃあ、一緒に食べてくれる人がいるなら毎日多めに作ります…うん。
[大量にあった花音の手作り弁当を綺麗に平らげると、手を合わせてぺこりとお辞儀。]
ごっそさまーでした。
花音ちゃんありがとう。
また
一緒にごはんたべよー
って
おべんと貰っちゃってばっかりだけど
[昼休み。一時間にも満たないはずの時間が、半日分にも一日分にも感じられた。
熱くなりっぱなしの頬も、鼓動が響きっぱなしの耳も、何だか自分のものではないような気がして、慣れない変化にこれ以上は身体が耐えられない気がする。]
あのっ!
私、これからちょっと寄らなきゃいけないところがあるので〜
[広げていた容器を手早く片付けながら、幸や和海だけでなく、大介も何とか視界の一部に収めて言った。]
今日は楽しかったです。
これからも…良かったら、お昼ご一緒してください〜
[握られた両手を反射的に振りほどく。
花音らしからぬ動作だったが、それを気遣うほどの余裕は彼女には残っていないようだった。
持ってきた容器その他を全て手提げ鞄に収めると、花音は皆に向かって一度ぺこりとお辞儀をし、そのまま走って食堂を出て行った。]
花音ちゃん、ばいばーい
[出ていく花音に手を振る。
幸と2人でいたときに恋ってどういう感じと尋ねた花音を思い出す。
今の大介に対する表情を見ると、ちょっとだけ進歩があったのかもよしよしーと思いながらも、しばらくは自分もいないと危なっかしいなとも感じる。]
花音ちゃんの絶品おべんとを分けてもらう口実としては、十分かなー。うん
[お弁当の味とは別の意味でも、明日から楽しそうだと思いはじめ*る*]
― 保健室・昼休みの終わり頃 ―
[どこかふらふらとした足取りで、花音は保健室に辿り着いた。
委員の仕事や保健医から頼まれる雑用を嫌がることもなく引き受けていたおかげで、彼女にとって保健室は勝手知ったる空間のひとつとなっている。
慣れた手つきで扉を開けると、中には、保健医がいない代わりに去年同じクラスにいた朝比奈くるみが立っていた――ように、花音には見えた。]
あれ、くるみちゃん…? どこか具合悪いの…?
[顔立ちこそ良く似ているが、性格やそこから来る表情の変化が全く異なる姉妹であるため、普段ならばすぐにその違和感に気づいただろう。
しかし、熱にうかされたようにふわふわしている今の花音は、朝比奈みるくを姉のくるみであると思い込んだ。]
私も、なんか急に熱が出ちゃったんだよね。変なの。えへへ〜。
[みるくに向かって一方的に話しながら、慣れた手つきで利用簿に『2-C 鈴畑 頭痛・発熱』と記入した。
本当は体温計で体温を確認してから記入することになっているのだが、花音は自分に熱がない可能性など全く考えていなかった。]
(だってこんなに顔が熱くて。
こんなに頭がぼーっとしてて。
きっと、38℃くらい熱があるよ! 大変〜!)
くるみちゃんも、具合悪いの早く治るといいね〜。
お大事にね〜。
[みるくに向かってそう言って微笑むと、花音は空いているベッドを選んでカーテンを閉じた。
ベッドの足元に備え付けられたカゴに荷物を放り込むと、布団を頭のてっぺんまでかぶって、*長いため息をひとつ吐いた*]
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